明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

今年もありがとうございました。

2021年12月31日 | その他
昨日12月30日は、私を含む国民のごく一部が熱狂する、競輪グランプリが行われ、
本命に推した古性優作(こしょう・ゆうさく)選手が見事優勝!
最終2センターの時点で、彼(青・4番車)の勝利を確信。自宅TVで観ていた私はもちろん大絶叫だ。


2着も対抗の平原康多だったが、3着の郡司浩平が無印だったため、予想の印は◎-○-無。
押さえ車券ゆえボロ儲けとはいかなかったが、それでも、下記画像で古性が抱えている、

※競輪のHPより拝借

優勝賞金ボード記載額の千分の一くらいはプラスになった。万年金欠の私には、喜ばしい金額だ。
競輪GPの的中は、10年ぶり3度目。年末恒例のカツアゲを久々にまぬがれたぞ(笑)。

車券が当たった理由はおそらく、立川市屈指のパワースポット(と、崇めているのは私だけ?)である、
人気ラーメン店の『パワー軒』で食事をして、幸運を得たからであろう。
昨日の日記では、「パワー軒で食べてから車券を買いに行こうと思う」と記していたが、
「味噌味の提供は14時から」というのを思い出し、先に競輪場に寄り、14時過ぎてからパワー軒に向かった。
ちなみに、立川競輪場からパワー軒は、徒歩だと30分はかかる距離である。

注文したのは当然、食べてみたらめちゃくちゃウマかった、「味噌」味のラーメン。
前回は「塩豚骨+味噌」だったので、今回は「支那そば」780円+味噌変更100円、そして小ライス130円。


煮干し風味の醤油ラーメンに、炒めたモヤシ、ひき肉、味噌ダレが加わる。
フライパン調理ゆえ、店主の手間はかかるし腰に負担はかかるしで、繁忙時を避け14時以降の提供となったそうだ。
濃厚な醤油+味噌スープが、支那そば独特の細ちぢれ麺と絡み、べらぼうに美味しい


ひき肉入りのスープは、ご飯との相性も抜群。こちらの小ライスは160グラムと、決して小ではない(笑)。

※毎度おなじみ、ラーメン丼を作ってみた

途中でニンニククラッシュと、卓上の粉末赤唐辛子を加え、麺と米をガツガツと食べ進め、「ごちそうさまです」。
「今日の支那そば味噌も美味しかったです。今年1年ありがとうございました…」などと、告げたかったのだが、
この日のパワー軒は、チャーシューの予約なども含め終始注文が途切れず、急きょ営業を中断し、中休みするほどの大繁盛。
店主と会話する余裕はなかったので、また来年改めて、「今年もよろしくお願いします」と挨拶させていただこう。
あ、「おかげさまで競輪が当たりました」と、的中報告もしなくては(←それは余計だ)。
※パワー軒さんは、年明けは1月4日より営業(16時閉店)。5日から通常営業(11時~21時)かと思われます

明けて迎えた本日の大晦日。昨日のレースは自宅観戦だったので、競輪場へ払い戻しに出かける。
その前に、最近オープンした、鴨出汁ラーメンの店『鴨福』に立ち寄り、限定メニューの「年越し蕎麦」1000円を食べた。


蕎麦粉を含んだ自家製麺を、鴨やカツオから抽出したダシで、鴨肉や天ぷらなどと一緒に食べる。
実は前日も、ここで食べてから競輪場に向かい、さらにパワー軒も行こうと考えていた。鴨「福」と縁起のいい店名だし。
行列があったため断念したが、今日食べられたからよかった。
そもそも、福はともかく「鴨=カモ」というのは、ギャンブルでは避けるべき言葉だ(笑)。
鴨福さんについては、近いうちに拙ブログで改めて紹介する。 しました→鴨福改めアンズノ木

食後、てくてく歩き、駅向こう側の立川競輪場に到着。


今日はレースはないため、私のような一般客の姿はなく、場内にいるのは選手・関係者のみ。
競輪は、大晦日だろうが正月だろうが、全国どこかで必ず開催されているため、選手たちにオフシーズンはない。
この日の立川競輪場のバンク内でも、地元所属の選手数名が、練習に励んでいた。


こちらは、バイクを自転車で追いかけ、400メートルの走路を4周する、ハードな練習のひとつ。


競輪の競走と同様、最後の2周は速度を上げる。その直前、バイクが合図代わりに軽く警笛を鳴らすと、
追走している選手が「お願いしまっす!」と挨拶し、両者が私の前を一瞬で過ぎ去っていく。
ピンクの派手なパンツだと思っていたが、声を聞くまで、その選手が女性であることに気付かなかった。
推定時速60キロ以上で走るバイクを、自転車で追いかけるスピードは、男子と遜色ない。
彼女が誰なのかわからずじまいだったが、この日のスパートが、次の参加場所での良績に繋がることを願っている。

プロ野球などと比較すると、収入面では見劣るし、マスコミの注目度も高くなく、
さらに、観客が過去に起こした事件などのせいで、世間的評価も低い気がする競輪だが、
彼ら彼女たちは、どんな競技の選手にも見劣らない、立派なアスリートだよ。
そこそこの額の払戻金を受け取っただけでなく、練習している選手たちから元気も分けてもらった。
こんなに爽快な気分で立川競輪場をあとにしたのは、いつ以来だろうか。
※立川競輪は、1月4日から開設70周年記念競輪(GⅢ)を開催

大晦日の東京は気温が低かったようだが、競輪場を出た数分後、ほんの一瞬だが小さい粒が降ってきた。

※私の腕部分に落ちてきた「あられ」。触るとフワっと溶けた

すぐにやんだけど、このまま雪が降ったとしても、私の気持ちは晴れたままだったはず。
いろいろあった2021年だが、終わり良ければすべてヨシだ。
読者の皆様、今年もこんなブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。
そして、どうか来年も、よろしくお願いします
コメント (2)
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もう当たってもいい頃だ。 「ケイリングランプリ2021」

2021年12月30日 | ギャンブル
先日、行きつけのお店で飲んでいたときのこと。
隣同士で座っていた、初対面の若い女性ふたりが、お互い関西出身のお笑い好きと判明し意気投合。
席も世代も(泣)離れているので、会話には加われなかったが、片方の女性がつぶやいた、
「毎年、M-1グランプリが終わると、喪失感がハンパない」という意見には賛同できた。
私も毎年、グランプリのあとはぐったりしているからね。
ただ、私のグランプリは競輪だし、喪失するのは大金なのだが。

年末恒例、自称スポーツジャーナリストの正田祐司が送る、競輪グランプリ予想。
毎年、何点も購入しているのに、31年間で的中したのはわずかに3回と、抜群の悪相性。
しかもその内訳は、中儲け、ちょい浮き、取りガミと、大儲けはいまだゼロ。

このブログを始めて以降のグランプリ予想を再録すると、
○5年前→新田祐大本命→誘導員早期追い抜きで失格
○4年前→諸橋愛本命→最終4コーナーで落車失格
○3年前→平原康多本命→最終2センターでまたまた落車
○2年前→平原康多本命→後方から追い込むも3着惜敗
本命選手が久々に、無事にゴールにたどり着いたが、車券自体は当然ハズレ。そして迎えた昨年。
○1年前→平原康多本命で3度目の正直を狙い、最終2センターまで番手絶好の展開も、
捲ってきた清水裕友を張ると、平原自身も外へ飛んでいってしまい、無念の5着
と、景気の悪い予想を並べたあとに、今年のグランプリメンバーを紹介しよう。

1 松浦悠士 98広島
2 郡司浩平 99神奈川
3 平原康多 87埼玉 
4 古性優作 100大阪 
5 佐藤慎太郎 78福島   
6 守澤太志 96秋田
7 吉田拓矢 107茨城
8 宿口陽一 91埼玉
9 清水裕友 105山口 

並び予想⑦83-②56-⑨1-④

関東は平原が3番手回り。普段から宿口が前なので当然ともいえるが、
GPという大舞台で、主導権濃厚なラインの番手は、宿口にはさすがに荷が重くないか!?
中国コンビは、今年は清水が前。北日本コンビは郡司マークで勝負。

某雑誌に連載中のコラムでは、「今年1年追いかけると宣言した、吉田拓矢で勝負」と書いた。
それから連日、GPのレース展開をいくつか予想してみたものの、吉田が勝つ場面がどうしても浮かばない。
清水か郡司がカマシ、吉田が番手にハマり、後位がもつれる…なんて奇跡は起こらないだろうし、
だいぶ前のことだが、99年の立川グランプリは、若手扱いだった太田真一が逃げ切ったのだが、
あれは番手の神山雄一郎が、別線を張りまくったお陰であり、宿口では無理だろうしね。
おそらく、数年前の稲垣裕之のように、逃げて9着になるんだろうが、
吉田からはダメ元で、三連単全通り56点を200円ずつ=計11200円購入予定。
こんなことなら、小倉競輪祭の決勝で大勝負しておくべきだったな。

ここで、さっき触れたGPの展開予想を述べてみよう。
逃げるのは吉田で間違いない。郡司か清水のカマシを恐れ、打鐘前から緩めることなく全力疾走だろう。
別線の反撃に対し、宿口は3番手平原のためにも迷わず番手発進、という作戦が濃厚だが、
昨年の平原のようにブロック、つまりタテではなくヨコに踏んだらどうなる?
宿口が牽制→不慣れなので大きく膨れる→別線混乱、そしてストップ→その瞬間、逃げる吉田と膨れた宿口との間を、
平原が一気に踏み込む→悲願のGP初制覇に向けひた走る平原を→
ゴール寸前、古性が差し切ってしまう というのが私の予想だ。
印を打つと、◎古性○平原×松浦△佐藤▲宿口「注」吉田となる。

清水と郡司は、関東ラインを追うのに脚をロスすると判断したため、無印にした。
守澤はやはり、広島記念の落車負傷・全治90日では、さすがに無理だろう。
吉田からの車券も、守澤の2着だけ車単200円にしようかと思っているくらいだし。

本命に推した古性は、以前から応援していた選手だし、GⅠタイトルを獲得し格も上がってきた。
大金を失っても悔いはない…じゃなくて、大金を賭けるにふさわしい実力者だと思うし、
吉田と同様、彼のアタマでも三連単を全通り買う。本線は平原との4-3で、もちろん100円単位じゃないよ。
古性は単騎の競走にも慣れているし、関東4番手追走の可能性が高く、ヨコも強いし落車の不安はない。
むしろ、相手を落として失格になる心配がある。×松浦と◎を入れ替えようかな。
松浦も怖い存在だが、彼のアタマまで買ってしまうと、カネが足りない。
いずれにしても、今回も平原は2着までと予想し、アタマでは購入しないつもりだが、
私が買うのをやめた途端、いきなり勝たれたらシャクに触るなあ。

最後に毎年恒例、競輪HPから拝借した、古性優作の画像と、インタビューの抜粋(一部偽装)を掲載。


「今年は、脇本雄太さんと別で戦うことになっても、しっかり勝負できるようにと、
課題を持ってやってきたのが良かったのかなと思います。競輪祭のあとは、いつも通りトレーニングできた感じです。
グランプリは初出場となりますが、正田さんのためにも頑張ります」

私のGPの連敗も、そろそろ止まっていい頃だろう。頼むぞ古性!!

今日は、立川競輪の場外発売を利用する予定。
その前にゲン担ぎとして、立川市屈指のパワースポット(?)である『パワー軒』に立ち寄り、
絶品ラーメンとパワーをいただいてから、GPの車券を買いに行こうと思っている。
画像は、最近始めた「味噌+豚骨ラーメン」。正直、今まで食べた味噌ラーメンの中で、一番ウマかったかもしれない。

※味噌味の提供は14時以降

ちなみに、立川駅→パワー軒→立川競輪場というのは、大幅な遠回りになるので、おススメはできない(苦笑)。


※グランプリのレースの模様は、16時頃から日テレ系で放送予定


追伸 展開はともかく、予想は当たった!
ありがとう競輪、ありがとう古性優作!!
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路地裏で人気の鶏ラーメン 立川『チキント』

2021年12月26日 | ラーメン、つけ麺など
前回は「独自の進化を遂げたラーメン」、要するに一風変わったラーメンばかりを掲載したが、
今回は私の地元・立川市にある、まともなラーメン屋さん『チキント』を紹介する。
屋号のとおり、こちらは鶏肉や鶏ガラを用いて、きちんとチキンのラーメンを作っている。
「きちんとチキン」は、私が考えたダジャレではなく、実際の店名の由来である。
駅から至近とはいえ、目立たない路地裏にあるのだが、それでも連日のように行列ができている人気店だ。

きちんと作っている証拠のひとつが、化学調味料不使用
以前、一橋学園『なにや』さんの「中国麺」を紹介したとき、


バカ舌の私が、いわゆる「無化調」のラーメンをウマいと感じるのは珍しいと書いた。
チキントのスープもめちゃくちゃウマいのだが、味が濃い…というか結構しょっぱいので、
無化調であることをすっかり忘れていた。申しわけない。
こちらが、鶏白湯スープと醤油ダレを合わせた、基本の「らーめん」+味玉。


見るからにしょっぱそう…イヤ、濃厚そうで食欲をそそるビジュアルだろう。
スープは、『天下一品』のこってりのような、粘度を感じさせるタイプ。
開店当初は、厨房内も雑然としており(現在もだが…)、食器と食器の間にジャガイモが転がっていたりした。
ジャガイモを使ったメニューはなく、スープの粘度を出すために使用しているのだろう。
そんなポタージュ状の液体をひと口すすれば、鶏だけでなく魚介や醤油の旨味が、一気に押し寄せてくる。
繰り返しになるが、化学調味料を使っていないのが信じられない、力強いスープである。
最近のスープは、以前ほどのドロドロ感はなく、サラッとしているが、それでもじゅうぶん濃厚だ。
麺は中細のストレート。やや硬めに茹でられ、パッツンとした歯応え。
具材のチャーシューも、豚肉ではなく鶏肉を使用し、提供直前にバーナーで炙り香ばしさを出す。
左端のつみれは当然鶏肉で、メンマも柔らかく仕上げてある。味玉はもちろんウマい。
麺、スープ、具材にも工夫を感じられる、本当にきちんと作ったチキンのラーメンなのである。

お店がオープンしたのは、今から10年前の4月。
私は開店直後から通っており、今も客席にある冷水器が、設置された日の最初の客だったため、
その冷水器を初めて使った客だったりする。設置直後ゆえ、機械独特の変な匂いがしたけど(苦笑)。
以降、チキントでは20回以上食事をしているが、帰り際には必ず、店主が「ありがとうございます」と声をかけてくれる。
常に寡黙で、一部ネットでは「不愛想」という意見も見受けられる店主だが、
お店だけでなく彼のファンでもある私は、「彼は決して不愛想ではない!」と否定しておく。
一見コワモテだがよく見ると、お笑いコンビ「どぶろっく」の右側の方に似ているし…これって不愛想より失礼か。

ハナシは戻って。こちらのお店では、鶏白湯の醤油味ラーメンをベースに、いろんな商品を用意している。
こちらは「つけ麺」+味玉。つけダレも当然、しょっぱウマくて食欲をそそる。


珍しくレモンが付いており、途中で絞り、味を変えても面白い。


麺を食べ終えたら、カウンターに置いてある「ねぎ生姜湯」で、割スープを楽しもう。


こちらは、自家製ラー油とニンニクチップが加わった「紅らーめん」。


「紅」といっても真っ赤ではなくオレンジ。辛さも控えめで、スープ本来の旨味を感じさせる。
このメニューの名称は、店主の名字・紅林さんが由来なのかもしれない。
鶏白湯のスープだけでなく、清湯タイプの醤油ラーメン「鶏中華そば」もある。


他の商品より細い麺を使用しており、いわゆる「東京の醤油ラーメン」が好きな方におススメだ。


他にも汁なしタイプの「油そば」や「紅油そば」、かつては麺ナシの「ワンタンスープ」もあった。
現在はラーメントッピングの「茹で餃子」2個150円や「スープ餃子」400円もある。
その存在に気づいたのは最近なので、「餃子の大将」を自称しているくせに、まだ食べたことがない。
あと、麺のお替わりに具材と味を加えた、替玉ならぬ「和え玉」250円という魅力的な商品もあるのだが、
券売機ではいつも売り切れ状態になっており、こちらも未食のままだ。
サイドメニューは「炙り鶏肉丼」250円、「貝柱ごはん」200円などがあり、ランチタイムはそれぞれ50円引き。
コロナ禍による休業などもあり、久々の訪問となった先日は、基本のらーめんと貝柱ごはんを注文した。

現在は営業時間を短縮し、客席の間はアクリルで仕切られ、食事中以外はマスク着用。
マスクをはずして会話していたカップルが、店主に注意されていた。まあ当然だわな。
最初にらーめんが完成。丼の向こう側では、女性店員がサイドのご飯を作成中。


そういえば、近年は、木製ティッシュボックスの上に置かれるようになった。ちょと珍しい提供の仕方だよね。


女性店員の作業を眺めていたら、ごはんの量をすごく丁寧に計測していた。
最初によそった量から、少しずつ減らしていくのだが、お米のひと粒単位まで取り除いていたのには驚いた。
規定の量を必ず守る几帳面な性格なのか、それとも、私にはひと粒たりとも得をさせたくないのか(苦笑)。
数分後、貝柱ごはんが登場。ライスはちゃんと計っていたのに、具材やタレの量はアバウトだった。なぜだ!?


さっきも書いたが、スープには魚介風味も含まれているので、貝柱と合わせてもおいしい。
ただし、得意の自家製ラーメン丼は、ご覧のように見た目がよろしくなかった。


いろんな商品を紹介してきたが、私が一番好きなのは「塩味」である。
裏メニューなのか、券売機だけでなく、店内のどこにも表示されていない時期もあったが(最近は貼紙アリ)、
食券を渡すときに「塩で」と伝えると、普段の黒い醤油ダレとは異なる、塩ベースのタレで作ってくれる。
変更料は無料で、できないケースもあるそうだが、私は一度も断られたことはない。
こちらは、コロナ前に食べた「スペシャルらーめん・塩」。スペシャルはいわゆる「全部乗せ」だ。


スープの色が、醤油味と比べると乳白色で、一般的な鶏白湯に近いでしょう。
実際、塩味の方が鶏由来のコクや脂などがダイレクトに伝わってきて、しょっぱいどころか、むしろ甘味すら感じる。
塩スープをじっくり味わいたい方は、具だくさんのスペシャルは避けた方がいいよ(笑)。
ちなみにこの日は、普通の「ごはん」150円も注文し、またまたラーメン丼を作成。


味玉を中心に、つみれなどの具材を飾ってみた。さっきのよりはマシだと思うのだが…どうかね?

以上、醤油味と塩味、どちらもウマいチキントさんだが、最近ちょっと困ったことがふたつ。
ひとつは価格の上昇。ここまであえて記載してこなかったが、普通の「らーめん」は現在850円。開店当初は680円だった。
つけ麺は+50円、紅は+100円、鶏中華そばは−50円、スペシャルは+300円。味玉などのトッピングは100円~。
小麦粉価格の高騰など、いろいろ理由もあるのだろうが、10年で25%増は、ちょいと急な印象。
さらに困っているのが、開店時間の遅れや臨時休業が多いこと。最近は、写真のような貼紙と対面するケースが続出。


以前から、臨時休業をくらうことの多い(近年は特に)私だが、チキントさんでの遭遇率はかなり高い。
お店のツイッターに、休業情報が投稿されることもあるが、実は知らせずに休んでいる日もあったりする。
私は立川市民だからいいけど、電車などを利用して食べに来た人は気の毒だよ。
実は店主が、みなしごたちの施設にプレゼントを届けているとか、やむを得ない事情があるのかもしれないが、
できることならラーメン作りのように、営業時間もきちんと守ってほしいね。

それでも私はチキントこそ、立川で一番おススメできるラーメン店だと思っている。
唯一無二で、他では食べられない味だし、駅から近いし、接客だって立川にしては(苦笑)悪くない。
『パワー軒』も大好きだが、ギトギトこってりだし、量自体も多すぎて、万人受けとは言い難いからね(笑)。
営業時間は短くてもいいし、以前のように週休1日じゃなくてもいいので、
今後は私が、店頭で半ベソをかく=臨時休業の回数を、減らしていだけたら幸いだ。



らーめんチキント
東京都立川市柴崎町3-4-9
JR立川駅南口より徒歩2分以内
営業時間 11時半~15時、17時半~21時 土日祝は昼のみ
定休日 月曜、その他不定休あり
※年内は28日の昼のみ、年明けは6日からの営業だそうです
詳細はお店のツイッター
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独自の進化を遂げたラーメンたち

2021年12月24日 | ラーメン、つけ麺など
今も昔もラーメンが大好きな私が、初めて買ったガイドブックは、
雑誌「ぴあ」が発行したムック本「続ラーメンBEST100」であった。
正式名は「東京・横浜 ほんとうに美味しい店10 続ラーメンBEST100」。 


「続」というからには、1作目が売れたのを受けて、企画・出版されたのだろう。
この頃の私はウブだったので、「ほんとうに美味しい店 BEST100」が、
正しくは「とりあえず取材に協力してくれる、そこそこウマい店100」であることを知らなかった。
ちなみに裏表紙はこちら。男性の方は確か、なんか悪いコトした人だよね。


発行日は1995(平成7)年7月。今から26年も前になるのか。
まだラーメン関連の書籍は少なく、ラーメンブームの一歩手前くらいの時期といえよう。
インターネットも世間には浸透しておらず、生意気な評論家も食べロガーもいない、良き時代であった。
久々に目を通してみたら、今はもう閉店してしまった店が多く、時の流れを感じさせる。
そんな、閉店したお店のひとつが、渋谷の道玄坂にあった『北海道ラーメン 壱源』。『味源』と関係あるのかな?
私は訪問したことがなかったが、紙面に掲載されている店主のコメントは、
「北海道ラーメンというとバターやコーンをイメージされるけどあれは観光客向け。
うちで出すのは昔から地元で食べられてきた本来の北海道ラーメンです」
と断言。
そんな店の想いとは裏腹に、文のシメは「ハンバーグ入りラーメンが特におすすめ」だと(笑)。
バターやコーンより、ハンバーグの方がよっぽど観光客向けだろう。ライターの悪意を感じるな。
でも、北海道風の味噌ラーメンは、当時でもいろんなお店で食べられたけど(『どさん子』とか)、
ハンバーグラーメンを提供するお店は珍しい。一度は食べておくべきだったか。

邪道かもしれないけど、私自身は変わった具材が乗ったラーメンを、積極的に頼む方だ。
麺やスープがどんどん進化していく中、トッピングに工夫を凝らすことで、
新たなラーメンの世界を築こうとする、お店の方針は間違っていないと思う。ハンバーグはさておき(笑)。
今回のテーマはタイトルどおり、【独自の進化を遂げた、ガラパゴスラーメン】
簡単にいえば「ちょっと変わったラーメン」である。クリスマスの前日にふさわしいテーマとは思えないが。
以下で私が食べてきた、「ガラケー」ならぬ「ガララー」を紹介していく。

このブログでは、パイナップルを具材やスープに使用する、町田の『パパパパパイン』や、

※パイン入りつけ麺「塩つけめん・いっぱいん」

ちゃんぽん店なのに妙にメニューが多い、飯田橋『雲仙楼』のマヨネーズラーメンなどを掲載してきた。

※具材は千切りキャベツのみ!

味だけでなく、インパクトや「映え」も重視される、昨今ならではのメニューといえよう。
ただし、マヨネーズラーメンの方は、あまり話題になっていない気がする(苦笑)。

見た目のインパクトといえば、我が地元立川市にある『UMA TSUKEMEN』(ゆーえむえーつけめん)だ。
こちらのウリは、つけダレの器ごとパイ皮で包んで焼く、「極UMAつけ麺」。現在の価格は920円。

※だいぶ前に撮ったので、ガラケー画像だ

パイ皮を破ると、中から熱風が吹きあがり、濃厚な豚骨ベースのつけダレが姿を現す。


麺だけでなく、パイもタレに付けて食べてみたら、なかなか美味しかった。
難点は、オーブンで焼かれている器が、熱すぎて手で持てないこと。
卓上に置いたまま麺を浸すしかないので、ハシ使いがヘタな私は、周囲に汁を飛ばしまくってしまった。
あともうひとつの難点はアクセス。お店のHPには「西武立川駅から徒歩5分!」と記されてあるが、
西武立川は、西武線が来るのが1時間に4~5本の割合で、決してメジャーな駅ではない。
JR新宿駅から西武新宿駅への徒歩移動ならば、8分もあれば着くだろうが、
JR立川駅から西武立川駅は、歩くと80分はかかるからなあ。

続いては、以前紹介した、背脂ギトギト&ちょいヌルのラーメンを出す、西荻窪の『山ちゃん』
久々に訪問したら、ラーメン店では珍しい、アボカドトッピングを始めていた。


券売機にはサンプル画像も貼ってあったので、後日改めて、食べてみることに。


注文したのは、未食の「濃厚魚介つけ麺」860円、そして「アボカド」150円。
こちらが全体図。ちなみに、つけ麺提供後もしばらく、アボカドは厨房内に放置されたまま、店主が出すのを忘れていた(笑)。


色が変わりやすいアボカドだが、特に劣化はしていない模様。


少しずつ、つけタレに浸して食べていくが、どんどんタレが冷めていく。


元々、商品がヌルいと評判の店なのに、つけ麺を選択したのは失敗であった。
最後はヤケクソで、全部まとめて投入。スープはもはや「冷やしつけ麺」と化し、背脂が固まり始めていた。


つけダレだけアップ。なかなか映えるカット…ではないね。


そもそも、私はアボカドが苦手なので(←頼むなよ)、満足度は低かった。好きな方は、ぜひ一度食べてみてほしい。

最近気になっているのが、立川駅からちょいと離れた場所にある、『レストラン いちご一会』。
苺を使用したスイーツのお店が経営しているレストランで、デザートだけでなく、カレーやラーメンも提供している。
だいぶ前に利用したが、カレーライス300円、ナポリタン420円と、学食のような低価格だった。※味はソレナリ
基本のラーメンも、「昭和の味 東京醬油ラーメン」400円と、やはり安価なのだが、
外看板で紹介している他のメニューが、かなり進化を遂げている…というか狂っている!


伊勢海老やロブスターを乗せ、通常ラーメンの4~6倍の価格に。
拡大画像がこちら。「オマールふかひれラーメン」にいたっては3400円!


オマール海老やふかひれに興味のない私は、食指が動かないが、「映えそうな商品」なのは間違いない。
母体が苺スイーツのお店なのだから、「苺大福ラーメン」とか作ってくれれば食べるのに(←正気か?)。

最後に、最初の方で触れた「ハンバーグラーメン」を食べてみることに。
ハンバーグとラーメンがメニューにある店ということで、『ビーフキッチンスタンド』立川北口店へ。
ビフテキ290円(税抜き、以下同)など、肉料理を安価で出す居酒屋だが、人気店『凪』のラーメンも食べられる。
カウンター席に陣取り、「目玉焼きオールビーフハンバーグ」480円とラーメンを同時に注文してみる。
最初にハンバーグが到着したので、目玉焼きや付け合わせの野菜で、ホッピーセット350円を飲み、


あとからやってきた「すごい煮干しラーメン」(注:商品名)780円に、


まだ手付かずのハンバーグをドボンと投入し、ハンバーグラーメンが完成!


ビーフキッチンスタンドさんのハンバーグは、肉汁豊富でオリジナルソースも美味しく、
価格の割には満足度の高い商品なのだが、煮干しラーメンのスープと合わさると、
オール牛肉ハンバーグが、「デキの悪い魚肉つみれ」みたいに感じてしまうのが残念。
夢にまで見た(←大げさ)ハンバーグラーメンであったが、煮干しスープとの相性はよろしくなかった。

以上、独自の進化(退化も?)を遂げたラーメンをいくつか紹介してきた。
行きつくところまで行ってしまった感のある最近のラーメン事情だが、まだまだ新たな可能性は秘めているはず。
葛飾区には、アイスクリームが入ったコーヒー味のラーメン出す『亜呂摩』というお店がある。いつか行きたいね。
他にも変なラーメン…じゃなくて、進化系ラーメンがあったら、ぜひ教えてください。喜んで駆けつけます。
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武蔵村山市にある「立川 うどん1位」のお店 『満月うどん』

2021年12月05日 | そば、うどん
うどんファン歴は約4年半と、まだまだキャリアの浅い私。
ラーメンと違い、うどんのガイドブックは少ないため、ネットの情報を参考にすることもある。
地元にいいお店はないかと、「立川 うどん」で検索すると、食べログの「立川で人気のうどん」というページがヒットする。
ランキング形式でうどん屋さんを数店紹介しているのだが、以前からずっと1位なのが『満月うどん』さん。
住所を確認すると、武蔵村山市三ツ木…隣接はしているが、いつから武蔵村山は立川市になったんだ。
武蔵村山市は電車が走っておらず、主な交通手段が「立川駅からバス」になるため、立川扱いにしているのかね。
ちなみにこのランキング、現在はベスト10のうち1、3、4、6位が武蔵村山市の店舗である。

これまで何度も記しているように、私は食べログの点数や順位なんか一切興味はないし、
むしろ点数で店を選ぶ人間や、点数を付ける連中を軽蔑しているが、
うどんに詳しい友人が、こちらのお店を絶賛していたので、一度は味わいたいと思っていた。
その友人と一緒に、こちらを訪れたのは今から数ヶ月前。現地集合ということで、私は立川駅からバスで向かったら、
鉄道なら新宿に行けるくらいの料金がかかった。隣市なのに悔しい。

バス停から少し歩くと、お店の名物「肉汁うどん」を記載したノボリがみつかる。文字が逆の写真で申しわけない。


こちらが店舗の外観。しばらくすると友人も到着したため、一緒に入店。


カウンター席に案内され、まずは「ビール」550円=サッポロの中ビンを飲み始める。


友人は店主夫妻と顔なじみのため、上記のお新香はサービスかもしれない。
おつまみとして、豊富な揚げ物メニューから、いくつか注文。
右下から時計回りに「たこ竹輪天」、「かしわ天」、「竹輪天」と「えのき天」、「バナナ天」。


価格はかしわだけ180円で、他は120円。「女将オススメ」の表記があるバナナ天は、チョコシロップも提供される。


前回も紹介したけど、バナナって、意外と酒のツマミになるね。
揚げ物はこの他、日替わりメニューの「生かき天」や、


これまたスイーツ系天ぷらで、シナモンパウダーを振って食べる「りんご天」もいただいた。


かきとりんごは価格不明。こちらもお店からのサービスだったかもしれない。
ビールをガバガバと飲み干し、いよいよシメのうどんを注文。
友人は汁なしタイプの「正油バター」600円を、


私はお店名物の肉汁とごまつけ汁の双方が楽しめる、「ダブルつけ汁 肉汁+満担」1180円をオーダー。
「満担」とは、通常のごまタレに、辛口の油とひき肉を加え、担々麺風になるもので、満担なしだと1150円。
正油バターうどんから数分後、予想以上に豪華な商品がやってきた。


うどんには、いわゆる「かて」と呼ばれる、青菜、カボチャ天、モヤシ、ネギなどの野菜が添えられ、


2種のつけタレの他、揚げ玉や先述したオレンジ色の満担タレなど全5皿に、食後用の割り湯まで付いてくる。


たっぷりのお肉だけでなく、お揚げやナスも入る、肉汁には揚げ玉や青菜を、


ごまタレには当然、タレとひき肉を入れて、自家製うどんを浸しズルズルとすする。


ややグレーのうどんは、硬くてコシがある「武蔵野」タイプで、濃厚なタレにも負けないストロングな麺。
モチモチ歯触りの讃岐タイプとは違った、噛み締める快感が味わえる。
味はもちろん、奥様や女性スタッフたちの接客もよく、終始気分よく食事ができた。
残さずたいらげ、お店の方々に「ごちそうさまでした」と告げ、ゴキゲンなまま退店。
アクセスは良好とはいえないのに、客足が絶えないのがうなずけるお店であった。

その日は、ハシゴ酒&うどんの予定だったため、さらにバスで小平市に移動。
バス停に記された、都営バスの停留所が異様に多かったので、つい撮影してしまった。

※花小金井から青梅まで行くらしい

2軒目は、以前紹介した『福助』さん。私も友人も満腹、そして真っ昼間からベロベロになってしまった(苦笑)。

※福助で食べた「月見うどん」の白

福助さんは現在、2月末まで休業中とのこと。再開が待ち遠しいね。
追記 福助さんは1月19日から営業再開するそうです。


つい最近、満月うどんさんにひとりで再訪。13時頃の到着だったが、満席のため10分ほど待った。
店主夫妻に挨拶したかったが、混雑しているのであと回し。
まずはビール&揚げ物。この日は「リッチメンチカツ」180円、「舞茸天」150円、「半熟卵天」120円を注文。


さっき紹介し忘れたけど、こちらのうどんは量や硬さ、さらに太さなども選べる。


この日私が注文したのは、「かけうどん」並盛700円を極太麺に、「ミニチャーシュー丼セット」430円を追加。
極太うどんを新たに打ったのか、しばらくたってビールを飲み終わった頃に提供された。


うどんは確かに前回のよりも太いタイプ。ガキの頃から慣れ親しんだ、関東風の黒いツユで食べる。


ミニチャーシュー丼セットは、香物2種とかき揚げも付く。


ミニチャーシュー丼の単品が380円、かき揚げは120円なので、お得である。
つけうどんは、やや歯応え過多に感じたが、温かいツユで食べるうどんは、ちょうどいい硬さ。
途中で、かき揚げと七味を加えてみた。麺の端っこ、いわゆる「うどんの耳」が嬉しい。


チャーシューは、低温調理のピンク色のものと、醤油で炊いて細かく刻んだ茶色いタイプの2種があり、
昔からある醤油炊きの方が抜群にウマい。このチャーシュー単品でビールを飲みたいくらいだ。

※残った半熟卵天を乗せてみた

低温調理の桃色チャーシューは、最近の意識高い系ラーメン店でよく見かけるけど、
チャーシューは醤油で炊くタイプが一番ウマいと、個人的には信じている。
とはいえ、満月うどんさんの桃色チャーシューも、なかなかおいしかったけど。
全部食べ終えた頃には14時を過ぎており、さすがにお客さんの数も減ってきた。
会計時、店主夫妻に挨拶するつもりだったのだが、所用のためか姿が見えず。
結局、「前回はどうも」と声をかけられぬまま退店してしまった。次回こそ、必ず挨拶しますのでお許しを!

最初の方でぼやいたが、バス代がそこそこかかるので、帰路は思い切って徒歩で立川に戻ることに。
この日の都内最高気温は19度。武蔵村山市は20度くらい? と思えるポカポカ陽気で、歩いていて気持ちよかった。
途中、いろいろと寄り道もしたが、それらの時間を除くと、満月うどんから立川駅まで102分
散歩は嫌いではない私だが、さすがにしんどい距離であった。
それから3日経過した今、このブログを執筆しているのだが、さっきから妙に両足とケツが痛い。
トシをとると筋肉痛が遅れてくるのは知っていたが、まさか3日(と半日)過ぎてから見舞われるとは…(苦笑)。
今度、満月うどんさんを訪問するときは、おとなしくバスで往復しよう、と誓った悲しき中年であった。

おまけ かわいかったのでつい撮ってしまった、お店奥に飾ってあるパンダちゃんぬいぐるみ



武蔵村山 満月うどん
東京都武蔵村山市三ツ木1-12-10
立川バス、都営バスともにバス停長円寺下車、徒歩約2分 
立川駅からは徒歩102分、一番近い鉄道駅は箱根ヶ崎だろうが、それでも徒歩40分はかかりそう
営業時間 11時~15時 夜は現在、月に数度の営業
定休日 月曜、その他不定休あり
※夜営業の日や定休日などの詳細は、お店のHPで確認してください
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おしぼりの熱さは日本一!? 聖蹟桜ヶ丘『三太』

2021年12月02日 | 居酒屋・バー
前々回、「居酒屋で隣り合った方から聞いた、飲食店情報は意外とアテになる」と書いた。
その説(?)よりも、信頼度が増すのは、【自分が通っているお店のマスターやオーナーから聞いたお店】だ。
そもそも、気に入っているお店を運営・経営している方がオススメする飲食店は、自分の好みと合う可能性が高いはず。
今回紹介する、聖蹟桜ヶ丘の『三太』さんも、某店のオーナーが「人生で一番通った」居酒屋だそうで、
私も訪問してみたところ、聞いたとおり、素晴らしいお店だったのである。

こちらのお店の名物は、セイロを使用した各種蒸し料理


セイロは料理だけでなく、最初に提供されるおしぼりの保温にも使用されている。
店員さんがトングでつかみ出し、「日本一熱いおしぼりです」と告げてから渡す、
こちらのおしぼりは本当に熱い! 画像では伝わらないのが残念。


店員さんの忠告がないと、「顔を拭いてヤケドするオヤジ客」などの被害が出そうだ。

まずはお通し(400円)として、シラス、塩昆布、食べるラー油などが乗った冷奴が出てくる。
ラー油はお店自家製で、シラスは、こちらが「ストップ!」と声掛けするまで乗せてくれる。


上記画像は初訪問時のもので、最初なので遠慮し、すぐにストップしたのだが、
以降はだんだん図々しくなり、あるときは下記のような山盛りにしてもらったりして。


ドリンクは定番のビール、サワー類、カクテルなどは、だいたい500円前後。
量が2倍入るけど、価格は2倍から100円引きとなる、「エコジョッキ」と呼ばれる商品もある。
私は、450円の「ウーロンハイ」「ジャスミンハイ」などを、倍サイズのエコジョッキ800円で頼むことが多い。
他にも、日替わりの日本酒や焼酎なども揃っており、日本酒の燗も例のセイロを使用する。

ここからは、お店自慢の蒸し料理など、フードメニューを紹介しいてく。
実は、お刺身類もお店のウリなのだが、私がナマモノは苦手なので注文したことはない。ゴメン。
最近の主なメニューはこちら。「○蒸」マークが付いているのが蒸し料理だ。


日によって変更はあるが、チャーシュー、温野菜、小ロンポーの3種は、毎回あるはず。
初訪問時はまず、「蒸豚チャーシュー」2枚580円を注文。


大好きなチャーシューに3種の薬味、そして、これまた大好きなサンチュが付くとはありがたい。
蒸されて柔らかくなったチャーシューは、意外と分厚く、2枚でもじゅうぶんなボリューム。


キムチやテンメンジャンと一緒に、チャーシューをサンチュで挟みかぶりつく。こんなのウマいに決まっている。
チャーシューを少しずつ食べて、サンチュが先になくなったので、ついお替わりしてしまった。


初対面なのに、メニューにはないお替わりをした私にも、店主は親身に対応してくれた。申しわけない!
続いて、同時に頼んでいた「蒸したて小ロンポー」3個が完成。


現在は1個130円~で、最大100個まで(笑)頼めるそうだ。1個単位で注文を受けるのは親切だね。
レンゲに乗せて、針ショウガと一緒に一気にほおばる。とはいえ、少し冷ましてからね。


過去に別のお店で、中からあふれるスープで舌をヤケドしているので、そんなヘマはしない。
この日のシメは、これも蒸し料理の一種である、「炎の焼きプリン」350円。ただし、商品名と価格はうろ覚え。
あらかじめ作って冷蔵庫で保冷していたプリンが、テーブル席に運ばれてきて、
店員さんが目の前でガスバーナーで焼いてくれる。本当に炎のプリンだ!


完成品がこちら。表面のカラメルが熱く香ばしく、下のプリン部分が甘く冷たい、良質なデザートであった。


個性的で美味な料理の数々と、店主・スタッフの心地よい接客に魅了され、三太さんにはその後も通い続けている。
かなりの繁盛店で女性客も多く、土日は予約で埋まっていて入店できないことも何度かあった。
以降では、これまでに食べた料理の一部を一挙に紹介。
こちらは、期間限定メニューの「蒸焼売」1個200円、そして「エコジョッキウーロンハイ」だ。


左が「荒挽肉のしうまい」、右が「ハリッサしうまい」。ハリッサというスパイスがあるらしい。
調味料は、左端の「三太」ステッカーが貼られた瓶に入った、お店特製の青唐辛子入りポン酢だ。
辛子も用意されるが、ちゃんと味が付いており、調味料ナシでもおいしかった。
ショーロンポー、シュウマイの点心仲間である、ワンタンも食べたことがある。


商品名は「皿ネギワンタン」で、価格は500円くらい。ネギとポン酢がかかっている。
シュウマイと同様、肉々しい中身の具材が、チュルンとした皮と好相性だった。
店主は中華の経験もあると聞いた記憶がある。あの大きなセイロも、中華料理店で見かけるものだし。
ぜひ、私の大好物である餃子も作ってほしいね。

大好物といえば、つくね+玉子の「特大蒸つくね 半熟卵のせ」680円も忘れてはいけない。
千切りキャベツに、蒸したハンバーグ状のつくねを添え、そこへ半熟卵とソースを乗せ、
さらに店員さんがマヨで模様を描く、なんともインスタ映えする商品である。インスタグラムやってないけど。

※「mixi映え」という言葉はないのか?

途中で黄身ちゃんを崩せば、なんともエロウマそうな画像が撮れてしまった。


黄身は当然、余すことなく、つくねやキャベツにしっかりまとわせ、食べ切ったよ。
蒸し料理以外にも、日によって具材が変わる「ポテトサラダ」や、先述した刺身類、冬場には鍋料理など、
和洋中いろんな料理が揃っている。店主のレパートリーは幅広いようだ。
そして、毎週末にはカレーも提供している。こちらも具材が毎回異なるそうだ。
私は一度だけ、画像の「グリーンカレー」(正式名不明)を食べた。ライスなしで680円くらいだったかな。


店主に「結構辛いですよ」と忠告されたが、スプーンでひと口味見をしたら、本当に辛い!
無論、ただ辛いだけでなく、あとから素材の旨味もやってくる。お陰で、酒が進んでしまったではないか(苦笑)。
カレーが好きな方は、土日に足を運んでみては。ただし、混雑必至なので予約が必要だが。
どの料理もおいしく、調子に乗ってエコジョッキサワーを飲んでしまうため、
なかなかシメにたどり着けない私だが、先日は珍しく、「蒸したてちまき」450円を注文。


お手頃サイズながら、噛み締めるたびに独特の香ばしい風味が口内に広がり、満足度はかなりのもの。
シメの食事メニューは、未食の「ぶっかけうどん」もある。うどん好きとしては一度は食べなくては。
つい最近立ち寄ったときは、ちょうど私の席の目の前に、バナナが置いてあったので、
誘われるように、「蒸しバナナのバニラ添え」400円をシメに頼んでしまった。


加熱された蒸しバナナは予想以上に甘く、バニラアイス&キャラメルソースとも合う。
おっさんの私が「こりゃウマい!」とデザートを喜んで食べているのは、不気味な光景だったかもしれないが。
とにかく、どの料理にもお店独自の工夫が施され、他では食べられない逸品に仕上がっている。
しかも、毎回新たなメニューが登場したりするので、三太さんには何度通っても飽きない

そういえば、店名の三太の由来は、「店主の誕生日が、12月25日だから」らしい。
では、クリスマスの日は毎年、誕生日祝いを兼ねたイベントを行うんですか? という私の質問に対し、
店主のニシさんは「イヤ、特別なことは何もしません」と否定し、続けて、
「ただし、常連客が代わる代わる、私に祝い酒を飲ませに来るので、毎年つぶれています(笑)」だって。
全員の酒を断らないため、毎年泥酔状態になるそうだ。大変ですね…とつぶやいた私に、
「大変ですよ」と明るく返したニシさんであったが、彼がその場を離れた瞬間、
部下のミッチー君が「本当に大変ですよ…」とつぶやいたのを、私は聞き逃さなかった(笑)。
店主が酔って戦線離脱し、満席状態のお店を仕切るスタッフは、確かに大変だろう。
もうすぐクリスマスがやって来るが、店主の無事とスタッフの奮闘を願ってやまない。



居酒屋 三太
東京都多摩市関戸2-23-18
京王線聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩約3分 JRなら西府駅から徒歩約34分
営業時間 17時~24時
定休日 火曜、年末年始
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