高校野球の西東京大会が開幕したのは、前回高校野球ブログをアップした当日の7月8日。
そのとき末尾で記したように、我が母校日大三の初戦は、6日後の14日。
対戦相手は国士舘。私の見解では、西東京ノーシード校では最強のチームである。
三高の夏大会初戦といえば、秋春の都大会の実績からも、勝って当然の相手と対戦することが多い。
ファンである私の場合、球場では久々に会う常連観戦者たちと「今年も始まりましたね」などと挨拶を交わし、
互いが観た練習試合の情報などを交換しながら、全国制覇への夢を語る、ゆる~い雰囲気で迎えるのが常であった。
だが、今年の初戦は21世紀では最強、つまり三高にとっては最悪の相手。
自分が出場するわけでもないのに、試合2日前くらいから、私は異常に緊張してしまい、
前夜はなかなか寝付かれず、朝も目覚ましナシで飛び起きる始末であった。
試合が行われる八王子球場には、普段より早く到着。ノック練習も見ていたはずだが、あまり覚えていない。
試合後、三木新監督は「緊張してノックをうまく打てなかった」と語っていたらしいが、私は気付かなかった。
数分後に始まる、試合への不安が大きく、悶々としていたのであろう。
何人かの常連と挨拶はしたが、お互い言葉数は少なめ。その後、国士舘ファンの知人に会ったときは、
「なんで2番(くじ)引いたんですか!?」と、ついつい理不尽な抗議をぶつけてしまった(笑)。
第一シードで1番くじの日大三に対し、国士舘が2番くじを引いた瞬間、抽選会場ではどよめきが起きたらしい。
苦戦を覚悟した一戦だったが、心強い援軍が、私の前方に着席しているのを発見。
日刊スポーツの評論家に就任した、日大三高前監督の小倉全由さんである。
※囲みの中の人物が小倉さん
小倉さんの目の前で、無様な試合は許されないはず。勝ってくれ三高!
とまあ、試合前は不安で仕方なかった一戦だが、結果は周知のとおり。
7月14日 3回戦 対国士舘 (八王子球場)
三20365→16
国00200→2 ※5回コールド
どちらのチームも予想していなかったと思われる、5回コールドの圧勝。
一昨年秋、日大三が国学院久我山に3-14で負けた試合と、似たようなケースだ。
国士舘は大会前、コロナ感染者が出たそうだし、背番号4の選手も、腕に包帯らしきモノを巻き、不出場だった。
チーム状態が万全ならば、こんなに差は付かなかったはず。くじ運も含めツキがなかった。
とはいえ、三高の戦いぶりも素晴らしかった。特に15安打を放った打撃陣は文句なし。
ほとんどのヒットが当たり損ねではなく、しっかり捉えた低いゴロやライナーで、フライアウトも少なめ。
中でも、タイムリーを3本打った佐々木が、この日のMVPだろう。
選手の弱点などは明かさないのが拙ブログのポリシーだが、ここだけのハナシ、普段の佐々木はチャンスに弱い(笑)。
そんな彼の活躍が嬉しく、試合中は滅多に写真を撮らない私だが、ほぼ勝敗が決した5回表には、塁上の佐々木を撮影。
毎度のことながら、表情がわからない低レベルな画像でスマン。
とりあえず、オレの緊張はムダだった(苦笑)、初戦の快勝であった。
2戦目は都立立川高校との対戦。私の地元にある、近隣地区の秀才が揃う伝統校だ。
ただし、勉強はともかく、野球は当然三高の方が優秀で、危なげなくコールド勝ち。
7月17日 4回戦 対都立立川 (八王子球場)
立000000→0
三314101×→10 ※6回コールド
地元の高校に申しわけないが、これで三高は対都立校170連勝を達成。
八王子球場での最終戦となる、3戦目の相手は拓大一高。
5回戦からはスコアボードに、出場選手の名前と、球速が表示される。
ただし、球速は拓大一の投手はほぼ110km台、三高もMAXが132km(安田)と、他球場より10kmほど遅かった。
書き忘れていたが、三高は初戦が背番号1のエース安田の先発・完投。
2戦目は17番畠山、19番伊藤、18番高坂の継投。この3人は、7月の帝京との練習試合でも登板し、打たれまくっていた。
そして拓大一戦が、背番号11の谷亀、同10の増田、最後はエース安田の継投。
三高打線は、90~110(実際は100~120?)km台の緩急に苦しみながらも、6回表終了時に6-1とリード。
この時点で私は、「勝負あり」と判断し、その後の試合展開の記憶が、あまりない。
理由は次の準々決勝、言い換えれば東海大菅生戦のことで、頭が一杯になっていたからである。
