明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

安くてウマい開運どんぶり 高幡不動『四八天丼』

2021年02月25日 | 丼もの
緊急事態宣言を受け、【近所の飲食店を巡る(ただし、近所=徒歩60分圏内)】シリーズ。 
今回の舞台は、立川駅から多摩モノレールを利用すれば10分ほどで着く高幡不動。
徒歩だと、モノレール沿いに歩けば約1時間。ただし、日野橋→新川崎街道ルートを利用すれば、47分くらいで行ける。
紹介するお店は、以前、高幡山を紹介したとき、最後に触れた『四八天丼』さん。


安くてウマい天丼専門店として、近隣住民に人気のお店だ。
名物の「四八天丼」は、海老、イカ、穴子、カボチャ、オクラ(←お店の表記より、以下同)が乗り480円。

※店内で食べると味噌汁付き

四八というお店の屋号も、この価格が由来となっている。
数年前、やむなく530円に値上げし、現在は540円になったが、今でもじゅうぶん安いといえよう。
天ぷらタネは、当然ながらどれも揚げたてのサクサク。上記のタネでは、私はイカが気に入った。
自家製の甘辛タレは、粘度はなくサラッとしたタイプで、一般的な天丼よりクドさを感じない。
個人的には、天丼チェーン『てんや』よりも好みである。

さっきの写真の四八天丼は、高幡山登山(登山といえるレベルではないが)の帰りに食べたのだが、
その前に、天ぷら&ビールも楽しんでいた。


画像左から「唐揚単品」150円、「ビール」400円、ふた切れあるのが「穴子天」120円、「ミニかき揚げ」150円。
上記は2年前の価格で、最近、残念ながらビールがなくなり、唐揚げも200円(単品は販売休止中)になった。

※最下段、右から二番目の空白が、かつての「ビール」ボタン

マヨネーズ無料の鶏唐揚げや、安価な穴子天やかき揚げは、ビールのつまみにピッタリだったのだが、
ここ四八天丼さんは、普段はお参り客などで相当混むらしく、長居する飲み客は迷惑なのかね。
それでも、揚げたての天丼を安く食べられるお店として、個人的には重宝している。
しかもこちらは、元々近所の『開運そば』というおソバ屋さんの支店である。
さっきの店頭写真の看板のアップ。左には開運マーク、右には「開運そば支店」の文字が。


運が開ける天丼とは、実にありがたいではないか!
ただ、何度も食べている私には、まだ開運の気配は見受けられない(泣)。

現在でも540円とお安い天丼だが、「かき揚げ丼」450円、「ガッツ丼」500円など、さらに安価な商品もある。
昨年、別の店で飲んだ帰りに寄ったときは、閉店間際だったので、ガッツ丼のお持ち帰りを購入。
ガッツ丼とは、豚肉、ネギをニンニク醤油で味つけ、玉子と海苔を添える、いわゆる「すた丼」風のメニューだ。


上記画像は、出来立てを撮影しようと、モノレール高幡不動駅のベンチで撮ったものだが、
フタを開けた瞬間、ニンニクの匂いが充満し、周囲からにらまれてしまった。
帰宅後に、さっそく食べてみたけど、ニンニク風味のタレだけでなく、刻みニンニクも入っている。これは匂うワケだ。


紅生姜や刻み海苔、玉子との組み合わせも絶妙だし、私のようなニンニク好きなら、絶対満足できるテイストだ。
揚げ物のカロリーが気になる方は、ぜひガッツ丼を試してほしい(←カロリーの差はないのでは?)。

ただでさえ安い四八天丼さんだが、さらにお得な回数券もある。


この回数券は、1杯あたり50~100円割引なのだが、買ったその場で使えるのがいいね。
しかも、過去には「ご飯の大盛無料」サービスもついていたようだが、ご飯の量をたずねた際、
「んあ? 大盛だよ!」などと憎たらしい返答をしたバカがいたとかで、廃止された模様。
上記の貼紙画像で、黒塗りされた箇所には、「態度悪いヤツには使わせない」のようなことが記してあったはず。
私も昔、不向きながら接客業をやっていたので、店主の気持ちはよ~くわかる。
こちらのような安価な飲食店に対し、「安く食事させていただき申しわけない」と感謝するどころか、
「こっちは客だぞ」とばかりにデカい態度を取るヤツって、相当民度が低いと思う

