獅子風蓮のつぶやきブログ

日記風に、日々感じたこと、思ったことを不定期につぶやいていきます。

ロシア・ウクライナ戦争、佐藤優氏の分析(その4)

2025-03-14 01:41:38 | 佐藤優

ウクライナ戦争について、以前こんな記事をd-マガジンで読んだことを思い出しました。
引用します。


週刊現代 2023年6月17日号

佐藤優・全情勢分析
ロシア・ウクライナ戦争 正しい理解の仕方
__日本人は何もわかっていない
世界が笑っている日本の「ゼレンスキー礼賛」


(つづきです)

この戦争を
将来の歴史家は
どう評価するか

ゼレンスキー政権の基盤は、決して盤石ではありません。5月16日には最高裁長官が拘束されました。ウクライナ軍のワレリー・ザルジニー総司令官は長らく表に姿を見せておらず、重篤な状態だという説もあります。戦前の中国のようにウクライナ軍が軍閥化し、ゼレンスキーに当事者能力がなくなれば、軍をまともに統率できません。武器の管理ができず、装備品の横流しも始まるはずです。そのような状態を放置しておけばリビアのように泥沼化し、ウクライナという国がなくなってしまいかねません。ロシアは勝利する可能性があるが、ウクライナが勝利する可能性はない。今必要なことは、兎にも角にも即時停戦です。これ以上両国の兵士と無辜の民の血を流させないため、とりあえず武器を置いて一時休戦するほか道はありません。
タイミングが来たときに皆が即時停戦論に飛びつけるよう、今から主張しているのです。
即時停戦と言うと誤解されるのは「ロシアの立場を認めるのか」という意見。そうではないんです。今のところは、とりあえず武器を置く。
国境線が確定するのは、まずは武器を置いてからの話です。激しい戦争の記憶が少し薄れるぐらい時間が経った時点で、国連とOSCE(欧州安全保障協力機構)が現地に入り、クリミア半島を含めロシアが占領した地域で住民投票を実施する。国際機関の監視のもとで実施した住民投票の結果によって、ロシアかウクライナいずれかの帰属を決めればいいと思います。言うまでもないことですが、ロシアがやっていることは間違っています。独立国家であるウクライナにいきなり軍事侵攻を仕掛けるなど、どんな理由があっても既存の国際法では認められません。そのうえで、ロシアにはロシアの論理がある。プーチンの演説を丹念に読み解く作業を通じて、読者の皆さんには「プーチンの内在的論理」に耳澄ませてほしいのです。私たちは「ウクライナ必勝」と叫ぶ必要はないし、プーチンを悪魔化して憎むのも良くない。両国で暮らす一人ひとりの人間に思いを致し、一刻でも早く戦争をやめさせなければなりません。
10年後か20年後か、あるいは30年後か100年後か、プーチンが始めた戦争はいつか必ず終わりの日が来ます。プーチンの戦争は、歴史家からどのように評価されるのでしょう。
東西冷戦が終わりかけていた'89年、フランシス・フクヤマは「歴史の終焉」という論文を発表しました。「自由民主主義、市場経済という単一の原理が社会を席巻する」という発想です。
21世紀の世界史は「歴史の終焉」には向かわず、多極化と棲み分けの時代に突入し、各国が独自の道を進みつつあります。歴史家は「プーチンはその先鞭をつけた」という歴史的評価を下すでしょう。フランシス・フクヤマの予測は大きく外れ、世界は帝国主義が席巻する混迷と混沌の時代に突入したのです。

 


解説
今のところは、とりあえず武器を置く。
国境線が確定するのは、まずは武器を置いてからの話です。激しい戦争の記憶が少し薄れるぐらい時間が経った時点で、国連とOSCE(欧州安全保障協力機構)が現地に入り、クリミア半島を含めロシアが占領した地域で住民投票を実施する。国際機関の監視のもとで実施した住民投票の結果によって、ロシアかウクライナいずれかの帰属を決めればいいと思います。

そういうふうに国境線が確定するならまだ希望が持てますが、現状のようにトランプ主導で停戦が行われると、ロシアは獲得した支配地域を手放さないことが目に見えています。
佐藤氏の分析は甘いのではないでしょうか。


言うまでもないことですが、ロシアがやっていることは間違っています。独立国家であるウクライナにいきなり軍事侵攻を仕掛けるなど、どんな理由があっても既存の国際法では認められません。

2023年6月当時、佐藤氏はこう書いています。
そのことをゆめゆめ忘れないでいただきたいものです。

間違った軍事侵攻は、国際法に則って裁かれるべきでしょう。

 

獅子風蓮



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