明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

ラーショについて語ってみる。

2025年03月22日 | ラーメン、つけ麺など
拙ブログの左側に、【カテゴリー】という枠があるが、この中でもっとも多いのが「ラーメン・つけ麺など」の82回。
「天下一品」の9回と合わせると、これまでに91回、ブログのテーマにしてきたことになる。
お店1軒につきだいたい3杯、豚骨ラーメン特集などのときは5杯、別カテゴリーだが「中華食堂」のときも毎回1杯は食べているし、
「餃子」や「定食・食堂」などのお店でも、メニューにラーメンがあれば頼むし、「飲食店まとめ」記事にも登場する。
数えたわけではないが、このブログではこれまで、推定400杯のラーメンを紹介していると思う。

その400杯のうち、独立枠のテンイチや、家系、福岡系豚骨はしょっちゅう取り上げているのに、
今回テーマのラーショこと、ラーメンショップ系列のラーメン画像は、1度も掲載したことがない。
 ※後述する小川店の店頭

しいて挙げれば、立川『ラーメン チャチャチャ』(閉店)の「ラーメン」だが、こちらは、インスバイア店であり、系列ではない。


とはいえ、まったく食べていないわけではないので、今回はラーショについて、語ってみることにする。

まず、ラーショの特徴を挙げてみたいが、私の認識では以下の数点。
○赤い看板に、「ラーメンショップ」と「うまい」「うまい」の文字
冒頭の店頭画像のように、「うまい ラーメンショップ うまい」と、両脇のうまいで挟むケースが多い。
○推し商品は、白髪ネギを辛口タレで和えたものを乗せる「ネギラーメン」
○基本のラーメンは、東京風の豚骨醤油スープで、背脂とワカメが入る
○「クマノテ」という謎の調味料を、本部から仕入れて使用している
○幅が広い、水色の丼を使用
○おろしニンニクと豆板醤が置いてある
○全国に支店があるが、本部からの縛りはゆるく、店舗によって味やメニューが異なる
○本部の椿食堂から仕入れているお店は「椿系」と称され、マニアの評判が多い。「マルキ系」などの別系列もある
○朝早くから営業している店が多い
○ロードサイドなど、店舗はだいたい郊外にあり、駅チカのお店が少ない

上記は、あくまで私の印象であり、朝営業をしていなかったり、丼が水色でないお店もある。

個人的には、最後の「郊外にある」→「車でないと行けない」という理由から、訪問回数は少ない。
最初に食べたのは、現在は閉店している立川駅の南口にあった店舗で、10年以上前なので、写真はない。
確か「チャーシューメン」を食べたのだが、後述のラーショと比べ、スープが薄く物足りなかった。

その次に訪れたのが、武蔵小金井駅から少し歩くお店。当時の屋号は『ラーメンショップ椿』で、現在は『つばき食堂』と名乗っている。


入店したのは2018年の秋。注文したのは「チャーシュー並」950円で、普通の「ラーメン並」は当時630円。
今調べたら、現在のラーメンは680円と50円だけ上がっていたが、チャーシューは940円と、安くなっていてビックリ! 
出てきたチャーシューメンがこちら。具材はチャーシュー5枚に、メンマ、ワカメ、ノリ、ネギ。


麺は中細のストレートで、ほどよい濃度の豚骨醤油スープとマッチしていた。


ラーメンショップ椿さんこと、「ムサコのラーショ」は、評判どおり美味しかったが、
お腹イッパイになったので、スープは残した。なぜならこの日は、こちらで食事をする前に、
当時は夜営業をやっていた一橋学園『なにや』で、ビール2本とお通し2皿(出てくるので)、そして塩ラーメンをたいらげていた。
連食を当然のようにこなしていた、7年前の私は元気だったなあ。

ラーショ系列で、次に私が食べたのは、立川駅の北口から結構歩く、『麺ショップ 花路』。はなじではなく「はなみち」と読む。
愛読しているラーメンブログによると、ここの店主の親族も、ラーショを経営しているそうだ。
こちらの訪問も2018年の秋。今触れたブログでは、数年前まで16時以降は、タイムサービスで「ラーメン390円」だったそうだが、
私の訪問時も、定価600円の「ラーメン並」が480円だったので迷わず注文。サービスラーメンだけでは申しわけないけどね。
こちらがラーメン並。ここの具材はワカメとメンマがなく、きくらげとモヤシが入っていた。


武蔵小金井のお店では取り忘れた、横アングルはこちら。さっき記したように、口径の広さもラーショの特徴だ。


実はこの日も、すぐ目の前の『パワー軒』で食事をしており、入店時はすでに腹八分状態。
なので味の印象は、武蔵小金井より薄い、くらいしか覚えてない。480円と安価だからそう感じたのかもしれないが。
並サイズでも大盛のパワー軒のあとに連食するとは、7年前の私は本当に元気だったんだなあ。

私にとって4軒目のラーショは、東大和市駅の近くにあった、『ラーメンショップ マルキチェーン 東大和店』。
武蔵小金井の椿はもちろん、花路も椿系だが、屋号どおりこちらはマルキ系。「あった」と過去形で書いたように、現在は閉店している。
訪問したのは2019年4月。すぐ近くの串カツ屋さん『串寅』で、友人と飲み食いしたあとに寄ってみた。
私が注文したのは「チャーシューメン」800円。味玉は、最初から入っていたのだろう。


こちらは、友人が頼んだ商品。記憶はないが、「ねぎラーメン」700円+「味玉」100円だろうか。 


親愛なる(笑)食べログのメニュー投稿を見たところ、「欲張りラーメン」750円という商品もあったので、そっちかもしれない。
ちなみに私は、お得価格の「ミニカレー」200円も頼んでいる。


チャーシューメンは、チャーシュー5枚に味玉1個分と、ワカメ、コーン少々にネギ。スープは椿よりもマイルドだが、薄くはない。
カレーは、たぶん業務用のルウがベースだろうけど、結構ウマかったよ。
あと、卓上にはおろしにんにくなどの他、珍しい「きくらげラー油」も置いてあったが、味の記憶はない。


いずれにしても、串カツ屋で飲んだあとなのに、ラーメン&カレーを…以下同。

その後はコロナ禍もあり、ラーショ巡りもしばらく途絶えた。
このときちょっと触れた、朝5時56分(日によって異なる)という斬新な開店時間だった『ラーメンショップ 小川店』は、
 ※冒頭画像下部分の拡大

その後何度か行ってみたが、早じまいだったり、下記のようにお休みに入っていたりして、とうとう入店できないまま、2022年に閉店。


国立の住宅街にある『ラーメンショップ 国立店』も、2度行ったけど開いてなかった。
営業時間が不明だったが、グーグルによると最近は、木、土と週2回だけの11~15時営業らしい。

さっきから、別の店で食べた2軒目、つまりついでに入ったケースばかりのラーショ。
つい最近、初めてシラフ&空腹で訪問したのが、東小金井の『らーめん関口』。
東八道路沿いにあった、ラーショ系列の『ラーメン関口』が店舗老朽化で閉店したあと、
味を継いだ別のオーナーが、東小金井駅の南口にある『武蔵家』の隣で、再オープンしたらしい。
写真はないが、お店ファサードは赤ではなく黒で、「うまい うまい」の文字もなく、外観ではラーショ系とは思えない。

夜の開店時間直後に訪問し、券売機で「ラーメン 並」700円の食券を購入。


水色で、妙に幅広い口径の丼は、まさしくラーショ系列。


具材はチャーシュー、ワカメ、ノリ、ネギとシンプル。しょっぱい豚骨醤油スープと中細ストレート麺は、ラーショ共通。
しかし、ここで告白するが、私の目当てはラーメンではなく、サイドメニューの「ギョーザライス」であった。
ギョーザライスとは、餃子とご飯ではなく、餃子の中身にウズラの卵黄を乗せたものを、ご飯に盛ったものである。


アップ画像はこちら。当時の価格は300円で、今は350円になっていた。


野菜多めの具材は、最初から味が付いており、食べてみたらやっぱりウメエ!
理想は鶏卵の黄身ちゃんだが、ウズラでもまろやかさが増し、メシが進む。


最後はラーメンのスープもかけて、ジャブジャブと飲むように食べ切った。


餃子の中身を玉子でとじて、塩ラーメンに乗せる「とつげきラーメン」が大好きな私は、このギョーザライスも当然気に入ったが、
今回のテーマはラーショなので、関口限定メニューの称賛はこのへんでやめておく。

1970年代には、既に支店展開していたとされるラーショだが、私が食べ始めたのは2010年以降。
先述した、「車がないので店舗に行けなかった」のもそうだが、もうひとつの理由として、
ラーショに似て非なるラーメンを先に知ってしまい、そのラーメン店で満足していたからである。
そのラーメン店とは、○「ネギラーメン」推し○豚骨醤油スープに背脂とワカメ○幅広の水色丼○おろしニンニクと豆板醤
の4つが共通し、ラーショ系列ではないけれど、何らかの影響は受けたと思われる、『壱発ラーメン』である。

30年以上前から通っている壱発は、ラーショと比較すると、
○チャーシューが柔らかい ○トッピングが豊富 ○スープが濃厚 ○八王子店は自宅から近く、年中無休で営業時間が長い…などの長所がある。
特に強調したいのはスープの濃さで、壱発の方が、豚骨由来の旨味や背脂由来の甘味が強く、満足度が高い。
無論、私が未訪のラーショ店は多く、壱発よりウマいスープの店もあるだろうが、
現時点の私の評価は、ラーショ<壱発である。 「<」の記号は、「しょうなり」と入力して変換すると知った。

壱発の魅力である「豊富なトッピング」は、ネギ、チャーシュー、コーン、メンマだけでなく、大根おろし、とろろ、めかぶなど、
ラーショどころか、一般的なラーメン店では扱っていないものが多い。
私が最後に食べたのは、「チャーシューメン」1050円+「めかぶ増し」150円。


めかぶチャーシューメンなんて、食べられるのは壱発だけではないか。「別に食べたくねーよ」という突っ込みはNGだ。
めかぶが妙に絡むため、麺が啜りづらくなり、スープも当然ぬるくなって…正直、めかぶ増しは失敗だった(苦笑)。
 ※ハート型の昆布がかわいい

壱発の高評価はさておき、私自身は、まだまだラーショ経験値が足りないのは承知している。
今後はもっと、「うまいラーメンショップうまい」お店を探索するつもりなので、そのときはまた、改めてリポートしたい。
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ここにもあった、府中の名店 是政『レストランはなみ』

2025年03月18日 | 洋食屋さん
数年前から、府中市にある個人経営の飲食店巡りを続けている。
駅から離れた住宅街や、繁華街でもない地域など、意外な場所にも名店があるのが面白い。
市の南端には、西武多摩川線の終点ではあるが、利用者は少なくメジャーとはいえない是政という駅がある。
私自身は一度も利用したことはない、その是政駅の近くにも、『レストランはなみ』という洋食屋さんがあった。


初訪問は昨年12月。JR南武線の南多摩駅にあるラーメン店に向かったところ、なぜか開いておらず。
臨時休業など、「行ったのに開いてなかった」経験の多さは、日本屈指と自負している私ゆえ、
近年はちゃんと、お目当ての店に振られた際の第二、第三候補店を決めてから、出発するようにしている。
この日も、ラーメン店に振られても落ち込むことなく、駅北口に建っていたヤッターワン像を撮影したのち、


そのまま北進して多摩川を渡り、第二候補というか以前からチェックしていた、はなみさんにたどり着いた。
ちなみに、これまで4度訪問したが、私は毎回南多摩駅から向かっており、是政駅は使ったことがない。

入店すると、手前にカウンター席が5つあり、奥にテーブル席がふたつ。広くはないが、厨房内も客席側も清潔に保たれている。
働いているのは、ご夫婦だと思われるおじちゃんおばちゃん。おじちゃんが調理担当で、おばちゃんが補助と接客担当。
私はカウンター席に座り、「生ビール」380円と、おツマミとして「ハンバーグ」650円を注文。
すぐに生ビール、そしてナイフとフォークが提供された。


ハンバーグを待っている間は、店内右側の壁にある図書・新聞コーナーから、


久々に目にした、植田まさし先生の「のんき君」第1巻を読みながら待つことにした。


昭和時代の四コマ漫画を読みながら、昭和時代にはよく見かけた、街洋食のお店でビールを飲む、至福のひととき。
しばらくすると、鉄板に乗せられたハンバーグが登場。


ハンバーグの下には、ポテトフライとコーンにデミグラスソース、脇には目玉焼きが付いている。
ハンバーグは、玉ねぎなどのつなぎは少なめで、肉の味がダイレクトに伝わるが、臭みはないので食べやすい。
ブラウン色のデミソースは、トマトかケチャップ由来の酸味と甘味が効いており、肉々しいハンバーグとよく合う。


ポテトやコーンもいいツマミになるので、ビールはすぐ飲み終わり、「ウーロンハイ」380円にチェンジ。


ウーハイを飲み終えたところで、シメのお食事を注文。
「スパゲッティー・ナポリタン」や「カレーライス」も気になったが、「ピラフ」を頼んでみた。
ナポリやカレーはどこでも食べられるが、ピラフは扱っているお店が少ないのでね。
カウンター席から、おじちゃんシェフがフライパンを振る様子が見えて、ますます食欲がわいてくる。
数分後、大きめのお皿に盛られたピラフが完成。価格は当時680円。


刻んだ海老やベーコンなどが入り、量もそこそこある。


食べてみると、塩コショウだけでなく独特のコクも感じていたとき、ご飯が糸を引いているのに気付く。
一瞬あせったが、店内ピカピカで仕事ぶりもマジメなおじちゃんが、劣化した食材を扱うはずがない。
正体はチーズであり、一緒に混ぜて炒めた模様。粉チーズではなく、伸びるタイプを使うのは珍しいね。


個性的なチーズ入りピラフを一気に食べ切り、当然のように再訪を決意し、お会計を済ませた。

年が明け、2度目の訪問では…おお、ここでも予期せぬ休業にぶつかった! ショックで撮影もピンボケだ(※いつものこと)。
 ※冒頭の店頭画像も、このとき撮影

店頭に、1月の予定表が貼ってあったが、私が足を運んだ20日は、滅多に休まない月曜だ(悲)。


ちなみに、3月は明日以降、毎週水曜と25日火曜が休みなので、行かれる方はご注意を。

数日後、上記カレンダーの営業日に再訪問。今回は「瓶ビール」(中)550円でスタート。


1月に少しだけ値上げしたようなので、メニュー画像を改めて撮影。
まずはメインの食事メニュー。ハンバーグ650→660円、ピラフ680→700円など、値上げ幅はごくわずかである。


こちらはピザ、サラダ、ドリンク類など。自家製ピザがあるのは珍しいね。


ビールのアテは【つまみ】カテゴリーから、「ポテトコロッケ」400円と「若鶏唐揚げ(3本)」360円を選択。
最初に唐揚げが登場。骨付きのいわゆる「チューリップ」が3本。


味付けは軽めで、形状と同様、懐かしいテイストであった。
続いて、かわいらしい丸型のポテトコロッケ4個が、生野菜と一緒に提供された。


中身は、玉ねぎ少々とじゃがいもだけという、シンプルな構成だが、ポテトの口当たりがなめらかで美味しい。


数年前に閉店した、荻窪『ほしたけ食堂』のコロッケと同様、私の好きなタイプだ。

ビールから「レモンサワー」400円に代えて、おツマミ類をたいらげたので、この日もシメとして、「オムレツライス」700円を追加。
いつものように、おじちゃんが手際よくフライパンを振り、完成させたのがこちら。


オムライスではなくオムレツライスなので、ご飯を包むのではなく、オムレツを上に乗せている。
横アングルも撮影。こんもりと盛られた山に、デミソースと生クリームがたっぷりかけられていた。


デミソースは前回もハンバーグにかかっていたが、オムレツやライスと一緒だと、また違った味わいである。
具体的には、酸味や甘味よりも旨味が感じられ、私の好きなハヤシライスを食べているような気分に。
ソースの下には、ふわふわのスクランブルエッグとご飯が隠れている。


前回のピラフと同様、スプーンが止まらず。デミソース多めだったので、飲むように食べ切った。

そしてつい先日、はなみさんに3度目の入店。今回はアルコールなしで、お食事に集中。
お目当ては、これまでの訪問時で、何人ものお客さんが注文していた、人気商品の「豚肉生姜焼き定食」880円。
こちらの定食は、全部そうなのかは不明だが、主菜の付け合わせは、千切りキャベツか野菜炒めの二択で、
汁物も、コーンポタージュとシジミの味噌汁のどちらかを選べる。さらに、生姜焼きは+200円で肉増しも可能。
私のセレクトは、野菜は千切りキャベツ、汁物はどちらも捨てがたく、「両方ください」とお願いした。 ※「スープ」200円を適用
しばらくすると、生姜焼きが完成し、おばちゃんが汁物2種を用意し、定食一式が提供された。


お椀に入っているご飯は、炊き加減も上々で、見た目より多く感じた。


メインの生姜焼きは、玉ねぎなどを混ぜない豚バラ肉オンリー。肉増しにしなくても、じゅうぶんの量。


最近高騰しているキャベツも、てんこ盛りなのが嬉しいし、マヨネーズと生姜タレもたっぷりだ。
そしてこちらが、待望の汁物ダブル。どちらの見た目も麗しく、片方だけを選ぶのは酷である。


洋食屋さんのスープ&味噌汁は、二代目が最近復活させた、八王子『エスエム』のハンバーグセット以来だ。
まずはキャベツから。タレが絡んでいるので、野菜嫌いの私も苦にせず食べられる。
ややしょっぱめのタレのお陰で、キャベツもメシも進む進む。若い頃なら、このタレとキャベツだけで、お碗のメシ1杯喰ってたね。
そして、タレをまとった豚バラ肉も、焦げなど一切なく、柔らか仕上げで絶品。
お肉でキャベツを巻いたのち、ご飯に乗せる食べ方は、誰もがやるはず(?)。+100円でご飯大盛にするべきだったか。


メインと同じくらい楽しみにしていた、汁物も当然美味しく、ポタージュにはたっぷりのコーン、


味噌汁にもシジミがたくさん入っていた。若い頃だったら、この汁物ダブルだけで、お碗の…以下同。


現在の私は、若い頃のようにガツガツとは食べず、肉、キャベツ、ご飯をよく噛んで味わい、汁物も音を立てずに静かに口に含み、じっくり堪能。
無論、米粒もコーン粒も残すことなく、生姜タレも残さず舐めたかったが、さすがに下品すぎるので我慢し、「ごちそうさまでした」。
豚肉の生姜焼きは、日本発祥の料理らしいが、定食屋、中華屋さん、そしてこちらのような洋食屋さんで食べてもウマいね。

失礼ながら、「東京競馬場や多摩川競艇場が近くにある」くらいしか知識がなかった是政駅だが(←本当に失礼)、
今後は「近くに『レストランはなみ』という素晴らしい洋食店がある駅」と認識する。
次回はピザでビールを飲み、シメにナポリタンというのもいいね。ポタージュも付けようかな?

おまけ
はなみさんの隣にも、店頭に下記サンプルがある、昭和チックな中華食堂がある。


中華屋さんなのにそば・うどんもあるようなので、近いうちにここでも飲み食いし、いつかリポートしたい。



レストランはなみ
東京都府中市是政5-4-37
西武多摩川線是政駅から徒歩20秒くらい、JRなら南多摩駅から徒歩約11分
営業時間 11時半~14時15分、17時半~22時 日、祝は21時まで
定休日 水曜、年末年始、その他不定休あり
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祝・ペヤングソースやきそば発売50周年!

2025年03月13日 | ペヤング
四角い容器にまろやかソースのロングセラー、「ペヤングソースやきそば」が発売されたのが、1975年3月13日


そのペヤングソースやきそばは本日、めでたく発売50周年を迎えたのである。

毎年この日は、ペヤング愛好家の私が、最近食べた商品を紹介していたのだが、
何度も書いているように、「ソース味至上主義」の私は、近年は普通のソースやきそばor超大盛しか買っていない。
発売元のまるか食品HPを見ると、最近も下記のように新作を多数リリースしているようだが、
 ※HPの「商品一覧」をスクショ

そもそも、地元のスーパーでは扱っておらず、購入できないのである。上段右からふたつめ、「海鮮ゆず胡椒」はウマそうだけど。

最近買った数少ない新作が、ドンキ立川店で安売りしていた(確か130円くらい)、「そばめし風やきそば」。


46周年で紹介した、「ベジタブルワールドやきそば」と同様、縦長サイズの箱である。


同封されていたのは、珍しい粉末ソースと、キャベツと四角肉、そして米粒がびっしり入ったかやく袋。


このお米は、HPによると「3分で湯戻りする”アルファ化米”」とのこと。


お湯を注ぎ、3分後に湯切りしたのがこちら。


そこに粉末ソースを投入。いつもの液体ソースじゃないのは、米が水分を吸うのを防ぐためかな。


混ぜ合わせたら、米はほとんど底に沈んでしまった。


麺をよけたら、ご覧のように、ちゃんと入っている。


お米と麺の一体感は、あまり感じられなかった。麺が細かく刻まれていたら、また違ったのだろうけど。
味自体は、そばめしが関西発祥だからか、甘辛いソースがよく絡み、意外と美味しかった。

少し前に食べたのが、パスタシリーズの最新作(←HP紹介文)「ボロネーゼ風やきそば」。


49周年の文末で触れたように、発売は昨年3月だが、10月頃にこれまたドンキ立川店にて、138円で購入。
同封のソースはオレンジ色が混ざった茶褐色で、具材はひき肉だけ。


