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明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

クライマックスシリーズの改革案

2024年11月25日 | プロ野球
今年のプロ野球日本シリーズは、DeNAベイスターズとソフトバンクホークスが対戦。
4勝2敗で下したDeNAが、球団としては26年ぶりの日本一を遂げた。


DeNAの選手、関係者、ファンの皆さん、日本シリーズ制覇おめでとうございます。

最初の2試合が、ソフトの圧勝だったため、当初は第5戦に行く予定だった横浜球場のパブリックビューイングを、
「4連敗で終わってしまう」可能性を考慮し、第4戦に変更した私としては、予想外の結果となった。  ※パブリック~についてはこちら

あとで知ったのだが、第2戦では山川穂高が試合後のインタビューで「牧選手の応援歌が好きです」と発言。
山川に悪気はなかったのだろうが、「相手の応援を楽しむほど余裕があった」と解釈もできるため、一部ファンが批判。
さらに、第3戦の試合前、DeNA先発の東克樹に対し、ソフトの村上隆行コーチが「東よりオリックスの宮城大弥の方が断然いい」と口にした。
どちらの投手の力量が優れているかはさておき(オリックスファンの私は東の方がいいと思う)、
この発言は完全に、相手チームへの敬意を欠いており、DeNAの選手だけでなく、一部野球ファンも反発。
東の快投と、前日の選手ミーティングで檄を飛ばしたとされる、桑原将志の本塁打などで、DeNAが初勝利。

この試合でも、ソフトファンと思われる客の指笛に対し、東が審判に抗議したところ、
球審がアナウンス室に指示し、「投球直前の口笛はご遠慮ください」のような意味の場内放送が流れた。
この場面について、ソフトの小久保裕紀監督が「よくわかんないですね。口笛って笑ってしまいました。みんな大爆笑していました」と発言。
最初は「口笛がどーのこーのって、東はワケわからんこと言ってやがるなと、ベンチのみんなで大爆笑」の意味かと思ったが、
実際は「口笛じゃなくて指笛の間違いだろ、とベンチのみんなで大爆笑」だったらしい。
東を嘲笑したのではないようだが、「言い間違えたアナウンス、及び指示を出した球審をみんなで爆笑」とは、アナウンサーや審判に失礼だし、
「そもそも、真剣勝負の合間にベンチで爆笑とは!」と、先に2勝したからって、チーム全体がたるんでいるのでは? との批判も噴出。
これらの発言で、アンチソフトファンが急増。シリーズの流れも変わってしまった。

私の感想としては、村上コーチの発言は、相手を発奮させ、自身が批判を受ける覚悟があったのならば問題ないと思う。
ボクシングなどの格闘技では、試合前に相手を挑発するのは常識だし、プロスポーツなら、あの程度の発言は許容範囲でしょ。
「相手も強いですが、我々も精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします」のようなコメントは、もう見飽きたよ。
むしろ、山川と小久保の発言の方が、相手を小馬鹿にしているようで、私は不愉快だった。
小久保が審判団を怒らせたかはともかく(偏った判定はなかったけどね)、DeNAが奮起したのは間違いなく、
以降の試合は5-0、7-0、11-2とソフトは3連敗。連続イニング無得点29回という、シリーズ新記録も作ってしまった。

パブリックで観戦した第4戦では、先発したA・ケイに対し「こんなにスゴいピッチャーだったっけ?」と驚いたのだが、
同じことを、A・ジャクソンや中川颯にも思ったし、さらには桑原や戸柱恭孝についても、
「ペナントレースでは、たいしたバッターじゃなかったのに…」と首を傾げたものである。梶原昂希や森敬斗も、普段はもっと打てないぞ。
まあ、かつての日大三(最近はやや迫力不足)のように、バカバカ打ちまくるチームが大好きな私としては、
打撃主体のチームであるDeNAが、小久保が自称する「美しい野球」(笑)を撃破したのは、実に痛快であった。

ここまで文章ばかりだったので、球団の公式ツイッターに投稿された画像を転載。


T・オースティンに田代富雄コーチ、ベイスターズとホエールズ、新旧主砲の2ショットだ。
日本シリーズ制覇を決めた第6戦の試合後、オースティンと筒香嘉智が、田代と抱擁していたのにはグッときたね。

そんなDeNAベイスターズの日本一に対し、シーズン3位のくせに生意気だぞ、との批難がネットで見られた。
とはいえ、DeNAは別にズルしたわけではなく、以前から決まっていたルールにのっとってクライマックスシリーズを勝ち抜き、
日本シリーズでも勝利を重ね、栄光を掴んだだけなので、ケチをつけるのはおかしい。
私が愛する競輪でも、普段は弱いくせにグランプリでうっかり勝っちゃって、賞金王かつMVPに…そんな選手は過去にいくらでもいた。
ただし、3位チームが日本一では、ペナントレースはなんだったの? という感情も理解できる。
私自身も、以前のようにクライマックスシリーズはやらず、リーグ1位同士がそのまま日本シリーズに出る方式を支持しているが、
消化試合が減少し、ファンの関心が持続し入場者の増加が見込めるなどのメリットもあるため、廃止するのも惜しい。
仮に廃止するのならば、現状と同様、最後まで順位争いに興味を持たせる、別の条件を加えるべきだ。

私が提案したいのは、トランプでおなじみ大貧民ルール。  ※大富豪とも呼ばれる
1位のチームは大富豪として、最下位のチーム=大貧民から欲しい選手をふたり獲得できて、代わりに(チームでは不要な)ふたりを最下位チームに譲渡。
同様に、富豪の2位チームは、貧民の5位チームからひとり奪ってひとり譲渡し、3位と4位のチームは平民扱いで特になし。
このルールを採用すれば、優勝の望みがなくなったチームも、ひとつでも上の順位を目指し、張り切るはずだし、
ファンも自分の好きなエースや主砲を奪われないよう、懸命に応援するだろう。
ただし、主力ふたりが1位チームに移籍するため、最下位チームとの力量差はさらに広がってしまうし、
現在の中日ドラゴンズのように、3年連続最下位になると、主力が計6人引き抜かれるため、チーム崩壊及び現在の12球団制度が危うくなる。
また、上位から下位に移籍させられる選手が気の毒、という意見も出るだろうから、現実には難しそうだ。
選手ではなく、1位は6位から10億円もらい、2位は5位から3億円、3位は4位から1億円のような、金銭譲渡の方がまだマシか。
上記金額はあくまで例だが、金額によってはやっぱり、6位チームは滅亡してしまうかな。

現状のクライマックスシリーズを継続するならば、上位チームに与えるアドバンテージの見直しが必要だろう。
先日、「1位チームには2勝分のアドバンテージ」なんて案が出たようだが、それでは有利すぎるし、負けたら相当みっともない。
私の希望案は、ファーストステージ、2位と3位の対戦は現状のままでOK。
3戦ともホームで戦えるし、1勝1敗1分、あるいは1勝1敗2雨天中止など、勝敗が並んだ場合は2位が勝ち上がりと、現状でも0.5勝分有利。
そもそも優勝できなかった2位チームに、これ以上の優遇は不要だろう。

一方、ペナントレースを制した1位チームが登場する、ファイナルステージは改良の余地がある。
私はそもそも、1位に1勝のアドバンテージ、6試合で先に4勝した方が勝ち上がり、という現状のルールが気に食わない。
日本シリーズが、7試合で4勝制なのだから、クライマックスのファイナルは5試合の3勝制でいいでしょ。
昔パ・リーグで実施されていた前後期制も、前期優勝チームと後期優勝チームのプレーオフは、5試合3勝制だった。
全5試合で、2勝2敗1分や、1勝1敗3分など、並んだ場合は1位が勝ち上がりと、ファーストステージと同様、0.5勝のアドバンテージを設ける。
元々、相手はファーストステージで先発投手をふたり使っているため、1位チームの優位は動かないが、
さらに優遇措置として、シーズン中のゲーム差を、得点として加算というメリットを追加。
今年のセ・リーグを例にすると、1位読売ジャイアンツと3位DeNAとのゲーム差は8。
巨人はアドバンテージとして8点を、行われる5試合に自由に振り分けられる。発表は前日の予告先発のときでいいかな。
たとえば、「初戦は2点使う」と巨人が表明した場合、翌日の試合は、すでに巨人が2点入った状態から始まる。
無論、「明日のDeNAは東が先発だから、4点使っておこう」などと、相手投手によって点数を変えたり、
最初は普通に戦い8点を温存し、DeNAに2勝され追い詰められたら、得点を惜しみなく使い、流れを変えることも可能。
いずれにしても、5試合で8点加算できるのは有利だし、パ・リーグのソフトの場合は、
2位日本ハムファイターズとのファイナルステージでは13.5点、3位ロッテマリーンズが相手なら18.5点も使える。
加算できるのは基本「正の整数」のみで、13.5などの場合も、小数0.5が使えるのは一度限り、とする。
なお、試合当日のスポーツ新聞などに、「本日の試合 ソフトバンク(1.5)ー日本ハム」などと記載された場合、
「今日の試合は、ソフトが1.5点使ったのか」と判断するのが、ごく普通の野球ファンなのだが、
「おっ、スポーツ新聞にも、とうとうハンデを載せるようになったか!」などと喜ぶ輩は、
おっかない人が運営する、非合法な賭博に手を染めているので、近寄らない方がいいよ(苦笑)。

ここで再び、休憩代わりの画像を一枚。東スポサイトから拝借した、田代コーチとマスコットのスターマン君。

※昔から田代が好きなので

上記の【ゲーム差を得点として試合に加算】システム、我ながら良案だと思うんだけど、いかがだろうか。
「試合前から既に得点が存在するなんて、野球の根底を覆す暴挙だ」などと怒る方もいそうだが、
指名打者とか申告敬遠とか、はたまたタイブレークとか、今回のプレミア12のピッチクロックとか、
以前はなかったルールが、近年は度々追加されているので、今さら根底もクソもないでしょ。
無論、私のプランにも欠点はあるはずだが、誰もが納得できる完璧なルール・システムを作るのは難しい。
そもそも、さっき触れたプレミア12も、予選から8連勝し、台湾にも2連勝していた日本が、
おかしなルールにより3度目の対戦となった台湾との決勝戦に敗れ、8勝1敗の準優勝。優勝した台湾は6勝3敗なのに…。

※敗戦が決まり、ショックを隠せない井端弘和監督

プレミア12にも、勝ち上がりシステムの早急な変更を望んだところで、今回はおしまい。

おまけ
昨夜、私がもっとも注目していたのは、プレミア12決勝ではなく、小倉競輪場で行われたGⅠ・競輪祭の決勝であった。
優勝したのは、福井県所属の脇本雄太選手。撮影したタイミングが悪かっただけで、普段はもっと優しい顔立ちである。


チョイ浮きだが車券も取らせてもらったし、今回は野球ブログなので詳細は避けるが、競輪祭決勝戦の結果により、
私が普段応援している、千葉県の岩本俊介選手が、年末の競輪グランプリに参加できることが決まった。
勝てないのはわかっているけど、たぶん彼から買う。今から楽しみである。
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パブリックビューイングで日本シリーズ観戦

2024年10月31日 | プロ野球
今回は、開幕直前以来となる「プロ野球」カテゴリーのブログだが、残念ながら7ヵ月前に私が危惧した、
【マスコミは、大リーグの大谷翔平ばかりを報じ、日本のプロ野球を軽視】という状況は変わっておらず。
フジテレビなんか、昼間に行なわれた米国の試合を、わざわざ夜の日本シリーズと同時間帯に再放送してやがる。非国民め!
刺身や納豆は喰えないが(苦笑)、日本を愛し、日本のプロ野球も愛してやまない私は、
「みんな、もっと日本シリーズに関心を持とうよ!」と強く訴えたい。

今年の日本シリーズは、パ・リーグを圧倒的な強さで制したソフトバンクホークスと、
セ・リーグ3位ながら、クライマックスシリーズで上位チームを撃破した、DeNAベイスターズとの対戦となった。
3位のチームが勝ち上がったことも、盛り上がりに欠ける理由のひとつだろうが、
別にベイスターズはズルをしたわけではなく、規則にのっとって試合に臨み、勝ち進んだだけである。
実際、クライマックスシリーズでは、投手陣の踏ん張りもあり、優勝した読売ジャイアンツと遜色ない強さを発揮。
以前も書いたが、普段はチンタラしているプロ野球選手も、ここぞという試合では素晴らしいプレイを見せる。

シリーズ開幕前の下馬評では、投手陣・打撃陣ともに層が厚く、守備や走塁でも隙がなく、
何より、個々の選手が野球をよく知っている、ホークスが日本一になる、と予想した野球評論家が多かった。
一方のベイスターズは、打者の能力は見劣らないが、繋ぐ意識に欠けるというか、バントや進塁打で走者を進めることが少なく、
チーム打率はリーグトップながら、走者を還せない効率の悪い攻めが目立ち、走塁も重視していない印象。
ディフェンス面でも、レギュラー捕手の山本祐大が負傷し、そもそもエラーの数はリーグ1位だ。
それでも、クライマックスを勝ち進んだように、ハマったときの爆発力は12球団屈指。
喜ばせたと思えばすぐにガッカリさせたり、諦めた途端に巻き返したりと、見ていて飽きないチームである。
普段はオリックスファンで、例年パ・リーグ側の勝利を願うことの多い私だが、今年はセ・リーグ代表のベイスターズを応援。
昨夜の第4戦は、横浜スタジアムで開催された、パブリックビューイングに参加してきた。


入場無料だが、ベイスターズ以外のファンはお断りで、他チームのユニフォーム姿での入場も当然禁止。
早めに球場に着いたので、グッズショップで選手ユニフォームを購入するつもりだったのだが、9900円~と異様に高い。
20年ほど前、当時ファンだった阪神のユニフォームは、4500円くらいで買えたのに。
結局、私が選んだのは1800円のタオル。現在のベイスターズで一番好きな、コーチの田代富雄だ。


本当は、田代と同様80年代の大洋ホエールズを支えた、齊藤明雄のタオルが欲しかったのだが、
女性店員に「すみません、齊藤明雄のタオルはないですか?」とたずねたら、怪訝そうな表情をするので、
「あ、OB選手の斎藤…」と告げたところで、「OBのはないです」と即答。若い店員さんが、ヒゲの齊藤を知っていると思った私が悪い。

開場時間の17時直前に、ベイスターズファンの先輩と関内駅前で合流し、一緒に入場。
一塁側内野席を確保し、この位置からバックスクリーンで放映される、福岡ドームの試合を観戦した。


上記画像に映し出された文字は、「勝ち切る覚悟 最終決戦。」


最終決戦=日本シリーズに出場できた誇りを胸に、勝ち切れベイスターズ!

