素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

時の記念日の爽やかなニュース

2021年06月10日 | 日記
 夕方の「ニュースほっと関西」で、時の記念日にちなんで日本最古の時計にまつわる話題があった。
 出石町の辰鼓楼は 日本最古 の 時計台 とされることが多いが、時計台となったのは 1881年 (明治14年)であり、 1878年 (明治11年)完成の札幌農学校演武場に時計塔( 札幌の時計台 )が設置されたのも 1881年 である。 いずれが古いかははっきりしない。 とのこと。
そこで、コロナ禍の中観光客の減少で時間的に余裕ができた出石そば屋の御主人が古い資料をもとにどちらが古いのかを調べ始めた。
豊岡市の担当者とともに8か月をかけて古文書を調べるなど辰鼓楼の動き出した日を調査して、その結果を6月9日に発表した。
 「札幌の時計台が動き出したのは明治14年8月ですが…どうやら9月8日に辰鼓楼が時を知らせ出したということが書かれていまして…」

 
 調査の結果、残念ながら辰鼓楼は日本で“2番目”に古い時計台であることがわかり、日本最古の称号を明け渡すことになった。観光協会は今後は9月8日を記念日に制定してPR活動を行っていくとしている。

 
 
 資料に基づく丹念な調査の姿勢と事実への潔さが、黒を白と言い張ることが得策と身を持って教示してくれる昨今の政治家の言動にウンザリしている心に爽やかな風を入れてくれた。
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