やっと、ご紹介出来るようになりました「NEW HOME MIDGET キャビネット型ミシン/その2」。
今回は相当な手間を掛けた関係で長文、写真多めのご紹介になります。
先ずカマ(ヘッド)部分についてはキャビネットに固定するボルト穴(M5mm)がバカになっており、新たにM6mmに
タップ切りを施し、問題なく固定が可能となりました。
そして、キャビネット側上蓋の固定金具(スタッド)2ケ所の内、1ケ所が欠損しておりましたのでこちらも
新たに真鍮製のスタットを埋め込んでおります。
何より一番苦労したのがキャビネットのスライド蓋の擦り減り。このままではスライドせずとも蓋が外れてしまうため
薄い木片を足しております。
それぞれのパーツ(カマ&キャビネット)が一応は仕上がった状態です。
そして、いつものように試縫いのテストとなります。
幸運にも下糸のボビン(ケース)が残っていたのですが、シャトルの先端が擦り減った状態で上糸を上手く
捕まえてくれません。
何度か調整を施し、やっと下糸を引き出せるようになりました。
未だ糸飛びや糸圧の調整が必要ですが一応は可動品の証、縫える状態にまで到達。
では、詳細映像になります。。。今回、相当苦労したシャトル型ボビンもスライド板をスライドすると綺麗に収まっております。
スベリ板(ベース部分)は出来るだけ錆を落とし磨いてあります。
キャビネットの各収納部分を開けた状態です。
カマ(ヘッド)部分。。。今回のカマは決して綺麗な方では無かったのですが、出来る限り錆びや汚れを落とし
磨き込みました。案外、金模様の残存率は高い方だと思います。
手回し側から。。。下糸巻き用のゴムはいつものように新品ゴムに入れ替えてございます。
キャビネット部分もカビを取り除き、蜜蝋で磨いてあります。
一部、突板の欠損もございますが又それも趣とご理解してください。
今回のミシンは相当、苦労もしましたがこうやって仕上がってみると、そんな苦労も報われた気がします。
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ご挨拶。。。今年この場に来ていただいた皆様におかれましては厚く御礼申し上げます。
今年もこの場でご紹介したお品たちも沢山のご縁を頂き、新しい処へと嫁いで行った次第でございます。
この場にお越しいただいた皆様におかれましては、幸おおからんことお祈りし、暮れのご挨拶に
かえさせて頂きます。。。