試合開始まで時間があるし、文字どおりのハマ風が吹き寒かったので、アルコールで身体を温めることに。
球場内の売店を巡り、私の好物である餃子とビールのセットを購入。


お店の屋号も商品名も『ベイ餃子』で、定価は650円だが、800円のビールとセットにすると、1400円と50円お得。


球場オリジナルのビール3種から、私は「ベイスターズ・ラガー」をチョイス。


飲んでみると、最初のひと口はフルーティーだが、すぐに、打ち消すような激しい苦味が襲ってくる。
HPによると「すっきりとした苦みが特長」らしいが、お子ちゃま口の私には、正直しんどいビールだった。
一方のベイ餃子は、「横浜中華街の名店『江戸清』と共同開発」したらしい、大きめサイズが4個。


江戸清(えどせい)というお店は知らなかったが、野菜多めだが肉の旨みもあり、なかなか美味しい餃子であった。

※いつもどおり、見苦しい画像で失礼

試合前も、西武球場にもいた場内DJによる「皆さん、精一杯応援しましょう!」のような掛け声や、
私設チアガールたちのダンスと、球団マスコットたちのパフォーマンスもあり、お客さんを喜ばせていた。


マスコットのリーダー格と思われる、スターマン君をアップで撮影。


彼を含む上記4人、というか4体は、試合中も活躍したので後述する。

18時半になり、いよいよ試合開始。ベイスターズの攻撃では、周囲のファンが各選手の応援歌を口ずさむ。
私は歌詞を知らないので、手拍子するのみだったが、途中で外野フェンスに、歌詞が表示されているのに気づいた。


同行した先輩によると、普段の試合では、バックスクリーンに歌詞が出るらしい。
昨年の西武球場で、そんなサービスがあったかは覚えていないが、いずれにしても、来年からはプロ野球も生観戦しようと決意。

試合は、ベイスターズが2回表に二死一、三塁のチャンスを作るも、後続が倒れ無得点。
ベイスターズが走者を出すと、横浜スタジアムのグラウンドにも、例のマスコットたちが登場し、
たとえば一、三塁ならば、下記のように一塁と三塁に、それぞれキャラが走者として立ち、現状を観客に伝える。これはいいアイデアだ。


守っては、先発投手のケイが、初回の三者連続奪三振など、3回までホークスに走者を許さず。こんなにスゴいピッチャーだったっけ?
4回表に、オースティンのホームランで先制すると、7回表には、今シリーズ不調だった宮﨑敏郎も、レフトへ会心の一発。
ホームランに歓喜した直後、宮﨑の代役としてダイヤモンドを一周するスターマン君に、観客はさらに湧いたのであった。


7回はその後、 梶原昂希が内野安打で出塁した際、相手ベンチからリクエスト要求があったため、マスコットは一塁から数歩下がって、
「セーフでしょ?」といわんばかりに、首を傾げながら両手を開きセーフのポーズを披露。意外と芸が細かいね。
ただし、その後満塁になったのだが、中の人が休憩中だったのか、マスコットはふたりしか出てこなかった(笑)。
満塁の好機で、桑原将志が期待に応え、タイムリー二塁打を放ち、さらに2点を追加。
その後もオースティンにもタイムリーが飛び出し、この回一挙4得点。完全にベイスターズのペースだ。
ケイは、7回を被安打4、与四球1の無失点で抑え、8回から坂本裕哉(下記画像)に継投。

※試合中の画像を撮り忘れていたので撮影

9回裏は、今シリーズ初登板のウェンデルケンが締め、5-0でベイスターズ快勝!
バックスクリーンにスコアが表示されなかったので、球場外にあった、電光掲示板を退場後に撮影した。


試合終了直後には、場内に花火が上がる。実はホームランの際も上がったのだが、私は毎回、下記のように撮影失敗(嘆)。


その後、「ビクトリーセレブレーション」が始まると発表。何をするのか先輩に聞いたら、「さらに花火を打ち上げる」と教えてくれた。


一瞬、左中間と右中間の照明が落とされて、


その後、ジャンジャンバリバリと花火が上がる。


上記と下記の一枚が、数少ないまともな写真(←これでかよ)。


入場料無料なのに、花火にダンスにパフォーマンスと、ファンサービスの充実ぶりに驚かされた。
場内にはホークスファンはおらず、全員ベイスターズファンなので、結果で揉める心配もないし、
唯一、「もっと声出せよー」などと、周囲のファンに偉そうに指示を出す、若いファンには少々イラっときたが、
ベイスターズも勝利したことだし、大満足のパブリックビューイングであった。

このブログを書いている時間帯に、日本シリーズ第5戦が行われており、ベイスターズが7-0とまたまた圧勝。
これでトータルが3勝2敗となり、あと1勝でベイスターズが日本一になる。
ホークスが4連勝で日本一とか、せいぜい4勝1敗とかほざいていた、評論家連中は反省してほしい。
もっとも、私自身も、4勝1敗でホークスが勝つと予想していたけどね(苦笑)。

ホームで連敗しながら敵地で3連勝し、王手をかけたベイスターズだが、それでもまだ、絶対的優位といえない。
第6戦からは再びホーム横浜開催だが、DHが使えないため、主砲オースティンのスタメン出場は微妙。
また、負傷から復帰したエースの東克樹も、横浜では打席に立ち、走塁もしなければならないのは不安材料だ。
一方、ホークスは第6戦が有原航平、第7戦もモイネロと、今シリーズ勝利した2大エースが先発予定。
福岡で出番がなかった、救援のヘルナンデスとオスナも万全だろうし、投手陣も含め、まだホークスが有利と見た。

ただし、ホークス打線は地元の3試合でわずか1得点。昨日のケイは今年最高のデキで、今日のジャクソンも良かった。
ホークス村上隆行コーチの「東よりオリックスの宮城大弥の方が断然いい」発言で、ベイスターズ投手陣に火を付けてしまったか。
ちなみにオリファンの私は、「同じ左腕だけど、宮城より東の方がいい」と思っているけどねえ。
ここまで、ベイスターズのエラーは2個だけらしいが(ホークスは1)、記録に残らないミスが多いのは、皆さん周知のとおり。
間抜けなミスで、いい流れをホークスに渡さないよう、祈るしかない。

引き分けがなければ、日本シリーズも残り2試合。
どちらが勝ったとしても、観戦した方たちが、「いいシリーズだった」「日本の野球も面白いな」と感じてくれるような、
素晴らしい試合展開になることを願ってやまない。頑張れホークス! 頑張れベイスターズ!
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どうなる日本のプロ野球!?

2024年03月29日 | プロ野球
本日3月29日、セ・パ両リーグの2024年ペナントレースが同時開幕!
…なのだが、自分の周囲では誰も話題にしていないし、私が見た限り、TVやネットのニュースでは、ほとんど触れられていない。
そのくせ、大谷翔平の通訳が逮捕された事件は、ワイドショーでもしつこく報じてやがるし、
スポーツニュースは昨年から、グローブ寄贈、ドジャース移籍と莫大な契約金、突然の結婚発表など、大谷の話題ばかり。
特に、彼が飼っている犬にまで言及しているのには驚いた。もっと伝えるべき事柄があると思うけどね。

現代のマスコミのほとんどは、事件の重要度や取材者の意思などは二の次で、
とにかく世間の注目を集めて閲覧数を増やし、広告主を喜ばせることに尽力している。 ※個人の見解です
そんな、彼ら報道陣のアンテナには、大谷の愛犬は引っかかっても、最近の日本プロ野球は無視されている模様。
「ふざけやがって!」と怒りが沸く反面、「でもまあ、仕方ないかなあ」とあきらめている自分がいるのも事実。
なぜなら私自身も、プロ野球は年々、つまらなくなっていると感じているからである。

つまらないと思わせる原因は、このブログで何度か苦言を呈した、細かい継投策や試合時間の長さもそうだが、
最大の理由は、スター選手がどんどん海を渡ってしまうことである。
先述の大谷もそうだが、近年は日本を代表するプレイヤーたちが、次々と大リーグに挑戦。
今年も、我がオリックスのエース山本由伸を筆頭に、松井裕樹、今永昇太、上沢直之の4投手が米国に進出。
【野球界の最高峰・メジャーに挑戦】とマスコミは称えるが、イヤな書き方をすれば【金に目がくらみ日本を捨てた】にもなる。

大谷が、少年時代から大リーグを目指しており、高校3年時のドラフト会議で、指名を拒否していたのは有名だが、
他の選手は、どこまで本気でメジャーを目指していたのだろうか。
「別に興味はなかったけど、なんか大金もらえるみたいだから、とりあえず行ってこようか」というケースもあるのではないかね。
無論、プロである以上、より稼げるチームを選択するのは間違いではない。
ただ、お世話になった球団や関係者、応援してくれたファンへの感謝があれば、簡単に移籍はできないはずだけどね。

無論、過去には「アメリカ挑戦もやむなし」と、認めざるを得ない実績を残した選手も存在する。たとえば、
24勝0敗という圧倒的な成績で、球団として歴史の浅い楽天を初優勝に導いた、2013年の田中将大や、
投手として10勝を挙げ、日本人最速の165kmを記録し、打者としても20本のホームランを放ち、
日本ハムを日本一に導きMVPにも輝いた、2016年の大谷(ただし、渡米は2017年シーズン終了後)。
ドジャース入りした山本も、昨年まで3年連続で沢村賞とMVPを獲得し、チームをリーグ三連覇に導いた。
彼らに、「もう日本でやり残したことはないし、元気なうちにメジャーへ行っていいでしょ?」と問われたら、容認するしかない。
実際、チームの同僚やファンの大半も、「今まで頑張ってくれたし、本人の意思を尊重し、喜んで送り出そう」と納得したはず。
特にオリックスは、山本の譲渡金として、推定72億円もの大金が入るそうで、球団側は当然「どうぞどうぞ」だろう(笑)。

ただ、上記3名は特別な例であって、中には「お前、もっとチームに貢献してから行けよ」と思う選手もいるよね。
例に挙げて悪いけど、今永は昨年7勝したが、米国挑戦に備え手を抜いたのか。8月以降は全然勝ってない。
「今年3位に終わったのは、自分にも責任がある。来年こそはチームを優勝させて、その後堂々と米国に挑戦したい」
とでも宣言し残留すれば、DeNAのファンも大喜びしただろうに。
国内の移籍だったけど、山川穂高も同様の理由で、あと1年西武に残るべきだった。


上記画像は、2022年10月1日、ソフトバンク戦でサヨナラ本塁打を放ってしまい、
マジック1で引き分けでもVだったソフトに対し、申しわけなさそうな表情(?)をする試合直後の山川。詳細はこちらで

メジャーには及ばないとはいえ、一般人よりはだいぶ高額な年俸を払ってくれて、
監督やコーチから助言をいただき(余計な場合もあり)、練習の場や対戦相手のデータや映像も用意し、
試合後のマッサージなど身体メンテナンスまでしてくれる、所属球団に対し義理人情を欠く選手が増えた。
4人が去った日本球界に対し、戻ってくる日本人メジャーリーガーは0。やってくる新外国人選手も、大物はいなそう。
読売に来た、そこそこ実績のある打者ルーグネッド・オドーアは、開幕前に揉めて退団。近年の巨人らしい失態である。
マイナーリーグを退団した筒香嘉智なんて、早く日本に帰ってくればいいのに。  ※追記 古巣に戻ってきましたね

今回はほとんど画像がないので、さっきの山川がサヨナラ本塁打を打った瞬間を店内TVで放映していた、
新秋津の立ち飲み店『なべちゃん』の画像を数点、文章に関係なく唐突に掲載していく。
こちらは店頭の様子。看板はライオンズブルーで、西武ファンのお客さんが多いが、野球好きなら誰でもウエルカムだ。


それにしても、最近の外国人打者はスゴイのがいない。
ロッテのグレゴリー・ポランコは、本塁打王を獲得したものの、打率は.242、ホームランも26本では物足りない。
そもそも、昨年のパ・リーグは、3割以上打ったのがオリックスの頓宮裕真と、ソフトの近藤健介だけ。
投手のレベルが高すぎるのか、打者のレベルが落ちたのか。いずれにしても、強打の外国人が足りないのは事実
セ・リーグは、.300(3位)で18本のドミンゴ・サンタナと、.253(22位)で23本のホセ・オスナという、ヤクルトのコンビが有名だが、
私がプロ野球を見始めた1980年代は、この程度の成績の外国人はゴロゴロいた。 ※そして、この程度の成績ではクビになった
チーム数が増え、給料も上がったため、かつては来日していたような打者も、米国にとどまるようになり、
近年日本に来るのは、○そもそも実力がない○故障or前科(笑)持ち○アダム・ジョーンズのような往時を過ぎた選手、ばかりだ。
ランディ・バース、ブーマー・ウェルズ、タフィ・ローズ、アレックス・カブレラのような、豪打の猛者はもう現れないのだろうか…。

