明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

これぞ「理想のたこ焼き屋さん」! 新秋津『竹辰』

2022年10月18日 | たこ焼き、お好み焼き
以前、「理想のたこ焼き」について語ったとき、私が挙げた条件は下記の3点。
○お手頃価格 ○中まで火が通っている ○タコが入っている
上記を満たしているのが、今年立川にやって来た、『たこ焼き たけちゃん』だ。

ただ、お手頃価格以外のふたつは、現在の主流である中身がトロトロのたこ焼きも、一応は火が通っているし、
地元のお気に入りのお店『高橋』さんでは、タコではなくイカを使っていたことが判明したので、

※タコと変わらぬおいしさ

○中がトロトロすぎない ○タコ及び類似の具が入っているに、それぞれ修正させていただく。
たけちゃんは、元々は西荻窪の屋台だったし、高橋さんは、店内に入ったのは今年が初めて。
それまでの私は、「たこ焼きで一杯」やるときは、新秋津の『竹辰』まで足を運んでいた。

こちらは、タコさんのイラストが愛らしい店頭看板。たこ焼きの他、お好み焼きやもんじゃ、焼きそばもある。


初めて入ったのは8年前くらい。よく覚えていないが、たぶん近所の『野島』さんからのハシゴ酒だろう。
店内はカウンター席とテーブル席があり、立ち飲みで酔いが回っていたので、座って飲めるのが嬉しかった。


それぞれの席には鉄板があり、お好み焼きともんじゃは、客自身が焼くこともできる。
私は上手に焼く自信がないため、店主のお母さんに焼いてもらっている。無論、追加料金などはない。
お店のメニューも撮影したが、いつものように光が反射した、ダメな写真ばかりなので、
入口にあった、【お持ち帰りメニュー】の画像を掲載。店内で食べても同価格だ。


これでも、つい最近値上げしたのだが、たこ焼き10個で350円は、まだまだ安価である。
こちらが、ソースがかかった基本の「たこ焼 10コ」。数ヶ月前まで300円だった。

※マヨネーズを少しだけ付けてもらった

サイズも手頃で、ほんのり出汁も効いていて、熱くてウマくてビールが進む、かわいいヤツらである。
友人と来店した際は、テーブル席を利用するが、ひとり飲みのときは、カウンターに座る。
鉄板での調理工程を間近で眺められる、いわゆる「アリーナ席」で飲むのが好きなので。


以前はお母さんのひとり営業だったが、近年は、上記画像に写っている娘さんが、手伝うこともある(時間帯による)。
下記画像がお母さん。鮮やかな手さばきを見ていると、ビールが進むよ。


飲み物は、「ビール大びん」が650円、「中びん」は600円で「生ビール」は500円。
「ウーロンハイ」や「レモンサワー」は350円で、あとは「冷酒」650円や「ハイボール」380円など。
「サイダー」「ラムネ」などのソフトドリンクは200円だ。

昨年、母校野球部の試合前日に訪問した際は、ゲン担ぎで白星を期待し、ソースなしの白くて丸いたこ焼きを注文。


卓上の食塩をかけて食べたのだが、マヨネーズももらえばよかった。ちなみに、翌日の試合は、
白星どころか5回コールド負け(泣)。無論、竹辰さんのせいではなく、母校野球部がポンコツなだけである。

粉モノだけでなく、飲み客のツマミになるような、焼き物もいくつかある。
「玉ねぎバター」は450円。野菜も少し付いてくる。こちらは自分で焼いて食べた。


こちらは、お母さんに焼いてもらった、たこ焼きと「げそバター」500円。鉄板の火は消えているのでご心配なく。


他にも「きのこバター」480円や「ほたてバター」650円、値段は忘れたが季節限定で「かきバター」もあった。
各テーブルには醤油や青海苔などの調味料もあり、バター&ソース味なども試せる。 ※オススメはしない

