季節柄、扇風機の修理となりました1960年代の明電舎25cm扇風機。
症状は至って元気にプロペラは回るのですがその分、モーターヘッドを長年支えているシャフトとその軸受けホールとのガタと
首振り用ロットアームのガタから来る結構な異音(振動音)。早速、分解して行く。
分解と言ってもモーターヘッド部分をステーから抜く作業で、モーター部分や電装スイッチ部は全く問題ないので温存。
ヘッド部分を抜いてみると言うほどガタ付はないものの、内部のグリスは既に無い状態。
グリスを充填し、首振り用ロットアームは上下のガタが結構あったためOリングを入れこちらもグリスアップしておく。
そして仮組み、カバー無しの状態で試運転をしてみる。
若干、音は出ているものの以前と比べると雲泥の差で許容範囲。そして、カバー等一式組み立てて修理完了。
実はこの明電舎の扇風機は妻の実家にあったもので、1960年代に購入し既に60年近く生き延びているもの。
そんなに頻繁に可動はさせてないものの、現在でも元気が良すぎるぐらい動いてくれる。(LOWでも結構な風量)
完全、当時のオリジナルで欠品も無く電源プラグも当時のままである。
但し、古い家電の中でも扇風機は特に注意が必要で、首振りによる電線ケーブルの損傷劣化によるショートからの発火や
モーター自体からの発火等、くれぐれも無人状態での可動は控えなくてはいけない。