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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

歓喜感激の西東京制覇 -日大三高野球部2022-完結編

2022年09月30日 | 高校野球
前回の高校野球ブログの文末で予告したように、今回は2022年度チームの完結編として、
7月31日に行われた西東京大会の決勝戦、日大三vs東海大菅生をリポートする。
すでに約2ヶ月経過しており、記憶が薄れていたプレイもあったが、
「2022年夏 日大三 東海大菅生」でネット検索すると、当日の動画がいくつかヒットする。
おかげで、試合の流れを再確認でき、観戦時には気づかなかった発見もあった。便利な世の中になったものだ。

3年ぶりに、入場制限なしで開催された決勝戦。当日の神宮球場には、外野までギッシリ客がいてビックリ。


なんだよ、準々決勝や準決勝には来なかったくせに…あ、平日だから当然か。
日曜日で晴天にも恵まれた西東京決勝は、前日の東東京決勝よりも客が入っていた。

ここからは、試合経過を綴っていく。先攻は日大三で、後攻が東海大菅生。
過去の大会では、後攻めを選ぶことの多い三高だが、今年は甲子園も含め、7試合中6試合で先攻だった。
いつものとおり、観戦中は応援に集中し、撮影は一切しないので、しばらく文字が続くがカンベンしてほしい。
さっき触れた、試合中に動画を撮っている方はスゴイと思う。私だったら、興奮してカメラを放り投げてしまうよ(笑)。

1回表 菅生の先発はエース鈴木泰。今大会好調の藤巻が、初球をいきなり二塁打に。
盛り上がる三高側スタンドに対し、「ハンカチ王子(斎藤佑樹)のときも、先頭の荒木郁也が三塁打を打ったなあ…」と、
21世紀の夏大会決勝で、三高が唯一敗れた、2006年の早実戦を思い出してしまう、弱気な私。
暴投で無死三塁のチャンスを作るも、後続凡退で無得点に終わり、余計に落ち込んでしまった。

1回裏 三高の先発も背番号1の松藤。菅生戦は初登板だ。
先頭打者の平凡なゴロを、ショート金澤が悪送球し、無死二塁→バントで一死三塁のピンチ。
内野ゴロで三塁走者がアウトになり二死一塁となったが、暴投とタイムリーで1点を奪われてしまう。三0-1菅
タイムリーとなった三遊間への打球、富塚はせめて前にこぼし、二塁走者を生還させないでほしかった。
大観衆による緊張があったのか、この日の三高内野陣は、終始グダグダであった。

2回表 村上と寒川が四球で二死一、二塁も、松藤三振で無得点。

2回裏 松藤が2三振を含む三者凡退に抑える。

3回表 初回に続き先頭の藤巻がヒットで出塁も、大川がバント2球連続失敗後の三振&藤巻盗塁死の併殺で無得点。
 
3回裏 ヒット、四球、ヒットで一死満塁のピンチを、三振、ショートゴロで切り抜ける。

4回表 金澤、村上連続ヒットで一死一、二塁も、川崎のいい当たりがショート真正面に飛び、惜しい併殺。

4回裏 無死からの三連打で追加点。三0-2菅
なおもバントで一死二、三塁→二死満塁とピンチが続くも、菅生の主将福原が初球キャッチャーフライで難を逃れる。
そのフライは両手で頭上ではなく、片手で胸元という危なっかしい捕り方。落としていたら…と考えるとゾッとする。

5回表 四球の寒川を松藤が送り一死二塁。ここで菅生、当たっている藤巻を申告敬遠。まだ中盤、しかも2点リードで!? 
後続が凡退したので、作戦的には成功ではあるが、エース鈴木のプライドが傷ついたのではないか。

5回裏 暑さと疲労からか、タイム中に松藤がマウンド上にしゃがみこむ。試合中では珍しいシーンだ。
私の隣席にいた、小倉監督より年長のOBは「けしからん!」とご立腹。この回は三者凡退に抑えた松藤だが、スタミナが心配。
5回が終了し、グラウンド整備で中断。拙ブログも文字が続いたので、ここで画像を挿入。
このとき明かさなかった、7月に三高グラウンドで行われた、享栄(愛知)との練習試合のスコアボード。


遠くからズームでこっそり撮ったもので画像はヒドイが、結果は享栄7-5三高であった。
この試合、内野陣は計5つのエラー。慣れ親しんだグラウンド、しかも夏大会直前にそりゃねえだろ。
5回コールドで負けた秋の久我山戦、打線が沈黙した春の早大学院戦、そしてこの享栄戦を生観戦したため、
今年のチームはどうしても強いとは思えず、決勝戦も正直、勝てる気がしなかった。

閑話休題、再び菅生戦の試合経過を。
6回表 試合再開直後、先頭の浅倉が二塁打、金澤死球、村上送りバントで一死二、三塁。
ここで川崎が、ファーストの横を抜けるタイムリーを放ち、同点となる。三2-2菅
川崎は享栄との練習試合で、満塁走者一掃のタイムリー二塁打を放っている。
夏の大会、チャンスに打った印象のなかった川崎だが、「いつかはやってくれる」と信じていたぞ。

ところで、打者が出塁した場合、塁上でタイムを申告し、手袋や脚のレガースなどをはずし、ベンチから来た控え部員に渡す。
この日の受け取り役は、背番号16の二宮だったが、このイニングの彼は、ランナーが出るたびに、
両手でガッツポーズを作り、ピョンピョンと飛び跳ねながら、塁上の打者へ駆け寄っていた。子供かよ(笑)。
次打者の寒川もヒットで続き、一死一、三塁とチャンスは続き、二宮が喜び跳ねる中、松藤に打順が回る。
代打かと思いきや、そのまま打席に立ち、3球目にスクイズ! しかも成功!
悪送球の間に一塁走者の寒川も一気に生還。三高、奇跡のスクイズで逆転。 三4-2菅
「奇跡のスクイズ」と、オーバーな表現をした理由はズバリ、21世紀の三高は、
勝敗のカギを握る大事な場面で、スクイズを成功させたことがなかったから、である。
小倉監督はそもそも、スクイズのサインは滅多に出さないのだが、
夏の甲子園では3度試み、3度とも失敗。普段やってないのに、大舞台でできるワケがない。
東京都の大会では、あと1点取ればコールド、の場面で2度成功させた記憶があるが、
失礼ながら相手は格下だし、たとえスクイズを失敗しても、点差から勝利はほぼ確定している。
とにかく、甲子園出場をかけた決勝戦で、同点の場面でスクイズを敢行し、成功させたのは快挙である。
また、その後の悪送球で、一塁走者の寒川まで生還したのは、嬉しい誤算だった。
というかあれは、三塁ストップと決めつけた、菅生守備陣の怠慢だろう。
この4点目は、普段三高がやりがちな守備のミスが菅生に出て、菅生がよくやる好走塁を、三高がやり返したことになる。
なおも、一死一塁の場面で、次打者の藤巻は、簡単に初球を打ちセカンドゴロ。一塁はセーフで走者が入れ替わる結果に。
藤巻のゴロは、一塁走者の松藤を休ませるために、あえて打ったような…それは考え過ぎか。

6回裏 先頭打者がセンターへ強烈なライナーを放つも、大川が背走しながらキャッチ。
一見好プレイだが、打った瞬間、前進した大川の判断ミスであり、三高得意の偽装ファインプレイである(苦笑)。
無論、この打球が抜けていたら、菅生が息を吹き返す可能性があり、貴重なアウトであった。
その後、松藤は明らかなボールを連発し、捕手からの返球もこぼす始末。四球を出すと、ベンチに向かって左手を挙げた。
4年前、中村奎太投手が試合中に腕をつり、同様の合図をベンチに送り、降板したことがあった。
同様の「代えてください」の意思表示かと思いきや、投手交代は告げられない。
マウンドに来た捕手との会話中、再びしゃがみ込む松藤。私の目には疲労困憊に映ったが、そのまま続投。
結局、後続を断ったが、あの左手の合図は「心配するな」の意味だったのだろうか。

