明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

近所に欲しいケーキ屋さん 一橋学園『ナイトー洋菓子店』

2023年08月30日 | スイーツ、おやつ
『なにや』さんの絶品チャーシューを買うため、ほぼ毎月一橋学園駅界隈に足を運んでいる。
購入後は、近隣の飲食店でランチを食べることが多く、この周辺はそこそこ知っているつもりだが、
駅の踏切を渡った、東方面は未知のエリアだったので、今年の春頃、ちょっと歩いてみた。

桜が咲き誇る中、陸上自衛隊の駐屯地を超えて進んでいくと、


「団地北口通り」と呼ばれる地域にたどり着く。
その名のとおり、小平団地の北側にある商店街なのだが、他地区の団地商店街と同様、
住人の高齢化による衰退=店舗のシャッターが目立ち、ちょっとさみしい。


数少ない現役で営業中のお店が、今回紹介する『ナイトー洋菓子店』
ネット情報によると、昭和価格で頑張ってらっしゃる、私好みのケーキ屋さんのようだ。
ただし、この日は定休日だったため買い物はできず。またもや、食べログの「水曜定休」に騙されてしまった(嘆)。

※現在は水・木が定休日

後日改めて再訪問。こちらはご夫婦で営んでおり、接客担当は愛想のいいお母さん。
「いらっしゃいませ。お持ち帰りでよろしいですか?」とたずねられたが、
イートインスペースは見当たらない…しいていえば、あそこのベンチか。


上記画像は後日撮ったものだが、私の訪問時は実際に、お店の常連と思われるおばあさんが休憩していた。

ショーケースに陳列されているケーキは、「プリン」に「コーヒーゼリー」、「いちごショート」に「モンブラン」など、
昭和時代の子供、つまり我々が昔から食べている、おなじみの商品ばかり。


ただし、最上段の左からふたつめ、プリンとコーヒーゼリーを重ねたものは珍しいと思う。
こちらのオリジナルが「小平ぶるべーくん」。ケーキ左手前の紫色のキャラが、ぶるべーくんらしい。


ブルーベリー栽培発祥の地・小平市のキャラクターらしいが、あまり似ていない気がする(笑)。
なお、小平ぶるべーくんケーキには、バタークリームが使用されているらしい。
私がガキの頃は、保存が効くバタークリームのケーキがよく売られていたのだが、
バターゆえ食べ過ぎて気持ち悪くなった記憶があるので、購入は遠慮しておいた。
なお、ショーケース以外にも、マドレーヌやクッキーの詰め合わせ、せんべいなどの和菓子も販売している。

そういえば、さきほどの写真で、表示価格に驚いた方もいるのではなかろうか。
ショートケーキが380円でモンブランが350円、プリンとコーヒーゼリーはどちらも90円!
私が住んでいる立川の駅周辺では、300円台のケーキなんて、ほとんど見かけないよ。
この日はとりあえず、自分用にプリンを1個、家族用にプリン2個と「アップルパイ」200円を1個購入。


上記4個で470円という安価にもかかわらず、しっかり箱を包装してくれる。


このような、専用紙とヒモによる包装も、昭和時代のケーキ屋さんでは当たり前だった。
最近はケーキの見た目ばかりが重視されて、価格も上がっているけど、包装とかは手抜いてるよね。
用紙にはお店の屋号と住所・連絡先、欧州の風景っぽいイラストに、「純FRANCE菓子」の文字も。

※「キンミヤ焼酎」の紙パックが写っているのが情けない

肝心のプリンの味だが、ちょうどいい硬さで、しつこくない適度な甘さ。


底のカラメルははちみつ由来なのか、絡めると(ダジャレではない)甘味が一気に増す。


焦がしたような苦いカラメルが嫌いな、お子ちゃま口の私には嬉しいテイストだ。
家族も気に入ってくれたようなので、翌月、再びプリンを3個、さらに自分用に「ブルーベリーシュー」120円を購入。


紫色のクリームは、ブルーベリー由来の酸味や香りを抑えてあり、プリンと同様甘さ控えめ。


シュー皮はやや硬めで、形はいびつだったけど、自家製らしさが感じられて、むしろ好みである。

こちらのお店を知って、真っ先に連想したのが、武蔵村山市の団地西通りにある『シャトー洋菓子店』


どちらのお店も、団地の近くにあり、「洋菓子店」と名乗り、懐かしいたたずまいの店舗で、昭和価格なのが共通。
シャトー(略)さんは創業から40年以上だそうだが、ナイトー(略)さんは50年以上の歴史を誇るとか。
お客さんの大半は、団地に住む顔なじみの常連だろうから、なかなか値上げしづらいのは理解できる。
滝山団地近くの中華食堂『珍来』さんもそうだけど、団地+老舗=格安の穴場という公式が成り立つかも。

そして昨日、久しぶりにナイトー洋菓子店さんを訪問。実は先月も、定休日を忘れて訪問してたりして。
桜の季節はともかく、真夏の炎天下の空振りは、心身へのダメージが激しいので(苦笑)気を付けよう。
お母さんは相変わらず快活だったが、私のお気に入り商品・プリンが見当たらない。
たずねてみたところ、夏場はクリームが溶けてしまうため、シュークリームなどは作らないそうだが、
「今年は猛暑のため、プリンも作ってないの。もう少し涼しくなったら再開しますね」だって。
「本当に最近の暑さには参るわね…」と、お母さんも困惑しているが、プリンを提供しない夏は初めてだそう。
玉子も高騰したことだし、1個90円じゃなくてもいいので、無理のない価格での再発売を期待している。
この日購入したのは、レモン風味の「レアチーズ」380円と、ケーキの王道いちごショート370円、
そして「コーヒーゼリー・バラつき」120円を2個購入。


数ヶ月前380円だったショートケーキは、この日は370円。他人のブログなどネット情報でも確認してみたが、
ケーキの価格は日によって変動しているようで、しかも、過去より現在の方が安い場合が多い。
さらにこの日も、「イチゴが小さいし、少しオマケするわ」とのことで、総計990円のはずが900円に。
さらにさらに、「暑い中(の来店で)申しわけないから…よかったらこれ飲んで」と、缶のお茶までいただいてしまった。


さらにさらにさらに、この日は包装だけでなく、手提げ袋まで付けてくれた。当然、無料である。


割高な値段設定、無愛想な接客、簡素な包装に有料の袋…という、立川駅周辺のケーキ屋とは真逆な、 ※一部例外もあり
真心こもった対応にただただ感激。お母さん、いつもありがとうございます!