なお、こちらのお店には、さらに重要な厳禁ルールがある。それは【空いてる席に荷物を置かない】だ。
その注意書きに気づかず荷物を置くと、メチャクチャ怒られるとの報告がネットに上がっている。
確かに、席数の限られた人気店にとって、その行為は営業妨害になる。
「今は空いてるんだし、客が来たらどかすからいいだろ」という意見もあるだろうが、
外から店内の様子を見て、客だろうと荷物だろうと、席が埋まっていたら入店を遠慮する方もいるからね。
「メチャクチャ怒られる」とは、私はその場面を見たことがないし、そもそも真偽不明なのだが、
店主はおそらく、席を占拠することに対し、異様に怒りが沸くタイプなのかもしれない。
私も、入口ドアを開けっぱなしにする客に、周囲が引くほど怒り狂うので、またまた店主の気持ちはよ~くわかる。
無論、店主は偏屈な方ではなく、常識的な態度の客には、ごく普通に接しているのでご安心を。

500円前後の丼メニューが主流の四八天丼さんだが、千円超の豪華商品がふたつある。
それが、以前は正月限定だった、1000円の「味彩」と1200円の「至福」だ。


上記はひどい写真でわからないだろうから、以下で実際の画像を紹介する。
こちらが「味彩天丼」。太いえび天2本、カニカマ(ハーフ)、玉子、なす、アスパラが乗る。


海老は通常の倍以上あるサイズ。普通の店なら、この海老2本だけで1000円くらいするでしょ。
珍しいカニカマの天ぷらや、歯応えのあるアスパラに、油と好相性のなすと、脇役たちもいい仕事している。
最後は、玉子天ぷらを割り、タレのかかったご飯に黄身ちゃんをとろけさせる、言うまでもなく最高である。
↓私の撮影センスがないだけで、実際の見た目はもっとウマそうだし、実際ウマかったよ!


そして先日は、最高価格の「至福の海老天丼」1200円を食べてきた。


具材は太いえび天5本、以上! 単純明快ながら疾風怒濤の商品(←意味不明)である。
大きい海老天が5本も並ぶ、まさに至福の丼ゆえ、いつまでも眺めていたい気もしたが、
せっかくなので熱々のうちにかぶりつく。サクサクプリプリ、やっぱりウマい!
1本目は白いご飯と、2本目はタレのかかったご飯と食べ、3本目は卓上の紅生姜と一緒に。
そして4本目以降は、厨房の店主にお願いし、マヨネーズを追加してもらう。

※予想以上にたっぷりのマヨであった

こちらは唐揚げだけでなく、天ぷらにも無料でマヨを足してくれる、デブにはやさしいお店である。
デブといえば(←失礼なつなぎ)、壁にはホンジャマカ石塚さんのサイン色紙も飾ってあるぞ。
初めてやってみたけど、中華料理の「海老マヨ」みたいで、なかなかイケた。
5本目は七味&マヨ状態にして、残ったご飯とともに、一気呵成にかきこんだ。
なお、こちらの丼にはフタがないので、海老天の尻尾の置き場所に困る方もいるだろう。
私は、1本食べ終えるたびに、尻尾からダシが出るのも期待し、味噌汁に投入していった。
さすがにこの作法は、我ながらお行儀悪い(というかビンボくさい)と感じたので、おススメはしない。
ところで、行きも帰りも歩きだが、カロリーの摂取と消化、どっちが多いのか? マヨが余計だったか…。

立川から高幡不動へのウォーキングは、多摩川と浅川を超えるため、冬の季節は風がキツイ(←だから歩くなよ)。
桜の開花はさすがにまだだが、徐々に気温が上がってきて、日が暮れるのも遅くなってきた。
春が待ち遠しい、今日この頃である。



四八(よんぱち)天丼
東京都日野市高幡149
京王線高幡不動駅から徒歩約2分、多摩モノレールの駅からは徒歩約5分、立川駅からは徒歩約45分
営業時間 月~土11時~19時半、日11時~16時、時間不定ながら中休みあり
定休日 火曜
※ラストオーダーは30分前
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「フライドチキン鍋」を作ってみた。

2021年02月17日 | 調理
飲食店が大好きな私だが、さすがに三食外食、というワケにはいかぬ。
この時勢ゆえ、たまには自宅で調理もするが、つい先日は、ネットで話題の「フライドチキン鍋」を作ってみた。
某番組で紹介され、話題を集めたそうだが、その番組のレシピ紹介は、簡潔すぎてわかりづらいので、
かつて「メシ通」というサイトに載っていた、漫画家のなかむらみつのり先生の記事をベースに、
他サイトの意見も取り入れてみることに。自分では「いいトコどり」のつもりだが、これって失敗するパターンだよな。

