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明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

【下連雀の三連星】こと三鷹の昭和食堂3軒

2025年02月24日 | 飲食店まとめ
今から4年前、友人がSNSに、昭和価格の素晴らしい中華食堂を投稿していた。
詳細を知りたくなり、ネット検索したところ、お店は最寄りの三鷹駅から結構離れており、徒歩だと20分以上かかる。
三鷹駅周辺は何度か探索したことがあったが、その距離はさすがに未知のエリアだ。
そんな場所にもかかわらず、近隣住民の熱烈な支持を得ているのか、お店は繁盛しているようで、
さらに驚いたことに、その両隣りにも、昭和の雰囲気漂う外観の食堂があった。


友人によると、上記3軒は所在地の住所から、【下連雀の三連星】と呼ばれているらしい。

興味を持った私はさっそく、三連星がある三鷹市下連雀六丁目へと向かった。 ※3軒とも住所は同一
中華屋さんは定休日だったので、右側の『エポック』に入店。
エポックとは「新時代」などの意味があるそうで、同名のおもちゃメーカーがはたぶん無関係。
こちらは、店頭のショーウィンドウ内のメニュー札。以前は料理の見本サンプルが置いてあったのかも。


ファサードには「お食事&喫茶」と記されており、食べログの表記も「喫茶店・食堂」だが、
ショーウィンドウには酒瓶が置いてあるし、店内の雰囲気はスナックのようでもあった。

入店すると、高齢のご主人がワンオペで奮闘中。ひとまず空いているカウンター席に座らせてもらう。
店内壁にもメニューがあったので、改めて撮影。ドリンク類も豊富だが、料理は全体的に安価だと思う。


「コーラー」と伸ばすのは、競輪場などでよく目にした、いわゆる昭和表記。「ショチューコーラハイ」というカタカナ書きも渋い。
訪問したのは2021年の9月で、当時はコロナ禍で酒類提供が禁止されており、昼酒は断念。
店頭メニューで目に付いた、「スパゲテー ナポリタン」550円を頼むつもりだったが、
「ハンバーグナポリ」660円の方が明らかにお得そうなので、そちらをオーダー。
少し待ったのち、サラダも一緒に盛られた、ハンバーグ・ナポリタンが登場。


別アングルからも撮影。トマトは丸ごと1個使用し、ナポリタンには粉チーズ、ハンバーグにはデミソースがたっぷりかかる。


豪快なビジュアルと同様、味も当然濃厚で、洋食屋ではなく大衆食堂のメニューという印象。
ナポリタンなのに妙に歯応えがあるのは、粗目に刻まれた人参のためだ。


現役なのかは不明だが、目の前の食器棚には、時代を感じさせるオーディオも置いてあるし、


所沢の老舗中華『栄華』のときのように、過去にタイムスリップした気分になれた。
660円の割には量があったため、当初は三連星のもう一軒に寄ろうと思っていたが、満腹だったのでハシゴはせず、
近くの『紀ノ国屋』工場直営店で、冷凍された牛丼の具材を買っておとなしく帰った。  ※詳細はここ

数ヶ月後、酒類が解禁されたので、エポックの左隣、三連星の中央にある『高社楼』へ。友人が紹介していたのもこのお店だ。
店頭には食品サンプルが飾ってあり、昭和生まれの心をくすぐる。


入店しカウンター席に着席。こちらのお店は、ご夫婦と息子さんと思われる男女3人が働いていた。
目の前に貼ってあったメニュー表を拝見。こんなに安いのに、4年たった現在も価格は変わっていない


最初のオーダーは、「ビール」570円と「餃子」300円。キリンラガーの大瓶でこの価格は嬉しい。


続いて、1人前6個の餃子が焼き上がった。大きさは標準より少しだけ大きめか。


いつものように、最初は何も付けずに食べると、野菜が細かく刻まれた、昔よく食べた懐かしいタイプ。
最近は、豚の脂身だかなんだかわからんが、甘味や油を感じる餃子が多いからね。
中身はこのとおり緑一色。さっきのエポックでトマトを残した(反省)、野菜嫌いの私には最適。


味は薄口なので、2個目からは胡椒と醤油を少し垂らして食べた。
シメのお食事には、中華食堂では珍しい「開花丼」600円をチョイス。
数分後、スープやお新香と一緒に、開花丼がやってきた。


八王子『ちとせ』のときにも記したが、街中華では牛肉を使わないお店が多いため、こちらの開花丼も豚肉であった。
玉子でとじられた豚肉に、甘口の玉ねぎという組み合わせには、七味や胡椒がよく合う。


醤油味のスープも口直しには最適で、一気に食べ終えた。
3軒の中で唯一、現在も夜営業を続けている高社楼さんには、その後も足を運んでいる。

下連雀三連星、残る1軒は左端の御食事処『さんえい』
既述したように駅から遠く、なかなか行く機会がなかったし、近年は昼だけの営業になったため、訪れたのは今年に入ってから。
店頭にメニューが貼ってあったので撮影。こちらは定食・食事類。


こちらは一品料理の部。酒のツマミにもなりそうだし、ご飯を頼んで定食にもできる。


価格は、他店よりちょっと安いくらいに思えるが、ネット情報によると量が多いらしく、コスパは良好なようだ。
入店し、空いていたカウンター席に着席。こちらは、ご夫婦と思われる男女が営んでいた。
女性が接客担当で、男性は厨房から声が聞こえたが、最後まで姿を現さなかった。
注文したのは「カツカレー(サラダ付)」800円。以前は普通の「カレーライス」や「ドライカレー」もあった模様。
オーダーを受け、すぐに奥の厨房(私の席からは見えない)から油で揚げる音が聞こえてきて、
数分後にはまずはサラダが登場し、続いてカツカレーも完成。


サラダは、大きめの楕円形皿に山盛りで、自家製と思われるフレンチドレッシングがかかっている。


カツカレーは、黄色くもったりとしたソースがかかる、私の好きな日本の家庭で作るようなカレーである。
画像ではわかりづらいが、手前にひと口カツ(3切れ)、ご飯の上には肉片があった。



カレーに具材は入っておらず、カツと肉片(豚肉)だけ。ただし、豚肉は炒めてあり、焼鳥のタレのような甘辛い味が付いていた。


カレーソース自体も、スパイスや辛さを感じず、最後に独特の甘味が口に残る、不思議なテイスト。
頭に浮かんだのは、ケーキなどのスイーツにたま~に乗っている、甘い仁丹みたいな銀色の粒。

※Wikipediaより画像を拝借

なぜか、あれをかじったときのような感覚になった。ちなみに、あの銀粒の名称は「アラザン」と呼ぶらしい。皆さん知ってた?
量が多くて時間がかかったが、すべて食べ切りお会計。「はあいどうも~」と愛想のいいお母さんに声を掛けられ退店。

以上、下連雀の三連星こと、昭和チックな飲食店3軒をリポートした。全店に共通するのは、
○昭和時代と変わらぬ価格設定 ○昭和時代から続く営業 ○店主は昭和生まれの先輩
価格設定は掲載したメニュー表を見れば、同意してもらえるはず。
3軒とも当然HPなどはなく、ネットで見かけた情報なので断定はできないが、どのお店も創業から50年くらい経過している様子。
店主というか、高社楼の息子さん以外は、全員高齢だろうけど元気に見える。
グーグル情報によると、エポックさんは現在休業中のようだが、3軒とも、今後も元気に営業を続けてほしい

直撃世代なのにガンダムに興味がなかった私は、「三連星」の元ネタを知らなかったのだが、
三軒、連なる、星=素晴らしいお店で三連星とは、ピッタリの愛称である。
こちらのような駅からは離れた場所にある名店を、これからも可能な限り発掘していきたい。



下連雀三連星
東京都三鷹市下連雀6-12-10
JR三鷹駅から徒歩約21分、京王井の頭線井の頭公園駅からはもう少しかかりそう
篠原病院入口というバス停から徒歩約2分

エポック ※最近は休業中の模様
営業時間 12時半~14時、17時~22時半 日曜は昼営業のみ 
基本無休? ※エポック非公式応援サイトより

高社楼 
営業時間 11時~14時半、16時~20時半くらい ※もう少し早く閉める場合もある 
定休日 火曜

さんえい
営業時間 11時~14時
定休日 不明
コメント (2)
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2025年初○○ -飲食店ばんざい-

2025年01月29日 | 飲食店まとめ
新年最初に利用した飲食店を発表する、恒例の【初○○】シリーズ。前年分をチェックすると、以前の分もたどっていける。
前もって、日野の『大餃子はんじゃ』、豚骨ラーメンの国分寺『木村亭』、洋食&寿司の東所沢『鮨みつ』など、
元日から営業しているお店をリストアップしていたのだが、12月30日の競輪グランプリで、寒空の下をうろついていたためか、
その日の夜に風邪をひき、年始は自宅にこもるハメに。グランプリが的中し、あぶく銭を得てバチが当たったのかも。

三が日はほぼ外出せず、ようやく体調が戻り、新年初めて出かけた飲食店が、荻窪の『グレートスコット!』。25年初の居酒屋・バーにもなる。
いつものように、「モリンガハイ」のラージを注文したのだが、こちらはただでさえ焼酎濃いめなのに、
体調不良で、約1週間酒を抜いた状態で飲んだため、早々と酩酊&退散。なので当日の写真がないので、
昨年のクリスマス訪問時に撮影した、「カンパリオレンジ」と「モリンガ茶」のラージと、

※一応、クリスマスカラーである

今年2度目の訪問時に注文した、日替わりメニューの「野菜と肉豆腐の白湯スープ煮込み」(商品名うろ覚え)の画像を掲載。


グレスコさんは近年、定休日の月曜は、オーナーの知人である板前さんが店主となり、寿司などの魚介メニューを提供している。
普段とは違うおツマミで、評判も上々のようだが、板前さんが作る焼酎割りも、やっぱり濃いらしい(笑)。

続いては、最寄り駅は国分寺だが住所は府中市になる。居酒屋の『それはそれ』で、新年初餃子
自家製ジャンボ餃子から、皮が白い「オリジナル」と、緑色の「にんにく丸ごと」を2個ずつ注文。 ※一人前は4個


ひと口かじれば、旨味たっぷりのスープが飛び出し、緑の餃子からは、青森産にんにくがゴロッとこぼれる。


ウマかったので即たいらげ、黄色い「カレーチーズ」と、再びにんにく餃子を2個ずつ追加した。


店主からは近隣の飲食店情報を教えていただき、そのうちの数店舗は既に訪問済み。それらのお店も、拙ブログで紹介していきたい。

新年初うどんは、これまた行きつけのお店である、吉祥寺の『うどん白石』
まずは、熱々の「鶏天」と、「うカロニサラダ」+「味玉」で瓶ビールを飲み、


シメには、期間限定メニュー「年明けうどん」を注文。


赤い海老天と人参に、白いお餅とうどん、そして紅白のナルトとお麩を添える、正月らしい華やかなうどんである。
アンパンマンが描かれたナルトと、昆布加工会社に特注した、お店イメージキャラ・どんちゃん型の昆布が愛らしい。


初訪問から8年たったが、個人的に一番好きなうどん店は、現在もうどん白石である。

うどんの次は新年初ラーメン。今年は一橋学園『なにや』で、基本メニューの「中国麺」を中盛で注文。
店内飲食は久々なのだが、その理由は、店主がサービスしてくれるので申しわけないから、である。


たとえば上記中国麺は、通常よりチャーシューが3枚多く5枚になり、ブロッコリーが2個加わり、
さらに新メニュー「大根ラーメン」のメイン具材と思われる、茶色く煮込まれた大根まで入っているではないか。
中盛は「麺が1.5玉」、つまり、お店特製の翡翠麺が50%増量なのだが、具材まで増やしてもらい、感謝感激。


この日も当然、絶品チャーシューを1本お持ち帰り。価格は時価で、最近は100グラム380~400円前後。
画像はあとで掲載するが、ここより美味しいチャーシューを私は知らない

なにや退店後は、同じく一橋学園が最寄り駅の『ナイトー洋菓子店』で、新年初スイーツを購入。
ブログアップした23年8月から、少しだけ値上げしたようだが、それでも昭和価格を維持している。


接客担当のお母さんも相変わらずお元気で、購入額がわずかでも、いつものように丁寧に包装し、紙袋に入れてくれる。
帰宅後、箱をくくったヒモに、次回50円引き券も挟んであった。ささやかだが嬉しいサービスだ。


この日購入したのは、母親の好きな「プリン」と「アップルパイ」に、珍しい「プリンコーヒーゼリー」。


名前のとおり、プリンとコーヒーゼリーの双方が味わえるデザートで、なにやチャーシューと一緒に撮影。


こちらのプリンは、知人へのお土産として買うことも多いが、「素朴で美味しい」と好評を得ている。

プリンの次は新年初洋食。オムライスのチェーン店『ラケル』のグランデュオ立川店。
グランデュオというのは、以前紹介した『陳建一麻婆豆腐店』もある、立川駅直結の商業施設だ。
実は私、若い頃からラケルの隠れファンである。隠れファンの理由は当然、女性客が多くアウェイ感があるので(苦笑)。
この日の注文は、「包餡ハンバーグオムライス デミグラスソース添え」と、