今調べたら、本場のボロネーゼは牛肉を使うそうだが、このひき肉は鶏と豚の合い挽きだった。
湯切りしたのち、かなり粘度の強いソースを投入。


茶褐色のドロドロソースをよ~くかき混ぜると、オレンジ色になった。


食べてみると、見た目どおりソースが濃厚。例の油臭麺ではなく、本物のパスタにかけて食べたい(笑)。

ひき肉も意外と存在感があり、なかなかイケる。これまでに食べたパスタシリーズの中では、もっとも気に入った。


その後、ボロネーゼ味はキティちゃんとのコラボ商品も発売。よくサンリオが許可したなあ…と書いたらペヤングに失礼か。


ペヤングとのコラボは、最近では『れんげ食堂』や『オリジン弁当』でおなじみ、オリジン東秀も実施している。
先日、友人と分倍河原で飲んだ帰り、二次会としてれんげ食堂に入り、ついでにコラボ商品も食べた。 ※れんげ食堂・東秀についてはこちら

餃子や酎ハイなどと一緒に、写真のコラボ商品から、「ペヤングコラボ焼きそば」693円をオーダー。


登場したのがこちら。比べるのも変だが、手前のキャベツは、本家ペヤングに入るキャベツの40倍くらいデカい。


横アングルも撮影しているとき、提供時から抱いていた違和感の原因に気付いた。


青海苔・紅生姜・ゴマのペヤング特製ふりかけがかかってないではないか! 
店員さんを呼び、さっきのメニュー写真を見せながら、ふりかけがないことを指摘。
店員がお皿を下げて厨房に戻り、「あ、忘れてた」という正直な声が聞こえた(笑)数秒後、ふりかけが振られた焼きそばが再登場。


味の感想を書く前に、同グループの弁当店『キッチンオリジン』立川店でも、コラボ商品を売っていたので購入。
「とり天 ペヤングソースやきそば味」と、「おにぎりそばめし ペヤングソースやきそば味」。どちらも30%オフで、合計333円だった。


指示どおり、レンジで温めてから食べる。こちらはそばめしおにぎりで、確かに麺を含んでおり、


裏返すと、ちゃんとペヤングふりかけがかかっていた。


こちらのとり天にも、全体ではないが、ふりかけが振ってある。


以上のオリジン東秀グループ3商品の感想は、「全然ペヤングではない」であった。
ソースは、ペヤングと同一ではなく、あくまで「イメージした味付け」(プレスリリースより)らしいが、
それにしても、味が似ておらず別物。唯一ペヤングらしさを感じたのは、例のふりかけだけ。
「ペヤング」と名がつけば何でも手を出したくなる、私のような純真な(?)ファンにとっては、正直残念な商品であった。
フォローしておくと、れんげ食堂の餃子は以前よりウマくなっており、こちらは自信を持って推奨できるよ。

最後に、一応新商品として、今年1月にドンキで売っていた、「ギフトボックス」を紹介。


岡持ち型のボックスに、ノーマルペヤングが6個入って862円。


1個あたり約144円で、通常価格は1個231円、ドンキでも159円くらいはするので、だいぶお得である。


ただし、商品名のとおり、実際にギフトとして使えるかは疑問。私はもらったら嬉しいけどね。

以上、最近食べた商品をリポートしてきたが、今回言いたかったことはただひとつ。
まるか食品の皆さん、ペヤングソースやきそば50周年おめでとうございます!
塩分・カロリー過多ゆえ、医者に止められたとしても、私は死ぬまで食べ続けます!

おまけ
まるか食品HP内に、「オリジナルパッケージ画像メーカー」というコーナーがあったので、
さっきのれんげ食堂ペヤングやきそばで、作ってみた。


繰り返しになるが、れんげ食堂分倍河原店のキャベツはデカすぎる(笑)。
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「餃子の日」に三鷹の餃子を紹介

2025年03月08日 | 餃子
2022年から、3月8日は餃子の日になったそうなので、
昨年からこの日は、「餃子の大将」を自称する私が、最近食べた餃子を公開している。 ※昨年分はこちら
タイトルでわかっただろうが、今年はあえて、太宰治でおなじみの(?)、三鷹で食べられる餃子を紹介。

先日スポットを当てた、下連雀の三連星の一軒、『高社楼』もそうだったが、三鷹は餃子がウマいお店が意外と多い

※高社楼の「餃子」

拙ブログでも過去に、ジャンボ餃子で有名な『一圓』三鷹北口店(南口店は閉店)や、麺類やビールとの餃子セットがお得な『大黒屋』
さらに、現在は閉店しているが、隠れ家的餃子専門店『やみつき』や、餃子と唐揚げの『誠一郎本舗』なども投稿している。
今回はあえて、一圓や大黒屋がある駅北口とは反対側、南口にあるお店だけをピックアップした。

まずは、駅から徒歩約10分、中央通り沿いにある『ワンタンメンの満月』三鷹店。
本店が山形県の酒田市にある、店名どおりワンタンメンの人気店である。
主なメニューはこちら。入店したのが今から1年以上前なので、現在はもう少し値上げしている。


注文したのは、「ぎょうざ」420円に、「生ビール」と「ワンタンメン大盛」。


今回のブログテーマは餃子なので、他の商品については、あまり語らないことにする(以下同)。
餃子は1人前6個。やや縦長だが、一般的なサイズだと思われる。


皮は薄めで、アンは肉が主体で、柔らかくてちょいと甘味がある、近年のラーメン店でよく出てくるタイプ。


ワンタンの方は、肉がみっちり詰まっていて、歯応えがあった。さすが専門店である。


満月さんで飲むならば、餃子よりも「皿ワンタン」を選ぶべきだったかな。

続いては、ちゃんぽん・皿うどんの人気店『グラバー亭』。行列ができることも多く、先日ようやく初訪問できた。
注文したのは「餃子」450円と、「長崎ラーメン」。福岡や熊本は有名だが、長崎ラーメンというのは珍しい。
厨房内で時間調整をして、2品まとめて提供された。


長崎ラーメンは、メンマと絹さやが乗る、東京ラーメンの豚骨スープ版という印象であった。
餃子の方は1人前6個で、ハードな焼き目が付いている。


アンは野菜が多めで、しっかり味が付いており調味料ナシでもOK。
背脂を足したのか、元々の肉に入っている脂身なのが、ややジューシーな仕上がり。


それにしても、いつもながら私が撮影する餃子の中身は、見苦しい画になりがちだ。
小型ナイフでスパッと切れば、綺麗な断面が撮れるだろうが、ナイフを持ち歩くと、職質をくらったときにメンドーだ(苦笑)。
調味料不要と書いたが、せっかくなので卓上にあった、「長崎生まれの金蝶ソース」を試してみる。


このときも使ったように、私はこのソースが結構好きである。
食べてみると、スパイシーなウスターソースと、脂身でやや甘口な餃子の組み合わせは、意外と悪くなかった。
グラバー亭さんは、ちゃんぽん・皿うどんがウリのお店ゆえ、次回はどちらかを食べてみるつもりだ。

3軒目は、数年前に紹介した、天ぷらで飲める激安居酒屋、『すーさんち』の目の前にある『餃子菜館』。
店内は広くて席数も多く、ちょっと高級な雰囲気ではあるが、価格は街中華レベルなので、ひと安心。
店員さんにテーブル席に案内され、サッポロ黒ラベルの生「大ジョッキ」を注文。


お通しとして提供された、麻辣風味のビーフン(春雨?)が美味しかった。 
餃子は数種類あり、私は基本の「焼餃子」500円と、「特製にんにく餃子」600円を選択。


数分後、ふた皿揃って焼き上がった。サイズはどちらも標準か。


こちらが普通の焼餃子で、


こっちがにんにく。焼き面をよ~く見ると、仕上がり具合が異なっている。


また、裏返してみると、包み方も異なっており、上のヒダが多い方が焼餃子だ。


焼から食べてみると、野菜が細かく刻まれた正統派の餃子で、にんにくもほどよく効いていて実にウマい。
一方、メニューに「にんにく5倍」と記されていた、にんにくの方は、おお、確かにすごいガーリック臭!
中身はぼ一緒で、細かく刻まれた野菜がたっぷりの緑色。


上のが焼でこっちがにんにく。茶色いのはしいたけだ。


私の好きなタイプの餃子だったので、計12個をすぐにたいらげてしまった。
他の餃子や料理も試したくなったので、餃子菜館さんには近いうちに再訪すると思う。

次のお店は、三鷹駅からは結構歩く、ラーメン店の『小国』。どのくらい歩くかというと約30分。
三鷹駅は、北口側の住所は吉祥寺などと同じ武蔵野市で、南口は三鷹市なのだが、このお店は調布市になる。
駅からは遠いが、かなりの繁盛店のようで、私の訪問時も次から次へと客がやって来た。
注文したのは、「餃子」500円と「味噌らーめん」。
ラーメンだけでなく餃子も人気商品らしく、厨房内では店員さんが、中身のアンを仕込んでいた。
店員さんが懸命にかき混ぜていた、野菜が細かく刻まれていたアンに期待が膨らむ中、餃子が焼き上がった。


割り箸を置いてみたので、ビッグサイズであることはわかるはず。これで5個500円はお得だよ。
一方、味噌らーめんの方も丼が大きめ。餃子と一緒に食べたら満腹になった。


餃子の味は意外と薄口で、肉も赤身を使っているのか脂分を感じず。


卓上の醤油やラー油、胡椒を駆使し、さらには味噌らーめんのスープを含ませ、小籠包状態にして食べたりした。


そういえば、餃子用の小皿は、かわいいパンダ模様だったよ。


小国さんは人気があるのもうなずける良店で、往復1時間歩いた甲斐があった。

ここまで、高社楼を除く4軒の餃子を紹介してきたが、惜しくも載せられなかったのが、餃子菜館の並びにある『ぶぅたん』。
豚の舌を使った「ぶぅたん餃子」が名物で、10年以上前に1度だけ訪問。イカやエビが入る「燻製海鮮餃子」も美味しかった。
一般的な三日月形の方がぶぅたん餃子で、上の三角形が燻製海鮮餃子。


久々に食べたくて何度か訪問したが、売り切れ早じまいや、繁忙中につき入店不可など毎回入れず(泣)。機会があったら改めてリポートしたい。

さらにもう一軒、三鷹駅南口でどうしても触れておきたいのが、中華屋さん『王華』の餃子。
中央通りを南下し、最初の信号で左折し、ちょっと歩けばお店に着く。駅からは5分もかからない。
ここも今から10年以上前、たまたま入ったら餃子が美味しく、その後も何度か利用したのだが、
当時は撮影する習慣がなかったので、画像はほとんど残っていない。


最後の訪問が2017年の12月。
友人と何軒か飲んだあと、駅に帰る途中で、定休日のはずの王華さんが開いていたので、迷わず訪問。
ビールと、おツマミ兼シメの「カタヤキソバ」を注文し、