まずは材料の仕入れから。なかむら先生のレシピ(以下、青字で記載)によると、2~3人前作るのに必要なのは、
フライドチキン2~3ピースに、野菜(白菜、えのき、大根、ネギなど)、あとは水600mlと塩・コショウだけ。

私は『ケンタッキー』でチキンを3本、さらに地元の高級スーパー『ドン・キホーテ』で野菜を買った。
久々のケンタ、私が最後に買ったとき1本200円だったチキンは、1本250円・3本で740円に。これはまだ許せるが、
大好きだった「ビスケット」が、1個230円になっていたのがショック! 昔は100円くらいじゃなかったっけ?
野菜は白菜1/4とえのき1束で、どちらも105円。ネギは自宅にあったものを使用し、大根は苦手なので入れないことに。
水は水道水、調味料も自宅にあるもの。あとは肉と骨を分けるときに使うビニール手袋を、地元の100円ショップで購入。

帰宅し、さっそくお鍋のスープ作り。まずは手袋をはめ、3本のチキンを、


肉と骨に分けていく。なお、撮影でカメラを触るたびに、アルコール消毒はしているので念のため。


私の知人(友人ではない)に、自宅で調理するたびに、調理過程や完成料理とかをスマホでこまめに撮影し、
SNSに投稿して「デキる男」を気取っているヤツがいるけど、あれって絶対、消毒してねえよな。
調理用鍋に水と骨、さらに匂い消しにネギの青い部分を少々入れる。


「弱火~中火で15分」煮込むそうだが、どこかのサイトで「最初は中火、沸騰したら弱火にして15分」
とあったので、そちらの意見を採用。煮込んでいる間に、白菜やネギを刻んでおく。
少し長めに17分ほど煮込んでみて、塩コショウ少々を振り、


濾したスープを土鍋に注ぎ、スプーンで味見をしてみたところ…あまり味がしない。


まあ、薄かったらあとで塩コショウでも追加すればいいや、と思い、具材を盛りつけていく。


上記画像では白菜しか見えないが、ちゃんとえのきや「ケンタ肉」なども入っている。


「フタをして5~6分火を通す」が、上の方の白菜が煮えていないので、
『ラーメン二郎』のごとく天地返しで上下を入れ替え、もう数分煮込んだのち、フライドチキン鍋が完成!


とんすい(というか茶碗)にスープだけ注ぎ、味わってみたところ…やっぱり薄い。


ケンタ肉から出る旨味や塩分よりも、白菜などから出る水の方が多かったようだ。
塩コショウを加え、缶ビールやキンミヤ焼酎も用意し、食べ始めることに。


なかむら先生の記事だけでなく、どのサイトでも「おいしい」と絶賛されているこの鍋だが、
私自身は正直満足できず。酒のツマミにしては味が薄いというか、そもそも鶏の旨味を感じられない。
焼鳥屋さんで、お会計後の口直しに「鶏スープ」を出してくれるお店があるけど、ああいうの期待したんだけどね。
もしや舌がバカになっているのか? とも思い、シメとして日清「チキンラーメン」を食べてみることに。


普段はお湯で作る即席ラーメンを、鍋のダシで煮込んで作る。これはぜいたくだよ。


ちょっと麺がグダグダになったが、食べてみたところ、うわっ、しょっぺえ!


どうやら、舌に異常はなかったようだ。残った鍋は翌日、固形コンソメを入れて食べ切った。
正田式フライドチキン鍋、残念ながら失敗だった、と言わざるを得ない。
まあ、私は血圧が高いので、薄口の味付けは悪くないかも。たっぷり白菜で繊維も摂ったし。

そして本日、懲りずに2度目の挑戦。前回との相違点を挙げると、
○チキンをケンタ3本から、ケンタ2本+ドンキの「うまチキ」1本(159円)に変更


原価削減及び、ドンキチキンを食べたことがなかったのでつい。
○えのきから舞茸Mパック(170円)、ネギから油揚げ1枚(自宅にあった)に変更
舞茸の方がえのきより格上だし、油揚げが入ると熱々になる。
○スープを煮込むときのネギを増やし、さらに生姜のかけらも追加


