2年ぶりに開催されている、選抜高校野球大会。
前回の高校野球ブログでの予想が的中し、我が母校・日大三は無念の落選で出場ならず。
1月下旬の代表校発表会議(←名称テキトー)は、今年もネット中継されており、わずかな望みを託し視聴していたのだが、
関東地区担当・選考係長(←この肩書きもテキトー)の寸評が、三高批判ばかりでムカついた。
曰く、「準決勝は7回まで無安打」「決勝も8番打者の2安打のみ」「非力でバカばっかりの打線」などと言いたい放題。
3つ目のは創作だが、選出した東海大相模をたいしてホメずに、三高の欠点をダラダラ述べる、ってのはおかしいだろ。
むしろ、準決勝は7回までノーヒットでも勝ったんだし、決勝もヒット2本で1点取ったんだぞ。
試合巧者ぶりを評価し、選んでくれてもいいではないか(苦笑)。
なお、関東と同様、最後の1枠が注目された近畿地区は、奈良の天理が選ばれた。
準々決勝がコールド負けゆえ、選出への疑問や批判も多かったようだが、忘れてはいけないのが、
天理も東海大相模も、中止になった昨春の選抜大会にも出場予定だったこと。
昨年はコロナ、今年は微妙なジャッジで出場できないのは、さすがに気の毒だ。
私も、上記2校が選ばれてよかったと思っている。昨年の分まで、力いっぱい戦ってほしい(両校とも初戦は突破)。
甲子園出場を果たせなかった三高に対し、「低迷期に入った」などの厳しい意見がネットで見られる。
低迷期って…3年前の夏に全国ベスト4になったのを、もう忘れたのかよ。
敗れた準決勝だって、ドラフト1位指名された、好投手を擁する金足農相手に1-2の惜敗だし。
その試合については、拙ブログでも2年前、-今年の夏が来る前に 昨年の日大三-金足農を-で、簡単に振り返った。
負けた試合の映像は見ない主義なので、現地観戦した記憶だけで書いたのだが、
つい最近、日大三-金足農戦の動画を改めて視聴してみたところ、ブログの記述に誤りがあったことに気づいた。
5回裏の吉田投手のバント処理、あれは完全に絶対に間違いなく100%セーフである
上記のとおり、同じ意味の言葉を繰り返す、バカ丸出しの重複表現で強調してみたフォースプレイでのアウトだが、
映像で確認したら、「完全に」ではなく、「セーフじゃないかなあ…」くらいにトーンダウン。
三高ベンチがある、3塁側観客席に陣取ったのに、周囲のヤツラは相手の金足を応援していたため、
二塁塁審などの審判も含め、球場の大部分が敵に見えてしまったのかな。
もうひとつ、記述ミスがあったのだが、その前に1冊の本を紹介。
ノンフィクションライターの中村計さんによる、「金足農業、燃ゆ」(文藝春秋発行)だ。
※アマゾンからパクった画像
高校野球をテーマにした著書を、多数発表しておられる中村さんだが、どの作品も綿密な取材がベースにあるのが特徴。
取材対象チームの生徒や監督・コーチだけでなく、OBや他校のライバルなど、あらゆる関係者の声を拾い上げる。
登場人物たちへの敬意も感じられるし、高校野球関連のライターの中では、一番信用できる方だと思っている。
代表作は「甲子園が割れた日 松井秀喜5連続敬遠の真実」。私のおススメは「勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇」。
少年少女向けだが、山﨑福也投手(現オリックス・バファローズ)について記した「世の中への扉 甲子園がくれた命」も、
日大三高野球部のファンなら要チェックだろう。ちなみに私は、大嫌いな早実関連以外の著書は、だいたい読んだ。
さっき挙げた「金足農業、燃ゆ」も当然、金足農野球部関係者に、徹底取材した様子がうかがえる。
彼らの快進撃に対し、【東北の公立農業高校に通う、純朴でマジメな地元出身球児たちの奮闘】という、
世間が抱いた印象を裏切るように、吉田投手らレギュラーメンバーの赤裸々な姿が描かれている。
彼ら(というか、彼ら3年生の代)は劣等感とは無縁な、常に自信満々で大胆不敵な連中だったようで、例を挙げると、
○監督やコーチには常に反発 ○相手校を徹底的にヤジる ○試合前の挨拶では必ず相手をにらみつける
○味方でもエラーしたら罵倒する ○ピンチに伝令で出てきた後輩にギャグをやらせる
○牽制球を受けた一塁手は、帰塁した走者に強烈なタッチをする
個人的に好きな言葉ではないが、いわゆる「ヤンチャ」な選手の集まりであることが理解できるが、
最後に他より大きめの字で記した、走者への過剰なタッチ、これは見過ごせない行為である。
実際、準決勝で小倉監督は、「一塁手のタッチが強すぎる!」と、主将に命じて審判へ意見を述べさせたらしい。
我々の座席からは、ベンチ内の監督の表情は見えなかったが、そういえば、日置が球審になにかを告げに行った記憶がある。
中村さんは当然、三高の小倉監督にも取材しており、当時はベンチで怒り心頭だったらしく、
「肩を叩かれると脱臼しちゃう。必要以上に強いタッチは危険」なため、審判に意見(抗議)したそうだ。
「そんなの、負けてるチームの難クセじゃねえか」と思う方もいるだろうが、一塁手のタッチについては、
同じチームの吉田投手ですら「手がもげるくらいのタッチ」、捕手の菊池も「ほぼ殴ってる感じ」と語っている。
当の本人も「昔、相手の一塁手に叩かれて。叩かれたくないからリードしなくなった。あれいいな」と、
否定するどころか、強いタッチをしていたことを認めた。あまつさえ、抗議した小倉監督に対しても、
「抗議したあと、吉田の牽制が増えたでしょ。文句あるなら自分じゃなく吉田に言えばいいのに」と、
悪びれず応えている。さすがの中村さんも「問題の本質が根本的にわかっていないようだ」とあきれていた。
この選手は地区大会でも、打者として一塁に駆け抜けるとき、相手一塁手の足を踏む前科があるらしい。
多少態度が悪いのはともかく、ケガの恐れがあるプレイを故意に行なうのはダメだろう。
観戦中は熱くなっているし、そもそも三高の選手しか見ていないから、そんな行為があったなんて気づかなかったよ。
先述のブログで私は、(金足は)「死球や体当たりなどの悪辣な行為は皆無で、最後まで全員がフェアプレイを貫いた」
と絶賛したのだが、残念ながら結果的に記述ミスだったようだ。チクショー、負けたことが余計に悔しくなった。
とはいえ、「金足農業、燃ゆ」では、三高に好意的なコメントも複数見受けられた。
○金足の元監督である三浦氏が、日大三の冬合宿を見学したときの感想
「金足も練習してるって言われてたけど、まだまだ足りねぇなと思った。しかも、三高の選手はいい顔して練習してる」
書籍では、金足の猛特訓についても描かれていたが、三高の冬合宿はさらに内容が濃いとは。なんで勝てないんだ?
○3回戦の横浜戦で逆転3ランを放った、6番打者の高橋がバントを失敗した際
「広沢からバントすんの、無理です。速いし、背が高いから角度がすごい」
この日先発した廣澤(正式名)は、190センチ超の長身投手。速く角度がすごい、と認めてくれたのは嬉しい。
○全試合で4番打者を任され、三高戦でもタイムリーを放った打川
「甲子園で対戦した投手では、三高の河村がナンバー1。スピードはそうでもないけど、キレがすごく、手元で伸びてくる」
優勝した大阪桐蔭からプロ入りした柿木とか、大勢の好投手の中で、三高の河村を最高評価してもらえるとは光栄だ。
憎たらしいヤツラだが、三高のことも少しは認めてくれたようなので、早実のように恨み続けるのはよそう。
最近の金足は、一昨年の9月以降勝ち星がないように、三高以上に苦しい戦いが続いている様子だが、
再び甲子園で対戦できることを願っているよ。もちろん、今度は必ず三高が勝つ!
昨日、1都3県の緊急事態宣言が解除された。あさって25日には、春季都大会の抽選が行われる。
2回勝ってベスト16に進出すれば、夏の大会のシード権がもらえる。
昨秋大会準優勝の日大三は、例年どおりならトーナメント表の右下に入るはず(優勝した東海大菅生が左上)。
どうか、序盤からいきなり、強いところと当たりませんように…(祈)。
昨日、都大会の会場となる(春季大会はなし)、市営立川球場の近くを散歩してみた。
六分咲き程度の桜の合間から、スコアボードが見えた。
待ちに待った球春が、東京にもまもなく到来。ガンバレ高校球児たち!
前回の高校野球ブログでの予想が的中し、我が母校・日大三は無念の落選で出場ならず。
1月下旬の代表校発表会議(←名称テキトー)は、今年もネット中継されており、わずかな望みを託し視聴していたのだが、
関東地区担当・選考係長(←この肩書きもテキトー)の寸評が、三高批判ばかりでムカついた。
曰く、「準決勝は7回まで無安打」「決勝も8番打者の2安打のみ」「非力でバカばっかりの打線」などと言いたい放題。
3つ目のは創作だが、選出した東海大相模をたいしてホメずに、三高の欠点をダラダラ述べる、ってのはおかしいだろ。
むしろ、準決勝は7回までノーヒットでも勝ったんだし、決勝もヒット2本で1点取ったんだぞ。
試合巧者ぶりを評価し、選んでくれてもいいではないか(苦笑)。
なお、関東と同様、最後の1枠が注目された近畿地区は、奈良の天理が選ばれた。
準々決勝がコールド負けゆえ、選出への疑問や批判も多かったようだが、忘れてはいけないのが、
天理も東海大相模も、中止になった昨春の選抜大会にも出場予定だったこと。
昨年はコロナ、今年は微妙なジャッジで出場できないのは、さすがに気の毒だ。
私も、上記2校が選ばれてよかったと思っている。昨年の分まで、力いっぱい戦ってほしい(両校とも初戦は突破)。
甲子園出場を果たせなかった三高に対し、「低迷期に入った」などの厳しい意見がネットで見られる。
低迷期って…3年前の夏に全国ベスト4になったのを、もう忘れたのかよ。
敗れた準決勝だって、ドラフト1位指名された、好投手を擁する金足農相手に1-2の惜敗だし。
その試合については、拙ブログでも2年前、-今年の夏が来る前に 昨年の日大三-金足農を-で、簡単に振り返った。
負けた試合の映像は見ない主義なので、現地観戦した記憶だけで書いたのだが、
つい最近、日大三-金足農戦の動画を改めて視聴してみたところ、ブログの記述に誤りがあったことに気づいた。
5回裏の吉田投手のバント処理、あれは完全に絶対に間違いなく100%セーフである
上記のとおり、同じ意味の言葉を繰り返す、バカ丸出しの重複表現で強調してみたフォースプレイでのアウトだが、
映像で確認したら、「完全に」ではなく、「セーフじゃないかなあ…」くらいにトーンダウン。
三高ベンチがある、3塁側観客席に陣取ったのに、周囲のヤツラは相手の金足を応援していたため、
二塁塁審などの審判も含め、球場の大部分が敵に見えてしまったのかな。
もうひとつ、記述ミスがあったのだが、その前に1冊の本を紹介。
ノンフィクションライターの中村計さんによる、「金足農業、燃ゆ」(文藝春秋発行)だ。
※アマゾンからパクった画像
高校野球をテーマにした著書を、多数発表しておられる中村さんだが、どの作品も綿密な取材がベースにあるのが特徴。
取材対象チームの生徒や監督・コーチだけでなく、OBや他校のライバルなど、あらゆる関係者の声を拾い上げる。
登場人物たちへの敬意も感じられるし、高校野球関連のライターの中では、一番信用できる方だと思っている。
代表作は「甲子園が割れた日 松井秀喜5連続敬遠の真実」。私のおススメは「勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇」。
少年少女向けだが、山﨑福也投手(現オリックス・バファローズ)について記した「世の中への扉 甲子園がくれた命」も、
日大三高野球部のファンなら要チェックだろう。ちなみに私は、大嫌いな早実関連以外の著書は、だいたい読んだ。
さっき挙げた「金足農業、燃ゆ」も当然、金足農野球部関係者に、徹底取材した様子がうかがえる。
彼らの快進撃に対し、【東北の公立農業高校に通う、純朴でマジメな地元出身球児たちの奮闘】という、
世間が抱いた印象を裏切るように、吉田投手らレギュラーメンバーの赤裸々な姿が描かれている。
彼ら(というか、彼ら3年生の代)は劣等感とは無縁な、常に自信満々で大胆不敵な連中だったようで、例を挙げると、
○監督やコーチには常に反発 ○相手校を徹底的にヤジる ○試合前の挨拶では必ず相手をにらみつける
