明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

いまだ衰えぬ「豚骨ラーメン」への渇望

2024年11月27日 | ラーメン、つけ麺など
先日、長年通っている八王子の某ラーメン店を利用した時のこと。
初訪問以来ずっと、「お兄さん食券もらいまーす」などと声掛けされていたのに、
この日初めて「旦那さんはこってりでしたよね」と、呼称が「お兄さん」から「旦那さん」へと変わっていた。
そりゃあ、店員さんよりも明らかに年長だし、もはやお兄さんと呼ばれる年齢ではないとわかってはいるけれど、少々さみしかったよ(涙)。

外見の衰えこそ顕著だが、そのお店でも「チャーシューメン・背脂増し」を喰ったように、食生活は若い頃と変わらず、
【人生何度目かの「豚骨ラーメンブーム」到来】を宣言した9月20日以降も、年甲斐もなく濃厚豚骨ラーメンを食べまくっている。
今回は、直近2ヶ月間に食べた、ベージュ色のスープに細麺、ネギ、チャーシューなどが入り、替玉もできる、
久留米・博多・長浜などでおなじみ、下記画像のような九州福岡スタイルの豚骨ラーメンを紹介したい。


まずは、私の地元立川駅からはちょっと離れた、武蔵小杉駅にある『博多 禿鷹』へ。
由来は不明だが、ずいぶんと大胆なネーミングで、近年頭頂部が薄くなった私は共食いである。
HPによると、最近は同じ南武線の向河原駅にも支店を出したそうで、なかなかの人気店のようだが…「準備中」では入れない。


ちゃんと営業時間を確認して訪問したのだが、どうやら、平日は中休みができたらしい。


気を取り直し、数時間後に再訪。店内はカウンター席のみで、券売機で食券を購入し、空いていたイスに着席。
選択したのは基本の「ラーメン」で、ワンオペだった男性店員に食券を渡す。
ラーメンの価格は、先述のHPも、食べログのお店公式表記も、そして店内壁にあったメニュー札も650円になっているのだが、
唯一、券売機の表示だけが750円。この場合はもちろん、750円が正価である。
あとで調べたら、さっき「最近(略)向河原駅にも支店を出した」と記したが、そこは既に閉店しており、HPは更新されていないようだ。
今の時代、750円でも高くはないのに、なんだか損した気分だな…と心の中で愚痴っているうちに、ラーメンが完成。


横アングルはこちら。丼サイズは標準だと思う。


スープは脂こそ浮いているが、あまり濃くない印象で、このとき紹介した、国分寺『一竜』の赤いタレ抜きバージョンみたい。
麺は低加水の白い極細、具材はチャーシュー、ネギ、キクラゲにノリと、いわゆる福岡スタイル。ネギは博多産らしい。
豚骨独特の臭みはなく、食べやすいと思える反面、旨味に乏しくインパクトに欠けるともいえる。
とはいえ、私は豚骨ラーメンは大好きなので、当然「半替玉」100円を注文。普通の「替玉」は150円だった。
この前、新秋津の『長風』で、人生初の粉落としに挑戦したので、
今回はこれまた人生初となる、あまり見かけない超柔らかめ=「バリやわ」を頼んでみた。


柔らかい麺の注文は受け付けない店もある中、禿鷹さんでは「粉落とし」~「バリやわ」まで全7段階の硬さに対応
卓上のタレを追加したあと、スープに麺を投入。柔らか好きの私には、許容範囲の茹で具合だった。
HPによると、高菜、紅生姜、ニンニクが無料らしいが、私の訪問時は、ニンニクはなかったと記憶している(あれば絶対に使うので)。
ついでに、私の目の前の冷水ポットも中が空だったので、ふたつ隣席のポットに手を伸ばして使用した。
男性店員がオーナーなのかは不明だが、調理作業を終えると、常連客とパチスロだかパチンコについてずっと語っている。
そんなヒマがあるのならば、ニンニクの用意や水の補充をしてほしい。あとHPの更新もね。

続いては、これまた南武線の稲田堤駅にある『コハクノトキ』。
お店ブログによると、「ねとらぼクチコミ」では、神奈川県で注目のラーメン店1位、 川崎市ラーメンランキング1位などに選ばれている模様。
ねとらぼを信用していいのかはさておき、実際にグーグルなどのサイトでも評判が良く、繁盛店なのは間違いなさそう。
なお、南武線の稲田堤以南は、すべて川崎市となる。さすがは政令指定都市、面積がデカい。

お店に着いたのは、夜営業の開店直後だったが、既に店内カウンター6席は埋まっていた。
ひとまず入店し、券売機で食券を購入。選択したのは今回も、ベーシックな「博多豚骨ラーメン」700円。
しばらく店内の待ち客用イスで待機。数分後には席が空き、やはりワンオペの男性店員(たぶん店主)に食券を渡す。
タイミングが良かったのか、すぐに提供された。


ラーメン店ではよく見るデザインの丼だが、ちょっと小さく感じる。


スープはしっかり乳化しているが、臭みは皆無で、丁寧に炊かれたのがわかる。
ただ、ベタついたりはせず、塩分も控えめで、万人受けするテイストといえよう。
麺と具材は、ノリがない以外は禿鷹さんと一緒。ネギは輪切りではなく細かく刻まれていたが、この方が福岡ラーメンっぽいね。
途中で、卓上のおろしニンニクと胡椒を追加。ちなみに高菜は有料(120円)だった。


厨房内には大きな寸胴鍋がいくつかあり、スープ作りだけでなく、麺を茹でる釜としても使用。
店主は、スープをお玉ですくったら即寸胴にフタをして、麺を茹で終わっても、やはりすぐにフタをしていた。
温度低下と異物混入の双方を防ごうとする、店主の努力は認めるが…正直バタンバタンうるさい。
ワンオペで大変なのはわかるが、食器の片づけ作業も雑だったし、「替え玉」120円はしないで退散。
フォローするじゃないけど、ラーメンの味自体は悪くなかったし、700円という価格も魅力。
替玉しなかった理由はもうひとつ、訪問する前に稲田堤駅近くで見かけた、下記看板が気になったから。


満腹になる前に寄り、「酒と麻婆」を楽しませてもらった。上記店舗については、改めて取り上げるかも。

コハクノトキの店主さんは、博多の有名豚骨ラーメン店『だるま』の親戚らしい、というネット情報を見かけた。
そのだるまとは、おそらく無関係だと思われるのが、これまた南武線の府中本町駅が最寄りとなる、『博多長浜ラーメン だるま一家』。
このような、人気店と似た名前で客を呼ぶ商法(?)は好きではないが、たまたま近くに用事があったので、寄ってみることに。
店内はカウンター席とテーブル席があり、店員さんは男性ふたり体制だが、どちらが店主かはわからず。
麺類は、基本の「だるまラーメン」850円の他、赤、黒、具だくさん、超濃厚などのバリエーションがあり、酒やつまみも用意されている。
私の注文はやはり、だるまラーメン。アイドルタイムだったので、すぐに出てきた。


店内照明の影響か、オレンジっぽい画像だが、実際のラーメンはもっと白かった。
デザインも同じだし、コハクノトキさんと同じ丼かな。


かなり乳化されたスープには泡が浮いているが、乳化して泡が出るほどお店でじっくり煮込んでいるのではなく、
他にも支店があるため、本部から仕入れたスープに牛乳などを混入し、直前に加熱して泡を出したのでは? 違ったらゴメン。
具材はチャーシュー、キクラゲ、ネギの福岡ラーメン三銃士(←勝手に命名)で、ネギの刻み方はやや粗目。
麺がちょっと変わっていて、店内貼紙によると、小麦の殻を半分含んだ、半粒粉のオリジナル麺とのこと。


初めて耳にした半粒粉麺は、バカ舌ゆえ小麦の味までは感じなかったが、
色は白くなく薄茶色で、ミルキーなスープとの絡みが良好な印象。なので当然替玉。
「替え玉」は120円だが、ハーフの「半玉」100円をやわめで注文。卓上のおろしニンニクと調整ダレを加えて一気に啜った。


断定はできないが、先に紹介した、禿鷹さんやコハクノトキさんの方が、正統な福岡豚骨ラーメンだと思うが、
やや邪道っぽい(失敬)だるま一家さんのラーメンの方が、私の好みであった。
超濃厚の「鬼だるまラーメン」や、おつまみの「上モツ煮込み」(「上」が付くのが素敵)も気になるので、
再訪した際は、一杯やってから締めにラーメン…を楽しみたい。

以上、個人的には初訪問だった、JR南武線沿線の3店を紹介したが、次は下りの終点・立川駅から、
このブログではたびたび名前を出している、『パワー軒』をチョイス。
以前も記したが、パワー軒は立川駅から徒歩だと30分はかかるので、多摩モノレールを利用しよう。

こちらのラーメンは、「燕三条」と「塩豚骨」が2トップ(?)なのだが、「長浜らーめん」という商品も提供している。
最近の券売機からは消えたが、店主に「長浜できますか?」とたずねてみたら、「できるよ。700円」と返答されたので、直接支払う。
パワー軒さんも近年は値上げして、並ラーメンはだいたい千円オーバーになったが、長浜は相変わらず安い。
しばらくすると、こってりスープのパワー軒風「長浜らーめん」が、


高菜と紅生姜、そして限定商品の「角煮」450円と一緒に登場。「高菜」は通常だと50円だ。


お店が“超こってり”と称する、塩豚骨のスープがベースなのか、ほんのり魚介風味も感じる。
ただし、脂分もたっぷりで、スープを啜れば口の周りがベタベタに。お陰でリップクリームは不要だ(笑)。
麺は長浜専用の細麺。最近は他のラーメンでも、「替玉」150円として注文できる。


具材はチャーシュー2枚、キクラゲ、ノリに、東京ラーメンっぽい切り方のネギ。
途中で、450円にしては巨大な豚角煮を加え、さらに旨味と脂肪をスープに溶け込ませる。


画像ではわかりづらいが、麺も一般的な福岡タイプの細麺より多いと思うので、替玉はせず、
「ライス小」150円を追加し、角煮丼を作って食べた。ちなみに、ライスも「小」表記ながら200グラムはあるはず。
すべて食べ終え、やはりパワー軒の長浜は、立川市の福岡豚骨ラーメンではトップクラスだと再確認。
ついでに、この日気付いたパワー軒さんの変化その1 ニンニクがクラッシュじゃなくおろしタイプになった。
 

クラッシュだと周囲に飛び散る危険性があるので、個人的にはこちらの方が好み。
変化その2 店内のBGMとしてジャズピアノが流れていた。
以前からそうだったかもしれないが、この日は大音量だったので気付いた。お店の雰囲気に合っているかはノーコメント(笑)。

最後に、近年では一番のお気に入り豚骨ラーメンである、国分寺『木村亭』を紹介。
冒頭画像を再掲するが、これは木村亭さんの「豚骨ラーメン」+「チャーシュー2枚」150円であった。


10月頃、開業10年目で初の値上げをしたが、それでもラーメンは750円、「替玉」は100円のままである。


上記画像、当初はピンボケだったので、後日差し替えたのだが、替玉の価格が見えないね(苦笑)。

濃くてウマいスープに、果汁などを含める特注麺、そして絶品チャーシューに脇役のノリとキクラゲとネギ。
いつ食べても期待を裏切らない味で、当然のように替玉を注文。


豚骨ラーメンの名店は、九州など全国にあるだろうが、拙ブログは「多摩地区には木村亭がある!」と主張したい。

今回は福岡系の豚骨ラーメンにスポットを当てたが、家系、ラーショ、ホープ軒など、
いわゆる「豚骨醤油ラーメン」とされるジャンルも、飽きずに食べているので、それらも改めて特集したい。
最後に蒸し返すけど、「旦那さん」と呼ばれたのは、やっぱりショックだったなあ(苦笑)。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クライマックスシリーズの改革案

2024年11月25日 | プロ野球
今年のプロ野球日本シリーズは、DeNAベイスターズとソフトバンクホークスが対戦。
4勝2敗で下したDeNAが、球団としては26年ぶりの日本一を遂げた。


DeNAの選手、関係者、ファンの皆さん、日本シリーズ制覇おめでとうございます。

最初の2試合が、ソフトの圧勝だったため、当初は第5戦に行く予定だった横浜球場のパブリックビューイングを、
「4連敗で終わってしまう」可能性を考慮し、第4戦に変更した私としては、予想外の結果となった。  ※パブリック~についてはこちら

あとで知ったのだが、第2戦では山川穂高が試合後のインタビューで「牧選手の応援歌が好きです」と発言。
山川に悪気はなかったのだろうが、「相手の応援を楽しむほど余裕があった」と解釈もできるため、一部ファンが批判。
さらに、第3戦の試合前、DeNA先発の東克樹に対し、ソフトの村上隆行コーチが「東よりオリックスの宮城大弥の方が断然いい」と口にした。
どちらの投手の力量が優れているかはさておき(オリックスファンの私は東の方がいいと思う)、
この発言は完全に、相手チームへの敬意を欠いており、DeNAの選手だけでなく、一部野球ファンも反発。
東の快投と、前日の選手ミーティングで檄を飛ばしたとされる、桑原将志の本塁打などで、DeNAが初勝利。

この試合でも、ソフトファンと思われる客の指笛に対し、東が審判に抗議したところ、
球審がアナウンス室に指示し、「投球直前の口笛はご遠慮ください」のような意味の場内放送が流れた。
この場面について、ソフトの小久保裕紀監督が「よくわかんないですね。口笛って笑ってしまいました。みんな大爆笑していました」と発言。
最初は「口笛がどーのこーのって、東はワケわからんこと言ってやがるなと、ベンチのみんなで大爆笑」の意味かと思ったが、
実際は「口笛じゃなくて指笛の間違いだろ、とベンチのみんなで大爆笑」だったらしい。
東を嘲笑したのではないようだが、「言い間違えたアナウンス、及び指示を出した球審をみんなで爆笑」とは、アナウンサーや審判に失礼だし、
「そもそも、真剣勝負の合間にベンチで爆笑とは!」と、先に2勝したからって、チーム全体がたるんでいるのでは? との批判も噴出。
これらの発言で、アンチソフトファンが急増。シリーズの流れも変わってしまった。

私の感想としては、村上コーチの発言は、相手を発奮させ、自身が批判を受ける覚悟があったのならば問題ないと思う。
ボクシングなどの格闘技では、試合前に相手を挑発するのは常識だし、プロスポーツなら、あの程度の発言は許容範囲でしょ。
「相手も強いですが、我々も精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします」のようなコメントは、もう見飽きたよ。
むしろ、山川と小久保の発言の方が、相手を小馬鹿にしているようで、私は不愉快だった。
小久保が審判団を怒らせたかはともかく(偏った判定はなかったけどね)、DeNAが奮起したのは間違いなく、
以降の試合は5-0、7-0、11-2とソフトは3連敗。連続イニング無得点29回という、シリーズ新記録も作ってしまった。

パブリックで観戦した第4戦では、先発したA・ケイに対し「こんなにスゴいピッチャーだったっけ?」と驚いたのだが、
同じことを、A・ジャクソンや中川颯にも思ったし、さらには桑原や戸柱恭孝についても、
「ペナントレースでは、たいしたバッターじゃなかったのに…」と首を傾げたものである。梶原昂希や森敬斗も、普段はもっと打てないぞ。
まあ、かつての日大三(最近はやや迫力不足)のように、バカバカ打ちまくるチームが大好きな私としては、
打撃主体のチームであるDeNAが、小久保が自称する「美しい野球」(笑)を撃破したのは、実に痛快であった。

ここまで文章ばかりだったので、球団の公式ツイッターに投稿された画像を転載。


T・オースティンに田代富雄コーチ、ベイスターズとホエールズ、新旧主砲の2ショットだ。
日本シリーズ制覇を決めた第6戦の試合後、オースティンと筒香嘉智が、田代と抱擁していたのにはグッときたね。

そんなDeNAベイスターズの日本一に対し、シーズン3位のくせに生意気だぞ、との批難がネットで見られた。
とはいえ、DeNAは別にズルしたわけではなく、以前から決まっていたルールにのっとってクライマックスシリーズを勝ち抜き、
日本シリーズでも勝利を重ね、栄光を掴んだだけなので、ケチをつけるのはおかしい。
私が愛する競輪でも、普段は弱いくせにグランプリでうっかり勝っちゃって、賞金王かつMVPに…そんな選手は過去にいくらでもいた。
ただし、3位チームが日本一では、ペナントレースはなんだったの? という感情も理解できる。
私自身も、以前のようにクライマックスシリーズはやらず、リーグ1位同士がそのまま日本シリーズに出る方式を支持しているが、
消化試合が減少し、ファンの関心が持続し入場者の増加が見込めるなどのメリットもあるため、廃止するのも惜しい。
仮に廃止するのならば、現状と同様、最後まで順位争いに興味を持たせる、別の条件を加えるべきだ。

私が提案したいのは、トランプでおなじみ大貧民ルール。  ※大富豪とも呼ばれる
1位のチームは大富豪として、最下位のチーム=大貧民から欲しい選手をふたり獲得できて、代わりに(チームでは不要な)ふたりを最下位チームに譲渡。
同様に、富豪の2位チームは、貧民の5位チームからひとり奪ってひとり譲渡し、3位と4位のチームは平民扱いで特になし。
このルールを採用すれば、優勝の望みがなくなったチームも、ひとつでも上の順位を目指し、張り切るはずだし、
ファンも自分の好きなエースや主砲を奪われないよう、懸命に応援するだろう。
ただし、主力ふたりが1位チームに移籍するため、最下位チームとの力量差はさらに広がってしまうし、
現在の中日ドラゴンズのように、3年連続最下位になると、主力が計6人引き抜かれるため、チーム崩壊及び現在の12球団制度が危うくなる。
また、上位から下位に移籍させられる選手が気の毒、という意見も出るだろうから、現実には難しそうだ。
選手ではなく、1位は6位から10億円もらい、2位は5位から3億円、3位は4位から1億円のような、金銭譲渡の方がまだマシか。
上記金額はあくまで例だが、金額によってはやっぱり、6位チームは滅亡してしまうかな。

現状のクライマックスシリーズを継続するならば、上位チームに与えるアドバンテージの見直しが必要だろう。
先日、「1位チームには2勝分のアドバンテージ」なんて案が出たようだが、それでは有利すぎるし、負けたら相当みっともない。
私の希望案は、ファーストステージ、2位と3位の対戦は現状のままでOK。
3戦ともホームで戦えるし、1勝1敗1分、あるいは1勝1敗2雨天中止など、勝敗が並んだ場合は2位が勝ち上がりと、現状でも0.5勝分有利。
そもそも優勝できなかった2位チームに、これ以上の優遇は不要だろう。

一方、ペナントレースを制した1位チームが登場する、ファイナルステージは改良の余地がある。
私はそもそも、1位に1勝のアドバンテージ、6試合で先に4勝した方が勝ち上がり、という現状のルールが気に食わない。
日本シリーズが、7試合で4勝制なのだから、クライマックスのファイナルは5試合の3勝制でいいでしょ。
昔パ・リーグで実施されていた前後期制も、前期優勝チームと後期優勝チームのプレーオフは、5試合3勝制だった。
全5試合で、2勝2敗1分や、1勝1敗3分など、並んだ場合は1位が勝ち上がりと、ファーストステージと同様、0.5勝のアドバンテージを設ける。
元々、相手はファーストステージで先発投手をふたり使っているため、1位チームの優位は動かないが、
さらに優遇措置として、シーズン中のゲーム差を、得点として加算というメリットを追加。
今年のセ・リーグを例にすると、1位読売ジャイアンツと3位DeNAとのゲーム差は8。
巨人はアドバンテージとして8点を、行われる5試合に自由に振り分けられる。発表は前日の予告先発のときでいいかな。
たとえば、「初戦は2点使う」と巨人が表明した場合、翌日の試合は、すでに巨人が2点入った状態から始まる。
無論、「明日のDeNAは東が先発だから、4点使っておこう」などと、相手投手によって点数を変えたり、
最初は普通に戦い8点を温存し、DeNAに2勝され追い詰められたら、得点を惜しみなく使い、流れを変えることも可能。
いずれにしても、5試合で8点加算できるのは有利だし、パ・リーグのソフトの場合は、
2位日本ハムファイターズとのファイナルステージでは13.5点、3位ロッテマリーンズが相手なら18.5点も使える。
加算できるのは基本「正の整数」のみで、13.5などの場合も、小数0.5が使えるのは一度限り、とする。
なお、試合当日のスポーツ新聞などに、「本日の試合 ソフトバンク(1.5)ー日本ハム」などと記載された場合、
「今日の試合は、ソフトが1.5点使ったのか」と判断するのが、ごく普通の野球ファンなのだが、
「おっ、スポーツ新聞にも、とうとうハンデを載せるようになったか!」などと喜ぶ輩は、
おっかない人が運営する、非合法な賭博に手を染めているので、近寄らない方がいいよ(苦笑)。

ここで再び、休憩代わりの画像を一枚。東スポサイトから拝借した、田代コーチとマスコットのスターマン君。

※昔から田代が好きなので

上記の【ゲーム差を得点として試合に加算】システム、我ながら良案だと思うんだけど、いかがだろうか。
「試合前から既に得点が存在するなんて、野球の根底を覆す暴挙だ」などと怒る方もいそうだが、
指名打者とか申告敬遠とか、はたまたタイブレークとか、今回のプレミア12のピッチクロックとか、
以前はなかったルールが、近年は度々追加されているので、今さら根底もクソもないでしょ。
無論、私のプランにも欠点はあるはずだが、誰もが納得できる完璧なルール・システムを作るのは難しい。
そもそも、さっき触れたプレミア12も、予選から8連勝し、台湾にも2連勝していた日本が、
おかしなルールにより3度目の対戦となった台湾との決勝戦に敗れ、8勝1敗の準優勝。優勝した台湾は6勝3敗なのに…。

※敗戦が決まり、ショックを隠せない井端弘和監督

プレミア12にも、勝ち上がりシステムの早急な変更を望んだところで、今回はおしまい。

おまけ
昨夜、私がもっとも注目していたのは、プレミア12決勝ではなく、小倉競輪場で行われたGⅠ・競輪祭の決勝であった。
優勝したのは、福井県所属の脇本雄太選手。撮影したタイミングが悪かっただけで、普段はもっと優しい顔立ちである。


チョイ浮きだが車券も取らせてもらったし、今回は野球ブログなので詳細は避けるが、競輪祭決勝戦の結果により、
私が普段応援している、千葉県の岩本俊介選手が、年末の競輪グランプリに参加できることが決まった。
勝てないのはわかっているけど、たぶん彼から買う。今から楽しみである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和の時代にラーメンが190円! 北坂戸『らーめんランド190』

2024年11月20日 | 中華食堂
前回紹介した、西八王子『あづまかん』さんでは、現在でも「ラーメン」の価格は450円である。
拙ブログでは、「ラーメン」350円の八坂『宝来屋』や、 同じく「ラーメン」400円の吉祥寺『のぶちゃん』(現在は450円らしい)など、
安価なラーメンを出すお店を何軒か紹介してきたが、過去最安のお店が、今回のテーマである北坂戸の『らーめんランド190』
今回タイトル、そして屋号でもわかるように、こちらは令和の時代にラーメンを190円で提供している。


今どき190円のラーメンというものを、自分の目と舌で確かめたくなり、往復1670円の交通費をかけてお店に行ってきた。
ラーメン8杯分以上の交通費を費やしてまで、個人的に未踏の地である北坂戸まで足を運んだ理由は、
食材だけでなく、光熱費などの価格も上がり続け、千円以上するラーメンも珍しくなくなりつつあるこの時勢に、
頑なに廉価なラーメンを出している、ストイック(?)な店主に興味を持ったのと、
僭越ながら、そんな店主を応援すべく、お店でガバガバ飲み食いし、少しでも売上に貢献したかったからである。
食べログを見たら、どいつもこいつも、ラーメンなどの安い商品ばかり喰ってやがるけど、
3.0とかエラそうに採点してねえで、薄利多売で頑張っているお店に、もっとお金を落とせよ。

埼玉在住の飲み仲間を誘い、東武東上線に乗り、北坂戸駅に着いたのが17時ちょっと前。
18時まで中休みなので、駅前の居酒屋で軽く飲み、時間を潰してからお店に向かう。
店名が記された看板は見当たらなかったが、入口ガラスには「らーめんランド」のロゴがあった。

