獅子風蓮のつぶやきブログ

日記風に、日々感じたこと、思ったことを不定期につぶやいていきます。

友岡雅弥さんの言葉:SNSより(16)

2023-07-28 01:15:26 | 友岡雅弥

おそらくは、亡くなる1年ほどまえくらいから亡くなる直前までの友岡雅弥さんの言葉が次のサイトに残されていました。
「浅きを去って深きにつく」karagura56さんのブログ 友岡雅弥 (1) (April 3, 2019)


おそらくは友岡さんのSNS上の発言が集められているようです。
時系列で並べ直して再構成しました。
友岡さんの発言の前後に、誰がどのような発言をしていたのか分かりませんので、詳しい文脈は分かりませんが、創価学会執行部から疎外され圧力をかけられ、査問を受け、創価学会本部職員を退職するまでの友岡さんの心のうちが明かされた貴重な文章だと思われます。
一部、かいつまんで引用します。


●僕が、徹底的に「宿命論」を否定することについて、その表面しか見ない人が多すぎ。 この「私」は、仏教者として、ハンセン病の人や、貧者や、そして被差別部落に生まれた人に対して、 『法華経』安楽行品・普賢品を使って排除をつづけてきた、日本仏教の一員として、「私」はどうするのか、という話
23:32 - 2018年9月30日

 


解説
友岡さんの、被差別者の立場に立った反・宿命論。
よく理解できます。
宿命論を使った差別は許せません。
まして、 『法華経』安楽行品・普賢品が差別の道具として用いられていたとしたら、仏教者としてなんとかしなくてはと思うのは当然でしょう。

しかし、宿命論そのものは、日蓮仏法にとって重要な要素です。
そのへんのことは、アメブロの記事の解説欄に書きました。

生きる勇気を与えてくれる本:古川智映子『負けない人生』 その9(2023-07-01)

「今のお前の不幸は過去世の悪業のせいだ!自業自得だ!」として今現在苦しんでいる人を貶めるだけで救おうとしない無慈悲なものの考え方には、私も反対です。
ハンセン病や貧困、被差別部落に生まれたことを個人の宿命のせいにするのは間違っていると思います。
しかし、自分が病気や困難を克服するために、自分の宿命や宿業に向き合う中で、真剣に祈っていくことは、信仰のあり方としては、ありだと思います。
歴史上の日蓮すら、迫害される自分を諸天善神が助けないのはなぜかと悩み、「開目抄」を執筆し、過去世に法華経を誹謗した罪があったとしたくらいです。
現在の不幸・困難の原因を過去世の宿業に求めること自体は、日蓮仏法の要素として排除できないと思います。
要は、自発的にそう思えるかどうかということではないでしょうか。


獅子風蓮