帰宅後、ショートケーキは家族が食べ、レアチーズは私がいただく。


横アングルも撮影。そういえば、チーズケーキに苺とパインが乗るのって、珍しいよね。


柔らかなスポンジで、レモン風味のチーズクリームが挟んである。クリームはほど良い酸味で、口内でスッと溶ける。
お金とは無縁で、あまり幸せとはいえない人生を送っている、と思われがちな私だが、
このような、素朴で美味しいケーキを食べられる人生も、決して悪くないぞ…と自己肯定。
旦那さんとは会話したことはないが、安価ながら手抜きのない、真摯なケーキ作りには、
職人としての誇りが感じられるし、「オレもマジメに仕事しなきゃ…」と自戒させられる。
こちらのケーキには、幸せを感じさせられると同時に、ダメ人間を改心させる効果もあるのかもしれない(笑)。

そして今朝、今度はコーヒーゼリーを食べてみることに。


コーヒー独自の苦みと甘味が重なり、寒天由来の歯触りもよかったのだが、
お飾りの「ばら」は、生クリームの割には硬く溶けにくく…そうか、これはバタークリームだ!
個人的に苦手なバタークリームには少々戸惑ったが(苦笑)、ナイトー洋菓子店さんへの愛情は揺らぐことはない。
こういうお店が、ウチの近所にあればなあ…。



ナイトー洋菓子店
東京都小平市学園東町3-2-25
西武線一橋学園駅から徒歩約10分、青梅街道駅、小平駅からも徒歩圏内(ただし、真夏はキツイ)
営業時間 聞いたことないが、中休みはなさそう ※ネット情報によると9時から20時
定休日 水、木
※夏場は製造しない商品があります
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久々にテンイチで食べてきた。

2023年08月27日 | 天下一品
先日観戦した西武-オリックス戦では、試合開始直前に始球式が行われたのだが、
投手を務めたのが、下記画像の株式会社『ナウイエンタープライズ』の社長。


社名の由来は謎だが(まさか「ナウい」じゃないはず)、この会社は近日中に、球場近くの狭山ヶ丘に、
こってりラーメン『天下一品』のフランチャイズ店を開業するらしく、
始球式の前には、ライオンズ球団に「天下一品ラーメン1年分」(365食?)を寄贈したことも発表された。
始球式では、ノーバウンドどころか5バウンドするクソボール(笑)を投じた社長だが、
テンイチの新店舗は失敗しないよう願っている。可能ならば、他の支店よりも安い価格設定にしてもらいたいものだ。

たった今もお願いしたように、テンイチの度重なる値上げに、どうしても納得できない私は、
抗議の意味を込めて、2021年12月の府中中河原店での食事以降、利用していなかった。
何度も書くけど、一番安いラーメンが940円(東京の一般的なお店の価格、2023年8月現在)というのは、
チェーン店ゆえ食材の大量調達で仕入れ値が抑えられ、自店でスープを炊かないためガス代と人件費が浮き、
しかも、いくら他にない味とはいえ、スープ以外は極めて平凡なのだから、この価格は暴利だろう。
規模は異なるとはいえ、諸経費の高騰に苦しみながらも、価格維持で頑張っている個人店をたくさん知っているだけに、
近年のテンイチの価格設定には、有名チェーンの驕りのようなものを感じてしまう。

と、このようにグチグチと文句をたれる客向け(違うか)の格安冷凍ラーメンが、『ローソン』にあると聞いた。
商品名は「キンレイ 天下一品監修ラーメン」で、価格は税込495円。テンイチの約半額だ。
コンビニの冷凍ラーメンに興味を持ったことはなかったが、せっかくなので購入してみることに。


包装紙の裏に、レンジでの加熱時間が記載してあったが、600Wで7分50秒とは長い!


指示に従い、約8分温め終えた状態がこちら。見た目は即席ラーメン風だ。


全体をかき混ぜたのち、沈んでいた麺を引き上げてみる。量は本物より少なめかな。


まずスープを飲んでみたら、粘度こそないものの、テンイチ独特の風味やコク、ザラつきもしっかり感じられる。
麺のチープさ、粉っぽさも本物に近い気がする。リフトもしてみたが、さすがにスープは絡みつかず。


具材はネギ、メンマ、チャーシュー。一度冷凍したものを戻しているので、本物の具材以上にショボい。

※チャーシューは味がしなかった

ただ、全体の印象としては、再現度は意外と高めだ。
このときに紹介した、『サンヨー食品』のカップ麺よりも、実物に近い。
      

もちろん、本物の「こってりラーメン」よりは薄く感じたが、テンイチのダメ店員が、
「10人前注文が入ったけど、スープは7人前しか残ってないから、お湯で薄めてごまかしちゃえ」
なんて手抜き調理をしたら、こんなテイストになるのではないかね。
加熱時間こそ長いが、価格だけでなく、カロリーも450と、実物949の半分以下だし、
なにより、店舗に行かなくても近い味が食べられる、いい商品だと思う。

家系や二郎系と違い、テンイチと似た系統のラーメン店はなかなか見当たらないが、
数少ない例外が、関西に3店舗存在する『どろそば将(まさ)』
この夏に泊まったホテルの徒歩圏内に、たまたま支店(堺筋本町店)があり、店外に貼ってあったメニューを見たら、
昨夏までは、レベル1「軽どろ」~レベル4の「極どろ」の4段階だったのに、新たにレベル5の「鬼どろ」が登場していた。
その日はもう満腹だったので、帰京する日の朝、まずは新世界『酒の穴』で飲んだあと、わざわざ寄ってみた。

注文したのは当然、「鬼どろそば」1500円。極どろも1000円→1200円に値上げしていたが、さらに高価だ。
煮詰めるのに手間がかかるのか、そこそこ時間がたってから、レベル5の鬼濃厚なラーメンが到着。


スープをすくってみたら、今まで見たことのない粘度で、もはやスープではなくスライム


麺との絡みもバッチリ、というか絡みすぎるため、ひと口含めば濃厚な風味が一気に広がる。


カロリーは相当高そうだが、こちらは無添加らしいので問題ないだろう…たぶん。
そういえば、どろそば将さんは麺も、自家製の全粒粉入りのはずだが、スープまみれで気付かなかった。
店員さんから「ランチタイムはライス10円なのでよかったら」と教えていただいたので、うっかり追加。


テンイチと同様、ライスにスープをかけ、さらに辛子ニンニクを少量乗せる。


見た目は相当悪いが、混ぜて食べれば、シチューライスやドリアのようでなかなか美味しい…と思いきや、
辛子ニンニクの酸味で、急に気持ち悪くなってしまった。そもそも、ここに来る前に、酒の穴でワインとか飲んでるからね。
皆さんも、どろそば将さんで鬼どろそばを食べるときは、くれぐれもシラフで!