7回表 3番からの好打順も、早々と二死。5番金澤も2球で追い込まれたが、しぶとくライト前に運んだ。
相手に流れが行きかねない、クリーンアップ三者凡退の危機を逃れ、安堵していたところ、
6番村上が、打った瞬間に入るとわかるツーランホームラン! 三6-2菅
先述の享栄戦で、村上は相手エース藤本からホームランを打っており、
夏大会の5試合では長打が見られなかったが、川崎と同様、いつかやってくれる、と期待していた。
勝利を手繰り寄せる一発に胸が熱くなったが、グッと歯を食いしばりガマン。泣くのはまだ早い(笑)。

7回裏 2番からの好打順も三者凡退。松藤、球威は落ちていたが、菅生打線が捉えられず。

8回表 菅生は11番の日當に投手交代。一死から藤巻が三塁打を放つも、後続倒れ無得点。
藤巻はこの日、4打数3安打。唯一のアウトは、さっき書いた「走者交代狙い」(?)のゴロだ。
一方、2番大川と3番富塚は、揃って5打数ノーヒット。4番浅倉も5打数1安打。さすがは菅生、主軸は封じていた。

8回裏 この回も淡泊な攻めで三者凡退。三高はどうやら、最後まで松藤に託す模様。
あと、ぜひ動画で確認してほしいのだが、この日の三高内野陣は、まともな一塁送球はごくわずか。
ワンバウンドしたり、高かったり低かったり、フワっとした山なりボールだったり(苦笑)。
初回以外は逸らさず捕球した、一塁手浅倉の好守備も勝因のひとつだ。

9回表 二死から村上ヒットも無得点。この日の村上は、本塁打を含む3安打に、四球、バントと大活躍。
三高はとうとう、最終回まで三者凡退がなく、相手にいい流れを渡さなかった

9回裏 一塁手は浅倉から元気者・二宮に交代。先頭打者のファーストゴロを、軽快な脚運びで捌く。
二死からヒットを打たれるも、最後はレフトフライを藤巻がつかみ、試合終了。
日大三、4年ぶりの西東京制覇!


7月31日 西東京大会決勝 対東海大菅生 (神宮球場)
三000004200→6
菅100100000→2


ここからは、画像を掲載していく。まずは優勝が決まり、マウンドに集まった三高メンバーたち。


試合後の両チーム挨拶。双方とも、嗚咽している選手がいた。


試合後の小倉監督インタビューと、


場内ビジョンに映し出された、寒川キャプテンのインタビュー。


音響が悪く、観客席にいた我々には、話した内容がサッパリ聞こえなかったが、
小倉監督が喜んでいたのと、寒川が感極まっているのはじゅうぶん伝わった。

その後は、お偉いさんのかったるいハナシ(当然撮影せず)や表彰式があり、


ベンチ入りメンバーの記念撮影。


そして、待望の小倉監督胴上げシーン…は撮影に失敗したので、


以前載せた、スポーツ報知からの「スクショで拝借」画像を再掲する。
  (C)スポーツ報知

三高の勝因については、さっきの試合リポートで赤字にした、
三者凡退がなくプレッシャーを与え続けたこと、普段やらないスクイズを成功させたことの他、
主軸の不振を補った下位打線の活躍や、松藤の粘り強い投球と、彼に託した小倉采配が挙げられる。
実際、安田や佐藤に交代していたら、逆転されていたかもしれない。小倉さんの我慢強さが功を奏した。

一方の菅生は、スクイズ後の無駄な4点目や、逆転されたあとの淡泊な攻めなど、らしくないプレイが目立った。
プロ注目の選手を擁し、練習試合とはいえ大阪桐蔭を破るなど、総合力は西東京ナンバー1だったはずだが、
失策や拙攻が目立ち、劣勢になるとそのまま巻き返せない、「三高の負けパターン」みたいな試合運びであった。

結論としては、三高の勝利は小倉野球の勝利だったといえる。
この日、球場にいた方ならおわかりだと思うが、観客の大半は三高寄りであった。
6回の攻撃では、球場全体が三高をあと押しし、逆転を喜んでいる雰囲気があった。
劣勢のチームに対する、判官びいきが巻き起こす大声援は、甲子園でもたまに見かけるが、
あのような瞬間最大風速に乗っかるようなものではなく、個々の観客が、純粋に三高を応援しているように感じられた。
三高には、話題になるような人気選手は不在だし、いくら菅生が強いとはいえ、三高だって同情されるほど弱くはない。
場内の観客が、自然に応援したくなるチームが日大三だったわけで、その理由は「小倉監督」しかないだろう。

全国には多くの野球強豪校があり、名将と呼ばれる監督も多数存在するが、
勝った時は朗らかに笑い、負けた時は選手と一緒に泣きじゃくる、そんな名将は小倉さんだけである。
そんな監督を慕うファンが、三高関係者以外にも大勢いるのを証明したのが、あの日の神宮球場であった。
試合終盤、菅生に覇気がなかったのは、場内のムードも影響したのかもしれない。
繰り返しになるが、今年の西東京大会は、小倉野球の勝利であった。

最後に、どうしても書いておきたかった、動画で発見したシーンを追記。
試合終了の瞬間、あふれる涙…ではなく、汗を拭くためタオルで顔を覆っていたので、直後の場面は見逃していた。
なので、マウンドに選手が集結する場面を、ネットの動画で再確認してみた。
この動画は、ぜひ皆さんにも観ていただきたい。「日大三 菅生 9回裏」で検索すればヒットするはず。

マウンドにもっとも早く到着した野手はやはり、常に元気ハツラツの一塁手・二宮。
松藤に駆け寄り、試合中のようにジャンプ…したのもつかの間、何かに気付き、画面の外へ走り出す。
駆けつける控えメンバーとすれ違い、向かったのは自軍のベンチ。
再び画面に現れた二宮は、足を引きずるように歩く背番号3の選手に右肩を貸し、仲間の元へ向かう。
マウンド上で二宮が見たのは、脚の負傷の影響か、ベンチから飛び出す際、足を引きずっていた浅倉の姿であり、
彼はそんな先輩と喜びを分かち合うべく、ベンチへ戻り肩を貸して、一緒に歓喜の輪へ戻ったのだ。
さっきの画像を拡大。背番号16の二宮が、右脇の浅倉の背中を押し、輪の中央に誘導している。


二宮…お前いいヤツだなあ…
この動画を視聴したとき、優勝した瞬間より泣いた。恥ずかしながら、この駄文を綴っている今も、思い出し泣きしている。
そんな「いいヤツ」二宮が、新チームのキャプテンに選出されたらしい。
彼が主将ならば、素晴らしいチームになるのは間違いないし、私も例年以上に期待している。
間もなく、秋季都大会の本戦が始まる。栄冠を目指し、頑張れ二宮、頑張れ三高!