匂い消しではなく、むしろ旨味が出るのを期待した。
○煮込む時間を17分から27分に延長、日も弱火より少々強めに
前回、味が薄かったのはやはり、煮込む時間や火力が足りなかったのでは。
煮込むときにフタをする 
これはなかむら先生のレシピだが、前回はうっかり見落としていた。
○盛りつけるとき、白菜を下にする

※新メンバーの舞茸と油揚げが入っている

この方が白菜も良く煮えるし、そもそも鍋作りでの基本…だったような。
○味付けは塩コショウを前回より多め、おろしショウガも入れる
○そして仕上げに、「サッポロ一番 塩らーめん」の粉末スープを投入



旨味を増幅させるのに、調味料の増加は必須である。切り札が「魔法の粉・サッポロ塩」だ。
白菜との相性も抜群であり、なにより私が認定する【世界三大スープのひとつ】ではないか。
粉末スープを入れて混ぜ、最後に「サッポロ塩」に添付されている切り胡麻を、中央に乗せて完成。


さて、第2弾のテイストはどうだろうか…まあ、書く前からおわかりだと思うが、


「サッポロ一番塩らーめんの味!」であった。鶏由来のコクもあるけどね。
あと意外だったのが、ドンキのうまチキが思ったよりイケる、ということ。
塩コショウ(と化学調味料?)主体のわかりやすいコロモの味が、鶏肉にも浸透していた。
ケンタチキンは、数種のハーブや調味料を使用した、周囲のコロモはおいしいが、中身の鶏肉はパサパサでウマくないし、
鍋で煮込むと味が抜けちゃうので、具材としては、ドンキチキンの方が向いているのではないか。
ただ、骨から出る旨味については未確認なので、次回やるならドンキチキン3本かな。

日が沈む前の酒と鍋で、だいぶ気分がよくなってきたのでそろそろシメを。
さっきの「サッポロ塩」で余っていた乾麺を別鍋で茹で、鍋のスープと具材を併せた特製塩らーめん。


納得のウマさであったが、チキンの旨味が過多で、シメにはちょっと重かった。
食後は酔ってバタンキューだったため、ブログアップがこの時間(深夜)になってしまった。

フライドチキン鍋を作った感想は、「家庭の厨房で骨を煮込んでダシを取るのは難しい」である。
チキンスープ自体は、2回とも薄くてイマイチだった。火力の問題か、時間が足りないのか、私がなにかヘマしたのか。
イマイチといえば、ケンタチキンも同様だ。若い頃はいっぺんに20本以上食べるくらいウマく感じたのに。
私がトシとったんだろうけど、ビスケットも値上げしたし、ケンタッキーにはしばらく行くことはないかなあ。
その反面、「サッポロ一番塩スープの万能さ」を再認識できた。
さっきも書いたが野菜との相性もいいし、機会があれば、「魔法の粉」を使用した、別の料理も紹介してみたい。
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多摩地区の誇り「マンシュウぎょうざ」 立川『満北亭』

2021年02月12日 | 餃子
緊急事態宣言下ゆえ、【近所の飲食店を巡る】シリーズ。 ※ただし、近所=徒歩60分圏内
今回は、自宅から徒歩45分の場所にある、『満北亭』砂川九番店を紹介する。

中華食堂『満北亭』(まんほくてい)さんの創業は1970(昭和45)年。その後、東京都下の多摩地区を中心に支店展開。
かつては立川駅のすぐ近く、現在の伊勢丹がある場所の裏あたりにも支店があったとか。
近年は新規開店がなく、逆に玉川上水店と小平店が閉店し、現存する店舗は東京都下に5、山梨に2の計7店。
個人店を愛する私ではあるが、チェーンとはいえそれほどメジャーではなさそうだし、
なにより餃子好きとしては、ちょっと応援したくなるグループなのである。

