明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

牛丼チェーン以外の牛丼 パート6 新宿『たつ屋』

2024年05月31日 | 丼もの
前回から約1年10ヶ月ぶりとなる、小好評企画【牛丼チェーン以外の牛丼を食べた】シリーズ。ちなみに、拙ブログに大好評企画はない。
過去のシリーズついては、右の数字をクリック。  第1回  第2回  第3回  第4回  第5回
パート6の今回は、かつては、都内に数店舗展開し、現在は新宿の1店舗のみとなったが、根強いファンがついている、
元チェーンでもある非チェーンの牛丼店『たつ屋』にスポットを当てる。
なお、数年前に紹介した、大阪新世界のもつ鍋店『たつ屋』とは、当然無関係である。

たつ屋さんの特徴は、○主要チェーンより安価な牛丼 ○かつ丼や親子丼など丼メニューが豊富の二点。
私は、20世紀に東銀座、21世紀には八丁堀で働いており、東銀座駅近くに存在した店舗には、双方の時代でお世話になった。
牛丼は20世紀が350円、21世紀は280円~と、物価が高い銀座エリアで、この価格でメシが喰える店は貴重であった。
280円時代が続き、その後は350円を長年維持してきたが、消費税10%になった5年前に360円となり、
近年は食材の高騰で400円、今年3月下旬に、丼メニューの大半が30円アップし、430円になった。
それまでは、松屋の牛めし400円と同価格で、すき家の牛丼430円、なか卯の牛すき丼530円、吉野家の牛丼468円より安かった。 ※価格はすべて並盛
最近の松屋は、客に商品を運ばせるセルフ形式で人件費を削り、定食類を値上げした分、牛めし価格を抑えているのは素晴らしい。食べないけど。

私が尊敬するライターの鈴木隆祐先生も、たつ屋さんのファンだったようで、店舗の減少を嘆き、本部に電話したところ、
本部長を名乗る方から、「大体のたつ屋は、『桂庵』というおソバ屋さんにリニューアルした」と説明されたそうだ。 
上記エピソードは、鈴木先生の著書「東京B級グルメ放浪記」より。安ウマ飲食店マニアは必携の書籍である。
水道橋などにある桂庵では、ソバだけでなく、引き続きかつ丼や親子丼も提供しているようだが、牛丼はメニューから消えた模様。
つまり、「たつ屋牛丼」が食べられる店舗は、現在は新宿店のみということになる。

ここで、たつ屋さんの牛丼画像を掲載。商品名は「牛どん」で、下記サイズは「大盛り」。


ご覧のとおり、玉ねぎより肉の割合が断然多く、豆腐が入る
今調べたら、現在の吉野家牛丼は、肉と玉ねぎの割合は2:1らしい。たつ屋さんのは4:1くらいか。
大半のチェーンが、肉と玉ねぎを一緒に煮込むのに対し、こちらは肉・玉ねぎ・豆腐を別々に煮込んでいるらしく、
注文ごとに各パーツをタレで再加熱し、丼で合わせているようだ。

こちらは、店内カウンター席に置いてあるメニュー表。+100円の「定食」は、味噌汁50円とお新香100円が付くので50円お得。


裏側がサイドメニュー。野菜サラダがないところが私好み(笑)。お店のおススメは「納豆牛どん」と「タルタルとりどん」らしい。


お店入口にも、さっきのメニュー表にない商品が掲示されているので掲載。なお、この画像と次の画像のみ、値上げ前の撮影であり、


下記の「とりどん」シリーズも、現在はそれぞれ+30円である。


とりどんシリーズは未食だが、下記の「ぶっかけ鳥煮うどん」は注文したことがある。


実食時の画像がないのと、上記画像はたまたま通りかかった深夜に撮影したため、異様に暗いのはご勘弁。

入口には、店内メニューの画像付きバージョンと、


丼とミニうどんとのセットも貼ってある。


ミニうどんも食べたことがあるが、こちらは関東風の黒いツユで、あまり印象に残らなかった。
私が、東銀座店でよく頼んだのが、牛肉を玉子でとじた「開花丼」。価格は牛どんの70円増しだったかな。
現在の新宿店では販売していないが、かつ丼などを作るときに使う、お玉とフライパンを合わせたような道具(名称は親子鍋らしい)があり、
調理自体は可能だと思うので、ヒマなときに作ってもらえないだろうか。

ここ数年は、新宿に行く機会やお腹のキャパ自体も減ったため、飲み食いしたあとのシメに寄ることも困難になり、
たまたま早朝に訪問したら、営業時間が変わったようで開いてなかったりと、縁遠くなってしまったたつ屋さんだが、
2年前の秋、母校野球部の敗戦にショックを受け(詳細はこちら)、神宮球場を出たあとも、なぜか電車に乗らずさまよい歩き、
気付けばたつ屋さんにたどり着いていた。そのとき食べたのが、最初に載せた牛どん大盛り580(当時は550)円+玉子50円である。
 ※再掲載

黄身ちゃんは溶かずに中央のくぼみに配置し、紅生姜や七味を加え、一気にかきこむ。


たくさんの肉を噛みしめることで、敗戦の悲しさを一瞬忘れさせる、身も心も温まる牛丼であった。
味の方は、肉は脂身が少なく歯応えがあり、タレは醤油の風味を感じるが、決してしょっぱすぎず。
豆腐も入るため、すき焼きの残りをぶっかけたような家庭的な味わいで、パート4で紹介した新橋『なんどき屋』の牛めしに近い。

※なんどき屋の「牛めし並」と「玉子」

その後は再び間隔が空き、今年3月、飲んだ帰りに久々の訪問。店内壁の「数日後に値上げ」のお知らせを見たのは、そのときである。
酔っていたため、温かいツユを欲したので、うどんシリーズの「牛肉たっぷりぶっかけうどん」を注文。
さきほどのぶっかけ鳥煮うどんと同じ650円で、この2種だけは値上げせず、価格据え置きだった。


茹でたうどんに、牛どんのアタマと白髪ネギを乗せたものだが、本当に肉がたっぷりである。
大盛りと同等か、そもそもここは、牛どん並サイズでも、他チェーンより肉が多いのではないか。
ツユは牛どんよりしょっばかった。見てのとおりツユだくすぎるので、うどんの出汁も少し入っていたかもしれない。


こちらにも紅生姜を入れて、肉とうどんを食べ切り「ごちそうさまです」。さすがにツユは残した。
パート1で紹介した、『リンガーハット』の期間限定メニュー「牛・がっつりまぜめん」に似ているが、
あちらの商品は肉の臭みを感じたが、たつ屋さんのは臭みは皆無。さすがは牛丼専門店である。

そしてつい最近、たつ屋さんに今年2度めの訪問。値上げ後のメニューも撮影したかったからね。
いつものように、新宿駅東南口改札を出て、階段を下りてお店に向かう。前回も感じたのだが、新宿はどこもインバウンド客が多く、
たつ屋さんの並びにある、『Gong cha』というタピオカミルクティーの店(?)は、大陸系の方々が大行列を作っている。
そして、驚いたことにたつ屋さんにも、外国人観光客と思われる連中が来店しているではないか。
他国の方々にも認められるのは、たつ屋ファンとしてはありがいたが、円安で苦しむ日本国民のひとりとしては、
異邦人よ、どうせならもっと高い店でお金を落としてくれ! と切に願う。たつ屋さんで10杯喰うのも可。

