今年2度目となる、関西方面へのひとり旅。
甲子園での野球観戦以外、観光はほとんどせず、連日ひたすら、関西B級グルメを食べ尽くす。
毎回「さすが」とうならされるのが、食い倒れの街・大阪。
どこに入っても名店or迷店ばかりで、ブログのネタに困らない(笑)。
今回はその中でも、際立つ名店(迷店?)だと思われる、大阪市北区の『喫茶Y』を紹介。
私は梅田から向かったのだが、中崎駅、中津駅、天神橋筋六丁目駅からも徒歩圏内だ。
これがお店の外観。
一見、普通の喫茶店のようだが、実はここ、大喰いマニアが垂涎する、デカ盛りの店だったりする。
私が訪れたのは、朝10時を過ぎたところで、まだモーニングセットが頼める時間帯。
こちらが、そのモーニングメニュー。
「モーニング」600円、他はすべて1000円と、一般的なモーニングセットより割高に感じるだろうが、
内容を考えると、実はかなりリーズナブルなのである。
たとえば、以下の写真は、数年前に私がガラケーで撮影したモーニング。
メインは分厚すぎるバタートースト。そのサイズは爪楊枝とほぼ同じ高さ、というか厚さ。
『銀座ルノアール』のモーニングトーストの4倍はあるぞ。
これに、長いベーコン4枚×玉子6個にレタス数枚を添えたベーコンエッグに、バナナ、ミカンに、
飲み放題のコーヒーor紅茶が付いてくる。600円でじゅうぶん腹一杯だ。
しかし、そのモーニングをはるかに凌駕するのが、今回頼んだ「カレーライス」1000円。
以下で、メニューの全容を、くわしく解説していこう。
その前に、訪店時の状況を説明。こちらはほぼ、店主のおばちゃんがひとりで店を回しているのだが、
朝から外国人の客が多数訪れたらしく、接客、調理、会計、洗い物と、かなりてんてこ舞いの様子。
入店した私にも、開口一番「時間かかるけどかまへん?」と聞いてきた。
先客の何人かにも、まだ料理が出ていないようだったので、「大丈夫です」と了承し、カレーライスを注文。
その後も調理中に、何度も「ごめんなー」「もう少し待ってなー」と語りかけてくるので、恐縮してしまった。
しばらくすると、近所の常連らしきおっさんが現れ、モーニングを注文したあと、
料理を運んだり、空いた食器を下げたりと、おばちゃんを助け始めた。
私も何か手伝った方がいいかな…と考えていたところ、いきなりおばちゃんが、写真の皿を目の前に置いた。
ベーコンエッグ!?
「これ、奥のテーブルに持ってってや~」とも言われていないし、先客には料理はほぼ行きわたっている。
すると…どうやら、私の分らしい。ベーコン3×玉子4と、カレーライスの前菜にしてはヘビーだ。
続いて、ひき肉と豆とモヤシの和え物と、肉の割合が高いハンバーグが登場。
どちらも、醤油と砂糖をベースにした、やや濃い目な和風の味付け。
とりあえず、さっきのベーコンエッグから玉子を救い出し、エッグバーグにしてみた。
以前も書いたが、オレはキミ(黄身)が大好きなんだ!
そうしている間に、いよいよメインのカレーライスが完成間近。
炊き立て熱々のご飯を、大きなお皿にシャモジで何度もよそっているおばちゃんに対し、
「あっ、そ、そのへんで結構です」とお願いし、それ以上盛るのをやめてもらった。
にもかかわらず、写真の通り、かなりの大盛りカレーがやって来た。
ライスは推定500グラム、カレーも500グラムかそれ以上。『ココイチ』ならこれだけで1000円超だが、
こちらには、ベーコンエッグ、煮物、ハンバーグも付いている。すごいぞ、喫茶Y!
さらにその直後、ネギ、お揚げ、モヤシと、具だくさんの味噌汁も出てきた。
せっかくなので、すべてを1枚に収めた「カレーライス」一式を撮影。 ※コーヒーor紅茶は辞退した
一部食べかけで、あまり見栄えは良くないが、カンベンして欲しい。
カレー提供時、おばちゃんに「鶏の小骨があるかもしれんから気いつけてや~」と教えてもらった。
なるほど、鶏肉がゴロゴロと入っている。ひと口食べてみると、バナナの味がした。
どうやらここのルーは、鶏肉にたくさんの野菜や果物を加え、じっくり炒めて煮込んだものらしい。
ただ、「カレーは飲み物」byウガンダ氏 とは対照的な、固形物にカレー近いのため、スルスルとは入っていかない。
すでにベーコンエッグやハンバーグも食べており、これは残しちゃうかも…と不安になったところで、
まさかのナポリタン登場!
よく、定食に付いてくる添え物っぽいスパゲティで、味は正直イマイチ。
しかしここで、おばちゃんからトドメのひと言が→「全部お替わりできるから、遠慮せんといてや」。
そう、ここはカレーもドリンクも、そしてすべてのオカズがお替わりし放題なのだ。
これで1000円なんて…すごすぎるぞ喫茶Y!