なべちゃんには、選手・関係者から寄贈された、過去のライオンズユニフォームも多数展示してある。


カブレラのがあったかは忘れたが、上記45番は、80年代初期に活躍したテリー・ウィットフィールドか…と一瞬期待したが、
「BO」の字が見えるので、どうやらデーブ大久保らしい。 ※大久保博元は1985~92年まで西武所属

近年は外国勢だけでなく、日本人の強打者自体も減っている。
バカバカ打ちまくるチームが大好きな私にとって、投高打低あるいは投中打低のチームばかりで、どうにも物足りない。
私が応援しているオリックスも、貧打のチームと認識していたが、なぜか3年連続日本シリーズに進出している。
TV観戦した昨年のシリーズでは、選手が打席に立つたびに表示される、ペナントレースでの成績を見て、
「オリックスだけでなく、阪神もロクな打者がいないな」とあきれたものだ。そんな打線に、我がオリックスは敗れたのだが(嘆)。
私がファンだった頃の阪神は、完全な打高投低チームで、打線は比較にならないほどすごかった。
下記は、1985年の日本シリーズ第1戦のスタメンとシーズン打撃成績。メンドくさいので、名字と打撃三部門だけ記載。

1 真弓  .322 34本 84打点
2 弘田  .296 5本 32打点  ※指名打者
3 バース .350 54本 130打点   ※三冠王
4 掛布  .300 40本 108打点
5 岡田  .342 35本 101打点
6 佐野  .288 13本 60打点 
7 平田  .261 7本 53打点
8 木戸  .241 13本 32打点
9 吉竹  .247 2本 16打点

※弘田、木戸、吉竹は規定打席未到達

一方こちらは、昨年チームの日本シリーズ第一戦のスタメンと打撃成績。

1 近本   .285 8本 54打点  ※盗塁王
2 中野   .285 2本 40打点
3 森下   .237 10本 41打点
4 大山   .288 19本 78打点
5 佐藤輝  .263 24本 92打点
6 ノイジー .240 9本 56打点 
7 渡邉諒  .177 2本 10打点  ※指名打者
8 木浪   .267 1本 41打点
9 坂本   .226 0本 21打点

※森下、渡邉、坂本は規定打席未到達

投手陣や機動力は23年チームが上だが、打線の破壊力は85年チームの圧勝である。
23年チームで、85年のスタメンに名を連ねるのは、近本が2番、大山と佐藤が6番を打つのが精一杯だろう。
38年前の阪神の試合は、本当に面白かった

阪神だけでは不公平なので、オリックスも前身チームの阪急と比較しよう…と思い、
福本、弓岡、蓑田、ブーマー…と続く、84年パ・リーグVの打線を転記していたが、さほど需要がなさそうなので割愛。

いずれにしても、過去の比較では迫力のない阪神打線と、そこに負けてしまった、これまた迫力不足のオリックス打線。
そんな両チームが大差で優勝し、米国への大物流出が続く、現代プロ野球の将来には不安を感じてしまう。
阪神の岡田彰布監督も、四球の選択ばかり指示していないで、自身のような3割・35本・100打点を記録する選手も育ててほしい。

岡田監督が、顔に似合わず(失礼)強打者だったように、なべちゃんも立ち飲み店の割には、料理のクオリティが高い。
その理由は、店主の渡辺正司さんはかつて、西武グループのレストランで腕を振るった名料理人だから。 ※当然、西武ファン
手の込んだおツマミもあり、左側は「キムチ」だが、右側は「ハンバーグステーキ」。価格や正式名は忘れた。


安かろう、ウマくなかろうという立ち飲み店も多いが、「ウチは料理も自信あるよ」と店主が胸を張るように、
ハンバーグは確かに美味しかった。最近ご無沙汰しているので、近いうちに行ってこよう。

面白くないとボヤキながらも、大リーグには興味はなく、今年も私はプロ野球を、TVで幾度となく観戦するだろう、
スポーツはやはり、知っている選手同士の対決の方が、より身近に感じられるし、感情移入もできる。
力道山が外国人レスラーをやっつけるのを拍手喝采していてた、戦後間もない時代のプロレスならまだしも、
大谷目当てで大リーグ中継を観戦している方って、知らない外国人と大谷の対決を、本当に楽しんでいるのかな?
もっと、日本の野球にも関心を抱いてほしいし、そうなるよう、マスコミや各球団の広報にも頑張っていただきたい。
ガンバレ日本のプロ野球、大谷に負けるな!
あと、冒頭の繰り返しになるけれど、日本の皆さん、今日からプロ野球が始まりますよ!

※立ち飲み店なべちゃんについては、後日紹介しました
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昨年のプロ野球予想を振り返る

2024年02月23日 | プロ野球
阪神タイガースが38年ぶりに日本一を達成した、2023年のプロ野球。
私がひいきにしている、前年日本一のオリックス・バファローズは、3勝3敗で迎えた、日本シリーズ第7戦で、
1-7と完敗を喫し、惜しくも連覇を逃した。下記は、試合後のバファローズポンタのXである。


シェルドン・ノイジーの3ランで勝負が決まった印象だが、あれは打たれた宮城大弥に責任はない。
あんなクソボールをホームランにできるのは、あの日のノイジーと「ドカベン」の岩鬼正美くらいだろう。
私が大嫌いな岡田彰布監督に負けたのは不本意だが、日本一にふさわしい強いチームであった。
そんな阪神にポンタも、「おめでとうございます。そしてありがとうございました!」とお礼を告げていた。


これで、道頓堀に飛び込むような、民度の低いファンが減れば、もっといいチームになると思うんだけどね。

元々、阪神の優勝を予想した評論家は多かったが、自称スポーツジャーナリストのわたくし正田が、開幕前に発表した予想では、
阪神を5位、最下位には広島東洋カープを指名。結果はご存じのとおり、両チームでワンツーである。
恥を忍んで、私の予想を再掲し、実際の結果と見比べてもらう。

セントラルリーグ 予想
1位 横浜DeNAベイスターズ
2位 東京ヤクルトスワローズ
3位 読売ジャイアンツ
4位 中日ドラゴンズ
5位 阪神タイガース
6位 広島東洋カープ

現実
1位 タイガース
2位 カープ
3位 ベイスターズ
4位 ジャイアンツ
5位 スワローズ
6位 ドラゴンズ


ひとつも的中していない、大ハズレである。普段の競輪予想だって、もう少し当たるけどなあ。
だけど、広島の2位とヤクルトの5位は、予想できた人は少ないでしょ。

セ・リーグほどではないが、パ・リーグの予想もイマイチだった。

パシフィックリーグ 予想
1位 福岡ソフトバンクホークス
2位 埼玉西武ライオンズ
3位 オリックス・バファローズ
4位 千葉ロッテマリーンズ
5位 東北楽天ゴールデンイーグルス
6位 北海道日本ハムファイターズ

現実
1位 バファローズ
2位 マリーンズ
3位 ホークス
4位 イーグルス
5位 ライオンズ
6位 ファイターズ


的中したのは、唯一自信があった日ハムの6位だけ。あまりのハズレっぷりに、今後はもう、
ブログに予想を載せるのはよそう、とダジャレ含みで決意。

※場立ちの予想屋さんも、最近は減ってきた

不的中が重なった理由は、先述したアンチ岡田監督や、森友哉をくれた西武を応援、などと個人的感情を持ち込んだことと、
下位予想した球団の不安要素と、上位予想した球団の推奨ポイントが、ほとんど当たらなかったことだ。
セ・リーグ下位から順に、「」内に記した私の予想根拠と、照らし合わせていこう。

6位の中日は、私が期待した「立浪和義監督の強い意志」と、「守りに特化したチーム作り」が、うまくいかなかった模様。
立浪監督の手腕もさることながら、とにかく打てなすぎ。西村徳文監督時代のオリックスを思い出した。

5位のヤクルトは、「奥川恭伸の復活とルーキー吉村貢司郎の活躍」がハズレ、「村上宗隆へのマーク強化」=成績下降が的中。
奥川の登板ゼロも誤算だが、スコット・マクガフの退団で、救援陣が弱体化したのがまずかったかな。

4位の巨人は、同一監督が、2年連続Bクラスになったことがないという、「球団の伝統」を信用したのが間違い。
「菅野智之の負傷」で、若手投手陣が奮起したが、原辰徳監督に苦言を呈する人がいなかったのが敗因か。
個人的には、デーブ大久保を雇用した時点で、原さんやフロントのヤル気を疑った。

3位のDeNAは、「大物トレバー・バウアーの獲得」は成功だったが、「タイラー・オースティンの復活」は実現せず。
シーズン後半、救援陣がバテたのも敗因だし、なにより「勝つことに慣れていない球団」の甘さが露呈してしまったが、
前身の大洋ホエールズ時代から、勝利には執着しない球団(でしょ?)なので致し方ない。
優勝を本気で願っているファンが気の毒だが、そういうプロチームも、ひとつくらい存在してもいいと思う。

2位の広島は、正直よくわからない。「坂倉将吾の正捕手」と「新井貴浩の監督」は、どちらも向いてない気がするし。
伝統の豊富な練習量から導かれる守備の固さと、足を絡めてしぶとく繋ぐ攻撃が、功を奏したのだろうか。
私個人は、ただ単に3位以下のチームが自滅した結果の2位浮上では? と考えている。

1位の阪神は、「昨年26度の完封負け」が13度に半減。広島と同様、繋ぐ野球が成功したようだ。
「岡田監督が連敗にイラつき、不満タラタラでチーム崩壊…」は、5月下旬に、一瞬そうなりかけたのだが、
先発陣の層が厚く、その後も大型連敗がなかったため、的中せず。それでも、森下翔太の活躍で勝った試合では、
「今日は、オレが森下を3番(打者)にしようって言ったんや」などと、いいトシこいて采配を自画自賛する反面、
負けたときは、選手や審判のせいにして、自身の非は認めない岡田を、名将扱いしてはいけないよ。
マスコミが指摘したとおり、先発投手陣の奮闘と、粘り強く四球を選んだ打撃陣
さらには岡田を懸命にフォローした平田勝男コーチや、天国からチームを後押しした、横田慎太郎さんたちのお陰だろう。

続いてパ・リーグ。
6位の日本ハムは、「近藤健介の退団」など、去る者を追わず、むしろ高額年俸選手を積極的に追い出す、
「チームの方針」から、ここ数年で一気に選手層が薄くなり、予想、結果ともに最下位なのもやむなし。
ただ、新庄剛志監督は、勝つ野球はできないかもしれないが、面白い野球を見せようと努力しているのは理解できる。

5位の西武は、「平良海馬が抜けた救援陣」と「退団した森と、開幕直後の源田壮亮の不在」が結局は埋められず。
「リーグ屈指の先発投手陣」は健闘したが、主砲・山川穂高の離脱は大誤算だろう。
田淵幸一引退翌年の秋山幸二や、松井稼頭央大リーグ移籍後の中島宏之など(例が古いのはカンベン)、恒例の新スター輩出がなかったのも残念。

4位の楽天は、「上積みのない戦力」が災いし、安樂智大のパワハラ以外は特に話題も提供できず、3位争いに加わるのが精一杯。
「三木谷浩史オーナー」も、本業が赤字で大変みたいだし、そもそも野球に興味ないだろうから、近いうちに身売りしそうで心配。
とにかく、現場の人事に口出しするのはやめてほしい

3位のソフトバンクは、「近藤、ロベルト・オスナら派手な補強」で優勝候補筆頭だっただけに、この順位はひどい。
「千賀滉大の穴」は大きかったとはいえ、私が軽視した、有原航平もふたケタ勝利を記録した。
「下降気配の柳田悠岐」も、それほど成績は落ちていないが、「復帰した栗原陵矢」は再び故障し、再雇用の「アルフレド・デスパイネ」も全然ダメ。
「大胆な補強に対する他球団からの反発」は、さほどなかった気がするし、もっと感じなかったのが、選手たちの「昨年V逸の悔しさ」。
選手の入れ替わりが激しく、悔しさを共有できず、嚙み合わないシーズンだったのだろう。
それを象徴するのが、結果的に年内最終戦となった、クライマックスシリーズ1stステージ、第3戦の逆転サヨナラ負けだ。
延長で表に3点取って、裏に4点取られるなんて、昔の漫画ならともかく、実際のプロの試合では、まず見ない展開だよ。
一昨年のマジック1からのV逸も含め、ファンにとってはしんどい2年間だったね。

2位のロッテは、期待した「佐々木朗希の進化」は、前年より登板回数も勝ち星も減っているため、進化というか停滞か。
やはり、以前から投手コーチとして定評があった、「吉井理人新監督の手腕」が冴えた1年だったのだろう。
種市篤暉も成長したし、あとは若手打者の台頭待ちか。結構、チャンスは与えられている印象だが…。
あと、球場アナウンサーを卒業した谷保恵美さんには、「長い間、お疲れ様でした」とお伝えしたい。

1位のオリックスは、大差で優勝したが、セ・リーグ2位の広島と同様、他のチームがだらしなかっただけである。
「連覇はまぐれ」だと思っていたが、まさか、3年連続まぐれで優勝するとはねえ。
打線は非力だし、守備や走塁では、無駄なミスも見かける。V9時代の巨人や、その後の阪急、西武など、
過去には三連覇を遂げたチームがいくつかあるが、それらのチームと比較すると、今のオリックスがもっとも未熟だと思われ、
まだまだ上積みが期待できる(?)。中川圭太や宗佑磨あたりは、もっと打率を上げてほしいね。
「吉田正尚の不在」は、森、頓宮裕真、レアンドロ・セデーニョらで補った。来年は西川龍馬も加わるので、穴は埋まるだろう。
先発陣には、山下舜平大と東晃平が加わったが、さすがにエース山本由伸(ついでに山﨑福也も)退団の穴を埋めるのは容易ではない。
四連覇は苦しそうだが、とりあえず、婦女暴行を疑われた選手をFAで強奪し、人的補償でチームの大黒柱的存在の投手を奪われそうになると、
「それはカンベン」と泣きつき、期待の若手投手を代わりに差し出す、ルール違反を犯しておきながら、
「“美しい野球”を目指す」というギャグを飛ばした、某球団の優勝だけは阻止してほしい。

無論、日本一奪回も願っていないわけではなく、


ポンタと同様、私も引き続き応援するので、再び頂点へ、頑張れオリックス!
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オリックスは3年連続で頑張った。

2023年10月24日 | プロ野球
いよいよ今週28日から、プロ野球の日本シリーズが始まる。
セ・リーグは阪神タイガース、パ・リーグはオリックス・バファローズと、リーグ優勝したチーム同士の対決となった。
上記のチーム表記、ともにチームカラーの黄色と紺色にしてみたけど、ちょっと見づらいね(特に黄色)。

私がひいきにしているオリックスは、今年でペナントレース3連覇。しかも今年は、2位に15.5ゲーム差の独走V。
数年前まで、ほぼ毎年Bクラスでくすぶっていたのが、信じられない変貌ぶりだ。
ファンになった当初のオリックスなんて、カブレラ、ローズ、ラロッカら外国人の強打者、
言い換えればDH候補ばかりを集めたアンバランスなチームであり、優勝には恵まれなかったが、
打撃重視でバカバカ打ちまくる、バカチーム(←ホメ言葉)が好きな私にとっては、面白い野球をしていた。
強くなったことは喜ぶべきなのだろうが、近年のオリックスは、当時と正反対のチームになり、少々残念である。

昨年10月の日本シリーズ第6戦の前日、オリックスについて語ったのだが、
最後は「この項つづく」と記しておきながら、今まで放置していた理由は、チームの戦い方に不満があったからである。

前日の第5戦は、吉田正尚がサヨナラ2ランを放ち、2勝2敗1分のタイに持ち込んだ。
試合後のバファローズポンタ(Twitter)も、いつも以上に気合が入っていた。


迎えた第6戦は、日大三出身の山ちゃんこと山﨑福也が先発し、5回を被安打1の無失点に抑えていた。
下記画像は、自宅のTV画面に映っている山ちゃんを撮影したもの。彼の打席は、投球以上に注目している。


ところが、6回表にオリックスが1点を先制すると、その裏には早くも投手交代。
確かに、味方が点を取った直後の回で、山ちゃんが失点するのは何度も見ているが(笑)、
この日は調子が良く、球数も少なかっただけに、引っ込めるのが早すぎると感じた。
その後は、4人の投手が1イニングずつ登板する、オリックスの必勝パターンで、3-0と勝利。
中継ぎ陣の層が厚い、オリックス得意の継投策だったが、打線爆発・先発完投という単純明快な野球が好きな私は、
試合時間が長くなる原因でもある、チマチマと細かい継投が大嫌いである。
もちろん、チームが最優先するのは勝利であり、私の不満なんて知ったこっちゃないだろうが、
先述した、私が望んでいた「とにかく打ちまくるバカチーム」との乖離が大きく、日本一に王手をかけたとはいえ、
オレの好きだったオリックスは、どこへ行ってしまったのだ…と、妙に冷めてしまった。

翌日の第7戦は、勝てば日本一が決定する試合にもかかわらず、行きつけのお店へ飲みに行ってしまった。
とはいえ、店で隣り合った客から、試合経過を聞かされ、オリックス優勢のまま終盤に入ったところで、
さすがに「その瞬間」だけは見届けようと思い、あわてて帰宅。
オリックスはこの日も5人の継投。おかげで試合時間が長引いたため、観戦に間に合った(苦笑)。
最終回は、今年唯一の生観戦となった、8月の西武ライオンズ戦に先発した、ジェイコブ・ワゲスパックが締め、
オリックス・ブルーウェーブ時代以来26年ぶり、
バファローズになってからは初の日本一に輝いた!



優勝直後の瞬間を捉えようと、自宅TVの画面を撮影するも…いつものように失敗。


最終戦以外はほぼ観戦したが、ヤクルトスワローズも全力を尽くしたし、いい日本シリーズだったと思う。
地上波でも中継され、普段は野球に興味のない人にも、楽しんでもらえたと信じているが、
中にはやはり、「サッカーなどと違い、妙に中断が多い」とか「試合時間が長くてダレる」と感じた方もいただろう。
それは多分、ピッチャー交代の多さと投球練習など間合いの長さ、つまり継投策のせいだ。

なにはともあれ日本一になったし、他のチームに鞍替えしようか…とも思った23年シーズンだが、
同じリーグのソフトバンクホークスが、バカみたいな大金をかけて補強をしやがったので、
わかりやすい敵が生じたことで、今年も引き続き、オリックスを応援することに決めた。

シーズンが開幕し、5月下旬の時点で3位につけていたオリックスは、着実に白星を挙げていく一方、
優勝候補筆頭のソフトバンクは、7月に怒涛の12連敗を喫し急降下。特に最後に負けたロッテ戦、
9回二死から、今年無敗だった守護神ロベルト・オスナが、角中勝也にサヨナラ2ランを打たれたのは相当キツかったね。

オリックスは、8月下旬には早々とマジックが点灯。Vを確信した私はそれ以降、
昨年のように試合中継を観戦することが減り、ネットニュースを見て「あ、また勝ったのね」と確認するだけ。
我ながら実に生意気なファンだが、さすがにマジック1で迎えた、9月20日のロッテマリーンズ戦は、
試合開始1時間前からTVの前に陣取り、祝杯代わりの缶ビールを飲み干しながら、優勝の瞬間を待つ。
ところが、オリックス先発・山﨑の調子がイマイチで、5回途中2失点でKO。ナニやってんだ山ちゃん!
打線も冴えず、0-2と劣勢のまま終盤へ。試合前から飲みすぎたのか、だいぶ酔ってきたので、
今日はもう寝てしまおう…と、TVを消してフテ寝したのが7回表終了時。
結果はご存知のとおり、その裏、オリックス打線が突如目覚め、一挙6点を奪う。
オレが寝た途端に逆転しやがって! と腹が立ったが、とりあえず6-2で勝利。
その結果、オリックス、パ・リーグ3連覇を達成!

※産経新聞号外記事のスクショ

バファローズポンタのTwitter改めXも、3年連続ということで、ずいぶんとパワフルだった。


優勝できた理由のひとつとして、私が危惧していた、吉田正尚の穴を埋められたことが挙げられる。
FAで来てくれた森友哉、そして頓宮裕真の成長=首位打者獲得は大きかった。
森に至っては捕手としても、FAで退団した伏見寅威の代わりを務めてくれた。
MVPは、今年も投手四冠の山本由伸だろうが、私はあえて、森を推したい。
さっきも書いたが、よくぞオリックスなんかに「来てくれた」よ。
5年前、FA宣言した浅村栄斗には、オリックスだけ交渉する前から断られたし(怒)。
未確認情報だが、高校時代の清宮幸太郎も、オリックスには指名しないよう通告したとの噂も。だから早実は嫌いなんだ。

打撃陣は、上記2名以外はさほど進歩はなかったかも。開幕直後は、育成出身の茶野篤政が頑張っていたけれど。
ただ、昨年全滅だった外国人打者が、今年はマーウィン・ゴンザレスとレアンドロ・セデーニョがそこそこ活躍。
今期の成績は、ふたり合わせて打率.227、本塁打21、打点72。打率以外は及第点だ。
ゴンザレスは、内野はどこでも守れて、しかもスイッチヒッターという万能選手。
セデーニョは、森が負傷離脱した7月に主軸をこなしてくれ、彼のホームランで勝った試合が、いくつかあった。
若いセデーニョの来季残留は内定しているようだが、ゴンザレスも必要だと思うよ。

投手陣は、先発、中継ぎ、リリーフと今年も盤石。継投策はイヤだが、安定感は認めざるを得ない。
先発は、さっき触れた山本の16勝を筆頭に、山﨑11勝、宮城大弥10勝とふたケタ勝利が3人。山ちゃんの11勝は図々しいね。
他にも、今年1軍デビューの山下舜平大が9勝、昨年支配下登録された、東晃平が6勝で負けなし。
上記5人以外にも、田嶋大樹や新人の曽谷龍平もいる。来年は全員、もっと完投を増やしてほしい。
というか、来年も全員、オリックスにいてほしいのだが…。
山本の大リーグ挑戦は既定路線のようだが、FA移籍が噂される山ちゃんも気になるよ。
気になるといえば、シーズン終盤には山下と頓宮が負傷で離脱し、山下はCSファイナルでも出番がなかった。
そのCSでも、紅林弘太郎と杉本裕太郎が故障発生との噂。あのふたりがいないのは困るなあ。
それでも、オリックスはCSファイナルを突破し、3年連続日本シリーズ進出決定!


ペナントレース終盤も、CSファイナルも、どうせ勝つと思っていたので、あまり注目していなかったが、
日本シリーズは、相手が阪神なだけに、「あんなチームに負けるな!」と気合が入っている。
山ちゃんの早い降板も、かったるい継投策にも文句はつけないので、とにかく今年は勝ってほしい。

私も昔は阪神ファンであり、現在の選手も別に嫌いではない。佐藤輝明なんか、もっと育ってほしいし。
あんなチームと罵った理由は、民度の低い一部ファンと、岡田彰布監督が大嫌いだからである。
以前どこかで記したが、オリックスの暗黒時代が長引いたのは、岡田監督にも責任がある。
どこかのスポーツ紙が、「オリックスの監督時代、紙切れ1枚でクビにされた」という岡田の自著にあった内容を紹介し、
「非礼を働いたオリックスに対し、岡田監督は復讐に燃えている」と、彼を後押しする記事を掲載した。
オリックスの辞任の伝え方も、ひどいかもしれないが、岡田采配は、それに輪をかけてひどかったのだ。
他人に厳しく自身に甘い言動や振る舞いで、チームを崩壊させたことを棚に上げ、よくもまあ被害者ヅラしやがってよ。
以降で、【岡田オリックスはいかにダメだったか】を、長々と綴るつもりだったが、
このあとの日本シリーズで、万が一阪神に惨敗したらみっともないので(笑)、今回はやめておく。※別の機会に改めて

オリックスファンではあるが、いち野球ファンでもある私としては、
昨年や一昨年と同様、両チームが死力を尽くす、素晴らしい日本シリーズを見たいものである。
オリックスも阪神も、どちらも精一杯頑張ってほしい。ただ、岡田監督の笑顔は見たくねえなあ。
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甲子園決勝の前夜に、プロ野球を観戦

2023年08月23日 | プロ野球
タイトルどおり、本日8月23日は甲子園球場にて、夏の高校野球・決勝戦が行われる。
その前夜である22日の夜、西武球場では西武ライオンズ-オリックス・バファローズ戦を開催。
数週間前、友人から「チケット取れたけど行く?」と誘われたのだが、当初は甲子園決勝が22日だったため、
「行きたいけど、母校の決勝と重なるかもしれないから…」と返事を保留も、数日後、雨天により決勝戦は23日に変更。
22日は甲子園の試合がないため(休養日)、友人に「プロ野球、連れてってくれ!」と懇願。
ちなみに、母校野球部は3回戦で敗れ、私の心配は杞憂に終わった(泣)。

ガキの頃は、何度も通った西武球場だが、最近はすっかりご無沙汰。
いつの間にか駅名が変わっていた多摩湖駅(旧:西武遊園地駅)から、レトロなデザインの西武山口線に乗って球場へ。


昔は、立川駅から西武球場行の直行バスがあったので、この路線を利用した記憶はあまりない。
そこそこ長い通路を歩き、屋根付きの西武球場(ベルーナドーム)に到着。


チケット売り場の上に、球団マスコット(?)がいたので、撮影しておく。


友人家族と合流し、チケットをいただく。券ごとにライオンズの選手写真があり、私のは外崎修汰であった。


友人たちが、選手の等身大パネルが並ぶ場所で記念撮影していたので、私も撮ってもらうことに。
一応、ライオンズカラーのブルーに近い、水色のユニフォームを着用したのだが、
この日の来場者で、「HANSHIN」のロゴが入ったユニで撮影したバカは、たぶん私だけだろう。

※タイガースファン時代に購入した、下柳剛のユニフォーム

気温は高いし、両チームのファンから殴られるかもしれないので、入場後にすぐ脱いだ。

球場内に入ると、バファローズの選手が守備練習をしている。


ユニフォームの選手に混ざり、短パン姿の選手も数名いた。最近はそんな格好で練習してもいいのか?
チケットの指定席に到着した頃、ライオンズの選手がウォーミングアップを開始。短パン姿の選手はいなかったと思う。


友人が確保してくれた席は、外野にほど近い内野一塁側。
西武球場は数年前から、通常とは反対に、ホームチームが三塁側で、ビジターは一塁側になっている。
なので、この辺は一応バファローズ側になると思うのだが、ライオンズのユニを着たファンも大勢いる。
バファローズファンもそれを気にしていないようで、双方のファンが混在する、不思議なエリアであった。
なので私も、ライオンズびいきの友人の前で、バファローズに遠慮なく拍手を送った(笑)。

その後、両チームのスタメンが発表される。ライオンズの先発投手はディートリック・エンスで、


バファローズはジェイコブ・ワゲスパック。先発再転向後はイマイチだが頑張れ!


このあと、7月月間MVPの今井達也と、2000試合出場の記録を作った中村剛也の表彰式。
友人が「そのアタマなんとかしろ!」と苦言を呈する、今井が長髪をかき分けながら表彰を受け、
続いて、個人的に好きな選手である、おかわり君こと中村の番だが、このアングルではわかりづらいので、


球場内のビジョンを撮影。おかわり君よ、次は2000本安打だ!