砂川九番店には駐車場があり、そこには「満北亭」だけでなく、お店自慢の「マンシュウぎょうざ」の文字も躍っている。
なので、そちらが店名だと思っていた客は多い。私もそのひとりなので、ブログタイトルにも使わせてもらった。
ただ、同じく東京の西方面や埼玉で支店展開している、『ぎょうざの満洲』グループとはまったく無関係である。
それでも、「マンシュウぎょうざ」の商品名を、近年「肉餃子」「野菜餃子」の2種に変更。
一部店舗を除き、店の看板からも「マンシュウぎょうざ」の文字を消した。ぎょうざの満洲に配慮したのかな。
とはいえ、開業した昭和40年代当時はおそらく、「餃子=中国・満州から持ち込まれた料理」という印象が強かったため、
味噌ラーメンのお店が、屋号に「サッポロ」とつけるように、満北亭も「マンシュウ」を名乗ったのではないか。
そもそも、餃子自体の味が違うし、サイズも満北亭の方が、ぎょうざの満洲より2倍くらい大きい
要するに満北亭は、創業が6年早かった、ぎょうざの満洲をマネしたわけではないのだが、
反対に、餃子どころか、満北亭の大部分をパクったと思われるグループがあるので、後述する。

お店自慢の餃子は、商品名が変わった今でも、ジャンボサイズなのに違いはなく、
1人前は6個500円で、3個270円の半分サイズもある。少食の方なら3個でじゅうぶんではないかね。
いかんせん、自宅からは遠くしんどいので(←徒歩で行くからだ)、最近はご無沙汰していたが、
数ヶ月前、東大和市で飲んでいるうちに終バスをなくし、歩いて帰る途中、つい立ち寄ってしまった。
注文したのは「肉餃子」3個と、期間限定メニューの「魚介豚骨醤油中華そば」760円。
こちらが肉餃子。毎度のごとく、写真がヘタでわかりづらいだろうが、なかなか大きめ。


置いたレンゲとの比較で、サイズを把握していただければ幸いだ。
こちらが魚介豚骨醤油中華そば。満北亭らしさを加味した、ちょっと懐かしさを感じるテイストで、意外と美味しい。


ナルト好きとしては、2枚入っていて感動。まあたぶん、間違って2枚入っただけなのだろうが。


上記2品の他、手持ちにある満北亭の料理画像は、8年ほど前に撮った、下記のガラケー写真のみ。


今はメニューから消えた、「水餃子ラーメン」と「マンシュウぎょうざ」である。
『天下一』代々木八幡店のときにも記したが、私は餃子入りラーメンに餃子を追加するのが好きなのだ。
スープは醤油味だが、お店のウリは味噌で、塩バターも推している模様。

久しぶりに、満北亭で一杯やりたくなり、冒頭のとおり片道45分歩き、シラフで訪問。
お店の手前にある、「住宅情報館」の看板や照明が、ハデで明るいのに反し、
満北亭は異様に暗く、「臨時休業、あるいはつぶれてしまったのか!?」と一瞬心配になった(笑)。

※右上の白い看板だけ、うっすらと点灯している

「営業中」らしいので入店すると、店内には先客が数名おり、常連らしき団体の飲み客もいた。
私も負けずに「瓶ビール(大瓶)」630円を注文。つまみには肉餃子と野菜餃子3個ずつの「ハーフ&ハーフ餃子」500円と、
大好きな「豚肉ときくらげの玉子炒め」の単品680円をオーダーした。
まずはビール、そして結構なスピードでKTI(=きくらげ玉子炒め、世界で私しか使っていない略語)が登場。


680円という価格から、なんとなく覚悟していたけど、ひとり酒のツマミには量が多い!
ここのは珍しく、ニラが少し混ざっているので、「ニラ玉」のような味も楽しめてお得。


途中で卓上の白コショウを振りかけたら、米抜きチャーハンみたいな味になったよ。
しばらくすると、肉と野菜のハーフ&ハーフ餃子がやってきた。


左側が、さきほども紹介した肉餃子で、右側の、ちょっと緑色に染まっているのが野菜餃子。
なお、卓上には酢醤油、ラー油、白コショウと七味しかないので、私のように酢が苦手な方は、
店員さんに頼んで、酢抜きの醤油をもらおう。 ※わざわざ紹介することでもないので縮小版で

メニューやHPの説明によると、餃子の具材には、一度も冷凍していない国産豚肉と新鮮な国産野菜を使用し、
包む皮も、高級小麦「ナンバーワン」で作り、添加物は入っていないそうだ。

肉餃子が、たぶん昔のマンシュウぎょうざに近いタイプで、ひと口かじるとジュワッと肉汁。
野菜餃子の方はニンニク不使用で、野菜が粗目に刻んであり、シャキッとした歯応え。
味もしっかり付いており、私は最初の数個はそのまま食べ、最後に少しだけ醤油を使用した。
一応、ハシで割って中身を撮影したが、あまり見た目がよくないので、こちらも縮小版で。