「お客さんに喜んでもらいたい、お腹いっぱいになってもらいたい」。それがおばちゃんのポリシーだ。
そんなおばちゃんに報いるためにも、必死に頑張ってはみたものの…さすがに完食は難しい。
やがて10時半になり、モーニングサービスは終了。下の写真がレギュラーメニュー。
休憩を兼ねて、他の客が頼んだ唐揚げ定食の完成を眺めていたところ、そのメニュー構成は、
私にも出したベーコン3×玉子4のベーコンエッグに山盛りのナポリタン、サバの味噌煮、豆腐1/3の冷奴(生姜おろしたて!)、
それにご飯と味噌汁、最後に11個の唐揚げ(若干焦げ気味)が出され、客が明らかにウンザリしていた(笑)
やっぱりすごいぞ、喫茶Y…。
一方の私も、減らない惣菜に閉口していたところ、おばちゃんが「無理せんでもええよ」と、タオルを投げてくれたので、
煮物とカレーソースを少し、ナポリタン半分を残し、申しわけないがギブアップ。
すみません、残しちゃいました…と謝罪する私に、おばちゃんは笑いながら、
「ええよええよ、まさか朝からこんなに出てくると思わなかったやろ?」と許してくれた。
鍛え直して、またチャレンジします、と再訪を約束し店を出た。
この日の大阪の最高気温は36度だったとか。朝から超満腹になったため、本当に倒れそうになった。
喫茶Yに興味を持った方は、ネット検索をしてみてはどうか。いろんな方がブログを書いているはず。
もちろん、実際にお店に行きたいという方もいると思うので、最後に一応、注意事項を。
○私が言うのもなんだが、注文はなるべく残さないように。お替わりしてから残すのは言語道断。
○複数で訪れる場合でも、一人一品は注文しよう。「少な目」対応も可。ただし、一般的な少な目よりもだいぶ多い。
○おばちゃんひとりでやってるので、オーダーに時間がかかっても、気長に待とう。
○おばちゃんを助けるためにも、食後は自身で食器類を片付けよう。
○味については、過度な期待はしないように(おばちゃんゴメン!)。
いかにも「関西の陽気なオバハン」的なおばちゃんと、リーズナブルなデカ盛り料理の数々がお待ちしてまっせ。
喫茶Y(わい)
大阪府大阪市北区豊崎1-3-1
阪急梅田駅から徒歩約12分、地下鉄中崎駅、中津駅、天神橋筋六丁目駅からは徒歩約10分
営業時間8~18時くらい モーニングの注文は10時半まで
定休日 日曜、祝日
※出てくる惣菜や果物などは、日によって異なるようです
甲子園での野球観戦以外、観光はほとんどせず、連日ひたすら、関西B級グルメを食べ尽くす。
毎回「さすが」とうならされるのが、食い倒れの街・大阪。
どこに入っても名店or迷店ばかりで、ブログのネタに困らない(笑)。
今回はその中でも、際立つ名店(迷店?)だと思われる、大阪市北区の『喫茶Y』を紹介。
私は梅田から向かったのだが、中崎駅、中津駅、天神橋筋六丁目駅からも徒歩圏内だ。
これがお店の外観。
一見、普通の喫茶店のようだが、実はここ、大喰いマニアが垂涎する、デカ盛りの店だったりする。
私が訪れたのは、朝10時を過ぎたところで、まだモーニングセットが頼める時間帯。
こちらが、そのモーニングメニュー。
「モーニング」600円、他はすべて1000円と、一般的なモーニングセットより割高に感じるだろうが、
内容を考えると、実はかなりリーズナブルなのである。
たとえば、以下の写真は、数年前に私がガラケーで撮影したモーニング。
メインは分厚すぎるバタートースト。そのサイズは爪楊枝とほぼ同じ高さ、というか厚さ。
『銀座ルノアール』のモーニングトーストの4倍はあるぞ。
これに、長いベーコン4枚×玉子6個にレタス数枚を添えたベーコンエッグに、バナナ、ミカンに、
飲み放題のコーヒーor紅茶が付いてくる。600円でじゅうぶん腹一杯だ。
しかし、そのモーニングをはるかに凌駕するのが、今回頼んだ「カレーライス」1000円。
以下で、メニューの全容を、くわしく解説していこう。
その前に、訪店時の状況を説明。こちらはほぼ、店主のおばちゃんがひとりで店を回しているのだが、
朝から外国人の客が多数訪れたらしく、接客、調理、会計、洗い物と、かなりてんてこ舞いの様子。
入店した私にも、開口一番「時間かかるけどかまへん?」と聞いてきた。
先客の何人かにも、まだ料理が出ていないようだったので、「大丈夫です」と了承し、カレーライスを注文。
その後も調理中に、何度も「ごめんなー」「もう少し待ってなー」と語りかけてくるので、恐縮してしまった。
しばらくすると、近所の常連らしきおっさんが現れ、モーニングを注文したあと、
料理を運んだり、空いた食器を下げたりと、おばちゃんを助け始めた。
私も何か手伝った方がいいかな…と考えていたところ、いきなりおばちゃんが、写真の皿を目の前に置いた。
ベーコンエッグ!?
「これ、奥のテーブルに持ってってや~」とも言われていないし、先客には料理はほぼ行きわたっている。
すると…どうやら、私の分らしい。ベーコン3×玉子4と、カレーライスの前菜にしてはヘビーだ。
続いて、ひき肉と豆とモヤシの和え物と、肉の割合が高いハンバーグが登場。
どちらも、醤油と砂糖をベースにした、やや濃い目な和風の味付け。
とりあえず、さっきのベーコンエッグから玉子を救い出し、エッグバーグにしてみた。
以前も書いたが、オレはキミ(黄身)が大好きなんだ!
そうしている間に、いよいよメインのカレーライスが完成間近。
炊き立て熱々のご飯を、大きなお皿にシャモジで何度もよそっているおばちゃんに対し、
「あっ、そ、そのへんで結構です」とお願いし、それ以上盛るのをやめてもらった。
にもかかわらず、写真の通り、かなりの大盛りカレーがやって来た。
ライスは推定500グラム、カレーも500グラムかそれ以上。『ココイチ』ならこれだけで1000円超だが、
こちらには、ベーコンエッグ、煮物、ハンバーグも付いている。すごいぞ、喫茶Y!
さらにその直後、ネギ、お揚げ、モヤシと、具だくさんの味噌汁も出てきた。
せっかくなので、すべてを1枚に収めた「カレーライス」一式を撮影。 ※コーヒーor紅茶は辞退した
一部食べかけで、あまり見栄えは良くないが、カンベンして欲しい。
カレー提供時、おばちゃんに「鶏の小骨があるかもしれんから気いつけてや~」と教えてもらった。
なるほど、鶏肉がゴロゴロと入っている。ひと口食べてみると、バナナの味がした。
どうやらここのルーは、鶏肉にたくさんの野菜や果物を加え、じっくり炒めて煮込んだものらしい。
ただ、「カレーは飲み物」byウガンダ氏 とは対照的な、固形物にカレー近いのため、スルスルとは入っていかない。
すでにベーコンエッグやハンバーグも食べており、これは残しちゃうかも…と不安になったところで、
まさかのナポリタン登場!
よく、定食に付いてくる添え物っぽいスパゲティで、味は正直イマイチ。
しかしここで、おばちゃんからトドメのひと言が→「全部お替わりできるから、遠慮せんといてや」。
そう、ここはカレーもドリンクも、そしてすべてのオカズがお替わりし放題なのだ。
これで1000円なんて…すごすぎるぞ喫茶Y!
「お客さんに喜んでもらいたい、お腹いっぱいになってもらいたい」。それがおばちゃんのポリシーだ。
そんなおばちゃんに報いるためにも、必死に頑張ってはみたものの…さすがに完食は難しい。
やがて10時半になり、モーニングサービスは終了。下の写真がレギュラーメニュー。
休憩を兼ねて、他の客が頼んだ唐揚げ定食の完成を眺めていたところ、そのメニュー構成は、
私にも出したベーコン3×玉子4のベーコンエッグに山盛りのナポリタン、サバの味噌煮、豆腐1/3の冷奴(生姜おろしたて!)、
それにご飯と味噌汁、最後に11個の唐揚げ(若干焦げ気味)が出され、客が明らかにウンザリしていた(笑)
やっぱりすごいぞ、喫茶Y…。
一方の私も、減らない惣菜に閉口していたところ、おばちゃんが「無理せんでもええよ」と、タオルを投げてくれたので、
煮物とカレーソースを少し、ナポリタン半分を残し、申しわけないがギブアップ。
すみません、残しちゃいました…と謝罪する私に、おばちゃんは笑いながら、
「ええよええよ、まさか朝からこんなに出てくると思わなかったやろ?」と許してくれた。
鍛え直して、またチャレンジします、と再訪を約束し店を出た。
この日の大阪の最高気温は36度だったとか。朝から超満腹になったため、本当に倒れそうになった。
喫茶Yに興味を持った方は、ネット検索をしてみてはどうか。いろんな方がブログを書いているはず。
もちろん、実際にお店に行きたいという方もいると思うので、最後に一応、注意事項を。
○私が言うのもなんだが、注文はなるべく残さないように。お替わりしてから残すのは言語道断。
○複数で訪れる場合でも、一人一品は注文しよう。「少な目」対応も可。ただし、一般的な少な目よりもだいぶ多い。
○おばちゃんひとりでやってるので、オーダーに時間がかかっても、気長に待とう。
○おばちゃんを助けるためにも、食後は自身で食器類を片付けよう。
○味については、過度な期待はしないように(おばちゃんゴメン!)。
いかにも「関西の陽気なオバハン」的なおばちゃんと、リーズナブルなデカ盛り料理の数々がお待ちしてまっせ。
喫茶Y(わい)
大阪府大阪市北区豊崎1-3-1
阪急梅田駅から徒歩約12分、地下鉄中崎駅、中津駅、天神橋筋六丁目駅からは徒歩約10分
営業時間8~18時くらい モーニングの注文は10時半まで
定休日 日曜、祝日
※出てくる惣菜や果物などは、日によって異なるようです