この日は、厨房内の調理風景が拝める、奥のカウンター席に案内された。
働いているのは、ベテラン風の男性ふたりと、若い外国人のバイト君。ベテランふたりが接客、会計、牛どんを担当し、
バイト君はさっき触れた親子鍋で、かつどんなどの具材を煮る担当。牛どんより注文は少ないとはいえ、重要な役割だ。
日本人の若者でさえ大半が使ったことがなく、おっさんの私も、使用したことはあるが今日まで名称を知らなかった(恥)親子鍋を、
彼は同時に3個扱い、溶き玉子を注ぎ、かつどんのアタマ3人前を手際よく仕上げていた。たいしたモンだ。
そのうちのひとつが、私がオーダーした「かつ牛どん」780円に用いられる。
バイト君が仕上げたかつ煮を、ベテランがご飯を盛った丼に移し、最後に豆腐を1個(牛どんには2個入る)乗せ、
かつ丼と牛丼の双方が楽しめる、たつ屋さんの人気商品・かつ牛どんが完成。


さすがのボリュームだが、牛どん350円・かつどん450円・かつ牛どん550円の時代が長かったため、
申しわけないが、780円は高くなったと感じてしまった。3月の値上げ時は、他はだいたい30円なのに、この商品だけ80円上がったし。
とはいえ、牛肉は既述のとおり、半分でも他店より多く感じるし、かつも半分とはいえ、5切れあるし薄くもない。


ハシで崩してしまったが、バイト君は、飾りの三つ葉も丁寧に盛っていたよ。
画像はないが、かつ部分の半熟黄身ちゃんを、牛肉やご飯に絡めて食べるのは当然ウマいし、
途中、紅生姜や七味で味変し、無我夢中で一気に食べ切ってしまった。


ここの紅生姜は、妙に着色料が効いていて、いかにも身体に悪そうな味だし(笑)、七味も辛さがキツいタイプである。
紅生姜と七味はやはり、着色料も辛さも控えめで、上品な味付けの吉野家がナンバー1だ。

食べ終える直前に気づいたのだが、具材だけでなく、ご飯の量自体も、以前のかつ牛どんより多い気がする。
かつての商品は、ご飯は並で、牛とかつが半分ずつだったと記憶しているが、
このとき提供されたのは、ご飯は大盛、牛は半分よりやや多く、かつは一般的な1人前はある、+150円の大盛りバージョンに感じられた。
食後は結構な満腹になったため、これが並だとしたら、大盛りや+250円の特盛りは、相当危険な量のはず。
感想としては、かつ牛どんは、味・量ともに素晴らしく、780円でも全然高くなかった!
大盛りだとどれくらい増量されるのか、胃腸が元気なうちに試しておきたい。

メジャーの対義語はマイナーだが、あえて「インディー」という言語を用いた、かつてのプロレス業界を真似て、
僭越ながらたつ屋さんも、「インディー牛丼店の雄」と呼ばせていただく。
同じく1店舗しか残っていない、パート3で紹介した丼太郎と同様、今後も安価な商品と独自のテイストで、チェーン店に対抗してほしい。
そういえば、系列店のソバ屋さん桂庵では、まだ食事をしたことがないので、ここも訪問しなくてはな。



たつ屋 
東京都新宿区新宿3-35-2
JR新宿駅東南口改札から徒歩約90秒(人混み次第)、地下鉄新宿三丁目駅のE9出口から出てすぐ。他の私鉄・地下鉄新宿駅からも近い
営業時間 10時~21時 20時40分ラストオーダー 
定休日 基本なし
※営業時間は、店員さんに直接聞きました
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

家族経営の駅チカ餃子店 日野『大餃子はんじゃ』

2024年05月24日 | 餃子
ゴールデンウィークに初訪問した、JR日野駅からほど近い、餃子専門店『大餃子はんじゃ』
GWブログの文末でも説明したように、開業したのは今年2月だが、早くも人気を博しており、営業時間中に完売する日も多い。
初訪問した日も、お店に到着する直前で、ちょうど売り切れた模様。さすが、日頃の行ないが悪いオレ!
数日後に再訪したら、基本の「大餃子」が残っており入店できた。座席はカウンター4席のみだが、席の間隔は広く、窮屈ではない。
従業員は女性ふたりで、あとで母娘だと知った。娘さんが「あ、お客さん、この前は(売り切れで)すみませんでした」と、私の顔を覚えていてくれた。
しょぼくれた中年男(私)にも、愛想よく振舞ってくれる彼女が、餃子の焼き担当であり、こちらの店主である。

重複になるが、初回の注文を紹介。「瓶ビール大瓶」600円と、大餃子3個360円。ビールはアサヒであった。
餃子画像も再掲載。1個60グラムと、東京の一般的な餃子店の2~3倍サイズだ。


横アングルと、ビールとの画像も再掲。クリックすれば大きくなる。
  

ビール画像の奥に見えている、卓上のメニュー表がこちら。


餃子は全4種があり、どの餃子も5個注文した方が、1個あたり20円お得。
裏側はドリンクメニュー。度数の高い酒は少ないが、種類自体は豊富だ。


この前のブログでは、「具材にもしっかり味がついており、調味料は不要。ビールとの相性も抜群。」と説明したが、少し補足する。
具材は、野菜が多めで、歯応えが少し残るように刻んでおり、ニンニクも結構効いている。
せっかく包んだ皮を開くのは申しわけないが、中身はご覧のとおり。


肉の旨味、野菜の甘味、ニンニクの香りが三位一体となり、ボリューミーでジューシーでワイルドで、要するにウマい餃子なのである。
なお、かじると結構な量のスープが飛び出すので、取り皿で受け止め、次の餃子に浸して無駄なく食べよう。


大きめサイズの3個だったが、すぐに食べ終えてしまったので、当然お替わり。
訪問時は15時台だったが、他の餃子は既に完売していたので、再び大餃子を、今度は5個で焼いてもらう。価格は500円。
店主は、焼き場に餃子を並べ、水を注いでフタをしたあと、タイマーで焼き時間をセット・計測している。
タイマーが鳴ったあとも、必ず餃子を裏返して焼き目を確認したのち、もう少し焼くか、仕上げるかを決める。
仕上げる場合は、油を少量注入して再度フタをし、皮の表面をパリッとさせて完成。専門店ゆえ当然とはいえ、丁寧な仕事ぶりである。


5個だと総重量は300グラム。『餃子の王将』餃子で換算すると、1個25グラムだから、ちょうど2人前の12個。
現在、東日本の王将餃子は1人前319円だから、638円。はんじゃさんの500円は、大手チェーン店よりも安いことになる。
※5月31日追記 王将餃子、東日本は6月21日より、1人前341円に値上げするそうです

途中で焼酎の「烏龍茶割り」380円にチェンジ。まだ明るい時間帯に、美味しい餃子と一緒に飲むウーハイはウマい!