私にとって菅生は、西東京最大の強敵として、国士舘以上に意識していたチームだ。
相手は当然、エースの日當が先発だろう。夏大会の登板機会は少なく、体調面に問題はなさそう。
昨秋は、池内の2ランによる2点しか奪えなかった、三高打線が攻略できるのか。
また、秋はたまたま3点に抑えたが、安田の投球が菅生打線に通用するのか…などと悩んでいるうちに、
悪送球と後逸のダブルエラーなとで拓大一に2点差に詰められ、「準々決勝どころじゃねえや」と我に返ったのが8回表。
その後はリリーフの安田が踏ん張り、最終回には自らタイムリーも放ち、逃げ切った。
7月20日 5回戦 対拓大一 (八王子球場)
三012003001→7
拓000100300→4
この勝利により日大三は、あえて最大フォントで記すが↓
西東京大会23年連続ベスト8進出が決定。
21世紀では全国で唯一、三高だけの快挙のはずだが、どのマスコミもこの偉業を報じないのはなぜだ。
予想外の接戦であったが、楽勝続きで菅生戦を迎えるよりは、選手の気持ちが引き締まってよかったかも。
上記画像の整列を終え、三高ベンチに戻ってくる選手たちに、「菅生なんかに絶対負けるなよ!」と檄を飛ばす。
菅生「なんか」とは、無礼な表現かもしれないが、暴力的指導で教え子を退部・退学に追い込んだ監督を、
なんだかんだ理由を付けて、すぐに復帰させるようなチームは、侮蔑・罵倒して当然である。
退学になった生徒、つまり被害者側は転校先の野球部では、規定により1年間、公式戦には出られない。
彼の高校2年時の出場機会を奪った、加害者側の指導者が即復帰できるのは、どう考えてもおかしい。
私の正論(暴論?)はさておき、三高にとって菅生は、昨秋大会で敗れた、倒さねばならない敵であることには変わらない。
三高の選手も気合が入っているだろうし、部外者の私も、これから準々決勝までの3日間、
国士舘戦以上に緊張しそう…というか、すでに緊張し始めたので、試合後は西八王子『かなえ』で昼から一杯。
※生ビール&アジフライの「ワンコインセット」500円
酩酊し、気を紛らわせてから帰宅した私を待っていたのは、「東海大菅生5回戦敗退」のニュース。
国士舘のときもそうだったけど、オレの緊張はなんだったんだ(苦笑)!
舞台を神宮球場に移し、迎えた準々決勝。相手は、菅生をタイブレークで破った駒大高だ。
「菅生じゃないなら、どこが相手でも楽勝だろ」と油断していた私と同様、
選手も気を抜いていた…とは思えないが、変則フォームの相手投手から、打撃陣が凡打の山を築く。
佐々木のソロ本塁打で先制も、中盤に安田がストレートを捉えられ、1-2と逆転を許す。
この日の安田は、自己最速(らしい)の143kmを記録するなど、調子自体は悪くなかった。
安田は140km台の速球を度々投じており、やはり八王子球場のスピード表示は、おかしかったようだ。
8回裏、私が一番頼りにしている打者、古賀が三塁打を放ち、池内の犠牲フライで同点に追いつく。
だが、古賀は9回裏の好機では内野ゴロに倒れ、同点のまま延長10回、タイブレークに突入。
無死一、二塁から始まる変則的ルールだが、駒大高はすでに2度経験し、これで3戦連続らしい。
延長戦を行なってからPK合戦になるサッカーのように、高校野球も12回くらいまでは、普通の延長戦にしてほしい。
10回表、駒大は二死二、三塁のチャンスで、打者が痛烈なライナーを弾き返すも、
三高のショート森山がジャンプし、グラブの先でボールをつかみ捕るファインプレイで無得点。
1年秋からレギュラーだった森山だが、「よくやった」と称賛するのは、これが初めて(失礼)。
その裏、三高は先頭の池内が死球で、無死満塁となり、ここからは打順はクリーンアップ。
逆転された6回以降、終始血圧上がりっぱなしの私だったが、ようやく勝利を確信し、
絶好機で打席に向かう、キャプテン二宮を撮影。変な写真ばっかりですまんね。
撮影後、「二宮~! なんでもいいから頼む!」と激励。この場合の「なんでもいい」とは、
ヒットはもちろん、外野への犠牲フライや、前進守備の野手でも間に合わないゴロでもOKという意味だったのだが、
二宮は浅い外野フライで、走者そのまま(溜息)。気持ちを切り替え、次打者の岡村に「決めてくれ!」と再度の激励。
岡村は期待に反し、キャッチャーフライも、相手捕手が落球。
これだけチャンスをもらって無得点だったら、次の回に絶対にやられる…。
気付けば普段の菅生戦と同様、ヘタすりゃそれ以上に緊迫した試合になっているではないか!
