先日の「精工舎スリゲル13号」の剣をユンハンス型に交換。
これが最後のユンハンス型剣のセットで後、長針が1本出て来たので在庫の「精工舎スリゲル8号 その2」の長針も
序に入れ替える。
「スリゲル8号」の方はユンハンス型で間違いないのですが、「スリゲル13号」の方は以前も書きましたがどちらが正解なのか
正直、分からない。
8号は大正期で13号は昭和初期のため微妙なところがあり、結局は好みといったところです。
先日の「精工舎スリゲル13号」の剣をユンハンス型に交換。
これが最後のユンハンス型剣のセットで後、長針が1本出て来たので在庫の「精工舎スリゲル8号 その2」の長針も
序に入れ替える。
「スリゲル8号」の方はユンハンス型で間違いないのですが、「スリゲル13号」の方は以前も書きましたがどちらが正解なのか
正直、分からない。
8号は大正期で13号は昭和初期のため微妙なところがあり、結局は好みといったところです。
久しぶりの時計修理のせいか時打ち側の修理調整に相当な時間を費やした「精工舎スリゲル13号」。
専用治具に掛け慣らし運転中に外装は既に仕上げておいた。
箱の裏面に貼られた今でも残る、購入当時の時計店のラベルで昭和12年(1937年)製以前であることから、
既に85年もの年月が経過した時計であることが分かる。
当時は1年もの保証を付けて売っていたことも分かる希少なラベル。
早速、機械を箱にセットし振り子を振りながらの最終調整であるアンクル調整。水準器をあてながらの調整となる。
梟型と呼ばれる所以である振り子室。「SEIKOSHA」の文字も比較的に奇麗に残っている。
厄介なのが、このセルロイド製の文字盤。強い洗剤を使うと文字までもが剥げてしまうため、寸止めがいつも難しい。
各金具や木ネジ類も洗浄の上、磨きを掛ける。
あまり見えない真鍮製丁番までもを一応は磨きを掛けるいつものルーティン作業。
後、15年もすれば一世紀、100年選手のこの「スリゲル13号」。整ったこのデザインがスルゲルシリーズの中でも人気がある所以。
精工舎スリゲル13号:昭和12年(1937)/非売品
精工舎のスリゲルシリーズでも人気の「スリゲル13号」。。。
13号の剣について、この剣がオリジナルなのかユンハンス型がオリジナルなのか正直、分からない。
現状は時打ち側が壊れているということで早速、中を観てみると発条は開放状態。
いつものゼンマイの破断かとよくよく観てみると、ゼンマイ自体は切れてはなくロックスプリングが無い状態で
ゼンマイを巻くことが出来ない状態であることが判明。
このまま機械を箱から取り出すことは少々、危険なので手動でロックを掛けながらゼンマイを巻き、慎重に
針金でゼンマイを絞め付け開放しないように固定後、取り出す。
機械を取り出してみるとやはりスプリングが無い状態。
手持ちの精工舎の部品取り用からスプリングを拝借し、それを移植することに。
この移植作業は今までも経験はあるのですが結構、手間取る作業。
何とか移植も終わり締め付け用の針金も外し、ゼンマイを巻けるようになったことを確認。
そして早速、時打ちをさせようとすると?・・・。
他にも沢山の不都合があることが判明。
これは相当、修理調整に時間を要することが分かり長期戦になることを覚悟。