大餃子を計8個たいらげ、ほろ酔い気分でごちそうさま。
会計時、屋号の由来をたずねたところ、一緒に働いているお母さんが、沖縄の方言で「はんじゃ」と呼ばれていた地域の出身らしい。
調べたところ、沖縄県・読谷(よみたん)村の波平(なみひら)という地域のようだ。その呼び名を店名にした理由を、店主さんが、
「お客さんが故郷のように感じる、くつろげる親しみやすいお店にしたいという願いを込めました」と教えてくれた。
生まれも育ちも、そして現住所も立川市で、故郷に思いを寄せる機会のない私だが、はんじゃさんにはその後、2度「帰郷」した。

ハナシは逸れるが、私の地元・JR立川駅から、中央線でひとつ隣の日野駅だが、下車した回数は極めて少ない。
友人も住んでおらず、行きつけのお店もないため、降りた理由はほぼ、「酔って寝過ごし、立川に戻る電車がないのでやむなく」だ(恥)。
拙ブログで、最寄りが日野駅として紹介した、うどん店の『どんたく』にも、私は毎回徒歩で向かっている。
「食事」というちゃんとした目的があって、日野駅で下車するのは、はんじゃさんが初めてである。

2度目の訪問では、駅ホームからお店外観を撮影。看板の間に見える停車中のバスの奥、


緑色の軒先テントに、青いノレンのお店がはんじゃさん。まさに至近距離である。


17時台の到着で、この日は「キムチ大餃子」が売り切れ。大餃子は前回食べたので、瓶ビールとともに、
「チーズ大餃子」3個450円と、


「しそ大餃子」5個550円をオーダー。ハシを置いてみたので、大きさがわかってもらえるかな。


チーズの方は、チェダーチーズ(左側)とナチュラルチーズ(右側)の2種を使用。


ただでさえウマい餃子に、チーズの濃厚な味と香りが加わるのだからたまらない。
ついでに、餃子の裏部分も撮影。ヒダが7つで、丁寧な成型ぶりがうかがえる。


しその方は、刻んだ紫蘇がアンに混ぜられている。身体に良さそうな味だ。


ビールを飲み終え、ますます身体に良さそうな「青汁割り」450円に変更。


餃子を8個食べ終え、たっぷりの栄養を摂取し、お店の方たちに元気もいただき退散。

店を出てからは、明るい時間帯の日野駅周辺が新鮮だったので、少し探索してみたら、剥き出しの小川が流れていてビックリ。


よ~く見ると、画像中央奥には、ホームで停車している中央線が確認できる。つまり、駅のすぐそばなのだ。


漫画「ドラえもん」では、のび太くんがドブ川に落ちるシーンが度々あったが、近年は暗渠化により川を見かけなくなったので、
「こんな駅チカに残っているとは!」と、驚かされると同時に、酔っ払いが落ちたりしないのか、心配になる。
ところが、私自身がそんな酔っ払いになりかけたのが、3度目の訪問。

電話で「今から行くのでキムチ餃子を取っておいてください」とお願いし、お店に駆け付ける。
こちらは、席予約は不可だが、持ち帰りなど餃子の予約自体は可能。ただし、受付・受け取り時間は17時まで。
青汁割りを注文し、大餃子5個と、未食だったキムチ大餃子3個を焼いてもらう。


さっそくキムチ餃子を頬張ると、おお、結構辛いではないか。
「キムチは辛いのが好きなので」という店主の意向により、辛口キムチを使用している模様。
ちなみに中身はこちら。昔の中央線のような(←そうか?)、鮮やかなオレンジ色だ。


こちらが、一緒に頼んだ普通の大餃子の中身。色の違いは歴然である。


辛い、けどウマい、やっぱり辛い…とキムチ餃子に舌鼓を打っているうちに、ついつい酒も進んでしまい、
滞在時間30分で、焼酎割り4杯目のお替わり。もういいトシなんだから、ペースを抑えろよ。
あと、辛いキムチに合うかと思い、七味を借りてみたが、元のキムチの方が辛かった。


店主さん曰く「マヨネーズとか、調味料もいろいろ用意してますので遠慮なく」とのこと。
そういえば以前、チーズ餃子にタバスコを使っていた常連客がいたな。
既述したように、ここの餃子は調味料ナシでも美味しいが、マヨネーズはちょっと試してみたい。次回のお楽しみだ。

この日も、餃子8個(王将餃子の3人前以上)をたいらげ、焼酎割りを短時間で4杯飲み、酩酊状態に。
のび太くんのように落ちないよう(笑)、帰りはドブ川に近寄らず、まっすぐ駅に向かった。

書き忘れていたが、餃子の成型や仕込みは、店主の旦那さんが担当しているらしい。
母の故郷を屋号にした、家族経営のアットホームな餃子店。実に応援したくなるお店である。
6月からは、新しいテイストの餃子も発売予定と聞いたので、今後もちょくちょく里帰り…というか訪問するつもりだし、
友人知人宅へのお土産もしばらくは、はんじゃさんの大餃子を持参することになりそうだ。



大餃子はんじゃ
東京都日野市大坂上1-32-2
JR日野駅から徒歩約30秒 ※信号次第
営業時間 11時~19時、完売次第閉店
定休日 今のところ月曜のみ
※売り切れ情報などは、お店インスタグラムを参照してください
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人懐っこい店員がいるお蕎麦屋さん 立川『みさき湾』

2024年05月21日 | そば、うどん
自宅周辺のウォーキングを始めたところ、歩行距離がどんどん伸びていき、立川市の地理が詳しくなった。
自分で書くのもナンだが、市内の飲食店で、20世紀から営業しているお店だったら、だいたいわかる気がする。
例外は、徒歩60分圏外の市北西エリア(西武拝島線沿線)と、スナック・おしゃれカフェや高級店など、興味のないお店。
居酒屋はともかく、食堂やラーメン店は、だいたい訪問しているはずだが、長年、存在を知りながら未訪問のお店が、2軒存在する。
1軒は、ラーメン屋なのに、店内から人生の先輩らしき方々の歌声が聞こえてきる、カラオケスナックのような怪しい店(苦笑)。
常連ばかりで一見客はツラく、衛生面にも問題があるそうで、訪問経験のある女性に「絶対行かない方がいい」と忠告された。

そしてもう1軒が、市街地から離れた住宅街にある、お蕎麦屋さんの『みさき湾』
正式名はみさき湾本店。「本店」が付く理由は、かつて西国立の方にも支店があったから。
お蕎麦屋さんといっても、調べたところ、うどんやラーメンもあるし、天丼などのご飯ものも提供。
さらには、もつ煮や餃子などのつまみもあり、通し営業なので昼間から飲めて、しかも値段が安い。
要するに、昔はあちこちにあった、食堂を兼ねたお蕎麦屋さんという、私好みのお店なのだが、入る勇気がなかった。

入店を拒んだ理由のひとつは、安すぎる価格。こちらはお店入口だが、


午後2~5時はタイムサービスで、「ら~めん」「たぬきそば・うどん」が各300円に!


金欠ゆえ、安価な店は大好きな私だが、安すぎるのも、ちょっと怖い。
そして、もうひとつの懸念材料が、飲食店では珍しい下記の貼り紙。


店内に「馴れ馴れしいワンコが2匹」いて、「犬の駄目なお客様はご遠慮ください」と告知しており、
犬だけでなく、動物自体が苦手な私は、入店を遠慮しなくてはならないのであった。
さっき書いたように、お店は住宅街にあり、「誰でもウエルカム」という姿勢ではなく、長年通っている常連を優遇していると思われ、
店内で犬を飼っている近隣住民向けのお店に、動物嫌いでヨソ者の私が行くのは、リスクが大きい。

…と、思っていたのが、ブログのネタにもなりそうだし、一度は行ってみるかと決心したのが今年の2月。
お店に到着し、思い切って入口ドアを開けると、2匹のワンちゃんが私に駆け寄ってきた!

※着席後に撮影

吠えられビビる私に、すぐさま男性店員が「犬は苦手ですか!?」と声をかける。
ここでハイと告げたら、中に入れてもらえないので、「だ、大丈夫です…」と返答し、入口近くの席に案内される。
すぐに冷水ポットとおしぼりを出され、しばらくすると「ご注文はお決まりで?」とたずねられる。


メニューを眺めて考える余裕もなく、とりあえず目についた「なべやき」うどんをオーダー。
こちらがメニュー表。タイムサービスで300円の「ラーメン」と「たぬき」は、通常でも450円と安い。


他の商品も全体的に安価で、私が頼んだなべやきうどんも、いまどき750円で提供している店は少ないはず。
左下に「一品での配達はご容赦下さい」と記されているように、現在も出前をやっているようだ。
酒類もあるようだが、初回ゆえ自重。なお、下記メニュー表は、最新訪問時にはなくなっていた。


吠えていたワンちゃんたちは静かになったが、それでも、見知らぬ客に興味があるのか、足元に寄ってくる。


さすがに嚙まれはしなかったが、何度かヒザを鼻で突かれ(舐められ?)、そのたびに「ひゃー」と情けない声を漏らしてしまった。
店頭の貼り紙どおり、本当に馴れ馴れしいワンコである(笑)。
店員はふたりいたが、彼らは終始無言で、店主らしき男性は客席に座り、ずーっとタブレットの動画を視聴しており、
もうひとりの男性店員も、調理前も調理後も客席に座って、やはりスマホを眺めている。
店員ふたりの関係は謎。親子や兄弟ではなさそうだし、師匠と弟子(?)なのかな。
先客に、ひとり酒をたしなむ初老の女性がいたが、店員たちとは会話せず、黙って飲み続けている。
3人とも無言で、妙に重苦しい雰囲気だったが、陽気なホール担当=ワンちゃんたちがいて助かった。
弟子(仮)店員が調理した、なべやきがこちら。グツグツ煮えたぎっている土鍋の中に、豊富な具材が盛られている。


「熱いのでお気を付けください」のような掛け声がなかったのは残念だが、これだけ具だくさんで750円はお得だよ。
海老天、ナルト、しいたけ、ワカメ、ネギの他、かまぼこ、竹の子、玉子焼きまで入っている。


うどんは柔らかいタイプだったが、土鍋の熱が加わる前は、もっとコシがあったのかも。
出汁は醤油ベースの関東風で、やや薄口。麺もツユも、昔から食べている昭和時代のお蕎麦屋さんのテイストだ。
麺と具をたいらげ、お会計を済ませ、弟子店員の「ありがとうございましたー」の声と、ワンちゃん店員に見送られて、お店を出る。
店員さんたちの愛想はなかったが、さっき書いたように、近隣住民向けのお店だろうから、一見客には仕方ない。
私も通い続ければ、そのうち愛想よくしてくれるはずだ。ちなみに、これまで3度訪問したが、まだその兆しはない(苦笑)。
その分、人懐っこい店員さんがふたりいるので、ヨシとしよう。

帰宅後、改めてネット情報を検索。店内で犬を放し飼いしていることは、やはり賛否両論あるようだ。
動物嫌いではなくても、衛生面で気にする方もいるのは仕方がないが、
入口ドアには、「食品衛生巡回指導実施店」のステッカーが貼ってあるので、たぶん大丈夫だ(?)。

※最近、24年度のステッカーに更新されていた

食べログの「メニュー」欄を確認してみたところ(レビューは当然見ない)、「肉じゃが」など現在提供していない商品はあるが、
価格は13年くらい据え置き。300円のタイムサービスも、10年前から続けている模様。すげえ!
せっかくなので、私もタイムサービスの恩恵を受けるべく、再訪時は16時台に到着。

前回同様、ワンちゃん店員たちに挨拶され(注:吠えられただけ)、着席&オーダー。
サービス価格のラーメン300円と、それだけでは申し訳ないので、「天カツ重」700円も注文。
2度目なので落ち着いて店内を見回すと、「みさき湾本店 創業昭和四十年」と記された、屏風のようなもの(?)があった。
1965年創業ということは、来年で60周年。立派な老舗である。
あと、厨房近くのタンスには、「ゴルゴ13」や「こち亀」などの漫画本が置いてあり、手に取って読んでいいのか迷っていたら、
本に混ざり、なぜかAVのパッケージ(しかもVHS)も並んでいた(苦笑)。店主の私物か?

しょーもない情報はさておき、例のごとく弟子店員が調理した、料理2品が完成。


ラーメンは、サービス価格とはいえ、チャーシュー、ナルト、メンマなど標準的な具は入っており、


横アングルを見ても、ちゃんと量があり、定価450円でも安い!


人生で初めて食べる天カツ重は、その名のとおり海老天1本とかつ煮半分を、玉子でとじたもの。あと、たくわんが付いてくる。


人間店員たちは、相変わらずタブレットなどに夢中で、誰も私を見ていないので、麺リフトも堂々とできる。


蕎麦屋のラーメンは、そばツユを合わせる和風タイプが多い印象だが、ここのは、純粋な中華風ラーメンであった。
なべやきにも入っていた海老天は、コロモ厚めの私好みなヤツ。とじた玉子や煮玉ねぎとも好相性だ。


ラーメンスープとたくわんだけ残してお会計。ちょうど千円だった。
帰り際、人懐っこい店員さんたちを撮影。前回訪問日より気温が上がってきたので服を脱ぎ、体毛もカットされて涼しげだ。


そして一昨日、軽く飲んでから食事をしようと思い、3度目の訪問。
日曜日だったので、常連客が何組かやってきて、ボトル焼酎などで飲み食いしている。
出前の注文も入っており、まさに犬の手も借りたい忙しさ。さすがの店主も、この日は厨房で働いていた。
手が空いたときを見計らい、「ビール」500円に「餃子」400円と「つくね」250円を1本オーダー。
ビールはアサヒの中瓶で、豆菓子がふたつ付いてきた。


先に大ぶりサイズのつくねが登場。軽い塩味で、付属の辛味噌を付けて食べる。


続いて餃子が焼き上がった。1人前6個で、1個あたり20グラムくらいだろうか。


どちらも味は悪くないが、たぶん自家製ではないと思う。違ったらゴメン。
ビールを飲み終え、常連客が頼んでいた、メニュー表にはない焼酎のウーロン茶割りを追加。価格は会計時に400円と判明。
ついでに、「モツ煮込み」400円と「もり」400円が一緒になった、「もつ煮込みセット」750円も注文。「モツ」と「もつ」は表記ママだ。
セットは、もりうどんやかけそばなども選べるようだが、みさき湾さんはお蕎麦屋さんなので、もりそばにした。
数分後、仕切りのある容器に盛り付けられた、もつ煮込みセットが完成。


セットには、ミニサイズだけど玉子焼き、サラダ、たくわんが付いてくるようだ。もっとも、私の希望は玉子焼きだけだが。


もりそば&蕎麦湯もアップ。容器面積が狭いため少なく見えたが、一般的なお店と同量くらいのはず。


もつ煮は、いろんな部位が入っており、煮込まれ柔らかくなった大根や人参も入っているが、これも自家製ではなさそう。
やや甘口に感じたので、さっきのつくねの辛味噌や七味を入れて、ピリ辛状態にすると、ウーハイが進む。
そばも、煮込みに浸して食べてみたが、以前、神楽坂の『翁庵』で試みたときと同様、あまりウマくなかった。


一方、もりそば自体は、麺は細くコシがあり、ツユは濃すぎず甘すぎず、「さすがは専門店!」とうなる美味しさ。
いつまでなのか不明だが、もりそばは現在、開店58周年セールで350円(※壁の貼り紙より)なので、一気に3枚くらい食べたいよ。
せっかくのそばツユだったが、もつ煮をつまんだハシでそばも手繰ったため、ツユに脂が浮いてしまった(嘆)。
それでも、蕎麦湯を注ぎ、ゴクゴクと飲み干し「ごちそうさまです」。
この日のワンちゃんコンビは、終始常連客に遊んでもらっており、私のところにはあまり寄ってこなかった。
動物は苦手だったくせに、相手にされないと、なんだかさみしいのが不思議(苦笑)。

ツッコミどころも多いお店だが、老舗蕎麦店、大衆食堂、居酒屋、そしてドッグカフェと、
多彩な顔を持ち、値段の安さは立川でも屈指だと思う、みさき湾さんに興味を持った方は、ぜひ一度足を運んでいただきたい。
私も、好物の「カツカレー」700円や「五目中華」650円を食べるため、またお店に行くつもりである。



みさき湾本店
東京都立川市富士見町2-10-9
JR立川駅から徒歩約14分、西立川駅からは16分くらいか
営業時間 11時~20時
定休日 木曜
HPがあったので、詳細はそちらで
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

替玉50円のお店にエールを 『哲麺』

2024年05月19日 | ラーメン、つけ麺など
かつてはワンコイン=500円で食べられることをウリにしていた、家系ラーメン『せい家』さん。
HPでは長年、「せい家は、500円」のキャッチコピーを掲げていたが、材料・人件費の高騰により価格維持が困難になり、
数年前に税込み550円、近年は650円になり、HPのコピーも消えた。今調べたら、もっと高額設定の支店もある。
今の時代、650円でもじゅうぶん安いのだが、いかんせん500円時代が長かったため、割高に感じてしまう、貧しい私。

同じように、ラーメン1杯500円の印象が強いのが、豚骨ラーメン店『哲麺』


基本のラーメンは塩、醤油、味噌の3種があり、すべて500円。この他にも煮干し風味、つけ麺、餃子やご飯ものなどもある。
豚骨ラーメンゆえ替玉もあるのだが、今回タイトルのとおり、50円という安価で提供していた。

哲麺は06年、八王子に1号店がオープン。その後、お好み焼きの『道とん堀』グループが母体になり、
やたらと店舗を増やしていき、私の地元立川市には、JR立川駅北口と南口、西武線の西武立川駅近くの計3軒あった。
それから数年、いろいろあって立川の全店舗がなくなると、哲麺に行く機会が減り、気付けば店舗の数自体も減少。
下記のHP家系図によると、今も哲麺の屋号で営業しているお店は、東京都内が4軒で、日本全国で13軒。


最下段の福島の店舗が六十三代目、つまり63号店に該当するということは、50店舗ほどが閉店したことになる。
最初に掲載した画像は、3年前、1号店の八王子店で食べたときのものだが、ここも昨年秋に閉店。
大ファンというわけではないが、昔お世話になったお店が、どんどん閉店していく現状は悲しいので、
僭越ながら、お店にエールを送るべく、哲麺の魅力を語らせていただく。

まずは、私が食べてきた商品を紹介。まずはさっきの「豚骨ラーメン塩」+「味玉」120円を再掲載。


乳化した豚骨スープは、臭みはなくクリーミー。妙に白濁しているので、牛乳を使っているのかも。あと、マー油由来なのか、やや苦みがある。
麺は九州風の細麺だが、加水率は九州より高そう。この日は替玉を2回し、1回目は麺に胡椒、


2回目は紅ショウガと、揚げ玉みたいな、自家製食べるラー油を乗せてみた。


絶賛するほどではないが(失敬!)、とりあえず早い安いウマい、吉野家のようなラーメンである。

最近の写真がないので、ここからは、10年以上前にガラケーで撮影した画像を紹介。画質は悪いがお許しを。
私がもっとも訪問したのは、立川北口にあった店舗。今調べたら二十九代目だった。
「餃子」と「つまみチャーシュー」と「ビール」は、全部合わせても千円以下だったと思う。


餃子は100円セールを実施したこともあり、写真はないが、200円のウーロンハイも、よく頼んだものだった。
立川北口店は、期間限定商品をたびたび販売しており、こちらは、刻んだベーコンとキャベツが乗る「ベーコンラーメン」。


のちに、ベーコンを刻まず乗せるタイプが登場したが、そっちの方がウマそうだった。
こちらは「ポテトラーメン」。当時関西で、ポテトフライを入れた立ち食いソバが話題になっており、便乗したと思われる。


ポテトと豚骨スープの相性はさておき、具材がポテトフライと小さい海苔だけ、はさすがにさみしかった。
どちらの商品も確か、普通のラーメンと同額の500円だった。

かつては高円寺の中通り(『ニューバーグ』のある通り)にも、『哲麺屋』という支店があり、ラーメンの他にもつまみや定食などを提供。
年中無休・24時間営業だったので、深夜まで飲んだあと、始発を待っている間に何度か利用した。
ここも基本のラーメンは500円だが、他店にないメニューもあり、こちらは「肉玉ラーメン」850円。


酔っていたのであまり覚えていないが、肉と卵黄が乗る、徳島ラーメンのような感じだった。
醤油味と塩豚骨味が同時に味わえる、「ダブルラーメン」なんてのもあった。


価格は確か900円くらいで、2杯頼むよりお得。この特製丼、他店でも使ってほしいな。

ガラケー写真では、哲麺の良さが伝わらないので、今年に入り、昭島店に行ってきた。最寄り駅は拝島だ。
店舗としては、八王子よりあとに開店したのに、なぜかこちらが初代を名乗り、八王子店が二代目扱いだった。
ネット情報では、「さすがは初代、他店よりウマい」という意見もあったが、真偽は不明。
愛読しているラーメンブログによると、「昭島店には以前、哲さんという愛想のいい店主がいた」そうだが、
私の訪問時にいたのは、普通の店員と、怠惰な店員のコンビであった。
あと、HPでは哲麺のあとに、丸で囲んだ縁の文字が付いている。現在は『哲麺縁』が正式名称なのかな?

ここで、今まであえて触れていなかった、残念な情報を。ラーメン各種500円だったのは数年前までで、
さっき載せた八王子店のラーメンは、580円に値上げしており、
その後、羽村店や昭島店は、600円、700円と値上げしていき、替玉も90円に。まあ、今の時勢では仕方ないよね。
HPにも、※店舗により金額や内容が一部異なりますと断りがあり、ラーメンは700円、替玉は90円と記載してある。

こちらは、現在の昭島店主要麺メニュー。他にも、野菜マシマシの「哲二郎」や辛口の「蒙哲」など、他店のパクリ風商品もある。


なお、昭島店はラーメンだけでなく、「呑てつ」と称する居酒屋メニューもあるので、食事の前に軽く飲むことにした。


店員さんに声をかけ、回数券を1000円分購入し、その券で酒やつまみを頼むシステム。
以前は1000円で1200円分注文できたようだが、現在は「ドリンク類を50円引く」のみになった模様。
私は「アサヒスーパードライ瓶ビール」定価650円に、「わたし好みの玉子サラダ」200円、「呑てつ煮込み」300円を注文。
ビールが50円引きだが、それでも1100円なので、店員さんに百円玉を追加払い。
まずはビール、そしてサラダが登場。生野菜と細切れチャーシューに味玉を添え、マヨネーズをかけたものだ。


数分後、煮込みが登場。お店で作ったものでなく、パック入りの牛スジこんにゃくを湯煎したものだった。


さっき書いたように、店員がふたりいたが、先輩らしき店員は休憩中なのかまったく働かず、後輩店員をからかったりしている。
しまいには、客席に座りお店のドリンクを飲み始めた。はっきり確認していないが、酒類かもしれない。
ちゃんと券売機で食券を買っていたが、券をわざわざ丸めて、自分の鼻の穴に突っ込んで後輩店員に渡す。小学生か(嘆)。
後輩も無視はできず苦笑い。バカな先輩の相手をさせられ気の毒だが、立川や昭島の飲食店では、ありがちな光景である。
気分を害したので、酒のお替わりはせず、締めを注文。選んだのは「豚骨ラーメン味噌」700円をこってりで。
すぐに後輩店員が作り始める。先輩の鼻の穴から食券を受け取ったあと、手を洗ってない気がするが、ドンマイだ。
麺が細麺なので、調理時間も短く、すぐに豚骨味噌ラーメン・こってりが完成。


こちらの店舗は、おろしニンニクを厨房内で保管しているので、後輩店員にお願いしたところ、
「これくらいでいいスカ?」と、こんもりと盛られた小皿を渡される。こんなには要らないよ(苦笑)。


哲麺では食べた記憶のない味噌ラーメンだったが、意外とウマい!
こってりで頼んだため、背脂がたっぷり入り、それが豚骨スープのコクを増し、苦みを押さえた印象。
バカ店員が不快なので、とっとと食って退散するつもりだったが、つい替玉をしてしまった。


ラー油を入れると、ピリ辛でさらに美味しくなった。「昭島店は初代だからウマい」説、本当かもしれない。
あと、これは他店も共通だけど、飲料水が黒烏龍茶なのも嬉しい。これで脂肪を分解だ!


蛇足だけど、初代哲麺縁昭島店は、


本社研修センターのすぐ隣に位置する。


道とん堀本社は、新入社員よりもまず、昭島店の従業員を再教育すべきではないかね。
ラーメンの味はともかく、全体的な印象は良くなかったので、退店後は気分直しのため、『三高飯店』に寄ってしまった。

「哲麺にエールを送る」と書いておきながら、むしろ悪評を広めている感があるが、ここから、ちゃんとフォローするので。
つい先日、一橋学園の『ナイトー洋菓子店』で買い物をした帰り、どこかでメシを喰おうと探索していたところ、
哲麺の支店を発見。どうやらここは、十七代目・小平店のようで、


驚いたことに、「替玉50円」のノボリが出ているではないか。


すぐにつぶれた哲麺立川南口店は、「ラーメン250円」の貼り紙を掲示しておきながら、
よ~く見ると「毎月15日は」と書いてあるという、悪質な罠を仕掛けていたので、
過信は禁物だが、とにかく入ってみることに…いかん、またまた哲麺のマイナス情報を記してしまった。
結論から先に明かすと、小平店は現在も替玉50円で、ラーメンも680円と少し安かった。
替玉が安いのが理由ではないだろうが、次から次へと客がやってくる、結構な人気店である。
私の注文は、「豚骨醤油ラーメン」680円+味玉120円。当然、替玉も予定に入れている。


八王子店の味玉は、中がトロトロで生っぽかったが、小平店のはちょうどいい半熟具合。


ある程度食べ終え、替玉とニンニクをお願いしたら、生の粒とガーリックプレスがやってきた。


5~6粒あったが、ふたつだけ使用。まあ、ふたつも潰せば、ニンニクをじゅうぶん堪能できるけどね。
店員さんは男女ふたり体制だったが、忙しくても丁寧な応対で、好感が持てた。
値段も安く、接客がいいと、ラーメンの味までウマく感じる。東京で哲麺に行くなら、小平店がおススメだ

今年4月、小麦粉価格が下がったそうだが、その割合はわずか0.6%。ラーメン店など飲食店の苦労は、解消されぬまま。
哲麺小平店も、そのうち替玉90円になるかもしれないが、私の信頼は変わることなく、通い続けるつもりだ。
無論、小平店だけでなく、他店舗も陰ながら応援しているので、なんとか生き残ってほしい。
いろいろ余計なことも綴ってしまったが、ガンバレ哲麺! と大文字で表記し、今回の締めとする。



十七代目 哲麺 小平店
東京都小平市仲町422
西武線小平駅から徒歩約6分、青梅街道駅や一橋学園駅、JR新小平駅からも徒歩圏内
営業時間 10時~24時、平日月曜は16時まで
定休日 火曜
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GWは餃子ウィーク

2024年05月06日 | 餃子
ゴールデンウィーク、皆さんはいかがお過ごしだろうか。
ロクに仕事をしていない私は、年中ゴールデンウィークのようなものなので、特にありがたがることもなく、
飲んで食って昼まで寝て…と、普段と変わらぬ怠惰な毎日を送っている。
連日の二日酔いを反省し始めた5月の3日頃、自宅で昼食の餃子と冷やし中華(写真はない)を食べていたところ、
「そういえば、最近はずいぶん餃子を食べているな」と気付いた。
【餃子の日】である3月8日のブログでは、「新規開拓こそサボっているが、餃子自体はちょくちょく食べている」と記したが、
この数日間は特に高頻度で、1人前ずつとはいえ、計7店舗で餃子を注文していた。
今年のゴールデンウィークは私にとって、GW=餃子ウィークだったようで、
せっかくなので、食べた餃子をすべて紹介させていただく。偶然だが、3月8日に掲載した10店舗とは別の店ばかりだ。

まずは、1月に紹介した、国分寺から徒歩15分の居酒屋『それはそれ』
注文した餃子は、「オリジナル」121円×2と、「にんにく丸ごと」132円×2の2種。

※緑色の皮が「にんにく丸ごと」

ここの餃子は、かじると肉汁が飛び出すため、2個目からは、その肉汁をタレにもできる。どうだ、ムダがないだろう(?)。
それはそれさんには、ブログアップ後もちょくちょく足を運んでおり、せっかくなので、未掲載の串焼き画像も紹介。
「つくね」154円、「鳥レバー」「もも」「にんにく」176円に、「卵黄」66円と特製の味噌をつけて食べる。もちろんウマい。


Gウィーク中、2本目の「キンミヤボトル」1980円を入れたし、これからも通い続けるつもりだ。

続いては、同じ国分寺だが、駅至近の距離にある居酒屋『多古屋』(たこや)。昼11時から飲める、地元で人気の飲み屋だ。
私も以前、入店を試みたが、満席で断られており、Gウィークに友人と、待望の初訪問を果たしたのだ。
「ギョーザ」は「焼」or「揚」、5個350円or10個550円が選択でき、我々は焼の5個を注文。他にもツマミを頼んでいたからね。


餃子は、自家製なのかもしれないが、他の店でも食べた記憶のある、小ぶりの甘口タイプ。ただし、味自体は悪くない。
他にも、和洋中様々な料理があるし、どれもお手頃価格。この日は、タイムサービスの「チューハイ」150円をがぶ飲みした。


私が嫌う、退店時にドアを開けっ放しにする客がいたが(苦笑)、それ以外は特に不満はなく、また行こうと思っている。

多古屋さんを出たあとは、すぐ近くにある『青空食堂』へ。店名は食堂だが、酒類も充実しており、飲み客も多い。
前の店でも結構飲み食いしたが、ここでもおつまみを数品注文。「水餃子」は3個で200円。


ちゅるんとした歯触りの餃子に、酸味の効いたタレがかかっている。イヤな酸っぱさではないので、私も食べられる。
レギュラーメニューだけでなく、ホワイトボードに記された、日替わりメニューも豊富。
この日は「鶏とネギの七味焼き」をオーダー。表示価格はなんと80円!


