メキシコ人のお友達が、小田原に立ち寄るからと、お友達のリエさんに声をかけていただいて、メキシコ娘と二人で会いに行った。
彼は世界を旅して回っているらしく、小田原城の石垣の前の空間に、空気で膨らむマットに寝ながらくつろいでいた。
そこは、木陰で、確かに居心地が良かった。
旅慣れてる人は、猫みたいに、居心地の良い場所を探し出す本能が発達しているのかも。
リエさんと、わたしたちと、ホセさんは、そこがリビングみたいな気分でたわいもない話をした。
お城の二の丸広場は、ポケモンゴーのなんとかスポットになっているらしく、
たくさんの人が、スマホをみながら、佇んでいて、とても奇妙な光景だった。
ホセさんと娘は、スペイン語で、
リエさんは、英語で、
わたしは日本語しかできないので日本語で。
でも、なんか、分かり合うのが、毎度の事だ。
ホセさんは、朝4時に横浜の漫画喫茶から自転車でやってきた、と、言って、頬が日焼けしているのを気にしていた。
行く先々の国で、身体にタトゥーを入れている、と、言って、身体中のタトゥーの説明をしてくれたけど、
どれもなんだか、コミカルで笑えた。
けれど、日本の温泉に、入れない、
タトゥーをしている僕はメキシカンマファアだよ。と、言う目がチャーミング。
これからの、日本の旅のプランを聞いたら、とても楽しそう。わたし、国内も全然旅した事がない。
ええなあ。
やばい、やばい。
近頃のわたしは、ちょっとローテーションで、ああ、なんて不自由なわたし、って思っちゃう
と、娘に言ったら、
メキシコに、行っちゃったからねぇ。
と、冷静に言われた朝の会話を思い出す。
じゃあね。ホセさん。アディオス!
ハグハグとしたときに、
しばらく僕はイタリアにいるから、おいでよ
なんて、言われる。
おー!マイ、ガッデム!!!
いい友達ができちゃった!