○味方でもエラーしたら罵倒する ○ピンチに伝令で出てきた後輩にギャグをやらせる
○牽制球を受けた一塁手は、帰塁した走者に強烈なタッチをする
個人的に好きな言葉ではないが、いわゆる「ヤンチャ」な選手の集まりであることが理解できるが、
最後に他より大きめの字で記した、走者への過剰なタッチ、これは見過ごせない行為である。
実際、準決勝で小倉監督は、「一塁手のタッチが強すぎる!」と、主将に命じて審判へ意見を述べさせたらしい。
我々の座席からは、ベンチ内の監督の表情は見えなかったが、そういえば、日置が球審になにかを告げに行った記憶がある。
中村さんは当然、三高の小倉監督にも取材しており、当時はベンチで怒り心頭だったらしく、
「肩を叩かれると脱臼しちゃう。必要以上に強いタッチは危険」なため、審判に意見(抗議)したそうだ。
「そんなの、負けてるチームの難クセじゃねえか」と思う方もいるだろうが、一塁手のタッチについては、
同じチームの吉田投手ですら「手がもげるくらいのタッチ」、捕手の菊池も「ほぼ殴ってる感じ」と語っている。
当の本人も「昔、相手の一塁手に叩かれて。叩かれたくないからリードしなくなった。あれいいな」と、
否定するどころか、強いタッチをしていたことを認めた。あまつさえ、抗議した小倉監督に対しても、
「抗議したあと、吉田の牽制が増えたでしょ。文句あるなら自分じゃなく吉田に言えばいいのに」と、
悪びれず応えている。さすがの中村さんも「問題の本質が根本的にわかっていないようだ」とあきれていた。
この選手は地区大会でも、打者として一塁に駆け抜けるとき、相手一塁手の足を踏む前科があるらしい。
多少態度が悪いのはともかく、ケガの恐れがあるプレイを故意に行なうのはダメだろう。
観戦中は熱くなっているし、そもそも三高の選手しか見ていないから、そんな行為があったなんて気づかなかったよ。
先述のブログで私は、(金足は)「死球や体当たりなどの悪辣な行為は皆無で、最後まで全員がフェアプレイを貫いた」
と絶賛したのだが、残念ながら結果的に記述ミスだったようだ。チクショー、負けたことが余計に悔しくなった。
とはいえ、「金足農業、燃ゆ」では、三高に好意的なコメントも複数見受けられた。
○金足の元監督である三浦氏が、日大三の冬合宿を見学したときの感想
「金足も練習してるって言われてたけど、まだまだ足りねぇなと思った。しかも、三高の選手はいい顔して練習してる」
書籍では、金足の猛特訓についても描かれていたが、三高の冬合宿はさらに内容が濃いとは。なんで勝てないんだ?
○3回戦の横浜戦で逆転3ランを放った、6番打者の高橋がバントを失敗した際
「広沢からバントすんの、無理です。速いし、背が高いから角度がすごい」
この日先発した廣澤(正式名)は、190センチ超の長身投手。速く角度がすごい、と認めてくれたのは嬉しい。
○全試合で4番打者を任され、三高戦でもタイムリーを放った打川
「甲子園で対戦した投手では、三高の河村がナンバー1。スピードはそうでもないけど、キレがすごく、手元で伸びてくる」
優勝した大阪桐蔭からプロ入りした柿木とか、大勢の好投手の中で、三高の河村を最高評価してもらえるとは光栄だ。
憎たらしいヤツラだが、三高のことも少しは認めてくれたようなので、早実のように恨み続けるのはよそう。
最近の金足は、一昨年の9月以降勝ち星がないように、三高以上に苦しい戦いが続いている様子だが、
再び甲子園で対戦できることを願っているよ。もちろん、今度は必ず三高が勝つ!
昨日、1都3県の緊急事態宣言が解除された。あさって25日には、春季都大会の抽選が行われる。
2回勝ってベスト16に進出すれば、夏の大会のシード権がもらえる。
昨秋大会準優勝の日大三は、例年どおりならトーナメント表の右下に入るはず(優勝した東海大菅生が左上)。
どうか、序盤からいきなり、強いところと当たりませんように…(祈)。
昨日、都大会の会場となる(春季大会はなし)、市営立川球場の近くを散歩してみた。
六分咲き程度の桜の合間から、スコアボードが見えた。
待ちに待った球春が、東京にもまもなく到来。ガンバレ高校球児たち!