念のため店主にたずねたところ、「あ、0がひとつ消えてました」だそうで、正式価格は800円。まあ、そうだろうね(笑)。
ここ青空食堂さんには、すでに何度か訪問しており、近日中に拙ブログで紹介する予定だ。

なお、国分寺駅界隈では、『餃子酒場 谷信』にも行ってみたのだが、Gウィークは1~3日まで三連休であり、
私が訪問したのは3日だった。相変わらずツイてないね。なので、昨年夏に訪問したときの画像を掲載。
特製(普通)、出汁ネギ、しそ、海老の「四種盛り」500円に、「チェダーチーズ」600円。チーズは2個食べたあとだ。


ちなみに、3日間休むことはお店SNSで通知してあったので、未確認だった私が悪いのである。反省。

お次は東京23区内、といってもJR中央線では最西端の西荻窪。 ※隣の吉祥寺から多摩地区
街中華の名店が揃う地域だが、私が選んだのは、迷店扱いされることもある『中華料理21』。コロナ禍以降初の訪問だ。
餃子は「エビ餃子」に名称が変わっており、価格は500円。水を使わず焼いているようで、皮はクリスピー。


以前、奥様が客席で餃子を包んでいるのを見たときは、具材に海老のすり身が入っていたはずだが、現在はオレンジ色の乾燥海老のみ。


個人的には好みの味ではなかったが、店主の欧張さんは元気そうだし、奥様も愛想よく応対してくれた。
撮影し忘れたが、「瓶ビール」500円のあとに追加した、「カリン酒の烏龍茶割り」290円は、なかなか美味しかった。
なお、この日私が座ったテーブルには、調味料やティッシュなどと一緒に、以前はなかった将棋盤と駒が置いてある。


近所の常連客が、飲み食いしながら将棋を打つ、昼下がりののどかなシーンが目に浮かぶ。
営業時間は、以前と同様11時半~翌4時半らしいが、今後も無理せず、営業を続けていただきたい。

隣駅の荻窪では、久々に『野方ホープ軒』荻窪店に立ち寄り、麺類と一緒に「ぎょうざ」380円をオーダー。


卓上のニンニククラッシュを使い、ニンニク醤油ダレを作成。


味の方は、ラーメンチェーンでよく出てくる、とろみの強い甘め小さめタイプ。以前食べたので知っていたけどね。
最後の1個はラーメンに投入。商品名は「-濃-(こく)」で価格は980円。一番安い「元-はじめ-」も950円と、だいぶ高くなった。


ただ、店員さんたちの応対はいいし、背脂が無料で増やせるのは好感。私は「こってり」のさらに上、「こてこて」背脂を選択した。
あと、一度メニューから消えた、荻窪店限定の「きくらげ玉子炒め」(価格失念)が復活していたので、次回試してみるつもり。

そして昨日の5日、競輪の大レース・日本選手権決勝でヤラれたあと、地元立川のラーメン店『パワー軒』へ。
大金を失い落ち込んだときは、パワースポットで食事をしなくては。というか、レース前にパワー軒に来ていれば、当たっていたかも。
近年はレギュラーメニューとして定着した、「餃子」を注文。3個320円と6個600円があり、金欠なので(泣)3個をチョイス。


野方ホープと同様、こちらでもニンニクをクラッシュし、麺と餃子の双方に使用。
券売機の表記によると、餃子は1個42グラムで、一般的な餃子の約1.7~2倍サイズ。
中の具材には、しっかり味が付いており、下記画像とは異なり、実際はもう少し茶色がかっているのだが、


私のデジカメではその色が再現されない。正しい撮影方を、カメラ詳しい方に教わりたいね。
ついでに、この日頼んだ麺類・「ゆず塩ラーメン」930円も紹介。最近登場した新作ラーメンだ。


しょっぱいスープと中太麺に、時折柚子が香る、濃くて爽やか、そしてウマい、ちょっと不思議なラーメンであった。

最後に紹介するのは、専門店では久々の新規開拓となる、今年2月に日野駅前で開業した、『大餃子はんじゃ』。
キムチ入りやしそ入りもあったが、最初なので基本の「大餃子」をオーダー。3個360円で、5個だと500円のお得価格になる。
焼き上がった餃子は、大餃子のネーミングに偽りなく、1個60グラムとパワー軒よりもさらに増量。


大きさを強調すべく、横アングルも撮影したが、あまり意味ないかな。


具材にもしっかり味がついており、調味料は不要。ビールとの相性も抜群。

※頼んだのは「瓶ビール大瓶」600円

明朗な母娘が営んでおり、開店から3ヶ月で、早くも人気店になった模様。
私も、近いうちに再訪し、他の餃子も食べてくるし、その様子は当然、拙ブログにてリポートする。
※追記 大餃子はんじゃさんのリポートはこちら

以上、Gウィークで食べた7店舗+1(谷信)の餃子を紹介してきた。
最終日の本日5月6日は、さっき書いたように、前日競輪で負けたため、自宅でフテ寝の予定であったが、
このブログの執筆中、友人から飲みの誘いを受け、所沢で飲むことになった。
機会があったら、中華食堂『早池峰亭』で、餃子と焼売で一杯やりたいものである。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

洗練された屋台ラーメン 高尾『しゅんやっちゃん』

2024年05月03日 | ラーメン、つけ麺など
まだ私が子供の頃は、ラーメンやおでんの屋台をよく見かけた。
国民的アニメ『サザエさん』でも、波平とマスオが屋台で仲良く飲んでいるシーンが、度々放映されていた。
ただ、近年は行政から、路上販売についての指導(というか圧力)が強化され、屋台の店舗はだいぶ減った模様。

私自身、屋台飲食の経験は少なく、新宿のおでん屋では、ふたりでビール4缶とおでん数個で5千円という不明朗会計をくらい、
ラーメン屋は過去に、中野、立川、八重洲の計3回食べたことがあるが、八重洲では些細なことで店主と揉めるなど、好印象はない。
唯一のいい思い出は、隣に座った地元のお姉さんと、楽しく飲み食いさせていただいた、福岡・長浜の屋台くらいか。
その屋台は、ラーメンだけでなく酒とおつまみも提供しており、私は餃子とビールと焼酎を注文した記憶がある。
同様の屋台が数軒並んでおり、縁日のような独特のムードがあったのだが、現在はほぼ廃業したと聞いた。さみしいなあ。

さほど思い入れはないが、屋台という文化が完全になくなってしまうのもさみしい。
そのような、無責任かつ中途半端な私の期待に応える、屋台の人気ラーメン店が高尾にあると知った。
お店の名前は『しゅんやっちゃん』で、営業時間は当然、夜間のみ。

※お店のインスタグラムから拝借

高尾にはちょうど、気になる飲食店がもう1軒あったので、そこで食事をしたあとに寄ってみた。
到着したのは、開店15分後だったが、早くも行列ができている。
私に気付いた店員さんが、列の最後尾に案内してくれたので、並ぶことにする。
店員さんは、調理担当、調理補助とお運び担当、客案内担当の3名体制。全員、若い男性だ。
客層も、同世代の男性客が大半だが、女性ふたり組や、お子さん連れの家族といった、屋台らしからぬ客もいたりする。
実は、さっき掲載した屋台前カウンターの他、パラソル付きのテーブル席も4つ隣接しているため、
昔の屋台ラーメン店のように、薄汚いおっさんと隣り合わせになることはないため、女性や子供も安心だ。
しばらくすると、薄汚いおっさんの私も、空いたテーブル席に案内された。
4人席だが、さすがに知らない者同士4人を一緒にはせず、あとから来たひとり客が、向かい側に相席となった。
こちらが、各テーブルに置いてあるメニュー。