個人的に、オムライスより大好きな「濃厚コラーゲンコーンスープ」を追加。


久しぶりに食べたが、ハンバーグもオムライスも、そしてスープも美味しかった。
立川駅周辺のチェーン飲食店では、接客に不満を抱くことの多い私だが、こちらは特に問題もなかった。さすがはラケル。

新年初カレーは、数日前に投稿した、地元立川の『ごんにんごん』の「カツカレー」だったが、


こちらはお弁当屋さんなので、店内で食べたのは、ラケルのオムライス内のカレーピラフが最初になる。


カレーピラフとカレーは別物だろう、という突っ込みも入りそうだし、私自身もそう思うので、
聖蹟桜ヶ丘の居酒屋『三太』で食べた、「じっくり出汁をとった鶏出汁チキンカレー」のライス抜きを、25年初カレーに認定。
鶏肉を、レンコンや玉ねぎと一緒に煮込んだもので、最初に玉ねぎの甘さ、その後ピリピリと絡みが押し寄せ、お酒がススム。


三太では、週末限定でカレーを提供しているが、味は毎週異なり、前の週は「ポークビンダルーカレー」であった。

新年初食堂は、立川市の新奥多摩街道沿いにある『ふじみ食堂』へ。
まずは、「しょうが焼き」をツマミに瓶ビールを飲む。以前頼んだ「焼肉」と同様、お肉だけのタイプだ。


生姜焼きは、玉ねぎなどの野菜が混ざるタイプもあるが、私は肉オンリーの方が好きかな。
シメのお食事は、「五目チャーハン」をチョイス。普通の「チャーハン」に+100円で、カニやシイタケなどが加わる。


残ったお肉を盛り付け、さらに五目感が増したところで、ガツガツと食べ切った。


ふじみ食堂は一昨年、めでたく創業60周年を迎えた。その頃訪問したとき、お店特製の記念トートバッグをいただいた。


「60YEARS」「established -1963-」などと、お店の雰囲気とは異なり(失礼)、横文字が多いデザインである。
それ以降、こちらのお店に来る際は必ずバッグを持参し、近くのスーパーでの買い物に利用している。

新年初の中華も、ふじみ食堂の五目チャーハンになるが、
中華食堂としては、ラケルと同様、このブログでは初登場の北府中『大楽フーチン』に訪問し、
写真の「唐揚げ丼」を食べたので、こちらを新年初丼ものに認定。


横アングルも撮影。牛丼チェーンの並盛丼と同等か、ちょっと大きいくらいか。


唐揚げは、コロモが柔らかいタイプの普通サイズが5個。マヨネーズ付きがありがたいね。


ここ大楽フーチンも、以前からチェックしていた府中市の個人店であり、近いうちに紹介する予定である。  ※しました→こちらをクリック

元々は、コロナ禍により営業自粛などで苦しんでいた、飲食店を応援するための企画だったが、
以降も、原材料など各種経費の高騰により、ツラい立場を強いられているお店も少なくないようだ。
私自身も、長年の金欠から抜け出せない状況だが(←自業自得)、外食や飲酒などで、微力ながらお店に協力できれば幸いである。
飲食店及び関係者の皆さん、今年もよろしくお願いします!
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そろそろ、新小平の時代が来る!?

2024年08月02日 | 飲食店まとめ
個人的なことだが、ブログ開設から3006日目の今回、拙ブログは通算500回に到達!
今回は500回記念スペシャルということで、通算400回のときと同様、JR新小平駅から徒歩圏内にある飲食店を紹介。
第400回のタイトルは、「まもなく、新小平の時代が来る!」であったが、私の予想とは裏腹に、
約1年半たった現在も、時代が来ている気配はないので(苦笑)、今回タイトルの末尾には、クエスチョンマークを加えておいた。

せっかくの新小平特集なのだが、駅の外観などを撮影したことはない。駅で唯一撮影したのは、
「おお、こんなところに!」と、ついシャッターを押した、階段にいた小平市のキャラクター「ぶるべーくん」。

※ぶるべーくんのケーキは、『ナイトー洋菓子店』などで発売中

階段での撮影なんて、他の駅なら通報されそうだが、前回記したように新小平駅は利用者が少なく、このときも、私以外に階段利用客は不在。
とはいえ、新小平駅は周辺に有名な観光地こそないが、たくさんの西武線駅があり、
西武線からJRに乗り換えるユーザーや、西武線代をケチりたい私には、貴重な駅なのである。
今回も前回と同様、新小平駅から徒歩圏内で、下記地図で距離順に数字が付いている駅(新小平は01扱い)にある飲食店を紹介していく。


ただ、08の小平駅と09の久米川駅は、さすがの私も「新小平からの徒歩はツラい」と感じたため除外した。

まずは一番遠い、07の八坂駅からは、居酒屋兼食堂の『川島屋』をピックアップ。


ノレンに「酒店」と記してあるように、以前は酒屋さんだったようで、現在もドリンク類の種類は豊富。
おつまみも揃っているが、こちらの名物は、ソースかつ丼と、鶏肉の山賊焼き。
下記は「もも山賊」1100円。名称こそ山賊「焼き」だが、実際は揚げ物である。


鶏の唐揚げとチキンカツのいいとこ取りのような、噛み応えのあるボリューミーな逸品で、酒が進んだ。


男性店主も気さくな方で、初見の私にも話しかけてくれた。なので川島屋さんには、この後も何度か通っている。

続いては06の一橋学園駅。そもそも、私が新小平で下車する理由の大半は、一橋学園の『なにや』でチャーシューを買うためである。


一橋学園駅周辺では何度も食事をしているが、今回はその中の一軒、『れすとらん たいこう』を紹介。


店内はテーブル席のみ。厨房から男性シェフが出てきて、「いらっしゃい」と声をかけてくれた。


下記メニュー表から、ライス・味噌汁付の「ハンバーグ」850円を選択。


数分後、シェフが調理し自ら配膳する、ハンバーグセットが登場。お盆で提供されお箸で食べる、「日本の洋食」スタイルだ。


ご飯、味噌汁、たくわんが付き、ハンバーグには人参とピーマンのソテーにポテトフライが添えられる。


マッシュルーム入りソースがかかったハンバーグは、どこか懐かしさを感じる、派手さはないが真面目に作られたのがわかる味わい。


温厚そうなシェフに見送られて退店。昭和時代にタイムスリップしたような、落ち着いた時間を過ごせたよ。

05は、前回は食事したことがなかった萩山駅。つい先日、駅前の『じろえもん』というお店に行ってきた。


こちらも、食堂兼居酒屋のようなので、ランチタイムだったけど「サッポロ黒ラベル瓶」600円を注文。
つまみとして、下記定食メニューから、「ミックス3品」990円の単品をお願いしたのだが、


昼の部があと20分ほどで終了と気付き、あわてて定食に変更してもらう。ビールもやめればよかったか。
終了直前の入店にもかかわらず、気さくに迎え入れてくれ、しかも酒類の注文を拒まなかった、男性店主に好印象。
ビールを飲みながら待つこと数分、ミックスフライ3品の定食が完成。


ご飯と大根とお揚げの味噌汁、鶏唐揚げ、コロッケ、アジフライに、付け合わせはキャベツではなくレタス。


さらにポテサラ、ピリ辛こんにゃく、奈良漬けと副菜陣も揃っている。


ご飯はしっかり炊けているし、味噌汁の出汁加減や、フライの揚げ具合や味付けも、すべて絶妙。
奇をてらわぬ万人受けする定食であり、じっくり味わいたかったが、昼の閉店時間が迫っている(汗)。
店主さんは、あわてて飲み食いする私を見て、「(時間は)気にせずゆっくりお召し上がりください」と、2度声掛けしてくれた。
ではお言葉に甘えて…とゆっくり食べるほど、私も図々しくない。急いで食べたつもりだが、14時を少し過ぎてしまった。
会計時、「遅くまですみません」とお詫びし、「今度は夜、ゆっくり飲みに来ます」と告げて退散。
「ありがとうございます。またよろしくお願いします」と応じてくれた店主さんに会いに、近日中に飲みに行こう。

04も、行きつけの店がなく、前回はスルーした鷹の台駅。今回は、老舗洋食店の『ジュノン』で食事をしてきた。
なにやでチャーシューを買ってから寄ったのだが、この日、私が歩いた時間帯の小平市の推定気温は36度。
炎天下に新小平→一橋学園→鷹の台→新小平と歩いたので、帰りの武蔵野線内ではフラフラになってしまった。
皆さんも、暑い日は決して無理せず、西武線を利用しましょう(苦笑)。
瀕死の状態でジュノンに到着すると、ガムテープで補強された、味のある(?)看板が迎えてくれた。


入口ドアには、主要メニューが貼ってあるが、「カツライス」500円を筆頭に、お手頃価格の商品ばかり。


入店すると、13時過ぎなのに結構な混み具合。ひとつだけ開いていた2人用テーブル席に案内される。
「手ごねはんばーぐ」定食750円にしようと思ったが、「+生姜焼き」でも890円なので、そちらのセットを選択。
しばらくすると、おばちゃんがハンバーグ+生姜焼きセットを運んできた。


ハシを置いてみたが、お皿はそこそこ大きく、ハンバーグはチーズが乗ったのが2個。


横から見れば、主菜だけでなく生野菜もてんこ盛りなのがわかるはず。


ハンバーグは、ケチャップ主体と思われる酸味あるソースと、チーズのコクが好相性。
生姜焼きは、大ぶりの豚肉と玉ねぎに、甘じょっぱいタレが絡めてある、家庭的なテイスト。
ご飯はそこそこ量があったが、途中でなくなってしまったので、後半は野菜と一緒に添えられていたナポリタンを、ご飯代わりにして食べた。


ネット情報によると、働いているご夫妻は、たまに不機嫌な態度を露わにすることもあるそうだが、
おばちゃんは、食べ終わった私に話しかけてくれたし、悪い人には思えなかった。
500円のカツライスの他にも、気になる料理があるので、もう少し涼しくなったら、ジュノンさんにも再訪しよう。

03の小川駅は、前回読者さんにおススメされ、私も以前から気になっていた『ふじや食堂』。


まさに「昭和の食堂」という外観だが、店内は古臭さはなく、清掃も行き届いていた。
カウンター席はなく、テーブル席のみで、働いているのは、年配のご夫婦と娘さんと思われる女性の3名。
メニューは、壁に設置してある黒板と、


同じく壁のメニュー札から選択。黒板の方は、日によって一部商品が変わるようだ。


近所のご隠居風の先客がビールを飲んでいたので、私も「キリンビール大瓶」600円を注文。奥のテーブルにいるのは、休憩中のお母さん。


おつまみは、「肉どうふ」300円と「マカロニサラダ」160円に、「生玉子」80円を付けた。
まずはマカサラと生玉子が、割り箸と一緒に提供され、


肉豆腐があとからやってきた。調理担当は当然、お父さんだ。


いい色に味付けされた肉豆腐を、すき焼きのように溶き玉子に浸して食べる。ウマいのは書くまでもない。


マカサラは、酸味控えめのやさしい味。定食のお供にも最適だろう。
訪問時は日曜の午後で、常連客が代わる代わる入店し、ある客はビール+おかず、別の客はご飯+おかず2品などと、独自の組み合わせを楽しんでいる。
あとから来た男性客は、お母さんや私に「すみません、ゴルフ観ていいですか?」と断ったのち、店内TVのチャンネルを変えた。
別にTVは視聴していなかったが、私より年長の方に敬語で声掛けされ、なんだか気分がいい。
私のように、電車に乗って来る客は多くなく、地元密着タイプの店舗だと思うが、お客さんのマナーは良好なようだ。

ビールを飲み終えたのが16時20分頃。こちらは17時閉店なので、お酒はやめて、残ったおかずでご飯を食べることに。
ご飯は小~大まであり、私は「小盛ライス」210円を注文したら、漬物と温かいお茶も出てきた。


上記一式の他に紙片が置かれ、裏返してみたところ、お会計の額が記してあった。ビール大瓶付きでこの価格は安いよね。


食べかけで申しわけないが、この日私が食べた、「肉どうふ定食」の全容である。


ライス中央に残った溶き玉子を注ぎ、周辺にお肉や豆腐を乗せ、自家製肉豆腐丼を作り、ガツガツとたいらげた。
休憩を終えたお母さんが、お会計を担当してくれてたので、「ごちそうさまです」と告げて退散。
いかにも日曜の昼下がり的な、ゆったりとした時間を過ごせて、大満足である。
ところで、こちらは17時閉店のはずだが、16時45分頃でも新規客が来たりしているので、17時は入店可能時間なのかも。

