明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

青春が甦る昭和歌謡曲酒場 新宿三丁目『ヤングマン』

2017年05月20日 | 居酒屋・バー
先日、新宿で先輩と某チェーン店で飲んでいたところ、混雑を理由に2時間で御会計を命じられてしまった。
店を出ると時刻はまだ20時前。お開きにはまだ早い。どこかで飲み直そうと考えていたところ、
すぐ近所に、ちょっと入ってみたい店があることを思い出したので、先輩に相談したら、
「オレもあの店は、以前から気になっていた」とおっしゃるので、一緒に行ってみることに。
それが、写真のビル2F、「懐かしの歌謡ヒット曲BAR」の文字が躍るお店『ヤングマン』だ。


実は西城秀樹さんのファンである私には、この店名だけで気分が高揚してくる。
こちらは入口階段に設置されていた看板。


「1時間2000円で飲み放題」「昭和の懐かしい歌謡ヒット曲を映像で楽しめる」お店なのだ。

店内はカウンター席とテーブル席。我々が入店したときは空いていたが、その後すぐに満員に。
内装はお洒落なバーだが、壁には懐かしいレコードジャケットが。


カウンター席に案内され、おしぼりとお通し替わりのお菓子類(無料)を渡される。


基本料金は1時間2000円、延長1時間ごとに1500円、3時間セットが4300円。初めてなので、とりあえず1時間を選択。
数分後、注文したドリンクと、分厚い本が運ばれてきた。
これは、カラオケ店に設置されてるような(今はないのかな?)、歌手と曲名が記載されている本で、その数10000曲以上!


ここから聞きたい曲を用紙に記入して店員さんに渡し、しばらくすると店内の大画面で映像が流れるシステムになっている。
壁面には、人気リクエスト曲の順位が、往年の人気番組ザ・ベストテンのランキング風に掲示してある。


レベッカの「フレンズ」以下、懐かしいヒットナンバーが並んでいるね。

しばらくすると、私がオーダーした西城秀樹(ここから敬称略、以下同)の「傷だらけのローラ」が流れ始めた。
こちらの映像はすべて、マスターが撮りためた秘蔵映像ばかりで、「傷だらけ~」は、昭和49年の紅白歌合戦でのもの。
紅白だけでなく、レコード大賞、ベストテン、トップテン、夜ヒットなどなど、いろんな番組の映像を保持しているようだ。
確かに、昔は歌番組がいっぱいあったんだよな。
マイクはないけれど、画面のヒデキにあわせて私も歌うことにした。「ロ~ラ~!」


他に客もいるし、そもそも歌唱力に自信はないので、さすがに声のトーンは落とした。
そういえば、私はカラオケでは、だいたい「傷だらけのローラ」を歌い、女性と一緒の場合は、
間奏の「ローラ…ローラ…ロ~ラ~!!」と叫ぶ部分で、その女性の名前に代えて熱唱するのだが、
毎回、女性にイヤ~な顔をされる。そんなに気持ち悪いかなあ…悪いか。

次にリクエストしたのは、シブがき隊の「ZOKKON 命」。あまりメジャーじゃないけど好きな歌だ。


命に「LOVE」のフリガナが付くので(笑)、読みは「ぞっこんラブ」。
モックンこと若き日の本木雅弘のアップ。映像元はNHKのレッツゴーヤングらしい。


サビの「ぞっこん!」と叫ぶ部分で、右手を突き上げるのだが、そんなポーズは私以外誰もやってなかった。
というか、そもそも私しか歌ってなかった。やっぱりこの歌はメジャーじゃないのか。
私の曲は、他人には受け入れられなかったようだが、別の方が希望したチェッカーズの「哀しくてジェラシー」を、


隣で先輩が歌い始めたところ、周囲の客も合わせて歌い出し、店内は大合唱状態になった。
知らない者同士が、同じ曲を歌うこの一体感は、カラオケとはまた違った魅力

なお、映像はリクエスト順ではなく、80年代なら80年代など、時代ごとにまとめて流すようにしているそうで、
先輩が依頼した加山雄三の曲は、年代が古すぎたためか、時間内ではとうとう流れずじまい。
あと、私がリクエストした、アラジンの「完全無欠のロックンローラー」も、やはり流れずじまい。
これはたぶん、場の雰囲気を乱すからか

結局、1時間の滞在でリクエストは2曲しか通らなかったが、流れるのは知ってる曲ばかりだし、
先述のように、近い世代の客同士で、懐かしのヒットソングを見て聴いて歌って、
実にいい気持ちになれたね。


退店間際、タイミングよく、誰かがリクエストした沖田浩之の「E気持ち」が流れた。

店員さんたちの接客態度も良く、なによりマスターの、歌手や曲についての豊富な知識には驚かされた。
また改めて、じっくりお話しをうかがいたいな。
70~90年代のヒットナンバーに興味のある皆さんも、ぜひヤングマンに行ってみて。
さあ立ち上がれよ! 今跳びだそうぜ! もう悩むことはないんだから!