右下には、「しゅんやっちゃんのラーメンは無添加、無化調!! 具材も全て手づくり!!!」と記されている。
こちらは、期間限定のトッピング。春菊や菜の花は、ラーメン店では珍しい。


注文したのは、もっともベーシックな「素ラーメン」600円。
だいたい2杯ずつぐらいのペースで調理をしているようで、やや待ったのち、素ラーメンが完成。

具材は玉ねぎのみとシンプルだが、麺が綺麗に揃った、美しい盛り付けである。

横アングルはこちら。丼のサイズは普通かな。


まずは、澄んだ清湯スープからすすってみると、う~む…これは今まで味わったことのないテイスト。
洋風っぽいし和風の要素もあるけど、もちろん中華風でもある、不思議なスープである。
お店インスタグラムに、仕込み段階の画像があったが↓、野菜など多彩な食材を使用する模様。


醤油、野菜、動物、魚介、いろんな旨味が混ざり合い、正直、私のバカ舌ではよくわからないが、ウマいのは間違いない!
しかも、刻んだというか、すりおろした状態に近い玉ねぎが、徐々にスープに溶け込み、さらに美味しくなった。
ネットでは「味が薄い」という感想も散見されたが、そんなことはなく、しっかり旨味が感じられる。
あと、食べログでは「八王子ラーメン」という意見が多いが、玉ねぎが入るからって、勝手に決めつけてはいけない。
とりあえず、私が食べたことのある八王子ラーメンは、醤油ベースでもっと単純なテイストである(失礼!)。
複雑かつ美味なスープに感動し、調子に乗ってすすったら、結構油も入るようで、喉と舌をヤケドした(苦笑)。

麺は加水率低めと思われる、やや硬めのストレート。後半、スープを吸って私好みの柔らかさになった。
別の飲食店からのハシゴだったが、麺はもちろん、スープも残す気にならず、全部飲んでしまった。
「屋台のラーメン」という物珍しさで訪問したのだが、味で満足できるとは、いい意味で期待を裏切られた。
会計時、厨房の店員さんたちに「美味しかったです、また来ます」と告げて退散。

数日後、初回はお客さんが多くて撮影できなかった、屋台やパラソル席を撮影するため、開店の1時間前に到着。


「コッペパン」のノボリが目立つが、同じ敷地内に、『いなこっぺ』というコッペパンを売るカフェがあり、
しゅんやっちゃんのオーナーは、いなこっぺのオーナーでもあるのだ。


夕方17時までは、パラソル席はいなこっぺのお客さん用に開放し、18時からはしゅんやっちゃん用になるようだ。
こちらがパラソル席。青い服の男性は、お店関係者かと思ったら、開店前に戻ってきたら列の最前列にいた。気合の入った客だ。


コッペパンの販売は、17時以降も続いているようで、しゅんやっちゃん営業時のテーブルにも、下記のチラシ(?)が置いてあった。


せっかくなので、私も夜食用に、ナポリタンと玉子を挟んだパンを購入(商品名は失念)し、テーブル席に置いて撮影。


イートインだと500円だが、持ち帰り価格は491円。帰宅し、封を開けた状態がこちら。


パンはバケットのような硬めの食感で、ずっしりお腹にたまるタイプ。


具材の玉子もナポリも美味しかった。


なお、しゅんやっちゃん営業中は、店舗だけでなく屋台の前でも、カゴに入ったコッペパンを数種売っていたが、
そちらはタイムサービスなのか、300円で販売していた。しまった、もう少し待てばよかった。

別の場所で時間を潰し、開店10分前に戻ってきたら、先述の青服を含め先客は6名。私の後ろにも、次々と客が並び始める。
開店時間になり、前から順に席へ案内されていく。7番目でひとり客の私は、8番目で同じくひとり客の若い男と相席に。
店員さんが注文を聞きに来ると、8番目が先にオーダーを告げる。これでは、あいつのラーメンが先に調理され、私のは後回しになってしまう…
と、心狭くムッとしていたところ、実際に先に届いたのは、私が頼んだラーメンであった。
私の方が先に並んでいたことを、店員さんがメモっていたのかもしれない。こういう気づかいって、うれしいよね。
この日の私の注文は、人気NO1らしい「チャーシューメン」950円に、「玉ねぎ」50円をさらに追加。


本当に一番人気なのかはさておき、具だくさんのチャーシューメンは、前回の素ラーメンよりだいぶ豪勢である。
4枚入った自家製チャーシューは、柔らかな仕上がりで薄口の味付け。メンマ、海苔、青菜などは特に印象ナシ。


また、前回気に入った刻み&おろし玉ねぎをダブルにしたところ、他の具材も多かったためか、
なんだかスープが冷めるのが早まった気がした。お陰でこの日は、ヤケドすることなく、スープをゴクゴクと飲み干せた。
スープの味や美しい盛り付けに感動した、初回ほどのインパクトはなかったが、高品質なラーメンであることは間違いない。

そしてつい先日、しゅんやっちゃんさんに3度目の訪問。19時台に到着したら、やはり行列。混んでない時間帯はないのかな。
少し待ってからパラソル席に案内される。調理作業を眺められる、屋台カウンター席にも座ってみたいね。
注文したのは、基本の「ラーメン」750円に「味玉」100円、さらに、他店では滅多に見かけない「春菊」100円も追加。


まずはスープをレンゲでひと口飲み、ウマさを再確認したのち、麺をすすっていく。
半熟の味玉は、外観の色合いと同様、薄口テイスト。チャーシューと同様、スープの邪魔をしないよう、過度な味付けは避けているのかな。


春菊はあまり好きではないが、身体にいいらしいので選択したところ、独特の苦みはあるけれど、ラーメンとの相性は悪くないかも。
あと、これは私だけかもしれないが、食べているのがラーメンではなく、すき焼きなどの鍋料理に感じてしまうのが面白い。
半分くらい食べたところで、前回は卓上になかった、おろしニンニク&ショウガを試してみることに。


上品なスープの味を壊さないよう、入れない方がいいのだろうが、私は上記の薬味2種が好きなのでね。
使ってみたところ、可もなく不可もなく、という印象だった。さっきのすき焼きと同様、家系ラーメンを食べてる気分になるし(苦笑)。
今回も気付けば、スープを残さず飲み切ってしまったが、健康食材・春菊の効能に期待しよう(←甘い!)。

こちらのラーメンを3回食べたが、やはりスープ自体を味わってほしいので、一番のおすすめは素ラーメンかも。
チャーシューメン愛好家であり、角煮ラーメン支持者でもある私が、具なしラーメンを推奨するのは珍しいよ。

かつての屋台ラーメンの印象を払拭するような、洗練されたラーメンを提供しているしゅんやっちゃんさん。
高尾で飲酒する機会は少ない私だが、ここのラーメンは、酔ったあとに食べるとウマいだろうねえ。
最後に、さっき掲載した屋台画像に貼ってあった、お店データを拡大して再掲載しておく。



屋台ラーメン しゅんやっちゃん
東京都八王子市初沢町1277-8
JR、京王線高尾駅から徒歩3分ちょい
営業時間 18時~23時
定休日 日、月、雨や雪など天気の悪い日
※詳細はお店のインスタグラム
※惣菜ベーカリー&カフェいなこっぺも、同じ敷地内
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする