素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

マハにハマる

2023年03月14日 | 日記
 本を買うことがめっきり減った、中でも小説の類は長く買っていない。そんな私がひょんなことで購入した「本日は、お日柄もよく」(原田マハ・徳間文庫)に3日前からハマっている。

 購入のきっかけは、土曜日の書評欄にあった「漢字の動物苑~鳥・虫・けものと季節のうつろい~」(円満字二郎・岩波書店)に心惹かれたからである。書評から歳時記のように広辞苑をベースにして動物の漢字の世界を一年の季節移り変わりに従って紹介している本だと知る。著者は出版社で高校国語教科書や漢和辞典などの編集に長く携わった方で、この本の前に「漢字の植物苑~花の名前をたずねてみてば~」も出版されているとあった。

 漢字・季節のうつろい・歳時記・花の名前という単語が並んでいれば3秒で購入を決めた。Amazonで見ると2冊に加えて「画数が夥しい漢字121」(笹原宏之・大修館書店)がお勧めセットで提示された。衝動買いモードに入ってしまい、3冊まとめ買い。ブレーキが外れた勢いで、以前テレビで本屋さんが勧めていた「本日は、お日柄もよく」もついでのついでで購入。

 この時は、小説というより名スピーチをまとめた本と思っていた。「音読用にいいだろう」ぐらいの程度であった。実際に本を手に取ってみると「あれ?」であった。「衝動買いで失敗したか」と思いながらパラパラとよページをめくった。しかし、10ページで物語の世界に引き込まれてしまった。以来抜け出せにいる。

 1日24時間、それなりに時間を割り振って過ごしているので「本日は、お日柄もよく」が割り込んでくると何かが削られる。「余録」の書き写しの代わりに読書となるので「余録」は貼るだけとなってしまった。
 今、主人公のOL二ノ宮こと葉が会社を辞めてスピーチライターとして一歩を踏み出す決意をしたところまで読み進んでいる。これからが「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターとしての物語が展開する。今週末にはまた「余録」の書き写しが始められそうである。1日に2日分を書き写すということになるだろうが、そのエネルギーはきっとこの本からもらえるはずだ。
コメント
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