クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

予選通過 その3

2013-08-14 | 上の娘ごと

東京予選会場は、約500人を収容するホール。

上の娘、こんな大きなホールで演奏するのは初めてです。

もちろんお客さんは少ないですけれど。

私は真中より少し前の方の席に座りました。


1番の子はビュータンのコンチェルト4番。

上手い!

2番の子は、バッハの無伴奏フーガ。

上手い!

3番の子は、サン・サーンスのコンチェルト3番。

上手い!

4番の子は、バッハの無伴奏フーガ。

上手い!

だんだん焦ってきました。

みんな、上手いのです。

本当に上手いのです。

まず、間違えません。

音程が完璧です。

音楽的です。

堂々としています。

5番の子は、バッハの無伴奏フーガ。

当然上手い!

ここまで来ると、もうわかります。

コンクールとはこういうものなのだということが。

発表会とは全然違う。

みなさん、何ヶ月もかけて、完璧に作り上げて来るのです。

そう完璧に。

6番の子は、プロコフィエフのソナタ1番。

もちろん上手い!

ああ、もう、なんだろう。

なんて言うんだろう、この感覚。

脱帽感?

本番でこれだけミスなく弾ききるって、本当に大変なことだと思うのです。

みなさん、どれだけ練習を重ねてきたんだろう。

3才、4才から、ずーっとお母さんと二人三脚で頑張ってきたんだろうな。

予選の段階で、これか。

これがコンクールというものなのね?

そりゃ、先生のお許しが出ないと受けられないのだから、

上手くて当たり前よね?

と思った矢先。

うっ・・・・

初めて、これまでとは明らかに違うレベルの子が登場しました。

どうしよう、音程が、音程が~っ!

いくつかの音程を外したというのではなく、

もう最初から常に微妙に音程がずれていて、うぅぅ・・・

素人の私がこれだけ感じるのですから、

お耳の肥えた方々、特に審査員の先生方はどうなっているんだろう。

そういえば、K先生が恐ろしいことをおっしゃってましたっけ。

「審査をしていて、下手な子が出てきたら、先生方は耳栓しちゃうよ。」

そんな、ひどい!

とその時は思っていたけれど、いまならわかる。

音程が不安定というのは、それだけ耐え難いものなのです。

12、3分だったと思うのですが、果てしなく長かった。

続く8番の子、バッハの無伴奏フーガ。

素晴らしい!

ここで、はたと気付いたこと。

バッハが4人とも同じに聴こえる。ような気がする。

もちろん同じ曲ではあるのですが、そういうことではなく、

弾き方が同じ?

バッハの楽譜って、記号が全く書いていないそうで、

多様な弾き方があるのだそうです。

人によって、解釈によって、全然違ってくるらしい。

娘がK先生からバッハの無伴奏のレッスンを受けていた時も、

ある部分で、

「ここは4パターンの弾き方があるんだよ。僕はこう弾くけどね。」

という風に言われたと言っていました。

それなのに、どうも同じように聴こえる。

もしかして、コンクール用の弾き方なのかな?

って思ってしまいました。

コンクールでのバッハの正解なのかもしれません。

でもまあ、なんにせよ、4人とも素晴らしく上手なのは確かです。

私にはどこに差があってどう優劣をつけるのか、皆目わかりません。

9番の子が弾き終わって、

いよいよ娘の登場です。

この続きはまた明日書きます。



かき氷@ガスト。





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