まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

毛糸玉/雑句雑感Ⅳ~プロローグ3の終わり(その317)

2015-01-23 07:27:57 | 雑句雑感Ⅳ
冬薔薇一心腐乱といふ言葉  三寒四温人間の首ごろんとあり  いっぺんに年改たまるアレッポの空  神のいない神田神保町暮早し   泥から生まれ泥に帰りし寒暮かな   布団干す大日本帝国短命なり  寒茜男娼二人撃たれけり  雪明り「戦争をください」の落書あり  捨てられてもまだ生きている毛糸玉  ストーブの爆ぜて老犬寄せつけず

初暦/雑句雑感Ⅳ~プロローグ3の終わり(その316)

2015-01-22 08:41:20 | 雑句雑感Ⅳ
殉教の日の続きをり初暦  初暦岩戸開きの日はないか  正岡子規はまだ生きている初暦  初暦みんなで捲れば怖くない  身代金は2億ドルなり初暦  どこまでが日本の空元始祭  古本屋パールハーバーの日は半値なり  日本の冬なり大艦巨砲主義  日本のAKB48淑気満つ  初刊本の急騰春は遠からじ  

冬ではない冬/2020東京五輪に向けて思う~プロローグ3の終わり(その315)

2015-01-21 23:23:05 | 日記
昨日が大寒だったが翌日の今日の方が断然寒い。終始どんよりとした天気が続き、日中6度までしか上がらなかった。明日も全く同じ状態が続く。今夜は氷点下まで下がり、まだこれから早朝まで室内での仕事が待っている。当然エアコンは点けっ放しだが、28度でもまるで効かない。明日は新たに2ヶ所の通院の開始日である。早目に済ませて少し足を延ばしてみたい。  イスラム国に冬ではない冬がある  まほろば

たんぽぽのぽぽ/雑句雑感Ⅳ~プロローグ3の終わり(その313)

2015-01-20 04:33:01 | 雑句雑感Ⅳ
たんぽぽ翔ぶここからは日本の空  たんぽぽを毟っていまも毟りをり  たんぽぽを毟ればこの世は空となり  たんぽぽや放火犯にも母がいた  黄たんぽぽ八百屋お七の出自とは  たんぽぽをぽぽちゃんと呼ぶ赤児あり  たんぽぽのぽぽは解体新書にあり  たんぽぽとちんぽぽの空酷似せり  たんぽぽは己れをぽぽと知らぬはず  たんぽぽのぽぽ肉のまま昇天す

火事/坪内稔典のベスト3~プロローグ3の終わり(その312)

2015-01-20 02:46:04 | エッセー・評論
『坪内稔典の俳句』(創風社出版)の刊行にあたり、同氏が代表を務める俳句会員誌【船団】で全会員を対象にベスト3句を選出することになった。昨日私にも通知が到着し、早速ネット上で見直してみた。私が選んだのは次の通り。どれもよく言われるユーモアなどとはかけ離れた突出した情況句となっている。感想は別項で・・。

たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ
桜散るあなたも河馬になりなさい
飯噴いてあなたこなたで倒れる犀