「清澄白河」駅は、隣接する街「清澄」と「白河」の町名を合わせたものだ。
江戸時代、由緒ある寺町。水と緑に恵まれ、何と言っても、森に囲まれた「清澄庭園」は、名園として知られている。
隅田川からの水路とともに発展を遂げてきた。
江戸時代には運河が整備され、江戸の物流の拠点でもあった。現在も運河や運河跡を整備した公園や道路などが見かけられ、その面影を感じることができる。
「富岡八幡宮」の祭礼は「江戸三大祭」の一つ。中でも3年に一度の大祭は深川が最も盛りあがる時で、真夏に神輿と担ぎ手を水で冷やしながら進むため、「水かけ祭り」とも呼ばれている。
清澄・白河町に清澄橋通りが横切る
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「富岡八幡宮例大祭」は、江戸三大祭りの一つと云われ、富岡八幡宮の例大祭本祭り(3年に一度)最大 の山場
「神輿連合渡御」では、 54基の神輿が隅田川両岸の 江東、中央両区の氏子町内約8kmを練り歩く。
「清澄庭園」は、元禄期の豪商「紀伊國屋文左衛門」の屋敷があったと伝えられ、享保年間には下総関宿藩主「久世氏の下屋敷」となり、
庭園が築かれたと推定され、1878年、荒廃していた邸地を「三菱財閥創業者の岩崎弥太郎」が買い取り、三菱社員の慰安と賓客接待を目的とした庭園の造成に着手。
1880年に竣工し、深川親睦園と命名。
三菱社長の座を継いだ岩崎弥之助は庭園の泉水に隅田川の水を引き込むなど大きく手を加え、1891年に回遊式築山林泉庭園としての完成を見た。(入園有料)
碁盤の目の様に堀が
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深川・平野一丁目に 「滝沢馬琴誕生の地」の碑がある。滝沢馬琴は、長編・「里見八犬伝」を書いた。
1814年に刊行が開始され、28年をかけて1842 年に完結、全98巻、106冊の大作である。
7歳で発句を詠んだらしい。また9歳で父が亡くなり、10歳で家督を継ぎ、17歳の時に句号、馬琴と言ったと云う。
30歳のころより馬琴の本格的な創作活動が始まり、読本「高尾船字文」は馬琴の出世作となった。
この辺を「深川」と云う
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日蓮宗 山号妙運山「円院」は、 江戸出開帳で知られる深川浄心寺の塔頭。1668年の開山。
古くから伝えられる“歯神さま”は、かつて歯ブラシを持ってお参りにくる子供達が多かったと云う。
相撲界の高砂一門の祖、初代高砂浦五郎が眠られている。
円院 清澄庭園
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「深川江戸資料館」は、江戸時代の深川の街並みを展示。1986年(昭和61年)に開館している。所在地は、江東区白河一丁目。
江東区立の江戸時代に関する資料等を収集、保存と、 江戸時代(天保年間頃)の深川佐賀町の街並みを再現し展示、
劇場、ホールも備えた文化施設。
資料館前 館内に
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江東区森下町と云えば、現在、住宅地、商業地となったが、以前、地域にはかつてドヤ街が存在し、日雇い労働者が多く暮らし、森下三丁目にある木場公共職業安定所深川労働出張所では、現在も労務者の手配を行っている。
深川労働出張所の周囲にはビジネスホテル街があるが、これはかつての簡易宿泊所が姿を変えたもの。
地名の由来は、江戸初期に深い森があったためという。
浜町から新大橋を渡ると「森下」・菊川・住吉へ
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「深川神明宮」1596~1614年に摂津国(大阪府)の「深川八郎右衛門」ほか6人が新田を開拓し、八郎右衛門の姓をとり深川村と名づけられたとある、深川村発祥の地。
八郎右衛門は持地内の小祀に神明を勧請したと伝えられ、これが「深川神明宮」。
現在の新大橋・常盤・高橋・森下・猿江・住吉あたりの開拓が進み、八郎右衛門は代々名主をつとめた。
深川七福神のひとつ(寿老人)として地域に鎮座、
深川神明宮で参拝 お祭りは富岡八幡宮と同時
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「由来記碑」には、(平成9年)
今カラ凡ソ四百余年ノ昔深川ノ地ハ、葦ノ茂ル三角洲で住ム人モ無カッタ ソノ頃深川八郎右衛門ト云ウ人ガ一族ヲ引連レコノ一帯ヲ開拓シタ八郎右衛門ハ敬神ノ念篤ク、崇敬スル伊勢皇大神宮ノ御分霊ヲ奉齋シテ、開拓民ノ福祉ト当地ノ発展ヲ祈願シタノガ深川神明宮ノ初メデアル ヤガテ徳川家康公ガ江戸ニ入府、慶長元年当地ヲ巡視シ八郎右衛門ヲ召シテ地名ヲ尋ネタ 未ダ住ム人モ少ナク地名モ無キ由答エルト、家康公ハ八郎右衛門ノ姓「深川」ヲ以テ地名トセヨト命ジタ 深川ノ地名ノ起コリハ、神明宮ノ鎮座スル実ニ此ノ地ナノデアル
爾来深川ノ地ハ江戸ノ繁栄ト共ニ発展シ、当宮モ「深川総鎮守神明宮」ト称エラレ、多クノ崇敬ヲ集メルコトトナッタ ソノ間ニハ震災戦火ノ大キナ災禍ガアッタガ、氏子万民ノ赤誠ヲ以テ昭和43年(1968)ニ御社殿御造営モ成リ、衆庶ノ崇敬益々旺ンデアル、、、、、。
手水舎 拝殿 深川七福神寿老神
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日本画家「伊藤深水」は、1898年東京深川に生まれる。 1907年 小学校3年で中退、以後は看板屋に奉公し住み込みで働く。 1908年 職工となり東京印刷の活字工になる。日本画家の中山秋湖に日本画を習う。 1911年 鏑木清方へ入門。「深水」の号を与えられ、夜間学校で苦学しながらも精進する、14歳。 1912年‐第12回巽画会展に「のどか」が初入選。 1913年 巽画会1等褒状。 1914年 再興第1回院展に「桟敷の女」が入選、東京印刷を退社する。 1927年 大井町に深水画塾設立。 1935年 料亭「勝田」の女将であった勝田麻起子との間に雪会(後の朝丘雪路)をもうける。 1943年 召集され海軍報道班員として南方諸島へ派遣、外地で4000枚ものスケッチをする。
1945年 長野県小諸市に疎開。 1948年 「鏡」で第4回日本芸術院賞受賞。 1949年 鎌倉に転居。
1958年 日本芸術院会員に推挙。 1972年 癌により没 享年74。
日本画家伊藤深水
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次回は、墨田区両国へ。
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