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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

修羅の群れ 第三部 完結編 大抗争列島!!

2024-10-14 17:22:11 | Vシネマ
現稲川会を創設した稲川角二の一代記を松方弘樹主演で三部作にして作ったGPミュージアムのVシネマ
東映映画というか大下英治原作の『修羅の群れ』を、なんとVシネマ市場もうこれ以上ない豪華キャストで作った作品
特に第三部の大御所俳優さんはなんと渡哲也さんを筆頭に菅原文太さんに待田京介さん、岡崎二郎さん
前作に続いて三本撮りですから小林旭さんまで
こんなに大御所がVシネマに出演していいのって感じの中
これは悪ノリって言っていいんでしょうか端役で辻裕之監督なども辻つん名義で出演してると言う有様ですからねぇ
 
前作で東京の六本木に事務所を開いたとこで終わっており
完結編ではそこまで大きくなった稲原組を稲原会組織にして、石井隆司を二代目会長にし
横山のおじきの死と、内部抗争の火種となりそうな古株井沢輝一を引退させて
もうここまで来ると松方さんの貫禄が作品を締めてくれるわけでして
実子裕之を稲原組の始祖となってる熱海の山崎屋一家の跡目に座らせて
稲原組が万全の態勢になってしまい
 
後は神戸の山鹿組の四代目候補と石井が兄弟盃で絆を作り
九州戦争を納め、さらに第一部でのオープニングの山鹿組三代目の葬儀委員長を勤め上げ
現実の四代目の病死を受けての跡目抗争から山一戦争を納めるって言う稲原会から離れての昭和の抗争事件を陰から集結に努めた稲原龍二を淡々と描いていきますが
 
実子裕之が三代目稲原会会長の襲名で映画は一応終わる
そんな実子裕之が途中から目黒大樹からなんと渡哲也さんに変わるのね
文太さんももう引退していた待田京介さんまで担ぎ出す俊藤さんの力はやっぱすごいよね
彼から声かけられたら待田さんだって出ちゃうもんね
 
まぁ稲川組というか稲川会創設者稲川角二の一代記って言う作品で彼の人生を送ってきた時代は反社が色々と事件や抗争を起こした時代でもあって物語としてはですが一番面白い時代だったんだって言うことですか
第三部は大仰な副題がついてますが映像で見せるのは裏でのやり取りですかられ駆使的な面白さで見せてくれますが
アクション的には銃一発も発砲せんし、ポン刀一本抜身では出てこない作品でもありましたが
よくまぁこんなに大御所俳優さんを集められたものだと・・・
 
2003年製作、日本Vシネマ、GPミュージアム作品
辻裕之監督作品
出演:松方弘樹、夏八木勲、鶴田さやか、目黒大樹、名高達男、隆大介、本宮泰風、やべきょうすけ、貫地谷しほり、古井栄一、中谷彰宏、殺陣剛太、神羅万象、小沢仁志、渡辺裕之、岡崎二郎、亀石征一郎、待田京介、菅原文太、二宮さよ子、中井貴一、小林旭、渡哲也
コメント (2)
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毒親

2024-10-14 05:05:10 | 韓国映画
これは実に韓国映画らしい韓国映画だったと言えるかなぁ
なんて言ったら偏見って言われるかもしれないけども(汗
いやどこにでもいる親だと思う、そんな親としての気持ちがこれほど極端に外に出て向かっていくから毒親って言われるのかもしれないし
親子なんていうものは俗に言う親ガチャでしかないわけだから、そりゃ子が成長していくために必死になる親っていう生き物の気持ちもわかるが、それが極端に出るか出ないかは人それぞれの個性でもあるんだろうし性格でもあるんだし
 
そんな親の心子知らずって言えるだろうし、其れを子供が受け止められるか受け止められないかまた、こんなこと言って良いのかはわかりませんが子が適当に受け流せられる能力があるかないかだろうな
って見てて思ったんだけど韓国映画ですからそこいらちょっと誇張してきてることも否めないものの
子を思う母の気持ちで作られた作品ではあるんですが
ラストまで見て来るともう一人父親って言う毒親までが出て来ることからタイトルを”毒母“.にせずに”毒親“にしてるんだろうね
ハングルの意味はわからんけど英題が「Toxic Parents」ってこれまた”Parents“って複数形にしてるのは上に私も書いてる通りでしょうな
 
日本映画では「毒娘」って言うのもありましたが、子が親を見限ってしまうお話だったようですが
こちらも過干渉で子供がそしてその子の周りにも悪影響をばらまく親を”毒親“
子を愛するが故からくる過干渉によって思春期や成長期における子供が親を重荷に感じでしまうことはよくありますが
親側はそれが正義であり自分が正しいって思い込みが強いから自分の思考回路が命じるままに過保護に動くわけで
それが子にとって重荷になってるわけで周りから見られる目が気になっても自分の親ですからねぇ
家出とか暴力に走れるならまだしも
って暴力はいけませんが捌け口が見つからず、この映画の主人公は自殺サイトで同行者を募り自殺してしまう
 
親としては納得がいかないから子供の友人や学校の先生にその原因の矛先を向けてしまう
刑事が自殺の原因を探っていく捜査って言う過程の中で母親の子に過大期待を寄せて自分の育児方法が間違ってないって頑なに信じて学校の担任までをも裁判に訴える毒親の子育てを紐解いていくと言う寸法の映画でしたねぇ
さほど重たくなりがちな内容ではあるんですが
韓国映画にしてはライトに描いてくれてた作品で
 
担任の先生の父親もそんな起訴される息子に対しては毒親だったって言うエピソードをラストに入れて来るとこは作劇としては実に見事だったかな
どこにでもある普通の家庭で起こりそうなお話ですよね
親子といえども個の集まりですし俗な言葉で言えば”親ガチャ“ですからねぇ
個を尊重してこそ家族として存在していけるんでしょうか
色々考えさせられた作品
 
難点を言えば日本語スーパーが本編のエンドクレジットと同じくらいのドットで字幕が小さすぎ、モニターに5cmくらいの近さでないと読めないのに加えて
スクリーンの小道具や大道具そして背景が白いにかかわらず影を字幕スーパーに入れないからドットも小さい、さらに白に白字でさらに読みづらいっていうか読めないのが難点の作品ではありました。
 
2023年製作、韓国映画(日本公開作品)
キム・スイン脚本・監督作品
出演:チャン・ソヒ、カン・アンナ、チェ・ソユン、ユン・ジュンウォン、オ・テギョン、チョ・ヒョンギュン
コメント (2)
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