02青梅街道駅は、駅から徒歩10秒の位置にある、中華食堂『あんちゃん』。
「ラーメン」や「チャーハン」、各種定食やセットメニューもあるが、私が頼んだのは好物の「餃子」と、中華屋さんでは珍しい「牛丼」。
最近の価格はわからないが、訪問時は牛丼560円、餃子が380円。ラーメンは490円だった。
カウンター席から調理作業を眺めていたが、牛丼は残念ながら自家製ではなく、パックに入った市販品を温め、玉子でとじていた。


元の商品が悪いのか、お肉も少なく味はイマイチ。せめて『吉野家』の冷凍具材を使用してくれれば…。


一方、自家製っぽい餃子の方は、小ぶりながら野菜多めで、私の好きな昭和タイプ。


この日はメニュー選択をミスったが、近いうちに再訪問し、炒め物か麺類を食べて、あんちゃんの真の実力を確かめたいものである。

最後に01扱いの新小平駅。駅から西北方面に歩いたところに、『サムライ』という以前から気になっていたお店がある。


入口看板では、「ステーキ ハンバーグ」など、洋食メニュー主体のレストランということがわかるが、 


別の看板では、「うどん・そば」が加わり、さらに「ファッション」「アクセサリー」など、飲食店とは異なる業態も手掛けている様子。


謎だらけのお店(?)に興味を持ち、ネットで調べたところ、洋食店兼居酒屋との情報があり、夜に何度か行ってみたが、近年は開いておらず。
今年の春頃、昼の時間帯に訪問し、お店の方にたずねたところ、現在は【ランチ営業のみの洋食屋さん】になったようだ。
もちろん、たずねるだけでなく、お食事もさせていただく。こちらがメニュー。


私は「ナポリタン」600円を注文したのだが、タバスコやフォークなどと一緒に、下記画像のお皿も運ばれてきた。


生野菜の周辺にトマト、竹輪、さつま揚げが盛られ、オシャレなんだかチープなんだかわからんが(笑)、前菜が付くとはスゴイ。
その後、ナポリタン本体が登場。色からもわかるように、味付けはそこそこ濃いめ。


横アングルも撮影。なかなか量もあり、ベーコンが多めなのも嬉しい。


食べた感想は、洋食屋さんというより喫茶店のナポリタンという印象だったが、美味しいのは間違いない。
食後には、なんとアイスコーヒーまで出てきたではないか。前菜・コーヒー付きで600円とは、相当安いよ。


勝手ながら、前回紹介した『風の色』とともに、新小平駅激安ランチの二大巨頭に推奨させていただく。

以上、新小平を含む7駅の7店を紹介してきた。こんなに素晴らしいお店が揃っている新小平駅エリアは、もっと注目されるべきだと思う。
ただ、さっきも書いたが、夏場は無理して歩かず、素直に西武線に乗ってほしい(笑)。
もうひとつ繰り返しになるが、今回で拙ブログは500回目を迎えました。読者の皆様に、深く感謝いたします
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2024年初○○ -飲食店ばんざい-

2024年01月20日 | 飲食店まとめ
毎年恒例、新年初の食事をカテゴリー別に紹介する【初○○】シリーズ。昨年分がこちらで、以前の分もたどっていける。
去年までは、店主が不機嫌だったりして、正月早々、不愉快な思いをしたこともあったが(苦笑)、
今年はいい初食事が続いたので、きっと素晴らしい一年になるはず(←願望)。

新年初外食で、新年初ラーメン・つけ麺となったのは、地元立川の『味源』
メインの「豚骨つけ麺」950円と一緒に、「特製もつ煮込み」200円×2で、「ウーロンハイ」350円を飲む。
安いので2杯頼んだ煮込みは、ひとつの器にまとめられて登場。さっそく新年初飲酒を楽しんだ。


途中で、卓上のおろしにんにくと七味を追加。安価なのにそこそこウマい、味源の煮込みを私は結構気に入っている。


しばらくすると、つけ麺がやってきた。麺は中盛まで無料だが、珍しく並盛にしておいた。


豚骨ベースで脂が浮いた、しょっぱいつけダレに付属の魚粉を注いだのち、おもむろに麺を浸していく。
もつ煮込みは、2人前まとめて普段より大きい器で提供されたため、得意の「もつ煮つけ麺」もやりやすい。


どちらのつけダレも美味しく、麺がすぐになくなり、中盛にすべきだった、と後悔しつつ「ごちそうさまです」。
新年は2日からの営業で、私もその日に訪問したが、「紙エプロンがあるから着物でも大丈夫」は、やや無理があると思う(笑)。


初詣帰りの晴れ着客や、ラーメンマニアとは無縁そうな味源だが、地元では長年、愛されているお店である。

味源の翌日は、新年初居酒屋として、所沢在住の飲み仲間と、入間市の『楽゛』(らぐ)を訪問。
昨年の今頃は、一升瓶で2500円だった「金宮焼酎」ボトルは、3000円に値上げしたが、まだまだ安いので当然のように注文。


ただ、他のページでは3500円という表記もあり、どちらの価格が正しいのかは不明。


おツマミは、以前も食べたサラダや串焼き類、そして初めて見た鍋メニューから、「旨塩鶏ちゃんこ」750円×2人前をオーダー。


ウマいスープで煮込まれたため、野菜嫌いの私も苦にせず食べられる、鍋料理ってありがたいね。
結果、キンミヤが進んでしまい、焼酎ボトルの正価を確認する前に、新年初の泥酔・記憶喪失
その後、西武池袋線の上り終電に乗ったそうだが、案の定、秋津で下車できず寝過ごしてしまい、立川に戻れなくなり、
下り電車で所沢まで戻り、先に帰宅した友人宅に泊まり込むハメに。いいトシこいて、正月三が日の深夜に大迷惑である(反省)。
なお、前回は重かった楽゛さんの入口ドアが、「軽いドア」に改善されていたことを報告しておく。

数日後、新年初うどんを食べに、富士見台の『手打ちうどん力丸』を訪問。
注文したのは、瓶ビール550円と、期間限定商品の「灼熱の鍋焼きうどん」1500円。麺は200~400gまで同料金で、300gを選択。
ビールを飲んで待っていると、商品名どおり、灼熱のマグマのように煮込まれた(?)、鍋焼きうどんがやってきた。


うどんだけをアップ。レンゲが小さく見える大きな器に、たくさんの具材が盛り付けられている。


マグマは大げさだが、熱いのは本当なので、まずは具材を慎重に取り皿に移し、それをアテにビールを飲む。
黄身ちゃんは、お麩でフタをして半熟に育て、海老天、竹輪天2個、牛肉などから食べていく。


以前記したように、太くて硬い、吉田のうどん風の自家製麺も、それ自体がツマミになる。
紅白のカマボコにお餅と小松菜で、お雑煮気分も味わえた。


ビールをお替わりし、しっかり育てた黄身ちゃんを、おめでたい寿印のナルトと一緒に食べる。


2本目のビールを飲み終えた頃、うどんはだいぶ汁を吸っているはずだが、ノビることなく弾力が残っている。
途中で、薬味のすりだねを投入し、麺の小麦由来の甘さと、辛さとのコントラストを楽しみ、
各種具材の旨味も溶け込んだツユを、レンゲでズズッとすすり、気づけば全部飲み干していた!


いかんせん、量が多かったので食べるのに時間がかかったが、味は申し分ないし、例の剛健うどんはやはりウマい。
女将さんの「本年もよろしくお願いいたします」の挨拶も光栄だったし、【食べログお断り】というお店の方針も素晴らしい。
個人的には今年も、力丸さんを全力で応援したいと思っている。

この日は、その後に寄る予定だった、行きつけの飲み屋へのお土産として、テイクアウトの「焼きうどん」300gで1000円も購入。
私は食べず、撮影しなかったので、お店ツイッター(X)の画像を拝借。


居酒屋では店主が小皿に取り分け、居合わせた客に配ったところ、「ウマい!」「凄い!」「こんなうどん初めて!」と、皆さん絶賛。
先日は、媒体は不明だが取材を受けたそうだし、力丸うどんの美味しさが、世間に広まるのを願ってやまない。

続いては、新年初餃子。だいぶ前に紹介した『野方餃子』が、荻窪に支店を出したようなので、訪問してきた。
本店同様『荻窪別館』も、店外から中の様子がうかがえるが、薄汚いおっさんを寄せ付けない、オッシャレ~な店構え。
若い男性店員に、カウンター席に迎え入れられ、注文を聞きに来た女性店員に、緊張しながらオーダーを告げる。
まずは「白ホッピーセット」539円と、下記の「皮蛋ウフマヨ」550円が登場。上のパクチーはすぐどかした。


簡単にいうと、ピータンに担々麺のタレとマヨネーズを合わせたようなソースをかけたものである。多分。
その後、「焼餃子」と「水餃子」共に528円が、ほぼ同時に完成。相変わらず、美しい焼き色である。


具材は肉が主体で、お店の雰囲気に反し、意外と濃厚。なので野方餃子さんでは、酢+胡椒で食べるのを推奨しているのだが、
酢が苦手な私は、さっきのピータンの担々マヨソース(勝手に命名)を付けて食べてみたりした。


ホッピー中をお替わりし、それも飲み干し餃子も食べ終えた頃、口直しの温かいミント茶が提供される。


餃子自体は美味しいし、接客も丁寧。ただ、お店のターゲットは明らかに若い女性やカップルなので、おっさん客はちょいとツラい。

数日後、豊田の某店で新年初中華を食べに向かうも、新年初の臨時休業をくらう(泣)。お祓いとかしてもらった方がいいかな…。
予定を変更し、豊田駅南口の食堂兼居酒屋『ふじ』で、新年初定食をいただくことに。
昨年末、旧店舗が立ち退きとなったふじさんだが、以前と同じく、駅南口から徒歩約1分の場所に移転

※前店舗は東側(立川方面)だったが、今度は西側(八王子方面)

食堂風の外観で、店内も明るくなったが、前店舗の歴史を感じされるたたずまいを、気に入っていた常連は多いはず。
ただし、お客さんは以前より増えている印象で、メニューは少し減ったかな? それでも、お母さんもお父さんも忙しそうだ。
新店舗になってからは2度目の訪問で、「ウーロンハイ」400円と「もつ煮込み定食」800円を注文。
もつ煮は食べたことがあるが、定食は初めて。ご飯、味噌汁、おからの小皿が付く。一番右の高菜漬けは、ウーハイのお通しだ。


初めて味わう味噌汁が、ダシが効いていて実に美味しく、すぐにご飯がなくなった。
残った煮込みなどで、ウーハイをもう1杯飲む。当然、汁まで残さずたいらげた。


「オムライス」などに付いてくるスープは、口にしたことがあったが、味噌汁のウマさは知らなかった。
今後は、飲んだシメに味噌汁の単品をいただこうかな。

翌日には初中華食堂として、大盛メシで人気の西国分寺『ホーライ』へ。
ただし、注文したのは中華系メニューではなく、「カレーライス中」600円+「生卵」80円。新年初カレーだ。


カレーを食べるなら、駅のすぐ近くに専門店の『すぷーん』があるのだが、
洗練より興奮を求め、ホーライさんを選択。確か、漫画「美味しんぼ」にもそんなエピソードがあったね。
付け合わせは、以前のマカサラ+スープではなく、この日はスパサラ+味噌汁。汁物がお椀の半分以下なのはいつものこと。
中央にくぼみを作り玉子ちゃんを落とし、スパサラも脇に添えて、さっそく食べ始める。


玉ねぎと豚肉を強火でシャキっと炒めたところへ、業務用のカレー粉を、ラーメンに使う自家製スープで溶いたものを絡め…
という工程で仕上げたと思われる、中華屋さんのカレーは、懐かしくもウマい
なお、例のスパサラは、マヨネーズだけでなく、大量のにんにくも絡めてあった。冷製ガリマヨパスタって、珍しいよね。


玉子を絡め、カレースパにしたりして、一気に食べ終えた。中じゃなく大サイズでもいけたな。

数日後、別の店で飲んだ帰りに、冒頭の味源の真下に昨年末オープンした、『吉野家』で新年初丼ものをテイクアウト。
このときの末尾に追記したように、約7ヶ月間の空白を経て、吉野家が立川市に復活したのは朗報だが、
注文がタッチパネル方式になったのが、アナログ人間にはツラい。結局、店員のお姉さんに操作してもらった。


注文したのは、「牛丼の並」弁当460円のつゆだくで、


紅生姜と自宅の生玉子を乗せて、冷めないうちにかきこむ。


久々の吉野家牛丼は、臭みもなく肉と米のバランスもよし。24時間営業なので、今後もちょくちょく利用しそう。

最近の私は、飲食物の買い物は、安価なスーパーマーケットを利用するのが常で、コンビニでは滅多に購入しない。
するとしたら、ペヤングの限定商品や、泥酔して記憶があいまいなときぐらい。後者の例が、下記画像のプリンだ。


『ファミリーマート』の「プリンドーン!!」298円という商品で、酔った脳が甘味を求めたようで、これが新年初スイーツになった。


買い物をしたのも、味がそこそこよかったのも、うっすらと覚えているが、上記画像を撮影した記憶がない(苦笑)。
他にも5枚ほど画像が残っていたが、ピンボケだらけで使い物にならず。カメラいじってないで、とっとと食って寝ろよ、オレ。

