古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

木工

2013年08月30日 | 時計

先日の精工舎二十寸寄木大時計の折に使ったタモの木が余ったので序に「木工」作業を。

先ずはよく振り子時計の振り子の枝部分が折れてたり、時間調整の許容範囲が超えて

しまったりする場合がありますので長めの枝を作っておけば、切り使い出来ますので便利です。

そして、こちらは以前にご紹介した百年へ歩み出すの時計。

今では順調に時を刻んでおりますが当時、お気付きの方もいらしたと思うのですが頭の

飾り簪が欠品しておりました。

そこで見様見まねに鋸と鑿のみで切り出して形状を整えて後は、彫刻刀で少し細工し塗装仕上げ。

最後に蜜蝋で磨き上げて装着。出来栄えはというと?

あくまでも自己満足の世界なのですが満足の行く出来。

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精工舎二十寸寄木大時計

2013年08月26日 | 時計

先日の大時計を動かすから、外装の修理も終わりここに紹介出来るようになりました。

綺麗な寄木で組まれた、直径24インチ(61センチ)二十寸の精工舎の大時計になります。

風防も寄木木製となります。下の写真、1時から2時の風防リング部の寄木が欠落欠品しておりましたので
新たに赤タモの木で修理着色してあります。

その他はオリジナルのままで、下蓋の締りが若干硬くは感じますが金具類も当時のままです。

スモールセコンド(秒針)付き。

珍しいバランスウエイト付きの針(短針、長針)もオリジナルのままです。(長針のみ再塗装)

昭和初期の精工舎製 二十寸大時計


¥78,000-(送料別)  

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4号カラー卓上電話機の難点

2013年08月23日 | 電話機

以前にもご紹介した4号黒電話ですが、一般的な黒電話と委託公衆赤電話以外に7色もの

カラーバージョンが存在しました。

「showa 土花亭」ではその内の3色(うすねず、ぞうげ、わかくさ)をコレクションしていましたが

今回、4色目となる「ふじ」が入庫。

しかし、この4号カラー卓上電話機に共通して言えるのが、黒電話に比べ色艶の劣化が激しいこと。

50年、半世紀にも及ぶ経年であれば致し方ないと言えばそれまでなのですが・・・。

相当遣れた状態を綺麗にする前に実はこの電話機、ダイヤル固定部分が破損しておりました。

粉々に砕けたダイヤルを固定する部分の残骸を掻き集め接着。足りない欠損部はパテ処理という

まるで、何処ぞで出土した土器なみの修復。

機能を確保したところで通信テストを行い、やっと汚れ落としと磨き作業へと移行する。

正直、これが限界の仕上がり。

残り3色。「もも」「あおたけ」「えんじ」。。。

これが中々、入手は困難で特に「もも」。これは一生、お目に掛かれないかもです・・・。

 

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ナショナル坊や

2013年08月21日 | 家電

現在のPanasonic が未だナショナルだった、輝かしい頃の1950年代。

元はナショナルのミキサーの広告で使われた「トマト坊や」が原形の「ナショナル坊や」。

その後、1994年より「パナ坊や」と名前が変更になるも2010年で終了引退。

そんな「ナショナル坊や」を頂きました♪

記念に手元にナショナル製テレビが無いため、ナショナルの真空管ラヂオの横で記念撮影。

ベース(架台)はプラスチック製であるものの、本体はセルロイド製でお目めも残っており状態は良いです。

ベースの後ろには「ナショナルテレビ1000万台達成記念」とありますので、1968年製であることが

分かり、45年前に多分、ナショナルの家電屋さんの販売促進用として店頭に飾られていたのでしょうね。


セルロイド製ナショナル坊や(1968)/非売品

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大時計を動かす

2013年08月19日 | 時計

直径24インチ(61センチ)二十寸の精工舎の大時計。学校の講堂で使用されていたと言われる。

時代は昭和初期と思われ、現:福井県鯖江市が未だ「鯖江町」だった頃の寄木ケース内に現存する
当時の時計店の保険證のエンブレムが時代を物語る。

不動の状態で入荷し早速、風防を外しウエイト付きの針を取り除き、日焼けした文字盤を捲る。

改めて内部を観察するとムーブメントの状態の良さに驚く。

スモールセコンド付きムーブメントは歯車や軸受けの減りも少なく、昭和初期と思われる割には状態が良いというか
良すぎるようにも感じる。

半打ちは右奥のベルを一回鳴らす構造。

固まった油を取り除きクリーングの後、改めて注油しながら調整を繰り返す。

振り子も無かったため手持ちの振り子を改造し、ぶら下げ可動させる。

円のほぼ天辺に振りベラを配し、円の下枠ギリギリの振り子が左右にゆっくり振れる様は圧巻です。

未だ外装に手を加えなければいけませんが、仕上がりましたら改めてご紹介しますね。

 

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