明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

会えない時間が 愛育てるのさ 高津『しくよろ亭』

2024年09月30日 | 餃子
かつて、TVを中心としたマスコミ業界では、「銀座で寿司」=「ザギンでシースー」のような、あえて逆にする言葉が流行っていた。
私が業界の末端に足を踏み入れた頃(注:現在も末端のまま)は、そんな業界用語を使うヤツはほぼ滅亡していたが、
「よろしく」→「しくよろ」だけは、積極的に使っていた人間がいた。
私は、そいつが嫌いだったし、そもそも業界用語自体を拒むタイプなので、しくよろなんて言葉は口にしたことがない。
なので、餃子専門店『しくよろ亭』も、だいぶ前から存在は知っていたのだが、
いかんせん屋号に嫌悪感があり、餃子好きにもかかわらず、訪問する気にならなかった。

それから時は流れて。つい最近、しくよろ亭店主のブログ「ぎょーびー@365」を発見。
近年は更新していないが、餃子を提供しているお店を一日一軒ペースで365日以上訪問し、ぎょーびー=餃子とビールを注文・紹介している。
そのブログから、店主の並々ならぬ餃子愛を知ると同時に、彼の餃子を味わいたくなり、先日初訪問してきた。

お店の場所は川崎市高津区で、最寄り駅は東急田園都市線の高津駅だが、隣の溝の口駅やJR武蔵溝ノ口駅からも歩ける。
私の地元立川市からは、そこそこ離れたエリアではあるが、数年前に足繁く通っていた、
激安食堂『おばちゃん八百屋』や、煮込みの『タイガーワン』(現在はどちらも閉店)からも近く、あの頃来ておくべきだったかな。
東急線代をケチり、武蔵溝ノ口から歩き、お店に到着。


看板の「手のし餃子」とは、「一枚一枚、手で延ばした皮を使ったこだわり餃子」のこと。 ※お店HPより
期待が高まる中、ドアを開けて入店。店内はカウンター5席に4人テーブル席がひとつ。私はカウンターの端に着席。
働いているのは男性店主ひとり。私より年長で、ちょうど「ザギン」などの業界用語を使っていた世代に該当しそうだが、
現在の風貌は、そのような言葉を使うようには見えない、寡黙でマジメそうな方である。

先客が、「ほろ酔いセット」500円を注文したので、私も相乗り。
その他、「水餃子」と、餃子は時間がかかりそうなので、「自家製チャーシュー・小」も頼んでおいた。
ほろ酔いセットとは、「焼餃子3ヶ」と「生ビール小」の組み合わせで、まずはビールが登場。


つまみ完成まで時間があったので、卓上のメニューを撮影した。
「焼餃子」と水餃子は、それぞれ5ヶ550円。水餃子はシイタケやセロリ入りもある。


「揚げ餃子」は4ヶ600円で、皮で具材を包まない、珍しい「オープンギョーザ」は4種で650円。


メニュー上段に記載された、「餃子ごとに皮も中身も変えている」のと、「すべてにんにくは使っていません」のがこちらの特徴だ。
餃子以外のメニューはこちら。私が注文したチャーシューの他、ナムルなども小サイズ(たぶんハーフ)が選べる。


カレー粉&ケチャップのソーセージ「カレーブルスト」という料理は初めて知った。
最後にドリンクメニュー。生ビールはサッポロ樽生で、小は380円。


ほろ酔いセットは、焼餃子3ヶで330円相当+ビール小380円=710円が500円なので、なかなかお得である。
上記以外にも、おつまみメニューや焼酎などが、下記画像のように壁紙で提示されている。


焼酎3種の上の黄色いマークは、「飛び出し注意」の警告で、具材に練り込んだスープが飛び出す場合があるようだ。


すでにビール小を飲み終えているが、餃子などはまだ到着しない。ドリンクメニュー欄には、
「餃子と言ったらビールですね。ざーぎょーとるーびー、しくよろ、みたいな…」という一文があるので、
この日は私も「ぎょーびー」に徹しようと、通常サイズの生ビール500円をお替わり。

2杯目のビールを半分ほど飲んだ頃、ようやく餃子が焼き上がった。


大きさは普通だが、焼き色が揃っており、裏返してみると、包むときのヒダの数も多く、丁寧に調理されたのがわかる。


食べてみると、ドバっと出てくるほどではないが、確かにスープが含まれている。
具材は野菜多めで、ニラの印象が強い。味が付いているのでタレは必要ないが、少し醤油を垂らしてみた。


卓上にある調味料は、醤油、酢、ラー油に、黒酢と一味。特に珍しいものはないかな。


もう1杯ビールをお替わりし、店主推奨のぎょーびーを改めて撮影。


その後、水餃子が茹で上がり、


さらに自家製チャーシューの小も運ばれてきた。


水餃子は焼餃子よりも皮が厚めで、野菜は少なめ。肉臭さはなく私好みの味で、具材に含まれるスープも多い気がした。


しっかりとした味付けゆえ醤油は不要で、一味を少しだけ付けてみた。


チャーシューは、柔らかい豚バラ肉が3枚。甘口ダレを絡め、ネギやカイワレを巻いて食べる。


中華屋さんのおつまみのように、冷たいチャーシューを並べて出すスピードメニューと予想していたが、温かい状態で出された。
また、カイワレが綺麗に揃えてあるのが、店主の生真面目さを表している。

水餃子を食べ終えたので、揚げ餃子を追加しようとしたが、壁のメニューに、ポテトフライと揚げ餃子の組み合わせ、
「ギョーザ&チップス」700円があったので、そちらをオーダー。元ネタは、英国料理のフィッシュ&チップスだろう。
カウンター席後方の壁には、ユニオンジャックの旗が掲示してあり、
別の場所にはビートルズ関連のレコードも飾ってあるなど、店主はイギリス好きなのかもしれない。


