合金種類
品番
合金の特長 と、
この順番で7種類の
アルミ合金の特徴を列記する。
純アルミニウム(Al)
1000番系
純度99%以上のアルミ金属で、
99.95%以上のものは高純度アルミと言う。
反射板、送配電材、放熱材などに使われる。
1・合金より柔らかく加工しやすい
2・溶接や表面仕上げがきれい
3・耐食性が非常によい
(例)日常では一円玉に使用されいる。
アルミニウム(Al)+銅(Cu)
2000番系
強度や硬さを増しますが耐食性に劣る。
航空機用材、輸送機器、機械部品などに使われる。
ジュラルミンケースに使用されている。
1・軟鋼を50%も上回る引張強さ
2・機械加工も比較的よい
アルミニウム(Al)+マンガン(Mn)
3000番系
マンガン約1.2%の合金で強度耐食性ともによい。
アルミ缶のボディ部分などの容器、日用品、
住宅外装など幅広い用途で使用される。
1・純アルミより強度20%程高い
2・耐食性もほとんど純アルミと変わらない
アルミニウム(Al)+ケイ素(Si)
4000番系
1・湯流れが良いので砂型アルミ鋳物として使える
2・融点が低いので溶接棒、ろう付に使える
3・ケイ素5~6%位までは純アルミとほとんど耐食性が変わらない
4・陽極酸化処理によって暗灰色の自然発色皮膜を作る。
アルミニウム(Al)+マグネシウム(Mg)
5000番系
耐食性は純アルミと同じで腐食環境によっては純アルミより優る
1・耐食性は特に海水に対して強い
2・強度が高く硬い
3・溶接しやすい
アルミニウム(Al)+マグネシウム(Mg)+ケイ素(ケイ素)
6000番系
熱処理によってMg2Siが折出して硬化する。
建築用サッシなどで使用されている。
1・加工しやすい(押出)
2・耐食性が良い
3・溶接、切削性もよい
4・硫酸法により陽極酸化皮膜を行った場合に無職透明の皮膜が得られる。
アルミニウム(Al)+亜鉛(Zn)+マグネシウム(Mg)
7000番系
時効硬化性で熱処理後の強度はアルミ合金の中で最も大きい。
航空機、新幹線を初めとする車両用構造材、スポーツ用具などに利用
1・非常に硬くて強い(熱処理をして使う)
2・溶接構造材に使う
例)高強度を必要とする機械の部品等、
高級スケートのブレードホルダーやブラケット等。
スキーのストック(ポール)にはA7001材を使用。
特徴:最高強度のアルミ合金。
加工性良好、押出加工性は良くない。(肌が綺麗にならない)
こんなにも色々な合金が、
素材の特性を生かして、色々なものに使われている。