追記
2018年5月16日に永眠された、西城秀樹さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。


新宿ヤングマン
東京都新宿区新宿3-9-10 2F
地下鉄新宿三丁目駅C6出口からすぐ JRほか新宿駅から徒歩約14分
営業時間 月~土19時~4時 日・祝18時~1時
年中無休
※茨城県水戸にも支店あり→追記 その後、水戸店は閉店
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工事現場の激ウマ煮込み専門店!? 高津『タイガーワン』

2017年05月10日 | 定食、食堂
以前紹介した、川崎市高津区の『おばちゃん八百屋』


陽気なおばちゃんが営む八百屋兼食堂で、大盛りカレーライスが280円など、どの商品も激安。
先日、久々に行ってみたところ、相変わらずおばちゃんは、明るく元気に迎えてくれた。
お店名物の「カレー」を、ソースだけにしてもらい(250円)、缶ビールを2本飲ませてもらった。


野菜たっぷりのカレーに、お通し代わりのピリ辛メンマで、ビールがスイスイ進む。
「今度、テレビ東京の“アド街ック天国”に出るらしいのよ」とおばちゃんは語っていた。
放映後は、おそらく大勢の客が詰めかけるだろうけど、お店はおばちゃんひとりで回しているから、大変だろうなあ。

さて、この日高津に来た目的は、もう1軒気になる店舗があったから。
それは、私の好きな著名ライターのコラムで知った煮込み専門店で、おばちゃん八百屋の近くらしい。
店名は『タイガーワン』。変わっているのは店名だけでなく、道路沿いの看板がコレ。


「煮込みとめし」。シンプルでわかりやすいね。そして店舗入口はこの通り。


お店の外観といい、黄色と黒の組み合わせといい、工事現場の事務所みたいだ
入口に券売機があるので、食券を購入。店内を見回すと、各種標語の掲示があったりして、やっぱり工事現場風。


「落米注意」「めしは残してはいけません」の他、「二日酔いで味が変わっても温かい目で見て」というのも。
また、「完食第一」と大きく書かれた文字の下の掲示板をよ~く見ると、



こちらの店主は島田さんという名前で、飲食店では珍しく「職長」と名乗っているようだ。
無災害目標時間の2533150は、ニコミサイコーと読むのだろう。

さて、ここからは、肝心の煮込みについて紹介していこう。
煮込みは、「豚もつ」と「牛すじ」の2種があり、サイズは小・並・大の3種。豆腐入りが50円増し。
値段は豚もつ並が480円、牛すじ並が580円。両方合わせたのが530円。小は130円引きで、大が150円増し。
他には牛すじカレー、お新香や冷奴、そしてご飯も小・並・大があり、自分でご飯ジャーから好きなだけよそることができる。
この日は、豚と牛の双方が味わえる、「合い盛り」の大盛り530+150円を注文。


右上のお新香はサービスだが、左のコップに入った飲料はウーロンハイで、価格は1杯100円!
100円だからジョッキというわけにはいかないが、その割に焼酎はかなり濃く、いわゆる危険なタイプ。
さて、取り放題のネギと一味、お店特製の辛ニンニクダレ(写真手前)を盛り付け、いただきます。


左側の豚もつは味噌風味で、右側の牛すじは醤油ベースの甘口と、対照的なテイスト。
もつやすじに臭みはなく、肉だけでなく人参や大根などの野菜も大ぶりで、食べ応えじゅうぶん。
さすがは専門店! 実にウマい煮込みだ!!

