先週の暑さを忘れてしまうような朝の涼しさであった。日中もほど良い風とからりとした空気だったのでクーラーをつける必要がなかった。気の早い人は「もう秋だね」と近所の人と挨拶を交わし、「奥さんそれはちょっと気が早い。まだ暑さはぶり返しますで。気を緩めたらあかんで」とたしなめられていた。でもその気持ちはわかる。庭仕事に精を出している人が多かった。
私は先週の暑さの中でのトレーニングで少々身体に疲労がたまっているのと土日の運転の疲れをとるために完全休養日とした。部屋の大掃除をしながら本や雑誌を読んで過ごした。
「新潮45」の9月号では、2つのルポが面白かった。
1つは、ノンフィクションライター常井健一さんの「密着17日同行取材日記・小泉進次郎と島々を行く」である。6月30日にあった地元市長選で、現職に刺客を立てて総力戦で挑んだが後援会も分裂し敗北。その失意をかかえ4日後の7月4日から『17日間、大都市は回らない。1日1カ所、離島を回る。」というルールを自分に課し参院選のために全国行脚をした。その密着ルポである。
テレビ、新聞、週刊誌では伝えることができない月刊誌ならではのものである。政界や選挙戦の裏側を垣間見ることができて興味深かった。興味本位の暴露記事でないところが良い。
もう1つは、ノンフィクションライター中村計さんの「ドキュメント斎藤祐樹・密着入団3年目の苦闘」である。これは連載物でちょうど私が「新潮45」の定期購読を始めた5月号がスタートだった。プロ3年目のシーズンを右肩関節唇損傷により二軍でスタートした斎藤の実像を丁寧に取材している。第5回は『あの夏を語る』である。2006年の夏に全国制覇を成し遂げた時につくられた虚像との格闘が高校卒業後の7年間であったということが伝わってくるルポである。
甲子園という独特の雰囲気を持った舞台では、時として実力以上の力を発揮することがある。そこから得られた周りの評価と自分の実力のギャップに悩まされる選手は少なくない。斎藤さんもそのうちの一人である。形こそ違え小泉進次郎さんもそういう部分がある。そのあたりをていねいな取材であぶりだしている点が2つに共通している。
私自身も二人に対しては勝手な思い込みを持っていた。それらを壊してくれたという意味でいいルポだと思う。
私は先週の暑さの中でのトレーニングで少々身体に疲労がたまっているのと土日の運転の疲れをとるために完全休養日とした。部屋の大掃除をしながら本や雑誌を読んで過ごした。
「新潮45」の9月号では、2つのルポが面白かった。
1つは、ノンフィクションライター常井健一さんの「密着17日同行取材日記・小泉進次郎と島々を行く」である。6月30日にあった地元市長選で、現職に刺客を立てて総力戦で挑んだが後援会も分裂し敗北。その失意をかかえ4日後の7月4日から『17日間、大都市は回らない。1日1カ所、離島を回る。」というルールを自分に課し参院選のために全国行脚をした。その密着ルポである。
テレビ、新聞、週刊誌では伝えることができない月刊誌ならではのものである。政界や選挙戦の裏側を垣間見ることができて興味深かった。興味本位の暴露記事でないところが良い。
もう1つは、ノンフィクションライター中村計さんの「ドキュメント斎藤祐樹・密着入団3年目の苦闘」である。これは連載物でちょうど私が「新潮45」の定期購読を始めた5月号がスタートだった。プロ3年目のシーズンを右肩関節唇損傷により二軍でスタートした斎藤の実像を丁寧に取材している。第5回は『あの夏を語る』である。2006年の夏に全国制覇を成し遂げた時につくられた虚像との格闘が高校卒業後の7年間であったということが伝わってくるルポである。
甲子園という独特の雰囲気を持った舞台では、時として実力以上の力を発揮することがある。そこから得られた周りの評価と自分の実力のギャップに悩まされる選手は少なくない。斎藤さんもそのうちの一人である。形こそ違え小泉進次郎さんもそういう部分がある。そのあたりをていねいな取材であぶりだしている点が2つに共通している。
私自身も二人に対しては勝手な思い込みを持っていた。それらを壊してくれたという意味でいいルポだと思う。