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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

陽炎2

2025-03-11 17:17:17 | 邦画
樋口可南子さん主演で五社英雄を監督に迎えて奥山和由プロデュースだ松竹がなんと東映日活大映での女賭博師というか渡世人映画
そう昔って言ったらいわゆる女剣戟を映画で紡いで見せて
いわゆる色物なんですが、それが当たってみれば我が社もって事で松竹さんが作ったのが「陽炎」だったわけで
まさかの東宝さんまで女渡世人の映画を作ってしまうと言うこんなん時代に

 
って事でさらにこの「陽炎」のヒロイン不知火のおりんを高島礼子さんに受け継がせてなんと続編作ってしまったのがこの作品
1966年製作ですから前作から5年も経ってから作られたんですね、まさか続編があったなんて知らなんだし高島礼子さんなら適役ですよね2〜4まで作られたようですね
YouTubeで見つけての視聴です。
 
高島礼子さんったら岩下志麻姉さんの後を継がれて東映ビデオでVシネマではあるものの「極道の妻たち」の続編も作られていましたよね
それも知らなくて、大阪行った時新世界の三本1000円の映画館で上映されてるのを見た記憶がありますが、高島礼子さんになった「極妻」は
いわゆるVシネアクションに特化してたなぁっていう感想を持った記憶がありますが
この「陽炎」も、五社英雄さんが亡くなられてるってこともあってVシネマではなくちゃんと松竹映画の富士山ロゴまでついてるものの
やっぱ第一作からはだいぶ変わってるなぁって言う感じの作品でして
 
第一印象はやくざ世界を描いてる作品ではあるものの
なんか義理も人情も全く感じられない作品だったかなって思って見てました
樋口可南子さん同様に高島礼子さんの女胴師としてのその役名と同じく凛とした佇まいはいいのですが
お話自体がいわゆる胴師としての師匠筋にあたる小柳ルミ子さんのアクが強すぎて
もうこれ以上のビランはいないっちゅうくらいにあくどくギラギラしてて
実に悪役としての演技が強すぎて
ヒロインの高島礼子さんを完全に喰ってしまってる演技に圧倒される映画
 
任侠映画数多作られてる中でも筆頭にあげてもいいくらいの悪役非道の極地を演じて小柳ルミ子さんに尽きる映画だったかな
作品としても高島礼子さんを生かし切れてないような気がする
今後続編見てみたい気がするんですよね高島礼子さんがどんだけ成長していくかって言う意味も含めてね
それにしてもまた言うけど仁義も人情もない作品だったよな
 
1966年製作、日本映画、松竹作品
橋本以蔵脚本・監督作品
出演:高島礼子、田村英里子、原田芳雄、北原佐和子、絵沢萠子、神戸浩、田辺誠一、塩見三省、渡辺裕之、石橋蓮司、小柳ルミ子

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