「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

鈴与の厚顔、県の傲慢

2007-08-08 22:53:48 | 日記
静岡空港でリージョナル航空事業に参入予定の鈴与の社長が読売新聞の取材に答えた。
静岡空港の着陸料の減免を求めていくという。
鈴与は静岡空港運営会社に出資している企業の一つ。
着陸料は県がその運営会社に支払う委託料の原資で、着陸料が不足すれば税金で補填するしかないものである。
すなわち、需要予測も見込み外れの公算大で、着陸料の大幅な不足が見込まれる中での鈴与の主張は、税金(又は運営会社出資企業の努力)で鈴与を援助してくださいといっているのと同義である。
全く厚かましい。
県民に恩返しのつもりだとか他の運営会社の迷惑にならないようにとか言っておきながらこのありさま。
浜松市行財政改革推進審議会(昨年10月29日)で鈴木修・スズキ会長が補助金に頼る意識を「こじき根性」と表現したが、鈴与はまさにこれに当たろう。
県内の地方別の気質を現すのに、「駿河乞食、遠州泥棒、伊豆の飢死」と良く例えられるが、地でいったのか。
税金に頼りながら「4,5年間様子を見て、ダメだと思ったらやめる」というのもあまりに無責任だ。


「枠組みに異議相次ぐ」との一面の大見出しだったのが地元の伊豆新聞の西伊豆町での合併説明会の記事。
全国紙では読売新聞も記事が掲載されていたが、そこで「町民の生活圏は伊豆市など北に向いている。南の下田市などではない」との質問に、県は「生活圏で西伊豆町と一体感があるのは松崎町。そのうえで合併相手を考えると南伊豆町や下田市になる」と答えているが、前段の一体感の認識も多少違和感があるが、仮にそれを前提としても後段に結びつくのには何の合理性もなく飛躍している。
単に県の出先機関の所管区域に一致してるという住民不在の認識を露呈したに過ぎない。
西伊豆町にとっても、北方面と合併の方向ならば道路等のアクセスも北に充実するだろうが、南方面との合併となれば、わざわざ、伊豆市が他市の西伊豆町方面のために何かをしてくれると期待するのは無理があるというものだ。
今後の地域の発展にとってベストな選択はと住民が考えることを正しい情報でサメ[トするのが県の役割というものであろう。
そもそもが、合併は市町の、また、そこに住む住民の意思が重要で、それが尊重されるべき性質のもの、上からの押し付け的な手法で進めるべきものではない。
まして、県がこの先いつまであるかわからない中で、将来の便宜というような変なリップサービスはすべきでない。
西伊豆町、さすが知事を出した町だけあって意識が高い。
現行地方自治法上は、都道府県と市町村は上下の関係ではなく横並びの関係である。
住民に最も近い自治体としての自負をもって、市町は県に対してもっと言うべきことははっきり言うべきを期待したい。