類似店で1500円(+10)円も使ったからには、「高いから」と避けていた元祖テンイチで出している、
こってりを超えた、「こってりMAX」1210円も食べてみようと決意。
つい先日、中野に行く用事があったので、天下一品中野店にも寄ってみた。

注文したのは、こってりMAX・並のみ。※大盛は1400円
昨年は、一日5杯限定で「超こってり」という商品を1300円で売っていたが、今回のMAXは終日販売のようだ。
どろそば将さんのように調理時間は必要としないのか、すぐに提供された。


上記画像だと逆で読みづらいだろうが、丼には「天下一品史上 こってりMAX 最強こってり」の文字が。
レンゲですくったスープは確かに、テンイチ史上最強のこってり具合


一応麺リフトも撮ってみたが、麺や具材はたぶん、通常のラーメンと同じはず。


さっき、テンイチは「スープ以外は極めて平凡」と書いたが、平凡どころか普通の店よりも劣る気がする。
スープを引き立てるため、わざとイマイチな麺や具材を使っているのでは? と疑いたくなる。
しかし、MAXスープのウマさは抜群で、ついつい米が欲しくなり、「ライス(小)」120円を追加。
同時に、私は食べたことのない「こってり唐揚げ」1個110円と、「こってり杏仁」190円、
さらに以前は卓上にあった、無料の「にんにく薬味」もお願いした。
「杏仁はすぐお持ちしてよろしいですか?」とたずねられたので「はい」と返答。
本当にすぐに出てきたが、サイズの小ささに驚く。横のハシ袋と比較すると、スプーンも本体もとにかく小さい。


下記画像ではわかりづらいが、HPによると「こってりスープに近い色を表現した」らしい。


「オリジナルのスイーツ」といいつつ、味はよくある杏仁豆腐で、この量で190円は割高だ。
さっきの画像には唐揚げが写っていたが、到着したのは杏仁から約5分後。
注文後に揚げるのだから仕方ないが、ライスとにんにく薬味も5分後だったのが残念。
同時に出した方が楽だし、最初のオーダーで頼まなかった私も悪いけど、応対した若い店員さんは、
温かいスープににんにくを入れて、ご飯と一緒に食べたい、ファンの気持ちがわからないのかなあ。
到着後、ヌルくなったスープににんにく、辛味噌、コショウを投入し、


ご飯に唐揚げとスープを乗せて食べる。杏仁だけでなく、テンイチのライス小は本当に小だ。


どろそば将さんの10円ライスはもっと多かったし、120円のライスでここより少ない店はないのでは?
そういえば、「こってりスープに漬け込んだ」唐揚げは、スープ&ライスと一緒に食べたせいかもしれないが、
味の印象は特にナシ。そもそも、唐揚げもまた、あの大きさで110円は高い。※通常店舗はバラ売りはなく、5個で550円
久々に来たテンイチだが、ラーメン以外の商品は相変わらず満足度が低く、しかも割高に感じてしまった。
それでも、食後は相当な満足感が得られたのは、こってりMAXスープのお陰だろう。

2018年に、創業者の木村勉氏から現社長に引き継いで以降、新商品の開発と値上げが頻繁になったテンイチ。
業績に結び付いたのかは知らないが、私は値上げはもちろん、大半の新商品が気に入っておらず、
唯一支持するのが今回のこってりMAXだが、ベースのスープを編み出したのは、前社長である。
偉大な創業者と比較される、二代目の重圧は相当だろうし、先代との違いを見せよう、という意気込みもわかるが、
個人的には、現社長になってからのテンイチで、良かったことはひとつもない。
通常のラーメン丼の底に記してある、「明日もお待ちしてます。」のメッセージの意味を、
もう一度考え直すべきではないか……と、今回も生意気なコト書いて、申しわけない!
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甲子園決勝の前夜に、プロ野球を観戦

2023年08月23日 | プロ野球
タイトルどおり、本日8月23日は甲子園球場にて、夏の高校野球・決勝戦が行われる。
その前夜である22日の夜、西武球場では西武ライオンズ-オリックス・バファローズ戦を開催。
数週間前、友人から「チケット取れたけど行く?」と誘われたのだが、当初は甲子園決勝が22日だったため、
「行きたいけど、母校の決勝と重なるかもしれないから…」と返事を保留も、数日後、雨天により決勝戦は23日に変更。
22日は甲子園の試合がないため(休養日)、友人に「プロ野球、連れてってくれ!」と懇願。
ちなみに、母校野球部は3回戦で敗れ、私の心配は杞憂に終わった(泣)。

ガキの頃は、何度も通った西武球場だが、最近はすっかりご無沙汰。
いつの間にか駅名が変わっていた多摩湖駅(旧:西武遊園地駅)から、レトロなデザインの西武山口線に乗って球場へ。


昔は、立川駅から西武球場行の直行バスがあったので、この路線を利用した記憶はあまりない。
そこそこ長い通路を歩き、屋根付きの西武球場(ベルーナドーム)に到着。


チケット売り場の上に、球団マスコット(?)がいたので、撮影しておく。


友人家族と合流し、チケットをいただく。券ごとにライオンズの選手写真があり、私のは外崎修汰であった。


友人たちが、選手の等身大パネルが並ぶ場所で記念撮影していたので、私も撮ってもらうことに。
一応、ライオンズカラーのブルーに近い、水色のユニフォームを着用したのだが、
この日の来場者で、「HANSHIN」のロゴが入ったユニで撮影したバカは、たぶん私だけだろう。

※タイガースファン時代に購入した、下柳剛のユニフォーム

気温は高いし、両チームのファンから殴られるかもしれないので、入場後にすぐ脱いだ。

球場内に入ると、バファローズの選手が守備練習をしている。


ユニフォームの選手に混ざり、短パン姿の選手も数名いた。最近はそんな格好で練習してもいいのか?
チケットの指定席に到着した頃、ライオンズの選手がウォーミングアップを開始。短パン姿の選手はいなかったと思う。


友人が確保してくれた席は、外野にほど近い内野一塁側。
西武球場は数年前から、通常とは反対に、ホームチームが三塁側で、ビジターは一塁側になっている。
なので、この辺は一応バファローズ側になると思うのだが、ライオンズのユニを着たファンも大勢いる。
バファローズファンもそれを気にしていないようで、双方のファンが混在する、不思議なエリアであった。
なので私も、ライオンズびいきの友人の前で、バファローズに遠慮なく拍手を送った(笑)。

その後、両チームのスタメンが発表される。ライオンズの先発投手はディートリック・エンスで、


バファローズはジェイコブ・ワゲスパック。先発再転向後はイマイチだが頑張れ!


このあと、7月月間MVPの今井達也と、2000試合出場の記録を作った中村剛也の表彰式。
友人が「そのアタマなんとかしろ!」と苦言を呈する、今井が長髪をかき分けながら表彰を受け、
続いて、個人的に好きな選手である、おかわり君こと中村の番だが、このアングルではわかりづらいので、


球場内のビジョンを撮影。おかわり君よ、次は2000本安打だ!


この他、中学生野球チームの紹介や、某会社社長の始球式(全然届かないボテボテ)などがあり、ようやくプレイボール。
ここからは、グラウンドのプレイを凝視…はせず、生ビール(800円)や氷結サワー(550円)などを購入。
どこの球場もそうなのだろうが、売り子のお姉さんは美人揃いだ。

2回表、バファローズ廣岡大志が満塁走者一掃の三塁打を放ち、3点を先制。
一方のライオンズはなかなかチャンスを作れず、バファローズペースで試合は進む。
6回表、紅林弘太郎のタイムリーと、マーウィン・ゴンザレスの犠牲フライ&森友哉の好走塁で2点を追加。
ライオンズ打線が振るわず、試合の結果は見えてきたので、久々に来た球場内を見学してみることに。

まずは右中間のバックスクリーン寄りに集う、バファローズ応援団の近くに行ってみる。


昔の阪急ブレーブス、あるいは近鉄バファローズの時代は応援団が少なく、せいぜい内野席に5~10人くらい。
パ・リーグを連覇したとはいえ、こんなに応援団が増えて、今の選手たちは幸せである。年俸も高いし(笑)。

グッズ売り場でお土産を買ったり、ライオンズ側の三塁側からも試合を眺め、ぐるっと一周して席に戻るつもりだったが、


「バックネット裏はチケットがないと通れません」とのことなので(これは昔からそうだった)、
ここまで歩いてきた通路を、再び引き返す。坂があるので汗だくになってしまった。
西武球場HPによると、飲食店は「12球団最大級の店舗数と1000種類以上のメニュー数」らしいので、
何店舗かのぞいてみたが、ビールなどと同様、値段は普通の飲食店の1.5倍~2倍はする。
その中で、比較的良心的な価格だと思った餃子店で、写真の羽根付き餃子・12個で900円を購入。


見た目どおり、味もイマイチであったが、これは1回表に焼いた(推定)餃子を、8回裏に食べ始めた私が悪いのである。

試合は、好投のワゲスパックを降板させ、7回からはバファローズ得意の継投策。
この日、私がもっとも気になった選手が、背番号109番のブルペン捕手。
一緒にいる108番の捕手よりも、投球を受ける機会が多く、忙しそうにブルペンと控室(?)を往復していた。


ブルペン捕手とは、登板前の投手の練習相手をする選手で、自身が試合に出ることはない、裏方専門の捕手だが、
投球を受けることで、その日の投手の調子を把握し、助言や叱咤激励するという、重要な役割も担っている。
調べてみたところ、彼の名前は杉本尚文で、かつては甲子園にも出場した、徳島・池田高校出身の名キャッチャー。

※右側が杉本

89年にドラフト外でオリックス・ブレーブスに入団も、選手としては大成できず、
ブルペン捕手やコーチを経て、再度ブルペン捕手となり、オリックスひと筋33年で現在に至る。
チームを陰で支える、私と同世代で頭頂部の薄さも共通している(苦笑)彼を、今後も陰ながら応援していきたい。

8回裏、ライオンズは西川愛也のプロ入り初本塁打で1点を返し、4点差で9回裏へ。
最終回のマウンドに向かう宇田川優希を、先述した杉本捕手だけでなく、ブルペン投手陣が、激励しながら見送る。
その中には、この日登板がなかった、ベテランの平野佳寿も混ざっていて、驚かされた。
平野は、昔からそうなのかもしれないが、あんな実績のある投手が、わざわざ後輩のために出てくるとは。
「バファローズ、いいチームになったなあ…」と、ちょっと感激。

このように、球場ではテレビ中継では見ることのできない、名場面がいくつもあるので、
みなさんもぜひ、野球はもちろん他の競技でも、スポーツは生観戦で!
自称スポーツジャーナリストからの余計な提言を終え、さっきの場面に戻る。

杉本や平野から力を得た宇田川は、9回裏を3人でピシャリと抑え、5-1でバファローズの勝利
試合終了直後、最後を締めたナインが、ベンチの選手・首脳陣と勝利のハイタッチ。


ビジョンに映された、この日のスコアと、ヒーローインタビューを受けるワゲスパック。


その後、この日は「フィールドウォーク実施」、要するにグラウンドを開放し、中に入れることが判明。


プロの選手がプレイするグラウンドに入れるだけでなく、昨日の入場者は18576人、
つまり万単位の人数が、一斉に駅に向かうことを避けるというメリットもある、いいサービスである。
一部のファンは退場していくが、大勢の観客がグラウンドに入り、数分後には満員状態に。


入場締め切りがあるので、我々もあわてて入口に向かう。
内野は立ち入り禁止だが、間近で見られて感激。試合中は、この係員の足元に一塁ベースがある。


人工芝も撮影してみた。予想より密集しており、滑り込んだら摩擦熱でヤケドしそうだ。


しばらく、グラウンド内の感触を楽しんだのち、「そろそろお時間です」のアナウンスがあり、退場することに。

試合の感想としては、首位バファローズと5位ライオンズの勢いの差を感じる内容で、特筆すべき点はなかった。
私の印象に残ったのは、この日実施された、フィールドウォークなど様々なファンサービス。

試合前やイニングの合い間には、球場MCと称する、アゴ勇(現:あご勇)を若くしたような男と若い女性のコンビが、
「ファンの皆さん、応援しましょー!」「ここから逆転しますよー!」などと熱心に声掛け。
さらに、試合前と7回裏の攻撃前には、所属チームのダンスパフォーマンスがあり、
試合中も常に場内のファンをビジョンに映しだし、気付いて手を振るお子さん、のような微笑ましい場面が何度も見られた。
それらサービスは、私のような昔からの野球ファンは、「いいから早く試合を再開しろ」と思いがちだが、
お子さん連れのファミリー客には好評のようであり、将来の野球ファン獲得に繋がる良策といえる。
未来を見据えた西武球場の方針は、新規客をつかめず滅亡寸前の競輪を愛する私としては、うらやましい限りである。

うらやましいといえば、たった今、夏の甲子園決勝戦が終了。
優勝したのは神奈川代表の慶応高校。おめでとうございます!
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新世界で朝酒を 動物園前『酒の穴』

2023年08月19日 | 居酒屋・バー
前回少しだけ触れたが、私が関西に行ったときの拠点、つまり宿泊先はほぼ、西成区である。
地下鉄なら動物園前駅、JRなら新今宮駅から少し歩けば、ドヤ街と呼ばれる安ホテル密集地にたどり着く。
少しずつ値上げしているが、料金は今でも2000円台。施設のボロさや周囲環境(笑)などの難点もあるが、
私はどうせ、毎回飲み歩いてベロベロになり、部屋では寝るだけなので、あまり気にならない。

チェックアウトは、どのホテルもだいたい10時。まだ早い時間だが、帰京前にもう少し飲みたい…
そんなとき重宝するのが、ホテルからは徒歩圏内の新世界『酒の穴』
5年前の訪問時に撮った、お店の外観を再掲載。指が写り込んでいるダメ写真でスマン。


指で看板が隠れた、シャッターが閉まっている(定休日)店舗も、実は酒の穴であり、2軒連なっているのだ。
開いている右側が、「本店」あるいは「酒場」と呼ばれ、左側が「お好み焼き店」らしい。
昔は、お好み焼きは左側でしか扱ってなかったのかもしれないが、現在はどちらの店舗でも注文が可能。
右の本店は、最近は8時開店で、左のお店は10時開店。定休日はそれぞれ異なるので、
チェックアウト後の10時以降ならば、毎日どちらかは必ず営業している
ほぼカウンター席しかなく、どの時間帯も混んでいるが、2軒あるので入れるはず。