結局、岡村は平凡なファーストゴロに倒れるも、一塁手のバックホームが悪送球となり、幸運なサヨナラ勝ち。
7月23日 準々決勝 対駒大高 (神宮球場)
駒000002000 0→2
三010000010 1×→3 ※延長10回タイブレーク
試合後の整列。惜敗に涙する、駒大高の選手もいた。
ベスト8以降では恒例となった、勝利チームの整列&校歌演奏。
校歌を聞きながら、一緒に観戦していた友人に対し、私は何度も「勝ててよかった…」とつぶやいた。
「菅生の分まで」とは絶対に思わなかっただろうが、「駒大の分まで、残りの試合も勝たねばならぬ!」と、
母校のさらなる奮闘を願わずにはいられない、血潮湧き立つ一戦であった。駒大高、侮ってすまなかった!
以上、日大三の準々決勝までの道のりを、私の(どーでもいい)心情も交えながら、簡単に振り返った。
菅生の脱落で甲子園は確定かと思いきや、駒大との苦戦を目の当たりにしたことで、自信が揺らいできた。
今後は、どこが相手でも最後まで気を緩めず、そして劣勢でもあきらめず、精一杯の声援と拍手を送ろうと誓った。
最後に、球場入口で販売している、今大会の「出場校選手名簿」の表3に載っていた、
昨年大会の西東京優勝チーム、つまり日大三の胴上げ画像を撮影・転載する。
監督は代わったが、上記画像のようなシーンを、今年も拝むことができるのを信じ、本稿の締めとする。
※次回高校野球ブログ「ああ、栄冠は三高に輝く(仮称)」につづく
※※8月1日追記 ブログ書きました→「ああ、栄冠は三高に輝く(正式タイトル)」
そのとき末尾で記したように、我が母校日大三の初戦は、6日後の14日。
対戦相手は国士舘。私の見解では、西東京ノーシード校では最強のチームである。
三高の夏大会初戦といえば、秋春の都大会の実績からも、勝って当然の相手と対戦することが多い。
ファンである私の場合、球場では久々に会う常連観戦者たちと「今年も始まりましたね」などと挨拶を交わし、
互いが観た練習試合の情報などを交換しながら、全国制覇への夢を語る、ゆる~い雰囲気で迎えるのが常であった。
だが、今年の初戦は21世紀では最強、つまり三高にとっては最悪の相手。
自分が出場するわけでもないのに、試合2日前くらいから、私は異常に緊張してしまい、
前夜はなかなか寝付かれず、朝も目覚ましナシで飛び起きる始末であった。
試合が行われる八王子球場には、普段より早く到着。ノック練習も見ていたはずだが、あまり覚えていない。
試合後、三木新監督は「緊張してノックをうまく打てなかった」と語っていたらしいが、私は気付かなかった。
数分後に始まる、試合への不安が大きく、悶々としていたのであろう。
何人かの常連と挨拶はしたが、お互い言葉数は少なめ。その後、国士舘ファンの知人に会ったときは、
「なんで2番(くじ)引いたんですか!?」と、ついつい理不尽な抗議をぶつけてしまった(笑)。
第一シードで1番くじの日大三に対し、国士舘が2番くじを引いた瞬間、抽選会場ではどよめきが起きたらしい。
苦戦を覚悟した一戦だったが、心強い援軍が、私の前方に着席しているのを発見。
日刊スポーツの評論家に就任した、日大三高前監督の小倉全由さんである。
※囲みの中の人物が小倉さん
小倉さんの目の前で、無様な試合は許されないはず。勝ってくれ三高!
とまあ、試合前は不安で仕方なかった一戦だが、結果は周知のとおり。
7月14日 3回戦 対国士舘 (八王子球場)
三20365→16
国00200→2 ※5回コールド
どちらのチームも予想していなかったと思われる、5回コールドの圧勝。
一昨年秋、日大三が国学院久我山に3-14で負けた試合と、似たようなケースだ。
国士舘は大会前、コロナ感染者が出たそうだし、背番号4の選手も、腕に包帯らしきモノを巻き、不出場だった。
チーム状態が万全ならば、こんなに差は付かなかったはず。くじ運も含めツキがなかった。
とはいえ、三高の戦いぶりも素晴らしかった。特に15安打を放った打撃陣は文句なし。
ほとんどのヒットが当たり損ねではなく、しっかり捉えた低いゴロやライナーで、フライアウトも少なめ。
中でも、タイムリーを3本打った佐々木が、この日のMVPだろう。
選手の弱点などは明かさないのが拙ブログのポリシーだが、ここだけのハナシ、普段の佐々木はチャンスに弱い(笑)。
そんな彼の活躍が嬉しく、試合中は滅多に写真を撮らない私だが、ほぼ勝敗が決した5回表には、塁上の佐々木を撮影。
毎度のことながら、表情がわからない低レベルな画像でスマン。
とりあえず、オレの緊張はムダだった(苦笑)、初戦の快勝であった。
2戦目は都立立川高校との対戦。私の地元にある、近隣地区の秀才が揃う伝統校だ。
ただし、勉強はともかく、野球は当然三高の方が優秀で、危なげなくコールド勝ち。
7月17日 4回戦 対都立立川 (八王子球場)
立000000→0
三314101×→10 ※6回コールド
地元の高校に申しわけないが、これで三高は対都立校170連勝を達成。
八王子球場での最終戦となる、3戦目の相手は拓大一高。
5回戦からはスコアボードに、出場選手の名前と、球速が表示される。
ただし、球速は拓大一の投手はほぼ110km台、三高もMAXが132km(安田)と、他球場より10kmほど遅かった。
書き忘れていたが、三高は初戦が背番号1のエース安田の先発・完投。
2戦目は17番畠山、19番伊藤、18番高坂の継投。この3人は、7月の帝京との練習試合でも登板し、打たれまくっていた。
そして拓大一戦が、背番号11の谷亀、同10の増田、最後はエース安田の継投。
三高打線は、90~110(実際は100~120?)km台の緩急に苦しみながらも、6回表終了時に6-1とリード。
この時点で私は、「勝負あり」と判断し、その後の試合展開の記憶が、あまりない。
理由は次の準々決勝、言い換えれば東海大菅生戦のことで、頭が一杯になっていたからである。
私にとって菅生は、西東京最大の強敵として、国士舘以上に意識していたチームだ。
相手は当然、エースの日當が先発だろう。夏大会の登板機会は少なく、体調面に問題はなさそう。
昨秋は、池内の2ランによる2点しか奪えなかった、三高打線が攻略できるのか。
また、秋はたまたま3点に抑えたが、安田の投球が菅生打線に通用するのか…などと悩んでいるうちに、
悪送球と後逸のダブルエラーなとで拓大一に2点差に詰められ、「準々決勝どころじゃねえや」と我に返ったのが8回表。
その後はリリーフの安田が踏ん張り、最終回には自らタイムリーも放ち、逃げ切った。
7月20日 5回戦 対拓大一 (八王子球場)
三012003001→7
拓000100300→4
この勝利により日大三は、あえて最大フォントで記すが↓
西東京大会23年連続ベスト8進出が決定。
21世紀では全国で唯一、三高だけの快挙のはずだが、どのマスコミもこの偉業を報じないのはなぜだ。
予想外の接戦であったが、楽勝続きで菅生戦を迎えるよりは、選手の気持ちが引き締まってよかったかも。
上記画像の整列を終え、三高ベンチに戻ってくる選手たちに、「菅生なんかに絶対負けるなよ!」と檄を飛ばす。
菅生「なんか」とは、無礼な表現かもしれないが、暴力的指導で教え子を退部・退学に追い込んだ監督を、
なんだかんだ理由を付けて、すぐに復帰させるようなチームは、侮蔑・罵倒して当然である。
退学になった生徒、つまり被害者側は転校先の野球部では、規定により1年間、公式戦には出られない。
彼の高校2年時の出場機会を奪った、加害者側の指導者が即復帰できるのは、どう考えてもおかしい。
私の正論(暴論?)はさておき、三高にとって菅生は、昨秋大会で敗れた、倒さねばならない敵であることには変わらない。
三高の選手も気合が入っているだろうし、部外者の私も、これから準々決勝までの3日間、
国士舘戦以上に緊張しそう…というか、すでに緊張し始めたので、試合後は西八王子『かなえ』で昼から一杯。
※生ビール&アジフライの「ワンコインセット」500円
酩酊し、気を紛らわせてから帰宅した私を待っていたのは、「東海大菅生5回戦敗退」のニュース。
国士舘のときもそうだったけど、オレの緊張はなんだったんだ(苦笑)!
