電気やガスが不通になり、熱湯が用意できず、結局食べられないケースもあるそうで。
そんなときの手段として、「長時間かけて、水で戻す」という方法が、ネットで紹介されていた。
味はさほど悪くなく、商品によっては「むしろ冷たくて食べやすい」という意見もあった。
ただし、ノンフライの麺は戻りづらく、脂分の多いタイプは、脂が固まるので避けた方がいいらしい。
ということは、私の大好きな池袋『一秀』の背脂ラーメンは、冷やしちゃダメなんだな。
まあ、冷やして喰うバカはいないし、そもそもカップ麺ではないが。
というワケで、防災時の訓練(ウソ、ただの好奇心)として、私も冷やしカップ麺を試してみることにした。
用意したのは、『Vマークバリュープラス』の「しょうゆ味ヌードル」。
スーパーで90円くらいで売ってるやつ。
別に好きな商品でもないので、失敗しても心が痛まないと思って。
カップ麺にいちいち心を痛めるのも、我ながら情けない気がするが。
まずは水を入れる。美味しい水はもったいないので、水道水を使ってみた。
その後、冷蔵庫に入れて待つ。
ネットでは30分~45分といろんな意見があったが、私は40分にしてみた。
なお、我が家の冷蔵庫が雑然としていることは、どうか見逃して欲しい。
40分後、冷蔵庫から取り出しフタを開けると、麺のかさが増しており、
ハシでかきまぜたら、カップからあふれそうになった。
わーい麺が増えて儲かったぜ! って、これじゃあ「つるピカハゲ丸くん」だ。
肝心の味だが、ちょっと固かったけど、麺と具はちゃんと食べられた。
ただ、このラーメンの普段の味を覚えてないので、断定はできないが、
スープはややしょっぱく感じた。塩分は、温度が低いと、より強く感じるらしいからね。
新感覚の冷やしカップ麺、食後の感想は決して悪くなかったので、
他の商品でも試してみたくなった。
今度は『東洋水産』の「赤いきつね」。
個人的には、立ち食いチェーン『富士●ば』のきつねうどんより、こっちの方が好きだ。
今度は氷を2個追加し、先ほどと同じく冷蔵庫へ。
40分後、麺はさほど増えていなかった。粉末スープを入れて、食べ始めることに。
私が部屋で愛用しているテーブルが、鳩サブレの缶であることも、どうか見逃して欲しい。
麺は外側が固く、しかし中心部は柔らかいという、謎の逆アルデンテ状態。
具のメインである、お揚げを噛みしめると、ジュワ~としょっぱ冷たいスープがあふれ出る。
残念ながら、「赤いきつね・冷やしバージョン」は、正直イマイチだった。
続いては、私が最後の晩餐にしたいと思ってるほど大好きな、
『まるか食品』の「ペヤング ソースやきそば」。
あまりに好きすぎて、私が連載している雑誌「週間レース」のコラムで、
【2014年の競輪界10大ニュース】の10位を「ペヤング発売中止」と、
競輪に無関係な事柄を入れ、文末も「頑張れペヤング!」で締め、ひんしゅくを買ったこともある。
だが、そんな愛しのペヤング様(?)に、氷水を注ぐなんて、どうにも罰当たりな気がしたので…
代理品として、同じ製造元の「ペヨング」を選択。同じじゃねえか、というツッコミは受け付けない。
これまでと同様に、氷水を入れたが、冷蔵庫には入れずに、常温で40分待機。
普段と同様、ソースもふたの上に置き、冷やすことに。
40分のはずが、うっかり忘れてて、60分放置してしまったので、
あわててお湯…ではなく水を捨て、ソースと青のりをかけたのが、下記の写真。
かき混ぜたら、見た目はほとんど、普段のペヨングと同じ。
ただ、捨てる水の量が少なかったので、だいぶ麺に吸われたのだろう。
味自体は悪くなく、水分を多く含んだ麺の歯触りも悪くなかった。
ただ、ペヨング及びペヤング様の魅力である、まろやか~なソースが、
冷えていたために香りが乏しく、その分だけ物足りなかった。
そういえば、ソースって、あまり冷たい料理には使用しないよね。
以上、3種ほど試してみて、どれも経験したことのない、面白い味ではあったが、
総合力ではやはり、熱湯で作るカップ麺にはかなわない、というのが私の感想だ。
ただ、冷たいので暑い時期は食べやすいし、熱湯でヤケドする心配もない。
さらには、スープの味がしょっぱく感じ、おまけに脂分が浮くので、
普段はスープを全部飲み干す私も、さすがに残してしまったように、
高血圧患者にとっては、ヘルシー(?)でオススメかもしれない。
待ち時間を変えたり、水の代わりにウーロン茶を使うなど、今後もいろいろ試してみたいね。