今まで数々の「4号A自動電話機」をご紹介して来ましたが当時、6社において約400万台製造された
「4号A自動電話機」も各製造メーカーによって残存率が相当違います。
「残存率が少ない=希少価値」ということになるわけですが、下の左側が最も残存率が高いとされる
「岩崎通信機」製で、右側が最も残存率が低い「東芝製」となります。
ここのご紹介する個体は旧電電公社のエンブレムではない、メーカーエンブレムが備わった内部の機械まで
全てに至ってメーカー揃いの4号A自動電話機となります。
この残存率が高い「岩崎通信機」については、三つ葉マークが特徴的なダイヤル部分が相当な数、
他メーカーの後年修理用として使われています。
一方、残存率が非常に低い「東芝」製。
この独特な「東芝」のエンブレムは先ずお目に掛かれないと思います。
当然、この個体も全てメーカー揃いなのですが、同じ「4号A自動電話機」でも先ず、外装や機械に至るまで
メーカーが揃っているのか、次にそのメーカーは何処のメーカーなのかに依って価値が違ってくるというお話です。