店内BGMでも、ビートルズの楽曲が流れていたのは、立川の洋食店『にゅうとん』と共通している。

「お時間かかります」と告げられたように、揚げ餃子は、茹でてから揚げるので時間がかかる、と知っていたが、
店主は私の注文が入ってから、揚げ用鍋に油を注ぎ、ガスを点火した。そういえば水餃子も、注文後に水が入った鍋の加熱を始めていた気がする。
油やガスを無駄にしない調理法だが、驚いたことに店主は、油が適温になるまでの間、焼餃子用の鉄板を外し、流水で洗い始めた。
付着した焦げなどを取り除くことで、綺麗な焼き目が付くのだが、鉄板の温度が下がるし、そもそもメンドーなので、
普通のお店は、ラストオーダー終了後に一度掃除するだけで、営業中に鉄板を洗浄するお店は初めて見た。
時間はかかっても、納得できる状態の餃子を食べてもらいたいという、店主のストイックさがうかがえた。
数分後、油鍋に投入したポテトが揚がると、すべて鍋からすくい、入れ替わりで餃子を揚げる。
一緒に揚げた方が当然早いし楽なのだが、それをしないのも店主のルールなのだろう。
餃子も揚がり、ケチャップとマスタードとともに、ギョーザ&チップスが提供された。


英国風パブチェーン『HUB』のフィッシュ&チップスと同様、英字新聞風の敷き紙に、たっぷりのポテトと揚げ餃子が2個。


ポテトでビールを飲み、もう1杯お替わり。最近は焼酎ばかりだったので、こんなに生ビールを飲んだのは久しぶりだ。
揚げ餃子も食べてみると、3種の餃子の中ではもっとも味が濃く肉汁がジューシー。


メンチカツのような味わいで、ビールとの相性も抜群だが、皮がサクサクなので、メンチよりも食べやすい。
この餃子も、調味料ナシで食べられるが、せっかくなのでケチャップとマスタードも試してみた。


以上、3種の餃子計10個とチャーシューにポテト、生ビールも4.5杯飲み干し、いい気分になったところでお会計。

今回タイトルの「会えない時間が 愛育てるのさ」は、一度は食べてみたいと、長年待望していたこちらの餃子への感情もあるが、
実際は、「しくよろ」から連想した、郷ひろみさんの名曲「よろしく哀愁」の歌詞の一部である。わかる人にバレバレだよね。
無論、ストイックな店主が丹精込めて作った、しくよろ亭さんの餃子は、期待どおり美味しかった

滞在中、私以外にもお客さんは数名いたが、店主は誰とも私語を交わさず、調理に集中。
そんな寡黙な店主に、会計後あえて話しかけてみた。
私「ぎょーびー365というブログ拝見しました。勉強になりました」 店主「ああ、それはどうも」
私「もう更新はなさらないんですか?」 店主「お店を始めたから、できなくなっちゃったんです」
確かに、夜は営業があるし、昼間は仕込みに精を出している店主が、餃子とビールを楽しむのは難しそうだ。
ちなみに、そのブログの最終更新は2012年11月。最後に紹介したお店は、自身のお店『しくよろ亭』であった。

最後に、メニューブックに記された、お店データの画像を掲載し、今回はおしまい。



餃子 しくよろ亭
神奈川県川崎市高津区溝口4-1-5
東急田園都市線高津駅から徒歩約1分、溝の口駅やJR武蔵溝ノ口駅からも徒歩約10分
営業時間 18時~24時
定休日 日曜、その他不定休あり
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東京の西側で食べる博多うどん 淵野辺『ウエスト』

2024年09月25日 | そば、うどん
毎年9月になると、1・2年生主体の新チームによる、高校野球秋季東京都大会の予選が始まる。
我が母校日大三は、自校グラウンドで行われた予選を順当に突破し、本大会進出を決めた。
三高野球部の様子は後日語るとして、今回は試合後に立ち寄った、『ウエスト』について記していく。

ウエストというのは、福岡では有名な博多うどんチェーンらしいが、東京都にあるのは町田店のみ。
屋号が「ウエスト」とはいえ、すぐ隣が神奈川という、東京の西側にある町田市に店舗を出したのは偶然か。
お店の場所は、日大三高からだと徒歩で20分ちょい。JR淵野辺駅からも同じぐらいだ。


訪問したのは日曜の昼13時台。店頭には行列があり、入店まで15分かかった。
カウンター席に案内され、メニューを眺めるが、ここで違和感。
こちらは、博多うどんチェーンのはずだが、メニューブックの【そば】コーナーは、表面で3ページも割いているのに、


【うどん】コーナーは、裏面左端のわずか1ページで、隣では「そばの三大栄養素」を紹介。


しかも、「そば3玉まで同一価格」などと、明らかにうどんよりそばを推している


東京の店舗だから、そばをウリにしている可能性もあるが、これではうどんが不憫なので、
拙ブログではあえて、うどんメニューをアップして再掲載。それでも見づらいだろうが…。


基本の「かけうどん」は税込み400円で、「かけそば」550円より安価。ただし、うどんは3玉増量サービスを実施していない。

うどん派の私は当然そばを選ばず、「月見うどん」490円+「かき揚げ」190円をオーダー。
混雑していたためか、提供されたのは注文から約20分後。


黄金色のツユにうどんが泳ぎ、具材はネギと追加の生玉子のみ。


うどんは博多らしく、柔らかめの仕上がりながら、だいぶ前に紹介した『イチカバチカ』とは異なり、麺の中心にコシがある。


モチモチとした歯触りと、噛み応えの双方が楽しめる。さすがは福岡の人気店、素晴らしいうどんである
かき揚げは、なかなかのビッグサイズで、食べ応えがあった。


具材は海老、イカ、玉ねぎ、人参、青菜に、ししゃものようなほろ苦い具材も入っていたが、たまたまか?
味付けは薄口だったので、途中でうどんスープに浸して食べた。


麺とかき揚げを食べ終えお会計…の前に、せっかくなので、お店推奨のそばも食べていくことに。
うどんは「かけ」を注文したので、「盛りそば」600円をオーダー。麺は2玉にしておいた。
店内の客も減ってきたので、待つことなく提供された。


大きな器だったので一瞬ビビったが、そばをひと口つまむと、水切りザルが見えたので、量は一般的な2玉だろう。


さっそく、ツユに浸して啜ってみると…うどんが柔らかい分、そばは硬め…というかボソボソの歯応え。
コシが強いのではなく、茹でが足りないレベルで、こんなそば人生初である。3玉にしないでよかった。
そばを無理矢理たいらげたあと、レジ近くのそば湯をもらいツユを飲み干す。なお、ツユの味は普通だった。


