前回の「マツダ電気時計の救出」のレストア作業。
枠(鉄製)は錆を落とし再塗装を施す。(本来は濃いこげ茶色ですが黒色に塗装)
裏蓋は朽ち果てた裏蓋から型取りの上、新規に作成。
風防ガラスはクリーングを施すも長年の曇りは少し残る。
風防フレームは幸運にも真鍮製でしたので、手を施せば綺麗に輝きを取り戻します。
剣(短針・長針)は剥げていたので再塗装。
そして、一番苦労したのが文字盤の汚れ(染み)取り。
方法については企業秘密故この場では公開出来ませんが、ある程度は妥協が必要です。
あまりやり過ぎると文字の黒色も落ちてしまいます。
電源コードは現代もので代用。拘るのであれば布打ちコードとポニーキャッププラグに交換も可能。
早速、始動させます。。。「ジー」というモーター音と共に時を刻んでくれます。
本機は50Hz仕様ですが、当地は60Hzのため正確かどうかは不明です。
因みに特許番号の「39913号」はマツダ製の電気時計に限ったことではなく、真空管ラジオ等も同じ番号です。
苦労した文字盤部分。点錆びや落とし切れない染みもございますが、鑑賞には耐えられるレベルです。
マツダ得意の曲面風防ガラス。いつ観ても造りが良いです。
今回も相当、苦労してのレストア作業。
前回のレストア前の記事の状態を観ていただければ、その苦労はご理解頂けるかと思います。
マツダ電気時計/昭和初期:非売品