※「日大三高野球部2023」につづく
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テンイチを超えるワイルドな「こってり」 『どろそば将』

2022年09月25日 | ラーメン、つけ麺など
来週10月1日は毎年恒例、こってりラーメン『天下一品』の「天下一品祭り」。
以前は店内でラーメンを食べたら、次回無料券をもらえたのだが、昨年くらいから専用アプリに配布されるようになった。
紙の券を作成するより、アプリで配った方が予算がかからないし、従業員の手間も省けるのだろうが、
スマホの操作に不慣れな、あるいはスマホを持ってない、お年寄りのテンイチファンが気の毒ではないか。
私自身も、アプリのインストールはしない(できない)ので、その恩恵が得られない。
ただ、天下一品祭り自体は、いつも利用しているお客様ヘの還元、いわば「ファン感謝祭」の意味合いが強いから、
近年の値上げに不満を抱き、来店回数が減少した私は、感謝されるべきファンではないだろうから仕方がない。
なお、私の知人(友人ではない)に、テンイチには年2回しか行かないヤツがいる。
1回目は10月1日に無料券をもらい、2回目はその券を利用するだけ。こんなヤツも、絶対ファンじゃないよ。

価格はともかく、唯一無二の「テンイチ・こってりスープ」は、今でも大好きな私。
似たような味を求め、別の店で類似商品を試すこともあるが、残念ながらテンイチには及ばない。


上記画像はここで紹介した、『バーミヤン』の「こってり!スッキリ! 京都風こってりラーメン」。
期間限定メニューのようだが、ネーミングも味もイマイチで、気に入らなかった。
そもそも、家系や二郎系のお店はあふれているのに、テンイチを模倣したメニューや店はなぜか少ない。
そんな数少ない「テンイチ・パクリ系」(←失礼なカテゴライズ)の中で、私が唯一認めるのが『どろそば将』
屋号にしている、どろどろスープのラーメン「どろそば」がお店のウリだ。
店舗は大阪と奈良にしかないため、頻繁には通えないが、関西に遊びに行った際は、毎回立ち寄っている。

初訪問は4年前の春。散々飲み歩いた挙句、新世界からほど近い「えびす町店」に入ってみたのだ。
メニューはどろそばをベースに、辛口、つけ麺、ご飯もの、おつまみやドリンク、替玉などもある。
えびす町店ではメニューを撮影しなかったので、最近撮った西本町店のものを掲載。


どろそばはレベル1~4まであり、1が「軽どろ」、2が普通の「どろ」、3は「どろどろ」で、4が「極どろ」。
4年前のえびす町店は、レベル1と2は780円、3が880円だった。
私は一番濃厚らしい「極どろそば」を注文。価格は、当時も今も1000円。


たくさんの泡が浮いたどろどろスープは、いかにも濃厚そうである。
レンゲでひと口啜ってみると、もはやスープではなく、シチューに近い舌触り。
「極」のネーミングに偽りはなく、間違いなくテンイチ以上のこってり具合である。
味は、テンイチに似てはいるが、こちらの方が甘味が少なく、ややケモノ臭がする気がした。
天下一品がマイルドだとすれば、どろそば将はワイルドといえよう。
麺は平打ちの太麺で、濃厚スープが存分にまとわりつく。あまりの興奮に、自分の指が映りこんだのにも気づかず(苦笑)。


正直、スープはテンイチの方が好みだが、麺だけなら、太く食べ応えのあるどろそばの方が断然上。
テンイチの一部店舗では「細麺」を選択できるが、個人的には「太麺」も販売してほしいよ。
具材は、青ネギ、白ネギ、糸唐辛子、エリンギ、ピンク色のチャーシュー。
スープと麺の印象が強すぎて、具材はあまり覚えていない。メンマの代わりにエリンギなんて、いいアイデアだけどね。
卓上には各種調味料もあるので、途中で味変。私は辛子味噌、辛子ニンニク、ピンク生姜に胡椒少々を追加。


ニンニクと味噌は、明らかにテンイチの真似だし、さっき載せたメニューの右下には、
【どろそばのお召し上がり方】の最後に「また明日もお待ちしております」と、テンイチ風の挨拶まで!


こってり帝国・天下一品に挑戦状を叩きつけた(?)こちらのお店を、今後も応援しようと誓い退店。
もちろん、スープも残さずたいらげたが、本家テンイチと同様、食後にもたれたりはしなかった。

2度目の訪問は同年の夏。母校野球部が春夏連続で甲子園に出場してくれたので、応援に行くことができた。
このときは「どろつけ麺 (中)」を注文。価格は当時850円で、現在は930円。


つけスープの濃さは選べず、麺の量で値段が変わる模様。中にはさいの目に切られたチャーシューが多数。


味玉半分が添えられた麺は、なんと全粒粉入り。前回のどろそばを食べたときは気付かなかった(恥)。


いずれにしても、スープだけでなく麺にも力を入れている、どろそば将さんの企業努力は素晴らしい。

その後、母校野球部は甲子園に縁がなく、コロナ禍もあったため、大阪に足を運ぶ機会がなく、
3度目の訪問は今年の8月。甲子園で母校野球部が敗戦した日の夜であった。
私の定宿である、西成区のドヤ街から徒歩で行けた、えびす町店は閉店しており、
今回は初めて下車した、地下鉄本町駅からほど近い店舗を訪問。
「ほど近い」はずなのに、方向音痴のため迷ってしまい、たどり着いたのは閉店30分前。
入店したところ、ひとり営業で忙しそうな店主らしき方から、「品切れ多いし、今日はもう終わり!」と告げられてしまう。
それでも、やや大げさに落胆した表情を浮かべたら、さすがは人情の街・大阪
「…普通のラーメンしかできんけどええ?」と問われ、「ハイ、大丈夫です!」と返答し、嬉々として着席。
店主曰く、つけ麺やチャーシュー麺は不可、とのことだが、私の注文は最初から決まっていた。
まだ食べたことのなかった普通バージョン、レベル2の「どろそば」900円である。
「大盛無料だけど?」と問われたが、この日も他店で飲んだあとなので(母校敗退によるヤケ酒)、普通盛りにしておいた。
一度は入店を断られたが、店主はそんなに気難しい人ではなさそうだ。
調理中に、さっき載せたメニュー表や、壁に貼ってあったスープやタレの情報などを撮影。


「国産鶏を厳選」し、「たくさんの鶏と野菜を原型がなくなるまで煮込んで」、濃厚スープを作っているそうだ。
それより、「無添加無化調天然鶏白湯スープ」=化学調味料不使用とは驚いた。
それでもしっかり旨味を感じるのは、「醤油ベースのタレ3種」のおかげだろう。
また、「毎日、濃度を測っています」と赤字で記しているように、スープの濃度には自信がある様子。
とあるネット記事で、下井草の豚骨ラーメン店『御天』のスープを、「ブリックス濃度12」と紹介していた。
一方、メニュー表の記載によると、どろそばはレベル1でも濃度13、レベル4の極は27らしい。

しばらくすると、濃度16のレベル2・どろそばが登場。


画像を改めて見てみると、揚げゴボウが入っている。当日はスープが強すぎて気付かなかった(笑)。
麺をすくい上げてみたが、レベル4と比べると、どろどろ度は低く持ち上げは弱い。


それでも、味自体は一般的なラーメンより断然濃く、例の全粒粉入り平打ち麺が、口内で軽やかに踊る。
初訪問時と同様、途中でニンニクと味噌を加え、一気にズズっと啜って「ごちそうさまです」。
店主もひと段落ついたのか、閉店準備の作業を中断し、客席に出てきてくれたので、しばし雑談。
「以前レベル4を食べたので、今回はレベル2にしてみました」という私に対し、レベル1の軽どろそばは、
「生クリームとかを使用しているので、商品名に反しカロリーは一番高い」と教えてくれた。恐ろしいワナだ(笑)。
無論、レベル2でもカロリーは高いだろうが、無添加だからヘルシーだろう(←当然、根拠ナシ)。

ところで、こちらのお店、運営会社のHPやお店の公式ツイッター、インスタグラムなどでは「西本町店」と呼んでいるが、
食べログやラーメンデータベースでは「阿波座店」と表記されている。
普段はHPを信じるのだが、ツイッターも含め、既に閉店している店舗が残っているなど、どうも信用性に欠ける。
HPでは5店舗掲載されているが、現在はここ西本町店と、奈良店と堺筋本町店の3店舗しかない模様。
テンイチの牙城を崩すべく、どろそば将さんの巻き返しに期待したい。いつかは東京進出だ!