なお、肉餃子には野菜、野菜餃子にも肉が、それぞれちゃんと入っている。
どちらも素晴らしい餃子だが、ニンニク好きの私としては、伝統ある肉餃子に軍配を上げたい。
いずれにせよ私個人は、立川市で一番ウマい餃子のお店は満北亭だと思っている。

途中でビールをやめて、珍しくデュワーズ使用の「ハイボール」380円に変更。


本当はウーロンハイが理想だが、焼酎は「氷彩サワー」使用の炭酸系サワーしかないのが残念。
ジャンボ餃子と、大盛のきくらげ玉子炒め、さらにアルコール類でお腹が苦しくなってきたが、
シメとして、「味噌ラーメン」660円+「バター」100円を頼んでしまった。


チャーシューやメンマでなく、モヤシやコーンなどが乗る「サッポロ式」の味噌ラーメン。
ただし、野菜には火が通っているけど、炒め時間は少なめの様子。多少焦げてるくらいが好みなのだが。
麺はサッポロ風ほど真っ黄色ではない、自家製のちぢれ麺。この日はちょい柔らかめの仕上がり。
途中で、辛味と刺激を加えるべく七味をかけたら、牛丼チェーン『松屋』の七味にそっくりだった。


味噌スープは、赤味噌主体で甘味の少ないタイプ。健康面ではともかく、バターは入れて正解。
野菜とスープを少々残し、腹十二分の状態でお会計。だいぶカロリー摂取したので、帰路も歩いたよ。

砂川九番店は、現存する満北亭では最古の店舗であり、過去だけでなく、コロナ禍の現在も客足は上々。
この日も、19時半ラストオーダーの間際に、イートイン客だけでなく、テイクアウト利用客も殺到していた。
そんな満北亭さんの人気に便乗するように、同じようなメニューに同じような屋号、
さらに、満北亭さんの店舗の間近に支店を出すという、大胆不敵なグループがある。
その店の名前は『南京亭』。やはり多摩地区を中心に店舗を展開する中華食堂で、
赤い看板や屋号の字体もそっくりだったので、私は昔、満北亭と同グループだと思っていたよ。

多摩都市モノレールの桜街道駅、東大和市の新青梅街道の店舗には、それぞれの店舗が競るように近接しており、
同様の条件だった、国立市・谷保の満北亭は、近所の南京亭に敗れ(?)、閉店してしまったそうだ。
ちなみに私は、南京亭でも食べたことがあるが、悪くない…というか結構イケるよ。
両社にどんな因縁があるのかわからないが、明らかに南京亭がケンカを売っているように見える。
いっそのこと、漫画「美味しんぼ」みたいに、料理対決で決着! をつけるのはどうかね。
もちろん、勝負は引き分けに終わり、「満北亭さん、今までごめんな」「南京亭さん、わかってくれたか」
栗田「これでお互い仲直りね」 山岡「まったく、世話のかかるふたりだよ」 富井副部長「こらーっ山岡!」と、
最後はドタバタで終わる、いつものパターンが理想なのだが…実世界では無理だろうな。
私としては、昔から知っている「マンシュウぎょうざ」の満北亭を支持するが、理想は当然、共存共栄だ。
満北亭さんにはとりあえず、私の自宅に近い(徒歩10分程度)場所に、新たな支店を作っていただきたい。

【徒歩60分圏内でメシ喰おう】シリーズ(←名称が最初と誓うぞ)、次回は高幡不動の予定。



満北亭 砂川九番店
東京都立川市幸町4-39-3
西武線東大和市駅から徒歩約12分、多摩都市モノレール砂川七番駅からも同じくらいか
JR立川駅からは徒歩約43分なので、バスに乗った方がいい
営業時間11時~24時 3月7日までは11時~20時
定休日 年中無休
※満北亭HP→http://www.manhokutei.co.jp/
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「スタ丼」発祥のお店 国立『サッポロラーメン』

2021年02月02日 | 丼もの
2回前、昭島の家系ラーメン店『大山家』さんを紹介したとき、
「緊急事態宣言発令中は、交通機関の利用は控え、近所の飲食店を巡る」と表明した。近所といっても徒歩60分圏内だが。
先日は、『伝説のすた丼屋』立川店を訪問し、すた丼とラーメンのセットを食べたかったのだが、
券売機では麺類はすべて「売り切れ」表示となっている。※それについては後述
仕方なく、すた丼に唐揚げ3個とミニサラダが付く「すたみな唐揚げセット」に変更。
いつもは混雑しているこちらのお店も、緊急事態宣言下ゆえ客は少なく、おかげで料理もすぐに完成した。