こちらは友人と一緒に頼んだ、お好み焼きの「ミックス玉」850円。中身の写真は撮り忘れた。


具材は、さっき載せたピンクのメニュー表に記されているので、確認してほしい。

竹辰さんも、コロナ禍の影響を受け、しばらく休業していた時期や、臨時休業もあったりした。
今年に入ってからは、週休二日でコンスタントに営業なさっているようで、ファンとしてはひと安心だ。

ここからは、先日訪問したときの様子を紹介。入口のメニュー表も、この日にもらったものである。
例のようにアリーナ席に陣取り、焼きそばとお好み焼きを、母子共同で調理するシーンを見学。


この日はまず、ビールの大瓶(キリンラガー)と、「しょうゆ味たこ焼 10コ」350円をオーダー。
醤油をかけるのではなく、醤油を入れてから焼くタイプで、青海苔とソースの代わりに、鰹節が振りかけられて完成。


生地の茶色い部分が醤油だ。ソースと違い甘味が少ないので、お酒にはこちらの方が合うかも。


さっき、目の前で調理された、別の客が頼んだ焼きそばが実にウマそうだったので、私も追加注文。
普通のソース味は過去に食べたことがあるので、珍しい「バターしょうゆ味」650円をチョイス。
さらに、お好み焼き用のトッピング(各100円)も頼めるようなので、「エビ」も加えてもらった。
鉄板で熱された、バターと醤油の香ばしい匂いを漂わせた、エビ入り焼きそばが完成。


キャベツとモヤシが主体のシンプルな焼きそばで、バターと醤油はそれほど強くなく、味は薄口であった。

昔バイトしていた『餃子のO将』では、看板メニューの餃子は、注文が入ってから焼いていては間に合わないので、
アイドルタイム以外は常に焼き続けていた。無論、客の回転も早いので、余ることはほとんどない。
竹辰さんも、テイクアウト客に応じられるよう、実際の注文より多め(常に3人前ほど余る程度)に焼いている模様。
焼きそばを食べ終える頃、ちょうど1人前余っていたので、すかさず「たこマヨ 10コ」350円を追加注文。


鉄板から上げる直前に注入した、マヨネーズが付いていない側を上にして、ソースと青海苔をかける。


紹介し忘れたが、中身の具材はネギ、紅生姜、タコ。サイズの割にタコは大きめ。


中は熱々だけれどトロトロすぎず、昔の立川のテキ屋とは違い(苦笑)、ちゃんとタコも入っている。
何度か繰り返したが、令和とは思えぬお手頃価格だし、まさに私が理想とするたこ焼きである。
さらに、たこ焼き以外のメニューも豊富だし、席数多くテーブル席もあるので、団体客でもOK。
ほのぼのとした雰囲気も微笑ましいし、竹辰さんこそ【理想のたこ焼き屋さん】といえよう。

お母さん店主とは、何度か会話したことがあり、いろいろと教えてもらった。
お店の開業は、1972(昭和47)年の1月。「このあたりに国鉄の新しい駅ができると聞いて、近くにお店を出した」そう。
現JRの武蔵野線及び新秋津駅の開設は、翌73年の4月。目論見は当たり、駅利用者や住人が増え、お店は繁盛。
今年で50周年という、秋津エリアでは屈指の老舗かつ人気店になった。
屋号の由来は、お母さんの名字+おじいさん(創業者?)の名前を合わせたものらしい。
プライバシー保護のため本名は書けないけど、たとえば「竹ノ内さん」+「辰爾さん」=『竹辰』のような感じね。
辰爾なんて、プロレスラーの藤波以外では見たことないけど。

この日初めて、私が近所の者ではなく、立川から電車に乗って来ている、と明かしたところ、
お母さんは「ちょっと前に立川に行ったけど、駅周辺はずいぶん変わったわねえ」と驚いた様子だった。
以前も主張したが、再開発と称し、古くからあった商店街を駆逐してまで、外観だけは綺麗な建物を作り、
つまらないチェーン店やコンビニばかりが並ぶ、現在の立川駅周辺には、まったく魅力を感じない。
駅から徒歩数分の場所に、竹辰さんのような個人店がある新秋津駅の方が、私はよっぽど好きだよ。
新秋津も竹辰さんも、どうかこのまま、変わらずにいてほしい…と願いながら、お会計&退散。

お店を出て駅に向かう途中に、下記の立ち飲み屋さんがある。


店内TVでは、西武-ソフトバンク戦を中継しており、試合経過が気になって入店してしまった。
試合は、ソフトの敗戦という、オリックスファンの私の望む結果となった。竹辰さんのたこ焼きのおかげだ(?)。
こちらのお店『立ち飲みスタジアム なべちゃん』も、近いうちに紹介しよう。



竹辰
東京都東村山市秋津町5-24-1
JR新秋津駅から徒歩約2分、西武線秋津駅からは徒歩約7分
営業時間 17時~22時、持ち帰りは21時まで
定休日 月、水
※お持ち帰りは電話予約がオススメ
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関東屈指の老舗たこ焼き店 立川『高橋』

2022年03月01日 | たこ焼き、お好み焼き
以前、「たこ焼き」について語ったとき、コメントをいただいた。
たちかわ競輪場近くの「たこやき高橋」がずっと気になってるんですが、行かれたことはありますか?
ああ、そんなお店があったなあ…と思い出した。住宅街の中にある、近所の方以外は知らなそうな小さなお店なのだが、
すぐ近くに競輪場があるため(笑)、私はたまたま存在を知り、だいぶ前に1度だけ、お持ち帰りを買ったことがあった。
昔のSNSを調べてみたら、ガラケー映像が残っていた。3個100円と安価で、とりあえず200円分だけ購入。


お子さんでも買えるお手頃価格は、私の理想とするたこ焼きの条件のひとつである。
安さと並ぶ、ここのたこ焼きのもうひとつの特徴が、中にタコだけでなく、タクアンが入ること!
ガキの頃から大根が苦手だった私が、人生で初めてタクアンを口にしたのが、ここのたこ焼きである。
このときは、焼き場のお母さんから購入したのだが、店内をのぞいたところ、常連風のお客たちで混んでいた。
タクアンは苦手だし、非常連ゆえ入りにくそうだし、立川競輪の帰りは金がないしで(苦笑)、その後はご無沙汰していた。

冒頭の質問コメントをいただいたのが2月23日。ちょうど、大レース(取手・全日本選抜競輪)の決勝戦があり、
立川競輪場で前売り車券を買った帰りに、お店の様子を見に行ってみた。
競輪場の北門から出てすぐ、現在は赤いノレンを出しているお店が『高橋』さんだ。


こちらが店頭の画像。ノレンには「たこ焼」の白い文字が躍っている。


お店の真ん前には公園があり、お子さんたちが元気に遊んでいる。まるで昭和の風景のようだ。


数年ぶりの訪問だったが、「たこやき3ヶ¥100」と、値段は変わっていなかった。


以前、200円分だけ買ったテイクアウトたこ焼きは、現在は500円からなのかな。それでも『銀だこ』1人前より安いけどね。
店内にお客さんがいなかったので、初入店してみることにした。
なお、ネットでは「たこやきや高橋」「たこやき高橋」「高橋本店」など、いろんな店名表記があるが、
電話では「はい高橋でーす」と応じていたので、拙ブログでは『高橋』表記にしておく。

中に入ると「いらっしゃい!」とおじちゃんが迎えてくれた。私は初めて見たが、旦那さんもいたのか。
カウンターは7席で、間隔はやや狭め。背後には、小さいテーブルとイスが3つ。
一番端に着席し、「ビール大瓶」600円と、「たこやき3個」100円をタクアン抜きで、
そして「おこのみやき」300円を注文。こちらにもタクアンが入るそうなので、抜いてもらった。
お母さんが、熱した鉄板に生地を流し込む。たった3個で申しわけない。


調理の様子を見ていると、たこ焼きを熱している部分だけでなく、隣の鉄板も温めている。
しばらくすると、ある程度周囲が固まったたこ焼きを、隣の鉄板に移し、2度焼き状態にしている。
私もたこ焼き調理の経験はあるし、プロが焼く工程も何度か目にしてきたが、このやり方は初めて見た。
旦那さんに理由をたずねたところ、「このやり方だと、パリッと仕上がるんだよ」とのこと。
おそらく、生地で温度が下がった穴から、熱々の穴に移すことで、低温油→高温油の2度揚げのような効果があるのだろう。
繰り返しになるが、3個しか頼んでないのに、手間をかけていただき申しわけない!
しばらくして、愛らしい姿の「たこやき3兄弟」が完成。


ソースなどの調味料は、カウンター上に用意されているので、店内で食べる場合は、自分で好みの味付けをする。


この日は車券を購入していたので、黒星●を避けるためソースや醤油は付けなかった。
生地自体にほんのり味が付いているし、店主が冷蔵庫から出してくれたマヨネーズと、青海苔だけでもおいしい。
しばらくして、旦那さんが焼いてくれた、おこのみやきが登場。


パンケーキくらいの大きさで、半等分してある。300円と安価なのに結構分厚い。
具材はキャベツ、タコ、紅生姜など。本来ならここに、タクアンも入る。
全体的に黄色いのは、生地に溶き玉子を混ぜているから。玉子の風味がして素朴だけどウマい。
こちらには、ソースやマヨなど、いろんな調味料を試させてもらった。


玉子が含まれているせいか、ソースより醤油の方が合う気がしたね。
私が食べている途中で、常連らしいご夫婦が入店し、たこやきを500円分注文。さらに持ち帰り予約の電話も入る。
すべての鉄板のガスが灯り、タコ、タクアン、紅生姜を冷蔵庫から取り出し、焼く準備に入る。


アップした画像がこちら。黄色いのが細かく刻まれたタクワンだ。


マヨネーズだけでなく、タコやタクアンも、調理後はすぐ冷蔵庫に戻される。提供する商品は安いが、仕事に手抜きはない。
途中で、公園で遊んでいたと思われる女の子がやって来て、「すみませんトイレを貸してください」と頭を下げる。
公園にトイレがないため、こちらに借りに来る子がよくいるそうだが、敬語を使っているのに驚いた。
場所柄、競輪ファンの溜まり場のような、入りづらい店という印象があったが、それは誤解だった模様。
現在は閉店した、2軒隣にあった飲食店の記憶と混ざったのかな?

とにかく、高橋さんが良店なのはよくわかった。再訪してよかったよ。
聞いたところ、開業から今年で61年目とのこと。1961=昭和36年から営業しているとは!
また、常連客に競輪ファンはあまりいないそうだが、旦那さん自身が競輪好きだった(笑)。
帰宅して競輪中継を観るため、お替わりはせず退散。お会計はちょうど千円であった。
競輪のハナシを少々して、旦那さんが「ぜひまた来てください」と仰ってくれたので、
「明日の木曜は定休日なので、あさって払い戻しの帰りに寄りますよ」と、
確定前にもかかわらず、図々しく的中宣言をしてから、お店を出た。

帰宅後にTVで観戦した、この日の全日本選抜競輪決勝は、押さえ車券が的中。


たいした浮きではないが、負けなかったのだからヨシとしなくては。翌々日、立川競輪場で払い戻しを済ませ、
再度高橋さんを訪問した私を待っていたのは、「本日都合により休業」の貼紙(泣)。


「日本一臨時休業に出くわす男」を自負しているので、気落ちすることなく(?)、数日後改めて訪問すると、
お店はちゃんと営業しており、お母さんが焼き場の前に立っていた。
この日はまず、ビール大瓶と、たこ焼きを400円分、12個オーダー。下記が高橋さんの全メニューだ。


ビールを飲みながら、店内に置いてあったスポーツ新聞に目を通し、焼けるのを待つつもりだったが、
しっかり競輪面が抜かれている(笑)。しばらくすると、その競輪面を手にした旦那さんが登場。
予想どおり、前売り車券を買ってきたらしい。ちなみに金曜日に休んだ理由は「釣りに行ってた」だって(苦笑)。
まあ、おふたりが病気などで休んだのではなく、元気だったのならばいいよ。
下記画像は、お母さんが私の分と、電話注文分を焼いている場面。鉄板の場所を移し、2度焼きするのは先述した。


数分後、焼き上がった12個が、お皿に盛られて登場。この日はソースも付けて食べる。


ラー油や醤油など、いろいろ試してみたけど、一番ウマかったのが、一味&マヨネーズかな。


ビールを飲み終え、「ウーロンハイ」350円を追加。焼酎は意外と濃かった。


たこ焼きも食べ終えたので、注文したことのなかった「やきそば」300円も追加した。
旦那さんが専用の鉄板で、麺に水を含ませ、具材のキャベツとモヤシを入れ、最後にソースで仕上げる。


麺は柔らかめで具材も少なく、プロというか家庭的な味わいなのだが、それがまたいい!
毎回、このようなソフトな仕上がりなのかはわからないが、私はすごく気に入った。

※青海苔とマヨも合う

ソースは、卓上に設置してあるものと同じらしい。ウスターソースのようにサラサラだが、独特のコクがある。
聞いてみたところ、立川の某店に置いてある、某メーカーのソースらしい。今度私も買いに行こう。
ソース以外のことも、店主である旦那さんと、いろいろお話しさせていただいたので、以下でQ&A形式で紹介。

私「今年で61年目ということですが、立川で一番古いたこ焼き屋さんなのでは?」
店主「立川どころか、関東でもかなり古い方じゃないかな。大阪にいた私の母があっちで覚えて、
(たこ焼きの)機械をわざわざ送ってもらって、ここ立川で始めたんだ」
ウィキペディアでは、「1960年代中頃には、関東地方でも屋台での販売が見られるようになる」とある。
ウィキ~に全幅の信頼は置けないが、1961年創業のたこ焼き店は、関東では相当な老舗なのは間違いなさそう。

私「タクアンが入るのは珍しいですが、これは昔からですか?」
店主「味も作り方もメニューも、みんな昔から変えていないよ。お客さんみたいにタクアン抜きを頼む方もいるし、
逆にタコを抜いてくれって人もいる。あ、あとウチはね、タコじゃなくてイカを使っているんだ」
私「えっ!? イカなんですか!」 
店主「そう。一時期タコも使ったことがあったけど、不漁で使いづらいし、今はずっとイカだね」
言われてみれば、タコにしては色が白いとは思っていたけれど、たこ焼きじゃなくて「いか焼き」だったのか。

※イカは、たこやき1個あたり2~3粒入っている

私「昔は、『高橋本店』と名乗っていたようですが?」
店主「実は、親類がやってるたこ焼き店が羽村にあるんだ。だからこっちが本店で、あっちが支店ってことで。
羽村の店は、今は日曜だけの営業だし、ウチ以上に“知る人ぞ知る店”だと思うよ」
確かに、ネット検索しても全然出てこない。羽村の『高橋支店』、ご存知の方は情報をください!

私「味やメニューは変えてないそうですが、値段もここ数年間、変わってませんよね?」
店主「そうだね。今でも近所の小中学生が買いに来るから、あんまり(値段を)上げるワケにはいかないねぇ。
長いことやってるから、中学生が大人になって自分の子どもと一緒に来て、さらに孫を連れてきたケースもあるよ。
小麦粉も油も値上げが続いてるから苦しいけど、もうしばらく今の価格で頑張ってみるよ」
親子三代で通う客がいるってのは、歴史ある良店ならではの「いいハナシ」だね。
あと、個人店が努力して、なんとか価格を抑えているのに、値上げばかりのテンイチは、やっぱりけしからん。
「超こってりラーメン」1200円なんて作ってねえで、もう一度価格を見直すべきではないか!?
テンイチはさておき、店主とはこの他にも、「立川競輪の現在・過去・未来」といった、
有意義な会話も交わしたのだが、皆さんの興味を惹かなそうなので、今回は割愛する。

立川及び関東でも屈指の、歴史あるたこ焼き店『高橋』さん。
競輪場からは近いものの(笑)、一般の方にはアクセスは良くないかもしれないが、
安くて美味しいたこ焼きなどを食べたいときは、ぜひとも寄ってみてほしい。テイクアウトも大歓迎とのことだ。



高橋 (たこやき高橋)
東京都立川市曙町3-36-7
立川駅北口より徒歩約17分 西国立駅からも同じくらいだと思う 立川競輪場からは北門出て徒歩30秒
営業時間 11時半くらい~19時
定休日 木曜、その他不定休 夏場は休みがあったはず
※来店前に電話連絡がおすすめ
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「理想のたこ焼き」について語る

2022年02月19日 | たこ焼き、お好み焼き
スポーツ・ジャーナリストを自称しておきながら、カテゴリーは「居酒屋」「食堂」など、飲食店ばかりの拙ブログ。
今回のテーマも「たこ焼き」なのだが、最適なカテゴリーが見当たらず。

※大阪で食べたたこ焼き(後述)

結局、今まであった「パン、スイーツ」を「パン」単独にし、「スイーツ、おやつ」を新たに作成。
※追記 さらに数ヶ月後、新設カテゴリー「たこ焼き、お好み焼き」に移動

人生で初めてたこ焼きを食べたのは幼年期。母親がお土産に買ってきた、『浪花屋』というお店の商品だった。
店舗があったのは、現在タクロスという施設がある場所に存在した、立川第一デパートの地下。
第一デパートといえば、スパゲティの『サンモリノ』が有名だが、私にとっては浪花屋の方が印象深い。
…と書いておきながら、このお店はずいぶん前に閉店したので、正式名が浪花「屋」なのか「家」なのか、記憶にない。
「立川 たこ焼き 浪花」で検索してみたが、いかんせん昔のことなので、全然ヒットせず。

私が覚えている、浪花屋たこ焼きの特徴は、ネギの風味、モチモチの仕上がり、包装紙の芳香だ。
具材はタコとネギ、刻み紅生姜にゴマくらいで、削り節やマヨネーズなどはなく、かかるのはソースと青海苔だけ。
生地には、ダシなどの味をほとんど(まったく?)加えていないため、ネギの風味が口内に残る。
また、ここのたこ焼きは結構大きめで、現在の『築地銀だこ』と同じくらいのサイズだったが、
銀だことは違い、中までしっかり火が通っており、お団子のように固まりモチモチであった。
一般的に、「外はカリカリ、中はトロトロ」がヨシとされるたこ焼きだが、そのような商品を食べたとき、
浪花屋しか知らなかった私は、中身の柔らかさと異常な熱さに、舌を焦がし驚いたものである。
今では、浪花屋の方が邪道だと理解できているが、それでも、中身が液状のユルイたこ焼きには、
「あれって、生焼けの失敗では!?」という疑念を抱かずにはいられない。
味の薄い生地がパンパンに詰まった、今思うとイマイチかもしれない浪花屋のたこ焼きだが、
いい思い出として記憶に残っている理由が、容器をくるんだ包装紙の香りだ。
良質の紙を使用しており、たこ焼きの熱で温まると、青海苔やソースの匂いも合わさり、いい香りがしたものである。

若い人には信じられないだろうが、当時のたこ焼きは、滅多に食べられない“ごちそう”であった。
今でこそ、銀だこなど専門チェーン店もあるし、コンビニやスーパーでパック入りや冷凍食品を売っているが、
私の幼少期の行動範囲では、たこ焼きを買える店は希少だったのである。
無論、関西地区では「一家に一台」と噂されるたこ焼き製造機も、私の周囲では保持している家庭はなかった。

そんな私が楽しみにしていたのが、お祭りの時期や年始に登場する屋台。
立川の諏訪神社で行われる夏祭りには、たくさんの屋台が並び、たこ焼き屋だけでも4~5軒はあったはず。
ガラの悪い方々が売るたこ焼きは、浪花屋より乱雑な作りがら、異なる味わいで妙にウマかったのだが、
ある時期を境に、タコが入らなくなった(苦笑)。信じられないだろうが事実である。
どのお店も1人前8個だが、タコ入りは2個だけで、残り6個はプレーン。無論、ガキの抗議なんて彼らは受け付けない。
「タコ無しのたこ焼き」を買わされたことで、社会の歪みや無常さを知る(←大げさだ)と同時に、
「いつの日か、タコ入りのたこ焼きを、腹イッパイ食べてやる!」と誓ったものであった。
 ※最初に紹介した画像のたこ焼き。小さいけれど、ちゃんとタコは入っていた

その後、浪花屋はいつの間にか閉店し、世間では『京たこ』や『銀だこ』などのチェーン店が人気を集め、
大きめサイズで値段もそこそこする、中身トロトロのたこ焼きが主流となった。
現在、立川駅南口の周辺には『築地銀だこハイボール酒場』を含め、たこ焼き居酒屋が3軒ある。
どのお店も「お持ち帰りできます」とのことだが、正直、小学生や金欠の私(泣)が、気安く買える価格ではない。
だいたい、1個あたり約80円で、10個買えば800円になる。おやつにしてはちょいと高い。
30年以上前とはいえ、浪花屋のたこ焼きは、私が初めて買ったときは10個260円。
その後少しずつ値上げしたが、せいぜい400円くらいで、1個あたり40円程度だ。
大きさにもよるけど、餃子は1個あたり100円、たこ焼きは50円を超えると、割高に感じるなあ。

三鷹『一圓』の餃子は1個110円だが、通常サイズの3倍大きいので問題ナシ

私が理想とするたこ焼きの条件は、以下の3つ。
○お手頃価格 ○中まで火が通っている ○タコが入っている 最後のは当然か。
小学生のお子さんでも買えて、中身は液状ではない、タコ入りのたこ焼き。
売っているお店はいくつか知っているが、そのうちのひとつが、『たこ焼きたけちゃん』
西荻窪では有名な、キッチンカー販売のたこ焼き屋さんだが、つい最近、私の地元立川市にも登場。




現在は週3回ずつの割合で、西荻窪と立川でそれぞれ営業とのこと。

※15時間営業ではないので、念のため

たけちゃんのたこ焼きは、西荻窪在住の先輩に教えてもらい、食べたことがあった。
当時は1個30円で、現在も1個40円(購入は3個から)と安価であり、味付けは豊富だが、すべて同価格。


定番のソースや醤油だけでなく、味噌やバターもあるのがいいね。
昨夜、久々に「ソース」「ニンニクしょうゆ」「のり塩」を各10個ずつ、計30個購入。
1個40円のたこ焼きだが、30個買うと1000円のサービス価格になる。
千円札を店主たけちゃんに渡すと、先客や電話予約分があるそうで、「お時間いただきますがよろしいですか」とたずねられる。
承知し、歩道に立って待っていたところ、隣の仮店舗内で待つよう指示された。
現在はキッチンカー販売のたけちゃんだが、すぐ隣の建物で『たけちゃん食堂』を開業予定なのだ。
たこ焼きだけでなく、お好み焼きや焼きそば、弁当や酒類なども提供するそう。
こちらが仮店舗内。改装前でイスとテーブルが数個あるのみだが、今でもここでの食事は可能らしい。