おまけ 
翌朝、『餃子の王将』新世界店に寄り、東日本の支店にはない「こってりラーメン」を初めて食べてみた。


価格は638円で、いわゆる半餃子の「ジャストサイズ餃子」143円もオーダー。

※1個だけこってりスープに浸してみた

具材はチャーシュー3枚に、メンマ、ネギ、おろしニンニク。麺は王将独自の細麺。
天下一品の「こってり」をパクったのだろうが、コクが足りないとはいえ、予想以上に再現している。
少なくとも、さっきのバーミヤンよりはマシで、638円という価格も790円のテンイチより優秀。
以前は神田店で提供していたと聞く、王将のこってりラーメン、「どろそば」同様、関東進出を希望!


※追記 後日、新商品のレベル5「鬼どろ」も食べた。詳細はこちら


どろそば将(まさ) 西本町店or阿波座店
大阪府大阪市西区阿波座1-15-15
地下鉄本町駅から徒歩約3分、阿波座駅や西大橋駅も徒歩圏内
営業時間 11時~23時くらいまで、売り切れ早じまいあり ※食べログによると中休みがある模様
定休日 不定休
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今年もオリックスは頑張っている。

2022年09月22日 | プロ野球
ヤクルトの村上宗隆や、大リーグの大谷翔平ばかり取り上げられているプロ野球界。
昨年同様か、それ以上に熾烈な、パ・リーグの優勝争いにも、もっと注目してほしいものである。
9月11日の時点では、首位ソフトバンクと、2位西武、3位オリックスまでがゲーム差なしで並んでいた。

その後、12日からの西武との直接対決で3連勝した、ソフトバンクにマジックが点灯。
このまま優勝に突き進むかと思いきや、17日からのオリックスとの3連戦で、まさかの3連敗。
2位オリックスとは再びゲーム差なしとなり、21日終了時点で、5位ロッテまで可能性が残っているとはいえ、
優勝はほぼ、ソフトバンクとオリックスの2球団に絞られたように見える。
  (C)プロ野球-スポーツナビ-

ちょっとハナシは逸れるが、スポーツ・ジャーナリストを自称する(他人には呼ばれない)私が、
今年のシーズン開幕前に某SNSで発表した、2022年のパ・リーグ順位予想をここで発表。
1位 楽天
2位 西武
3位 ソフトバンク
4位 オリックス
5位 ロッテ
6位 日本ハム

途中、6チーム中4チームが予想順位どおりの時期もあり、「さすがオレ!」と自画自賛したものだった。

今年のパ・リーグの特徴として、どのチームも派手な補強をしていないことが挙げられる。
日本ハムは、補強どころか、昨夏の中田翔を含め、主力級が4人抜けたのに見返りはナシ。
これでは、新庄剛志新監督がどんな手腕を発揮しようが、最下位予想が妥当であろう。
現在、借金23の勝率.414だが、戦力的にはこれでも健闘といえるのではないか。

ロッテは、昨年はV争いしたとはいえ、元々の戦力、特に打撃陣は層が薄く、補強ナシではツラい。
個人的には、佐々木朗希の評価も低く、「球は速いけど、そんなにスゴイ投手か?」と侮っていたら、
我がオリックスが、プロ野球28年ぶりの完全試合をくらってやんの(苦笑)。

今、「我がオリックス」と書いたように、私はオリックスのファンである。理由は、昨年の今頃ここで記した。
前年の優勝チームを4位に予想したのは、ズバリ、昨年のVはまぐれだからである。
詳細は後述するが、優勝争いに加わっている現在の状況は、個人的には満足している。

主力陣の衰えが指摘され、新監督の藤本博史も、やや地味な印象のソフトバンク。
強調材料は乏しいが、近年のプロ野球界を牽引しているだけあって、個々の選手が野球をよく知っている。
そもそも、「ソフトバンクをBクラスにはできねえよな」という安易な理由もあり、3位にしておいた。

西武は、投手陣は抑えのふたり、平良海馬と増田達至がしっかりしているし、山川穂高が軸の山賊打線も破壊力抜群。
そこに、米国から復帰した秋山翔吾が加わる、と勝手に予想したのだが、秋山は広島だった。
私が熱心な野球ファンだった頃の西武は強かったし、当時の記憶も加味し2位に推した。

楽天は、寄せ集め集団とはいえ、先発投手陣の層の厚さは、12球団でも屈指だと思っていた。
打線は西川遥輝の無償獲得は大きいし、石井一久監督も、そろそろ本気で勝ちに来るシーズン、と予想。
実際、シーズン序盤は首位を快走していたのだが、貯金18から0になったのは、日本新記録らしいね。

ひいきのオリックスが、今年は苦戦すると予想した主な理由は、以下の5点。
1 昨年は9回打ち切りだが、今年は延長12回まで
2 アダム・ジョーンズ、タイラー・ヒギンスの退団 
3 宮城大弥、平野佳寿、杉本裕太郎らは昨年が「デキすぎ」だった疑惑
4 中嶋聡監督の「名采配」は怪しい
5 優勝したとはいえ、全体的に給料上げすぎ


1は、昨年の優勝要因のひとつであった「引き分けの多さ」が、今年は延長になってしまう。
延長に入れば、野手陣の層が薄いオリックスは不利なはずだが、延長戦での勝敗は7勝7敗1分。
五分なのには驚いたが、7勝7敗(勝率5割)より14引き分けの方が、勝率が下がらず優勝争いには有利である。

2は、ジョーンズは代打起用、言い換えればベンチウォーマーにも腐ることなく、チームを鼓舞し杉本らには助言も与えていた。
高額年俸や大リーガーのプライドを考慮すれば、契約解除も致し方ないのだが、
彼のファンだった私としては、今年の外国人野手3名が、全然役に立っていないのがムカつく。
彼ら3人を合わせた打撃成績は、打率.195、本塁打6、打点26で、合計年俸は推定2億5千万円。
合意するかは不明だが、そのお金でジョーンズと再契約した方が、よっぽどマシであった。
また、セットアッパーのヒギンズは、ダメだったのは日本シリーズだけなので、解雇はもったいない。
最近ようやく、ジェイコブ・ワゲスパックが代役になってくれたが。

3で挙げた3名は、宮城は今年も先発ローテーションを守り、11勝7敗の防御率2.97とまずまず。
平野も、年齢的に上積みはないかと軽視したが、こちらも2勝2敗の8ホールド28セーブ、防御率1.43と活躍。
投手ふたりは、私の見る目がなかったようだが、杉本は打率.233、本塁打15で、昨年の.301、32本からダウン。
なにより好不調が激しく、最近は三振の山を築き、ベンチでの表情も冴えず、今年2度目の二軍落ち。
「ラオウ」を名乗っている割には、身体のデカさに反し神経が細かい気がする。もっと図太くなれ!

4は、最初の方で「昨年のVはまぐれ」と書いたが、運に恵まれた感は否めない。
同様に、中島監督の選手起用や采配も、「たまたまうまくいった」可能性はないか?
前任の監督があまりにもダメすぎたため、いつの間にか名将・知将扱いされているけど、
昨年の日本シリーズ第6戦、代打ジョーンズの無駄遣い(敬遠濃厚な場面で起用)など、たまにミスもやらかしている。
一昨日のロッテ戦も、山﨑福也を交代させた途端、次の投手が本塁打を浴びて、山ちゃんの勝ち星を一瞬で消したし。
それでも、敗因を選手に押しつけず、「私の指導不足」と責任をかぶるのには好感が持てるけどね。

5は、ある程度の昇給は当然だろうけど、さすがに大盤振る舞いしすぎでしょ。
「こんなにもらえるとは…よし、来年はもっと頑張ろう」という選手ばかりだといいが、
「こんなにもらえるとは…よし、たっぷり遊んでやろう」となる選手もいるはず。
オリックスの場合、そのような若手をたしなめる、野手のベテランが不在なのも心配。
杉本が5倍増の7000万円、宗佑磨が3倍増の5700万円。ふたりとも、昨年が実質初レギュラーだったのに昇給率が高い。
あと、エースの山本由伸が1億5000万円→3億7000万円、主砲の吉田正尚は2億8000万→4億円。
ふたりとも実績はあるし、オリックスには絶対必要な選手だが、いくらなんでももらいすぎだ!
私が野球ファンになった頃、5年連続で3割(ほぼ)、40本打っていた、広島の山本浩二でさえ6千万円くらいだったはず。
物価が違うとはいえ、ミスター赤ヘルの6倍以上という、吉田のコスパには不満があったが、
ここ最近妙に打ちまくっているので、「さすがは吉田!」と手のひら返しで絶賛している自分が情けない。
 (C)ベースボール・マガジン社
※吉田正尚、アンタはエライ!