上記写真ではわかりづらいが、手前の丼ものは、ニンニク風味の「すた丼」ではなく、ショウガ風味の「生姜丼」だ。
私には、○すた丼ではなく生姜丼を選択 ○たくあん、サラダのカイワレは抜き、という独自の「すた丼ルール」がある。
生姜丼を選ぶ理由は、【あとから卓上のおろしニンニクを入れれば、両方の味が楽しめるから】。相変わらずセコイだろ。
たくわんとカイワレを抜くのは、単純に【大根が苦手だから】なのだが、立川店では、その要望はだいたい忘れられ、
毎回のようにたくあん入りの生姜丼がやってくる。まあ、そのままよけて食べるけどさ。
一度乗せてから気付いたのか、たくあんはないけど、ご飯に黄色いシミが残っていることも多々(苦笑)。
たくわん嫌いにとっては、そのシミの部分もイヤなんだけどね。
ちなみにこの日は、たくわんこそ抜かれていたが、サラダにはしっかりカイワレが盛られており、
提供寸前で店員が気付き、あわてて厨房に戻り、作り直していた(カイワレ抜いただけ?)。
できれば、唐揚げも作り直してほしかった。下記画像の手前左なんて、コロモが剥がれているし。


昨年食べた、「トリプルすたみな爆肉丼」の唐揚げ(画像左部分)には、鎧のようなコロモが付いていたのになあ。


詳細はこちらの日記。ただでさえ肉が多いのに、唐揚げのコロモが硬く、食べるのに苦労したよ。

現在、感染対策として、透明のアクリル板を、カウンター席の間に設置している店は多いけど、
伝説のすた丼屋立川店では、ご覧のようにメニュー表で代用していた(笑)。代用になるのか?


まあ、入口で消毒もしてるし、ひとり無言で食べる分には問題ないだろう。
生姜丼や唐揚げも、味自体は文句ないので、いつものように一気にかきこみ、ごちそうさま。

麺類について、さきほど運営元のHPを確認してみたところ、
いつの間にか、メニューからラーメンと油そばが消えてる! 確か、3日前はまだあったのに。
すた丼屋、チャーハンに続いて麺類も廃止かあ。まあ正直、麺類はあまりウマくなかったけどね。
※追記 のちに、油そばだけ復活

生姜丼と麺類のセットを欲した私は、数日後、隣市の国立へ足を運んだ。
お目当てのお店は『サッポロラーメン』。徒歩で片道28分ほど。お散歩にはちょうどいい距離だ。


前置きが長くなったが、ブログタイトルにある「スタ丼」発祥のお店がこちらである。
『伝説のすた丼屋』グループの社長も、こちらのお店で修業していたらしい。
ただし、亡き創業者はチェーン化に反対していたこともあり、現在は接点はない模様。
現店主との関係も微妙らしいので、こちらのお店で「すた丼チェーン」を口にするのは、やめておいた方がいいと思う。
なお、お気づきかもしれないが、こちらのお店は「すた丼」ではなく、「スタ丼」とカタカナ表記だ。

私がここで初めて食べたのは、今から5年ほど前。さっきの店頭写真も、そのときに撮ったものだ。
アイドルタイムの16時頃に訪問し、まずは「ビール」500円と「餃子」450円を注文。
先客はなく、店主はなんだか不機嫌そう。ビールは中瓶、餃子はニラ多めの無骨なタイプだった。


ビールをお替わりしたタイミングで、元祖「スタ丼」550円(現在は600円)+「肉増し」150円も追加注文。
数分後、出てきた丼に生玉子を乗っけたのがこちら。なんだか、すた丼チェーンよりご飯が多い気がする。

※今気づいたが、たくわんはちゃんと抜いてもらってるね

失礼ながら、「肉増し」と「ご飯増し」を聞き間違えたのかと思い、「このご飯、並盛ですか?」とたずねたところ
店主は「そうですよ!」と即答し、さらにご機嫌ナナメになった模様。うひゃ~、怒らせちゃったか!?
ネットでは「やっぱり元祖の方がウマい」「いや、チェーンの方がマシ」と賛否両論あるようだが、
私は、とっとと帰ろうと思い、無我夢中でかきこんだため、味の記憶はそんなにない。
しいていえば、元祖の方が味はやや薄く、肉質は歯応えがある…ように感じた。
最近、ご飯の量も調べてみたところ、チェーンは約450グラム、元祖は約520グラムらしい。
やっぱり、本家の方がご飯は多かったか。大盛(1キロ超え?)なんて無理だろうね。