この他、中学生野球チームの紹介や、某会社社長の始球式(全然届かないボテボテ)などがあり、ようやくプレイボール。
ここからは、グラウンドのプレイを凝視…はせず、生ビール(800円)や氷結サワー(550円)などを購入。
どこの球場もそうなのだろうが、売り子のお姉さんは美人揃いだ。

2回表、バファローズ廣岡大志が満塁走者一掃の三塁打を放ち、3点を先制。
一方のライオンズはなかなかチャンスを作れず、バファローズペースで試合は進む。
6回表、紅林弘太郎のタイムリーと、マーウィン・ゴンザレスの犠牲フライ&森友哉の好走塁で2点を追加。
ライオンズ打線が振るわず、試合の結果は見えてきたので、久々に来た球場内を見学してみることに。

まずは右中間のバックスクリーン寄りに集う、バファローズ応援団の近くに行ってみる。


昔の阪急ブレーブス、あるいは近鉄バファローズの時代は応援団が少なく、せいぜい内野席に5~10人くらい。
パ・リーグを連覇したとはいえ、こんなに応援団が増えて、今の選手たちは幸せである。年俸も高いし(笑)。

グッズ売り場でお土産を買ったり、ライオンズ側の三塁側からも試合を眺め、ぐるっと一周して席に戻るつもりだったが、


「バックネット裏はチケットがないと通れません」とのことなので(これは昔からそうだった)、
ここまで歩いてきた通路を、再び引き返す。坂があるので汗だくになってしまった。
西武球場HPによると、飲食店は「12球団最大級の店舗数と1000種類以上のメニュー数」らしいので、
何店舗かのぞいてみたが、ビールなどと同様、値段は普通の飲食店の1.5倍~2倍はする。
その中で、比較的良心的な価格だと思った餃子店で、写真の羽根付き餃子・12個で900円を購入。


見た目どおり、味もイマイチであったが、これは1回表に焼いた(推定)餃子を、8回裏に食べ始めた私が悪いのである。

試合は、好投のワゲスパックを降板させ、7回からはバファローズ得意の継投策。
この日、私がもっとも気になった選手が、背番号109番のブルペン捕手。
一緒にいる108番の捕手よりも、投球を受ける機会が多く、忙しそうにブルペンと控室(?)を往復していた。


ブルペン捕手とは、登板前の投手の練習相手をする選手で、自身が試合に出ることはない、裏方専門の捕手だが、
投球を受けることで、その日の投手の調子を把握し、助言や叱咤激励するという、重要な役割も担っている。
調べてみたところ、彼の名前は杉本尚文で、かつては甲子園にも出場した、徳島・池田高校出身の名キャッチャー。

※右側が杉本

89年にドラフト外でオリックス・ブレーブスに入団も、選手としては大成できず、
ブルペン捕手やコーチを経て、再度ブルペン捕手となり、オリックスひと筋33年で現在に至る。
チームを陰で支える、私と同世代で頭頂部の薄さも共通している(苦笑)彼を、今後も陰ながら応援していきたい。

8回裏、ライオンズは西川愛也のプロ入り初本塁打で1点を返し、4点差で9回裏へ。
最終回のマウンドに向かう宇田川優希を、先述した杉本捕手だけでなく、ブルペン投手陣が、激励しながら見送る。
その中には、この日登板がなかった、ベテランの平野佳寿も混ざっていて、驚かされた。
平野は、昔からそうなのかもしれないが、あんな実績のある投手が、わざわざ後輩のために出てくるとは。
「バファローズ、いいチームになったなあ…」と、ちょっと感激。

このように、球場ではテレビ中継では見ることのできない、名場面がいくつもあるので、
みなさんもぜひ、野球はもちろん他の競技でも、スポーツは生観戦で!
自称スポーツジャーナリストからの余計な提言を終え、さっきの場面に戻る。

杉本や平野から力を得た宇田川は、9回裏を3人でピシャリと抑え、5-1でバファローズの勝利
試合終了直後、最後を締めたナインが、ベンチの選手・首脳陣と勝利のハイタッチ。


ビジョンに映された、この日のスコアと、ヒーローインタビューを受けるワゲスパック。


その後、この日は「フィールドウォーク実施」、要するにグラウンドを開放し、中に入れることが判明。


プロの選手がプレイするグラウンドに入れるだけでなく、昨日の入場者は18576人、
つまり万単位の人数が、一斉に駅に向かうことを避けるというメリットもある、いいサービスである。
一部のファンは退場していくが、大勢の観客がグラウンドに入り、数分後には満員状態に。


入場締め切りがあるので、我々もあわてて入口に向かう。
内野は立ち入り禁止だが、間近で見られて感激。試合中は、この係員の足元に一塁ベースがある。


人工芝も撮影してみた。予想より密集しており、滑り込んだら摩擦熱でヤケドしそうだ。


しばらく、グラウンド内の感触を楽しんだのち、「そろそろお時間です」のアナウンスがあり、退場することに。

試合の感想としては、首位バファローズと5位ライオンズの勢いの差を感じる内容で、特筆すべき点はなかった。
私の印象に残ったのは、この日実施された、フィールドウォークなど様々なファンサービス。

試合前やイニングの合い間には、球場MCと称する、アゴ勇(現:あご勇)を若くしたような男と若い女性のコンビが、
「ファンの皆さん、応援しましょー!」「ここから逆転しますよー!」などと熱心に声掛け。
さらに、試合前と7回裏の攻撃前には、所属チームのダンスパフォーマンスがあり、
試合中も常に場内のファンをビジョンに映しだし、気付いて手を振るお子さん、のような微笑ましい場面が何度も見られた。
それらサービスは、私のような昔からの野球ファンは、「いいから早く試合を再開しろ」と思いがちだが、
お子さん連れのファミリー客には好評のようであり、将来の野球ファン獲得に繋がる良策といえる。
未来を見据えた西武球場の方針は、新規客をつかめず滅亡寸前の競輪を愛する私としては、うらやましい限りである。

うらやましいといえば、たった今、夏の甲子園決勝戦が終了。
優勝したのは神奈川代表の慶応高校。おめでとうございます!
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今さらながら、プロ野球の順位予想2023 -パ・リーグ編-

2023年05月25日 | プロ野球
前回のセ・リーグ編が予定より長くなってしまい、前後編となってしまった、
自称スポーツジャーナリスト(※実際はシロウトの野球好き)・正田祐司のプロ野球順位予想。 
やむなく後編扱いになってしまった今回は、2023年のパシフィック・リーグの見解を語っていく。
私自身はオリックスファンなので、パリーグの試合はTVで観る機会が多く、セリーグよりも知識はあるはず。

開幕直前の3月29日、この回の文末で発表した順位予想は、下記のとおり。
1位 福岡ソフトバンクホークス
2位 埼玉西武ライオンズ
3位 オリックス・バファローズ
4位 千葉ロッテマリーンズ
5位 東北楽天ゴールデンイーグルス
6位 北海道日本ハムファイターズ


大リーグも含め、大物選手の移籍が活発だったパリーグ。順位にも当然、反映させたつもりである。
2強4弱のセリーグに対し、パリーグは1チームを除き、5球団にチャンスありと予想。

除く1チームとは、最下位予想の日本ハムである。これは野球ファンの大半がそう思ったはず。
6位にした主な理由は、○近藤健介の退団 ○チームの方針
北海道移転後は、超一流に育った選手、言い換えれば高年俸になった選手は、簡単に移籍を認めてきた球団だが、
最近は、中田翔を無償で放出し、西川遥輝らFA権を得た3選手も引き止めず退団と、さすがにやり過ぎ。
監督が新庄剛志なのも、話題提供やグッズ販売による収益面はともかく、チーム強化には結びつかないでしょ。
昨年は案の定最下位だったが、首位と16.5ゲーム差は大健闘だろう。

そして今年は、現チームでは屈指の大物・近藤がFAで出て行ってしまった。
移籍は仕方ないとはいえ、残留の可能性がほとんど報じられなかったのも悲しい。
昨年は、松本剛が首位打者を獲得したが、近藤の後継者的役割は、さすがにまだ荷が重い。
あと、早実嫌いだからそう思うのではなく、清宮幸太郎は斎藤佑樹と同様、結局は大成せず終わる気がする。

5月25日の0時現在(※以降のデータも同)、北海道日本ハムファイターズは19勝25敗で、首位とは8ゲーム差の4位。 
昔から、低打率の選手がタイムリーを放ったり、数字以上にねちっこい野球をするチームなので、
現時点でも4位に健闘しているが、選手層の薄さは否めず、そのうち下降していきそう。
私のセ・パ順位予想で一番自信があるのは、申しわけないが日ハムの最下位である。

「5球団にチャンスあり」の球団中、もっとも低評価の楽天は、正直あまり思い入れがない。
5位に予想した理由は、○三木谷浩史オーナー ○上積みのない戦力だ。

昨年は貯金18の首位から借金2の4位に失速したのに、新戦力は涌井秀章とのトレードでやって来た阿部寿樹くらい。
外国人は当たりハズレがあるし、若手の台頭よりも、主力ベテラン勢の衰えの方が進行すると見た。
ただし、オープン戦で好調だった、日大三出身の伊藤裕季也には成長を期待。

会ったことも話したこともないが、三木谷って、たぶん野球好きじゃないよね。
そのくせ現場に介入し、監督はすぐにクビにするため、リーグ加入から19年間で、現在の石井一久監督が9人目。
パリーグが5球団にならず、堀江貴文のようなクズの球界参入を阻止したのは感謝しているが、
順位や利益はともかく、野球自体には興味なさそうなので、会長兼球団オーナーは辞任し、チームにかかわらないでほしい。

ハナシは逸れるが、楽天のプロ野球参入は、前年の大阪近鉄バファローズ消滅を受けてのことだったが、
近鉄の初代オーナー佐伯勇氏は、球団創立30年目の1979年、悲願のリーグ初優勝の瞬間を球場で観戦。
試合終了直後は、バックネット裏最前列へ向かい、グラウンド内の西本幸雄監督(当時)と目が合うと、
金網を間に挟み、涙を流しながら互いの手(というか指)を握り合ったそうだ。書いてる私も泣けてくる逸話である(涙)。
球団オーナーは三木谷や堀江のような輩ではなく、佐伯氏のように野球を愛している人物にやってほしいね。

現在、東北楽天ゴールデンイーグルスは15勝25敗で、首位とは10ゲーム差の6位。
チーム打率.209は12球団でビリ、防御率もリーグ最下位と、投打がかみ合っておらず。
伊藤は日ハムとの開幕戦で、記念すべきエスコンフィールド初ホームランを放ったが、それ以降は本塁打ゼロである。

他の4チームの順位は悩んだが、楽天と同様、目立った新戦力は不在のロッテを4位に予想。
楽天と異なるのは、○佐々木朗希の進化 ○吉井理人新監督の手腕に期待できること。

監督就任は初の吉井だが、投手コーチの経験はWBCも含め豊富なので、心配はないはず。
ロッテの場合は打線の強化、特に日本人スラッガーの育成が長年の課題だが、その役目は吉井監督ではなく、
福浦和也ヘッド兼打撃コーチに任せるしかない。個人的には、村田修一打撃コーチはアテにしていない(笑)。

昨年、オリックス相手に完全試合を達成し、大リーグも注目している佐々木だが、
先発機会が20で、投球回数が129と1/3と、規定投球回数には到達できず、9勝(4敗)止まり。
無理せず大事に起用していた印象だが、今年はもっと投げて、貯金を増やしそう。
あと、ここ数年ガマンして(?)出番を与えている、若手打撃陣のうち、誰かがそろそろ開花するのでは。
昨年のオリックス優勝に貢献(=ソフトバンク最終戦で逆転3ラン)した、山口航輝はひそかに応援している。

現在、千葉ロッテマリーンズは24勝14敗で、2位に2ゲーム差の1位。昨年5位から大躍進だ。
吉井新監督の指導がよかったのか、チーム防御率は2.55と、12球団トップ。
佐々木は今年、5度先発し3勝0敗。規定投球回数未満だが、防御率は0.84と期待どおりの活躍。
山口は太ももを痛め二軍調整中だが、昨日24日の試合で本塁打を打ったようで、昇格間近と思われる。
ここまで文章だけなので、山口の画像をベースボール・マガジン社「週刊ベースボール オンライン」から借りて掲載。


3位に予想したのが、私がひいきにしているオリックス。
前年日本一チームの評価を下げた理由は、○連覇はまぐれ ○吉田正尚の不在の2点。

西武から森友哉を獲得し、外国人打者も入れ替えたが、吉田の穴はそう簡単には埋まるまい。
昨年後半、ソフトと熾烈なV争いを演じた時期は、「吉田しか打たん!」と思わせるほどの大活躍だったし。
0-1といった、投手の奮闘を見殺しにする、ロースコアの敗戦が増えそうだ。

そして、今年のオリックスが3位くらいと予想した最大の理由は、
だいぶ前にここで語ったように、一昨年のパリーグ制覇はまぐれ、そして、このとき記したように、
去年のVもソフトバンク以下、ライバル球団の失速に恵まれたからで、まだまだ未完成のチームだからである。
開幕前の選手たちからは、三連覇に挑むプレッシャーや、優勝への執着心は感じられず、
「まあ、なんとかなるっしょ」のような、楽観視していそうな雰囲気。数年前までBクラス常連だったくせに!
投手陣は、球威のある選手が揃っているけれど、まだ経験が浅く、いわゆる修羅場をくぐっていないのも不安。

現在、オリックスバファローズは24勝18敗で、首位とは2ゲーム差の3位。
チーム打率.267、得点174はリーグでは断トツで、本塁打数34も楽天と並びトップタイ。
杉本裕太郎や太田椋が負傷で二軍に落ち、森も一時期欠場した割に、打線が意外と健闘していて驚かされる。
投手では、3年目の山下舜平大が早くも4勝と活躍。こんな逸材がいたなんて、オリックス投手陣ってすげえな(←今さら?)。
この調子でトップ集団から離されず、秋まで楽しませていただきたい。

あと、予想に無関係だが、ファンとして個人的な意見を少々。
○外国人打者3人、誰かひとりでいいからレギュラーに定着し、20本塁打は打ってくれ。
○中嶋聡監督、日大三出身の山﨑福也を、5回より前に降板させるな! ※降ろされる山ちゃんも悪いのだが
○山本由伸、無理を承知で頼むが、どうかこれからも日本にいてくれ…。
○紅林弘太郎、昨日はよくやった! ※楽天松井裕樹から逆転サヨナラ2ラン
○頓宮裕真、「ユーマー」だか何だか知らんが、かつての三冠王、ブーマー・ウェルズの応援曲を引き継ぐのは図々しいぞ。
最後のは頓宮ではなく、応援団に伝えるべきか。

2位に予想したのは西武。森をオリックスにもらったので、お詫びと期待を込めて上位に推した。
プラス要素が○リーグ屈指の先発投手陣 ○近年恒例の新スター輩出で、
マイナス要素が○平良海馬が抜けた救援陣 ○退団した森と、開幕直後の源田壮亮の不在だ。

大物選手が抜けたあと、新たな戦力が出てくるのは、ここ数年で実証済み。
新戦力ではないが、おかわり君こと中村剛也は、まだまだやれると思っている(←コレ、開幕前に書くべきだった)。
先発投手陣は昨年、髙橋光成、與座海人、ディートリック・エンスと、3人がふたケタ勝利を記録。
そんな面々に、今年はさらに平良も加わるのであれば、山﨑が5番手のオリックス先発陣より上かも?

先発陣に対し、平良が抜けて、増田達至も昨年後半は怪しかった、救援陣には不安が残る。
日大三出身の速球派投手・井上広輝の大抜擢は…なさそうだね(苦笑)。 ※昨年までの通算防御率10.38
森の不在はともかく、源田のWBC負傷による離脱は、松井稼頭央新監督も誤算だったはず。
打線は、昨年の本塁打と打点の二冠王・山川穂高がカバーするだろうが、ショート源田の代役は見当たらない。
とまあ、不安要素も多いのだが、私がガキの頃無敵だった西武には、今でも底知れぬ恐ろしさを感じるものである。

現在、埼玉西武ライオンズは18勝24敗で、首位とは8ゲーム差の5位。 ※4位日ハムとはゲーム差なし
山川の負傷により、おかわり君が主砲として奮闘していたものの、山川の2度目の離脱は予想外だった。
開幕前の時点で、選手の負傷は予想できないが、不祥事による離脱なんて、なおさら予想できねえ(嘆)。
母体である西武鉄道の駅や車内からは、山川のポスターは撤去されたそうだが、
所沢駅近くのプロぺ通り商店街では、下記のように掲示されたままなので、とりあえずシャッターを押す。

※5月21日撮影

この商店街は、以前紹介した居酒屋『百味』などがあり、人の往来も大変多く、山川の撮影は恥ずかしかった(苦笑)。

パリーグ1位に予想したのは、大半の評論家と同様、ソフトバンクである。
えげつない補強が話題となったが、実は退団した選手も多く、優勝も決して鉄板ではないはず。
プラス要素は○近藤、ロベルト・オスナ、ジョー・ガンケルらの入団 
○栗原陵矢の復帰 ○昨年V逸の悔しさ
であり、
マイナス要素は○千賀滉大、アルフレド・デスパイネ、松田宣浩らの退団 
○柳田悠岐の下降気配 ○大胆な補強に対する他球団からの反発
を挙げたい。

昨年、公式戦最後の2試合でまさかの連敗を喫し、優勝を逃したソフトバンク。
その怒りはすさまじく、選手や関係者の優勝へのモチベーションは、おそらく12球団トップのはず。
開幕直後の負傷で、ほぼ1年間欠場することになった、栗原の再起に賭ける想いも強そう。
関係者のVへの執念が如実に表れたのが、近藤、オスナ、ガンケル、さらに米国帰りの有原航平の補強だろう。
個人的には有原は恐れておらず、甲斐拓也を休ませられる、嶺井博希の獲得の方が大きいと見た。
年俸は推定とはいえ、近藤の7年で最大50億(この“最大”に触れない報道が多かった)を筆頭に、
オスナが6億5千万、有原が5億、ガンケル1億6千万。いくらなんでも全員もらいすぎだろう…。

他球団の選手・関係者の中には、そんな荒っぽい金遣いに不満を抱く人間もいるはずで、
対ソフト戦にエース級投手をぶつける監督や、他球団との対戦時より闘志を燃やす選手が出てきそうだ。
ただし、主軸である柳田の闘志は勝るとも劣らず、昨年後半のV争いの時期も、いい場面で打ちまくっていた。
そんな彼だが、昨年は打率.275で24本塁打。全盛期と比べたら、数字を落としている。
近藤、栗原、さらに牧原大成に中村晃と、柳田本人だけでなく前後も左打者が多く、どうにもバランスが悪い。
実績あるデスパイネと、全盛期は過ぎたがムードメーカーの松田、両右打者の退団は、数字以上に痛手ではないか。
無論、一番痛いのはエース千賀の大リーグ挑戦だ。有原&ガンケルのふたりでは、彼の穴は埋まらないだろう。
とはいえ、三軍どころか四軍まであるソフトゆえ、私が知らない新たなスターの登場もありそうで怖い。

現在、福岡ソフトバンクホークスは22勝16敗で、首位とは2ゲーム差の2位。 ※3位オリックスとはゲーム差なし
注目の近藤は、打率.238とやや物足りないが、四球28は柳田と並びリーグトップで、出塁率は.356に跳ね上がる。
柳田は打率.312に出塁率.434と、どちらもリーグトップ。「下降気配」は私の見当違いか。
昨日24日には、「デスパイネ、ソフトと再契約か」のニュースが報じられており、続報が待たれる。
投手陣では、オスナが16登板で4ホールドの11セーブ、防御率は0.00。こりゃすげえ!
ガンケルは1試合の先発で勝敗付かず、有原は二軍で調整中、2勝0敗らしい。

不安要素もあるけれど、拙ブログではソフトバンクをパリーグ首位と予想。
以前も書いたが、選手全員が野球を知っており、ここぞという場面での集中力は、他の追随を許さない、
またまた「週刊ベースボール オンライン」から、私の大好きなホークスの選手ということで、
南海ホークスの門田博光選手の勇姿を拝借させていただいた。

※今年1月にお亡くなりになった、門田さんのご冥福をお祈り申し上げます

以上、前後編の2回に分け、ダラダラと綴らせていただいた。
一部の選手・関係者には失礼な表現もあったし、気を悪くしたファンには「スマン!」と謝っておく。
現時点ですでに、阪神の5位予想と西武の2位予想は、ハズレた気がするが、
大事なのは予想の的中ではなく、選手たちの素晴らしいプレイや試合を、逃さず観ることである。
今年も日本シリーズまで、フルに楽しませてもらうつもりだ。ガンバレ、日本のプロ野球!
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遅ればせながら、プロ野球の順位予想2023 -セ・リーグ編-

2023年05月23日 | プロ野球
ちょっと前に、最近のテンイチについて記したとき、末尾で唐突に今年のプロ野球順位予想を掲載した。
当時は開幕直前(3月29日)で、「詳細はまた改めて」と記したのだが、気付けばもう5月である。
遅ればせながら、予想を再掲するとともに、私なりの根拠や見解なども語ってみたいと思う。
なお、スポーツ・ジャーナリストを自称している私だが、もちろん現場取材などは未経験で、
プロ野球の知識は、TV中継を眺めながらクダを巻いている、その辺のおっさんと同レベルである。

まずは、私があまり興味のないセントラル・リーグの予想から。
当初は「ベイスターズ」など愛称だけだったが、今回は「横浜DeNAベイスターズ」と、正式名で表記する。
1位 横浜DeNAベイスターズ
2位 東京ヤクルトスワローズ
3位 読売ジャイアンツ
4位 中日ドラゴンズ
5位 阪神タイガース
6位 広島東洋カープ


大物新人・外国人の入団や、大型トレードやFA移籍もなく、どのチームも大幅な戦力アップは見られず。
なので、私の基準ではセリーグ6球団は2強4弱で、その4弱にあたるのが3位~6位のチーム。
この4チームは、よくてAクラス、間違っても優勝はないだろうと予想した。

4弱の中で、広島を最下位にした理由はふたつ。○坂倉将吾が正捕手 ○新井貴浩新監督である。

アメリカの大リーグでは、ある程度指導者経験がないと、監督にはなれないそうだが、
日本の場合は、球団に貢献したスター選手は、能力に関係なく監督にする傾向がある。
失礼だが新井監督も、前任の佐々岡真司監督と同様、広島の大事なOBだが、監督としての技量は怪しい。
選手とも年齢が近く、お人好しっぽいし、いざというとき非情に徹しきれないのでは?

選手や関係者に取材をしたことのない私だが、坂倉は日大三出身ゆえ、彼のことはちょっと知っている…つもり。
私の記憶している坂倉は、野手からの悪送球に対し、逸れたボールを追うより前に、送球した野手を睨みつける男で、
その態度はプロ向きかもしれないが、守備の要となる捕手は向いていない、と思えた。 ※三高野球部の指導不足でもある
投手を叱咤激励し、配球を組み立て、相手打者やベンチの様子を伺い、守備陣に指示を出す…なんてムリでしょ。

5月22日現在(※以降のデータも同)、広島東洋カープは20勝20敗で、首位とは5.5ゲーム差の4位。 
打撃には定評のある坂倉も、さすがに正捕手との両立に苦労しているのか、打率.241と、本来の力を発揮していない。

続いて、阪神を5位にした理由は、○岡田彰布監督の復帰 ○昨年26度の完封負けだ。

完封負け回数26は、チームのワースト記録を59年ぶりに更新。5.5試合に1回完封負けする計算だ。
佐藤輝明ら、いいバッターもいるのにこの失態は、前任の矢野燿大監督の手腕に問題があったのか。

ただし、今年の岡田監督も、矢野監督と同等か、彼以上に無能だと私は思っている。
前回阪神監督時代、2005年に優勝したが、あれは2年前に優勝した星野仙一前監督の遺産だし(岡田自身も認めている)、
3年後には、最大13ゲーム差付けていた巨人に優勝をさらわれる、史上最大のV逸を経験。
その後はオリックスの監督となるも、3年連続Bクラス。選手やコーチ・スコアラーに敗戦の責任を押しつけたため、
四面楚歌状態となり辞任。このときも指摘したように、長年続いたオリックスの低迷は、岡田監督にも責任がある。
阪神でも完封負けが続くことで、打撃コーチや選手に不満をぶつけ、チーム崩壊で連敗街道…もありえる、と見た。

現在、阪神タイガースは25勝14敗で、2位に2ゲーム差の首位。参りました!
エース青柳晃洋や新戦力の村上頌樹など、投手陣がいいので、大型連敗はしないか?

ここまで文字ばかりで画像がなかったので、休憩代わりに1枚。
母校グラウンドの練習試合・対開星(島根)戦で打席に立つ、高校2年生時の坂倉。


この試合、4番キャッチャーとして出場した坂倉は、2ラン本塁打も放っている。
打撃センスはあるので、気苦労や負傷の心配も多い捕手ではなく、野手に再転向させ、打つことに専念させてあげたい。

閑話休題、
中日ドラゴンズの4位は、坂倉捕手の広島と岡田監督の阪神よりはマシだろう、という思い込みが前提であった。
注目ポイントは、○立浪和義監督の決意 ○守りに特化したチーム作りだ。

実は中日も、昨年の完封負けは、阪神と同数の26。ここ数年、得点力アップが課題なのに、
昨年ずっとクリーンアップを打っていた阿部寿樹を放出し、楽天から涌井秀章を獲得したのには驚いた。

まあ、阿部も.270、9本塁打と、特筆すべき成績ではないが、それでも中日ではマシな方である。
さらにさらに、近年は打撃不振も、新人王だった京田陽太をトレードに出すなど、
情け無用で「自分の理想とする野球を貫く」という、立浪監督の強い意志が感じられる。
昨年と一昨年のパリーグは、ヘボ打者揃いで(←言い過ぎか)投手陣頼みのオリックスが連覇を遂げており、
中日も同様に、守り重視の野球をするのも間違いではないが、最近はあまりに打てなくて気の毒。

現在、中日ドラゴンズは13勝27敗で、首位と12.5ゲーム差の最下位。
チーム防御率はセリーグ2位も、本塁打13、得点105はどちらも大差のビリと、苦しい戦いが続いている。

プロ野球を見始めた頃からアンチ巨人を貫いている私だが、それでもセリーグ4弱の中ではトップに予想。
読売ジャイアンツ3位の根拠は、○菅野智之の負傷 ○侮れない巨人の伝統

「巨人軍こそプロ野球界の盟主」と、いまだに信じている人は、さすがに減っただろうが、
それでも、リーグ優勝回数47、日本シリーズ制覇数22、昨年までの通算勝利数6195は、今でも断トツである。
2年連続Bクラスも、2005~6年の1度だけ、しかも堀内恒夫→原辰徳(2度目)と監督は変わっており、
昨年→今年のような同一監督の連続Bクラスはない、というデータを信用してみた。

普段、セリーグの試合をあまり観戦せず、ましてや巨人が勝っている試合なんて、観ようとしない私ゆえ、
菅野の凄さを理解していなかったのだが、ウィキペディアで過去成績を確認したら…なかなかやるな(笑)。
ただし、最近4年間の6.5億、8億、6億、5億という推定年俸は、明らかにもらいすぎだ。
そんな高額所得者ながら、近年は1年通してローテーションを守ることもなく、今年も開幕前に負傷。
彼の戦線離脱を理由に、巨人は苦戦すると判断した評論家もいたが、私は逆に、
「あんな給料泥棒いらねえし、オレたちだけで頑張ろうぜ」と、若手投手陣が団結・奮闘すると判断。

現在、読売ジャイアンツは21勝20敗で、首位とは5ゲーム差の3位。
チーム防御率はリーグ最下位と、私の期待した若手投手陣の奮闘は、まだ先のことだろうか。

さてここからは、セリーグ2強について語っていく。ただ、80年代はBクラスの常連だった、
ヤクルトと大洋(現DeNA)を知る者としては、両チームを2強と呼ぶのは、どうにも抵抗があるのだが(笑)。

さすがに三連覇は苦しそうなヤクルトだが、他チームもたいしたことないので、2位はキープすると予想。
マイナス要素としては、○村上宗隆へのマーク強化 ○スコット・マクガフの退団があり、
プラス要素は、○奥川恭伸の復活 ○ルーキー吉村貢司郎の獲得だ。

新外国人のキオーニ・ケラは怪しいし、日本シリーズ以外は良かった、守護神マクガフの退団は痛手のはず。
打線は、山田哲人が衰えてきたことで、村上にマークが集中しそうで、昨年のような三冠王は難しいかも。
そもそも、ドミンゴ・サンタナとホセ・オスナの両外国人も、そろそろ打てなくなりそうで、村上の敬遠が増えそうだ。

ドラフト1位の吉村は、即戦力との噂。日大豊山出身で、東東京準優勝らしいが、覚えてないや。
それより、21年の日本シリーズで、オリックス山本由伸と互角の投手戦を繰り広げた、奥川の復活は朗報だろう。
リーグ屈指の捕手に成長し、ヤクルトOBの八重樫幸雄さんが絶賛していた中村悠平が、若手投手を巧くリードするか。

現在、東京ヤクルトスワローズは17勝22敗で、首位とは8ゲーム差の5位とスタートダッシュに失敗。
吉村は2勝1敗も、防御率は4.54とイマイチ。奥川と新外国人ケラは、いまだ一軍未登板なのも誤算か。
打撃陣は、私の予想に反し両外国人が好調で、山田も規定打席未到達だが、.265に5本塁打とまずまず。
一方、村上は本塁打こそ7本も、打率.207に低迷。四球と死球の数はリーグ1だが、三振数もダントツ。
中継ぎ陣や村上は、ここ2年間の激戦の疲労(村上はWBCも含む)が残っているのかも。

さて、わたくし正田がセリーグ優勝候補に自信を持って(実際は消去法)挙げたのが、DeNAである。
プラス要素は、○大物トレバー・バウアーの獲得 ○タイラー・オースティンの復活で、
マイナス要素は、○嶺井博希の移籍 ○球団が勝つことに慣れていないくらいでは?

昨年ほぼ出番がなかったオースティンだが、まだ31歳と若く、常時出場すれば20本塁打は固い。
彼が打てば、ネフタリ・ソトも刺激を受けるだろうし、現勢力と合わされば日本一の打線となる。
さらにさらに、筒香嘉智が米国から帰ってきたりして…それは飛躍しすぎか。 ※そもそも守る場所がない
また、最初の方で「大物外国人の入団がない」と記したが、唯一の例外が、サイ・ヤング賞投手のバウアーだ。
ただ、受賞した年はコロナの影響で、シーズン60試合制で、7イニングの試合もあり、実は5勝しかしていないのだが、
とにかく、日本の沢村賞レベルの大物が来日することで、若手投手陣にも好影響を与えるはず。
もっとも、彼の真の目的は大リーグ復帰だろうから、日本では無理せず調整程度…の可能性もあるのだが。
他にも、中日を追い出されたショート京田の奮起や、手術の影響で近年不振だった、東克樹の復調にも期待がかかる。

不安材料の嶺井移籍は、伊藤光や戸柱恭孝、ドラフト1位の松尾汐恩らがカバーするはず。
勝つことに慣れていないとはいえ、2017年には日本シリーズにも進出しているし、そもそも大きなお世話か(笑)。
順位予想には関係なく、個人的に注目しているのが、エドウィン・エスコバーと櫻井周斗だ。
日大三出身の櫻井は、故障の影響で昨シーズン終了後に育成契約となったが、今年4月に支配下に復帰。
プロでの通算成績は、47試合の登板で65イニングを投げ、0勝1敗2ホールド。なんとかプロ初勝利を飾らせたい。
なお、打撃成績は8打数3安打で.375。さすがは、高校野球全日本代表で5番打者を務めただけのことはある。
最近の写真はないので、またまた私が撮影した、高校時代のものを掲載。

※高校3年生の春、都大会で東海大菅生戦に登板した櫻井

もうひとりのエスコバーは、私がセリーグでもっとも好きな選手かも。
いかつい風貌にふさわしい豪速球は160kmを超え、日本の左腕投手史上最速。もっと評価されていい投手である。
評価されない理由はたぶん、「結構打たれているから」だ(笑)。あんな速球を打つ、プロはやっぱり凄い。
オースティン、ソト、バウアーなどで外国人枠が埋まるようだったら、私がひいきのオリックスに、ぜひ譲ってほしい。

現在、横浜DeNAベイスターズは22勝15敗で、首位とは2ゲーム差の2位。
一時は首位だったが、阪神との直接対決で負けまくり、連敗が6まで伸びて現在の順位に。
オースティンは先日18日に一軍昇格。代打で3度出場し、3打数0安打。まあ、これからだ。
期待のバウアーは、初登板で白星を挙げるも、続く2試合は連続KO。1勝2敗の防御率8.40で、現在二軍で調整中。
京田は33試合に出場し、打率は.218も、古巣の中日戦だけは、打席が少ないとはいえ.429と高打率。
東は完封勝利を含む4勝1敗と、好調時に迫る勢い。防御率1.98はリーグ2位だ。
櫻井は一軍登板がなく、二軍で1勝0敗も防御率4.91。昇格は時期尚早か。
エスコバーは0勝0敗4ホールドも、防御率15.63と大炎上し、無念の二軍降格。
彼のSNSに誹謗中傷したバカがいたそうだが、球団には厳正な対応を希望する。泣き寝入りはダメだ!

やや強引だが、今年のセリーグは、DeNAが1位と予想した。過去のプロ野球ブログと同様、
ベースボール・マガジン社の「週刊ベースボール オンライン」から、私の大好きなベイスターズ…ではなく、
大洋ホエールズの田代富雄選手の画像を拝借し、掲載させていただく。


ベースボール・マガジン社様、かつての私は「週刊プロレス」を購入していたので、どうか見逃してください(笑)。

セリーグについてダラダラと書いていたら、ずいぶん長くなってしまったので、
当初は一緒に語るつもりだったパリーグ編は、次回に回すことにする。
まだ開幕から2ヶ月もたっていないので、予想が当たるかどうかは未知数だが、
とりあえず、阪神の5位は、さすがに見くびりすぎたかなあ(苦笑)。
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オリックス、パ・リーグ連覇はしたのだが…

2022年10月28日 | プロ野球
日本シリーズが盛り上がっている中、今さらながら、オリックスのパ・リーグ制覇への道のりをたどるブログ。

前回のプロ野球ブログは9月22日。当時は首位がソフトバンクで、オリックスはゲーム差なしの2位。
ソフトバンクが残り9試合、オリックスは残り5試合で、ソフトに優勝マジック8(実際は7.5)が点灯中。
オリが全勝すれば、ソフトは7勝1敗1分で乗り切らなくてはならず、しかも11日間で9試合と日程も過酷。
昨年と同様、【2位のオリが有利】説も囁かれていたが、投稿日の夜、オリがロッテに13失点の完敗(嘆)。

バファローズポンタのツイッター画像より、以下同

次戦はエース山本由伸の好投もあり、9-1と楽天に快勝したが、3日後の同カードでは宮城大弥が打ち込まれ、1-6の敗戦。
「5連勝なんてムリムリ。せいぜい3勝2敗だろ」という私の予想が当たってしまい、実に不愉快。
その間、ソフトバンクは地元福岡でのロッテ4連戦を3勝1敗で乗り切ったが、残り5試合はすべてビジター。
西武には敗れたが、楽天から勝ち星を挙げ、着実にマジックを減らしていく。※オリ2敗、ソフト4勝でマジック1.5
迎えた9月30日。オリは地元大阪ドーム最終戦。エース山本が先発し必勝態勢も、相手のロッテが粘り、3-3のまま9回裏へ。
ロッテめ、1週間前にはソフトに3連敗しやがったくせに、なんでウチが相手だと頑張るんだ(怒)。
9回裏は、先頭の紅林弘太郎が二塁打を放ち、T-岡田は三振したが、二死三塁のチャンス。
ここで福田周平がセーフティバント。一塁セーフとなり、サヨナラ内野安打になった。
「3フィート(要するに走路から外れた)でアウトではないか」との意見もあったし、実際そうなのかもしれないが、
紅林がホームインした瞬間、ベンチの選手が飛び出し、場内のファンと一緒に、勝った勝ったと騒いだところで、
「さっきのアウト」と宣告できる球審はいないだろうねえ。
この数分前に、ソフトが楽天を破っており、マジックはついに0.5に。
福田がアウトで延長になり、そのまま引き分けていたら、ソフトの優勝だった。

オリが優勝するには、残り1試合を勝ち、ソフトが残り2試合を連敗しなくてはならない。
ソフトの連敗は考えられず、私自身は「もはやこれまで」とあきらめた。終盤よく追い上げたし、2位でもじゅうぶんだよ。
10月1日はオリは試合がなく、ソフトは西武と対戦。バファローズポンタのツイッターでは、


レオらしき獅子に勝利を託すポンタが描かれていたが、ソフトの先発はエース千賀滉大である。
ソフトの優勝は見たくなかったので、TV観戦はせず、新秋津『竹辰』へ飲みに行った。
ただ、帰り道には西武ファン御用達の立ち飲み店『なべちゃん』があり、当然のように西武-ソフト戦の中継を放映。
さすがに試合経過が気になってしまい、入店して中継を見せてもらうことに。
1杯だけ飲んで帰るつもりだったが、白熱した試合展開にクギ付けとなり、当然ウーロンハイも何度かお替わり。
この日のことについては、後日改めて紹介するが、延長11回裏、二死から森友哉がヒットで出塁すると、
続く四番山川穂高が、レフトへサヨナラホームラン!

※店内TVに映し出された、殊勲打を放った直後の山川

後述するが、9月以降のソフトは、惜しい敗戦が4度あったのだが、一番惜しかったのがこの試合だと思う。
セオリー無視だが、山川を敬遠していれば、たぶん引き分けで終わり、優勝していたのではないか。

迎えた運命の10月2日。オリは楽天、ソフトはロッテとシーズン最終戦。
さっきも書いたが、オリは自分たちが勝ち、ソフトが負けたときのみ優勝。引き分けすら許されない。
さすがの私も飲みに行かず、自宅TVで両チームの動向をうかがっていた。※当然飲酒込み

途中経過は、ソフトが2点をリードし、逆にオリは2点を追いかける、苦しい展開。
その後、まずはオリックスが3-2と逆転。まあ、こちらは予想どおり。
問題はソフトの試合だ。ロッテは今年、地元千葉ではソフトに1勝10敗と負けまくっている。
地元でこんなに負けて、恥ずかしくねえのかバカ野郎…ロッテめ、昨年優勝を逃した腹いせか…
私のボヤキが止まらず、酒量が増えていく中、6回裏にロッテはふたりの走者を出す。
ここで山口航輝が、見逃せばボールだった高めの速球を弾き返し、まさかの逆転スリーラン!
わずか数分で形勢逆転。オリの親会社はとりあえず、山川と山口に特別ボーナスを支給すべきだ(笑)。

その後、ロッテは7回裏にも、幸運なポテンヒットなどで2点を追加。8回表、ソフトも二死無走者から、
エラー、ヒット&エラーで1点を返し、さらに振り逃げと四球で満塁のチャンスを作るも、次打者が凡退し5-3のまま。
一方のオリックスも、楽天が8回から抑えの切り札・松井裕樹を登板させたため、追加点を奪えず。
この日のロッテと楽天は、ともに消化試合であったが、目の前の胴上げを防ぐべく、最善を尽くしたと思われる。
それでも、オリックスは9回に2点を追加。裏は守護神の平野佳寿ではなく、中継ぎエースの阿部翔太を投入。
楽天の攻撃を凌ぎ、5-2で勝利を収めると、数分後にソフトもロッテに3-5で敗戦。つまり、
オリックスのパ・リーグ連覇が決定した!


TV中継とはいえ、今年は生で胴上げを観ることができた。中嶋聡監督、おめでとう!

※NHKのニュースサイトから拝借した…のかな?

