『なにや』さんの絶品チャーシューを買うため、ほぼ毎月一橋学園駅界隈に足を運んでいる。
購入後は、近隣の飲食店でランチを食べることが多く、この周辺はそこそこ知っているつもりだが、
駅の踏切を渡った、東方面は未知のエリアだったので、今年の春頃、ちょっと歩いてみた。
桜が咲き誇る中、陸上自衛隊の駐屯地を超えて進んでいくと、
「団地北口通り」と呼ばれる地域にたどり着く。
その名のとおり、小平団地の北側にある商店街なのだが、他地区の団地商店街と同様、
住人の高齢化による衰退=店舗のシャッターが目立ち、ちょっとさみしい。
数少ない現役で営業中のお店が、今回紹介する『ナイトー洋菓子店』。
ネット情報によると、昭和価格で頑張ってらっしゃる、私好みのケーキ屋さんのようだ。
ただし、この日は定休日だったため買い物はできず。またもや、食べログの「水曜定休」に騙されてしまった(嘆)。
※現在は水・木が定休日
後日改めて再訪問。こちらはご夫婦で営んでおり、接客担当は愛想のいいお母さん。
「いらっしゃいませ。お持ち帰りでよろしいですか?」とたずねられたが、
イートインスペースは見当たらない…しいていえば、あそこのベンチか。
上記画像は後日撮ったものだが、私の訪問時は実際に、お店の常連と思われるおばあさんが休憩していた。
ショーケースに陳列されているケーキは、「プリン」に「コーヒーゼリー」、「いちごショート」に「モンブラン」など、
昭和時代の子供、つまり我々が昔から食べている、おなじみの商品ばかり。
ただし、最上段の左からふたつめ、プリンとコーヒーゼリーを重ねたものは珍しいと思う。
こちらのオリジナルが「小平ぶるべーくん」。ケーキ左手前の紫色のキャラが、ぶるべーくんらしい。
ブルーベリー栽培発祥の地・小平市のキャラクターらしいが、あまり似ていない気がする(笑)。
なお、小平ぶるべーくんケーキには、バタークリームが使用されているらしい。
私がガキの頃は、保存が効くバタークリームのケーキがよく売られていたのだが、
バターゆえ食べ過ぎて気持ち悪くなった記憶があるので、購入は遠慮しておいた。
なお、ショーケース以外にも、マドレーヌやクッキーの詰め合わせ、せんべいなどの和菓子も販売している。
そういえば、さきほどの写真で、表示価格に驚いた方もいるのではなかろうか。
ショートケーキが380円でモンブランが350円、プリンとコーヒーゼリーはどちらも90円!
私が住んでいる立川の駅周辺では、300円台のケーキなんて、ほとんど見かけないよ。
この日はとりあえず、自分用にプリンを1個、家族用にプリン2個と「アップルパイ」200円を1個購入。
上記4個で470円という安価にもかかわらず、しっかり箱を包装してくれる。
このような、専用紙とヒモによる包装も、昭和時代のケーキ屋さんでは当たり前だった。
最近はケーキの見た目ばかりが重視されて、価格も上がっているけど、包装とかは手抜いてるよね。
用紙にはお店の屋号と住所・連絡先、欧州の風景っぽいイラストに、「純FRANCE菓子」の文字も。
※「キンミヤ焼酎」の紙パックが写っているのが情けない
肝心のプリンの味だが、ちょうどいい硬さで、しつこくない適度な甘さ。
底のカラメルははちみつ由来なのか、絡めると(ダジャレではない)甘味が一気に増す。
焦がしたような苦いカラメルが嫌いな、お子ちゃま口の私には嬉しいテイストだ。
家族も気に入ってくれたようなので、翌月、再びプリンを3個、さらに自分用に「ブルーベリーシュー」120円を購入。