室内の小窓から、外の店主と会話をしたり、焼き上がる様子を見学もできる。


ただ、アングル的にいい写真は撮れなかったので、お店ツイッターから画像を拝借。
 (C)たこ焼きたけちゃん

そろそろ完成かな、という私の視線を感じたのか、「いい感じに仕上げますので、もう少々お待ちください」と声がかかる。
注文が集中しても手を抜かず、中まで火が通るよう、じっくり「いい感じに仕上げる」のが、たけちゃんの流儀だ。
オーダーから25分後、焼き上がったたこ焼きに味を付け、パックに盛りつけ完成。
たこ焼きが入った袋を受け取り、「店舗が開業したら必ず飲みに来ます」と告げ、
たけちゃんの「よろしくお願いします!」の返答を聞くと同時に、冷めないうちに帰宅しようと、あわてて歩き出す。
こちらの場所は、昭和第一学園を超えた先にあり、必死こいて早歩きしても、立川駅までは23分かかる。
近くに「東栄会」という西武バスの停留所があるので、歩きたくない方はそちらをオススメ。

早歩きのせいで、少々汗をかいた状態で帰宅。さっそく缶ビールと一緒に食べることにする。


容器には15個ずつ入っており、こちらは左側がのり塩5個で、右側がソース10個。


こちらは、左側がニンニクしょうゆ10個で、右側にのり塩5個。たこ焼きの下には紙が敷いてある。


刻み海苔が乗り、マヨネーズは全体ではなく、3ヶ所にまとめて絞り出してもらった。
1個ずつ並べたのがこちら。左からソース、ニンニクしょうゆ、のり塩、ゲストのiroHa大福。


『iroHa』を立川駅改札近くで見かけたので、つい購入してしまった。※出店は2月27日までとのこと

ご覧のとおり、たこ焼きの大きさは、一般的には小さめになるのかな。
中は液状ではないが、フワフワ食感で食べやすく、3種の味で飽きることなく、あっという間に30個たいらげてしまった。
西荻窪住民の間では賛否両論あるみたいだけど、私自身は「たけちゃんたこ焼き」を結構気に入っている。
『たけちゃん食堂』が開業したら、絶対に飲みに行くし、またこのブログで紹介したい。
オープンは3~4月頃を予定しているとのこと。今から楽しみである。

追記 その1 
さっき書いた、「いつの日か、タコ入りのたこ焼きを、腹イッパイ食べてやる!」というガキの頃の誓いは、
今から10年前、大阪の西成区、いわゆる「あいりん地区」で実現させた。冒頭で載せた画像がそのたこ焼きである。
お店の名前は…不明。下記画像の左側に『勇 ゆう』という看板があるが、これが屋号かな。


右側看板に記載のとおり、「たこ焼 7コ 100円」という西成価格! ちなみに、初訪問時は8個100円だった。
ここで7人前を購入したところ、1個オマケしてもらい計50個。それでも700円である。
近くの安宿に持ち帰り、ひとりでガツガツと食べた。途中でさすがに飽きたが、残さず全部たいらげたよ。
ここのも小さくてウマいたこ焼きだったが、4年前に訪問したところ、残念ながら別の店になっていた。

追記 その2
さっき載せたiroHa大福は、「シュークリーム味」だったのだが、ひと口食べたらクリームのウマさが爆発!
下品なカットで申しわけないが、予想外のウマさに驚き、食べかけをあわてて撮影。ぜひ皆さんも食べてみてほしい。

※240とは高カロリーだ!



たこ焼きたけちゃん 立川
東京都立川市栄町5-60-1
立川駅北口より早歩きで約23分 多摩都市モノレールなら泉体育館駅から徒歩10分ちょい
営業時間 3/6までは17時~20時
定休日 現在、立川での営業は週3日程度 詳細はお店のツイッターで。
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