神様が魔法を使うときにはいつもお天気だ。
「大川村って日本で一番人口の少ない村(離島を除く)に、川上さんってご夫婦がいてね」
今回の旅の前に友からなんとなく聞いていた。
「ヤギがすごいの。中国雑技団並みの芸をするの」
水を飲んでいる牛を、もう水牛という友だ。
中国雑技団並みのヤギ!?一体どんなヤギだろう?
大川村は土佐町から車で40分くらい。
どうしよう。どうしよう。と、大人たちが話していると、
「いったらいいがぁ!」
元気な声。泊めていただいたお宅の1年生の男の子だ。
よし!行こう!大人たちの気持ちも一気にアップ!!
それからは、車に揺られて山道をいく。
早明浦ダム脇のクネクネ道。
箱根の山の中で産まれ育ったわたしである。
山が迫る感じが懐かしい。
そして、大川村役場などのある大川村銀座?からさらに10キロもゆくと、川上さんご夫婦の家に到着。
家
というか、このあたりなら農園なのか、いや、芝桜が咲き誇る庭園というか、ヤギの匂いが漂い、ニワトリの鳴き声が始終聞こえる様は動物園か。
とにかく、個人宅、というよりはずいぶんオープンな佇まいである。
ご夫婦にこんにちはとご挨拶。60歳前後のご夫婦である。
どうぞどうぞと、敷地の斜面を登って、展望デッキみたいなところを目指す。
斜面に石垣。の合間に芝桜。
わたしが子供の頃、父が庭をいきなりロックガーデンにした。
山から石を運んできて、毎日毎日積み上げて、間に草花や植木を植えていた。
「川上さん。
これ、お作りになったんですよね?」
(まだあの頃、30代だった父だって、相当しんどそうにやっていたんですよ。
それを、こんな規模で、このお年で作っちゃったの!?)
ご主人の文人さんは
「うん。そう。」
何気なく答えたけど嬉しそう。
更に登ると小屋がある。
話しているうちに、これも自作とわかる。
えっ!水平とるのだけでも相当大変なはず!!(わたくしも遺跡発掘のお仕事の時、測量するのに水平とる。)
しかも、話しているうちに、一人で作ったとわかる。
柱を一人で、垂直に土台の石の上に立てる。
本当にそれはすごいことなのだ!
「一人しかおらんからねぇ。支えながら立てれば、できるよ。」
えーっ!!
単管組むのだって、歪まないように絞めるのが、どんなに大変か、わたし、知ってるよ!川上さん!!!(わたくし発掘現場で苦労したんである)
もう、そこで川上教に入信。
「いやぁ!せっかく生きてるんだから、楽しまないと!!」
うわぁ!教祖様の御言葉だぁ!!
それから、川上さんはあたり周辺を案内してくれた。
近くの川で子供たちは釣りをして、川上さんの山菜講義をうけた。
キラキラお日様が輝いて、新しい木の芽がコバルトブルーに輝いている。
人口が日本一少ない(離島除く)村。
なんにも、ない?
いや。むしろ、全部ある。
いらないものがないだけだ。
それから、奥様の千代子さんに噂のヤギの芸を見せてもらった。
肩たたき、という芸で、ヤギのクロちゃんが千代子さんの細い肩をドスドス叩くので、ちょっと心配になった。
真剣に、ユーモアをやる方々なのだ。日本一人口が少ない村(離島除く)での生活がユーモアというしなやかさを育んだのか。それとも川上さんご夫妻が天から与えられた才能か。
さようならをするときに、何回もクロちゃんが鳴いてくれた。
高知に入ってからは、ずっとどんより雲だったのに、川上さんちを訪れてからは、晴れ!!
天晴れ!!
あああ!どうしよう!!
わたし、きっと、ここに帰ってきたくなっちゃうなぁ。すぐに!!!
「大川村って日本で一番人口の少ない村(離島を除く)に、川上さんってご夫婦がいてね」
今回の旅の前に友からなんとなく聞いていた。
「ヤギがすごいの。中国雑技団並みの芸をするの」
水を飲んでいる牛を、もう水牛という友だ。
中国雑技団並みのヤギ!?一体どんなヤギだろう?
大川村は土佐町から車で40分くらい。
どうしよう。どうしよう。と、大人たちが話していると、
「いったらいいがぁ!」
元気な声。泊めていただいたお宅の1年生の男の子だ。
よし!行こう!大人たちの気持ちも一気にアップ!!
それからは、車に揺られて山道をいく。
早明浦ダム脇のクネクネ道。
箱根の山の中で産まれ育ったわたしである。
山が迫る感じが懐かしい。
そして、大川村役場などのある大川村銀座?からさらに10キロもゆくと、川上さんご夫婦の家に到着。
家
というか、このあたりなら農園なのか、いや、芝桜が咲き誇る庭園というか、ヤギの匂いが漂い、ニワトリの鳴き声が始終聞こえる様は動物園か。
とにかく、個人宅、というよりはずいぶんオープンな佇まいである。
ご夫婦にこんにちはとご挨拶。60歳前後のご夫婦である。
どうぞどうぞと、敷地の斜面を登って、展望デッキみたいなところを目指す。
斜面に石垣。の合間に芝桜。
わたしが子供の頃、父が庭をいきなりロックガーデンにした。
山から石を運んできて、毎日毎日積み上げて、間に草花や植木を植えていた。
「川上さん。
これ、お作りになったんですよね?」
(まだあの頃、30代だった父だって、相当しんどそうにやっていたんですよ。
それを、こんな規模で、このお年で作っちゃったの!?)
ご主人の文人さんは
「うん。そう。」
何気なく答えたけど嬉しそう。
更に登ると小屋がある。
話しているうちに、これも自作とわかる。
えっ!水平とるのだけでも相当大変なはず!!(わたくしも遺跡発掘のお仕事の時、測量するのに水平とる。)
しかも、話しているうちに、一人で作ったとわかる。
柱を一人で、垂直に土台の石の上に立てる。
本当にそれはすごいことなのだ!
「一人しかおらんからねぇ。支えながら立てれば、できるよ。」
えーっ!!
単管組むのだって、歪まないように絞めるのが、どんなに大変か、わたし、知ってるよ!川上さん!!!(わたくし発掘現場で苦労したんである)
もう、そこで川上教に入信。
「いやぁ!せっかく生きてるんだから、楽しまないと!!」
うわぁ!教祖様の御言葉だぁ!!
それから、川上さんはあたり周辺を案内してくれた。
近くの川で子供たちは釣りをして、川上さんの山菜講義をうけた。
キラキラお日様が輝いて、新しい木の芽がコバルトブルーに輝いている。
人口が日本一少ない(離島除く)村。
なんにも、ない?
いや。むしろ、全部ある。
いらないものがないだけだ。
それから、奥様の千代子さんに噂のヤギの芸を見せてもらった。
肩たたき、という芸で、ヤギのクロちゃんが千代子さんの細い肩をドスドス叩くので、ちょっと心配になった。
真剣に、ユーモアをやる方々なのだ。日本一人口が少ない村(離島除く)での生活がユーモアというしなやかさを育んだのか。それとも川上さんご夫妻が天から与えられた才能か。
さようならをするときに、何回もクロちゃんが鳴いてくれた。
高知に入ってからは、ずっとどんより雲だったのに、川上さんちを訪れてからは、晴れ!!
天晴れ!!
あああ!どうしよう!!
わたし、きっと、ここに帰ってきたくなっちゃうなぁ。すぐに!!!