WILDワイルドわたしの中の獣

いやはやDVDのジャケットの美しさに惹かれたのと
なんかRｰ15のレイティングも寄与しているのも否めませんけども
実際に狼、それも偶然町中っても公園の森の中ですが
狼に一目惚れしちゃった若いお姉ちゃんのお話
名実ともに"美女と野獣"のお話ではないですか
それも女性監督が作った映画

主人公は何も起きない退屈で孤独な毎日を過ごすOLのアニア
会社では社長のお茶くみ担当・・・って海外(ドイツ)でもOLは社長さんだけですが
お茶くみ担当ナンですねぇ
ある日、自宅の前に広がる公園の森で１匹の野生の狼を見かけその精悍さ？に一目惚れ？？

IT企業と自宅の行き来に終止する孤独で退屈な日々を送るアニアには
初めて見かけた野生の狼に興味をを抱き
スーパーでお高い生肉を購入して森に吊るすが狼は食った様子がないので
次にペット・ショップで生きたウサギを2羽購入して森に放してみると
1羽は食われたようで残骸を見つける

自社の契約工場の労働者を使って森に狼捕獲の作戦を展開し
自分で麻酔薬吹き矢を作って、ついに狼を捕獲して、
自宅で飼い始める、
最初は暴れていた狼と次第に心を通わせ、
彼女の欲望は狼との愛へと変化していきま、狼もまた彼女に慣れていくのであったりして

ジャケットの下半分にあるように彼女の性器を狼はクンニするように・・・
まさに"美女と野獣"との恋愛というか性愛行為というしかなく

その異常な野生との愛に目覚めた彼女は段々人間としては常軌を逸した行動をとり始める
異常に性欲が強化され、辞表を提出に赴いた会社では清掃員を
その野生から誘惑するものの社長に見つかり
社長と性交してしまうのだが
性交後になんと社長の席で脱糞
この脱糞という行為は野生動物のマーキングでしょう

しかしすごいのはこの脱糞シーン
なんと後ろから撮影してますが実際に女優さんが脱糞してまして
普通なら表現としては脱糞してしゃがんだシーンから大抵は顔に行って
一転して後は作り物のクソだを映してって逃げるのですが
この女流監督さんは女優さんに脱糞行為そのもを要求したようです

要求する方もする方ですが、その要求に応えてしまう女優魂もすごいよね　
この後狼と自然に過ごすことになる彼女が
狼と一緒に泥水をすすったり、狼の捉えた小動物をまんま生で食したりと
ここいらは演出でしょうが
生脱糞には本当にビックリしました
なんか4D映画じゃないけどもこの脱糞シーンはなんか匂って来てるような・・・
　
観客を独特の世界観に引き込んでいく映画でしたねぇ

2016年製作、ドイツ映画
ニコレッテ・クレビッツ脚本・監督作品
出演：リリト・シュタンゲンベルク、ゲオルク・フリードリヒ、ザスキア・ローゼンダール、ジルク・ボーデンベンダー