と、言うような壮大な旅をゴールデンウィークにやっていた末っ子とわたしである。
いつもと変わらぬメンバーで一台の車にのりこみ、いつもの調子で進み、いった先でも懐かしい人々と再会したので
なんだか、すっかり、友のお引っ越しというシチュエーションを忘れていた。
正確に言うと忘れていたわけではないが、
感覚的にわからなかったのである。
いよいよ、お別れというとき、小学三年の友の子に秘密の話を、しようと近寄ると、
「ヤギくさっ!」
と、引かれた。
昼間のクロちゃんの匂いが、自分のシャツに染み付いているなぁとは知っていた。
知っていたけど、なんか、これもいいかなと思ったのだ。
そして、
なんだかあっさり、バイハーイと、
わたしたちは夜行バスに乗り込んだ。
それで、夜行バスではカーテンが閉められ、灯りも消灯したまま進んだので、気づいた時には、足柄サービスエリアのトイレ休憩。
遠い、というのが最後まで感覚的にわからない旅だった。
そしてやっぱりまだ、友が遠いところに引っ越してしまったというのが感覚的にわからない。
距離は二次的なものなんじゃないかな。
でも、それってとても、すてきな事だと思う。
結局わたしは出合う人みんなに大切にしてもらって、距離感が消滅しているのだ。
ああ。誰しもが、日本中に、世界中に、帰りたい場所があったなら、これ世界平和の極意だなぁ。
わたしも出合った人を、大切にしなくっちゃなぁ。
しみじみ。
いつもと変わらぬメンバーで一台の車にのりこみ、いつもの調子で進み、いった先でも懐かしい人々と再会したので
なんだか、すっかり、友のお引っ越しというシチュエーションを忘れていた。
正確に言うと忘れていたわけではないが、
感覚的にわからなかったのである。
いよいよ、お別れというとき、小学三年の友の子に秘密の話を、しようと近寄ると、
「ヤギくさっ!」
と、引かれた。
昼間のクロちゃんの匂いが、自分のシャツに染み付いているなぁとは知っていた。
知っていたけど、なんか、これもいいかなと思ったのだ。
そして、
なんだかあっさり、バイハーイと、
わたしたちは夜行バスに乗り込んだ。
それで、夜行バスではカーテンが閉められ、灯りも消灯したまま進んだので、気づいた時には、足柄サービスエリアのトイレ休憩。
遠い、というのが最後まで感覚的にわからない旅だった。
そしてやっぱりまだ、友が遠いところに引っ越してしまったというのが感覚的にわからない。
距離は二次的なものなんじゃないかな。
でも、それってとても、すてきな事だと思う。
結局わたしは出合う人みんなに大切にしてもらって、距離感が消滅しているのだ。
ああ。誰しもが、日本中に、世界中に、帰りたい場所があったなら、これ世界平和の極意だなぁ。
わたしも出合った人を、大切にしなくっちゃなぁ。
しみじみ。