紫色のクリームは、ブルーベリー由来の酸味や香りを抑えてあり、プリンと同様甘さ控えめ。
シュー皮はやや硬めで、形はいびつだったけど、自家製らしさが感じられて、むしろ好みである。
こちらのお店を知って、真っ先に連想したのが、武蔵村山市の団地西通りにある『シャトー洋菓子店』。
どちらのお店も、団地の近くにあり、「洋菓子店」と名乗り、懐かしいたたずまいの店舗で、昭和価格なのが共通。
シャトー(略)さんは創業から40年以上だそうだが、ナイトー(略)さんは50年以上の歴史を誇るとか。
お客さんの大半は、団地に住む顔なじみの常連だろうから、なかなか値上げしづらいのは理解できる。
滝山団地近くの中華食堂『珍来』さんもそうだけど、団地+老舗=格安の穴場という公式が成り立つかも。
そして昨日、久しぶりにナイトー洋菓子店さんを訪問。実は先月も、定休日を忘れて訪問してたりして。
桜の季節はともかく、真夏の炎天下の空振りは、心身へのダメージが激しいので(苦笑)気を付けよう。
お母さんは相変わらず快活だったが、私のお気に入り商品・プリンが見当たらない。
たずねてみたところ、夏場はクリームが溶けてしまうため、シュークリームなどは作らないそうだが、
「今年は猛暑のため、プリンも作ってないの。もう少し涼しくなったら再開しますね」だって。
「本当に最近の暑さには参るわね…」と、お母さんも困惑しているが、プリンを提供しない夏は初めてだそう。
玉子も高騰したことだし、1個90円じゃなくてもいいので、無理のない価格での再発売を期待している。
この日購入したのは、レモン風味の「レアチーズ」380円と、ケーキの王道いちごショート370円、
そして「コーヒーゼリー・バラつき」120円を2個購入。
数ヶ月前380円だったショートケーキは、この日は370円。他人のブログなどネット情報でも確認してみたが、
ケーキの価格は日によって変動しているようで、しかも、過去より現在の方が安い場合が多い。
さらにこの日も、「イチゴが小さいし、少しオマケするわ」とのことで、総計990円のはずが900円に。
さらにさらに、「暑い中(の来店で)申しわけないから…よかったらこれ飲んで」と、缶のお茶までいただいてしまった。
さらにさらにさらに、この日は包装だけでなく、手提げ袋まで付けてくれた。当然、無料である。
割高な値段設定、無愛想な接客、簡素な包装に有料の袋…という、立川駅周辺のケーキ屋とは真逆な、 ※一部例外もあり
真心こもった対応にただただ感激。お母さん、いつもありがとうございます!
帰宅後、ショートケーキは家族が食べ、レアチーズは私がいただく。
横アングルも撮影。そういえば、チーズケーキに苺とパインが乗るのって、珍しいよね。
柔らかなスポンジで、レモン風味のチーズクリームが挟んである。クリームはほど良い酸味で、口内でスッと溶ける。
お金とは無縁で、あまり幸せとはいえない人生を送っている、と思われがちな私だが、
このような、素朴で美味しいケーキを食べられる人生も、決して悪くないぞ…と自己肯定。
旦那さんとは会話したことはないが、安価ながら手抜きのない、真摯なケーキ作りには、
職人としての誇りが感じられるし、「オレもマジメに仕事しなきゃ…」と自戒させられる。
こちらのケーキには、幸せを感じさせられると同時に、ダメ人間を改心させる効果もあるのかもしれない(笑)。
そして今朝、今度はコーヒーゼリーを食べてみることに。
コーヒー独自の苦みと甘味が重なり、寒天由来の歯触りもよかったのだが、
お飾りの「ばら」は、生クリームの割には硬く溶けにくく…そうか、これはバタークリームだ!
個人的に苦手なバタークリームには少々戸惑ったが(苦笑)、ナイトー洋菓子店さんへの愛情は揺らぐことはない。
こういうお店が、ウチの近所にあればなあ…。
ナイトー洋菓子店
東京都小平市学園東町3-2-25
西武線一橋学園駅から徒歩約10分、青梅街道駅、小平駅からも徒歩圏内(ただし、真夏はキツイ)
営業時間 聞いたことないが、中休みはなさそう ※ネット情報によると9時から20時
定休日 水、木
※夏場は製造しない商品があります
購入後は、近隣の飲食店でランチを食べることが多く、この周辺はそこそこ知っているつもりだが、
駅の踏切を渡った、東方面は未知のエリアだったので、今年の春頃、ちょっと歩いてみた。
桜が咲き誇る中、陸上自衛隊の駐屯地を超えて進んでいくと、
「団地北口通り」と呼ばれる地域にたどり着く。
その名のとおり、小平団地の北側にある商店街なのだが、他地区の団地商店街と同様、
住人の高齢化による衰退=店舗のシャッターが目立ち、ちょっとさみしい。
数少ない現役で営業中のお店が、今回紹介する『ナイトー洋菓子店』。
ネット情報によると、昭和価格で頑張ってらっしゃる、私好みのケーキ屋さんのようだ。
ただし、この日は定休日だったため買い物はできず。またもや、食べログの「水曜定休」に騙されてしまった(嘆)。
※現在は水・木が定休日
後日改めて再訪問。こちらはご夫婦で営んでおり、接客担当は愛想のいいお母さん。
「いらっしゃいませ。お持ち帰りでよろしいですか?」とたずねられたが、
イートインスペースは見当たらない…しいていえば、あそこのベンチか。
上記画像は後日撮ったものだが、私の訪問時は実際に、お店の常連と思われるおばあさんが休憩していた。
ショーケースに陳列されているケーキは、「プリン」に「コーヒーゼリー」、「いちごショート」に「モンブラン」など、
昭和時代の子供、つまり我々が昔から食べている、おなじみの商品ばかり。
ただし、最上段の左からふたつめ、プリンとコーヒーゼリーを重ねたものは珍しいと思う。
こちらのオリジナルが「小平ぶるべーくん」。ケーキ左手前の紫色のキャラが、ぶるべーくんらしい。
ブルーベリー栽培発祥の地・小平市のキャラクターらしいが、あまり似ていない気がする(笑)。
なお、小平ぶるべーくんケーキには、バタークリームが使用されているらしい。
私がガキの頃は、保存が効くバタークリームのケーキがよく売られていたのだが、
バターゆえ食べ過ぎて気持ち悪くなった記憶があるので、購入は遠慮しておいた。
なお、ショーケース以外にも、マドレーヌやクッキーの詰め合わせ、せんべいなどの和菓子も販売している。
そういえば、さきほどの写真で、表示価格に驚いた方もいるのではなかろうか。
ショートケーキが380円でモンブランが350円、プリンとコーヒーゼリーはどちらも90円!
私が住んでいる立川の駅周辺では、300円台のケーキなんて、ほとんど見かけないよ。
この日はとりあえず、自分用にプリンを1個、家族用にプリン2個と「アップルパイ」200円を1個購入。
上記4個で470円という安価にもかかわらず、しっかり箱を包装してくれる。
このような、専用紙とヒモによる包装も、昭和時代のケーキ屋さんでは当たり前だった。
最近はケーキの見た目ばかりが重視されて、価格も上がっているけど、包装とかは手抜いてるよね。
用紙にはお店の屋号と住所・連絡先、欧州の風景っぽいイラストに、「純FRANCE菓子」の文字も。
※「キンミヤ焼酎」の紙パックが写っているのが情けない
肝心のプリンの味だが、ちょうどいい硬さで、しつこくない適度な甘さ。
底のカラメルははちみつ由来なのか、絡めると(ダジャレではない)甘味が一気に増す。
焦がしたような苦いカラメルが嫌いな、お子ちゃま口の私には嬉しいテイストだ。
家族も気に入ってくれたようなので、翌月、再びプリンを3個、さらに自分用に「ブルーベリーシュー」120円を購入。
紫色のクリームは、ブルーベリー由来の酸味や香りを抑えてあり、プリンと同様甘さ控えめ。
シュー皮はやや硬めで、形はいびつだったけど、自家製らしさが感じられて、むしろ好みである。
こちらのお店を知って、真っ先に連想したのが、武蔵村山市の団地西通りにある『シャトー洋菓子店』。
どちらのお店も、団地の近くにあり、「洋菓子店」と名乗り、懐かしいたたずまいの店舗で、昭和価格なのが共通。
シャトー(略)さんは創業から40年以上だそうだが、ナイトー(略)さんは50年以上の歴史を誇るとか。
お客さんの大半は、団地に住む顔なじみの常連だろうから、なかなか値上げしづらいのは理解できる。
滝山団地近くの中華食堂『珍来』さんもそうだけど、団地+老舗=格安の穴場という公式が成り立つかも。
そして昨日、久しぶりにナイトー洋菓子店さんを訪問。実は先月も、定休日を忘れて訪問してたりして。
桜の季節はともかく、真夏の炎天下の空振りは、心身へのダメージが激しいので(苦笑)気を付けよう。
お母さんは相変わらず快活だったが、私のお気に入り商品・プリンが見当たらない。
たずねてみたところ、夏場はクリームが溶けてしまうため、シュークリームなどは作らないそうだが、
「今年は猛暑のため、プリンも作ってないの。もう少し涼しくなったら再開しますね」だって。
「本当に最近の暑さには参るわね…」と、お母さんも困惑しているが、プリンを提供しない夏は初めてだそう。
玉子も高騰したことだし、1個90円じゃなくてもいいので、無理のない価格での再発売を期待している。
この日購入したのは、レモン風味の「レアチーズ」380円と、ケーキの王道いちごショート370円、
そして「コーヒーゼリー・バラつき」120円を2個購入。
数ヶ月前380円だったショートケーキは、この日は370円。他人のブログなどネット情報でも確認してみたが、
ケーキの価格は日によって変動しているようで、しかも、過去より現在の方が安い場合が多い。
さらにこの日も、「イチゴが小さいし、少しオマケするわ」とのことで、総計990円のはずが900円に。
さらにさらに、「暑い中(の来店で)申しわけないから…よかったらこれ飲んで」と、缶のお茶までいただいてしまった。
さらにさらにさらに、この日は包装だけでなく、手提げ袋まで付けてくれた。当然、無料である。
割高な値段設定、無愛想な接客、簡素な包装に有料の袋…という、立川駅周辺のケーキ屋とは真逆な、 ※一部例外もあり
真心こもった対応にただただ感激。お母さん、いつもありがとうございます!
帰宅後、ショートケーキは家族が食べ、レアチーズは私がいただく。
横アングルも撮影。そういえば、チーズケーキに苺とパインが乗るのって、珍しいよね。
柔らかなスポンジで、レモン風味のチーズクリームが挟んである。クリームはほど良い酸味で、口内でスッと溶ける。
お金とは無縁で、あまり幸せとはいえない人生を送っている、と思われがちな私だが、
このような、素朴で美味しいケーキを食べられる人生も、決して悪くないぞ…と自己肯定。
旦那さんとは会話したことはないが、安価ながら手抜きのない、真摯なケーキ作りには、
職人としての誇りが感じられるし、「オレもマジメに仕事しなきゃ…」と自戒させられる。
こちらのケーキには、幸せを感じさせられると同時に、ダメ人間を改心させる効果もあるのかもしれない(笑)。
そして今朝、今度はコーヒーゼリーを食べてみることに。
コーヒー独自の苦みと甘味が重なり、寒天由来の歯触りもよかったのだが、
お飾りの「ばら」は、生クリームの割には硬く溶けにくく…そうか、これはバタークリームだ!
個人的に苦手なバタークリームには少々戸惑ったが(苦笑)、ナイトー洋菓子店さんへの愛情は揺らぐことはない。
こういうお店が、ウチの近所にあればなあ…。
ナイトー洋菓子店
東京都小平市学園東町3-2-25
西武線一橋学園駅から徒歩約10分、青梅街道駅、小平駅からも徒歩圏内(ただし、真夏はキツイ)
営業時間 聞いたことないが、中休みはなさそう ※ネット情報によると9時から20時
定休日 水、木
※夏場は製造しない商品があります