素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

ギアを入れ直して

2009年09月03日 | 日記
 9月に入ってから、日射しは強いが、熱がこもるという感じではないので、何となくすごしやすくなった。8月の半ば過ぎからは、予定がいろいろ入り、ジムから遠ざかってしまった。それでも、体重は大きく変化しないで維持できた。5ヶ月近く、トレーニングを積んだおかげで、筋肉量がアップして、太らない(=基礎代謝が高い)体にはなってきていることは確認できた。
 しかし。来年の3月までの目標、76kg(⇒BMI値23)には、あと3~4kg減らさないといけない。7月ごろから横ばいになっているのを、再び1ヶ月1kg減のペースに戻すために、ギアを入れ直している。

 有酸素運動として、今、主にやっているのは、アークトレーナーを使った、歩行運動である。30分以上はするので、その間、退屈しのぎに本を読むことにしている。9月からは、内田 樹さんの『街場の教育論』である。これは、2007年度の神戸女学院大学の大学院「比較文化・文学」での講義録を編集したもので、切り口がおもしろく、読みやすいが、むずかしい部分もある。教育問題を考える上で、欠かすことのできない本だと思う。

 全部で11講あるが、その第1講で、教育論の前提として4つのことをあげている。エッセンスだと思うので、それだけを紹介しておきたい。

(1)教育制度は惰性の強い制度であり、簡単には変えることはできない。

(2)それゆえ、教育についての議論は過剰に断定的で、非寛容なものになりがちである。(私たちがなす議論も含めて)

(3)教育制度は一時停止して根本的に補修するということができない。その制度の瑕疵は、「現に瑕疵のある制度」を通じて補正するしかない。

(4)教育改革の主体は教師たちが担うしかない。人間は批判され、査定され、制約されることでそのパフォーマンスを向上するものではなく、支持され、勇気づけられ、自由を保障されることでオーバーアチーブを果たすものである。

 在職中に一通りは読んだが、もう一度じっくり読みたくなった。今日で、第4講まで進んだ。ぼちぼちといきます。
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