当然のように「焼餃子」もオーダー。価格は400円だった。


大きさ、焼き加減、野菜と肉の割合、かじったときのジューシーさ、そして味付けなど、
すべてのバランスが良く、派手さはないが欠点もない、理想の餃子であった。
我々が訪問した数日後、王華さんが閉店したことを知った。定休日に営業していたのも、最後だからと特別に開けたのだろう。
店頭のショーウィンドウ内には、一番目立つ場所に、山盛り餃子のサンプルが飾ってあったのだが、

※せっかくの写真なのにブレてしまった

あれは閉店後どうなったのだろうか。可能ならば、餃子愛好家の私が譲り受けたかった。

今回は三鷹駅南口の餃子について語ったが、超有名店『ハルピン』に行かないのは、拙ブログらしいといえよう(苦笑)。
三鷹エリアは穴場的な中華屋さんが多いので、来年の3月8日には、北口方面のお店も含め、再び取り上げるかもしれない。
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メニューもお通しも豊富な中華屋さん 北府中『大楽フーチン』

2025年03月03日 | 中華食堂
以前から指摘しているように、和洋中を問わず個人経営の食堂が年々減っているこの時代に、
東京都多摩地区の府中市には、素晴らしい食堂が多数残っている
その中のひとつが、JR北府中駅からちょっと歩いた場所にある、町中華の『大楽フーチン』


ファサードに「中華居酒屋食堂」と記してあるように、飲み屋として利用する客も多いが、
近くには高校や大学があり、食事目当ての若者など幅広い世代から支持を得ており、客層は決して悪くない…はず。

初訪問は昨年の夏。定休日の月曜に行ってしまい(苦笑)、数ヶ月後に改めて足を運んだ。 ※店頭画像はそのとき撮影
中休みナシとの情報から、夕方17時頃到着。店内は小上がりも含め、テーブル席のみで約30席。
先客がふた組おり、どちらも飲んでいたので、私も店主らしきおばちゃんに、「中瓶ビール」600円をお願いしたところ、
店名が印刷された箸袋と一緒に、お通しもやってきた。


ニンニクの芽と豚肉を炒めたもので、熱々ではないがビールのいいアテになった。
メニューは豊富で、どれを選ぶか迷うほどだが、おツマミには大好物の「焼餃子」500円と、
壁紙のメニューから、「ねぎチャーシュー ふわふわ玉子炒め」650円をチョイス。


それまで客席で休んでいた、おばちゃんが厨房に入る。18時まではおばちゃんのワンオペだ。
こちらのお店は、上記画像の「学生ラーメン」=麺2玉で500円や、大盛無料などの学生限定サービスを実施しているが、
我々呑兵衛にも、ありがたいサービス(?)が用意されていたので後述する。

まずは、大皿に盛られた、ねぎチャー玉子炒め(略称)が登場。


要するに、刻んだネギとチャーシュー入りの玉子焼きだが、塩味が効いていて、いいおツマミになる。


続いて餃子も焼き上がった。具が詰まって丸みを帯びた形状のが5個。


中のアンは、肉が多めだが臭みはなく、自家製ならではの味わいで美味しい。


ビールを飲み終え「ホッピーセット」500円に変更したところで、先述の飲み客向けサービスを紹介。
1.ホッピーのナカが濃い
中華屋さんでは珍しく、ナカの割合が多い。焼酎の銘柄は不明だが、1杯でそこそこ酔った。


2.お通しが再登場
さきほどの炒め物小皿だけでなく、キュウリの漬物と焼いた鮭まで出てきた。


メニューブックに、「アルコール注文した客はお通し代200円」のような表記があったが、そんな安価なのに太っ腹である。
再度確認してみたら、これはまさか、200円ではなく200 0円→2千円!?


本当に2千円だったら笑えるが、お会計時に他の料理との差額から、お通し代は350円と判明。
焼き鮭は、黒板の日替わりメニューによると380円くらいだったので、それなら許容範囲である。
料理2品とお通し3品で、ビールと濃い焼酎×2(ナカお替わり250円)を飲んだら、結構酔ってきたのでシメのお食事を頼む。

満腹でもあったので、麺類の中からシンプルそうな「塩ラーメン」600円を選択。
18時からは息子さんが厨房に入り、下記の塩ラーメンも彼が調理した。


スープは透明だが、町中華でよく見るタイプとは異なり、結構油が浮いているが、塩分は控えめ。
チャーシュー、メンマ、ナルト、ネギという構成の具材に、やや縮れた麺の組み合わせ。


すっかり満腹になり、お会計を済ませお店を出ると、一気に酔いが回ってきた。
近くの居酒屋『それはそれ』で、もう少し飲もうと向かったのだが、普通なら5分くらいで着く距離なのに、
酔って立っていられなくなり、途中の公園やテニスコートのベンチで休んだため、到着まで1時間かかってしまった(恥)。
なお、それはそれマスターの“大楽フーチンおススメ料理”は、四季を問わず注文可能の「冷やしチャーシューメン」だそうだ。

2度目の訪問は、今年1月。ここで紹介した、新年初丼となる「唐揚げ丼」550円を食べた。
実はそのとき、唐揚げ丼と一緒に「野菜スープ餃子」550円も注文していた。


この画像ではわかりづらいが、焼餃子と同様、茹でた餃子が5個入っている。


今年から、餃子は全品50円値上げしたが、野菜とスープが付くのに他と同価格とはありがたい。


唐揚げ丼に移動させて食べたりしたが、中のアンは、焼餃子と違い野菜がほとんど見当たらず。だから同価格なのかな?


大楽フーチンさんの餃子はなかなか美味しいが、「もっともお得なのはスープ野菜餃子」と記しておく。

メニューブックを撮影したので、以下で掲載していく。
まずは麺類。「ラーメン」550円から、つけ麺、焼きそば、冷やし類と、とにかく種類豊富。


さっき食べた塩ラーメンは現在650円、冷やしチャーシューメンは1200円だ。
こちらは、+200円で定食にできる一品料理の数々。オール千円以下という価格設定が素晴らしい。


「一品料理はちょっと多い」という、ひとり飲みのおっさん客には嬉しい、お酒のおつまみ類も用意。


ドリンク類は、ビールやサワー類だけ50円上がった。ホッピー中の(おかわり2回まで)の注意書きには納得。


上記画像には、「海老チリ」や「麻婆豆腐」のハーフサイズ写真もあるが、残念ながら現在は、ハーフ料理はやってないらしい。
他にも、「炒飯」や「中華丼」など、ご飯ものメニューのページもあったが、激しいピンボケで掲載を断念。スマン!

先月、大楽フーチンさんに3度目の訪問。
また早い時間だったので、ワンオペのおばちゃんに中瓶ビールを注文。この日のお通しは刻んだ唐揚げだった。

※銘柄はキリンラガー

一品料理から、これまた好物の「肉と木くらげの玉子炒め」900円をオーダー。


肉は大ぶり、味付け濃いめで、しっかり火が通ったハードな仕上がり。


現在のメインシェフである息子さんが作った、きくらげ玉子炒めも食べてみたいものである。
ビールをお替わりしたら、この日もやはり、大根の煮物にキュウリ漬けと、お通しが2品追加された。


申しわけないが、私は大根と漬物は苦手である。ちなみにこの日のお通しは、200円のままであった。

手が空いたおばちゃんが、客席で休憩していたので、少しお話しさせていただいた。
まず、気になっていた屋号「フーチン」の意味をたずねたら、「中国語で、旦那さんやお父さんとか、そういう意味」と教えてくれた。
おばちゃんによると、お店を始めたのは今から45年前で、当時の屋号は『大楽』だったそう。
市内で何度か移転し、『フーチン』というお店の廃業後に居抜きで入ったため、現在の『大楽フーチン』という屋号になったらしい。
息子さんは、有名な中華料理店で修業していたそうで、おばちゃんも信頼している模様。
昼から夜遅い時間まで、営業時間は長いため、夕方は息子さんが休憩し、おばちゃんが頑張っている。
私は、さほど混雑せずのんびり飲める、夕方のアイドルタイムが好きである。

ビール2本目を飲み終えたが、前々回はホッピーセットで悪酔いしたので、今回は「ウーロンハイ」350円にし、


さらに、ツマミとシメを兼ねた「麻婆炒飯」950円を追加。18時を過ぎたので調理は息子さんだ。
ちなみに、この日も退店後はフラフラに。気付かなかったが、ウーハイの焼酎も濃かったようだ。

しばらくして麻婆炒飯が完成。醤油味の中華スープも付く。


本来はお新香も付くのだが、上記画像の「お通しお新香」の4倍くらいデカい器に盛られたのが来たので、遠慮しておいた。
麻婆豆腐から食べてみたが、いわゆる麻婆らしい辛さと、痺れる辛さの双方を感じる、過去に食べたことのないウマさ!


一方の炒飯も、焼豚、玉子、ナルトと具材こそシンプルだが、これまたウマい!


おそらく、米の炒め具合とか、醤油や塩コショウの加減が、私好みだったのだろう。
どちらも、そのまま食べても美味しいが、一緒に食べても互いを消し合わず、さらに旨味が増幅。
あまり食べたことがない商品だが、ここの麻婆炒飯は世界一ウマい!
と、日本から出たことのない私が訴えても説得力はないが、大楽フーチンさんの麻婆炒飯が絶品だということはわかってほしい。

一気に食べ終え、お会計をお願いした際、おばちゃんに最後の質問。
メニューブックの最後に「飲み喰い放題で3000円より」という魅惑のコースがあったので、


飯田橋『雲仙楼』のように、なにを飲んでも食べても3千円なのかたずねたら、
さすがにそうではなく、一部のメニューだけらしいが、「皆さん満足してくださいますよ」とのこと。
次回訪問時は、そのメニューについても詳しく聞いて、可能ならばそのままコースで飲み食いしたいが、ひとりは不可かな?

冒頭の繰り返しになるが、とにかく個人経営の良店が多い府中市。
ネタのストックはまだあるので乞うご期待! というか、自分の地元・立川市をもっと探索するべきかな…。



大楽(だいらく)フーチン
東京都府中市晴見町3-17-3
JR北府中駅から徒歩約11分、京王線なら府中駅から推定20分以内
営業時間 11時~24時 23時ラストオーダー
定休日 月、その他不定休あり
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新進のチェーン店で一杯 西所沢『とさか』

2025年02月28日 | 居酒屋・バー
先日、飲み仲間の先輩に誘われ、昨年末に開業した『四文屋』荻窪店で飲んだ。
近年はご無沙汰していたが、かつては中野、高円寺、阿佐ヶ谷の店舗には何度となくお世話になった四文屋は、
安くてウマくて気軽に立ち寄れる、東京を代表する素晴らしいチェーン店である。

最近は、【個人経営のお店を開拓・応援したい】という個人的なポリシーから、チェーン居酒屋には足を運んでいなかったが、
四文屋で久々に飲み食いしたことで、多店舗経営ならではの安定した品質や価格は、やはり侮れないと再確認。
ちょうど、所沢在住の飲み仲間から、「いい店を見つけたから飲もう」と誘われており、
調べたところ、新進のチェーン店のようだが、惹かれる商品があったので、先日ふたりで飲んできた。
お店の名前は『とさか』で、訪問したのは、昨年12月に開店したばかりの西所沢店。

※食べログに『とさか屋 西所沢店』と誤登録したバカがいたが、屋は不要である

母体は株式会社登坂(とさか)で、会社のポリシーは“日本に酔っぱらいを増やしたい”だそうだ。
本店は川口にあり、25年2月末現在で、埼玉、静岡などに計18店舗。東京は足立区の1店舗だけだが、今後増えそうな予感。

さっきの店頭画像は、退店後に撮影したもので、入店したのは開店時間ちょうどの16時。
早い来客にもかかわらず、女性店員さんはイヤな顔もせず迎え入れてくれた。第一印象は◎である。
店内にはカウンター席とテーブル席があり、二階席もあるそうだ。
友人によると、カウンター席ひとり客専用の「少なめおつまみメニュー」も用意してあるとか。

席数は多いが、店員さんも比例して多く、注文の対応や商品提供はスムーズであった。
まずはお店メニューを紹介。お店HPに掲載されていたものを拝借。
○料理1 炭火で焼く串焼きは、1本132円から。


○料理2 麺料理やご飯ものなど、シメの御食事も充実している。


○ドリンク1 焼酎濃いめの「追加料金不要」は、呑兵衛には嬉しいサービス。 


○ドリンク2 ワインやウイスキーなど、品揃えは良好。


上記の他、卓上には日替わりのおツマミや日本酒が記されたメニューも置いてあった。


チェーン店ならではのお手頃価格だが、私が驚き、そして訪問する気にさせたのが、ドリンク2の右上オレンジ枠内、


とさかの一升びんコーナーの「キンミヤ2200」(2420)円である!
キンミヤのボトルは、いろんな店舗で入れてきたが、一升瓶で2420円は、アルコール20度とはいえ破格である。
入間の『楽゛』(らぐ)が、かつて2500円で、昨年正月は3000円(※)だったが、それを凌ぐ史上最安値。
既に友人のボトルが入っており、最初からそれを飲ませてもらうことに。氷が無料なのもありがたい。


割り用ドリンクとして、友人は「ソーダ」、私は「ホッピー白・そと」、双方とも275円を注文した。

お通しとして、煮物と大根の鬼おろしが提供される(価格不明)。 ※追記 後日再訪し、319円と判明
鬼おろしはお替わりできるそうで、営業中は店員さんが、せっせとすりおろしていた。


おツマミは、まずは友人が数品頼み、私も目に付いた料理をいくつかオーダー。
なお、友人推奨の「生わさびのツンツン漬け」385円は、この日は品切れだった。
最初にやってきたのが、私が頼んだ「手作りプリン」308円。


「プリンかよ…」と友人はあきれ顔だが、“限定10個”と書いてあったので、早めに注文したのだ。
ちなみに、我々が飲んでいた時間帯は、他に注文した客はいなかったと思われる。
舌触りはなめらかだが、とろけるタイプではなく、スフレのような質感がある。乳成分が多いのか、レアチーズケーキのようにも感じた。


キンミヤとの相性はさておき(苦笑)、甘いモノ好きな方にはおススメだ。
数分後、左から「皮」132円、「せせり」198円×2、「ねぎま」187円×2が、タレで登場。


HPによると、使用しているのは「大山鶏」と「錦爽鶏」と説明。錦爽鶏というのは知らなかった。
私はせせりとねぎまを食べたが、大ぶりで噛み応えはあったものの、タレ以外の旨味はあまり感じられず。
申しわけないが、串焼きならやはり、冒頭で紹介した四文屋の方が上である。

一方、私が気に入ったのが、「もつ煮込み」418円。


煮込みというより肉豆腐っぽいビジュアルだが、食べてみると、醤油ベースでガツンと来る濃さ。
ツユは脂っこさはないが、とにかくしょっぱい。七味をぶっかけ、モツをほおばり、キンミヤをぐいっと飲み干す。


実に酒がススム煮込みで、残ったツユは、ねぎまの肉や後述するツマミも浸して食べたが、当然ウマかった。
私が選んだのは、プリンともつ煮だけで、あとは友人に任せた。

割り用ドリンクは、ホッピー白からボトル用「ウーロン茶」275円にチェンジ。
ある程度飲んでから、撮影していないのに気付いたが、そこそこ大きめのデカンタで出てくる。


デカンタ奥に写っていたのは、馬刺しメニューの「さくら肉三点盛」1078円。


刺身類は苦手だが、馬刺しはビタミン・ミネラル豊富なので、数切れいただく。醤油が九州風の甘口なのもいいね。
デカンタ右にチラッと見えていたのは、「山いものフライドポテト のり塩で」418円。


プリンを頼む私が書くのもナンだが、友人はいいトシこいて、フライドポテトが大好きなのだが、
こちらは通常のじゃがいもポテトより、山芋の方がおススメらしい。食べてみたら、のり塩が効いていて確かにイケる。
右下のベージュ色したソースが、これまた絶妙なテイストで、山芋ポテトにも合う。
私は「ソース+マヨ+マスタード」と予想し、友人は「他にも何かが入っている」と断言。
店員さんにたずねてみたら「濃口醤油とマヨです」だって。マスタードやソースは!?

バカ舌なのが改めて露呈したが、気にせず紹介を続ける。こちらは、私も大好きな「とん平焼き」418円。


モヤシ入りや青ネギ乗せ、国分寺『えどっこ』のように焼きそば入りなど、いろんなスタイルがあるとん平焼きだが、
こちらのは、青海苔がかかり、千切りキャベツと薄切り豚肉が入る、オーソドックスなタイプであった。


友人は「きゅうりの一本漬け」308円も追加。私は口にしなかったが、友人は「全然漬かってない…」と不満げ。


こちらのようなメニュー豊富なチェーン店では、「とりあえず置いてある」商品も中にはあるだろう。
すべての商品が美味しい店は希少だし、我々飲み客はハズレをツモらないよう、感覚を研ぎ澄ます努力が必要である。
そういう私も、先日初めて入った某中華食堂で、傷んだ餃子と焼豚に出くわしてしまったが(泣)。
しかもこの日の私は、一升瓶だからと調子に乗って、キンミヤを飲み過ぎて早々と酩酊。
感覚を研ぎ澄ますどころか、「自己のペースで飲む」という、飲み客の基本すら守れない自分を反省。

酔って舟を漕ぎ始めた私に対し、友人はさらに「うずらの味玉ニラダレがけ」308円と、「もやしとニラのピリ辛ナムル」209円を頼んでいた。

※気付いたときは、だいぶ食べ進んだあとだった

私も当初は、「牛すじの塩にこみ」528円を食べ、「貝だし中華そば」か「たんたんめん」(どちらも418円)で締めるつもりだったのだが、
最後は食べ物どころか、ドリンクすらも入らいない泥酔状態となり、一升瓶を飲み切らずに退散。
その後、友人に連れて行かれた所沢のスナックで、復活&ゴキゲンになったことは、また改めて(←改めなくていいだろ)。

私がチェーン居酒屋、特に安価なお店を利用しなくなった理由には、客層の悪さや店側のレベルの低さもある。
あえて書くけど、四文屋もかつては、一部の支店にはひどい客やダメな店員もいた。
今回訪問したとさかさんは、騒がしい客や、態度の悪い輩などは不在。
店員さんは皆さん若いが、良好な接客をしてくれたため、終始気分よく飲むことができた。飲み過ぎて最後は気分悪くなったが(苦笑)。
従業員教育もしっかりしているようだし、冒頭の四文屋さんと同様、とさかさんも素晴らしいチェーン店である。
東京に進出を始めたら、あわてる同業チェーンも多いだろうね。

激安のキンミヤ一升瓶も魅力だが、実は瓶ビールも好きな私。
「中ビン」で528円と、こちらもお手頃価格だし、次回は最初の一杯くらいは、瓶ビールで喉を潤したいね。

※店内壁に貼ってあった、和田ラヂヲ先生がカットを手掛けたポスター

おまけ
四文屋さんの看板商品は「焼きとん」だが(一部扱っていない店舗もあり)、私のイチオシは「カシラ」の醤油焼きである。
通常は「タレか塩か」たずねられるが、あえて「醤油でお願いします」と伝えてみよう。
私は通算で100回くらい注文しているが、断られたことはなく、どの支店でも対応してくれるはず。
数分後には、カシラに醤油を絡めて焼いた、タレのように甘くなく、塩よりも香ばしい絶品が出てくる。

※荻窪店で頼んだカシラ醤油

四文屋ならではの新鮮かつ上質なカシラと、日本食文化の象徴である醤油との組み合わせを、未食の方はぜひ試していただきたい。



とさか 西所沢店
埼玉県所沢市西所沢1-12-1
西武線西所沢駅から徒歩1分ちょい
営業時間 月~木16~25時 金は26時まで、土は15~26時、日は15~24時
定休日 なし
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【下連雀の三連星】こと三鷹の昭和食堂3軒

2025年02月24日 | 飲食店まとめ
今から4年前、友人がSNSに、昭和価格の素晴らしい中華食堂を投稿していた。
詳細を知りたくなり、ネット検索したところ、お店は最寄りの三鷹駅から結構離れており、徒歩だと20分以上かかる。
三鷹駅周辺は何度か探索したことがあったが、その距離はさすがに未知のエリアだ。
そんな場所にもかかわらず、近隣住民の熱烈な支持を得ているのか、お店は繁盛しているようで、
さらに驚いたことに、その両隣りにも、昭和の雰囲気漂う外観の食堂があった。


友人によると、上記3軒は所在地の住所から、【下連雀の三連星】と呼ばれているらしい。

興味を持った私はさっそく、三連星がある三鷹市下連雀六丁目へと向かった。 ※3軒とも住所は同一
中華屋さんは定休日だったので、右側の『エポック』に入店。
エポックとは「新時代」などの意味があるそうで、同名のおもちゃメーカーがはたぶん無関係。
こちらは、店頭のショーウィンドウ内のメニュー札。以前は料理の見本サンプルが置いてあったのかも。


ファサードには「お食事&喫茶」と記されており、食べログの表記も「喫茶店・食堂」だが、
ショーウィンドウには酒瓶が置いてあるし、店内の雰囲気はスナックのようでもあった。

入店すると、高齢のご主人がワンオペで奮闘中。ひとまず空いているカウンター席に座らせてもらう。
店内壁にもメニューがあったので、改めて撮影。ドリンク類も豊富だが、料理は全体的に安価だと思う。


「コーラー」と伸ばすのは、競輪場などでよく目にした、いわゆる昭和表記。「ショチューコーラハイ」というカタカナ書きも渋い。
訪問したのは2021年の9月で、当時はコロナ禍で酒類提供が禁止されており、昼酒は断念。
店頭メニューで目に付いた、「スパゲテー ナポリタン」550円を頼むつもりだったが、
「ハンバーグナポリ」660円の方が明らかにお得そうなので、そちらをオーダー。
少し待ったのち、サラダも一緒に盛られた、ハンバーグ・ナポリタンが登場。


別アングルからも撮影。トマトは丸ごと1個使用し、ナポリタンには粉チーズ、ハンバーグにはデミソースがたっぷりかかる。


豪快なビジュアルと同様、味も当然濃厚で、洋食屋ではなく大衆食堂のメニューという印象。
ナポリタンなのに妙に歯応えがあるのは、粗目に刻まれた人参のためだ。


現役なのかは不明だが、目の前の食器棚には、時代を感じさせるオーディオも置いてあるし、


所沢の老舗中華『栄華』のときのように、過去にタイムスリップした気分になれた。
660円の割には量があったため、当初は三連星のもう一軒に寄ろうと思っていたが、満腹だったのでハシゴはせず、
近くの『紀ノ国屋』工場直営店で、冷凍された牛丼の具材を買っておとなしく帰った。  ※詳細はここ

数ヶ月後、酒類が解禁されたので、エポックの左隣、三連星の中央にある『高社楼』へ。友人が紹介していたのもこのお店だ。
店頭には食品サンプルが飾ってあり、昭和生まれの心をくすぐる。


入店しカウンター席に着席。こちらのお店は、ご夫婦と息子さんと思われる男女3人が働いていた。
目の前に貼ってあったメニュー表を拝見。こんなに安いのに、4年たった現在も価格は変わっていない


最初のオーダーは、「ビール」570円と「餃子」300円。キリンラガーの大瓶でこの価格は嬉しい。


続いて、1人前6個の餃子が焼き上がった。大きさは標準より少しだけ大きめか。


いつものように、最初は何も付けずに食べると、野菜が細かく刻まれた、昔よく食べた懐かしいタイプ。
最近は、豚の脂身だかなんだかわからんが、甘味や油を感じる餃子が多いからね。
中身はこのとおり緑一色。さっきのエポックでトマトを残した(反省)、野菜嫌いの私には最適。


味は薄口なので、2個目からは胡椒と醤油を少し垂らして食べた。
シメのお食事には、中華食堂では珍しい「開花丼」600円をチョイス。
数分後、スープやお新香と一緒に、開花丼がやってきた。


八王子『ちとせ』のときにも記したが、街中華では牛肉を使わないお店が多いため、こちらの開花丼も豚肉であった。
玉子でとじられた豚肉に、甘口の玉ねぎという組み合わせには、七味や胡椒がよく合う。


醤油味のスープも口直しには最適で、一気に食べ終えた。
3軒の中で唯一、現在も夜営業を続けている高社楼さんには、その後も足を運んでいる。

下連雀三連星、残る1軒は左端の御食事処『さんえい』
既述したように駅から遠く、なかなか行く機会がなかったし、近年は昼だけの営業になったため、訪れたのは今年に入ってから。
店頭にメニューが貼ってあったので撮影。こちらは定食・食事類。


こちらは一品料理の部。酒のツマミにもなりそうだし、ご飯を頼んで定食にもできる。


価格は、他店よりちょっと安いくらいに思えるが、ネット情報によると量が多いらしく、コスパは良好なようだ。
入店し、空いていたカウンター席に着席。こちらは、ご夫婦と思われる男女が営んでいた。
女性が接客担当で、男性は厨房から声が聞こえたが、最後まで姿を現さなかった。
注文したのは「カツカレー(サラダ付)」800円。以前は普通の「カレーライス」や「ドライカレー」もあった模様。
オーダーを受け、すぐに奥の厨房(私の席からは見えない)から油で揚げる音が聞こえてきて、
数分後にはまずはサラダが登場し、続いてカツカレーも完成。


サラダは、大きめの楕円形皿に山盛りで、自家製と思われるフレンチドレッシングがかかっている。


カツカレーは、黄色くもったりとしたソースがかかる、私の好きな日本の家庭で作るようなカレーである。
画像ではわかりづらいが、手前にひと口カツ(3切れ)、ご飯の上には肉片があった。



カレーに具材は入っておらず、カツと肉片(豚肉)だけ。ただし、豚肉は炒めてあり、焼鳥のタレのような甘辛い味が付いていた。


カレーソース自体も、スパイスや辛さを感じず、最後に独特の甘味が口に残る、不思議なテイスト。
頭に浮かんだのは、ケーキなどのスイーツにたま~に乗っている、甘い仁丹みたいな銀色の粒。

※Wikipediaより画像を拝借

なぜか、あれをかじったときのような感覚になった。ちなみに、あの銀粒の名称は「アラザン」と呼ぶらしい。皆さん知ってた?
量が多くて時間がかかったが、すべて食べ切りお会計。「はあいどうも~」と愛想のいいお母さんに声を掛けられ退店。

以上、下連雀の三連星こと、昭和チックな飲食店3軒をリポートした。全店に共通するのは、
○昭和時代と変わらぬ価格設定 ○昭和時代から続く営業 ○店主は昭和生まれの先輩
価格設定は掲載したメニュー表を見れば、同意してもらえるはず。
3軒とも当然HPなどはなく、ネットで見かけた情報なので断定はできないが、どのお店も創業から50年くらい経過している様子。
店主というか、高社楼の息子さん以外は、全員高齢だろうけど元気に見える。
グーグル情報によると、エポックさんは現在休業中のようだが、3軒とも、今後も元気に営業を続けてほしい

直撃世代なのにガンダムに興味がなかった私は、「三連星」の元ネタを知らなかったのだが、
三軒、連なる、星=素晴らしいお店で三連星とは、ピッタリの愛称である。
こちらのような駅からは離れた場所にある名店を、これからも可能な限り発掘していきたい。



下連雀三連星
東京都三鷹市下連雀6-12-10
JR三鷹駅から徒歩約21分、京王井の頭線井の頭公園駅からはもう少しかかりそう
篠原病院入口というバス停から徒歩約2分

エポック ※最近は休業中の模様
営業時間 12時半~14時、17時~22時半 日曜は昼営業のみ 
基本無休? ※エポック非公式応援サイトより

高社楼 
営業時間 11時~14時半、16時~20時半くらい ※もう少し早く閉める場合もある 
定休日 火曜

さんえい
営業時間 11時~14時
定休日 不明
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空が青い時間から飲める 国分寺『青空食堂』

2025年02月21日 | 定食、食堂
拙ブログはかつて、日が沈む前の飲酒を積極的に楽しんでいた時期もあったが、
ここ数年は諸事情により、世間一般の方々と同様、夕方からの飲み始めが多くなった。
諸事情とは要するに、「正午まで寝ているから」だったりするのだが(恥)、昼酒を提供している酒場の開拓が滞っているのは事実。
今回は、昨年見つけた昼酒可能なお店、国分寺駅南口を出てすぐの場所にある『青空食堂』を紹介。


去年のGWでもちょっと触れたが、お酒の種類やツマミが豊富で、食堂だけど飲み客を歓迎している様子。

※GWに注文した「水餃子」

初訪問はちょうど1年前の今頃。店内はテーブル席のみで、中央の大きなテーブルに先客と相席になった。
レギュラーメニューはこちら。食堂だけあって、麺類、ご飯もの、定食などの食事類は豊富。


裏面はおつまみやドリンク。この充実ぶりは居酒屋と遜色ないでしょ。


この他、ホワイトボードや卓上にも、手書きの日替わりメニューがある。


まずは「びんビール(中) 赤星」650円を注文し、喉を潤す。
料理のファーストオーダーは、あれば絶対に食べる「餃子・焼」400円と、日替わりメニューから「もつ煮込み」400円を注文。
働いているのは、接客とドリンク担当の店主と、調理担当の料理長のふたり体制。
この日のお客さんは、私を含む飲み客が大半だったが、食事だけのが客もいた。

先に餃子が提供される。1人前6個でサイズは標準。


中身を凝視しなかったが、野菜より肉の風味を強く感じた。
ビールを飲み終え「ホッピーセット(白)」600円にチェンジした頃、もつ煮が登場。


大きめ野菜がゴロゴロ入るタイプで、そのままでも美味しいのだが、こちらのお店はいろんな調味料が置いてあるコーナーがあり、
そちらから七味と柚子胡椒(商品名は「ゆずとうがらし」)を借りて、煮込みに加えると、さらにウマさアップ。


個人的な意見だが、柚子胡椒無料のお店は良店が多い気がする。

追加したホッピー中を飲み終える頃、シメのお食事を注文。選んだのは「台湾ターミーメン」300円。


価格が一番安いからではなく(笑)、このあと別の店で飲む予定があったので、満腹になりたくなかった。
ターミーメン(担仔麺)は、調布の『台北飯店』でも食べたが、ご覧のとおり小さな丼で提供される。

※もつ煮の器よりひと回り大きい程度

塩ベースの清湯スープに、具材もモヤシは揚げネギ程度と、シンプルだがシメには最適の麺料理である。

青空食堂さんにはその後も、0次会で利用したり、友人と一緒に空が青い時間帯から飲んだりと、
ちょくちょく通っている。以下で、これまでに注文した商品を、いくつか掲載していこう。
ドリンクは、「ウーロンハイ」400円を頼むことが多いが、あるとき、常連らしき客が「チューハイ」を大ジョッキで注文していた。
すかさず店主に、「私も、ウーロンハイをあのサイズで作ってもらえますか」とお願いした。


追加料金をたずねたら「100円」だって。大ジョッキウーハイが500円で飲めるのは嬉しい。
焼酎はそんなに濃くないが、500円だからと調子に乗って飲み続けていると、私のように夕方18時台で撃沈するハメになるので注意しよう。

おつまみもいろいろ頼んでいる。
こちらは、メニュー表では赤字で記してあった、推奨商品(?)の「純レバ」600円。


浅草が発祥とされる、レバニラのように野菜を加えず、「純粋にレバーだけ」の料理だ。
一度揚げてから調理したのか、レバーはカリッとした歯触り。
続いては、こちらも赤字で表記されいてた「上州富岡名物 ほるもん(ちくわ)揚げ」1本100円。


群馬出身の店主曰く「富岡の名物」らしく、切り分けた竹輪にパン粉を付けて揚げたものだが、食感は確かにホルモン。
竹輪をパン粉とソースで食べた記憶はなかったが、なかなか美味しい。

こちらは、定食のオカズにもなる「油淋鶏」550円。


日替わりメニューから、「にんにく丸揚」350円に、


「手造りコロッケ」350円。こういう、お手頃価格の一品が豊富なお店はいいね。


ツマミ類はどれも、味濃いめ、盛り付け豪快、というか乱雑(失礼)で、「ザ・男の料理」という印象。
一方、お食事メニューはなかなか本格的。ある日、ツマミとシメを兼ねて、「五目あんかけ焼きそば」900円を注文したところ、
彩り豊かな具材が盛られた、見ただけでウマいとわかる一皿が登場。


海老、木耳、青梗菜など、歯応えのある食材がシャキっと炒められており、ウーハイとも好相性。
塩味のあんかけと絡む麺は、柔らかい部分とパリパリ部分の双方が楽しめる。


途中で長崎皿うどんのように、先述した調味料コーナーから借りた、「金蝶ソース」を加えてみた。


さらに、料理長は以前、別のお店でスパイスカレーを作っていたそうで、
こちらのお店でも、西八王子『あづまかん』と同様、土日だけスパイスカレーを提供している。


日曜夜に訪問した際、シメとしてスパイシーチキンと町中華の2種盛りを注文したが、残念ながらチキンは売り切れ。
なので冒険はせず、「町中華カレー」800円を選択。確かに中華屋さんのカレーっぽいビジュアル。


横アングルも撮影。お皿の向こうに見えるのは、店内本棚に置いてあった「美味しんぼ」だ。


あとからミニサラダもやってきた。


短時間で炒めたと思われる肉野菜と、とろみのあるカレーソースが食欲をそそる。
スパイスカレーにあえて町中華風を含めた、料理長のセンスが光るね。

群馬出身の店主に対し、料理長は島根出身らしいが、昨夏の甲子園では、早稲田実業と島根代表の大社が対戦。
その試合は、青空食堂さんの店内TVでも放映しており、その場にいた客は全員、地元国分寺の早実を応援していたが、
料理長はひそかに、大社の勝利を願っていたそうだ。アンチ早実の私も、自宅TVで大社を応援していたよ。
大社高校野球部の皆さん、早実を破ってくれてありがとう

今年に入り、反対側の北口にあった、国分寺の人気食堂『だるまや』さんが、残念ながら閉店。


上記貼紙を確認後、落胆した私は南口に移動し、青空食堂さんで慰めてもらうことに。
ちょうどお客さん不在の時間帯だったので、店主が客席でゴロ寝していた(笑)。
彼の前歴は小学校の教師(20年間!)らしいが、決して厳格ではなく、いい意味でフランクな方である。
また、店主は鉄道マニアらしく、店内壁には往年の特急列車の写真が多数掲示してあったりする。


この日の注文は、最初にウーハイ、続いてウーハイ大ジョッキ。
おツマミは日替わりメニューから、「ひとくち串かつ」100円と「うずら串」200円を1本ずつに、


「牛すじ煮込み」400円を注文。もつ煮とは違いスープが透明だ。


すじ煮はやや薄味に感じたので、煮込み類の味を引き立てる、柚子胡椒を再び加える。


このあと用事があったので、酔う前に食事でシメる。
平日だったためスパイスカレーはないので、レギュラーメニューの「バリ辛カレーライス」のミニカレー400円を頼んでみた。
店主曰く「ちょうど今できたところです」と告げられて、提供されたのがこちら。


ライスはお茶碗一杯分くらいあり、ミニというよりハーフサイズだ。

※横アングルのつもりだが、1枚目とあまり変わらないね

食べてみると、さっきの町中華カレーよりも確かに辛いが、ウマさも増しており、最近食べたカレーでは一番気に入った。
「辛い、けれどもウマい」と即たいらげ、「次回はミニではなく普通サイズ(800円)にします!」と店主に告げると、
「人気商品ですぐ売り切れるので、来る前に連絡してください」とのこと。その人気も納得のウマさであった。
こちらでは様々な料理を食べてきたが、イチオシはバリ辛カレーライスだ。料理長はカレー作りの天才かも。

カレーばかりホメてしまったが、麺類やチャーハンなど、未食の料理もたくさんあるし、他にもまだ当たりが隠れているはず。
メニュー豊富で、価格はお手頃、働いているふたりも朗らかで、早い時間から飲める。
青空食堂さんは、天井こそあるけれど、青空の下のように開放感がある、素晴らしいお店である。
だるまやさんの分まで、今後も通うつもりなので、店主さん料理長さん、よろしくお願いします。

おまけ
壁に貼ってある、「寝台特急と一緒に写る陽気な店主」の写真



青空食堂
東京都国分寺市南町2-16-19
JR、西武線国分寺駅南口から徒歩約1分(信号次第)
営業時間 11時~21時
定休日 火曜、その他年末年始
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今年も、ハヤシライスにもっと光を! その5

2025年02月08日 | カレー、ハヤシ
今回が5度目となる、ハヤシライス礼賛シリーズ。 過去分はこちら→1 2 3 4
礼賛なんて言葉、世界史で習った記憶がうっすらと残っているだけで、使ったのは人生初だ。

前回末尾で、「次回第5弾は、レトルトは避け、洋食店のハヤシを軸にしたい」「浅草や日本橋など(中略)に行かないと」と記したが、
私が住む立川市からは遠いので、今回も相変わらず、都内東側にある有名洋食店には足を運ばず、西側のお店ばかり。

まずは、このブログでも何度か名前を出している、西荻窪の深夜食堂兼酒場『最後に笑え』
ハヤシライスはレギュラーメニューではなく、私が最後に食べた下記画像は、今から7年前くらいのもの。


酔って入店したので、味をはっきり覚えていないが、美味しかったのは間違いない。
そして昨年末、久々にハヤシライスがメニューに登場したのをSNSで知り、お店に駆けつけた。
ブレ画像で申しわけないが、商品名は左段の上からふたつめ、「国産牛切り落としのハヤシライス」900円。


焼酎の無糖茶割りを何杯か飲んだあと、シメに作ってもらった。


ソースは濃厚でコクがあり、店主やお店の雰囲気と共通(?)。前回よりも牛肉が大きめで食べ応えがあった。
食堂兼酒場なので、ツマミとして頼む客もいるため、味は結構しっかりしているが、決してしょっぱ過ぎない。
近年は22時開店になり、なかなかシラフで行く機会がないが、たまには終電を忘れて、じっくり飲みたいね。
なお、今回は最後に笑えが唯一の都内店舗(杉並区)で、以降はすべて多摩地区かつ、拙ブログ初登場のお店ばかりである。

2軒目は小金井市・東小金井駅からすぐの場所にある、カレーとハヤシの専門店『高橋商店』。


上記画像の看板どおり、カレーもハヤシも650円と安価で、食事メニューはその2品と、「あいがけ」「お子様ハヤシ」のみ。


カツなどのトッピングも用意していないのは、それだけ味に自信があるに違いない。
カレーも気になったが、まずは「ハヤシライス」を単独で注文。
店主と思われる男性が、すぐにお皿にご飯をよそり始め、ハヤシソースをかけて完成。


お店インスタグラムによると「昔ながらの欧風カレーとハヤシライス」とのことだが、
食べてみると確かに、家庭で作るような、トロッとした歯触りの正統派ハヤシソースだ。
無論、プロの技術が秘められており、酸味と甘味がほどよくクリーミーで、
玉ねぎの歯触りや、お肉の大きさもちょうどいい。これで650円はリーズナブルだね。


先述のインスタグラムによると、今年の目標として「新メニューの追加」を挙げており、また近いうちに食べに行きたい。

3軒目はさらに西へと進み、西武線鷹の台駅を出てすぐの場所にある、小平市の『キッチンヌー』。


ご夫婦で営んでいるようだが、看板イラストのとおり、奥さんが厨房で調理をし、旦那さんがホール担当であった。
ハヤシライスは、「エビフライ付」など全6種類だが、他店と同様、私は「プレーン」1000円を選択。


お店HPによれば、「数種類のハーブをブレンドして煮込んだ」とのこと。数分後、旦那さんがハヤシライスを運んできた。


水平に盛られた美しいビジュアルで、食べる前からウマいのがわかる。


手書きの看板イラストなど、家庭的な雰囲気のお店だが、ハヤシソースの味は本格的な洋食店そのもの。
ハーブには気付かなかったが、ほのかな酸味と苦味があり、さらに、お肉の柔らかさには驚かされた。


硬めに炊かれたご飯とも好相性で、スプーンが止まらぬまま「ごちそうさまでした」。
会計時は、旦那さんと一緒に、厨房の女性シェフも挨拶してくれた。
ここで紹介した、近所の『ジュノン』とこちらは、鷹の台の二大洋食店として、地元民から支持を集めている。


4軒目は国立市から。国立駅近くの老舗喫茶店に、ハヤシライスがあったと記憶していたが、
残念ながら商品名が「ビーフストロガノフ」であった。見た目はハヤシと差がないんだけどね。
それでも、やはり駅近くに『kuniさん家』という食堂があり、そちらでは「ハヤシライス」を提供していたので訪問。
まずは、店外にあったメニューを拝見。ハヤシは1320円。


やや値は張るが、店主は長年のシェフ経験があるらしく、食堂風の内装で、本格的な洋食を提供している模様。
注文後、いかにも腕の良さそうな店主が炒め作業を開始。ここのハヤシは、煮込むのではなくソテータイプだ。
ひと通り調理を終えると、今度は何かを素早くスライスし始め、その後すぐに「お待たせしました」とハヤシライス一式が登場。


メインの他、サラダと豚汁が付く。店主がスライスしていたのは、サラダの飾りの人参だったようだ。
ハヤシだけアップ。今回紹介してきた3皿よりも、ソースの色が黒い。


まずはひと口食べてみると、一瞬「ナポリタン!?」を思わせ、すぐにビターな香りがやってくる。
ナポリタンを思い浮かべた理由は、玉ねぎ、ピーマン、マッシュルームなど、共通の食材がソテーされていたからだ。


お肉は、小ぶりなのがたくさん入っていたが、煮込みタイプよりも当然、やや硬く感じた。
立川の洋食店『にゅうとん』でも感じたが、ソテータイプのハヤシは、デミグラスソースに具材を絡め短時間で仕上げるためか、
酸味や甘味などよりも、苦味がダイレクトに伝わるが、既出した炒め玉ねぎなどとの相性は悪くない。
あと、豚汁が意外と具だくさんなのが、食堂っぽくて好感が持てるし、サラダも付いて1320円なら、決して割高でもないね。


ハヤシ以外にも気になる料理があるので、こちらには近いうちに再訪するつもりだ。

そして最後のひと皿は、地元立川市から。「立川 ハヤシライス」でネット検索しても、
さっき名前を出した『にゅうとん』以外は、既に閉店した店や、現在はハヤシを置いていない店が表示されるのだが、
ウインズの先にある、訪問経験はないが存在だけは知っている、洋食店『トスカーナ』を調べたところ、
ハヤシライスを提供していることが判明。行ってみることにした。

ディナータイムは店内暗く、カップルや団体客ばかりで、ひとり客は私くらい。
メニューブックを確認すると、ハヤシライス単品が見当たらず。店員さんにも聞いてみたが、単品はないとのこと。
なので、ハヤシ礼賛シリーズの規則に反するが、「カツハヤシのM」1350円を選択。メニューはすぐに下げられたので撮影できず。
サイズはS、M、大盛り、Lの4種類ある模様だが、Lはデカ盛りでユーチューバーが挑戦するレベルだとか。
カツの揚げ時間を要するため、少したってからの提供となった。


横アングルも撮ってみたが、量自体はM=標準サイズ。福神漬けもあるのでカツカレーみたい。


お店HPによると、デミグラスソースは「60年以上継ぎ足し続けた特製」で、期待しながらスプーンを口に運んでみると、
バカ舌の私には、60年間の重厚な歴史がわからず(泣)、クセや苦味はなく、まろやかで食べやすい、としか書けない。
具材はお肉が少々あったくらいで記憶になく、カツは厚さも味も普通。揚げたてのはずだが、温かくないような…?


無論、味に不満はなく、残さず食べ切った。もっとも印象に残ったのは、やはりソースであった。
こちらのお店は、食べログでは「イタリアン」扱いされており、注文するならばピザやパスタだったかな。

以上、今回も5種のハヤシライスを食べてきた。
冒頭でも触れたが、ハヤシの名店といえば、浅草などだいたい東京の東側にあるのだが、そういうお店は、他の誰かが既に投稿済みだろう。
拙ブログはあえて、多摩地区など東京西側に存在する、隠れた名店のハヤシライスを紹介したいと考えている。
今年も引き続き、ハヤシライスに光を当てるべく頑張るので(←ただ喰うだけだが)よろしく!
コメント (2)
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駅至近の隠れ家風酒場 分倍河原『花まる』

2025年02月04日 | 居酒屋・バー
以前も書いたが、自分が気に入った居酒屋のマスターから教わる、おススメの同業店はほぼハズレがない。
昨年、行きつけの某居酒屋の店主さんから、「分倍河原駅出てすぐの場所に、おでんで飲める良店がある」と教えてもらい、
数日後に分倍河原へ行ってみたところ、確かに駅至近の距離に、看板に「おでん」と記載されている居酒屋があったが、
その隣にも、おでんを出しているお店があり、屋号を記憶していなかった私は立ち往生。ちゃんとメモっておかなきゃダメだな。
片方は、店内明るく活気ある印象の居酒屋で、もう一方は、店内照明は抑えているが、渋い雰囲気のお店。
私が選んだのは、ひとり客でも入りやすそうな後者のお店で、屋号は『花まる』

※上記画像はお店インスタグラムより拝借

後日、居酒屋店主に確認したところ、教えてくれたお店もこちらであった。

入口で、女性店員さんに「いらっしゃいませ、お靴を脱いでお入りください」と声掛けされる。
店内に入ると、畳フロアに座布団が敷いてある。和の内装でなんだか落ち着く。
掘りごたつ式のカウンター席に案内されたが、団体用のテーブル席も3つある。
内観を見てほしいが、いつもお客さんがいるので撮影できず。気になる方は「府中 花まる 内観」で画像検索を。

着席するとおしぼりが提供され、最初のドリンクは、「ホッピー白」セット495円を注文。


お通しは推定300円で、上記は苦手なトマトか梅干しを使用した「なにか」だったので、食べられなかったが(たぶんイチゴではない)、
毎回、手間がかかった小鉢を出してくれる。たとえば、ナルトが入った野菜の煮物や、


こちらは茹でたワンタンに、ネギと食べるラー油のような調味料をかけたもの。


このスパゲティサラダは、レギュラーメニューにしてほしいウマさだった。


壁いっぱいにメニュー札が貼ってあるが、卓上にも手書きのメニューがある。
また、私の座った席からは、厨房内のおでんの大鍋が見え、食欲をそそる。
さっそく、おでんの「牛筋」「がんも」「玉子」と、看板に【串揚げ】とあったので、「玉ねぎ」「キス」「ニンニク」も注文。
以下で、2度目の訪問で撮影した、卓上メニューを掲載していく。
まずはおでんメニュー。1個132~385円の単品注文も可能で、春夏秋冬提供している。


こちらは揚げ物やチーズ料理など。「串揚盛り合わせ」770円のところに“単品でもどーぞ”と記されているように、


壁には串揚げの単品メニューが掲示してあり、私はそこからさっきの3品を選択した。価格はひとつあたり132~275円と安価。
さらには、魚、野菜、納豆・豆フなどもあり、この他に、日替わりの黒板メニューも用意されている。


続いてはドリンクメニュー。ビール、サワー、カクテルなどの定番に、


焼酎や日本酒も揃っている。やはりおでんには、熱燗か焼酎のお湯割りだよね。私は即酔うので遠慮しておくが(苦笑)。


まずは、大鍋から盛られたおでんが登場。牛筋はネギ入りで、お皿を分けてくれた。


出汁は濃すぎず、ちょうどいい塩梅。左側の器は、牛筋の旨味が加わりさらに美味しい。
続いて、串揚げ3種が登場。左から玉ねぎ、キス、ニンニクだが、それぞれの価格は覚えていない。


串カツ専門店のような細かいパン粉で、サクサクと食べられる。私の好きなニンニク揚げもホクホクだ。
「おかわり焼酎」ことナカ220円をお替わりし、さらに「ウーロンハイ」440円を飲み終えたところで、
こちらに来る前に他のお店で飲んできたので、お会計をお願いした。
最初に声掛けしてくれた女性が店主のようだが、お会計はもちろん、調理、接客、洗い物などもすべてひとりでこなしている。
後日、もうひとりの女性バイトも見かけたが、私の訪問時は大半がワンオペ。
終始忙しそうなので、会話はできなかったが、注文時は笑顔で応対してくれたし、
安くてウマいお酒とおツマミ、さらに落ち着く内装や、分倍河原駅から徒歩約10秒という好立地も気に入り、
以後もちょくちょく通っている…のは、既にお通しの数々を紹介しているので、書くまでもなかったか。

余談だが、花まるさんがある場所の奥には、だいぶ前に紹介した洋食店『ハッスル』もある。
お店データは「駅から徒歩約20秒」と記したが、店舗は二階にあり、階段を上る時間を忘れていたので、徒歩30秒に修正しておいた。

以降では、その後に頼んだ料理を掲載していく。おでん各種もたびたび注文しているが、そちらは省略。
お酒は3度目くらいの訪問時に、「キンミヤ」ボトル2200円を入れて、飲ませてもらっている。この日のお通しは菜の花の和え物。

※外ホッピーや、氷セットの価格は忘れた

キンミヤは、よくある720mlサイズではなく、900mlなので2200円はお得だ。

お子ちゃま口の私だが、たまには「酒の肴」的な商品も頼む。こちらは、黒板メニューの「鮭の西京焼き」で、価格はたぶん6~700円くらい。


私は女将さんと呼んでいる、女性店主が料理上手なので、普段は食べない焼き魚も美味しくいただいた。
ここからは、普段の私らしい料理(笑)が続くが、大人も子供も食べて満足できる逸品ばかりだ。
まずは、居酒屋の定番メニュー鶏の唐揚げ。「おひとりならハーフの方が…」とおススメされたので、「鶏唐ハーフ」385円を頼んだら、
串揚げと同様、細かい粉で揚げられた唐揚げが、5個もやってきた。普通の「鶏唐揚」660円は10個らしい。


味付けは控えめの油っこくない唐揚げで、5個でもじゅうぶん満足できた。
こちらは「チーズオムレツ」638円。ケチャップではなくソースがかかっていた。


中から出てくるとろ~りチーズが、ソースと意外に合うのが面白い。


女将さんは揚げ物が得意なようで、コロッケ類も当然美味しく、常連さんにも人気らしい。
先に、「ポテトコロッケ」275円と、「クリームコロッケ」330円を注文。1個ずつ頼めるのが嬉しい。


右側のポテトコロッケには、ソースを付けていただき、


左側のクリームコロッケは、そのまま食べた。どちらも間違いのないテイスト。


唐揚げハーフや、コロッケ1個からの注文を認めてくれるなど、ひとり客への配慮がありがたいね。

別の日には、コロッケトリオ最後のひとり・「カレールーコロッケ」330円も注文した。
まずは、黒板メニューの「ポテトサラダ」をいただく。価格は400円くらいだったかな。


自家製と思われるサラダに舌鼓を打った数分後、カレールーコロッケも登場。


カレーはかかっているのではなく、中に入っており、小さく切ったじゃがいもも入っている。


その直後、せっかくなので、コロッケトリオをまとめて追加注文。


ふたつに割って撮影し、「ウマいウマい」とパクついた……以降の記憶がなく、気付いたら立川市の自宅で寝ていた。


この日は、花丸さんが2軒目で、1軒目の店でもそこそこ飲んでおり、酩酊状態で入店していた。
酔って迷惑をかけたか不安になり、翌日、女将さんにお詫びしに行ったが、2ヶ月ほど店内での飲食を自粛していた。
その後、特に問題はなかったと判明(たぶん)し、つい先日、友人と一緒に訪問。
入口で、「以前泥酔した正田ですが、大丈夫ですか」と確認すると、女将さんも「どうぞどうぞ」と迎え入れてくれて、ひと安心。

ふたりなので初めてテーブル席に座り、いつものようにキンミヤボトルをホッピーなどで割り、
昆布を含めると全9品あった、おでんの「盛り合わせ」825円、


串揚げ各1本ずつ(ニンニク、うずら、紅生姜)、


そして、日替わりメニューにあった、「チーズリゾットコロッケ」550円を注文。コロッケ類はすべて食べておかなくては。


最初からソースがかかった、小さめサイズが3個。中にはチーズとライスがあり、確かにリゾット風だ。


友人が、いかにもツマミらしい「もろきゅう」385円を追加したところ、しっかり包丁細工が施された一品が出てきた。


繰り返すが、女将さんはワンオペなのに、仕事に手抜きがない。

記憶をなくしたときは、個人的な理由で不機嫌な状態で入店したため、悪酔いを心配していたのだが、
ポテサラやコロッケ3種、なにより女将さんの明朗な応対で、機嫌を直したのだろう。
実際、近くの初めて会った客に、「元気出しましょーよ!」などと声掛けしていたらしいし。人見知りのオレが!?
この日は、ほろ酔い状態でお会計を済まし、「また来ます」と告げてお店を出た。

女将さんに、いつから営業しているのかたずねたところ、「今年で18年目」と教えてくれた。
やや目立たないエリアにあるとはいえ、花まるさんの存在に、長年気付かなかった自分が悔しい。
おツマミ豊富で、ひとり客も安心して飲める、駅至近の隠れ家風居酒屋として、今後もぜひ通い続けたい。
なお、泥酔者など女将さんを困らせるような客は入店禁止である。「お前が言うな」と怒られそうだが。



居酒屋 花まる
東京市府中市片町2-21-17
JR、京王線分倍河原駅から徒歩約10秒
営業時間 17時~23時 22時ラストオーダー
定休日 日曜、その他不定休
※不定休などの情報は、お店インスタグラムでご確認を
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