『開拓者たち』を読みました(北川恵著、幻冬舎)。
口減らしのため「大陸の花嫁」として日本の寒村から満州に渡り、
満州開拓民の日本人と結婚した女性が主人公です。
満州での開拓、束の間の静かな暮らし、
ソ連侵攻、逃避行、帰国、那須での再度の開拓。
実際に満州にあった千振開拓団を経て、那須を酪農の地に変えた
人たちの実話を元に書かれています。
通勤車内で読み、駅から降りて会社へ向かう時、
それまで入り込んでいた本の世界からやっと抜けてきながら、
(私は何の心配も要らないところにいるのだった...)
と安堵したのを覚えています。
開拓民が耕していた満州の土地は、地元農民のものだったものを
日本政府が強制的に取り上げたこと。
開拓民として満州に入った人たちは、寒村の農家の次男坊、三男坊など、
日本で食い詰めた人たちが多くいたこと。
シベリアに抑留された人たちは、軍人だけでなく民間人も多くいたこと。
留用者と言って、戦争が終わった後も大陸に留め置かれた人たちが多くいたこと。
現在の那須の酪農は、開拓民の賜物であったこと。
恥ずかしながら、知らなかったこと、知ろうとしなかったことが多くありました。
この本を読むことで、欠けた箇所が埋まり、
おぼろげながら歴史の流れが見えるようになりました。
合わせてNHK BSで放送された全4話も観ましたが、
こちらは当時の映像や、開拓民・抑留者・留用者・
元関東軍軍人等の証言が多く盛り込まれています。
人は場所と時代に密接に関係しています。
どの国のどの時代に生まれるかによって、人生は大きく変わります。
困難にある時、失意の時。そんな時、
かつて夢と希望を失わずに生き抜いた人たちを思い起こしたい。
口減らしのため「大陸の花嫁」として日本の寒村から満州に渡り、
満州開拓民の日本人と結婚した女性が主人公です。
満州での開拓、束の間の静かな暮らし、
ソ連侵攻、逃避行、帰国、那須での再度の開拓。
実際に満州にあった千振開拓団を経て、那須を酪農の地に変えた
人たちの実話を元に書かれています。
通勤車内で読み、駅から降りて会社へ向かう時、
それまで入り込んでいた本の世界からやっと抜けてきながら、
(私は何の心配も要らないところにいるのだった...)
と安堵したのを覚えています。
開拓民が耕していた満州の土地は、地元農民のものだったものを
日本政府が強制的に取り上げたこと。
開拓民として満州に入った人たちは、寒村の農家の次男坊、三男坊など、
日本で食い詰めた人たちが多くいたこと。
シベリアに抑留された人たちは、軍人だけでなく民間人も多くいたこと。
留用者と言って、戦争が終わった後も大陸に留め置かれた人たちが多くいたこと。
現在の那須の酪農は、開拓民の賜物であったこと。
恥ずかしながら、知らなかったこと、知ろうとしなかったことが多くありました。
この本を読むことで、欠けた箇所が埋まり、
おぼろげながら歴史の流れが見えるようになりました。
合わせてNHK BSで放送された全4話も観ましたが、
こちらは当時の映像や、開拓民・抑留者・留用者・
元関東軍軍人等の証言が多く盛り込まれています。
人は場所と時代に密接に関係しています。
どの国のどの時代に生まれるかによって、人生は大きく変わります。
困難にある時、失意の時。そんな時、
かつて夢と希望を失わずに生き抜いた人たちを思い起こしたい。
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