こちらの魅力は、早い時間からの営業だけでなく、酒も料理も品数豊富で、しかも安い
安ウマ酒場ならば、以前紹介した西成区今池の『難波屋』さんもそうだが、あちらは立ち飲み屋さん。
連日の飲み歩きなどで、疲労が蓄積した状態の滞在最終日は、ゆっくり座って飲みたいものである。
なので近年は、関西最終日の午前は、酒の穴さんに立ち寄るのが、私の恒例行事になっている。

安ウマ料理が多々ある中、私がオススメするのが、5年前にも紹介した「八宝菜」と「どて焼き」。


毎回、片方は必ず注文する、この二大逸品については、あとで改めて説明する。

ここからは、昨年夏に訪問したときの画像を紹介していく。まずは壁のメニューから。
昨秋からの原価高騰により、現在は下記より数十円値上げしたが、それでもまだまだ安い。
ドリンク類に揚げ物の具材、ホワイトボードは「すぐ出る小皿料理」など。


ドリンク類・ホワイトボードの続きと、お好み焼き・焼きそばなどの鉄板焼き類。


別の壁には、おでんと粉モノ以外の焼き物メニューも貼ってある。


お客さんがいて撮影できなかった方面の壁にもメニュー札があり、とにかく品数豊富なのは、わかっていただけたであろうか。
ちなみに、私が座った席の前には、寿司屋のような冷蔵ケースがあり、新鮮な魚介類などが並んでいた。


この日はまず、瓶ビールの大、お店表記では「大ビール」510円をキリンで注文。※アサヒも選べる
最初に注文したおつまみは、先述したどて焼き320円と、


おでんメニューから、「玉子」と「ちくわ」各90円に、個人的には未知の具材「うめ焼」130円を選択。


どて焼きは、牛スジ肉を串に刺して味噌ダレと絡めて焼くのが基本だろうが、
こちらで出すような、こんにゃくなどと一緒に煮込みネギを振りかける、「どて煮」タイプも私は好きである。
甘口の味噌ダレを、他のツマミに付けて食べてもウマいよ。
おでんのうめ焼とは、魚のすり身と玉子を合わせたものを、梅の花の型にハメて焼いたもの。


はんぺんほどでないが、フワフワとした歯触りで、なかなか美味しい。関東にも広まるといいな。
ビールが空いたので「ウーロンハイ」310円を追加。関西では珍しい、酎ハイ類が置いてあるのも嬉しい。
ウーロンハイは、以前より焼酎が濃い気がした。店員さん曰く「ウチのは“新世界で一番濃い”って言われます」だって。
帰京直前の泥酔はマズいので、2杯目からはチェイサーの「ウーロン茶」210円も同時に注文。


ちょうどその頃、日替わりメニューと思われる天ぷらが完成し、ケースの上に並べられていく。


5品限定らしく、注文が殺到したので、私もあわててオーダー。
商品名「てんぷら。」の価格は、なんと270円! 人生最安の天ぷら盛り合わせである。


ただし、海老と思われた赤い天タネはカニカマで(笑)、内訳はカニカマ4、玉ねぎ2、ししとう1であった。


前回語ったように、天ぷらで飲むのが好きな私は、270円で7つも食べられたのだから、当然文句はない。
結構飲み食いしたが、お会計は2000円チョイ。こんな安価で気分よく酔えて、大満足である。
この後、京都の『からふね屋』に向かったのだが、焼酎が効いたのか、阪急電鉄に乗った途端に爆睡(笑)。

それから1年後。今年もまた、甲子園に出場した母校野球部を応援するため大阪へ。
今年は西成区ではなく、中央区の北浜という場所に泊まっており、新大阪は5駅ほどで着くのだが、
チェックアウト後は、酒の穴さんで一杯やるため、わざわざ逆方面の地下鉄に乗り、動物園前へ。
東京都で例えるならば、四ツ谷のホテルから東京駅へ向かわず、反対方向の高円寺へ向かうようなものである。
今回もキリンビール大550円(今年の価格、以下同)からスタートし、
おつまみには、二大逸品のひとつ八宝菜240円と、「うなぎ」350円に、お好み焼きの「豚玉」500円をオーダー。
すぐに八宝菜が登場。さっきも掲載したが、中華屋さんの同名料理とは異なる、お店オリジナルの商品である。


炒飯に使うような、八角形の器で提供される八宝菜は、酒の穴の看板メニューであり、
儲けを度外視し、長年100円で販売していたそうだが、その後200円になり、昨年の訪問時が220円。
一般的な八宝菜のようなトロミはなく、具だくさんのスープという印象の料理である。
しかも、このスープの味付けは、塩分や旨味が控えめで、やさしく絶妙なのである。
この日の私のように、前夜の酒が残っている状態でスープをすすると、さらにウマく感じるから不思議。
そういえば、新世界には「シチューうどん」を出すお店もあるが、そのシチューもやさしい味わいであった。
具材はキャベツ、人参、じゃがいも、しいたけ、豚肉、かまぼこ、竹の子、玉ねぎと、ちょうど8種。
提供時、店員さんが「お好みでお使いください」とコショウを置いていったので、そのとおりにしてみた。


少し辛い方が、お酒がススムだろうけど、私は何も入れない、そのまま味わう八宝菜が好きである。
ちなみに、私が酒の穴さんに初訪問した、12年前にガラケーで撮った八宝菜(&豚平焼き)がこちら。


当時は、竹輪の輪切りやピーマンも入っていたが、安さとウマさは、現在も変わっていない。

八宝菜のスープとビールを交互に啜っていると、これまた激安価格のうなぎの蒲焼が登場。


レンジでチンされお皿が熱々なので、もう1枚お皿を敷いてある(笑)。小ぶりだけど、350円だしね。
しばらくすると、お好み焼きの豚玉が登場。こちらはレンチンではなく、鉄板でじっくり焼かれていた。


ここでお好み焼きを食べるのは初めてで、生地の具材は玉子とキャベツくらいだが、
大きな豚バラ肉の旨味がソースやマヨと合わさり、なかなかイケる。豚肉のアップを撮影したが…あまり意味ない?


ビールがなくなったので、これまた初めて頼む、「ワイン白」300円を追加注文。


グラスは脚(ステム)がないタイプで、手の温度が思いっきり伝わるが(笑)、私はワイン通ではないので気にしない。
ほろ酔いになったところでお会計。今回は2000円未満だった。安くて申しわけない!

最後にちょっと珍しい画像を。酒の穴さんはかつて、「週刊朝日」の表紙イラストに使用されたことがあるようで、
店内壁に、その表紙を複製したポスターが貼ってある。「うまくて、安い店。」のコピーがいいね!


発売されたのは、1999年3月26日号なので、今から24年前。
この頃の新世界は、現在のようなチェーン店は少なく、今以上に私好みのエリアだったに違いない。

私は今後も、関西には何度も遊びに行くだろうが、帰りはなるべく、酒の穴さんに立ち寄りたい。
「ティファニーで朝食を」ではなく、「新世界で朝酒を」だ。全然原型をとどめていないが。
なお、一昨日の母校野球部の敗戦については、執筆意欲が湧かないので(苦笑)、また後日改めて。



酒の穴
大阪府大阪市浪速区恵美須東2-4-21
地下鉄動物園前駅から徒歩約4分、JR新今宮駅からは徒歩約5分、恵美須町駅なども徒歩圏内
営業時間 右側の店舗が8時~21時、左側の店舗が10時~21時
定休日 右側が木曜、左側が火曜、あとは年末年始
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天ぷらも気分もアゲ揚げ 難波『大吉』

2023年08月11日 | 定食、食堂
だいぶ前、どの番組かは忘れたが、ちょっと気になる大阪の天ぷら店を紹介していた。
お店の屋号は『大吉』で、主な特徴としては、以下の4つが挙げられる。
1.深夜に開店し、早朝には閉める 2.天ぷらは安くて美味しい 
1の理由は、店舗が堺の魚市場内にあり、元々は市場で働く人向けの食堂だったから。
私が以前通っていた、築地場内の飲食店も同様の理由で、夜中から昼間までの営業だった。
2は、魚市場ゆえ、新鮮な食材が安く入手できるからだろう。
さらに、3.そんな時間帯でも連日行列ができる 4.店内床は貝殻だらけ
安く美味しい天ぷらを求め、市場とは無関係な人たちも、行列を作るようになるのは必然。
4は、天ぷらと並ぶお店の名物「あさり汁」は、食べ終えたあと貝殻を床に捨てるのが、お店の流儀らしい。
「床に捨ててもらった方が、あとで掃除するのが楽だから」という説を見かけたが、真偽は不明。


串かつと同じくらい、天ぷらで飲むのも好きな私としては、こちらのお店も行ってみたかったのだが、
特殊な営業時間ゆえ、夜に電車で向かったら、始発まで待つハメになるし、朝、早起きして向かうのはしんどい。
せっかく安い天ぷらを食べるのに、タクシーは利用したくないし、そもそも列に並ぶのもメンドーだ。
と、なんだかんだ文句をつけて、いまだに堺の本店には行ったことがないが、
今から5年前の夏には、大吉さんで修業した店主が営む、鶴ヶ丘の『まつりや』で食べてきた。


5年前は、コロナ禍前だったためか、国内外の観光客が大阪・西成区の旅館に殺到し、私がよく利用する安宿はすべて満室。
やむなく、大阪の拠点(注:私にとって)JR新今宮駅から4つ先、鶴ヶ丘駅近くのホテルを確保。 
昼間はいつものように、西成区で安酒場を5~6軒ハシゴして、記憶をなくした状態でホテルに戻り、
寝て起きたら21時過ぎ。22時閉店だったので、まだ酔いは醒めていないが、あわててまつりやさんに向かった。
注文したのは、「瓶ビール中」450円と、単品で頼むよりお得な、天ぷら8種の「1000円盛り」。 ※当時の価格、以下同
天ぷらの盛り合わせは、修行元の大吉にも、7種の「小吉盛り」~23種の「大吉盛り」などがある。
ビールを飲み始めた数分後、店主が丁寧に揚げてくれた、8種盛りが登場。


遅い時間の訪問だったので、営業時間内に会計を終えるべく、すぐに食べ始める。
ビールを飲み終えたが、昼間の酒が残っていたので酒は追加せず、大吉譲りの「あさり汁」400円に、


シメとして「半熟卵天かけごはん」350円もオーダー。


残った海老天と黄身ちゃんを絡めて一気にかき込み、あさり汁もズズっとすすり、お会計。


閉店間際の訪問をお詫びし、「今度はもっと早い時間に来ます」と店主に告げて、お店を出た。

そして今年、5年ぶりにまつりやさんへ行ってみようと計画していたところ、
本家大吉の支店が難波にあり、しかも普通の時間に営業していることが判明。
とんかつカレー専門店『カツヤ』さんへの訪問から1年後、私は再び難波に向かった。

お店の場所は、南海グループが手掛けた【なんばこめじるし】という飲食店の複合施設内。
カウンターとテーブル席があり、ひとり客の私はカウンター席へ。17時台に着いたが、店内はほぼ満席。
私の席だけでなく、どの座席の下も貝殻だらけで、踏まれて粉々状態のものもある。


冒頭の貝殻画像も、堺本店のものではなく、上記と同アングルのアップである。

着席後、まずは「瓶ビール(中)」600円を注文。キリンとアサヒが選べるので、キリンを選択。
私はキリン党なのだか、関西人の大半はアサヒを頼むし、アサヒしか置いてない店も多い。
天ぷらメニューはこちら。いつもどおり、ちゃんとした写真は、食べログとかで確認してほしい。


メニューは他にも、天丼や盛り合わせ、さらには日替わりの天ぷらや、お刺身などのおつまみもある。
既述したように、具材7種~の盛り合わせもあるが、好き嫌いが多い私は、単品の組み合わせを頼むことに。
卓上に紙とペンがあるので、望みの商品を書き込み、店員さんに渡す。
注文したのは、大好きな「穴子」260円と「海老」190円に、串かつでも頼む「紅生姜」「玉ねぎ」「シシトウ」各150円、
さらに日替わりメニューから、“龍の玉子”というブランド卵使用の「半熟卵」390円も選択。
厨房では、リーダー格と思われる中年男性がご飯や汁物を調理し、天ぷら担当は若い男性。
後述するが、若い彼ではなく、ベテラン風のリーダー格に揚げてもらいたかった。
まずは、たっぷりの大根おろしが入った天つゆが提供される。大根嫌いの私は「抜き」でお願いした。
数分後、注文した天ぷら6種が同時にやってきた。


横アングル(?)はこちら。右から玉ねぎ、紅生姜、穴子、海老、半熟卵、シシトウ。熱いうちに、どんどん食べよう。


天つゆは、辛い大根おろしが入るのを想定した味付けなのか、けっこう甘口。
コロモはかなり硬めで、シシトウは見てのとおり、ほとんど剥がれ落ちてしまっている。
ネット上では、「サクサクで美味しい♪」なんて意見が多いが、私の天ぷらはサクサクではなくガリガリである。
つゆにどっぷり浸けて、コロモをふにゃふにゃにして食べると、ちょうどいいのかな。
コロモだけなら、弟子のまつりやさんの方が、薄くまんべんなく具材を包んでいて私好み。
ただ、食べログに載っている「お店提供画像」の天ぷらは、薄コロモで美味しそうであった。

とはいえ、熱々の天ぷらはビールが進む。もう1本お替わりし、さらに天ぷらを食べ進めていく。
海老や穴子よりも高いため、期待も高かった半熟卵の感想は、「フツーに美味しい」であった。