※退店時に撮影

屋号は「らーめんランド」のような気もするが、ネットサイトではすべて「190」が付いているので、こっちが正式名なのだろう。
夜営業が始まって間もない時間帯だったが、常連らしい先客が数名いて、全員酒を飲んでいる。
我々もコの字カウンターの端に陣取り、カウンター内の厨房にいる男性店主にご挨拶。
卓上にメニュー表などはなく、向かい側の壁のメニュー札を見ながら注文する。
そちらエリアは常連さんが飲んでいたので、彼らが退店したあと、店主の許可を得てメニューを撮影した。
まずは、冒頭に載せた画像の全体図。「餃子」240円、「チャーハン」400円と、他の商品も安い


上記画像の続き。おつまみ類や、左の方は切れてしまったが、定食類もある。


まずは、私も友人も「焼酎お茶割り」300円を頼み、料理も数品オーダー。


お茶割りの氷は、製氷機ではなく、店主が注文ごとに割ったものを入れてくれる。
最初にお通しとして、オクラに鰹節を振りかけたものが提供される。


数分後、私が頼んだ「チャーシュー」200円が登場。


千切りキャベツの上に、タレがかかった脂身の少ないチャーシューが5枚。
200円では安すぎるが、それより安いラーメンを出していることを忘れてはいけない。
続いて、友人が頼んだ「空豆」150円が出てきた。値段の割には量も少なくない。


今調べたら、あの『日高屋』でさえ、空豆は220円する。価格破壊もここまでくるとスゴイ。
緑茶割りをお替わりした頃、大好物の餃子が焼き上がった。


野菜主体の具材で、クセがなく軽い食感で、醤油と胡椒を少々付けたら、いくらでも食べられそう。
中身を撮影しようと皮を開いたら、毎度のごとく失敗し、ひどい画像になってしまった。


王将や満洲などの大手餃子チェーンが、1皿300円台になった時代ゆえ、240円という価格には、本当に頭が下がる。
続いて、こちらも240円の「スープ餃子」が完成。


餃子は焼いたのと同じだが、塩味のスープに浸っているので、調味料は不要。
緑茶割りをさらにお替わりし、友人が「キムチ」150円を追加。こちらも、値段の割には量がある。


私は、食堂でよくやる“定食のご飯ナシ”を発注。選んだのは「焼肉定食」580円の単品。
店主が肉と野菜を手際よく炒め、千切りキャベツの上に盛り付ける。価格は500円だった。


玉ねぎ、人参、ニラと豚肉に、甘辛いタレをかけて強火で炒める、中華屋さんらしいおツマミだ。

我々が飲み食いしている間に、先客の常連たちが退店し、さらに別の客がやってくる。
その中には、定食を食べて帰る、若い女性ひとり客もいたりする。想像していたより客層が広い。
結構飲んだので、トイレに行ったところ、このとき紹介した、東久留米『珍来』さんのトイレと同じ標語(?)が貼ってあった。


店主の手が空いたところで、いろいろお話しさせていただいた。
お店を開いたのは今から40年前で、かつてはらーめんランドの支店もいくつかあったが、現在はここ北坂戸店だけらしい。
予想どおり、ラーメンの値段は開業から40年間変えていなかった
「なぜ値上げなさらないんですか?」という、これまで何度もされたと思われる質問に対しては、
「お客さんに喜んでもらえれば、いいじゃない」と即答。
開業から数年で、お店を出した際の借金を完済したようで、「以降はマイペースで」営業しているとか。
そういえば、開業から48年間お値段そのままという、よく似た価格設定の喫茶店・小川『待夢』のマスターも、
「最初の数年間は朝昼晩働いていたけど、店舗のローンが終わってからは無理しなくなった」と語っていた。

無論、ラーメンだけでは利益は出ないだろうが、「最近は常連さんが結構飲んでくれるから」、どうにかやっていけるそう。
「今のお客さんを大事にしたい」という理由で、いかなる媒体の取材も拒否している。
確かに、190円のラーメンなんて、絶対にマスコミが飛び付くはずなのに、私もつい最近まで、この店の存在を知らなかった。
常連さん曰く「店主はネットも嫌い」らしい。なので、ブログで紹介するのも、本来はNGだろうが、
どうしても伝えたいことがあったので、あえてマスターの意思に反し、今回記事をアップさせていただいた。
上記については後述するので、締めで食べた、お店名物の激安ラーメンを紹介する。

さっきメニュー札を掲載したが、「チャーハン」や「カレーライス」も400円と安価だが、
190円のラーメンとセットにすると、550円とさらに40円お得。


友人が「Aセット」にしたので、私は「Bセット」を選択。
驚いたことに、カレーは作り置きではなく、注文後に調理していた。
最初に、Aのチャーハンが登場。玉子やネギの他、人参も入っている。


ひと口もらったが、パラパラの仕上がりで塩分もほど良い、まさにプロが作るチャーハンであった。
少したってから、スプーンに福神漬けが添えられた、Bのカレーが提供される。


こちらは、玉ねぎを炒めてカレー粉とスープ(あるいは水?)を加えて作る、中華屋さんの手法ながら家庭的なテイスト。
具材が玉ねぎだけなのはちょっとさみしいが、量が多くシャキシャキで、結構食べ応えがあった。


その直後に、待望のラーメンが2杯同時に完成。


丼の大きさは、一般的な量のラーメンとさほど変わらず。


小さめチャーシュー、メンマ、ワカメにネギと、最低限の具材が入っている。
やさしめの醤油味スープと、縮れが入った中細麺が好相性で、散々飲み食いしたあとなのに、ハシが止まらず。


正直、もっとチープな商品だと予想していたが、いい意味で期待を裏切る、高コスパなラーメンであった。
私も友人も、チャーハンとカレー、そしてラーメンまでたいらげ「ごちそうさまです」。気分よく飲み食いしたため、お会計は6000円チョイ。
お通しが無料だとしたら、緑茶割りをふたりで12杯飲んだ計算になる。二次会にしては飲み過ぎだかな。
「遠いところをわざわざありがとうね」と告げてくれた、店主に最敬礼してからお店を出た。

最後に、さっき記した、らーめんランドさんの「どうしても伝えたいこと」を発表したい。
40年間営業を続けていた店主だが、近年は目の調子がよくないそうで、ついに引退を決意したそうだ。
ただし、お店は閉店せず、「さっき帰ったお客さん、彼が継いでくれるんだ」と、常連エリアに座っていた客が、後継者になるようだ。
本当は、今月くらいに辞める予定だったそうだが、後継者の都合もあり、「あと半年は自分が頑張る」と語ってくれた。
つまり、らーめんランドで現店主の味が楽しめるのはあと半年、ということになる。
味や値段は「引き継いだ方に任せる」そうなので、値上げする可能性は大きい。というか、現状の価格では後継者さんが大変だろう。
現店主に会いたい方や、190円のラーメンを食べたい方は、半年後=推定来年の4月末くらいまでに、訪問してほしい。
私も、店主が引退する前に、もう一度お店を足を運び、「長い間お疲れさまでした」と挨拶をするつもりである。

