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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

久々に、ハヤシライスにもっと光を… その4

2024年10月03日 | カレー、ハヤシ
第3弾から10ヶ月以上空いてしまった、ハヤシライス称賛シリーズ第4弾。
間隔が空いてしまった理由は、前回の文末で、「五反田『グリルエフ』のハヤシライスは、次回必ずリポートする」と記したものの、
なかなか五反田に行く機会がなかったもので。私が住んでいる立川からは、決して近くないからね。
よく通っている飲み屋で、顔見知りの女性客に「近いうちに五反田に行くつもりなんだ」と告げたところ、
「そんなこと、わざわざ言わないでください」と叱られた。どうやら私+五反田=フーゾクと思われたらしい(泣)。 ※行ったことないです
それはさておき、先日ようやく五反田に足を運び、グリルエフに初訪問し、写真のハヤシライスを食べてきた。


グリルエフの報告の前に、第1弾第2弾と同様、他にもハヤシライスを数種食べているので紹介。

まずはレトルトカレーから、たまにスーパーで安売りしている、『明治』の「銀座ハヤシ」。


上記画像は、数ヶ月前にHPから拝借したもので、現在の商品には「具材25%増量」のマークが追加されている。
お皿に移してレンジでチンして、温かいご飯に盛りつけ完成。


玉ねぎの甘味と旨味を感じるソースは、さほどくどくなく、ガツガツと食べられる。
以前、「レトルトのハヤシはハズレがない」と記したが、この商品も、安売り(108円だったかな)ではもったいない高品質だった。

同じレトルト商品では、『日清食品』の「ハヤシメシ デミグラス」定価289円が、100円台で売っていたので購入。


フタをはがすと、中には固形のご飯とルウが入っており、カップ麺のように熱湯を注いでフタをする。


5分待てばハヤシライスの完成…のはずだが、画像のように泡しか見えない。


フタに記載された、「グルグルとかきまぜて」の指示どおり、かき混ぜていくと、下記のようになる。


味の方は、さすがは日清。水分が多い分、味付けを濃くしており、ちゃんとハヤシライスっぽくなっている。
けれども、いかんせん「ツユだく」すぎるし、ご飯も少ない。デミソースが余ったので、自宅の冷やご飯を追加した。


全体量こそ少ないが、食器や米は不要だし、作るのも簡単なので、いいレトルト商品だと思う。

ここからは、お店で食べたハヤシライスを紹介していく。
まずは、昨年末に立川駅北口に復活した『吉野家』。
1月頃、牛丼のテイクアウトを買いに寄った際、下記の広告を見て、3日後に再訪問し、


「新 牛ハヤシライス」589円を店内で食べた。 ※上記画像の578円は持ち帰り価格


メニューに「新」とあるが、私は旧ハヤシを食べたことがない。やっぱり吉野家では牛丼だよ。
味の方は、ハヤシソースは苦みを抑えた無難な味だが、牛肉が柔らかいけど歯応えがあり、いかにも吉野家。
卓上の紅生姜と七味を加えると、ますます牛丼みたいなテイストになった。


肉と玉ねぎの形状は、牛丼に使用しているものとそっくり。HPの説明によると、やはり具材を流用している模様。


原材料が共通しているハヤシライスは、牛丼チェーンで提供するのに適しているメニューかもしれない。

続いては、同じく牛丼チェーンの『松屋』。
今年2月頃提供していた、ハヤシライス風メニュー「カットステーキのハッシュドビーフ」890円を注文。


ご飯、ハッシュドビーフ(略)、そして味噌汁。店内チラシに「味噌汁の味が変わりました」と記されていたが、特に印象ナシ。
メンドーなので、ハッシュ(さらに略、以下同)を最初からご飯にぶちまけたら、ハッシュ皿の底にメシが付いてしまった。


松屋のハッシュは、吉野家より旨味とコクが強い。さすが、「シュクメルリ 」など海外の料理を多く手掛けているだけのことはある。
具材は、こちらも牛めしの肉と玉ねぎを流用し、さらに牛肉のカットステーキを追加している。
ここでもやはり、紅生姜と七味をプラス。以前も記したが、紅生姜は吉野家の方が味が上品で、絶対に美味しい。