上記の不安を解消(?)し、首位とゲーム差なしの2位に健闘しているオリックス。
やはり、今月17日からの対ソフトバンク3連戦・3連勝は大きかった。
まあ3試合目は、9回裏に吉田を敬遠しなかった、ソフトバンクのミスだけどね。
この3連勝に、意外な立役者がいるのをご存知だろうか。その人物とは、スタン・ハンセンである。
初日の試合前、なぜかオリックスのユニフォームを着用し、始球式に登場したハンセン。
 (C)日刊スポーツ、下記画像も

背番号は、2019年のディナーショーの金額と同様、ハンセン=8000だ。
投球を終えたあとは、お約束のテキサスロングホーンのポーズ&「ウィー」の雄たけび。


近年、実は「ウィー」ではなく「ユース(youth)」と叫んでいることが明らかになったが、
オリックスの若手選手に対し、「若い力を爆発させろ!」という激励になったはずだ(←強引)。
ちなみに、当日夜のバファローズポンタのツイッターでも、しっかりネタになっていた。


なお、ハンセンは息子がマリナーズの元選手で、自身も元阪神のランディー・バースと親交があるなど、野球とは縁がある。
勝手なイメージだけど、ハンセン&バース組って、メチャクチャ強そうだな。

昨年、ロッテにマジック9が点灯したときは、残り試合数はロッテが10でオリックスが7。
現在、ソフトバンクが残り9試合でマジック8(実際は7.5)。オリックスは残り5試合。
数字的には昨年より有利だが、相手は常勝チーム・ソフトバンク。当然、油断はできない。
オリックスは、今日22日のロッテ戦は、山岡泰輔の先発が予告されている。
残り4試合は、エース山本が2回先発し、あとは宮城と田嶋大樹かな。
個人的に、どこかで起用してほしいのが、さっきチラッと名前を出した山﨑福也。
名前から「サチヤ」と呼ぶファンが多いようだが、私は高校時代の愛称「山ちゃん」を、今も使用している。
今年は、ある程度試合を作るのに勝ち星に恵まれず、現在5勝8敗の2ホールドで防御率は3.45。
20日のロッテ戦は、7回表の時点で75球しか投げていなかったので、交代は早かったと思うけどねえ。

先日、今シーズンでの引退を表明した、コーチ兼任投手の能見篤史が記者会見で、
「山﨑福也はまだまだできる。見ていてもったいない。彼の能力を発揮させてあげられなかったのは心残り」
という内容のコメントを残した。そうか、彼の潜在能力は、あんなモンじゃないのか。
能見コーチの期待に応えるためにも、どんな場面でもいいから、山ちゃんを使ってほしい。代打でもいい(笑)。
 (C)ベースボール・マガジン社

日大三高時代は、春の甲子園で最多安打数の記録も作っているし、オリックスのへっぽこ代打陣よりはマシではないか。
第二先発でもリリーフでも、登板機会を与えられたら、三高魂で頑張れ山﨑。
そして、ここまで来たら連覇を目指し、頑張れオリックス・バファローズ!

追記 山ちゃんは22日に登録抹消…最終戦の10月2日、楽天戦の出番はあるか!?
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スリーセブンで楽しい大衆食堂 立川『喜楽』

2022年09月18日 | 定食、食堂
駅周辺のデパートだけでなく、裁判所、自衛隊の駐屯地、競輪場に場外馬券売り場、
さらには呼び込みが跋扈する歓楽街や、おっかない方たちの事務所など、なんでも揃っている(苦笑)我が街・立川。
そんな立川に、意外と少ないのが、普段使いできる昔ながらの大衆食堂
『双葉食堂』『四つ角飯店』など、中華系の食堂はいくつかあるが、和のメニューもあり、気軽に利用できる定食屋さんは、
駅周辺では『大戸屋』や『まいどおおきに食堂』などのチェーン店しか見当たらない。※気軽に入れぬバカ高い定食屋はある

ところが、駅からはちょっと離れた、競輪場近くの住宅街を散歩していたら、偶然にも「お食事処」を発見。


いい店の予感がしたのでさっそく入ってみたら、私が求めていた個人経営の大衆食堂だったのである。
帰宅後にネットで調べたところ、お店の名前は『喜楽』であった。
店内はカウンター席の他、テーブル席、お座敷席の3種。お母さんに案内されカウンター席へ。
テーブル席の先客が晩酌を楽しんでいたので、とりあえず私も「ビール」をいただく。


冷たいお茶と一緒に出てきた、キリンラガーの中瓶は680円。おつまみは店内壁のメニューから、


画像右下あたりに見える「ギョーザ」450円を注文。いつもながら、ダメな写真でゴメン。
それより、こちらのようにメニュー札がたくさんある、選択肢が多い店はいいよね。
気に入ったおかずで一杯やったり、ご飯を追加して定食にしたりと、自由な食べ方ができるのも大衆食堂の魅力だし。

なお、私の座った席は、厨房で働くご夫婦の様子がよく見える位置だったのだが、


餃子は、オーダー後にご主人が皮で具材を包んでいたし、別の客が頼んだワンタンも同様。
他の料理も作り置きはほとんどなく、「ここはいい店だ!」という私の直感は当たったようだ。
しばらくして、いい焼き色が付いた餃子が、お酢と一緒に提供された。


具材はキャベツ、ニラ、ネギ、ひき肉で、味付けは控えめの家庭的な餃子であった。
この日は早く帰宅する必要があったので、ビールは1本にとどめ、シメのお食事を。
下記は後日撮影した、別の位置にある壁メニュー。麺類は「ラーメン」600円から。

※光の反射で見えないメニューは、左から「サイダー」「オレンジジュース」「コカコーラ」

上記メニューの左側にはご飯ものも。この他、おかず単品+ライスよりちょっとお得な、定食メニューもある。


私の大好きな五目ソバが見当たらないので、「広東麺」780円を選択。数分後、熱々の丼がやってきた。


麺と豊富な具材が、とろみの効いた醤油味のスープに隠れている。舌のヤケドに注意しながら食べ進める。
具材はキャベツ、人参、ニラ、きくらげ、豚肉、あとは薄いナルトも。麺は細めでコシのあるタイプ。


うどん好きだし、ラーメンも太麺派だった私だが、最近は細麺の方が好きになりつつある。
すべての麺と具材を食べ切り、スープをほんの少しだけ残し「ごちそうさまです」。
そういえば、せっかく品数豊富な食堂を見つけたのに、餃子に広東麺と、中華食堂系の料理しか食べていないので、
次回は中華以外のメニューを頼もうと、早くも再訪を決意した私であった。

数日後、立川競輪場の左脇の道を通ってお店に向かう。しばらくすると、お店のノボリが見えてくるはずだが、
なんと「本日貸切」! 臨時休業に出くわすのは慣れっこなので(泣)、前回撮れなかった、お店の看板(?)を撮影。