味オンチの私には、ブランド卵の価値がわからないのかも。

天ぷら6種をたいらげ、「豚肉チーズ巻き」260円と、季節メニューらしい「活ハモ」390円を追加。


吉祥寺『串かつ髙橋』の「チーズ豚しそ」と同様、豚肉チーズ巻きにも大葉が入っていて、なかなかイケる。
また、関西ならではの活ハモも、風味・歯触りともによく、390円とは思えぬクオリティ。
コロモもさっきよりは硬くなかったので、どちらの商品も気に入った。

ビールを飲み終えたので、シメのお食事を注文。さすがに「天丼」690円~はしんどいので、
日替わりメニューの「鯛めし」550円と、名物の「あさりの味噌汁」460円をオーダー。


鯛ダシで炊かれた鯛めしは、レモンなどの柑橘類を刻んだものも薬味に混ぜられている。


上品な味わいだが、下品な私の口には、「白飯」の小190円に、天つゆをぶっかけて喰う方が合うかも(苦笑)。
一方のあさり汁は、リーダー格の店員が、お椀からあふれんばかりにあさりを盛り付け、
そこへ別の鍋から、熱々かつしょっぱい味噌汁を注ぎ、ネギをドバっと振りかける、豪快かつ下品(←ホメ言葉)な仕上げ。


あさりは、貝殻からほじくり出し残さず食べて、味噌汁も飲み干し「ごちそうさまです」。


貝殻を床にぶちまけるのは、遠慮しておいた。私の滞在時は他の客も、床に捨てていなかったと思う。
お会計は4160円。私の暗算より10円高いが(みんなも計算してみよう)、天つゆ代が10円かもしれないし、まあいいや。

説明し忘れていたが、店員さんたちが着用している、お店オリジナルと思われるTシャツの背中には、
「堺が産んだ 大阪を代表する 超豪快! 天ぷら店」のコビーが躍っている。
たっぷりの大根おろし、豊富な天ダネに大胆な盛り合わせ、荒っぽい揚げ方(普段は知らんが)、しょっぱい味噌汁などなど、
確かに超豪快! な天ぷら店であった。

食後は、隣駅の日本橋に移動し、場外車券売り場『サテライト大阪』で、競輪を少々たしなむ。


たいした額ではないが珍しく的中し、大吉で支払った分よりは儲かったので、気分アゲ揚げである。
私のようなおっさんが、「アゲアゲ」なんて言葉を使うのは気が引けるので、
天ぷらにかけて「アゲ揚げ」にしてみたが…こっちの方がさらに恥ずかしい気もする。

そもそも、私が大阪に行った最大の目的は、甲子園で試合をする、母校野球部の応援であった。
翌日、母校日大三は見事快勝!  私の気分が、さらにアゲ揚げ(笑)になったのは、書くまでもない。
 ※詳細はまた改めて



天ぷら 大吉 なんば店
大阪府大阪市浪速区難波中2-10-25
南海電鉄難波駅から徒歩約3分、他の私鉄・地下鉄・JRなどの難波(なんば)駅からも徒歩10分以内
営業時間 11時~23時 ラストオーダーは30分前
定休日 月曜
※堺本店の住所は大阪府堺市堺区栄橋町2-4-28

天ぷら まつりや
大阪府大阪市阿倍野区西田辺町2-11-11
JR鶴ヶ丘駅から徒歩約3分、地下鉄西田辺駅と長居駅からも約7分
営業時間 12時~22時、土日祝、祝前日は11時開店
定休日 月曜
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ああ、栄冠は三高に輝く -日大三高野球部2023-

2023年08月01日 | 高校野球
前回の高校野球ブログでは、日大三高の西東京大会・準々決勝までの4試合の短評を綴った。
今回はその続き。準決勝の試合…ではなく、まずは準々決勝の試合後から。

※準々決勝終了後の校歌斉唱

第一試合の日大三-駒大高戦の途中、私の斜め前の空いてる席に、年配の夫婦が着席した。
当日私が座っていたのはもちろん、三高ベンチがある一塁側寄り。
女性の方は、「WASEDA」のロゴ入りタオルで頭を覆っている。早大関係者か、単なるファンなのかは不明。
第一試合は、一応三高を応援していたようだが、第二試合の日大鶴ヶ丘-早稲田実業戦は、案の定早実を応援。
別にどの高校を応援しても構わないが、この夫婦が座っている一塁側は、第二試合は日鶴サイドなのである。
このような場合、第一試合終了後に、早実サイド=三塁側の空いている席に移動するべき。
旦那は静かだったが、ババア(失礼)の方は早実の優勢に拍手喝采。同じことを三高戦でやったら、私は絶対に許さない。

上記のような、甲子園の阪神サイドで巨人を応援するような非常識な客は、だいたい早実ファンである。
このとき、「にわかファンが多く、勝ち上がると球場が混むので(中略)とっとと負けてほしい」と、
早実の早期敗退を願った理由が、わかっていただけたであろうか。
高校野球でヤジを飛ばす私がいうのもおかしいが、最低限の観戦マナーは守れ!
第二試合も最後まで観戦する予定だったが、ババアが不快だし、炎天下の応援もしんどかったので、
早実3-0日鶴の時点で球場を出た。帰宅後、「日鶴逆転コールド勝ち」を知り、小躍りしたのは書くまでもない。

準決勝が行われたのは、準々決勝から4日後。平日だし早実ファンもいないし、ちょうどいい混み具合であった。
この日の相手は明大中野八王子。昨年の秋大会でも対戦し、三高が10-3でコールド勝ちしているが、
明中八打線はなかなか強力で、得点こそ3点にとどまったが、積極的なスイングで鋭い打球を飛ばしていた。
この日も、ある程度は打たれる覚悟はしていたが、さすがに初回4失点は予想できず。
エラーもあったとはいえ、エース安田の乱調に、一瞬「夏の終わり」が頭をよぎったことを、告白しておく。
その後、三高打線が2点を返し、迎えた4回表。明中八は一死一塁の場面で、次打者が一、二塁感に鋭いゴロを放つも、
セカンド古賀が好捕し、4-6-3のダブルプレイで無得点。徐々に三高ペースになっていく。
その裏の三高は、個人的に期待していた針金が、今大会初ホームランを放つと、以降の打線も繋がり逆転。
5回以降も得点を重ね、終わってみれば本塁打4本、14安打の14得点でコールド勝ち。

7月27日 準決勝 対明大中野八王子 (神宮球場)
明400000→4
三110543×→14  ※6回コールド



試合後の挨拶。校歌斉唱シーンも撮影したが、冒頭の画像とほぼ同じなので、掲載は控える。


明中八(略し方、合ってる?)を、「明正強」が校訓の日大三が撃破し、2年連続の決勝進出が決定。
準決勝第二試合は、ノーシードから勝ち上がった日大鶴ヶ丘が、シード校の早大学院を6-2で退け、
今年の西東京決勝は、5年ぶりの三高-鶴ヶ丘の日大対決となった。
ちなみに、5年前の結果は下記のとおり。 ※詳細はこちら


