素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

喫茶・ボン リーブへ

2012年01月17日 | 日記
 私がランニングマシーンで歩きながら旅の雑誌「ノジュール」を読んでいたら、隣で歩いていたKさんが写真を見て「そこは良かったですね」とつぶやいた。「行ったことあるんですか?」「もう5年ぐらい前ですけどね」ということから旅の思い出を聞かせてもらった。

 それから時々隣り合わせになるとよもやま話をするようになった。Kさんの奥さんも妻と同じ香川県出身ということで讃岐うどんの話で盛り上がったり、ツアーで大山に行った話しをしたら「私は松江出身なんですよ」ということでさらに話がはずんだりした。

 先日久しぶりにお目にかかった時、佛像展に行って来たという話しをすると「一緒に絵を描きませんかと」という誘いを受けた。ジムも奥さんと一緒に通っているKさんだが、絵の教室にも一緒に行っているとのこと。「親父は70歳から油絵を始めたが、私はまだ体を動かすほうが性に合っているので」と話すと「少人数でのんびりやってますから是非、この前私たちの作品を喫茶店に展示してきましたから一度見てください」と“喫茶ボン・リーブ”の場所を教えてくれた。

 成田不動尊の近くなので、“和時計をつくる”を受け取りに行くついでに少し足をのばして立ち寄ってみた。TSUTAYAの入っているVIVA HOME寝屋川から三井団地を抜けて三井の変則三叉路を右折したすぐ右手に店はあった。
  店に入ると正面に60号ぐらいの立派な作品が目に入った。後で聞けば店のご主人の作品で、尼崎の工場群を描いたもので賞をいただいたとのこと。10年ほど前に脳梗塞で体が少し不自由になって思うように描けなくなったのが歯がゆいということであった。

 Kさんたちの作品は側面の壁に飾られていた。Kさんは静物画と上高地の2つの作品を展示していた。
 

Kさんの奥さんは水彩画で愛宕神社と白川郷を描いた作品であった。
 最近はカラオケ喫茶になっている所が多いが、昔ながらの喫茶店という雰囲気で落ち着く。10mほど成田不動尊寄りの所に“ジャルダン”という喫茶店があり、娘のピアノの先生が末広町であったことから週に1回の送迎の間、そこでよく時間をつぶしていた。上と下の娘合わせてかれこれ10年は通ったからこのあたりはなじみがある。

 「ジャルダンさんも3年ぐらい前にやめてしまって、奥さんが大病患ったから。この店のことはご存知でした?」「ちょうど下の娘の送迎の最後が19年前ぐらいやから開店前後の微妙な時かな」「あっという間です。あの頃は主人もピンピン元気で、スポーツ万能だったんですよ。まさかでした。」と軽食を食べながら店をきりもりされているご夫婦と話が弾んだ。

 今日、誕生日を迎えた大正13年(1924)生まれの父が絵やゴルフを楽しんでいるという話には「やっぱり前向きに生きるって大切ですね」とご主人も元気が出たとのこと。今度来る時は父の画集“明日への飛翔”を持ってくることを約束して店を出た。



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