素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

デジブック 『兵庫七福神巡り』

2012年01月28日 | 日記
江戸時代、庶民の間で大ブームとなった七福神巡り、福を呼ぶ神仏七ヶ所を巡礼することで「七難即滅・七福即生」が授かるといわれているが、その七福神はいつ、誰によって七体が集められたのか成立については謎のままである。インド、中国、日本の福徳をもたらすといわれている神仏の多国籍軍というところが日本的であり面白い。

●毘沙門天:インド・古代インドの財宝神、多聞天ともいい四天王のメンバー。勝運の神様で、仏法を守護し道徳を授ける神様である。
●弁財天 :インド・古代インドの女神「サラスヴァーテ」(水を持つもの)水の流れは音楽に結びつき、芸能の神様として信仰されている。
●大黒天:インド&日本・古代インド「マハー・カーラー」と日本神話の「大黒主のみこと」の合体。天、地、人を守る。
●恵比寿:日本・日本神話の蛭子(ひるこ)神または事代(ことしろ)神といわれている。漁の神様→航海安全の神様→商売繁盛の神様
●寿老人:中国・道教の南極星(寿星)の化身。不老不死の仙術をおさめたのが寿老人。長寿への願いと結びついて信仰される。
●福禄寿:中国・おめでたい言葉、三文字の合成。道教の神で寿老人と同体と考える人もいる。
●布袋:中国・実在した僧侶がモデル。中国では発財神(金儲けの神)として信仰されていた。

 ということで、今年は各地にある「七福神巡り」をしてみようと思った。手始めが大河ドラマ「平清盛」ゆかりの地『兵庫七福神巡り』一緒に『清盛七辨天巡り』もすることにした。

 兵庫の港は、大輪田の泊と呼ばれた昔から天然の良港として知られていた。平清盛はこれを改良し、更に便利な港として外国との貿易を盛んにして経済の発展を図った。そのため兵庫に築島(経ヶ島)を造成した。1180年に清盛は安芸国の厳島神社を勧請し、このとき宮島にある七つの海岸にちなみ、兵庫に七つの辨財天をお祀るりしたのが始まりである。

 すべての寺社がいやに新しいという印象を受けていたが、途中で阪神淡路大震災で倒壊したためだと気づいた。済鱗寺はまだ寺の形をなしていなかった。兵庫大仏は戦時中の金属回収で供出されたため現在は二代目の石仏であるとか神戸大空襲の慰霊碑などいろいろなことを考えながらのウォークであった。

デジブック 『兵庫七福神巡り』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする