古い町並みで夜、見掛ける「露地行灯」。
その「露地行灯」だけでは客を招き入れるには暗過ぎ、各店の前には「足元行灯」を配する。
そんな「足元行灯」も時代の流れで当然、今時の樹脂製枠の照明器具に代り、それには電線が着いて回る。
今回は当時物の「足元行灯」のレストア。
レストアと言っても状態は非常に良く、古い障子紙を剥がし、灯芯廻りの蝋を取り除く作業。
真鍮製の灯芯に蝋受け。
いつも思う、当時のモノの造りの良さ。
現代の技術でも当然、可能と思われるもコストの問題等で中々お目に掛かれない。
なによりも、ひとつのモノに対する考え方が変わってしまったのかも知れない。
持ち手においても、プラスチックで成形された丸いモノを手で持った感触と、この本物を手で触れた感触とは違う。
新たに紙を張り、和蝋燭に灯りを燈せば時計の針もユックリと進む。。。