おまけ
最初に寄ったのは、『和喜あいあい』という居酒屋だったが、こちらもいいお店だった。
北坂戸を訪れる方には、らーめんランドさんとのハシゴを推奨したい。



らーめんランド190 北坂戸店
埼玉県坂戸市末広町8-4
東武線北坂戸駅から徒歩1分ちょい
営業時間 11時半~15時、18時~21時くらいまで
定休日 日曜
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メインは中華、たまにカレー 西八王子『あづまかん』

2024年11月17日 | 中華食堂
五目チャーハンが有名な高尾の街中華、『つるや食堂』さんで飲み食いした帰り、最寄り駅の高尾ではなく、
あえて西八王子に向かっていたとき、黄色い外観のちょっと気になるお店を見つけた。


屋号は『あづまかん』で、ファサードには赤字で中華料理と記してあるが、スパイスカレーも提供している模様。
西八王子に行く機会は少ないが、10月には高校野球秋季都大会があり、八王子球場での母校の試合後に、寄ってみることに。 
なお、球場からお店までは歩くと結構かかるので、クソ暑い夏の西東京大会では訪問を自重した(苦笑)。

前回通過時は、閉店後なので出ていなかった、「ラーメン」と「スパイスカレー」(撮影は裏表逆だが)のノボリが店頭にある。


スパイスカレーは、店主の息子さんが調理しており、週末の土日どちらか、あるいは両日に提供。 
お父さんのお店を間借りしている形式なので、お店Xでも「あづまかん間借りカレー」と名乗っている。 ※開催日などの詳細もXでご確認を
私の訪問時は、カレー販売日に該当しており、下記の看板が掲示してあった。

※特に「入りづらい」とは感じなかった

入店し、カウンター席に腰を下ろす。奥にはテーブル席もあった。
壁に貼ってある中華メニューも確認したが、この日はせっかくなので、スパイスカレーを注文。
カレーは「チキン」「牛すじ」「もつ」の3種と、2種の「あいがけ」もあり、価格はすべて1000円。
もつカレーも気になったが、オーソドックスなチキンと牛すじのあいがけを選択。
厨房には親子らしい男性がふたりいて、カレー担当の息子さんが調理を開始。
数分後、スパイスカレーの2種あいがけが完成。


横アングルも撮影。ライスもカレーも結構多い部類に入るはず。


サフランライスにアチャール各種、両側のソースにも装飾品(?)が乗る、華やかなピジュアルである。
まずは、カレーソースから口にしていく。こちらがチキンで、


こちらが牛すじ。どちらのお肉も柔らかく煮込まれていた。


辛さは控えめで、油っこさもなく、以降はライスと一緒に、最後はチキンと牛すじも混ぜて食べ切った。
身体にも良さそうな商品だし、あいがけで1000円というのもリーズナブルだと思うが、
スパイスカレーの経験が少ない私には、感想を述べるのが難解なテイストであった。
私はやはり、辛さやウマさがダイレクトに伝わる、とろみのある黄色いソースを白米にかける、日本式カレーの方が好きだ。

さっき記載したお店のXは、息子さんが管理しているため、情報はスパイスカレー関連に限られている。
最近は、食べログ投稿もカレーの写真ばかりだが、既述したように、カレーはほぼ週イチの提供で、
他の5日間(木曜定休)は、中華料理のみの営業。今回タイトルどおり、あくまでメインは中華なのである。

数日後、今度は母校野球部に関係なく、温厚そうなお父さん店主が作る中華をいただくために再訪問。
注文したのは、ラーメンと半チャーハンの「Aセット」800円。ランチサービスではなく、一日中この価格だ。
半チャーハンはメニューにないが、普通の「チャーハン」は700円。そして、「ラーメン」単品は450円という昭和価格。
普段の営業は店主のワンオペらしいが、注文後にチャーハンの具材を刻み始めるなど、手抜きをヨシとしない職人魂を感じた。
しばらくして、ラーメン&半チャンがほぼ同時に登場。


ラーメンは、安価ながらじゅうぶんな量があり、


半チャンは、確かにハーフサイズで、パラっとした仕上がり。


まずはラーメンスープから啜ると、醤油の旨味がくっきりと出た、予想に反して結構な濃い口。
具材は、小さめチャーシューに、メンマ、ナルト、ノリ、ネギという、クラシカルな東京醤油スタイル。
麺は、やや縮れた中細麺で、醤油スープとの絡みも良好。


繰り返しになるけど、安価な割には高品質で、店主に思わず「450円じゃ安すぎますよ!」と伝えてしまった。
半チャンは玉子、チャーシュー、ネギに、ナルトの細切れも加わる。


味付けは薄味で、濃いめの醤油ラーメンと合わせると、ちょうどいい塩梅かも。
一番安いラーメンが900円以上する店が増えている中、半チャン付きで800円のラーメンとは、本当にありがたいよ。
会計を済ませ、次回は夜の時間帯に飲みに来ようと決意し退散。

そしてつい最近、あづまかんさんに3度目の訪問。カウンター席に座り、まずはドリンクを注文する。
「ビール」550円は、アサヒしかないようなので(以前はキリンもあった模様)、「ホッピー」400円を選択。
外ホッピーは黒で、焼酎の濃さは、普通の店より多めかな。


ここで、店内壁のメニューを紹介。まずはドリンク類だが、ピンボケ失礼。


こちらは、メインの料理各種。麺類やご飯類の他、定食類もある。


さらに、ホワイトボードの日替わりメニューも。右側上、「ピザ」があるのが面白い。


あと、右下から二番目の「豚肉とキャ別みそ炒め」は、回鍋肉に似た料理だと思われるが、「キャ別」表記は珍しいね。

私が選んだツマミは、大好物の「餃子」400円と、「焼売」400円の点心コンビ。
お通しとして冷奴が出てきた(無料)。餃子などを待つ間にちょうどいいサービスだ。


しばらくして、焼き上がった餃子が平皿で、


蒸し上がった焼売がせいろで登場。


「餃子は業務用の冷凍物」という食べログ投稿があったが、店主曰く「餃子は自家製」とのこと。
冷凍イコール業務用という浅い知識で、お店の評判を落とす、このような食べロガーはネット使用禁止にできないものか。
そもそも、他では食べたことのない味だから、ひと口食べれば手作りなのはわかるはずだけどな。
ちなみに中身はこのとおり。粗めに刻まれた野菜の歯触りがよく、私は調味料不要だった。


