古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

KDK 扇風機/昭和初期

2014年01月31日 | 家電

季節外れではございますが、「SEW」ロゴの芝浦製作所製(後に東京電気株式会社と合併して

東京芝浦電気株式会社となり現:東芝)の物と人気を二分する「KDK」ロゴの川北電気企業社製扇風機。

年代は昭和初期型30センチ金属製4枚羽根仕様。

残念ながら不動品になりますので、ディスプレイ用にクリーンングと捕色を施し、ケーブルも布打コードに換装。

やはり、布打コードの方が雰囲気がございます。

真横からはこのような感じでノストラジックですね。

そして後ろ姿。。。

最後に真正面の美しい趣のある姿になります。

 

実はアンティーク扇風機については実働品を数機、保有しております。

但し、古い電化製品になりますのであくまでもディスプレイと思って頂いた方が良いかも知れません。

今後、販売も計画しておりますので、いずれこの場でご紹介して行きます。

 

※「川北電気企業社」 明治42年創業、KDKブランドの扇風機を筆頭に日立製作所などと肩を並べた
電機メーカーで「現:川北電気工業株式会社」。

 

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文字盤張り替え

2014年01月28日 | 時計

前回、ご紹介した「精工舎 並スリゲル 黒柿」の文字盤張り替えです。

個人的には傷んでいても、当時のままの文字盤をそのまま使用した方が「趣もあり良い」という

考えなのですが時計という性質上、例えば時刻が分り辛いとか夜間の室内照明下で保護のため

塗装を施したクリアーのせいで文字盤が反射してしまい、見え難いとなれば話は変わって来ます。

手元のデーターを元に出来るだけ光らない、それもスノーホワイトなどでは無い少し黄色味がかった

厚紙を使用します。

そして、古いオリジナルの文字盤に接着剤等で張ってしまうのではなく、いつでも剥がせるように

リングやハトメで挟み込んで張る方法をとります。

今回は序に、こちらも状態が悪かった「RA振り子」も張り替えを施します。

これで相当、文字盤も見やすくなり照明の反射も抑えられ、時刻も読み易くなりましたね。

そして、「揃い踏み」ならぬ「揃い振り」

明治35年(1902)から製造販売「精工舎 並スリゲル」の内、それぞれが初期型の「黒漆塗」と「黒柿」。

(明治40年頃からガラス金模様が変わり後期型となります)

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上皿天秤

2014年01月23日 | 雑貨

昔、理科の実験などで使った覚えがある「上皿天秤」。

今では立派なインテリアとして人気がございます。

特に上皿が「鼈甲」であったり、その代用とも言われる「セルロイド」であったりすると、相当

高価な値がついたりしちゃいます。

今回、ご紹介する「上皿天秤」も相当、古いものになります。

杉材とはいえ、箱入り状態で残っているのも珍しいですね。

箱から取り出してみると、上皿が珍しいブリキ製です。

残念なのは分銅の一部とピンセットが欠品していることですが、ちゃんと木箱入りの状態です。

錆も相当出ておりますが、そこが又シャビーで趣がございます。

小さな「上皿天秤」。場所もとらず何気なく飾っておくことにセンスを感じさせます。

上皿天秤(年代不明)/¥5,000-(送料別)

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精工舎 並スリゲル 黒柿

2014年01月21日 | 時計

この精工舎の並スリゲルについては以前の精工舎 並スリゲル 黒漆塗のレストアをご参照して

いただくとして、この個体も同じく上宮部と下方擬宝珠が欠品状態。

ただ、前の記事でも書きました通り「先ずは動かすこと」

ムーブメント自体の損傷は無かったため、固着した古い油と錆と汚れとの戦いの後、調整後

何とか息を吹き返すことに成功。

但し、振りベラがどうも換装されているようで振り子の調整しろを超えるほど時間が遅れる。 

(写真の渦リンもオリジナルではない。)

振りベラの突出しによって何とか微調整段階まで辿り着き、馴らし運転へ。

文字盤はご覧の通り、捕色はしたものの捕色の域を通り越している。

ここまで損傷した場合はやはり、文字盤の張り替えが望ましいかも知れません。

文字盤の張り替えを施した時は又、この場でご紹介します。

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無残な「黒柿」

2014年01月17日 | 時計

酷い状態で助けを求めにやって来た、精工舎「黒柿並スリゲル」。

以前この場でご紹介した精工舎 並スリゲル レストア第一段階終了「黒漆塗」の「黒柿」版です。

箱の痛みも激しく文字盤と振り子も相当、傷んでます。

それ以上にご覧のようなムーブメントの状態。

こんな状態では当然、動きませんし完全に固まっていると言うか凍り付いてる・・・。

100年以上の年月を考えれば仕方ないのですが、時を刻まないようになってからも相当な

年月が経っているように見受けられます。

傷んだ外観より先ずは動かすことから。。。

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