煮込み食べる、ウーロンハイ飲む→お替り、また煮込み食べる、ウーロンハイ飲む→またお替り…止まらない!
結局、ウーロンハイを4杯飲み、ようやく煮込みがなくなったところで…今度は牛すじカレーのご飯抜き580円を追加。


こちらにも、ネギと一味を加えて食べることに。なお、写真右の小皿は、職長がサービスしてくれた「にんにく煮」。
豚のガツをニンニク醤油で煮たものらしいが、これもまた酒がススム逸品。すかさずウーハイお替り。
結局、ウーハイを7杯飲み、職長にも「1杯どうぞ」とごちそうした。ま、1杯100円だしね
他にお客さんがいなかったので、色々とお話しさせていただいた。

○店名のタイガーワンとは、工事関係の作業着メーカー『寅壱』から拝命したらしい。
職長も以前はそちらの業界で働いており、厨房にいる現在も、寅壱の作業着を着こんで働いている。
○コンセプトは“ご飯に合う煮込み”で、お米はガス窯で炊いているという。
「米自体は、そんなにいいモノじゃないですけどね」という、正直な告白にも好感が持てる(笑)。
○焼酎が安く、そして濃いのは、職長自身が「そういうのが好きだから」。
イヤ、私も好きだけど…調子に乗って飲み過ぎちゃったよ。

他にもいろいろ聞いたけど、短時間で濃い焼酎を7杯も飲み、その前にも缶ビール2本飲んでたから、忘れちゃった。
「ごちそうさまでした、また来ますね」と満足して店を出たのだが…その後の記憶がプッツリ消えている。
定期の履歴を調べたら、どうやら津田山駅まで20分歩き、南武線に乗ったあと、なぜか中央線に乗り換え高円寺で下車。
そこから行きつけのお店に泥酔状態で飲みに行き、いろいろと迷惑をかけたらしい。猛省。

それから1週間後、今度は酔わないようにと、ご飯を食べることに。お酒も2杯だけ飲んだけどね。


ご飯は200円の並を選択したが、普通の店なら、これでもじゅうぶん大盛りレベル。
煮込みの方は、前回は合い盛りだったが、今度はあえて豚もつ小と牛すじ並を別々にオーダー。
この方が、双方の良さがわかりやすい。特に豚もつは、自家製辛ニンニクダレを入れると、さらにウマさが増す。
職長によると、「本来はニンニクを入れたのが完成形なのですが、お昼時などは匂いを気にする方もいるので…」とのこと。
ここで豚もつを食べるときは、この秘伝のタレを入れた方が絶対に美味しいよ!
ちなみにタレの作り方は「一味とニンニクを混ぜただけです」だって。何でも教えてくれるな、ここの店主は(笑)。

「完食第一」の指示(?)通り、しっかり食べきり、この日は酔わずに退店。
お店の裏にて、写真のような注意書きが書かれたボードを発見。


腹イッパイ食べられて、安くベロベロになれる、まさにサイフに優しいお店
今後もこちらには足繁く通い、ウマい煮込みをツマミに「完食第一」でてんこ盛りのご飯を、
そして、「安全第一」をモットーに、記憶をなくさない程度に100円ウーハイを飲もうと思っている。


タイガーワン 神奈川県川崎市高津区溝口5-16-18
高津駅から徒歩約10分 溝の口駅から徒歩約15分 津田山駅から徒歩約20分
営業時間 11時半~14時半、17時半~23時 (土曜日は22時まで)
定休日 日曜・祝日
※国道246号沿いにある、『トイザらス』の道路を挟んだ向こう側


2024年2月追記 店主の体調不良により、現店舗での営業は終了した模様です。
店主の体調回復と、店舗復活を願っております。
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揚げ物天国の満腹食堂 高円寺『あげもんや』

2017年05月02日 | 洋食屋さん
前回の日記で公言した通り、私は玉子の黄身が好きなのだが、同じくらいお肉も好きである。
なので、下記写真のような半熟玉子入りメンチカツなんてのは、


スタン・ハンセン&ブルーザー・ブロディのような無敵の組み合わせである。例えがわかりにくくて申し訳ない。
ちなみに、こちらの商品名は「たまめん」と言い、高円寺『あげもんや』さんの人気商品だ。


こちらの店主は、築地場内にある、かつ丼が人気の洋食屋『豊ちゃん』で、19年間腕を振るってきた方なのだが、
豊洲移転に反対したオーナーが、お店の名前や権利を他人に売ってしまったため、
そちらの新生・豊ちゃんとは別れ、高円寺に自分の店を構えたそうだ。
このお店のウリは、店名からもわかるように、豊ちゃんの味を受け継いだ、とんかつを中心にした揚げ物だ。
※現存する豊ちゃんは、他人が運営しているため、以前とは味が違うらしい