24年の初○○シリーズの最後を飾るのは、つい先日利用した初洋食屋さん。お店は、地元の老舗『にゅうとん』だ。
以前ここで、ハヤシライスを紹介したが、安くて美味しくてボリューミーな料理が多く、近年は訪問頻度が増えている。
この前食べたのは、仕切られた重箱に盛られた、「洋風幕の内 竹」1350円。


エビフライ2本、カニコロ、ポーク生姜焼きソテー、ビーフシチューに、生野菜や漬物などを添えた弁当風メニューだ。
ポークソテー脇のバランの下には、カレー味の切り干し大根があった。さらに、味噌汁と食後のコーヒーも付く。


店内照明のせいか、やや画像が暗めなので、ビーフシチューや揚げ物はフラッシュ撮影。シチューが絡んだスパゲティもウマい。


どのおかずも美味しく、すぐにライスがなくなったので、お替わりをお願い。


ライスの量を「さっきと同じくらいで」と希望したところ、ちょうど先ほどの仕切り枠に収まった。


再び、ライスとおかずをバクバク喰いまくり、苦手なトマトと漬物以外は、キッチリたいらげた。
会計で、追加ライスが150円だったことが判明。これだけのコース(?)で1500円は破格だろう。
立川市では貴重な街洋食である、にゅうとんさんについては、近日中にこのブログで取り上げる。
次回ブログは、昨秋の日大三高野球部について語る、というか愚痴る予定なので(笑)、その次あたりになりそうだ。
※追記 にゅうとんさんについて、ブログ書きました→こちら

24年初食事は、既知のお店ばかりだったが、新規開拓もしていくつもりだし、いいお店に出会えるのを楽しみにしている。
飲食店の皆さん、今年もよろしくお願いします!
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高校野球観戦後のランチ -2023・夏-

2023年07月28日 | 飲食店まとめ
この夏、母校野球部は西東京大会を順調に勝ち抜いており、ファンとしては喜ばしい限り。
ここまで5試合戦っており、すべてが午前中開始だったので、帰りにはランチを5回食べた。
今回は2年前にもやった(詳細はこちら)、【観戦後のランチ】を紹介することにした。
以前は、ゲン担ぎに「カツ」を食べたりしていたが、試合するのは私じゃないので(←気付くの遅い)、最近は気にしていない。
なお、母校日大三の準々決勝までの結果や短評は、前回ブログでまとめてある。

初戦から3戦目まで、トーナメント表の3回戦から5回戦までは、すべて八王子球場。
今年が暑すぎるのか、私の耐久力が衰えたのかは知らんが、JR八王子駅から球場への徒歩移動がしんどい
2年前は、京王線狭間駅近くの『長岡屋』からJR西八王子駅まで、徒歩で30分以上かけて戻ったものだが、
今夏はとてもじゃないが、そんなに歩く気力は湧いてこないので、行くお店の条件に、
「安い」「ウマい」だけでなく、「あまり歩かない」「炎天下で待たされない」を追加した。
上記4条件から、初戦のランチに選んだお店は、球場から八王子駅への帰路にある、ラーメン店『壱発』
拙ブログで度々出てくる、私が10代の頃から、チャーシューメンを目当てに通い続けているお店である。
昼時なので当然混んでいたが、回転が早いため待たされることなく入店。
注文したのは、基本の「醤油ラーメン」にチャーシューとトロロを乗せる「チャーとろラーメン」1000円に、

※券売機での表記は「チャーとろ正油」

久しぶりに「ライス」150円も追加。これより少なめの小ライスがあると嬉しいのだが。


今回、初めて「こってり」で注文してみたところ、背脂を多めにしてもらえた。


ただし、久々に作ったラーメン丼は、見た目イマイチ。ハートマークの昆布はともかく、トロロ=山芋千切りが多すぎたか。


チャーシュー、とろろ、背脂、さらに卓上のおろしニンニクと、しっかり精を付けたおかげで、
その後もバテることなく、元気に球場へ通うことができた。

2戦目のランチは、駅前から少しだけ逸れた場所にある、初訪問の昭和風喫茶店『あしたば』。


店頭のランチメニューに、「ハーフ・2品盛り ハヤシライス・ナポリタン」980円という、気になる商品があったので。


ナポリタンなど、喫茶店のスパゲティ類は美味しいし、ハヤシライスは最近、マイブームになっている料理だ。
店内に先客が数組いたが、カウンター席に空きがあったので入店し、着席と同時にハヤシナポリセットを注文。
おばちゃんがまずは冷水、続いてサラダと味噌汁、スプーンとフォークを運んできて、


厨房でおじちゃんが調理した、ハヤシナポリがやってきた。


ハヤシライス・ナポリタンって表記なのに、ハヤシソース・ナポリタンじゃないか、と一瞬疑ったが、
ナポリタンの下にライスがあった(笑)。大胆なW炭水化物重ね盛りである。


ちなみに、ハヤシもナポリも味自体は良かった。ハーフと書いてあったけど、実際は7割+7割くらいあったし。
「ピラフ・カニコロッケ」のハーフ2品盛りなど、気になるメニューがいくつかあるし、
中休みもないようなので、あしたばさんには今後も、八王子球場の帰りに寄るかもしれない。

3戦目のランチは、西八王子駅から帰ることにして、駅至近の濃厚豚骨ソバのお店『かなえ』へ。
ファーストオーダーは、前回ブログでも記した、生ビール&アジフライの「ワンコインセット」500円。


アジフライは自家製ではないと思うが、なかなかの肉厚。たっぷりの九条ねぎが嬉しい。
その後、「ウーロンハイ」380円と、下記の「崩れチャーシューのポテトサラダ」280円も追加。


アイスディッシャーですくったポテサラを2個重ね、チャーシューの端っことマヨネーズを盛りつけてある。
じゃがいもが厨房内に置いてあったので、ポテサラは自家製なのかな。
酩酊してきたところで、【お得なランチセット】のA、好きなラーメン+「48時間熟成豚骨カレー」を追加。
ラーメンは「淡麗豚骨ソバ」650円で、カレーは前回食べたのと同じ小サイズ(150グラム)350円。
定価1000円が、ランチセットだと50円引きの950円。 ※つい先日までは100円引きだった
こちらが淡麗豚骨ソバ。「濃厚豚骨ソバ」と具材は一緒だが、麺は細麺ではなく、手もみ縮れ麺を使用。


そしてこちらが、前回「味が薄く感じたので、次回再度注文する」と宣言していたカレーと、さっきのアジフライ半身。


まだ昼間だからか、前回より具材は多かったが、カレー自体の味は、やはり個性は感じられず。私の舌がおかしいのかな?
途中で、店内中央の紙ナプキンや各種調味料などが置いてあるコーナーから、


クミンとカイエンペッパーを振りかけてみたりした。


調味料がたくさん用意されているのはありがたいが、マヨネーズは冷蔵庫に入れておいた方がいいと思う。

淡麗豚骨ソバは、商品名に反し豚臭くしょっぱい、私好みの豚骨醤油ラーメンである。
濃厚との対比で淡麗、と名付けたのだろうが、一般的な淡麗系のラーメンを期待した人は、濃すぎて面食らうだろうな。
こちらも、途中でおろしニンニクと白胡椒を追加。手もみ麺がなかなか美味しく、この麺で濃厚豚骨ソバも食べてみたい。


「八王子一濃厚」の怪しいコピーなど、気になる面もあるけれど、かなえさんは結構気に入ってる。

さて、4戦目からはすべて神宮球場での試合。ここの冒頭で触れたように、球場近辺では食事をせず、
JR千駄ヶ谷駅から総武線・中央線を乗り継ぎ、吉祥寺駅で下車し、私が一番好きなうどん店『うどん白石』へ。
店舗は成蹊大学の前にあり、駅からはちょっと歩くけど、冷たいうどんとビールの誘惑には逆らえず。
13時半くらいの到着、しかも猛暑日だったので、正直空いていると思ったが、店頭に行列があってビックリ。
私が入店する頃には、列もなくなったので、遠慮なく「びんビール・キリンラガー」580円を注文。
おつまみとして、「天ざるうどん」1300円の天ぷらだけ先に出してもらい、さらに「半熟味玉天」180円も追加。
この日の女性バイトは、すごく達筆な方で、“”天ざるうどん 天ぷらを先に出す”などと、伝票に丁寧にメモしていた。
せっかくの綺麗な字なのに、書いている文言が、昼酒愛好家のメンドーな注文なのが申しわけなかった(苦笑)。
まずはビール、そして数分後には、待望の天ぷらだけ先+味玉天が登場。


オーダーした張本人、しかもブログで紹介しておきながら、注意喚起するのも図々しいが、
天ぷらうどん(かけ、ざる、ぶっかけ問わず)の天ぷらだけ先は、混雑しているときの注文は控えてほしい。
※追記 天ぷらうどんや天ぷら盛り合わせは、23年8月で販売中止になった模様です

ビールからウーロンハイにチェンジし、天ぷらもだいたい食べ終えた頃、うどんも出してもらう。


昔から変わらぬ、艶やかな光沢となめらかなコシを併せ持つ、絶品うどんである。
お行儀悪いが(←いつものコト)、残った味玉天をツユに入れて、うどんを食べてみたら、ウマさ3倍増し!


退店時は14時台と、日中でもっとも暑い時間帯だったが、倒れることもなくゴキゲンなまま帰宅できた。

そして、昨日行われた5戦目の帰りは、新宿駅で京王新線に乗り換え、幡ヶ谷駅からほど近い『スパイス』へ。
大好きなカレー店ではあるが、コロナ禍もあったため、ブログアップした2020年以来の訪問となる。

こちらが最近のメニュー表。各種カレーは80円、大盛りは40円値上げしたが、量や味を考慮すれば、これでもじゅうぶん安い。


食べたのは前回訪問時と同じ、<ミックスカレー>の「ポーク&チキン」780円の「大盛り」+200円。
いつもと同様、朗らかなお母さんが「熱いので気をつけてくださいね」と告げながら、山盛りカレーを運んできた。


上からのアングルも撮影。相変わらず、ご飯もカレーもあふれんばかりに盛られている


こちらが、私が一番好きな甘口のポーク側で、


こちらは、お店のイチ推し・辛口のチキン側。どちらも、まるでダムカレーのようだ。


どの写真もヘタで申しわけないが、量の多さがわかっていただけたら幸いである。
最初にチキンカレーをひと口含んだら、なんだか以前より辛い!
甘口のポークも、最初に辛さが来て、その後マイルドな味わいが押し寄せる。
季節によって、小麦粉の量や辛さを変えるそうなので、真夏の今は辛くしているのだろう。
熱い、辛い、でもウマい、とスプーンを止めず食べ進めているが、いかんせん量が多く、なかなか減らない。
近年、急に食べる量が減った私ゆえ、「スパイス・ミックス・大盛り」も少々不安だったが、
お母さんの「お冷やどうぞ」の援護を得て、なんとか食べ終え、しかも食後も苦しくならなかった。


完食後は、「オレも頑張った、だから諸君も頑張れ!」と、母校野球部に伝えたくなった。頑張りの次元はだいぶ違うが。

ちなみに、昨日の5戦目は準決勝で、試合後は球場外で、結果速報の号外を配布していた。


上記画像のとおり、いよいよ次は決勝戦。試合が行われるのは、明日29日の10時から。
帰りのランチは未定であるが、祝杯になることを願っている
昨日の準決勝、そして明日の決勝の詳細については、前回の文末で予告したように、
次回のブログ「ああ、栄冠は三高に輝く(仮)」にて綴る予定。どうか、(仮)マークが取れますように…。

※追記 おかげさまで、(仮)マークが消えました!
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地元民による、立川駅「極至近」の飲食店ガイド

2023年03月03日 | 飲食店まとめ
前回から、【明るく正しく強いブログ】にタイトルを一新した拙ブログ。
これを機に私も心を入れ替え、今まで嫌っていた、食べロガーたちを認める…ことは絶対にない。
ただし、「建物だけ綺麗になったけど、チェーン店ばっかりで全然面白くねえ」と批判してきた、
JR立川駅の周辺環境については、地元民として少しは愛着を持とう、と考えを改めつつある。
実際、チェーン店ばかりとはいえ、まったく無視していることもなく、コロナ禍では何度かお世話になった。
今回はタイトルどおり、私が利用したことのある、極めて駅至近の店を、いくつか紹介する。

まずは、東京・埼玉住民にはおなじみの激安中華チェーン『日高屋』。
立川駅から一番近い南口駅前店は、南口を出てすぐのビル、旧東武ストアの1F。
私が日高屋を知ったのは、新宿勤務のサラリーマン時代。飲み仲間と始発を待つ間によく利用した。
当初は『ラーメン館』という屋号で、日高屋に変更後も、24時間営業かつ歌舞伎町という立地ゆえ、客層は我々も含め最悪。
それに合わせるかのように、店員の態度も、店内の衛生も、料理のレベルもひどかったため、
「いくら安くても、あんな店に行くのはやめよう」と、金欠の我々も避けるようになった。
今は、接客も調理も、だいぶマシになったようだが、私自身は当時の印象が根強く残っていたため、
かつて立川伊勢丹近くの日高屋が、週末に長い行列を作っているのを見たときは、
「あんな店に並ぶなんて、やっぱり立川市民はバカだ…」とあきれたものだった。 ※近隣の市民もいただろうが
約3年前、一緒に飲んだ知人に「もう一軒行こう」と強引に誘われ、久々に入店。
知人が頼んだツマミで軽く飲んだあと、シメに「汁なしラーメン」を注文。当時は590円だったかな。
卓上のメニューや、当時のHPでは下記のような料理画像だったが、


実際にやってきたのはこちら。温泉玉子は私が乗せたのだが、元の盛り付けはテキトーで、見本より肉も少ない。


相変わらず日高屋はダメだなあ、という第一印象に反し、食べてみたら意外とウメエでやんの(苦笑)。
個人経営の中華食堂ファンとしては、大手チェーンの日高屋を称賛するのに抵抗があるが、
酒類もおつまみ類も安いし、「これは店舗も増えるはずだ」と納得してしまった。
とはいえ、『焼鳥日高』も含めると、系列店が5店舗もある立川駅周辺は、さすがに異常ではないかね。

続いては、南口階段を下りてすぐ、日高屋の立川南口駅前店よりもさらに近い、『PRONTO』エキュート立川店。
オープンしたのは昨年6月。喫茶店は滅多に利用しないが、食事もできると知り、試しに入ってみた。
入店してすぐ、私に気付いた店員の「いらっしゃいませ!」に続き、他の店員も「いらっしゃいませ!」と復唱。
餃子の『ダンダダン』などでもやっている、例の慣習が苦手な私は、早くも閉口。
案の定、女性店員「19番さんにプリンお出しします!」他の店員「お願いします!」と、提供商品も公表され、
19番席(?)に座っている薄汚い中年=私がプリンを頼んだことが他の客にバレてしまった。みっともねえな。
こちらがそのプリン。商品名は「かなり固めのクラシックプリン」429円。


現代はとろけるような柔らかいプリンが好まれるようだが、昔のプリンは確かに固く、
懐かしい気持ちを抱きながらパクついたところ、固いというか、羊羹やういろうのような歯応え。


苦いカラメルも多めで、お子ちゃま口の私には合わなかった。
この日はもう一品、食事メニューとして、「キッサカバの白ナポリタン」869円も頼んでいた。
書き忘れていたが、プロントは夕方から、喫茶+酒場の「キッサカバ」へと業態が代わる模様。
ナポリタンは赤と白があり、赤はよくあるケチャップタイプだと思い、白にしてみた。
プリン到着から数分後、目玉焼きが添えられた、白ナポリタンが到着。


昭和の時代は、このようなスパゲティをカルボナーラと称して提供していたお店は多い。
食べてみたら、クリーミーかと思いきや、ニンニクが効いていて意外とワイルドな味わい。
途中で粉チーズをかけ、黄身ちゃんを崩し、ズズっと麺を啜った。白ナポリタンは結構イケるね。


会計後はやはり、「お客様お帰りです!」「ありがとうございます!!」の声に送られ退散。
店員さんたちの応対は、立川の飲食店にしては良好だった。あの掛け声さえなければなあ。

3軒目は、駅直結の施設グランデュオ立川の1階にある『はなまるうどん』立川南口サザン店。
グランデュオの1・2階は、サザンという別施設になっている。理由は知らない。
はなまるうどんは、それまで入った記憶がなく、5年前の立川南口サザン店が最初の利用。
うどんに興味を持ち始めたのが2016年からで、一度は食べておこうと思い入店したのだ。
最初の注文は「かけ」か「ざる」など、シンプルな商品を選ぶべきなのだろうが、
私はあえて、具だくさんの「牛肉温玉ぶっかけ」の小(1玉)・冷やしを注文。当時は550円だった。


はなまるのうどんは讃岐風で、なかなかコシが強くおいしい。さすがは、私が愛する吉野家系列である。
甘辛く味付けされた牛肉もウマく、半熟黄身ちゃんとの相性も当然良かったのだが、


うどんを冷やしで頼んだの災いし、途中で肉の脂が冷えて固まってしまった。
飯田橋のうどん店『豊しま』さんのときにも書いたが、肉や玉子は、温かいうどんの方が合うね。
はなまるうどんは、その後も2度利用したが、いまだに「かけ」と「ざる」は食べたことがない。

4軒目も、駅直結のルミネ立川8Fにある、『一風堂』ルミネ立川店。
以前は1/2PPUDO(にぶんのいっぷうどう)という屋号で、量が半分のラーメンに、サラダやドリンクを付ける、
女性客を意識した店だったのだが、すぐに普通の一風堂に業態変更。そんなしゃらくさい店、立川で流行るワケがない。
着席してすぐ、女性店員に「注文はQRコードでお願いします、口頭注文はダメです」のようなことを伝えられたので、
できないのでやめます、と席を立って店を出ようとしたら、「あ、あ、じゃあ口頭でも構いません」だと。
客席に貼ってあるポスターにも、「モバイルオーダーでもご注文いただけます。」、
下段には「今まで通りスタッフへのご注文も可能です!」と記してある。注文を受けるのが、そんなにメンドくさいかね。

※ひどい写真でスマン

一風堂は、銀座や吉祥寺などいろんな支店を利用してきたが、どのお店も接客はちゃんとやっているんだけど、
オーダーのミスや提供順を間違えられるなど、何かしら残念なことがあるのが謎。
改めて、別の店員が近くに来たついでにオーダーを済ませる。注文したのは「赤丸新味」920円と、


「博多ひとくち餃子」のハーフと、国産米100%の「白ごはん」が付く「餃子・ご飯セット」210円。


久々に食べた赤丸ラーメンは、何度か味をリニューアルしているせいか、かなりウマくなってる!
具体的には、スープに入っている背脂が以前より多く、その分コクと脂分、そして旨味も増している。
中央の辛子味噌を溶けば、ピリ辛風味に変貌。920円はちょっと高いが、満足できるラーメンであった。
餃子は小ぶりで甘味を感じるタイプ。ご飯のオカズには不向きかな。
そのご飯は、いい炊き具合でオカズなしでもおいしい。と言いつつ、いつものようにラーメン丼。

※あまりいいデキではないね

卓上に置いてあるピリ辛モヤシや、飲料水代わりのルイボスティーもよかった。
最後はご飯+スープを一気にかき込み「ごちそうさま」。一風堂の赤丸、今さらながら評価急上昇である。

駅チカどころか、東改札を出てすぐの場所にあるのが、アップルパイ専門店『RINGO』立川駅店。
イートインスペースはなく、お持ち帰りのみ。最近はそうでもないが、以前は常に行列ができていた。
私が利用したのは約4年前。購入したのは当時唯一の商品「焼きたてカスタードアップルパイ」399円。 ※現在は420円


商品名どおり、リンゴの間にクリームも入っており、酸味より甘味が豊富。


甘いモノ好きの私は、味自体は気に入ったが、牛丼と同程度の価格というのが、どうもなじめず。
とはいえ、お店周辺は常に、焼き立てパイならではの芳香が漂っており、
立川駅のイメージアップには貢献しているはず。RINGOさん、どうもありがとう。

最後におまけ。駅チカどころか構内にあるため、駅から徒歩0分のお店『雲呑好(わんたんはお)』エキュート立川店。
母体は居酒屋『土風炉』などを経営しているが、雲呑好の店舗は立川だけらしい。
立ち食いソバ店と同様、朝早い時間から営業しているので、10年以上前、登山に行く前に食事をした。
メモによると商品名は、「とろ~り半熟煮玉子わんたん麺」800円で、モーニングサービスで700円だったらしい。


味は可もなく不可もなく、だった記憶があるが、早朝からワンタンメンが食べられるのはありがたい。
見てのとおり、上記の画像は10年以上前にガラケーで撮影したものだが、
令和5年の現在、お店HPのトップ画像もコレである(笑)。もうちょっと高画質の写真を使うべきでは。

※商品はたぶん、「肉厚雲吞麺・担々味」と、「ミニ麻婆丼」かと思われる

以上、駅至近&構内のチェーン店6軒を紹介してきた。
いかんせん、利用頻度が低いため、個々のお店の魅力に気づいていない可能性もあるが、
立川駅周辺で食事をする際などに、参考にしていただけたら幸いである。
とはいえ、かつての立川駅周辺、特に南口は、個人経営の良店がたくさんあったんだけどねえ。
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まもなく、新小平の時代が来る!

2023年02月23日 | 飲食店まとめ
職場や定期の都合で、若い頃は新宿、その後も中野、高円寺など、都内のJR中央線沿線でよく飲んでいた私。
自由業となり、通勤の必要がない現在は、地元立川市周辺の居酒屋や飲食店を利用することが増えた。
時間的にも余裕のある毎日を送ってはいるが、当然ながら金銭的な余裕はないため(泣)、
通うのは必然的に、美味しく居心地よく、そして安いお店に限られてくる。
立川駅など中央線沿線は、土地代はともかく飲食店の価格自体は、都内と比較しても安くはなく、
杉並区の高円寺駅界隈よりも、値が張る店が多かったりする。 ※高円寺が安すぎるのだが

その反面、今でも安ウマな良店が揃っているのが、中央線より北の小平市や東村山市など、西武線が走るエリア。
拙ブログでも、この地域の名店はいくつも紹介してきたし、現在も通わせていただいているが、
最近は西武線を利用せず、JRの新小平駅から徒歩で向かうことが多い。
理由は、ウォーキングでの運動不足解消と、散策による新たな発見であり、
決して、西武線への乗り換え運賃をケチっているのではないことを、ご理解いただきたい。
ちなみに、このエリアはバス路線も充実しているが、どこまで乗っても同料金の都内とは違い、
多摩地区のバスは、乗れば乗るほど料金が加算されるので、滅多に利用しない(←やはりケチなのでは?)。

新小平駅の所在地は小平市で、通っているのは武蔵野線のみ。隣駅は中央線の西国分寺と、西武池袋線秋津駅から近い新秋津。
一日平均利用者数ランキングは、武蔵野線の全26駅中25位らしいし(ビリは2012年開設の吉川美南駅)、
メジャーな駅ではないだろうが、さっき書いたように、素晴らしい飲食店が徒歩圏内に多数あり、
しかも立川駅からは最速10分で到着する(乗り換え次第)ため、個人的には、利用回数の多い駅ベスト5に入っている。
そんな新小平駅に敬意と感謝を表し、今回ブログのテーマにしてみた。

下記はナビタイムの地図だが、新小平駅の周辺の西武線駅では、
 ※新小平が01扱い

02青梅街道、03小川、04鷹の台、05萩山、06一橋学園、07八坂、08小平、09久米川の8駅が、一応徒歩圏内。
04鷹の台と、05萩山には行きつけのお店はなく、08小平には『まっちゃん』、09久米川には『笑顔(にこ)』があるが、
ここ数年ご無沙汰しているため、今回は紹介を控える。

02の青梅街道駅には、手打ちうどんの名店『福助』がある。たぶん、この駅で一番有名な飲食店ではないか。
以前、他のお店とハシゴをしたとき、下記の「月見うどんの白」を食べたのだが、

※うどんは白と田舎の2種がある

そのときに、お酒のツマミとしていただいた、日替わりメニューをいくつか紹介。
こちらは「千切り人参の天ぷら」150円。友人と一緒だったし、この大きさだと2人前かな?


こちらは確か、「アレッタの天ぷら」150円。ブロッコリー(の茎部分?)のような野菜らしい。


デザートとして、「いちごプリン」200円も注文。フルーチェのいちご味を固めたようなプリンだった。


うどんだけでなくおツマミもウマい、さすがは多摩地区屈指の名店である。

03小川駅からは、ブログ未掲載の『九州ラーメン いし』を紹介。
小川にあるブリヂストン東京工場には、企業発祥地の久留米から、大勢の従業員が移住してきた。
そんな彼らに、故郷の味である豚骨ラーメンを提供するため開業したのがこちら。
注文したのは、お店の基本メニューである「ラーメン」700円。
店内はカウンター席のみで、常連風のおっちゃんたちが、昼酒を楽しんでいる。
店主が丼に油、タレ、白い粉などを投入したのち、ラーメンを完成させる。


九州ならではの白濁したスープは、関東人に合わせ匂いを抑えたそうだが、油のせいで意外と熱々。


抑えたとはいえ、豚骨特有の香りを感じる中、一般的な九州ラーメンほど硬くはない、麺を啜っていく。
具材はチャーシュー2枚、固ゆで玉子1/3(半分ではない)、ネギ、そして紅生姜が最初から入っている。
なので、途中からスープがピンク色に変化していく。下記画像より、本物はもっとピンクだ。


麺と具を食べ切りお会計。次回は私も、「餃子」500円で一杯やらせてもらおう。 
※2024年8追記 いしさんのブログ書きました

06の一橋学園駅こそ、新小平通いの最大要因となっている駅で、過去にいろんなお店を紹介している。
中でも、一番来店回数が多いのが、ほぼ月イチで持ち帰りチャーシューを購入している『なにや』


絶品チャーシューは、だいたい100グラム380~400円くらい。端数をオマケしてくれる場合もあるため、実際はさらに安い。
月島にもチャーシューで有名なお店があるが、そちらの方が倍以上高いし、味もなにやさんの方が上である。
以前は、店内冷蔵庫で豚肉も販売しており、価格はスーパーと同等だが、肉質は段違い。


上記のお肉も、100グラム140円では申しわけないレベルであり、店主曰く「儲けがないからやめた」そうだ。
お肉の安さと質の良さの理由を、先日たずねたところ、店主は昔肉屋だったそうで、独自の仕入れルートがあるそうだ。
「料理の腕でも、ある程度は誤魔化せるけど、大事なのはやっぱり食材だよ!」と、自店のお肉に誇りを持っている様子。
現在扱っている豚肉も、ブランド豚「トウキョウX」に近い品種を、格安で提供してくださっているそうだ。
そんな豚肉で作った角煮がゴロゴロ入る、「豚角煮麺」850円(当時の価格)は、間違いのないウマさ。


緑色の翡翠麺とのコントラストも美しく、旨味が溶け込んだスープも飲み干さずにはいられない。


豚角煮麺はレギュラーメニューではないので、あるときは必ず注文すべし!

混みあう時間を避け、なにやさんには13時頃到着することが多いのだが、その時間帯だと、
お隣にある、人気うどん店『むぎきり』は、間違いなく売り切れ早じまいしている。
先日の2月19日、久々にむぎきりうどんを食べようと、早めに行ってみたところ、まさかの臨時休業であった(泣)。
ちなみに、近所の『中華そば と』も、その日は開いてなかった。日曜定休になったのかな?
今年も相変わらず、臨時休業をくらいまくっている私。お祓いでもしてもらおうかね。

結局その日は、なにやチャーシュー購入後、駅反対側にある居酒屋『豆家』で、昼酒を飲んできた。
「午後の紅茶無糖ハイ」480円を頼み、おツマミに「本当はメインの出来たて豆富」580円をチョイス。
豆乳にニガリを加え、蒸し器に入れて15分、文字どおりできたての豆腐が完成。


まずは豆腐だけを味わう。熱々なので注意しながら口に含むと、普通の豆腐より甘味が強い。
麺つゆ、岩塩、柚子胡椒、ネギ、ノリなど、添付の調味料や薬味と一緒に食べると、その甘味がさらに引き立つ。


実は、同時に「ホタテのバター焼き」440円も注文しており、店主が見ていないスキをついて、バタータレも注ぐ。
別に見られても怒られないだろうけど、なんとなく後ろめたくて(笑)。バター豆腐はもちろんウマかった。


紅茶ハイが進んでしまい、退店後は酩酊状態で新小平駅に戻ることになった。

一橋学園駅で忘れてはいけないのが、驚安の殿堂的(←ドンキ風)洋食店の『きっちんコバヤシ』
昨年の11月、久々に訪問し、初めて「ビール」を注文。
すぐにアサヒスーパードライの中瓶、さらにお通しなのか、唐揚げも登場。


ビールの価格は550円。唐揚げが2個付いてこの価格は安い!
しばらくして、頼んでおいた食事メニュー、「インディアンカツカレー」630円がやってきた。


商品名の由来は不明だが、要するにカツカレースパゲティである。ポタージュはサービスかな。
横アングルがこちら。他のメニューと同様、迫力ある盛り具合で、630円では安すぎる。


唐揚げとカツ数切れでビールを飲み干し、生野菜とカツカレースパを一気に食べ進め、「ごちそうさまです」。
ブログアップから1年以上がたち、昨年秋には大半の飲食店がやむなく値上げした中、
きっちんコバヤシさんは値段据え置きだった。もはや、ここより安ウマな洋食屋さんを見つける自信がない。

一橋学園駅は他にも、『うどん屋 武』『一ツ橋大勝軒』など、いいお店がたくさんある。
しかし今回のテーマは、あくまで新小平駅万歳なので、次の最寄り駅にハナシを進める。

07八坂駅にも、きっちんコバヤシと並ぶ驚安の殿堂的中華食堂・『宝来屋』がある。
直近の訪問は昨年12月で、こちらもやはり、以前からの価格を維持。


今どき、チャーシューメンだけでも1000円超が当然なのに、ここは千円札1枚で、
「チャーシューメン」550円に「タンメン」450円も追加できる。そんな組み合わせ、個人で頼む客はいないだろうが。
私が注文したのは、そのタンメン。メニューの説明どおり(野菜たっぷり)だ。


初訪問時に食べた五目ソバで知っていたが、宝来屋さんの塩スープは本当に美味しい。
麺は特にインパクトを感じないが、このスープに合っているのだろう。


きっちんコバヤシさんも宝来屋さんも、ただでさえ安ウマなのに、近所には出前までしている。
近所の方はぜひ、食器をキレイに洗ってから返却してあげてほしい。

ここまで、周辺駅のお店を挙げてきたが、最後に1軒、新小平が最寄りのお店を紹介。
お店の名前は『風の色』。なんとなく、つげ義春先生の作品名のような、シブい屋号である。


お店の位置は青梅街道駅との間だが、少しだけ新小平に近く、食べログでは新小平が最寄り駅扱い。
訪問したのはランチタイム。各種定食があり、値段は500円と750円の2種がある。


カウンター席に案内され、500円の「豚肉の生姜焼き」定食をオーダー。母子らしき男女が調理し、
数分後には定食が完成。小鉢が2種付いてきたりと、値段の割にはクオリティが高い。


メインの生姜焼きは大きめのお肉が5枚。甘さはなく、塩分も控えめのタレで味付けされている。


家庭的な味だが、ご飯も味噌汁も手抜きなく、生姜焼き横のキャベツや小鉢も名脇役。
すぐにご飯がなくなったので、ご飯のお替わりと生玉子を追加注文。


ご飯もオカズも食べ切り、お会計をお願いしたところ、「600円です」!?
間違いかと思い、追加分の価格をたずねたところ、「生玉子もご飯も50円」とのこと。ただでさえ安いのに…。
またまた、驚安の殿堂候補店を発見してしまった。恐るべし新小平エリア!
ちなみに、食べログによると、現在は追加ご飯の価格は100円になった模様。それでも安いけどね。
後日、夜の時間帯に訪れてみたら、開いておらず。別の日にも、お店の前を通ったところ、
現在は夜営業を休んでいる模様。再開したら飲みに行き、ランチの分までお金を使おう。


以上、長々と書き綴ってきたが、新小平駅の魅力をわかっていただけただろうか。
今回タイトルのように、【新小平の時代】が到来するかはさておき、
皆さんも一度、この駅を拠点に、飲食店を巡ってみてほしい。いい店があったら教えてもらいたいね。

最後に。今回で拙ブログは、通算400回に到達しました。
比べるのは失礼ですが、尊敬する金田正一さんの勝利数に並ぶことができ、大変光栄です。
無論、私自身はブログ引退はせず、401、402…とさらに回数を重ねていくつもりなので、
読者の皆さん、今後もよろしくお願いします

※ただし、次回からブログタイトルを変更するかもしれません
コメント (2)
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世田谷区・千歳烏山駅付近の飲食店

2023年02月06日 | 飲食店まとめ
地元図書館にはない書籍が多く(特にプロレス関連)、昨年2月から通い続けている世田谷区の図書館。
つい最近も、予約していた図書が私の順番になったので、ありがたく借りてきた。

※天龍源一郎著「俺が戦った 真に強かった男」青春出版社発行

以前も書いたように、世田谷区の財産である書籍を、立川市民が無料で楽しむのは申しわけないので、
帰りは必ず、区内で食事や買い物をし、お金を落とすようにしている。
最近は、京王線千歳烏山駅近くの烏山図書館を利用しているので、立ち寄るのも当然、同駅周辺が多くなる。
もっとも利用回数が多いのは、厚焼玉子のテイクアウト専門店『祖仁』さんだ。


今回は、過去に立ち寄った千歳烏山駅付近のお店から、ブログ未掲載の4軒を紹介してみることに。
無名ブログゆえ(泣)、宣伝効果はあまり期待できないが、少しでも世田谷区のお役に立てれば幸いである。

飲食店で一番のお気に入りだった、安ウマ中華そば店の『榮じ』さんは、残念ながら閉店してしまったが、
ほぼ斜めの位置にある『中華そばTORICO(鷄虜)』は、現在も営業中。
上記店名表記はお店ツイッターによるもので、以降はトリコと呼ばせていただく。
店内はおしゃれなたたずまいで、着席すると、下記のような食材の詳細を記した貼紙も。明らかに個人店っぽくない。

※その後リニューアルしたようなので、現在とは異なるかも

帰宅後に調べたら、母体のグループはトリコとは別名のラーメン屋を、都内に数店舗展開しているらしい。
私が注文したのは、ベーシックな「中華そば」780円で、現在は800円。


麗しい見た目に、長い穂先メンマと低温調理チャーシュー。私の苦手な部類のラーメンである。
横アングルも撮影。身勝手な悪印象に反し、丼に近付くといい匂いがする。


まずはレンゲでスープをひと口…おお、ウマいぞ。
私の地元にも、似たようなコンセプトの鶏出汁ラーメンを出すお店があるのだが、 ※『チキント』『おや麺』とは別の店
そちらは鶏の旨味だけでなく、臭みもバッチリ引き出しているため、食べるのがツラかったのだが、
トリコさんのスープは臭みなど皆無で、鶏と醤油の旨味が口内に広がる
厳選小麦で打った麺は、歯応えも茹で具合もちょうどよく、長くて意識高い(?)メンマも美味しい。


唯一、チャーシューはあまり気に入らなかったが、これは単なる私の好みである。
武蔵村山『満月うどん』のときにも書いたが、チャーシューは醤油で炊くのが一番ウマいと思うんだけどなあ。
接客も悪くなく、店内も清潔、しかも駅チカ(徒歩約30秒)。これは人気が出て当然である。
さっき記したように、リニューアルして味やメニューも変わったようなので、再訪して確かめなくては。

ラーメンの次は中華食堂を。新旧いろいろあるようだが、私は旧=歴史あるお店が好きなので、
下記のように、外観がいかにも昭和な『大勝軒』へ。


こちらは有名な丸長・東池袋系でも、永福町系でもなく、中華食堂の人形町系との噂。
「ラーメン」など麺類だけでなく、「チャーハン」や「レバニライタメ」などの一品料理も用意している。
働いているのは、お年を召されたご夫妻と、息子さんくらいの年齢の男性店員。
旦那さんと奥さんは客席で休憩しており、調理はほとんど息子風店員が担当していた。
お水を持ってきてくれたお母さんに、ビールと餃子を頼んだところ、「餃子は今やってないの」とのこと。
確かに、壁のメニュー札に「餃子」が見当たらない。なので同じ点心類のワンタンに変更。
すぐに「ビール」が登場。キリン一番搾りの中瓶がお新香付きで450円。現在ではかなりの安価だろう。


数分後、醤油ワンタンメンの麺抜き=「ワンタン」550円が登場。


メンマ、ナルトにネギ、そして小さいけれど、ノリとチャーシューも入っている。
醤油味のスープは薄口で、濃い味に慣れた若い世代には、物足りなく感じるかもしれない。
一方、メインのワンタンには、肉がちゃんと入っている


これまた若い世代は驚くかもしれないが、昭和の時代は、具入りワンタンは貴重であった(※あくまで個人の感想)。
飲み食いを終えたのは18時を過ぎた頃。シメの食事も注文したかったのだが、
大勝軒さんは19時が閉店時間。先述したようにご夫妻は休憩モードで、男性店員が作ったまかないを食べている。
そのうち、男性店員は自身のまかない(ヤキソバ?)を調理し、厨房内で食べ始めたので、
さすがに追加オーダーは遠慮し(苦笑)お会計。次回訪問時は、塩味の「タンメン」550円を食べてみたいな。
ちなみに、翌日は母校野球部の公式戦があったのだが、大勝軒さんでの食事がゲン担ぎになったのか、
後輩たちが見事に大勝したことを報告しておく。

※ただし、初回のエラーによる2失点にはムカついた

後日、大勝軒さんで望んだ餃子を、近くの専門店で食べることに。お店の名前は『餃子てんほう!』
店主は神戸三宮の専門店『ぼんてん』出身で、当初は八王子で開業し、千歳烏山に移転したそうだ。

※ぼんてんの餃子。このときに少しだけ触れている

料理メニューはこちら。専門店だけあって少数精鋭だ。


オーダーしたのは、「キリンビール(中瓶)」550円に、「焼餃子」と「水餃子」各420円。
作り置きせず、注文を受けてから具材を包むので、ちょっと待たされてから登場。こちらが焼餃子で、


こちらが水餃子。修行元と同様、サイズはやや小ぶり。


卓上に醤油はなく、お店特製のポン酢と、神戸餃子らしく味噌ダレで食べる。


餃子好きのくせに酢が苦手な私は、味噌ダレで食べてみたが、味噌ダレにも酸味があった…(嘆)。
せっかくなので、ネギ入りのポン酢も試したところ、こちらの酸味はクセがなく、むしろ爽やかで餃子と好相性。
酢や酸っぱいモノは好きになれない私だが、てんほう!さんのポン酢は気に入ったよ。
餃子自体も、肉と野菜のバランスが適度で食べやすい。ひとつだけ、皮を開いて中身を確認。


一般的な餃子、たとえば『餃子の王将』と比べると、2/3くらいの重量で、元々の食感も軽いため、
30個くらいはペロリとイケそうだが、30個=5人前頼むと2千円を超えるので、注意が必要だ。

最後は、つい最近食べてきた、「立喰、そば・うどん 美味カレーライス」のお店『ファミリー』


屋号に反し、食事エリアは狭く、家族連れで訪れるのは難しそうだけど、ちゃんとイスがあったりする。
入店すると、おばちゃんから「いらっしゃい」と声をかけられ、お冷やが提供される。
壁に貼られたメニュー札から、「ミニカレーセット」550円をそばで注文。
半分そばに、半分カレーに乗せるための「コロッケ」100円も頼んだが、残根ながら売り切れていた。
そば・うどんメニューは、「もり」、「天ぷら」(かき揚げ)、「肉ねぎ」など、オーソドックスな品揃え。
ただし、カレーは出来合いではなく、自家製でイケるらしい。
先にミニカレー(単品だと300円)が出てきて、直後には、かけそば(単品300円)も登場。
ミニカレーセットの完成である。※ただし、先に提供されたカレーは食べかけ


ソバはやや太めで、ツユは甘辛い関東風。卓上の七味をかければ、さらに温まる。


一方のカレーは、肉や野菜が溶け込むまで煮込むらしく、肉の繊維がいくつか見えた。


野菜由来と思われるコクや甘みもあり、よくある立ち食い店の業務用カレーとは一線を画す逸品。
外のテント看板に、赤字で「美味」と記すだけあって、本当に美味しいカレーである
次回は通常サイズの「カレーライス」500円に、コロッケを乗せて食べたい。「カレーうどん」500円もイイね。
私の滞在中、4人の客が出入りしたが、私以外の全員が常連のようだった。
そのうち、年配の夫婦は食べ終えると「また来るよ」と言いながらお店を出ていき、
事務員風の制服を着用した中年男は、おばちゃんと終始会話をしながら食事をし、
最後にやってきた、まだ10代に見える若い男性は、反対にほぼ無言であったが、
おばちゃんの方から「いつもの肉ねぎね」と声をかけられると、コクンとうなずく、常連中の常連であった
チェーン店の寡占化が目立ち、年々減っている印象がある、個人経営の立ち食いソバ店だが、
固定客を多くつかんでいるファミリーさんは、まだまだ営業を続けてくれそうだ。
ちなみに、千歳烏山駅周辺は今どき珍しく、立ち食いソバ店が3軒も健在。別のお店もそのうち紹介しよう。

今後も、図書館の前後で飲食店に入る予定だし、隣駅の芦花公園エリアを含め、シリーズ続編もありそうだ。
ちなみにこちらは、近日中に訪問したいと思っている、お店の看板だ。


最後になったが、
世田谷区立図書館の皆様、いつも利用させていただき、ありがとうございます
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2023年初○○ -飲食店ばんざい-

2023年01月17日 | 飲食店まとめ
1月恒例、新年最初に利用した飲食店を紹介する【初○○】シリーズ。ちなみに昨年分はこちら

今年最初の飲食店利用は、荻窪『グレートスコット!』。新年初の居酒屋・バーでもある。
そういえば、2年前の新年初飲みも、ここグレスコであった。
ドリンクは珍しく、「ジャスミンハイ」のラージ890円を、チェイサーの「ジャスミン茶」ラージ700円と一緒に飲む。
ここの焼酎は濃いので、チェイサーと一緒に飲まないと、すぐに撃沈する(何度も経験済み)。
お店のコンセプトは“洋風居酒屋”だが、お正月営業でメニューを絞っており、注文したおツマミは、
限定メニューの「おでん盛り合わせ」680円。実際の具材は6種か7種あったはずだが、常連客に分けてしまった。


熱々おでんとジャスミンハイは、意外と好相性で心地よく酩酊。おかげで2023年も、幸先のよいスタートを切れたようだ。
なお、お店があることぶき通りには、七福神をモチーフにした、ゆるキャラ像が数個設置されているのだが、
この日、グレスコさんの近所の方が、メンテナンスしている場面に遭遇。


正月らしい(?)微笑ましい風景であった。このゆるキャラたちについては、いつか改めて。

続いては初ラーメン…は、店頭に行列があったので、あと回し。先に初餃子を食べるべく、『一圓』三鷹北口店へ。
「餃子」は1個120円と、以前より10円アップ。他の料理も、少し値上げした様子。
注文したのは、餃子2個に「生ビール」とメンマ少々が付く「一圓セット」550円。
別々に頼むと、餃子とビールだけで640円なのでお得である。※注文はひとり1回限り
ただ、餃子が焼けるまで時間がかかり、我慢できずビールをお替わりしたため、計950円になってしまった。


こんがり焼かれた餃子は、1個約75グラムのジャンボサイズだが、粗く刻まれた肉と野菜を、モチモチの皮で包む正統派で、
頬張った瞬間「ウマい!」と叫びたくなるテイスト。開幕餃子にふさわしい逸品であった。
実は年末にも、系列の吉祥寺『篭蔵(かごぞう)』(母体は、閉店した一圓吉祥寺店)で、持ち帰り餃子を購入したのだが、
  ※忘年会に持参

一圓グループの餃子は、どこも安く美味しくボリューミーで、欠点が見当たらない
以前も書いたけど、ここの餃子が気に入らない方は、ちょっとどうかしてると思う。

シメの食事は頼まず、さっき行列で見送ったラーメン店を再訪。同じ三鷹駅の南側にある『中華そば みたか』である。
もう行列はなかったが、店内は相変わらず満席だったため、店外で少し待ってから入店。
ここも「ラーメン」600円など、50円ずつ上がっていたが、元々が安いので問題ナシ。
注文した新年初ラーメンは、ラーメン+「温玉」50円+ナルト増し。
以前ここで紹介した、+50円で7枚プラスではなく、端っこの余った部分を4個、無料で入れてくれた。


ソバのような色合いの麺、色鮮やかな黄身ちゃん、そしてナルトの豪華競演。


味はいつもどおりだったが、調理担当の店主が妙にピリピリしていた。図体がデカいので余計に目立つ。
みたかさんは私が知る限り、「接客のいいラーメン店ベスト3」のひとつだったので、この日の態度は残念だった。
ちなみに残りの2軒は、ここ数年ご無沙汰しているが、飯田橋『びぜん亭』と、門前仲町『こうかいぼう』である。

後日、三鷹の隣駅吉祥寺にある、私が一番好きなうどん店『うどん白石』へ。
まずは「キリンラガービール」580円を注文。おツマミは「とり天」200円と「とり皮のあまから」400円に、
「天ぷらうどん」1200円の天ぷらだけを先にもらう。天種は海老、長芋、カボチャ、人参、ししとうだ。


こちらはうどんだけでなく、天ぷらもウマいので、ついつい酒を注文してしまう。
しばらく飲み食いしたのち、店主に声をかけ、新年初うどんを用意していただく。
かけうどんが正月仕様で、紅白の人参、かまぼこ、ナルト、さらにお餅が加わっている。私もさっきの海老天をプラス。


正月らしいおめでたく華やかな一杯となった。白石さん、どうもありがとう。

数日後、再び吉祥寺に来る用事があり、帰りには新年初の中華食堂へ。
訪問したのは『軼菁(いじん)飯店』。吉祥寺でサラリーマンをしていた頃、何度か利用したお店だ。
中国の方が経営しており、いわゆる「街中華」とは異なる雰囲気だが、料理の値段はお手頃。
昔よく食べた、「八宝菜定食」の単品900円で、「青島ビール」500円をグイっと飲み干す。


八宝菜は、シャキッと炒められた肉野菜や魚介と、塩ベースのタレが絶妙に絡む、昔から変わらぬ美味しさ。
一緒に注文した「キャベツ餃子」500円は、正直平凡なテイストだったが、


八宝菜の皿を傾け、集まった旨味たっぷりの塩タレに付けて食べたら、一気にウマくなる。


一般的な酢醤油ラー油や、最近流行の酢+コショウよりも、絶対におススメである。
軼菁飯店さんでは、他にもいろいろ食べたので、近日中にリポートしよう。 ※しました→こちらをクリック

別の日には、新年初食堂として、前回紹介した矢川『英福』に向かったところ、
「年明けは5日から」と聞いていたのに、入口に「10日から営業」の貼紙が! あまりのショックで撮影もブレる(←いつもだろ)。


普段は徒歩で向かうのに、豪勢にJRを利用したらコレだよ…初乗り運賃(136円)だけど。
矢川駅は利用すること自体初めてで、飲食店は英福さんしか入ったことがなく、
知っているのは南武線の車内から見かけた、駅向こう側の『肉の万世』矢川駅前店のみ。
なので予定を変更し、新年初の洋食屋さんとして、こちらに入店。

万世自体は、新宿のパーコーラーメン専門店(閉店)に入ったことはあるものの、矢川店は初訪問である。
店内はファミレスより落ち着いた雰囲気で、従業員の応対も丁寧。ただし、オーダーを間違えられた(苦笑)。
注文したのは、パコリタンこと「パーコーナポリタン」1265円の「大盛り」132円+「温泉卵」132円。
大好きなナポリタンにパーコー(豚バラ揚げ)が乗り、さらにライスとミニ豚汁も付いてくる。


熱い鉄板に乗ってくるナポリタンは、大盛とはいえそれほど多くない。


なお、最初に来た商品は私の注文と異なり、パーコーの大盛(ダブル)に並ナポリタンだったのだが、並はさらに少なかった。
ただし、店員さんから告げられた、「ライスのお替わり自由」は、嬉しい誤算である。
お米は富山産コシヒカリを使用しているそうで、炊き加減も抜群。
パーコーを乗せてガツガツ食べ進め、当然のように「ライスお替わりお願いします」。


豚汁も、お椀こそ小さめだが、野菜や豚肉などの具材は、たっぷり入っていた。
肝心のナポリタンは、パーコーと一緒に食べるのを想定しているのか、味付けは上品な薄口。
もっとも、味付けを濃くしてしまうと、私のような意地汚いヤツが、
「パーコーで2杯、さらにナポリをオカズにもう1杯」などと、ライスを食べまくる危険性があるからね(笑)。
途中で温玉ちゃんと混ぜて、ズルっと一気に啜った。洋食店なのに音を立てちゃダメか。


結局、洋食・レストランなのに、大衆食堂のように利用してしまった。万世さんゴメン。

数日後、今度は本当の大衆食堂を訪問。新年初の定食、食堂は、立川の『ふじみ食堂』。
新奥多摩街道沿いにあり、立川駅から徒歩だと30分くらいかかるが、店の前には駐車場もあり、
ドライバーや近隣住民たちの憩いの場として、長年愛されているお店のようだ。
愛想のいいおばちゃん店員に、「スタミナ丼セット」850円+生玉子50円をオーダー。


にんにく味orしょうが味が選べる「スタミナ丼」600円に、ミニラーメンが付く。ミニというかハーフくらいはある。


ラーメンは、やや縮れた中細麺で、ナルトや小松菜が入るクラシカルな東京醬油スタイル。
「ラーメン」単品が500円なので、ハーフは250円とすると、850円はちょうどいい価格だ。
にんにく味のスタ丼は、お店の和やかな雰囲気に反し、意外とワイルドな味付け


卵黄と混ぜればさらにメシが進むし、薄口ラーメンとのコンビネーションも良好。
ご飯が多すぎず肉と米とのバランスがよく、個人的にはチェーンのすた丼よりも気に入った。
立川市では貴重な個人経営の食堂として、ふじみ食堂さんには今後も通い、紹介したいのだが、
今日17日、BSの某番組に登場するそうなので、しばらくは混むだろうね。
※追記 後日、お店の記事を書きました

そしてつい先日、矢川『英福』を再訪。今度は営業していたのでひと安心。
飲み食いしたあとのシメとして、新年初カレーとして、「肉スタミナ焼きカレー」900円を注文。


前回食べた「焼肉チャーハン」と同系統のメニューだが、こちらの焼肉はニンニク風味なので、確かにスタミナがつきそう。

※別アングルからの撮影

カレーソースは業務用なのか、具材は見当たらなかったが、炒めた肉と玉ねぎが加わるので問題ナシ。
味噌汁まで残さずたいらげ「ごちそう様です」。満腹・酩酊に帰路の徒歩が重なり、帰宅後はバタンキューであった。
なお、前回宣言したとおり、ちゃんと焼酎ボトルも入れた。脇に写っているのはお通しのスパサラだ。


会計時、女将さんにキープ期間をたずねたところ、「しばらく大丈夫」とのこと。やはり、いいお店である。

最後の紹介は、昨年新設のカテゴリー・玉子唯一のお店、『祖仁』の新年初の厚焼玉子。
購入したのは、(小)400円を1本と、新発売の「ミニ」200円を2本購入。ミニは要するに小の半分サイズである。

※以前紹介した(小)

祖仁さんの厚焼玉子は、保存料などを使わずマジメに作っているため、消費期限が短い。
なので、「期限内では大はもちろん、小でも食べ切れない」という、高齢のお客さん向けに発売したそうだ。
私は切り分けたりせず、画像のように包みのまま片手に持ち、「うまい棒」を食べるかのようにパクついた。


「片手で食べられるオシャレな食べ物」を思い浮かべてみたのだが、うまい棒しか浮かばない自分が悲しい。

年明けから、地元立川だけでなく、多摩地区から都内まで、いろんな場所に足を運んできた。
今年も、いろんなお店を訪問し、いろんなモノを飲み食いし、いい思い出を作りたいものである。
飲食店の皆さん、今年もよろしくお願いします!
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38年前の多摩ラーメン100選 後編 -林家木久蔵監修-

2022年11月24日 | 飲食店まとめ
前回からの続き。1984年に、けやき出版から発行された、林家木久蔵監修・全国ラーメン党三多摩支部編、
「多摩の評判ラーメン 名物ラーメン」に掲載されていた、ラーメン店100軒の転記。

※表紙イラストは、林家木久蔵(現・木久扇)師匠が手掛けた

途中で疲れたので、半分の50軒で中断し、残る50軒を今回の後編で紹介。一応、記載ルールのおさらいを。
〇店名や市町村名は、現在と異なる場合もあるが、書籍の記載どおりに記す。
〇屋号の下には、私がネットでざっと調べた、現在の営業状態や、簡単なメモを追記。
〇現在も「営業中」のお店は、屋号を赤字で表記。
〇廃業を確認できたお店は「閉店」、確認できなかった店は「閉店?」と疑問形で表記。
〇検索しても店舗の存在自体がみつからない店は「情報皆無」と表記。
〇「ネットでざっと調べた」程度なので、事実と異なっていたらゴメン。

前編は50軒中、46軒が閉店及び消息不明。書籍発売から38年という時の流れを感じさせた。
後編では残りの50軒を、以下で一気に転記していく。

〇田無市

『餃子一番』
数年前に閉店。上部分が塩スープ、下部分が醤油スープという「広東メン」は、食べてみたかった。

『ラーメンショップ 味里(みり)』
情報皆無。味里というお店はいくつかあるが、関係なさそう。いわゆる「ラーショ」も無関係のはず。

『村一番』
田無駅近くだが、情報皆無。店主はレコード店も経営していたらしい。変わった二刀流だ。

〇東久留米市

『八屋』
10年以上前に閉店。豚角煮やシュウマイ入りのラーメンを提供していたらしい。

〇清瀬市

『元祖札幌や清瀬店』
食べログでは閉店扱い。各地に同名のお店があるが、私が入ったのはたぶん新宿2丁目店だけ。

『お食事処 八重ちゃん』
18年頃まではあったが現在は閉店? 記載の住所には最近、インド料理屋ができた。

〇小平市

『大勝軒』
代替わりしたが、現在も営業中の永福町系大勝軒。当時の店主は八王子で新たに店を出し、その後閉店した模様。
私も今年、初訪問してきた。現在の表記は『一ツ橋 大勝軒』か。

※後日、ブログ書きました→こちらをクリック

〇東村山市

『喜楽』
立川『喜楽』など、同名の飲食店は多いのだが、東村山駅近くのこちらは情報皆無。

〇東大和市

『菊池屋』
情報皆無。ラーメン、ご飯、天ぷらで300円というお得なセットを出していた。

『双葉』
近年、冷凍餃子のテイクアウト専門店になったようだが、現役で営業中。餃子マニアとしては気になる。

〇武蔵村山市

『ホープ軒』
『村山ホープ軒』本店の屋号で、現在も営業中。創業者は吉祥寺『ホープ軒』創業者の娘の旦那さん。
本店は未訪問の私だが、支店の東大和店で食べたことがある。

※東大和店の「ラーメン」+「ニンニク」

〇調布市

『えどこま』
正直、見たことも聞いたこともなかったが、『えどこまラーメン』の店名で現在も営業中。
飛田給駅から徒歩3分くらいの距離なのに、知らなくて申しわけない。お詫びに(?)今度食べに行く。

『北海道ラーメン特一番』
『特一番』は、調布のつつじヶ丘にもあったらしい。日野市の店舗(前編参照)と違い、こちらは情報皆無。
店主は留萌出身とのことなので、聖蹟桜ヶ丘の特一番&居酒屋『留萌』と関係あるのかも?

〇狛江市

『越前屋』
06年頃閉店? そういえば、国立の同名店も紹介していたな(前編参照)。

〇府中市

『円楽』
今年8月に閉店。近くの道は何度も通っていたのに、お店の存在に気付かなかった自分が悔しい。

『らいおん』
別の場所に移転し、現在も営業中。ファンの多い店のようだが、私は16年前に食べたのが最後。
言及は避けるが、そのときちょっとムカついたことがあったため、たぶん2度行かない。

『隆園』
情報皆無。多摩川の土手近くにあったらしい。

〇稲城市

『風龍苑』
今年前半は営業していたようだが、現在は休業中らしい。復活を願い「営業中」扱いにしておく。 

『和楽』
情報皆無。最寄り駅は稲城長沼で、珍しい金曜定休だった模様。

〇多摩市

『赤尾飯店』
聖蹟桜ヶ丘駅直結の施設に移転し、2年前に閉店。駅至近なのに入ったことはなかった。

『ラーメンショップ さつまっ子』
相当前に閉店? したらしいが情報が少ない。『さつまっ子』というラーショ系のお店は各地にある模様。

〇町田市

『一龍』
だいぶ前に閉店。「町田109の開業により立ち退かされた」との情報あり。

『金華園』
閉店? 「かつてあった」「本店が横浜にある」という情報だけ発見。

『上海柳麵』
情報皆無。なお、書籍表記は上海柳「麵」になっているが、看板写真は「麺」である。

『男爵亭』
情報皆無。炒めた千切りじゃがいもなどを乗せた、「男爵らーめん」は意外とウマそう。

『平和軒』
閉店? 「昔あった」との情報をひとつ発見。我が母校・日大三高から近いが、記憶にない。

『瓔珞(ようらく)』
移転後に閉店? 同店を懐かしむサイトがいくつか見受けられる。

『龍江大飯店』
ここも情報皆無。町田市は、平和軒以外はすべて町田駅近辺の店で、しかも大半がラーメン店ではなく中華料理店。
味や評判は二の次で、「とりあえず駅周辺をまわって、掲載許可くれた店を集めろ」という取材方針に思えるのが残念。

〇昭島市

『一番』
情報皆無。最寄り駅は東中神で、本格四川料理を出していたそうだ。

『大勝軒』
昭島駅南口を出てすぐの場所で、『昭島大勝軒』の屋号で現在も営業中。
一ツ橋と同様、永福町系のお店なので、普通のラーメン(現在の商品名は「中華麺」)でも麺を2玉使用する。
※追記 2008年に一度閉店したそうですが、別の方が引き継いだ模様。残念ながら、2023年2月に閉店予定

『東園』
情報皆無。店主は「12歳から料理の世界で腕を磨いた」らしい。義務教育は?

『東京(とんきん)亭』
少し場所は変わったが、『東京亭』昭島店として、多摩大橋の近くで現在も営業中。
私はライバル(?)の『満北亭』ファンなので、系列の『南京亭』東大和店でしか食べたことがない。

※南京亭の「ジャンボ餃子」と「キクラゲと玉子の炒め」

〇福生市

『いぬい』
最寄り駅は牛浜で、現在も営業中。基本のメニューは当時から、「中華そば」と「ご飯」だけ。
そういえば、『不二家』福生田園店でケーキ食べ放題に挑んだ帰りに、この店の前を通った気がする。

『勝来軒』
読みは「しょうらいけん」で、現在も営業中。最寄り駅は羽村。
愛読しているラーメンブログでは、度々取り上げられていたようだけど、記憶になかった(失礼)。

『雪園』
上海生まれのマダムが営んでいたらしいが、情報皆無。

『大陸』
つい最近、閉店した模様。跡地には『麺とスープ』というラーメン店ができた。

『丸福』
情報少ないが閉店? 福生市内の別の場所に、同名のラーメン店があったが、そちらも閉店していた。

『竜苑』
情報皆無。店主は元カメラマンだったそうだ。

〇羽村町

『北京』
宴会場などを備えた、4階建ての立派な店舗だったのに、情報皆無。

『龍園』
羽という土地から小作台に移転も、閉店した模様。

〇瑞穂町

『えびす家』
住所は石畑752から、むさし野2-47-26に変わったが、現在も営業中(電話番号は以前のまま)。
日本そばがメインのお店だが、開業当初はラーメン店だったらしい。

『松屋』
不定休だが営業中。食べログでは1951年創業となっているが、本書には昭和23(1948)年と記載。 ※1947年説もあり
うどんのように足で踏む、自家製麺使用の「中華そば」は、38年前が350円で、現在も450円!
女主人とお嫁さんで営んでいたが、現在はお嫁さんのひとり営業。ご高齢のようだが、無理せず続けてほしい。

〇青梅市

『幸泉』
食べログでは「とんかつ店」扱いになっているが、現在も営業中で、麺類も提供している。
当時から、ホワイトソース入りの「白雪らーめん」など、一風変わったメニューを出しており、
現在もそのコンセプトは変わっていない模様。この書籍で知った現役店で、もっとも行きたくなったお店である。

『大八』
『らーめん大八』の名前で営業中。屋台から始めたお店は、2階にお座敷席もある大型店舗に。
書籍内で「変わり種」と紹介されていた、「かみなりラーメン」「梅らーめん」「納豆みそラーメン」は現在も提供。

『みたま屋』
『手打ちラーメン 三玉家』の屋号で営業中。初代店主は、青梅で人力車を引いていたらしい。
文中には「二代目店主(62歳)の跡継ぎはいない」と記してあったが、後継者がいたようで何より。

〇奥多摩町

『のんき屋』
1918(大正7)年創業で、現在も営業中。書籍内の看板もノレンも『のんきや』表記なので、こちらが正式名だろう。
書籍では「あっさりしていて」「昔なつかしい東京ラーメン」と紹介していたが、
現在の「中華そば」は、豚骨臭が強いラーメンだとか。個人的にはそっちの方が好みである。

〇秋川市

『大松』
5年前に閉店した模様。店主の前職は教師だったそうだ。

『丸信』
20年ほど前に閉店? 国立にあった丸信と同様、店主は荻窪の丸信で修業。

〇五日市町

『三幸』
4年前に閉店。太麺が珍しかったのか、本書で唯一、ラーメンの写真が載っていた(白黒だけど)。


〇檜原村

『たちばな家』
すぐ近くに川が流れる、風光明媚なお店で、現在も営業中。
手打ち麺使用の「らぁめん」の他、「やまめの塩焼き」などもある。

以上50軒、前編と合わせ、掲載されていた100軒の転記が完了。疲れた。
後編は50軒中17軒が現在も営業中。中でも青梅線エリアは、現役のお店が目立った。
人の流れはさほど多くないエリアのはずだが、地元住民の根強い支持を得ているのだろう。
私自身、青梅線は登山のときくらいしか利用せず、飲食店のチェックは正直不足していた。
今回、老舗の名店を多数知ることができたので、ぜひ青梅線に乗り食べに行こうと思う。
特にとんかつ&ラーメンの『幸泉』ね。 ※後日、さっそく行ってきた。詳細はこちら
あと、価格についてはあまり触れなかったけど、どのお店も基本のラーメンは300円台で、高くても450円くらい。
38年前は現在の半額程度だったわけだ。ちなみに吉野家の「牛丼並盛」は、当時350円(現在は448円)。

立川市に、特売餃子目当てはとはいえ、当時から行列店だった『四つ角飯店』や、
創業大正元(1912)年と、日本屈指の老舗店である『福来軒』が選ばれていないのは不可解だし、
町田市の国鉄(※当時の表記)町田駅周辺を巡っただけの取材には不満を抱いたが、
前編でも書いたように、ネットもない時代に100軒の「評判店・名物店」
しかも都内ではなく、多摩地区のラーメン店を紹介した、本書の企画と意義は素晴らしいし、素直に称賛したい。
監修の林家木久蔵師匠、及び編集部の皆さん、貴重な書籍を作っていただき、ありがとうございます。
あと、けやき出版の関係者の方、「語り継ぎたい、令和の多摩ラーメン100軒」のような書籍の企画がありましたら、
私もぜひ、ライターとして参加させてください。お茶くみやパシリでも構いませんので…。

※前後編とも、転記したラーメン店の詳細をご存知の方、情報提供お待ちしております
コメント (6)
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