舞台を神宮球場に移し、迎えた準々決勝。相手は、菅生をタイブレークで破った駒大高だ。
「菅生じゃないなら、どこが相手でも楽勝だろ」と油断していた私と同様、
選手も気を抜いていた…とは思えないが、変則フォームの相手投手から、打撃陣が凡打の山を築く。
佐々木のソロ本塁打で先制も、中盤に安田がストレートを捉えられ、1-2と逆転を許す。
この日の安田は、自己最速(らしい)の143kmを記録するなど、調子自体は悪くなかった。
安田は140km台の速球を度々投じており、やはり八王子球場のスピード表示は、おかしかったようだ。
8回裏、私が一番頼りにしている打者、古賀が三塁打を放ち、池内の犠牲フライで同点に追いつく。
だが、古賀は9回裏の好機では内野ゴロに倒れ、同点のまま延長10回、タイブレークに突入。
無死一、二塁から始まる変則的ルールだが、駒大高はすでに2度経験し、これで3戦連続らしい。
延長戦を行なってからPK合戦になるサッカーのように、高校野球も12回くらいまでは、普通の延長戦にしてほしい。
10回表、駒大は二死二、三塁のチャンスで、打者が痛烈なライナーを弾き返すも、
三高のショート森山がジャンプし、グラブの先でボールをつかみ捕るファインプレイで無得点。
1年秋からレギュラーだった森山だが、「よくやった」と称賛するのは、これが初めて(失礼)。
その裏、三高は先頭の池内が死球で、無死満塁となり、ここからは打順はクリーンアップ。
逆転された6回以降、終始血圧上がりっぱなしの私だったが、ようやく勝利を確信し、
絶好機で打席に向かう、キャプテン二宮を撮影。変な写真ばっかりですまんね。
撮影後、「二宮~! なんでもいいから頼む!」と激励。この場合の「なんでもいい」とは、
ヒットはもちろん、外野への犠牲フライや、前進守備の野手でも間に合わないゴロでもOKという意味だったのだが、
二宮は浅い外野フライで、走者そのまま(溜息)。気持ちを切り替え、次打者の岡村に「決めてくれ!」と再度の激励。
岡村は期待に反し、キャッチャーフライも、相手捕手が落球。
これだけチャンスをもらって無得点だったら、次の回に絶対にやられる…。
気付けば普段の菅生戦と同様、ヘタすりゃそれ以上に緊迫した試合になっているではないか!
結局、岡村は平凡なファーストゴロに倒れるも、一塁手のバックホームが悪送球となり、幸運なサヨナラ勝ち。
7月23日 準々決勝 対駒大高 (神宮球場)
駒000002000 0→2
三010000010 1×→3 ※延長10回タイブレーク
試合後の整列。惜敗に涙する、駒大高の選手もいた。
ベスト8以降では恒例となった、勝利チームの整列&校歌演奏。
校歌を聞きながら、一緒に観戦していた友人に対し、私は何度も「勝ててよかった…」とつぶやいた。
「菅生の分まで」とは絶対に思わなかっただろうが、「駒大の分まで、残りの試合も勝たねばならぬ!」と、
母校のさらなる奮闘を願わずにはいられない、血潮湧き立つ一戦であった。駒大高、侮ってすまなかった!
以上、日大三の準々決勝までの道のりを、私の(どーでもいい)心情も交えながら、簡単に振り返った。
菅生の脱落で甲子園は確定かと思いきや、駒大との苦戦を目の当たりにしたことで、自信が揺らいできた。
今後は、どこが相手でも最後まで気を緩めず、そして劣勢でもあきらめず、精一杯の声援と拍手を送ろうと誓った。
最後に、球場入口で販売している、今大会の「出場校選手名簿」の表3に載っていた、
昨年大会の西東京優勝チーム、つまり日大三の胴上げ画像を撮影・転載する。
監督は代わったが、上記画像のようなシーンを、今年も拝むことができるのを信じ、本稿の締めとする。
※次回高校野球ブログ「ああ、栄冠は三高に輝く(仮称)」につづく
※※8月1日追記 ブログ書きました→「ああ、栄冠は三高に輝く(正式タイトル)」