ハッシュ自体は文句ないが、不満なのが上に乗っているカットステーキ。


レアな仕上がりだったのだが、硬くて臭くて旨味は皆無で、正直ジャマ。


確か「ヤフー知恵袋」だったと思うが、“松屋のハッシュのステーキは羊じゃないのか?”という質問があった。
さすがに羊肉は使っていないだろうが、私も一瞬、何の肉だかわからなかったので、質問者の疑問は理解できる。
あんなステーキもどきは乗せなくていいから、吉野家と同様590円か、せめて690円くらいにしてほしい。
そもそも近年の松屋は、客に商品を運ばせるセルフサービスにした割には、値段がどんどん上がっていてけしからんね。

今回ブログのメインを飾る、5品目のハヤシライスは、冒頭で触れた五反田の洋食屋さん『グリルエフ』。
創業は1950(昭和25)年なので、今年で74周年という歴史あるお店だ。
駅から徒歩1分と聞いていたが、駅チカとは思えぬ渋い路地裏のような一角にお店があった。
路地裏にもかかわらず、人通りが多かったのでお店の外観は撮れなかったが、看板はしっかり撮影。


特撮作品のタイトルロゴみたいな、いかにも昭和チックな独特の字体が気に入った。
看板ロゴの怪しさ(失礼)に反し、店内はBGMもなく、静かで厳かな雰囲気。若い男性店員に案内され、カウンター席へ。
2階に座敷席もあるようだが、店内はさほど広くなく、お店パンフレットによると、1界は最大17席とのこと。
先客の大半が「ハヤシライス」を食べており、ほぼ同時に入店した若い女性客もハヤシを頼んでいた。
かつては、メニューに載っていない裏メニュー扱いだったそうだが、現在は一番人気商品となった模様。
老若男女、いろんなお客さんがいたが、皆さんほとんど言葉も発さず、黙々と食事を楽しんでいる。

厨房ではチーフシェフと思われる方が、大きな鍋に入った黒褐色のソースを、木製ヘラでかき混ぜている。
どうやらあれが、ハヤシライスのベースにもなる、お店特製のデミグラスソースのようだ。

※お店パンフレットの写真を撮影

私の隣席にいた四十代くらいの男性客は、食べ終えたあと周囲を見回し、ほんの一瞬皿に口を付け、残ったソースを啜っていた。
私に思いっきり目撃されているし、いいトシして恥ずかしい行為だが、どうしてもソースを舐めたかった気持ちはちょっとわかる。

男の退店と入れ替わるように、私の席にスプーンと紙ナプキン、


ラッキョウ、福神漬け、紅生姜の薬味3点セットが運ばれてきて、


その直後に、メインのハヤシライスが登場。冒頭の画像を再掲載する。


ハヤシは、牛肉と玉ねぎとマッシュルームを炒め、デミソースを加えて仕上げるソテータイプ。彩りのグリンピースもいい脇役だ。


最初は、お上品に少しずつソースを取り分けていたが、


途中でいつものように全部ライスへ。ただ、松屋のときのように直接ぶちまけたりはせず、ちゃんとスプーンですくって移したよ。

※紅生姜も添えた

玉ねぎは、硬すぎず柔らかすぎず、どれも均等な食感に炒められていた。牛丼屋の玉ねぎは、たまに硬いのが混ざっていたりするけどね。
牛肉も、大きめサイズで一見歯応えがありそうだが、食べやすい柔らかさに仕上げてある。さすがは老舗レストランである。
そして、開店から継ぎ足されてきた(お店パンフより)デミソースは、まずほろ苦さを感じ、その後芳香が追ってくる。
玉ねぎの甘味や、牛肉の旨味を引き立たせるテイストで、スプーンが止まらず。さっきの客のように、ついお皿を舐めたくなる(笑)。
お店パンフには、20:40ラストオーダーと記してあったが、この日は20:10に伝票がやってきた。


1500円という価格を高く感じない、老舗洋食店の底力を知らされたハヤシライスであった。五反田まで足を運んだ甲斐があったよ。

以上、5種のハヤシライスを紹介してきたが、次回第5弾は、レトルトは避け、洋食店のハヤシを軸にしたい。
五反田よりも遠いが、やはり浅草や日本橋など、東京の東側に行かないとダメかなあ。
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