※追記
看板を引き継いだ築地『豊ちゃん』は、平成29年5月いっぱいで閉店した模様。
『あげもんや』さんには、今後ますます頑張ってもらいたいね。 

オープンしたのが2014年の秋頃。当初は元日以外は休日なし、昼から夜までの通し営業だった。
最近は正月の三が日はお休みで、ランチ後の休憩や臨時休業もあるようだが、基本は年中無休。
そんなハードワークにもかかわらず、店主は痩せ細ることもなく、ぽっちゃり体型を維持していらっしゃる(失礼!)。
こちらに初めて訪れたときの私は、彼が名店で修行したことは知らなかったが、
その風貌を見ただけで、「あ、この人美味しいモノを作ってくれそう!」と確信したし、
実際、その予感は的中したのである。

メニューは揚げ物が中心で、定食、かつ丼、親子丼にカレー、さらに生姜焼きやサラダにお新香など。
定食を食べている方をよく見かけるが、揚げ物でビールを飲む方もおり、私もだいたい飲みだけの場合が多い。
あ、店内は喫茶店風の内装で、揚げ物食堂にしては油汚れとかはまったくなく、清潔なお店だよ。
以下で、私がこれまでに食べてきた料理を紹介していこう。

まずは、さっき紹介した「たまめん」と「チキンかつ+卵とじ」。右下に見切れているのは「ポテトサラダ」。


たまめんは、店主がテーブルまで運んできて、目の前でふたつに切り分けてくれる。3人客なら三等分だ。
左側のチキンかつ卵とじは、いわゆるかつ丼の上の部分=「アタマ」だ。当然ながら、ご飯にもビールにも合う。
続いては、豚の角煮を揚げた、ありそうでなかった「角煮かつ」。


外はカリっと、中は甘じょっぱい角煮がジュワ~っと。肉好きにはたまらないねえ。
もちろん、普通の「とんかつ」もある。写真では「ほたて」も追加している。


とんかつが美味しいのは当たり前だが、ほたての中心部が半生なのがいいね!
飲み客用に、アルコールと揚げ物2個で900円のセット(生ビール中ジョッキだと980円)もある。
先日は、生中510円と「玉ねぎフライ」と「アジ」の組み合わせをチョイス。


右奥の玉ねぎは、この日はとんかつのようなビッグサイズ。ありがたい。
手前のアジが、これまたクオリティが高く、私にとっては、ここのアジフライが生涯最高
個々の値段は、たまめんが430円で、ほたてや玉ねぎ、卵とじが220円、チキンかつ、アジ、角煮かつは320円、
とんかつ650円に定食類は860円~で、かつ丼やカツカレーが1080円(すべて税込み)、小さいポテトサラダは100円。
有名とんかつ店と比較すると、破格だと思う。

とにかく、中身の具材はどれも、ちょうどいい塩梅に揚がっているし、油切れも良いので、全然もたれない。
ただし、油は良くても食事類まで頼んでしまうと、予想外の量の多さに、やっぱり激しい胃もたれが待っている。
定食類は普通だが、それでも「唐揚げ食べ放題定食」970円なんてメニューもあるし、ご飯や味噌汁はお替り自由。
一方のカレーや丼は…明らかに一般的なお店の大盛り以上のレベル。
ある時、いつものようにさんざん飲み食いしたあと、デザートにカツカレーを頼んだところ、
例のぽっちゃり店主が「量は普通でいいですか?」と聞いてくるので、「ええ、それでお願いします」と応じたら、
「“ボクの普通”は多いですよ」と親切にも念を押してくるではないか。
ああ、そうでしょうねえ…と思い「じゃ、じゃあ少なめにしてください」と訂正。
そうして出てきたのが下記の「カツカレー」。これで少なめ!?


途中、残しそうになったが、カレーがスパイシーで美味しかったため、なんとか食べきった。空腹時に改めて食べたいね。
そしてつい先日は、ゲン担ぎのため「かつ丼」を普通盛りでオーダー。


甘めのツユと半熟玉子が絡んだとんかつと、熱々で大盛りのご飯を一緒にかきこむ、これぞ至福のひととき。
次回は、ワンランク上の「大かつ丼」1730円に挑戦してみようかな。
これらのメニューの他にも、珍しい納豆フライや、特大有頭海老フライ、豪華なビーフカツなどもあるので、
ぜひ皆さんも、お腹を空かせた状態で、食べに行ってみては。

ちなみに、先ほど書いた「ゲン担ぎ」とは、母校日大三と早実が激突した、春季高校野球都大会決勝のことだった。
その試合については、次回書くことに…あ、やっぱりムカついたから書くのやめておこう。


あげもんや 東京都杉並区高円寺南4-29-9
高円寺駅南口から徒歩約2分
営業時間 11時半~15時半、17時半~23時まで 月曜だけ15時まで
定休日 不定休
※団体用のデカ盛りメニューもあり
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