MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

奴の拳銃は地獄だぜ

2024-10-11 17:59:28 | 邦画
邦画の旧作やTVドラマそれも昭和の未パッケージ作品を独自にパッケージ化してくれて
ここのブログでも先月は野川由美子さんの日活仁侠映画「賭場の牝猫 」シリーズなんかもリリースしてくれてて個人的には大助かりのベストフィールドという会社から

今月リリースされたのが東映でいわゆるGHQからのお達し以来チャンバラだめよっていうことっで、時代劇の大御所俳優たちもポン刀を拳銃に変えての潜入捜査官もののギャング映画を作っていた名残って言っていいんでしょうね
東映に二大大御所の一人片岡千恵蔵さんだけは
時代劇制作が解禁されても現代劇にそれなりに出演されており
 
この作品もそんな名残の片岡千恵蔵さんのギャング映画の一本ですので
もちろんモノクロであるわけももなく
またA級作品ということでなんとシネマスコープサイズ
1958年製作ということで、なんと東映の会社ロゴはもう岩礁に波頭ですが
“総天然色“って当時は言っておりシネスコ画面も映画会社名のついたスコープ映画だったのね
 
さらにプッシュしたい俳優さんということで沢山の時代劇俳優さんたちが千恵蔵さんの脇で時代劇口調と背広でありつつもなんと所作が時代劇のまんまで千恵蔵さんとからむ中でさっそうと現代劇調のまんま登場してるのが
このお方文字通りクレジットでは二枚目ですからねぇ、同期の山麟さんも端役で顔も映らない役でして
私など声だけであ、山麟さんがここに出演されたんだって
 
オープニングから山形勲と進藤英太郎が登場してきて二人だけで芝居してるんですが、もう洋服着て刀挿してないだけでどっから見ても台詞回しから所作っていうか行動や歩きかたまで
これって監督も松田定次さんですからねぇ、こんな演出してるとしか思えんくらいのまさかのようふく時代劇
さらに千恵蔵御大も加わってしまうと私の脳と思考が映画に追いついていかんのよね
 
シノプシスは潜入捜査官のお話でこれもまた最初っからネタバレ作品ではあるんですが、健さん自体警察官なのに死んだ同僚の妹を潜入させたり
星美智子さんを中心に堅気の人がアレだったりと
それなりに隠しネタとかあるような作品となっているんですが
実はこのシノプシスはとある千恵蔵さんの映画の焼き直し作品でもあったりして
そんなことがまかり通っている時代でもあったようで
それでもお客さんさんが入ったって言う映画黄金時代末期の作品でもあったのね
昭和33年をピークに観客数が減っていきしまいには斜陽産業とまで言われるようになる時代を迎える前にはこんな映画が量産されていたんですね
俳優陣もう豪華だし・・・
 
1958年製作、日本映画、東映作品
松田定次監督作品
出演:片岡千恵蔵、高倉健、山形勲、進藤英太郎、江原真二郎、片岡栄二郎、柳永二郎、柳谷寛、植村謙二郎、清村耕二、成瀬昌彦、三浦光子、星美智子、中原ひとみ、宇佐美淳也、高木二朗、滝謙太郎、神田隆、沢彰謙、山本麟一、牧野狂介、森健太郎、西家正晃、山本みどり、山村聡 
 
 
 
コメント
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ザ・コンフィデンシャル

2024-10-11 05:05:35 | 洋画未公開
WOWOWのジャパンプレミア枠で日本初OAの後にDVD化されてこの10月にリリースされた作品
彼もお年ということでデカデカとセンターに位置してるメル・ギブソン
いいか悪いかを別にして先ほど引退したハゲオヤジなみに映画出てもほとんど活躍しないのよね
ただどっかのハゲオヤジの省エネ出演よりかはマシな出演量に関してはよしということで
 
この映画いいか悪いかっていうことの本質を問うた作品
時は1995年のNYのとある分署のお話。オープニングからタイトルインまででは何が何やらわからんが
タイトルクレジットからお話が始まると戦争から帰ってきて警官になり戦時中から相棒だったドミニク・パーセルとニック・スタールの麻薬課の刑事
ニック・スタールは酒とストリップに溺れる刑事でアルコール依存症、パーセルはあの巨体で胃癌での余命宣告を受けた刑事で刑事の安月給で子供二人と家のローンを抱えた刑事
自分が死んだら家族が困るとふとしたことで小耳に挟んだのが殉職した警官はその後の家族に100万ドルが組合から支払われると言うこと
 
そこで名案が、どうせ死ぬなら殉職で家族に金を残してやりたいって言うことでニックに相談していると
これまたちょうどいい塩梅に二人が情報屋として使ってる男がエイズになって彼も家族に金を残してやりたいと思っていた
組織の金蔵のありかを二人に教えてその金を家族に送ってくれと言われて
組織壊滅の手入れ中に金を奪って彼の家族に送ってやる
そしてお互いに撃ち合ってパーセルと情報屋はお互いに被弾して死亡したとこまでは良かったが
 
組織手入れの時に金が消えてたっていうことでなんとニックとパーセルに監察が入り、この監察官がコテコテの堅物でどうしてもニックとパーセルの犯罪にメスを入れることに集中しての正義を絵に書いたような堅物
そんな彼も実は情報屋の個人情報を得るために保管部の警官の小さな不正を暴くか暴かないかの汚い手を使っていたりと
本当に何がよくて悪いのかっていうのが使う人間や状況によって左右されるっていうお話でしたが
 
そんな中で酢いも甘いも噛み分けてるのはメル・ギブソン一人ちゅうお話だったのね
さて全てを知った監察官がどっちに動くかっていうクライマックスではありますが
そこは映画ですからねぇ
ほんと主要登場人物にいいか悪いかって選択のさらに映画自体もアクション映画ではなくてそんな何がよくて何が悪いのかの選択の作品でした
ジャケ写ではメル・ギブソンが銃を構えてますが銃など持って出てきません
ってことではこれは我々を釣るっていう意味では悪い絵面
だけど釣ろうって意志が働いてる配給会社にとれはいい選択ってことで
あおあとがよろしいようで・・・・
 
2023年製作、アメリカ映画
マイケル・オブロウィッツ共同脚本・監督作品
出演:メル・ギブソン、ケイト・ボスワース、ニック・スタール、ドミニク・パーセル、ラッセル・リチャードソン
コメント (2)
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