周囲の客も、3玉同額のそばを注文している方が多いが、特に不満なく食べている模様。
帰宅後、ウエストのそばについてネット検索してみたが、硬いという意見は見られず。この日の私だけ、ハズレを引いてしまったようだ。
こちらのお店で、「なんだこのうどん、柔らかすぎるぞ!」などと店員に怒るバカな客がいたら、
「この柔らかさが博多うどんの特徴なんですから、怒鳴るのはやめなさい」などと仲裁するだろうが、
「なんだこのそば、硬くて食えねえぞ!」とわめき散らす客がいたら、私も加勢しちゃうかもしれない。
初訪問時の感想は、「ウエストではやはり、うどんを喰うべし!」だ。

数日後、再び母校グラウンドで試合観戦したあと、ウエストに寄る。到着したのは16時過ぎ。
今回はぶっかけうどんの中から、「豚玉ぶっかけ」690円をチョイス。空いている時間帯だったので、すぐに出てきた。


最初から、濃い口ダシのツユが少し入っており、客が好みで追加する。


うどんは冷水で絞めてあるが、相変わらず表面は柔らかく、ツルツルと軽快に啜ることができる。
豚肉は味も食感もイマイチだったが、ノリ、ネギ、揚げ玉や玉子ちゃんが、いい働きをしていた。


ご飯やトッピングを付けなかったので、あっという間に食べ終えてしまった。

時刻は16時45分くらい。ウエスト町田店は、17時から「居酒屋メニュー」と称するおつまみの提供が始まるため、
少し待って1杯やろうかと悩んだが、既にうどんを食べてしまっているため、あまり飲み食いできそうもない。
この日はあきらめ、空腹のときに改めて飲みに来ようと計画し、おとなしく退散。
ちなみに、私がもっとも惹かれた商品は、下記の「もつ鍋」1人前290円である。


「ご注文は2人前より」だが、それでも580円。私が知る限り、最安レベルのもつ鍋である。

そしてつい先日、もつ鍋で一杯やるために、17時過ぎにウエストへ3度目の訪問。
前の2回はカウンター席だったが、夜はひとり客でもテーブル席に案内される。鍋を頼むので好都合だ。
まずは「瓶ビール」650円を注文。サッポロ黒ラベルの中瓶だった。


おつまみメニューは、カメラに収まらないほど豊富で、価格も200~450円とお手頃。
 

個人的には、一見しいたけ天みたいな、「オレオの天ぷら」300円が気になったが、


注文したのはもつ鍋2人前と、餃子好きゆえ「水餃子」400円だけにしておいた。鍋の量が多かったら困るからね。
前もって仕込んであるのか、数分後にはもつ鍋セットが到着。


横アングルはこちら。鍋の大きさから、じゅうぶん2人前はある。


具材はもつ、キャベツ、ニラ、モヤシ、ゴボウ、ニンニク、鷹の爪など。下に隠れているが、モヤシが結構多い。
加熱している途中で、水餃子が登場。業務用っぽい小さな餃子4個と野菜が、うどんダシに浸かっている。


580円のもつ鍋と並べると、水餃子の400円は高く感じる。4個のうち2個は、皮の一部が異様に硬かったし。


強火で煮たあとアクを取り、その後はガスを弱くして、


ついでに、皮が硬い(解凍ミス?)水餃子も一緒に煮込み、全般に火が通ったところで、


とんすいに取り分けて食べ始める。もつは脂が落ちて小さくなっちゃったね。


鍋のダシもうどんダシと近い味だが、もつの脂やニンニク、野菜の甘味が溶け込んで美味しい。
すぐにビールが空いたので、「ウーロンハイ」350円を追加。ついでに無料のゆず胡椒も持ってきてもらった。


ゆず胡椒や卓上の七味で味変し、どんどん鍋をたいらげていくが、やはり2人前はダテではなく、ウーハイが先になくなる。
次のお酒は、「もつ鍋には焼酎ばい!」とエセ九州弁を心の中で叫び、「黒霧島」330円のそば湯割りを注文。
そば湯割りは、ボトル客限定かつセルフかもしれないが、店員さんが作ってくれた。ありがとうございます。


鍋の具材をほぼ食べ終え、そば湯割りも飲み終えたところで、シメの「うどん麺」200円をオーダーすることに。


シメは「おじやセット」200円もあるが、そばやラーメンはなかった。
すぐにうどんが登場。おそらく、かけうどん1杯分と同量だと思う。


水餃子の残った汁=うどんダシもキープしておいたので、こちらも鍋に注いで再加熱。


ちょっと茹ですぎかなあ…くらいで火を止める。まあ、ヤワヤワのうどんは消化が良さそうだし。


食べてみたら、おお、中心にはやっぱりコシがある! シメのうどんは、鍋の再加熱を計算し、硬めに提供しているのかもしれない。


先述した、鍋の具材やもつの脂分、ゆず胡椒などを含んだダシとも、柔らかうどんはベストマッチ。
繰り返しになるけど、ウエストはやっぱりうどんだ!
鍋が熱く、丼のように直接飲めないためスープは残したが、うどんは食べ終え腹パンパンでお会計。
今回頼んだもつ鍋+うどんだが、友人とふたりで来店し、もつ鍋2人前とシメうどん2杯を頼めば、計980円。
つまり、ひとりあたり490円と、私が初回に頼んだ月見うどんと同額で食べられる計算になる。なんてお得な!
無論、それではお店が気の毒なので、みなさんはぜひ、お酒やおつまみを追加してほしい。

そばや水餃子など、不満の残る商品もあったが、あの柔らかうどんと、激安もつ鍋の魅力は捨てがたい。
西側の町田市だけでなく、ウエストさんが東京のあちこちに出店するのを願ってやまない。
次回は、もつ鍋のシメはうどんだけでなく、「海老天」、「牛肉」、「豚肉」、生玉子に、「ちくわの磯部揚げ」やオレオの天ぷらなども頼み、
豪勢な(というかバカ丸出し)オリジナル鍋焼きうどんを作ってみたい。



ウエスト 町田店
東京都町田市忠生4-8-2
JR淵野辺駅から徒歩約22分、日大三高からは徒歩約23分
営業時間 11時~22時、21時半ラストオーダー
定休日 無休
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がんばれ西武ライオンズ 新秋津『なべちゃん』

2024年09月23日 | 居酒屋・バー
プロ野球のペナントレースもいよいよ大詰め。
私が応援しているオリックス・バファローズは、昨年までリーグ三連覇をしていたとは思えぬ負けっぷり。
2リーグ制になった1950年以降、三連覇を遂げたのはセ・パ両リーグ合わせて、のべ14チーム。
4年目の成績を調べてみたところ、優勝し連覇を続けるチームや、2位や首位と僅差の3位など、好成績のチームが大半。
そりゃあ、3年連続優勝するくらいだから、チーム力も充実しているに決まってるよな。

最低順位は、59年西鉄ライオンズ、67年南海ホークス、70年阪急ブレーブス、2019年広島カープの4位。
首位との最大ゲーム差は、59年西鉄の22.0。ただし66勝64敗の貯金2で、優勝した南海が貯金46と強すぎたようだ。
最低勝率は、70年の阪急で64勝66敗の.482。他のチームはすべて勝率5割以上だった。
要するに、9月22日現在、5位に低迷し首位と25.5ゲーム差、59勝73敗の借金14で勝率.447のオリックスは、
三連覇経験チームでは史上最弱。以前私が唱えた、「オリックス三連覇はまぐれ」説は、正しかったようだ。
ただ問題なのは、そんなオリックスに15ゲーム差を付けられている、最下位の西武ライオンズである。
8月19日までシーズン100敗ペースだったが、翌日からオリックスが3連敗し、危機を救った(苦笑)。

かつての西武はメチャクチャ強く、85~88年に四連覇すると、90~94年には五連覇。
89年も、優勝した近鉄バファローズに0.5差の3位で、世が世ならリーグ十連覇の新記録を達成していた。
そんな西武ライオンズを、長年応援し続けているのが、新秋津の立ち飲み店『なべちゃん』である。


正式名は『立ち飲みスタジアム なべちゃん』で、以前は別の場所にあったが、数年前に現店舗に引っ越し。
シーズン中は店内モニターで西武の試合を放映し、お客は声援を送りながら、渡辺店主やママさんが作る料理とお酒を楽しんでいる。
旧店舗時代から常に混雑していたため、なかなか入店が叶わず、初めて訪問したのは2年前。
近くの『竹辰』で一杯やったあと、西武-ソフトバンクホークス戦の経過が気になり入店した。
飲み食いしたあとだったので、注文したのは「ウーロンハイ」と「玉子豆腐」だけ。価格はたぶん、どちらも350円くらいだったはず。


中継でスコアを確認し、1杯飲んだら帰るつもりだったが、1-1という緊迫した試合展開から目が離せず、ウーハイをお替わり。
隣にいた、常連さんらしき方が語ってくれた西武の情報もためになり、気付けばウーハイを5杯飲んでいた。
この日のソフトは、勝つか引き分けで優勝だったが、延長11回裏、二死から森友哉がヒットで出塁し、続く山川穂高がサヨナラホームラン!
森をもらったオリのファンがいうのも図々しいが、森と山川が移籍したのも、西武弱体の理由のひとつだろう。

ホームランが出た瞬間、店内にいた西武ファンたちと一緒に、オリックスファンであることを隠していた私も大喜び。
初対面の方ばかりだったが、全員で乾杯orハイタッチ。若い女性客とのハイタッチは、ちょっと緊張した(←だらしねえ)。
この日西武が勝ってくれたことで、翌日オリが勝ってソフトが敗れ、オリが奇跡の逆転優勝を遂げた。 ※詳細はこちら

4日後、今度は友人となべちゃんに再訪問。この日は試合がなかったのに、4日前に一緒に語った常連さんが来ていた。
このお客さんや店主夫妻に、実はオリファンだったことを明かそうか迷ったが、結局黙ったままで、現在に至る。
まあ、西武戦の中継中に、露骨に相手チームを応援したりしなければ、他チームのファンも大丈夫だと思うよ。
私もさすがに、西武とオリが試合をする日は、飲みに行ったことはない。
この日も別の店で飲んできたので、頼んだのはここで紹介した「ハンバーグステーキ」と「キムチ」のみ。


店主は昔、レストランでシェフを務めていたおり、ハンバーグは本格的なテイストだった。
そのレストランが西武グループだったため、選手たちとも親交があるらしく、ユニフォームなどが店内に飾られている(後述)。

その後も、お店には何度か訪問したので、注文した商品を以下で紹介していく。
まずは、最後に訪問したときのメニューを掲載。こちらはドリンクで、


こちらがフードメニュー。日替わりで毎回15品目ほど用意されている。

※さっきのは「ハンバーグステーキ」で、「ハンバーグ鉄板焼き」とは別商品かな?

私はウーロンハイか「びんビール」500円、あとは「ホッピー白」400円+「同なか」200円のセットを頼むことが多い。


この日のコースターは、2019のライオンズフェスティバルで配布されたものかな?


だいたい2軒目か3軒目に寄るので、料理の注文は少なめ。
こちらはハンバーグとは対照的に、家庭的な味わいだった「肉じゃが煮」600円。


これはたぶん、友人が頼んだ「ソーセージ鉄板焼き」750円。我々の注文時は、もう少し安かった記憶がある。


個人的には未知の料理「磯はんぺん」500円は、青海苔が入った練り物で、はんぺんとカマボコの間のような食感だった。


私が気に入ったのは、下記の「鶏ガーリックバター鉄板焼」850円。


立ち飲み屋さんで出てくるのは珍しいと思われる、クオリティの高い商品で、ナイフとフォークも提供される。切り分け方がヘタで申しわけない。


にんにく風味のチキンはもちろん、添えられたベーコンとポテトもウマかった。

先述したように、店内壁には選手からプレゼントされた、実際に使用したユニフォームや帽子などが掲示されている。
これは、左側が大久保博元、右側が鈴木健かな。他球団の帽子もたくさん並んでいる。


これは右側が西武から近鉄に移籍した安部理で、左のは…見たことないな。


左肩にオレンジ色のライオンがいるのは、西鉄ライオンズ時代のものかもしれない。今度店主に聞いてみよう。
グッズだけでなく、店主が撮影した(あるいは寄贈された?)、西武の黄金時代をとらえた貴重な写真も多い。
こちらは1992年、ヤクルトスワローズを下して日本一になった直後の記念撮影。


私の撮影がヘタで、誰がいるのかわからないだろうが、監督は森祗晶で、主力投手陣は、渡辺久信、石井丈裕、郭泰源、工藤公康、鹿取義隆ら。
野手陣の主力は、石毛宏典、田辺徳雄、伊東勤、辻発彦に、言わずと知れたAKD砲
彼らの写真もあったので、それぞれ撮影。長距離打者なのに盗塁王も獲得した、A=秋山幸二。


まだ太っておらず、このまま西武に残れば良かったと思われる、K=清原和博。


打順は五番も、本塁打王や打点王を何度も獲得した、D=デストラーデ。登録名はオレステス・デストラーデだ。


9月22日時点で、今年の西武のホームランは56本とリーグ最少。秋山と清原のふたりだけで到達できる本数だ。
西武はAKDの前の時代も、田淵幸一、大田卓司、テリー・ウィットフィールドらが猛打を振るっていた、
あの時代は、私の嫌いな細かい継投、日替わり打順は珍しく、さらにはスター選手の米国移籍はなかったため、
選手の年俸も高騰せず、入場料も安かった。この頃と比べると、今は給料泥棒が多すぎる。 ※特にオリックス
また、今年は「飛ばないボール」疑惑もあり、投手戦というか貧打戦ばかりで、ちっとも面白くない。 
凄い打者が揃い、得点と白星を積み重ねる、西武が憎たらしいほど強かった、あの頃の野球が懐かしい
もうすぐオフシーズンになるが、なべちゃんでご夫妻やお客さんと、昔のプロ野球について語りたいよ。

最後に。本日9月23日、マジック1だったソフトバンクのパリーグ優勝が決定
オリックスに9-4と完勝してのV、ではなく、実際は試合終了より前に、西武が2位の日本ハムを破っており、その時点で優勝が決定していた。
意地を見せた西武ライオンズの選手・関係者の皆さん、来年はもう少し頑張ってください。
そして、今日まで6勝16敗とソフトにカモにされ、地元で胴上げを見せられたオリックスも、来年はもうちょっと頑張れ。
まあ、相手の優勝がかかった試合で、エラーした選手がヘラヘラ笑ってるんだから、来年は西武に抜かれて最下位かもな。

おまけ
店内に貼ってある、唯一の非プロ野球選手の写真だと思う、西武ファンの吉永小百合さん



立ち飲みスタジアム なべちゃん
東京都東村山市秋津町5-25-26
JR新秋津駅から徒歩約1分、西武戦秋津駅からも徒歩5分くらい
営業時間 16時~22時 西武の試合時間などによって、早まったり延長したりすることも
定休日 日曜、その他不定休あり
※営業時間や定休日については、こちらのお知らせアカウントをご確認ください
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人生何度目かの「豚骨ラーメンブーム」到来

2024年09月20日 | ラーメン、つけ麺など
久留米で誕生し、博多、長浜などで発展したとされる、福岡産豚骨ラーメンを求め、
地元周辺で駅チカの店を巡り、そのとき初訪問した、国分寺『木村亭』のラーメンに感動したわたくし。
その後も飽きるどころか、別のお店でも食べ続けている。もう若くないのに、人生何度目かの豚骨ラーメンブームを迎えたようだ。
というわけで今回は、最近食べた福岡豚骨ラーメンを5杯紹介する。

まずは、かつては「豚骨ラーメン店はここが一番」だと思っていた、南阿佐ヶ谷の『萬福本舗』
前回ブログで、「値段の安さや通いやすさも考慮すると、今の私にとっては、福岡・豚骨ラーメンなら木村亭さんがベストかも」と記した。
立川在住の私には近場の店舗であり、深夜2時まで営業していて、基本のラーメンが650円という諸条件を考慮し、「ベスト」と称したのだが、
※2024年10月追記 木村亭さんのラーメンは750円になりました
ラーメンの味だけならば、萬福本舗さんも負けていないし、むしろおつまみや酒類も豊富で、お店としての魅力は互角である。
久々の訪問となった先日は、基本の「とんこつラーメン」750円と、トッピングの「肉味噌」100円をオーダー。


画像右上に写っているのが肉味噌だが、実はラーメンの注文前から頼んでおり、
最初は「焼きワンタン」380円に、卓上のゴマと一緒に付けて食べていた。


単独でもおつまみになり、別の料理に付けても美味しく、無論、ラーメンのスープに溶かしてもウマい。


こちらのお店を訪れた際は、この肉味噌も忘れず頼んでいただきたい。
ちなみに、肉味噌の投入は途中からで、最初は純粋に、スープと麺を楽しんだ。前回より濃厚だった気がするし、いずれにしても、
萬福本舗さんのラーメンは相変わらず美味しいので、当然のように「替玉」120円を追加注文。


そのまま丼に投入したら、異様に麺が多い気がする。替玉の方が麺が多い?


小川の『いし』さんでも同じ感想を抱いたが、よく考えると、ひと玉めでスープを飲み過ぎてしまっただけだろう。
散々飲み食いしたので、スープは少し残したが、麺と具材は食べ切り「ごちそうさまでした」。
一時期、体調を崩していた店主さんも元気に調理していたし、萬福本舗さんでは、今後も飲み食いさせていただくつもりだ。

続いては、たった今名前を出した、東京で初めて福岡豚骨ラーメンを出したとされる、『九州ラーメン いし』
友人と小川駅周辺のの居酒屋で飲んだあと、2軒目として訪問。まずは「焼酎」=いいちこのウーロン茶割り400円を注文。
おつまみは、「チャーシュ」500円と、初めて頼む「目玉焼」450円を選択。


ラーメンに並ぶ名物である、明朗な店主との会話を楽しみつつ、焼酎割りを3杯ほど飲んだあと、
友人も私もシメの「ラーメン」700円を注文。私は紅生姜抜きでお願いしてみた。


大鍋でたっぷり泳がせるように茹でた、博多・長浜風よりは太めの麺と、臭みのないスープはやっぱり好相性。
途中で、ラー油を垂らして辛味と色味を加え、その後は一心不乱に麺を啜った。


酩酊かつ満腹状態でお店を出たあとは、小川駅至近の喫茶店『待夢』でひと休み。
友人はコーヒー(銘柄は忘れた)、私は「クリームソーダ」350円を注文し、懐かしい純喫茶の雰囲気を存分に味わう。
 ※ブレ失礼

西武線小川駅で下車した際は、いしさんで飲んで喰って→待夢さんで休息という、昭和満喫コースをぜひ試してほしい。

3杯目は、分倍河原のラーメン居酒屋『麺屋 しょうちゃん』。別の店で飲んだあと、シメのラーメンを食べるために訪問。
お酒は頼まず、基本の「博多豚骨ラーメン」780円に「味玉」100円を追加。


以前も記したが、しょうちゃんさんの味玉は甘口でイケる。さすがは甘口醤油の文化がある、九州のラーメン店だ。
ここの豚骨スープも、臭みはなくまろやかで、細いけれど九州っぽくない麺を使っているのは以前と変わらず。
すぐに麺を食べ終え、「替玉」120円と「替玉子」を追加。替玉子は、単なる味玉の追加である。


おろしニンニクを加え、玉子と麺を丼にドボン。


ひと玉めで、スープはまろやかというか、「ちょっと薄い?」と感じたのだが、替玉をしたら、さらに薄まってしまった。
卓上には追加タレはなく、置いてあるのは、九州のように甘くない普通の醤油のみで、足すのも変だ。
この日のスープは物足りなかったが、繰り返しになるが、ここの味玉は甘くて美味しい
一挙に5個くらい注文し、ラーメンに入れて食べてみたいが、お店の人に気味悪がられそうだ。

4杯目は、最近ちょくちょく通っており、冒頭でも名前を出したお店、国分寺『木村亭』
「豚骨ラーメン」650円の食券を購入後、「生玉子ありますか?」とたずねたが、用意してないそうなので、「味玉」100円を追加。
同じ九州の佐賀ラーメンは、生玉子入りが主流と聞いたが、福岡ラーメンのお店ではあまり見かけないね。 ※7年前食べた佐賀ラーメンはこちら
数分後、豚骨ラーメンが登場。前回ブログでも似たような画像を何枚も見たと思うが、今回もあえて撮影・掲載。


見た目はシンプルだが、普通のお店とは一線を画すウマさを秘めており、夜遅い時間の訪問だったが、スープはいつもと同じ濃厚さ。
時間によって味が違う、たとえば、開店直後の時間帯は、煮込みが足りず味が薄い、というお店もあるようだが、
木村亭さんは毎回ブレが少ない、というかほぼブレがなく、高レベルで安定している
あとから来た味玉も、ちょうどいい半熟具合。麺もスープも残さず、大満足でお店を出る。


こんなにハイレベルなラーメンが、今の時代に650円で食べられるなんて、なんだか申しわけないよ。

そして昨日、毎月恒例、一橋学園の『なにや』にチャーシューを買いに行ったのだが、
珍しく新小平駅からではなく、一橋学園駅から向かったところ、
駅の近くに新しいラーメン店ができているのを発見。しかも博多長浜ラーメンのようだ。
チャーシュー購入後、お店に戻ってみると、屋号は『博多長浜とんこつ亭』で、都下では珍しい立ち食いラーメン店と判明。


入口脇にメニューが貼ってあったが、立ち食いとはいえ「とんこつラーメン」550円は安い!


入店すると、厨房を囲むカウンターと、離れた場所にカウンターがひとつ。最大キャパは8名くらいか。
券売機で食券を購入し、厨房にいた男性店員に渡す。ひとりが調理担当で、もうひとりが客対応及び調理補助か。
この券売機、新札、新五百円玉(出たのは2021年だが)は使用不可で、替玉などの追加注文もその都度、券売機での購入を求められる。
「背脂とんこつラーメン」650円も気になったが、最初はやはり、基本のとんこつラーメンに、「生たまご」50円をトッピング。
生玉子は別皿提供も可能なようだが、私は「月見ラーメン」にしてもらった。


店員さんから丼を受け取り、立ち食いカウンターでへ。丼は結構熱々なので気をつけた方がいい。
安価だけど量は普通のお店と変わらず。具材もバラ肉チャーシュー3枚、キクラゲ、ネギと、不足はない。


まずはスープをひと口飲むと、最初の印象は豚骨ではなく、東京の醤油ラーメン!?
その理由は、輪切りにされた長ネギにあった。福岡豚骨ラーメンは、青ネギの小口切りが一般的だからね。
長ネギの風味がスープに溶け込み、それが東京醤油ラーメンを思い出させたようだ。
改めてスープを味わってみたが、意外と油っこさはあったが、豚骨臭さはなく、コクや旨味も控えめ。
店内貼紙にあった、「豚骨が苦手な方でも食べられるラーメン」の説明どおり、無難なテイストといえる。
麺は、味や細さに問題はないが、他店よりも短い気がした。食べづらくはないけどね。


薄いバラチャーシューは味付けも薄く、肉の味がダイレクトに伝わり、昭和時代のチャーシューを思い出す。
麺とチャーシュー1枚を食べ終え、「替玉」150円を追加注文。硬さは柔らかめを希望した。
なお、最初のひと玉は、客の要望は受け入れられず、お店指定の「硬め」で提供される。
ネットで苦言を呈しているヤツがいたけど、最初くらいはお店推奨の硬さの麺を試してみてもいいじゃないか。
すぐに、ネギが乗った替玉が登場。「早く安く」もお店のモットーだ。


ふた玉目でも、特に薄まったりすることはなく、黄身ちゃんを溶いて麺や肉に絡めたりして、美味しくいただいた。
ラーメン、替玉、生玉子で、計750円はお得だし、味や接客も問題はないが、立ち食いという業態は、やはり客を選びそうだ。
食事の時間が限られている、ビジネスマンには需要がありそうだが、そういうお店はビジネス街で開業すべきで、なぜ一橋学園駅前なのかなあ。
ちなみに、この店舗の隣には立ち食いそば屋があったのだが、建物老朽化などの理由で、数年前に閉店している。
博多長浜とんこつ亭さんには頑張ってほしいが、薄利多売の多売が難しそうだ。
あと、カウンターがちょっと低くて、足の長い(胴が長い?)私には不便だったが、これは仕方がないかな。

以上、最近食べたラーメンを5杯紹介したが、依然として私の豚骨欲は燃え盛っている。
新規開拓も含め、福岡豚骨ラーメン巡りは、まだまだ続きそうだが、身体に悪影響が無いか心配だ…(←何を今さら)。

おまけ
日本から出たことのない私が、「世界一のチャーシュー」と絶賛する、なにやさんのチャーシューが、


昨日購入したら、通常の約4割引きと、メチャクチャ安かった。他の店なら、倍から3倍は取られるぞ。
しばらくこの価格らしいので、なにやさんのチャーシューを試すなら、ぜひこの機会に!
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美人も訪れるラーメン店 国分寺『木村亭』

2024年09月06日 | ラーメン、つけ麺など
今年初めて訪問し、ラーメンの味が気に入り今後も通うと決心した、国分寺の『木村亭』

※初回に食べた「豚骨ラーメン」

2度目の訪問は数週間後。店内はカウンター席のみで、席によっては券売機で食券を買ったあと、一度店外に出る必要がある。
この日は、券売機の隣に座ったので、メニューを撮影できたのだが、相変わらずのピンボケで申しわけない。


提供しているのは、基本の豚骨ラーメンに各種トッピング、あとはご飯、つまみ、飲物だけと少数精鋭。
驚くべきは、ラーメン650円、替玉100円という低価格!
このときも触れたが、愛読しているラーメンブログによると、開店以来まったく値上げしていない模様。
なので、この日頼んだ「味玉ラーメン」も、750円という安価。味玉が100円以上するお店も増えてきたので、ありがたいよ。


横アングルの丼の向こう側に、チラリと見えるのは、


替玉を推奨する「麺の硬さ一覧表」(私が勝手に命名)。以前も記したが、私は「やわらかめ」が好み。


お店で使用している麺は、一般的なものとは異なり、身体に悪いとされるプロピレングリコール(PG)は不使用で、
水あめ、米酢、ハチミツ、三温糖、リンゴ果汁、果実酢、梅抽出液などを加えた、安心安全の福岡の博多麺らしい。


替玉を注文した際、リンゴ味を期待し麺だけかじってみたが、私のバカ舌では、他店の麺との違いはわからなかった。
ただし、豚骨独特の香りとコクと旨味がある、茶褐色の濃厚スープとの相性は抜群。
この日も、絶品豚骨スープと絡んだ麺だけを一気に食べてしまい、すぐに替玉を注文し、別皿で提供された麺を投入。

※替玉は、店主が現金対応してくれる

さっき転記したように、木村亭さんの麺は健康にいい(←そこまでは書いてない)ので、替玉に抵抗はない。
ふた玉目からは具材も味わう。チャーシューは私好みの醤油で煮込んだ甘じょっばウマいやつで、
やや厚めの長いサイズが1枚。下記画像は、途中で二手に分かれた状態。


味玉は、ちゃんと火が通っており、黄身ちゃんはほどよい半熟。


卓上には、ラーメンダレ、コショウ、ゴマもあるが、私が使うのはおろしニンニクと紅生姜だけ。
具材と麺ふた玉をたいらげ、スープも飲み干し「ごちそうさまです」。

店主は金髪の男性で、一見ヤンチャそうな外観(失礼)だが、食券を渡すときや替玉注文時、そして食べ終えて丼をカウンターに上げる際は、
必ず笑顔を作って「ありがとうございます」と挨拶してくれるし、調理や仕込みの作業も丁寧だ。
帰り際、「ここのラーメン、ずいぶんお安いですね」と声掛けしたところ、
「自分ひとりでやってますので…」と返答してくれた。イヤ、人件費がかからないとはいえ、それでも破格でしょ。
ラーメン1杯650円という安価を維持している、店主の真摯な姿勢も、木村亭のファンになった理由のひとつだ。

こちらのお店が営業している場所は、2012年頃から頻繁にラーメン店が入れ替わっていた。
屋号や味は変わっても、オーナーは一緒だったようだが、その中に、私があまり好きではないお店が混ざっており、
木村亭も、同一オーナーの店かと勘違いしていたため、長年、訪問を避けてしまっていた。
店主曰く「もう8年くらいやってます」とのことだが、  ※開業は2015年説が濃厚
安くてウマいラーメンを、国分寺駅近くで深夜まで提供、という好条件のお店に、今年まで未訪問だった自分が悔しい。

その後も、南口の『それはそれ』で飲んだ帰りや、都内で飲んだあとに途中下車し、
シメのラーメンを求め木村亭に寄ってみたところ、ことごとく開いてなかった!


そのうち1回は定休日の月曜だったが(苦笑)、他は通常は営業しているはずの曜日と時間帯。上記画像は金曜の夜であった。
最後に店の前を通ったのが、近くの『紅葉』もスープ切れ閉店で振られた、8月4日の日曜日。
それから数週間後、久々に足を運んでみたところ、おおっ、木村亭さんの店内に灯が! 


感動のため、外観撮影はブレてしまったが(←しょっちゅう)、気にせず店内へ。
この日は「青ねぎラーメン」750円をオーダーした。


例の店主が、いつもと変わらぬ笑顔で提供してくれたのは、いつもと変わらぬ旨味じゅうぶんの豚骨ラーメン。
青ねぎ増し=野菜を摂取したから、と自分に言い聞かせ、ちゅうちょなくスープまで飲み干す。
丼には、粉末状に砕かれた豚骨が残る。木村亭さんが、長時間豚骨を炊いている証拠である。


食後、店主に聞いてみたところ、「お盆やらスープ切れやらで休んでいた」とのこと。
たぶん、日頃の行ないが悪い私が訪れたときに、たまたま休日だっただけで、長期間は休んでいなかった模様。
いずれにせよ、木村亭さんが通常営業していたことは、単純に喜ばしい。

さて、今回のブログは、タイトルに釣られて読んだ方もいるだろうから(笑)、そろそろ「美人も訪れる」について、説明しよう。
初訪問時、あとから若い女性客がやってきて、空いていた私の隣席に座った。
女性は酩酊しており、さらに入店後、「瓶ビール」500円も追加し、隣の私に「ねえねえ」などと親しげな口調で、いろいろと話しかけてきた。
人見知りかつ、心の狭い私は、見知らぬ年下の人間に、タメ口で話しかけられた場合、通常なら不快感を露わにするが、
この日は、私より15~30歳は若い女性に対し、終始敬語で応対した。なぜなら、彼女が美人だったからである。
女性はビールは少し残したが、ラーメンはしっかり食べて、満足そうに退店した。どうやら初訪問ではなさそう。
私自身、青春時代(笑)はとっくの昔に過ぎたし、正直枯れたと思い込んでいたが、若い美女に話しかけられたら、やはり嬉しい…
という感情が、自分に残っていることに驚いた。美人よ、気付かせてくれてありがとう!

木村亭の近所にある、オムライスとパンケーキのお店『eggg Cafe』に、私のような男性客が入店をためらうのと同様、  ※詳細はこちらの文末で
男性客が主体の牛丼屋やラーメン屋には、ひとりでは入りづらいと感じている女性は、現在も少なくないはず。
豚骨臭もせず、店内は清潔で、店主が温和な男性とはいえ、豚骨ラーメンのお店に、単独で訪問するのは勇気がいるはずだが、
木村亭さんには通算4度入店したが、異なる美人客に3度遭遇。初回の方と同様、3名とも常連と思われる、慣れた振る舞いであった。
根拠のない勝手な持論だが、美人は周囲の評価などはさほど気にしない、信念のある方が多いと思う。
木村亭に来る美人も、「豚骨ラーメン店に女性ひとり?」といった、私のような古い人間からの好奇の目を気にすることなく、
「私はここのラーメンが好き。だから食べに来ている!」だけなのだろう。
一方、これは偏見かもしれないが、豚骨が臭いだの、男ばかりでイヤとか文句をいう女は、だいたいブスであり、
食べログなどに、飲食店の文句をネチネチと書き込む女も、全員ブスに違いない…ここまで書くと、「かもしれない」ではなく明らかに偏見か(笑)。
とにかく、この店には大勢のファンがいて、その中に美人が数名含まれていることは事実である。

つい先日、シラフの状態で木村亭さんに4度目の訪問。
このときは、通算3人目の美女もあとから来店し、ラーメンを食べたあと、小声で替玉を追加注文し、
すぐにたいらげ「ごちそうさまです」と挨拶し、颯爽と退店。あまり見た記憶のない「美人の替玉」だが、サマになっていたよ。
一方の私は、豚骨ラーメンと一緒に、「ホッピー」350円と「おつまみチャーシュー」300円+味玉100円の食券を購入。
「最初に少し飲んでから、ラーメンを食べます」と店主に告げ、豚骨ラーメン以外の食券を渡した。
まずは、ホッピーの外と、断熱タンブラーに入った焼酎が提供される。


タンブラーからのぞいても氷しか見えないので、焼酎の量は少ないようだが、350円だしね。


さらに店主から、「焼酎の追加は現金でお受けします。150円です」と告げられ、安さにビックリ。結局、ナカは2回お替わりした。
そして、期待以上に素晴らしかったのが、おつまみチャーシュー。味玉も一緒のお皿に盛ってもらった。


ラーメンに入っているものよりも分厚い、高品質なチャーシューが全5枚。


薬味は刻んだ青ねぎと、白い部分の斜め切り、さらに細切れチャーシューも少し混ざっていた。

※紅生姜を追加してみた

このチャーシューと味玉があれば、本気で飲んだらナカをあと5杯は飲めそうだが、泥酔しては迷惑なので自重し、
3杯目のナカを飲み終えたところで、豚骨ラーメンを調理してもらう。スープに泡が浮き、いつも以上に濃厚かつウマそうだ。


残っていたおつまみのチューシュー2.5枚と、味玉半分を乗せ、さっそく食べ始める。


熱々スープで温めたチャーシューはウマさが増し、さらに食欲を増進。すぐに麺を食べ終えたため、替玉を注文。


そういえば掲載していなかった、ラーメンブログでおなじみ「麺リフト」を撮影。このブログでは需要なさそうだが。


いつものようにスープまで飲み干し、豚骨紛を確認して「ごちそうさまでした」。
これまで、たくさんの豚骨ラーメンを食べてきたし、ここよりも濃い店、油っこい店、臭い店など、いろんなお店を知っているが、
値段の安さや通いやすさも考慮すると、今の私にとっては、福岡・豚骨ラーメンなら木村亭さんがベストかも。

この日は、いつもより長く滞在したため、店主が巨大なヘラで大きな寸胴をかき回す、スープ仕込みの風景を拝めた。
マジメな店主がマジメに作っているラーメンは、ウマいに決まっているし、そりゃあ美人客が訪れるわけだ。
退店間際、「ラーメンだけでなく、ホッピーも安すぎませんか?」と聞いてみたところ、店主は苦笑いしながら、
「さすがに苦しくなってきたので…近いうちに少し(値段を)上げるかもしれません」とつぶやいた。
開店から9年間価格を維持してきたのだから、少しくらいの値上げは、私も含め常連客なら誰でも納得するはず。
おひとりでの営業は大変だろうし、どうか無理せず、今後も美味しいラーメンを作り続けてほしい。
※2024年10月追記 ラーメンは750円になりました

最後に、私が木村亭さんに通うのは当然、ラーメンが目的であり、決して美人客が目当てではないことを、ご理解いただきたい。
って、わざわざ書くと、かえって疑われそうだな(苦笑)。



ラーメン 木村亭
東京都国分寺市本町2-11-1
JR、西武線国分寺駅から徒歩3分以内
営業時間 19時~深夜2時  ※2024年12月追記 日曜は23時まで
定休日 月曜、その他、お盆休みなど不定休あり
※月曜日も、店内で仕込みをしているときは、急きょ営業することもあるそうです
コメント (4)
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