餃子「は」とおっしゃったように、焼売は自家製ではないようだ。
餃子と比較するとやや小さめで、肉の臭みがない、柔らかくて甘味を感じるタイプで、少し醤油を垂らして食べた。


すぐに黒ホッピーを飲み終え、「焼酎 お茶割り」(ウーロン)400円にチェンジ。


2杯目のウーハイを頼んだところで、もうひとつの点心メニュー「春捲」400円も追加。
日本では「春巻」表記が一般的だが、競輪ファンとしては捲りを連想させる春捲の方がお気に入り。
数分後、レタスにケチャップと辛子が添えられた春捲が登場。そこそこ長めのサイズが4本。


中身の写真はうまく撮れなかったので割愛するが、具材の豚肉が、チンジャオロースのように細長かった。
最初の1本はそのまま、続いて醤油、ラー油を付けて食し、最後の1本はケチャップも試してみた。


東久留米『珍来』の揚げ餃子のときも思ったが、春捲もケチャップを付けると、ラビオリみたいになるね。
4本の春捲を食べ終え、そろそろシメのお食事を頼むことに。

お店の名前がついた「あづまかんラーメン」700円も気になったが、【辛いラーメン三種】カテゴリーに入っているので、
最近辛さに弱くなっている私は注文を避け、これまた好物である「あんかけ焼きそば」800円をチョイス。
店主が、あんかけ部分を調理しながら麺も同時に焼き、
しばらくすると、店内に香ばしい匂いが立ち込めて、あんかけ焼きそばが完成。


あんかけの下の麺は、柔らかい部分、硬い部分、香ばしい匂いの理由である(苦笑)黒い部分と様々。まあ、この程度の焦げは許容範囲だ。


熱々のあんと麺を絡め、舌をヤケドしないように食べていく。
具材は、白菜、竹の子、人参、インゲン、ネギ、豚肉、ハム、ナルトなどなど。


どの野菜にも、しっかり火が通っていて、ちょうどいい歯応えに仕上がっているのはさすが。
ベースは醤油ラーメンのスープと同じなのか、ちょっとしょっぱかったので、この焼きそばでも酒が飲めそう。
最後の1本まで麺をたいらげ、「ごちそうさまでした」。

あづまかんさんは、息子さんが作る本格的なスパイスカレーも人気を博しているようだが、
豊富なキャリアを持つ、お父さん店主が腕によりをかけた中華料理も、皆さんに味わっていただきたいね。
次回は、辛い料理もイケる友人と訪問して、あづまかんラーメンに挑戦してもらおうかな。

おまけ
お店のすぐ隣には、下記看板のように塩豚骨ラーメンをウリにした、大分ラーメンのお店がある。


すごく気になるのだが、営業は昼間だけだし、年齢的に連食もキツいので、まだ入ったことがない…。



あづまかん
東京都八王子市並木町14-15
JR西八王子駅から徒歩約15分、高尾駅からは徒歩約21分、京王線めじろ台駅からも徒歩圏内
営業時間 11時~14時、17時~20時くらいまで
定休日 木曜
※次回のスパイスカレーは11月23日の予定
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知る人ぞ知る餃子店が復活! 府中本町『大一』

2024年11月03日 | 餃子
自称「餃子の大将」として、今も昔も、餃子店のチェックを欠かさないわたくし。
6年ほど前、府中本町の駅近くに、知る人ぞ知る餃子店があると知り、足を運んでみた。
お店の名前は『大一』。競馬場の反対側、駅西口の小さな商店街の中にある。


訪問したのは土曜日の昼。場所柄か、店内は競馬ファンらしき酩酊オヤジが多数。
空いてる席に座らせていただき、瓶ビールと餃子を注文。
ビールは中瓶で当時500円、餃子は350円。お通しのキャベツはサービスだ。


餃子は、大きさこそ普通だが、7個で350円は、個人店では安い部類だろう。


ファサードに「手作り餃子」と記してあるように、野菜主体で家庭的な味わいの餃子であった。
私以外の客は全員顔見知りらしく、頭ごなしに会話をされて、ちょっと居心地悪かったので、追加はせずに退店。
当時は月火が定休日で、競馬客が来ない平日に、改めて再訪するつもりだったのだが、その後、コロナ禍に突入し大一さんは閉店。
ラーメンなども食べてみたかったし、なによりもう一度、餃子をツマミにじっくり飲みたかったので、残念であった。

昨日、今回掲載してきた画像3枚を、削除する直前にふと思い立ち、「府中本町 大一」でネット検索してみたら、
大一さんはなんと、娘さんが同じ場所で営業再開していたではないか!
週末限定営業なので、土曜日はちょうど開いており、日本シリーズも中止になったことだし、6年ぶり2度目の訪問をすべく府中本町へ。
雨が降っていたので撮影はしなかったが、真っ赤なファサードと「手作り餃子」の文字は、以前と変わらず。

18時頃の訪問で、先客は常連らしき男性ひとり客と、競馬帰りなのかは不明だが、ややガラの悪い3名客。
先代夫婦に代わってお店を切り盛りしていたのは、娘さん夫婦とおふたりの愛娘、つまり先代のお孫さんにあたる若い女性の3名。
娘さん=奥さんは調理担当で厨房におり、旦那さんは接客と調理補助。お孫さんは当初、客席で休憩していたが、混雑してきたため配膳担当に。
壁の黒板メニューから、まずはキリン瓶ビールを注文。下記画像では550円になっているが、11月から600円になった模様。