ネットでは「喜楽」と表記されているが、喜の字は「七3つ」が正しいようだ。
今回のブログタイトルの意味も、これでわかっていただけたであろう。しょーもなくてスマン。
日を改めて再訪し、またまた瓶ビールと、ツマミとして「スタミナ焼」600円を注文。定食だと780円だったかな。


豚肉、玉ネギ、ニラを、ニンニク風味の甘辛タレで炒める、食べる前からウマいのがわかる料理。
案の定ビールがすすみ、すぐに「ウーロンハイ」430円に変更。定食ならば、ライスをお替わりするハメになりそうだ。
さっきの写真ではわかりづらいが、結構量も多く、ウーハイも2杯目に突入した頃、ようやくスタミナ焼きを食べ終えた。
最近はすぐ満腹になってしまうので、シメの食事を選択。この日は食堂メニューの代名詞ともいえる「かつ丼」950円にした。


これは横からのアングルと、飲みかけのウーハイ。一般的なお店より丼が大きい。


とんかつの厚さは普通。さっきの写真では隠れていたお新香も再掲載。


かつで残ったウーハイを飲み干し、豆腐とお揚げの入った味噌汁と交互に、かつ丼をガツガツ食べ進める。
半生部分が残っていた玉子が、余熱でほどよい半熟になり、実においしい。
意外とツユだくだったので、最後はお茶漬けのようにズズっとすすった…それはオーバーか。


3度目の訪問では、瓶ビールと「豚キムチ」580円を注文。炒飯に使うような八角形のお皿で出てきた。


自家製なのかは不明だが、キムチには大根らしきモノが混ざっていたりして、かなり独特。


辛味と酸味と旨味が一体となって攻めてくる、ビール泥棒なおつまみである。
私は夜の時間帯しか訪問したことがなく、飲み客を大勢見かけるのだが、
喜楽さんの「つまみ人気トップ3」は、スタミナ焼と豚キムチ、あとは私が未食の「ホルモン」480円かと思われる。
もう一品、「コロッケ」380円か「シューマイ」450円でも頼もうかと思ったけれど、
この日のシメは、久々にダブル炭水化物を頼むつもりだったので、自粛しておいた。
そのダブル炭水化物とは、西国分寺『ホーライ』のセットのようなデカ盛りではなく、

※ホーライの「油そば+スタミナ丼セット」。これでもスタミナ丼はハーフサイズ

「ワンタン麺」750円と、食堂メニューにはありそうでない気がする、「おにぎり さけ」150円を選択。


おにぎりならば量も少なく、「糖質を減らせ」とうるさい医師も許してくれるはずだが…
さきほどの広東麺では紹介し忘れたが、麺類の丼も普通の店より明らかに大きいので、やっぱり怒られるかな(苦笑)。


そもそも、最近のラーメン専門店って、丼が小さくないか? 特に意識高い系の店。 
喜楽さんのワンタンメンは、量が多いだけでなく味もイイ。
無駄な油や肉臭さなど皆無な、懐かしいタイプの醤油スープに、広東麺と同じ細い麺が泳ぐ。
具材はチャーシュー、メンマ、ナルト、海苔、ネギのオーソドックス5種に、雲吞が確か計8個。


さっき書いたように、雲吞は直前に仕込むため、すべてにお肉が詰まった非昭和タイプ。 ※肉ナシ=昭和は個人の見解です
鮭のおにぎりも握り立てで、温かくて口内でホロっと崩れる柔らかさ。


もう何年も食べてないので定かではないが、コンビニの固く冷たいおにぎりとは比べ物にならない。
正当派の醤油ラーメンは、ライスとはあまり合わない気がするけど、塩気のあるおにぎりとは相性バッチリ。
さすがに満腹になったが、今回もスープを少しだけ残し、他は全部たいらげた。
散々飲み喰いして、もう少しだけ食べたいけど、ラーメンやかつ丼はキツイ…という方にも、おにぎりはオススメだ。

こちらのお店に3度訪問したが、旦那さんは厨房でずっと調理と作業をしているため、話したことはない。
接客担当のお母さんも、調理補助で厨房にいることが多く、注文と会計以外の会話はほとんどしたことないが、
帰り際には「雨が降りそうなのでお気をつけて」などと、声をかけてくれる。
先日、お店の営業時間をたずね、ついでにいつ創業したのかを質問してみたところ、
「今年で65年くらいかしら」とのこと。65年前だと、1957(昭和32)年!
おふたりはまだ若いので二代目だろうし、店舗も何度か改装したのか、古さを感じないけど、そんな老舗だったとは…。
以前紹介した、ご近所のたこ焼き店『高橋』も今年で61年目だそうだが、どちらのお店も、
駅からやや離れた、あまり目立たない住宅街で、60年以上も営業を続けるなんてスゴイことだよ。
「タンメン」や「ホルモン」など、まだまだ食べたいメニューはあるし、喜楽さんには今後も絶対通う。
競輪場のそばに、こんな素晴らしい食堂があったこと自体が、私にはうれしい。



喜楽(㐂楽)
東京都立川市高松町2-34-8
JR立川駅から徒歩約18分 立川競輪場北門からは徒歩約80秒
営業時間11~13時、17~22時 ※13時と22時がラストオーダー
定休日 水曜
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甲子園の聖光学院戦を振り返る -日大三高野球部2022-

2022年09月16日 | 高校野球
9月も中旬を迎え、すでに新チームが発足しているのにもかかわらず、
いまだに、前チームの西東京大会・準決勝以降の試合について、執筆を終えていない拙ブログ。
今回は、結果的に2022年度チームの最終試合となった、甲子園の1回戦、日大三対聖光学院戦をリポート。
順番的におかしいのは重々承知だが、西東京大会の決勝戦は、後日改めてお送りする。
昔から、苦手なモノは先に食べて、美味しいモノを取っておくタイプだったのでね。

甲子園に出場する母校を応援すべく、スケジュールを調整し、関西までの切符と宿、入場券を確保した…のはこのときに書いた。
雨天順延で入場券をムダにすることもなく、当初の予定どおり、試合は大会4日目の8月9日に行われることに。


日大三は第二試合だが、ちょっと早めに入場し、第一試合の三重対横浜も観戦。
私が買ったチケットは、「中央指定席」4200円。ちなみに、座席の位置は選べなかった。
バックネット裏中央とはいえ、私の座席は三塁側のベンチ裏付近。三高は一塁側ベンチなのに…。
 ※画像は三重と横浜の試合

聖光学院ベンチの裏で、声援を送るのは気が引けるし、そもそも、時勢により高校野球は声出し応援が禁止されている。
なのでこの日の私は、ほとんど声を発することなく、拍手のみを送り続けた。
ついでにいえば、私の隣に座ったジジイが、ずーーーっとひとり言をブツブツつぶやいており、
しかもそれが、三高を応援する発言だったため、仲間だと思われたくないので、なおさら声を出せなかった。
ところで、「ひとり言」って、いつから公共の場でOKになったの!? 気持ち悪いので私は絶対に認めたくないが。
指定席だから逃げられねえし、甲子園の座席はやはり、以前の全席自由に戻してほしいね。

座席の位置及び周囲環境に恵まれず、日差しに身を焦がされ(一塁側は暑くない)、不快な感情に包まれる中、
第一試合が終わり、我が日大三高野球部の面々がグラウンドに姿を現す。
ノック風景は撮影したが、試合中は応援に集中するため、カメラを手にすることはなく、


試合開始前、ベンチを出て相手チームと対峙する場面を撮ったあとは、


試合終了時の両チーム挨拶まで、画像がないのはいつもと一緒。


以下では試合内容について、イニングごとに簡単に振り返ってみる。
先攻が日大三で、後攻が聖光学院。先発投手は三高が背番号1の松藤、聖光は背番号10の左腕小林剛。
赤字は、私がこの試合のポイントかなあ、と感じた部分である。

1回表 先頭の藤巻がヒットで出塁し、浅倉がタイムリー2塁打を放ち先制。 三1-0聖
西東京予選では6割超の打率を記録した藤巻。そんな高打率の一番打者は、全国制覇した2001年の都築克幸(元中日)以来か。
1回裏 こちらも先頭打者ヒットで一死二塁の好機を作るも、松藤が後続を抑える。
2回表 初回と同様、ヒットとバントで一死二塁のチャンスを作るも無得点。八番に下がった大川、惜しいライトライナー。
2回裏 三者連続内野ゴロで凡退。内野守備陣の動きは、西東京決勝よりだいぶマシ。
3回表 二死から富塚が二塁打を放つも、浅倉倒れ無得点。富塚、単打性の当たりで二塁へ向かう好走塁。
3回裏 三者凡退。ここまでは明らかに三高ペース。
4回表 ヒットと野選、バントで一死二、三塁。内野ゴロを聖光バックホームもセーフ。私にはアウトに見えたが。三2-0聖
次打者松藤がピッチャーライナーで、走者戻れず併殺。それでも、相手の2度の野選により幸運な追加点。
4回裏 一死二塁から暴投で三進した走者が、内野ゴロの間に生還。ややもったいない失点だ。三2-1聖
5回表 一死三塁で、聖光は背番号1の右腕佐山に投手交代。富塚が外野フライを放ちタッチアップも、ホーム寸前でアウト。
返球はよかったし、4回表のセーフとの相殺かもしれないが、捕手の位置取りも怪しく(走塁妨害?)、セーフに見えた。
5回裏 三振、盗塁死のダブルプレイで二死無走者も、二塁打→ツーランで逆転される。三2-3聖
ホームランの高中は、前の打席でもいい当たりの二塁打を打っており、もっと警戒すべきだったか。
6回表 二死から村上が二塁打を放つも、川崎センターフライで無得点。
6回裏 三者凡退。松藤、ここまで被安打7も四死球はゼロ。
7回表 一死から松藤の代打二宮が二塁打。藤巻もヒットで続いたが、二宮は三塁どまり。一死ゆえ無理しないのもわかるが…。
次打者の寒川は惜しいファーストライナー、富塚も凡退しチャンスを逃す。これで、一死三塁での無得点は3度目
7回裏 三高は左サイドの佐藤が登板。二死一、三塁のピンチで二年生右腕の安田に交代し、後続を断つ。
8回表 毎回、二塁に走者を送っていた三高だが、この回は初の三者凡退。
8回裏 四番三好がホームランで2点差に。甘い球を見逃さぬ、打った瞬間にスタンドインとわかる一発であった。三2-4聖
安易にストライクを投じた配球で、表の攻撃も含め、今年のチームの欠点である雑な面が出てしまった
9回表 二死から二宮がヒットを放ち、この日3安打の藤巻に繋ぐ。だが、相手エース佐山の変化球を打ち損じファーストゴロ。
私がこの日、初めて叫んだ「つっこめえぇ!!」の声もむなしく、藤巻は一塁に滑り込むもアウト。
試合終了を告げるサイレンが鳴り響き、2022年度チームの戦いも終わった。


甲子園球場 第104回全国高校野球選手権大会
1回戦 対聖光学院(福島)

三100100000→2
聖00012001X→4


帰京後、複数の知人に、「まさか初戦で敗退するとは思わなかった」と告げられたが、
そのたびに私は、「イヤイヤ、甲子園に出られただけで満足ですよ」と返答した。
ちょっとハナシが逸れるが、集英社のwebサイト「スポルティーバ」の記事によると、
大阪桐蔭の西谷監督は今年の自チームについて、「歴代13番目くらい」と評したらしい。
無論、謙遜もあるだろうし、春の選抜で優勝したチームに対する、「慢心するな」という戒めの意味も含まれたはず。
この発言を参考に、僭越ながら私も、今年の日大三は、歴代で何番目くらいか考えてみた。
私が球場で観戦するようになった、2001年以降の全22チームの比較では…今年の大阪桐蔭と同様、13番目くらいではないか。
三高の21世紀最強チームについては、また別の機会で語ってみたいが、
失礼ながら2022年度チームは、それほど強くはなかったが、持てる力を出し切った、というのが私の感想だ。

忘れてはいけないのが、相手の聖光学院が強かったこと。
三高のあとも、横浜、敦賀気比、九州学院といった有力校を撃破し、ベスト4まで進出したし、
甲子園で全国制覇を遂げた仙台育英が2回戦で敗れた、6月の東北大会でも優勝している。
そんな強豪に、途中までリードを奪っての惜敗なら、胸を張っていいのではないかね。
ただ…勝てない試合ではなかったのでは…? という疑念が残っているのも事実だ。
ヒット数は互角だし、お家芸(?)の間抜けなエラーもなく、序盤は明らかに三高ペースだった。
一死三塁など、何度かつかんだチャンスで、確実に追加点を奪っていれば、その後の展開も変わっていたはず。
あと、逆転ツーランを放った高中は、あれが高校生活初の本塁打だったらしい。なにも三高戦で打たなくても…(涙)。

試合終了直後、聖光学院の校歌が流れる中、整列している三高メンバーを撮影。


泣いている選手も見受けられるが、私もいたたまれなくなり、すぐに球場を出た。
球場外には、歴代の甲子園大会のトーナメント表や、新聞記事などが展示されている一角がある。


以前も撮った記憶があるが、今回もつい、第93回大会=2011年大会のコーナーを撮影してしまった。


優勝 日大三(西東京)
上記の文字を刻んだコーナーを、別の箇所にも設置すべく、後輩たちには頑張ってほしい。

お土産を購入し、4年前の夏と同様、近くの『大力食堂』で一杯やり、甲子園球場に別れを告げる。
そういえば、球場外観の撮影を忘れていたので、駅のホームからあわてて撮影。


こんな写真しか撮れなかったが、どうせ、近いうちにまた来るからいいよ。理想は来年の春。
入場料は高いし、試合中はクソ暑いし、自分の応援しているチームは負けるしと(あと、隣席のジジイがウザかった)、
不満を挙げたらキリがないが、やっぱり甲子園球場はいい。観戦に来た甲斐があったよ。
甲子園での高校野球開催を否定するヤツらには、この良さがわからないんだろうな。
球児たちが望んでいる限り、夏の甲子園は続けてほしいと強く願う、完全肯定派の私であった。

次回の高校野球ブログはいよいよ(←というか遅い)、「日大三高野球部2022」完結編。乞うご期待!
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奇抜な屋号の中華そば店 一橋学園『と』

2022年09月07日 | ラーメン、つけ麺など
『なにや』さんの絶品チャーシューを購入するために、ほぼ月イチで足を運んでいる一橋学園エリア。


7月に訪問した際、周辺を散策していたら、下記のような奇抜なテント看板のお店を発見。


旧店舗はバーだったと思われる、こちらのお店の名前は『中華そば と』


新小岩の『藤本食堂』など、居抜きで入り、旧店名を残したまま営業しているお店もあるが、
こちらのように、テープでバッテンを付けた看板というのは珍しい(笑)。
面白そうなので入ってみたら、若く気さくな男性店主が「いらっしゃい!」とお迎えしてくれた。
開店したばかりで絞っていたのか、メニューは「中華そば」とご飯、トッピング類のみ。
中華そばと、トッピング「餃子」をお願いしたところ、餃子は品切れとのことなので、「味玉」に変更。
調理中、店主が「京都の生まれで、『天下一品』本店にはよく行った」ことなどを語ってくれる。
以前、西国分寺『千尋』のときにも書いたが、いいトシこいてコミュニケーション能力に問題がある私には、
お店の方から話しかけてもらうのは大変ありがたく、それだけで「また来よう!」と思ってしまう。
しばらくして、中華そば800円+味玉100円が、お盆に乗せられ提供された。


横アングルはこちら。丼はそれほど大きくないため、大盛だと丼からあふれるらしく、増量分が別皿で出てくる。


スープは煮干しダシの効いた醤油味。油を含んでいるのか、かなり熱々。麺は博多風のような細麺で歯応えアリ。
具材はチャーシュー、メンマ、海苔、ネギに追加の味玉、そして粉末の青海苔が振りかけてあるのが特徴。
青海苔は店主の好みらしく、私も嫌いではないし、独自性も出るのでいいと思う。
味玉は風味こそよかったが、中は半生で、愛しの黄身ちゃんがこぼれ落ちてしまった。


スープを少しだけ残し、「ごちそう様、おいしかったです」と告げて、お会計を済ませる。
「来月くらいから、昼はラーメン店、夜はおばんざいなどで飲める店にするつもりです」と語っていた店主に、
「そのときは絶対に飲みに来ます」と約束し、この日は退店。

店主が約束した来月=8月になり、とに再訪。…店名が「と」だと、表記が難しいな。
昼に訪問したので、おばんざいはやっていないようだが、店頭には前夜のメニューが貼ってあった。


再訪時は、卓上のメニューも変わっていたので、改めて撮影。
こちらは麺類。中華そばは50円値上げしたが、ガス代などが上がっているので仕方ないよね。


裏面はドリンクメニュー。客席側にある冷蔵庫には、いい日本酒が揃っているそうだ。


なお、メニューはこまめに変わっているようなのでご注意を。

ランチタイムだが、飲んでる先客がいたので、私も「瓶ビールに餃子の焼きと水をひとつずつ」注文。
ところが、この日も餃子はすでに完売していたので、やむなく「つまみチャーシュー」に変更。
まずはサッポロラガーの中瓶650円が、かわいらしいグラスとともに出てきた。


続いて、ラーメンにも使用するチャーシューを温めたあとに切り分け、さらにガスバーナーで炙ったのち、
味玉と一緒につまみチャーシュー300円が提供される。この日の黄身ちゃんは、ちょうどいい硬さだった。


店主は餃子がなくて申しわけないと思ってくれたのか「なにかお作りしましょうか」とおっしゃってくれたので、
店頭の貼り紙にあった「ちくわ磯辺揚げ」300円を作ってもらうことに。
昼の時間帯は準備していなかったようで、店主は水に粉を溶き、青海苔を混ぜ始める。手間をかけさせて申しわけない。
しばらくして、磯辺揚げにお塩が添えられて登場。サービスなのか、青海苔が異様に多い(笑)。


これらのおツマミで、私がチビチビと飲んでいる間も、お客さんが次々とやってきて、中華そばを食べて帰っていく。
私もそろそろ、シメを頼もうかなと思い、店主に声をかけたところ、
「す、すみません、スープがなくなりました」だって。日頃の行ないの悪さが、ここでも!
餃子に続く品切れをくらった私を、店主もさすがに気の毒に思ったのか、「“汁なし”ならできますが…」と提案。
メニューには載せていないが、生玉子を絡め、釜玉風に食べる油そばのような商品で、
夜の時間帯では裏メニューとして提供しているとか。釜玉うどんが好きな私は「ぜひ、それを作ってください!」と懇願。
しばらくして、店主特製の「汁なし」が、青唐辛子薬味(最近、トッピングとして加わり100円)とともに登場。


油そばのように、よく混ぜてから食べてみる。麺や具材は中華そばと同じだが、
汁なしの方が、タレの風味がダイレクトに伝わる。あと、黄身ちゃんがやはり、いい働きをしているね。

※混ぜているうちに崩してしまった

「結構辛いですよ」と忠告された青唐辛子は本当に辛く、固まりを口にすると舌がバカになった。


実際の値段は不明だが、今回は「品切れのお詫び」とのことで、汁なしは400円くらいにサービスしてもらった。
「次回は夜に来て、餃子で一杯やります」と告げ、つい最近、夜の時間帯に3度目の訪問をしてきた。

この日は「ウーロンハイ」450円からスタートし、前回と同様「餃子の焼きと水を両方…」とお願いしたら、
なんと、またまた餃子は品切れ! 縁がないのかなあ(苦笑)。
なお、こちらの「肉汁餃子」は、2個で350円という価格からもわかるように、大きめサイズの模様。
こう、毎回毎回売り切れるくらいだから、さぞウマいのだろう。なおさら食べてみたくなるねえ。

前日、お店は定休日だったが、店主は新作おつまみを研究・自作していたようで、
「豚足作りましたが食べますか?」とおススメされたが、個人的に苦手なので遠慮してしまった。
店主は研究熱心で、高円寺の人気店から料理の指導も受けているとか。日替わりのおばんざいも楽しみだ。
おつまみとして、今日のおばんざいから「鶏のから揚げ」400円をチョイス。
その前に、またまたお詫びとして、ちくわ磯辺揚げをいただいてしまった。今回の方が、一般的な青海苔の量だね。


他にも飲んでいる客がいたので、彼らの注文を受けながら店主は孤軍奮闘。
店内はカウンター席だけだが、厨房の奥や客席の冷蔵庫と、移動する範囲は狭くない。
それでも店主は弱音を吐かず、終始明るく振る舞っている好漢だ。 
ここで、店主の豆知識をいくつか紹介。1.クラブが好き 2.テキーラが好き 3.ギャルも好き
これらは、本人に聞いたので間違いない。あと、4.映画も好き らしいなので、これは後述する。
しばらくして、唐揚げが完成。レンゲには例の青唐辛子も。付けすぎ注意は先述したとおり。


食べる前にレモンを絞るのではなく、鶏肉自体に柑橘系の果汁が漬け込んであるのが面白い。
もちろん、タレには醤油などの調味料も使用されており、味付けは濃いが、果汁のおかげで清涼感もある。
ウーロンハイからレモンサワーに変更し、竹輪と唐揚げをたいらげたのち、この日のシメに。
注文したのは、基本の中華そばに背脂が加わる、「背脂煮干し中華そば」950円。


マジメそうな煮干し醤油スープに、ジャンクの代名詞・背脂を注ぐ、実に背徳的な商品だ。

※背脂のツブツブがウマそうである

一般的なラーメンより高温なのに、背脂が加わったことでさらにスープは激熱になったが、当然コクや旨味は増す。
最後まで熱々状態のまま、麺と具を食べ終え、スープも飲み干す…ほんの一歩手前で健康面を考慮し自粛。
そういえば、唐揚げに付いてきた青唐辛子を、中華そばでも試してみればよかったな。

さっき、店主は映画好きと記したが、隣席の間に設置するアクリル板代わりに、
名作洋画のレーザーディスクのジャケットを使用しているのも、こちらのお店の特徴だ。


ジャケットが店主の保有物なのかは不明だが、「レーザーディスク」というのが懐かしくていいね。

飲んで喰って腹いっぱいになりお会計。この日は隣席の常連さんとも会話できたし、有意義な夜であった。
常連さんには、立川市のおススメ居酒屋も教えてもらったので、今度行ってみるつもりだ。
一橋学園は、8月に『ラーメン二郎』の支店が開業し、その後に『日高屋』もオープン。
店主曰く「二郎はまだしも、日高屋はさすがに…」と、後続の競合店に困惑しているようだが、
「冬場は店内端の席におでん鍋を置きます!」など、いろいろとアイディアもある様子。
若く気さくな店主が作る、煮干しラーメンとおばんざい、そして未知の餃子を目当てに、
私は今後も、昼夜を問わず、とさんに通おうと思っている。
さっきも書いたけど、お店の呼び方が難しいな。「とさん」だと、なんだか高利貸しみたいだし(苦笑)。



中華そば と
東京都小平市学園西町2-13-20
西武線一橋学園駅から徒歩約3分、JRなら新小平駅から徒歩約17分
営業時間 基本は12時~14時半、18時~23時
定休日 現在は月曜のみ?
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