去年以上の逆境からの優勝に、私の涙腺も決壊したものである。ク~ッ、泣かせやがって…。

Vについてマスコミは、「強力中継ぎ陣の整備」や「山本と吉田正尚、投打の軸が本領発揮」などを理由に挙げているが、
私は【ライバルチームの失速】が最大の理由だと思っている。
楽天は最大貯金18を0にした、日本プロ野球新記録
西武は9月11日まで首位とゲーム差なしも、その後怒涛の7連敗
ソフトバンクはとうとう、マジック0.5を消せぬまま、最後の2試合でまさかの連敗
先述した山川に一発をくらった10月1日の西武戦と、同2日、これまた山口の一撃に泣いたロッテ戦。
さらに、9回一死から中村奨吾の同点ソロを浴び、延長戦で競り負けた9月23日のロッテ戦、
そして、4点差を逆転したものの、最終回二死から吉田に同点タイムリーを許し、
そのまま延長でサヨナラ負けを喫した、9月19日のオリックス戦。
最終的に、オリとソフトは76勝65敗の同率首位。対戦成績で劣ったソフトが涙を呑んだ形となったが、
上記4試合のうち、どれか勝つか引き分けていれば…ソフトの関係者・ファンの悔しさは想像がつく。

西武戦の山川もだけど、9月19日のオリ戦、9回裏二死一、二塁の場面。
満塁になるとはいえ吉田を敬遠しておけば、どうせ次の頓宮裕真は打てず、ソフトが勝っていたはず。
この試合後、中嶋聡監督は「最後まで、誰ひとり諦めていなかった」と語っていたものの、
正直、何人かの選手は諦めていたと思うよ(笑)。必死だったのは、タイムリーエラー&バント失敗の宗佑磨くらいか。
いずれにせよ、この試合でゲーム差が0になり、オリックス陣営が再度ヤル気を出したのは間違いない。

この試合だけでなく、あの頃の吉田は、味方ながら恐ろしいくらい打ちまくっていた。
9~10月の成績は、打率.416、7本塁打、23打点、ついでに出塁率.500の大活躍で月間MVPに。
観客席で、「オリしか勝たん!」と書かれたボードを持っているファンを何度か見かけたが、
私にいわせれば「オリは吉田しか打たん!」である。言葉の使い方が正しいのかは知らない。
 (C)ベースボール・マガジン社

クライマックスシリーズ2ndステージは、3位西武を退けた2位ソフトバンクとの対戦。
2ndステージは、1勝のアドバンテージ(実質1.5勝)、全試合ホームでの開催だけでなく、
2位チームは1stステージで、先発投手を消費するハンデもあるため、1位チームが断然有利である。
案の定、ソフトはエース千賀が1度しか先発できず、4勝1敗でオリが2年連続の日本シリーズ出場決定


2ndステージ、来年からはもう少し、ハンデを軽くしてもいいのでは。今年みたいに、ゲーム差0ならアドバンテージなしとか。
なお、進出を決めた第4戦、私は同時間帯に放映していた、CSの「アントニオ猪木追悼特集」と交代で視聴。
チャンネルを変えている間に試合が終わっていて、サヨナラ勝ちの瞬間を見逃した(←ファン失格)。

日本シリーズは昨年と同様、セ・リーグを連覇したヤクルトとの対戦となった。
詳細はまた改めて語りたいが、第1戦はオリの絶対的エース山本が、4失点かつ途中降板でよもやの敗戦。
翌日、母校野球部の秋季都大会の観戦に行ったのだが、その日はまたまた、宮本慎也さんも来場し、私の近くに着席。

※試合後にトンボ掛けをする日大三高のメンバー

隣には同僚らしき若い男性がいた。どうやらヤクルトのスカウトらしく、スピードガンで球速を計っていた。
私は知らない方だったが、周囲の知人は「どこかで見た顔」とのこと。おそらく、元選手なのだろう。
このスカウトが、前日の日本シリーズ第1戦の感想を述べていたのだが、
「オリックス、外国人がいないから打線に迫力ないっスね。ウチとは大違い。長谷川(滋利)サンもナニしてんだか…」と、
迫力不足のオリックス打線と、外国人スカウト担当の長谷川氏を批判する始末。
現役時代、2000本安打を記録した宮本さんならまだしも、無名のお前なんか(失礼)に言われたくねえよ!
宮本さんは、周囲の客が聞いていると察したのか、時折うなずく程度で肯定も否定もしない。さすがである。
ただ、このヤクルトスカウトの発言は正しく、日本シリーズでのオリは、普段に輪をかけて打線が沈黙。
現在、なんとか2勝2敗1分の五分だが、打線のダメっぷりは相変わらず。
バカバカ打ちまくるチームが好きな私としては、どうにも納得できない不甲斐なさで…この項つづく。
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今年もオリックスは頑張っている。

2022年09月22日 | プロ野球
ヤクルトの村上宗隆や、大リーグの大谷翔平ばかり取り上げられているプロ野球界。
昨年同様か、それ以上に熾烈な、パ・リーグの優勝争いにも、もっと注目してほしいものである。
9月11日の時点では、首位ソフトバンクと、2位西武、3位オリックスまでがゲーム差なしで並んでいた。

その後、12日からの西武との直接対決で3連勝した、ソフトバンクにマジックが点灯。
このまま優勝に突き進むかと思いきや、17日からのオリックスとの3連戦で、まさかの3連敗。
2位オリックスとは再びゲーム差なしとなり、21日終了時点で、5位ロッテまで可能性が残っているとはいえ、
優勝はほぼ、ソフトバンクとオリックスの2球団に絞られたように見える。
  (C)プロ野球-スポーツナビ-

ちょっとハナシは逸れるが、スポーツ・ジャーナリストを自称する(他人には呼ばれない)私が、
今年のシーズン開幕前に某SNSで発表した、2022年のパ・リーグ順位予想をここで発表。
1位 楽天
2位 西武
3位 ソフトバンク
4位 オリックス
5位 ロッテ
6位 日本ハム

途中、6チーム中4チームが予想順位どおりの時期もあり、「さすがオレ!」と自画自賛したものだった。

今年のパ・リーグの特徴として、どのチームも派手な補強をしていないことが挙げられる。
日本ハムは、補強どころか、昨夏の中田翔を含め、主力級が4人抜けたのに見返りはナシ。
これでは、新庄剛志新監督がどんな手腕を発揮しようが、最下位予想が妥当であろう。
現在、借金23の勝率.414だが、戦力的にはこれでも健闘といえるのではないか。

ロッテは、昨年はV争いしたとはいえ、元々の戦力、特に打撃陣は層が薄く、補強ナシではツラい。
個人的には、佐々木朗希の評価も低く、「球は速いけど、そんなにスゴイ投手か?」と侮っていたら、
我がオリックスが、プロ野球28年ぶりの完全試合をくらってやんの(苦笑)。

今、「我がオリックス」と書いたように、私はオリックスのファンである。理由は、昨年の今頃ここで記した。
前年の優勝チームを4位に予想したのは、ズバリ、昨年のVはまぐれだからである。
詳細は後述するが、優勝争いに加わっている現在の状況は、個人的には満足している。

主力陣の衰えが指摘され、新監督の藤本博史も、やや地味な印象のソフトバンク。
強調材料は乏しいが、近年のプロ野球界を牽引しているだけあって、個々の選手が野球をよく知っている。
そもそも、「ソフトバンクをBクラスにはできねえよな」という安易な理由もあり、3位にしておいた。

西武は、投手陣は抑えのふたり、平良海馬と増田達至がしっかりしているし、山川穂高が軸の山賊打線も破壊力抜群。
そこに、米国から復帰した秋山翔吾が加わる、と勝手に予想したのだが、秋山は広島だった。
私が熱心な野球ファンだった頃の西武は強かったし、当時の記憶も加味し2位に推した。

楽天は、寄せ集め集団とはいえ、先発投手陣の層の厚さは、12球団でも屈指だと思っていた。
打線は西川遥輝の無償獲得は大きいし、石井一久監督も、そろそろ本気で勝ちに来るシーズン、と予想。
実際、シーズン序盤は首位を快走していたのだが、貯金18から0になったのは、日本新記録らしいね。

ひいきのオリックスが、今年は苦戦すると予想した主な理由は、以下の5点。
1 昨年は9回打ち切りだが、今年は延長12回まで
2 アダム・ジョーンズ、タイラー・ヒギンスの退団 
3 宮城大弥、平野佳寿、杉本裕太郎らは昨年が「デキすぎ」だった疑惑
4 中嶋聡監督の「名采配」は怪しい
5 優勝したとはいえ、全体的に給料上げすぎ


1は、昨年の優勝要因のひとつであった「引き分けの多さ」が、今年は延長になってしまう。
延長に入れば、野手陣の層が薄いオリックスは不利なはずだが、延長戦での勝敗は7勝7敗1分。
五分なのには驚いたが、7勝7敗(勝率5割)より14引き分けの方が、勝率が下がらず優勝争いには有利である。

2は、ジョーンズは代打起用、言い換えればベンチウォーマーにも腐ることなく、チームを鼓舞し杉本らには助言も与えていた。
高額年俸や大リーガーのプライドを考慮すれば、契約解除も致し方ないのだが、
彼のファンだった私としては、今年の外国人野手3名が、全然役に立っていないのがムカつく。
彼ら3人を合わせた打撃成績は、打率.195、本塁打6、打点26で、合計年俸は推定2億5千万円。
合意するかは不明だが、そのお金でジョーンズと再契約した方が、よっぽどマシであった。
また、セットアッパーのヒギンズは、ダメだったのは日本シリーズだけなので、解雇はもったいない。
最近ようやく、ジェイコブ・ワゲスパックが代役になってくれたが。

3で挙げた3名は、宮城は今年も先発ローテーションを守り、11勝7敗の防御率2.97とまずまず。
平野も、年齢的に上積みはないかと軽視したが、こちらも2勝2敗の8ホールド28セーブ、防御率1.43と活躍。
投手ふたりは、私の見る目がなかったようだが、杉本は打率.233、本塁打15で、昨年の.301、32本からダウン。
なにより好不調が激しく、最近は三振の山を築き、ベンチでの表情も冴えず、今年2度目の二軍落ち。
「ラオウ」を名乗っている割には、身体のデカさに反し神経が細かい気がする。もっと図太くなれ!

4は、最初の方で「昨年のVはまぐれ」と書いたが、運に恵まれた感は否めない。
同様に、中島監督の選手起用や采配も、「たまたまうまくいった」可能性はないか?
前任の監督があまりにもダメすぎたため、いつの間にか名将・知将扱いされているけど、
昨年の日本シリーズ第6戦、代打ジョーンズの無駄遣い(敬遠濃厚な場面で起用)など、たまにミスもやらかしている。
一昨日のロッテ戦も、山﨑福也を交代させた途端、次の投手が本塁打を浴びて、山ちゃんの勝ち星を一瞬で消したし。
それでも、敗因を選手に押しつけず、「私の指導不足」と責任をかぶるのには好感が持てるけどね。

5は、ある程度の昇給は当然だろうけど、さすがに大盤振る舞いしすぎでしょ。
「こんなにもらえるとは…よし、来年はもっと頑張ろう」という選手ばかりだといいが、
「こんなにもらえるとは…よし、たっぷり遊んでやろう」となる選手もいるはず。
オリックスの場合、そのような若手をたしなめる、野手のベテランが不在なのも心配。
杉本が5倍増の7000万円、宗佑磨が3倍増の5700万円。ふたりとも、昨年が実質初レギュラーだったのに昇給率が高い。
あと、エースの山本由伸が1億5000万円→3億7000万円、主砲の吉田正尚は2億8000万→4億円。
ふたりとも実績はあるし、オリックスには絶対必要な選手だが、いくらなんでももらいすぎだ!
私が野球ファンになった頃、5年連続で3割(ほぼ)、40本打っていた、広島の山本浩二でさえ6千万円くらいだったはず。
物価が違うとはいえ、ミスター赤ヘルの6倍以上という、吉田のコスパには不満があったが、
ここ最近妙に打ちまくっているので、「さすがは吉田!」と手のひら返しで絶賛している自分が情けない。
 (C)ベースボール・マガジン社
※吉田正尚、アンタはエライ!

上記の不安を解消(?)し、首位とゲーム差なしの2位に健闘しているオリックス。
やはり、今月17日からの対ソフトバンク3連戦・3連勝は大きかった。
まあ3試合目は、9回裏に吉田を敬遠しなかった、ソフトバンクのミスだけどね。
この3連勝に、意外な立役者がいるのをご存知だろうか。その人物とは、スタン・ハンセンである。
初日の試合前、なぜかオリックスのユニフォームを着用し、始球式に登場したハンセン。
 (C)日刊スポーツ、下記画像も

背番号は、2019年のディナーショーの金額と同様、ハンセン=8000だ。
投球を終えたあとは、お約束のテキサスロングホーンのポーズ&「ウィー」の雄たけび。


近年、実は「ウィー」ではなく「ユース(youth)」と叫んでいることが明らかになったが、
オリックスの若手選手に対し、「若い力を爆発させろ!」という激励になったはずだ(←強引)。
ちなみに、当日夜のバファローズポンタのツイッターでも、しっかりネタになっていた。


なお、ハンセンは息子がマリナーズの元選手で、自身も元阪神のランディー・バースと親交があるなど、野球とは縁がある。
勝手なイメージだけど、ハンセン&バース組って、メチャクチャ強そうだな。

昨年、ロッテにマジック9が点灯したときは、残り試合数はロッテが10でオリックスが7。
現在、ソフトバンクが残り9試合でマジック8(実際は7.5)。オリックスは残り5試合。
数字的には昨年より有利だが、相手は常勝チーム・ソフトバンク。当然、油断はできない。
オリックスは、今日22日のロッテ戦は、山岡泰輔の先発が予告されている。
残り4試合は、エース山本が2回先発し、あとは宮城と田嶋大樹かな。
個人的に、どこかで起用してほしいのが、さっきチラッと名前を出した山﨑福也。
名前から「サチヤ」と呼ぶファンが多いようだが、私は高校時代の愛称「山ちゃん」を、今も使用している。
今年は、ある程度試合を作るのに勝ち星に恵まれず、現在5勝8敗の2ホールドで防御率は3.45。
20日のロッテ戦は、7回表の時点で75球しか投げていなかったので、交代は早かったと思うけどねえ。

先日、今シーズンでの引退を表明した、コーチ兼任投手の能見篤史が記者会見で、
「山﨑福也はまだまだできる。見ていてもったいない。彼の能力を発揮させてあげられなかったのは心残り」
という内容のコメントを残した。そうか、彼の潜在能力は、あんなモンじゃないのか。
能見コーチの期待に応えるためにも、どんな場面でもいいから、山ちゃんを使ってほしい。代打でもいい(笑)。
 (C)ベースボール・マガジン社

日大三高時代は、春の甲子園で最多安打数の記録も作っているし、オリックスのへっぽこ代打陣よりはマシではないか。
第二先発でもリリーフでも、登板機会を与えられたら、三高魂で頑張れ山﨑。
そして、ここまで来たら連覇を目指し、頑張れオリックス・バファローズ!

追記 山ちゃんは22日に登録抹消…最終戦の10月2日、楽天戦の出番はあるか!?
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