数多くの4号自動電話機に触れて来ましたが今回、レストア過程において「珍品」と言える品に遭遇。
因みに製造メーカーは「NEC製」で本体ケース、送受話器、ダイアル部、内部機械等全てメーカー揃いのオリジナル品になります。
問題は写真では分り辛いですが本体ケースの艶感がベークライトのそれとは違うこと。(送受話器はベークライト)
本来あるべき背面のメーカー刻印は見当たらない。
内部を開けてみると4号A本体ケースには無い筈の本体ケースにリブ状の物が備わる。
多分、補強目的と思われるリブが至る所に施されている。
どうもケースの材質は本来の「ベークライト」ではなく、600型電話機以降に採用された「硬質塩化ビニール」と思われる。
しかし、本体裏面の製造年月は「1957.9」。。。1963年の600型電話機のデビュー6年前。
何とも不思議な硬質塩化ビニール製ケースの4号A自動電話機。