「4号黒電話」については以前にも、「4号AP2(赤フック)」や「カラー電話機」について色々と
ご紹介させていただいておりますが改めて、カラー電話機について。。。
「黒色」以外に「ぞうげ」「あおたけ」「うすねず」「ふじ」「もも」「わかくさ」「えんじ」の7色。
そして、4号委託公衆電話の「赤」。以上、黒を含め計「9色」がよく言われる「4号電話機全色」。
しかし、実はもう「一色」存在することをマニアの方でも知らない人が多い。
「黒色艶消し」。。。
私も一度(一機)のみ写真で拝見しただけで、私の中では「幻」の部類に入る電話機。
それがこの度、入手出来たのでこの場へお越しの方々にもご紹介したく記事にしました。
左の一般的な「黒色」との比較。
決して汚れているのではなく、元から「艶消し」なのです。(違う角度から)
真鍮製ダイヤルの黒色塗装と比較しても、艶が無いのがお分かりでしょうか。
受話送話器のカバーを外すと、ご覧のような状態。表面見え掛り部分でないところは本来の
ベークライト色ではあるもの、見え掛りの部分はまるでブラストでも当てたような艶消しです。
一説には、旧・国鉄(日本国有鉄道)向けに極少数のみ製造されてという話も。
確かに、この電話機も旧・国鉄時代の某東北地方の駅で使用されていた形跡がセンターラベルからも伺える。
昭和35年4月、NEC(日本電気株式会社)製。
当時のままの外装、受話送話器、内部の機械類含め全てメーカー(NEC)揃い品です。
4号電話機や古い電話機に興味をお持ちの方。
「黒色艶消し」が当時、極少数存在していたことと、今ではその現存率がほぼゼロに近いことをご紹介します。
4号黒電話艶消し/昭和35.4NEC製:非売品