酒のアテには、お店自慢の「餃子」350円と、「おつまみチャーシュー」380円を選択。


料理は他にも、日替わりかつ自家製と思われる「筑前煮」や、「姫たら2本」など珍しいものもある。


先代の頃は、街中華だったそうだが(私の訪問時はメニューをだいぶ絞っていた)、現在は居酒屋寄りに業態変更したようだ。

まずはキリンラガーの中瓶、続けてチャーシューが登場。


生野菜が添えられた厚切りチャーシューは、ほどよい塩分を感じるバラ肉が4枚で、餃子が焼けるのを待つのに最適。
数分後に餃子が完成。5個に減ったが、350円と価格を維持しているのは嬉しい。


6年ぶりに食べてみると、まずはニラの風味を感じるが、続けて肉の旨味が押し寄せる。
不自然な甘みや肉汁を含まない、業務用とは一線を画す、手作りならではの味わいだ。
ふたつに割って中身を撮影。見栄えが良くないのは私の責任だ。


味付けはしっかりしているので、醤油は不要。私は白胡椒と、チャーシューに付いてきたマヨネーズ少々を使った。


ビールを飲み終わったので、「白ホッピーセット」500円に変えて、さらに「水餃子」400円を追加。


焼酎の「ナカ」200円はそこそこ入っており、300円のソト1本に対し、ナカ3でちょうど釣り合う量であった。

しばらくすると、透明なスープに入った水餃子が運ばれてきた。


1人前4個で、餃子自体はおそらく焼いたものと同じ。卓上には醤油、酢、七味などがあるが、

※胡椒は他テーブルに移動中

前回は使用しなかった、ラー油代わりに置いてある(?)、壺に入った辛口タレを使ってみることに。


辛口タレとの相性も悪くはないが、水餃子が浸っていた透明なスープには、しっかり魚介風味が付いており、そのままでもウマい!


このスープで酒が飲めると思い、ホッピーを飲み終えたところで「ウーロンハイ」400円を追加。


さらに、余ってしまった辛口タレを使うべく、「白モツ串煮込み」180円を1本、ついでに好物の「マカロニサラダ」300円も追加。
まずは、ガラスの容器に入ったマカサラが登場。こちらも自家製らしく、人参、ウインナーなども入る。


続いて、ネギが振りかかった串モツがやってくる。ギャンブル場では恒例のツマミである。


この串モツが、昔懐かしいというか、ホルモン独特の匂いがする。なので辛口タレだけでなく七味も付ける。


府中競馬場近くには、屋台の飲み屋が数軒あり、現在もそうなのかは不明だが、そこで提供していた煮込みも臭みがあった。
好みは別れるだろうが、これぞ府中らしい「鉄火場の味」で、焼酎もススムので私は嫌いではない。 

串モツとマカサラで飲んでいた頃、来店したお客さんが私の隣席に座った。
彼は常連らしく、焼酎ボトルをキープしていたのだが、そのボトルは「宝焼酎」の360ml。このサイズでキープできるのは珍しい。
常連限定のサービスではなく、私も注文可能らしいので、私もそのボトルと、割り用の「ウーロン茶」200円を追加。
ボトル価格は900円なので、ナカ4.5杯分だが、360mlならこっちの方がお得だろう。
しばらくすると、配膳担当のお孫さんが、焼酎とウーロン茶を持ってきてくれたのだが、ご覧のとおりウーロン茶が多い!


「これで200円?」と驚いた私に、お孫さんがうなずく。グラスや氷はもらえなかったが(笑)、さっき頼んだウーハイのグラスを使うので問題なし。
そういえばさっき、「ガラ悪い3名客がいる」と記したが、こいつらは注文の際に「ナカ追加あ!」などと偉そうに叫んでいたのだが、
接客担当がお孫さんに代わった途端、少し大人しくなった気がする。若い女性の力は偉大だ。

だいぶ飲み食いしてきたが、せっかくなので以前から気になっていた、シメの「ラーメン」650円をいただくことに。
即席ラーメンや、スーパーで売っている生ラーメンを出す居酒屋もあるが、昔中華屋さんだった大一さんは、ラーメンにも手抜きなし。


やや小さめの丼だが、麺もスープも、そして具材もみっちり入っており、物足りなさは感じない。


麺は、東京の醤油ラーメンではおなじみ、やや縮れた中細麺。
具材は、さっき食べたバラチャーシューに、味玉半分、モヤシ、メンマ、ネギなど。
水餃子のスープで感じた魚介風味は、あまり感じなかったが、その理由はスープに含まれる茶色い粒々か。


焦がしor揚げたネギだと思うが、イヤな苦みがなく、ほのかに甘味を感じる。他にない醤油ラーメンで満足できた。

ボトルを飲み干してもよかったのだが、その前にビール中瓶、ホッピーと中3杯にウーハイも1杯飲んでいたので、無理せず自重。
旦那さんに「キープか持ち帰りか」たずねられ、少なくて申しわけないがキープを選択。
マジックペンを渡され、身体のデカさに反し小心者のため、ボトルに細字で、名字と日付を書き入れたところ、
旦那さんがマジックで文字をなぞり、太字にしてくれた。お手数かけてすみません。


ついでなので旦那さんに、久々に来店したことを告げるとともに、「よくぞお店を復活してくれました…」と感謝を伝える。
週末限定営業ということは、ご夫婦は普段、他の仕事もしているだろうし、再開は簡単なことではなかったはず。
私が座った席のそばには、先代夫婦がお店に出ていた頃に撮った写真が掲示してある。


両隣の大柄な人物を私は知らないが、写真のフチに「FC TOKYO」と印字されているので、サッカー選手なのかな。
さらにもう一枚、昭和時代に撮影されたと思われる、モノクロ写真もある。


「大一」と記された提灯が下がった店頭の前で、先代女将さんと思われる女性と子供たちが写っている、微笑ましい写真である。
旦那さんによると、奥さんは写っておらず、中央のお子さんは、奥さんのお姉さんらしい。他のふたりは近所のお子さんかな?
この写真を見て、「歴史あるお店を継いでくださり、本当にありがとうございます」と、さらに感謝の気持ちが強まった。
最近、府中で飲む機会が多いので、ここ大一さんも昼飲みなどで、今後も利用させていただくつもりだ。
少ないけれど、焼酎ボトルもキープしてあるしね(笑)。無論、次回は2本目を入れる予定。



大一
東京都府中市本町2-20-83
JR府中本町駅から徒歩約1分、京王線の府中駅や、分倍河原駅からも徒歩圏内
営業時間 金17~20時くらい、土日12時~20時くらい
定休日 月~木、金曜の昼
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする