日本でコブシに使われている漢字「辛夷」は中国の文献ではモクレンのことということを円満字さんの本で知った。そのモクレンを広辞苑で引くと「春、葉に先立って暗紅紫色六弁の花を開く」とある。本来、モクレンといえば暗紅紫色のものだったようだが最近は白色の方が目立つようになってきた。町を歩いていても白と紫の割合は7対3ぐらいのような気がする。「ハクモクレン」「シモクレン」と前に色を付けて呼ぶ人が多くなった。

この「ハクモクレン」が「コブシ」とよく似ているので紛らわしくなってきた。ザクっといえば、ハクモクレン)の花は上を向いて開花し、花弁が完全に開くのではなく、ふわっと膨らむ程度で、開き切らない。それに対してコブシの花弁は横に広がって開花し、完全に開き切る。また、花が上に向くモクレンと違い、コブシは花の向きが上や左右とあちこちに向く。
現在の中国ではモクレンは「辛夷」ではなく「木蘭」を使っているようだが日本では「木蓮」が定着している。しかし、長い歴史の中で「木蘭」という表記もなくなっていないので時々見かける。
円満字さんの本と出合ったおかげか細かいことが気になるようになってしまった。「花より漢字」になってはいけないと戒めている。


この「ハクモクレン」が「コブシ」とよく似ているので紛らわしくなってきた。ザクっといえば、ハクモクレン)の花は上を向いて開花し、花弁が完全に開くのではなく、ふわっと膨らむ程度で、開き切らない。それに対してコブシの花弁は横に広がって開花し、完全に開き切る。また、花が上に向くモクレンと違い、コブシは花の向きが上や左右とあちこちに向く。
現在の中国ではモクレンは「辛夷」ではなく「木蘭」を使っているようだが日本では「木蓮」が定着している。しかし、長い歴史の中で「木蘭」という表記もなくなっていないので時々見かける。
円満字さんの本と出合ったおかげか細かいことが気になるようになってしまった。「花より漢字」になってはいけないと戒めている。