三高はここまで5試合だが、日鶴は他校より多い7試合を戦っており、さすがに疲労が残っていそう。
個々の能力は非凡だろうが、失礼ながら、プロが注目するような投手や打者は不在(あ、これは三高もだ)で、
普通にやれば勝てそうに思えるのだが、そんな楽な相手ではないのが日鶴である。
2年前ここで、「三高の最大の武器は、伝統や実績から生じる威圧感で、それが通用しないチームは西東京では数校」
と記したが、その数校のうちのひとつが、日大鶴ヶ丘だ。
明らかな格下校に苦戦しておきながら、三高相手だと俄然張り切り、普段以上の力を発揮し接戦に持ち込む…
そんなシーンを過去に何度も見てきたし、下馬評を覆し負かされたこともある。 ※例:2010年夏の準決勝
実際、5年前の決勝だって、試合前は楽勝の噂もあったのに、9回表まで同点だった。
今年の決勝も、簡単なゲームにはならないことを覚悟し、前日からの緊張を引きずったまま、神宮球場へ向かった。

以前も書いたように、試合中の私は基本、勝敗が決するまで撮影はしない。
なので、決勝戦で初めて押したシャッターは、下記の試合終了直後のシーンであった。


結果を先に載せてしまったが、以下で試合経過を簡単にリポート。赤字部分は、私が重視したポイントだ。
1回表、日大鶴ヶ丘の攻撃。三高の先発はエース安田で、危なげなく三者凡退。
1回裏、日大三の攻撃。日鶴も背番号3ながら実質エースの比江島が先発。こちらも三者凡退と、上々の立ち上がり。
2回表、エラーと安打で一、二塁のピンチも無得点に抑える。
2回裏、私がひいきにしている、針金の2試合連続ホームランで先制。 1-0
3回は、両チームとも3人で攻撃を終え、無得点。
4回表、日鶴の四番後藤がソロ本塁打を放ち、同点に追いつく。 1-1
4回裏、三高は針金のヒットなどで一、二塁のチャンスも得点ならず。
5回表、先頭打者がセーフティバントで出塁し、その後右中間への大飛球もあったが得点を許さず。裏の三高は三者凡退。

前半戦終了。スコアは同点だが、接戦に慣れている分、日鶴のペースといえよう。
この試合は、1時間48分という短時間で終わったのだが、それは日鶴・比江島のテンポの良い投球のお陰である。
三高打線も、間を嫌って打席を外したりしたのだが、そのたびに球審に「戻れ!」と叱られる。
さらに球審は、5回表終了時には、ベンチへ戻りかけた投手の安田にも、なにやら注意をしていた。
その注意を気にしたのか、10分間のクーリングタイムからの再開後、安田が突然乱れる。

6回表、四球、四球、安打で無死満塁。準決勝の初回は、同条件から4点奪われたが、決勝戦の安田は奮起し、
三振、三振、二ゴロに抑え、絶体絶命のピンチを無失点で切り抜ける
6回裏、二死二塁の好機に、この日本塁打と安打の針金は申告敬遠。後続倒れ無得点。
日鶴め、秘密兵器・針金との勝負を避けるとは…さてはこのブログを見てやがるな(←絶対見てない)。
7回表、3回以来の三者凡退。三高、守りから流れを作ったか。
7回裏、先頭の森山が死球で出塁。送りバントで二進のあと、古賀のタイムリーが飛び出し勝ち越し! 2-1
8回表、またまた三者凡退。場内のムードも、三高勝利に傾いてきた印象。
8回裏、安打で出塁した二宮がパスボールで二進。四番岡村が送りバントを決め、一死三塁。
昨年の浅倉もそうだが、今年も三高の四番は、デカい図体に似合わずバントが巧い(笑)。
その後、チャンスに弱い佐々木の凡退と針金の申告敬遠で、二死一、三塁となるのは予想どおり。
6回表は同様の場面で凡退した大賀だったが、今度は意地のタイムリーを放つ! 3-1
双方にとって大きな追加点であり、私の涙腺も、そろそろ緩くなってきた(恥)。
9回表、一死からヒットが出るも、安田が後続を断ち、3-1で試合終了。
日大三、2年連続19回目の優勝!


7月29日 西東京大会決勝 対日大鶴ヶ丘 (神宮球場)
鶴000100000→1
三01000011×→3


両チームとも先発投手が踏ん張り、致命的なエラーもなく、決勝戦にふさわしい引き締まった好試合であった。
優勝が決まりマウンドに集結する、選手たちの画像を再掲。


ネットの動画で確認したが、昨年はベンチの先輩に肩を貸し、歓喜の輪に入れなかった二宮も、
今年は喜びを爆発させた。あまりに喜びすぎて、帽子をなくしたのがマヌケだったが(笑)。 ※他の部員が拾っていた
両チームの挨拶は撮り忘れたが、その後の表彰式及び閉会式の模様は撮影。


以前から思っているのだが、負けたチームも閉会式に出すのは、どうにも気の毒である。
以下、開会式で返還した、優勝旗を再度受け取る二宮主将。


優勝メダルを授与される部員たち。


お偉いさんたちのかったるい挨拶(猛暑のためか、例年より短め)を聞き終え、退場していく選手たち。


ここからは、三高だけの記念撮影。助監督など、関係者を含めた集合写真。


左端に立っている小倉前監督にも、大きな歓声が飛んでいた。


その後は三木新監督の胴上げ。毎年のことながら、アングルと撮影者の腕が悪く、こんな写真しか撮れない。


小倉さんも胴上げされたが、撮影に失敗したので、


またまた日刊スポーツさんのネット記事から、素晴らしい写真を拝借。
 (C)日刊スポーツ

これまで、何度かネット画像を無断掲載してきたが、私も以前、高校野球観戦中の某芸人さんの近くにいたとき、
芸人さんが中央で、私が端っこにいた画像を、無断掲載されたことがあるので、これでおあいこ(?)である。

史上最悪レベルのくじ運により、初戦から強豪・国士舘との激突。
準々決勝での伏兵・駒大高の台頭、そしてタイブレークに持ち込まれる苦戦。
準決勝での初回4失点、迎えた決勝戦では、兄弟校との1点を争う死闘。
さらには、東海大菅生や二松学舎、全国各地でも実績校・有力候補が早期敗退する波乱も続いた。
これらの危機や苦難、不安要素をすべて乗り越え、西東京の頂点に立った日大三高野球部。
そんな彼らの活躍に、ただただ称賛を送りたい。野球部の皆さん、おめでとう、そしてありがとう!

おっと、今年のチームの戦いは、まだ終わったわけではない。
球場外で配布されていた、号外記事にもあるように、6日からは甲子園での激闘が待っている。


栄冠は三高に輝く! かは定かではないが、
日大鶴ヶ丘ら、西東京131校の想いを背負い、全国の強豪相手に挑んでいただきたい。

【日大三高野球部2023】は、もう少し「つづく」。
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