店主がおっかないので、その後は足が遠のき、今回の訪問は5年ぶり2度目となる。
緊張しながら入口扉を開けると、店主は先客たちと楽しそうに会話している。機嫌は良さそうだ。
私のお目当ては、ミニ丼、ラーメン、ミニサラダの3種が食べられる「Aセット」1000円。
「ミニ丼」とは、スタ丼の少なめタイプで単価500円。だが、ご飯は350グラムほどあり、全然ミニではない
一応、+100円で普通サイズに変更できるが、ラーメンもあるのでやめておく。
「ラーメン」は醤油・塩・味噌から選べ、単価はどれも550円。屋号が「サッポロ」なので、おススメは味噌なのかな。
「ミニサラダ」は本当にミニだが、壁の貼り紙によると250円だって。単価は意外と高いな。
私のオーダーは「Aセットを生姜丼と味噌ラーメンで。あと、たくわんとカイワレを抜いてください」。
店主は「はいよ」と返事し、さっそく調理にかかり、まずはミニサラダが登場。
カイワレなしなので、千切りキャベツにオレンジドレッシング(キユーピー?)のみ。


店主は調理しながら、先客の常連らしき男女の相談に乗っている。しばらくして味噌ラーメンが完成。


麺とスープを中華鍋で煮込むサッポロスタイルではなく、スープ、麺、具材と、順に盛りつけるオーソドックスな作り方。
大きめの丼に、たっぷり入った味噌スープは、塩分控えめ。具材はノリ、モヤシ、メンマ、チャーシューにネギ。
麺は北海道風のように黄色くなく、普通のタイプ。チャーシューがなかなかウマい。


味噌スープが、やや甘めの味わいなので、卓上の豆板醤や七味を混ぜるとちょうどいいかも。
店主が最後に取り掛かったのが、メインのミニ生姜丼。調理中、今度は別の常連客と会話。
私の席のすぐ近くなので、丸聞こえだったが、どうやら共通の知人を批判している様子。

店主「アイツはよぉ…(プライバシー保護のためカット)」 客「それってマジ?」 店主「しかも…(同)らしいぜ」
客「そりゃダメだ…あ、たくわんナシ。…まったくアイツも、いいトシこいて…(以下略)」

なんと、常連客が私の「たくわん抜き」を覚えていて、会話をしながら調理中の店主に指示を出していた!
実際、店主は忘れていたようで、たくわんを一瞬乗せてから、あわてて引っ込めていた(笑)。
私の方を見向きもせず、店主としゃべり続けているし、会話に聞き耳立てていたと思われても恥ずかしいので、
お礼が言えなかったのが残念。常連さん、あのときはどうもありがとう!
さて、常連さんも調理に協力した(?)、ミニ生姜丼がやってきたので、「Aセット」が完成!

※サラダとラーメンは、当然食べかけである

こちらが生姜丼のアップ。個人的に、海苔が2枚入っているのが嬉しい(チェーンの方は1枚)。


ミニ丼も、肉に対しご飯の割合が多く感じたが、チャーシュー、メンマ、味噌スープをオカズに食べ切った。
お会計をお願いし、食器をすべてカウンターに上げてから支払いを済ませたのち、
「どうもごちそうさまです」と告げたら、店主も「ハイ毎度~!」と返答してくれた。
なんだよ、店主イイ人じゃないか。っていうか、前回は違う人だったのかな?

さきほど説明したように、チェーンの方がメニューをどんどん削っていく中、
こちらのお店には、「肉玉丼」「チャーシュー丼」「タンメン」「ピリピリラーメン」など、
チェーンにはない商品が多数存在する。それらも食べてみたいね。
サッポロラーメンさんには今後も、店主の機嫌を損ねないよう(笑)、慎重に通うつもりだ。



サッポロラーメン 国立店
東京都国立市西2-10-4
国立駅から推定徒歩9分、西国立駅から徒歩約14分、矢川駅からも多分歩ける
営業時間11時~23時
定休日 水曜、年末年始ほか
※実際の店主は、そんなに怖い方ではない気がします

※現在の営業時間は11時~20時です
コメント
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