素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

クーラーのいらない1日であった

2013年08月26日 | 日記
 先週の暑さを忘れてしまうような朝の涼しさであった。日中もほど良い風とからりとした空気だったのでクーラーをつける必要がなかった。気の早い人は「もう秋だね」と近所の人と挨拶を交わし、「奥さんそれはちょっと気が早い。まだ暑さはぶり返しますで。気を緩めたらあかんで」とたしなめられていた。でもその気持ちはわかる。庭仕事に精を出している人が多かった。

 私は先週の暑さの中でのトレーニングで少々身体に疲労がたまっているのと土日の運転の疲れをとるために完全休養日とした。部屋の大掃除をしながら本や雑誌を読んで過ごした。

 「新潮45」の9月号では、2つのルポが面白かった。

 1つは、ノンフィクションライター常井健一さんの「密着17日同行取材日記・小泉進次郎と島々を行く」である。6月30日にあった地元市長選で、現職に刺客を立てて総力戦で挑んだが後援会も分裂し敗北。その失意をかかえ4日後の7月4日から『17日間、大都市は回らない。1日1カ所、離島を回る。」というルールを自分に課し参院選のために全国行脚をした。その密着ルポである。

 テレビ、新聞、週刊誌では伝えることができない月刊誌ならではのものである。政界や選挙戦の裏側を垣間見ることができて興味深かった。興味本位の暴露記事でないところが良い。

 もう1つは、ノンフィクションライター中村計さんの「ドキュメント斎藤祐樹・密着入団3年目の苦闘」である。これは連載物でちょうど私が「新潮45」の定期購読を始めた5月号がスタートだった。プロ3年目のシーズンを右肩関節唇損傷により二軍でスタートした斎藤の実像を丁寧に取材している。第5回は『あの夏を語る』である。2006年の夏に全国制覇を成し遂げた時につくられた虚像との格闘が高校卒業後の7年間であったということが伝わってくるルポである。

 甲子園という独特の雰囲気を持った舞台では、時として実力以上の力を発揮することがある。そこから得られた周りの評価と自分の実力のギャップに悩まされる選手は少なくない。斎藤さんもそのうちの一人である。形こそ違え小泉進次郎さんもそういう部分がある。そのあたりをていねいな取材であぶりだしている点が2つに共通している。

 私自身も二人に対しては勝手な思い込みを持っていた。それらを壊してくれたという意味でいいルポだと思う。
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宝塚の手塚治虫記念館に立ち寄り帰る

2013年08月25日 | 日記
 目を覚ますと外は霧雨。早速天気予報をチェック。昨日、島根県の江津・益田方面で猛威をふるった雨雲が南下してきている。外の雨の雨足もだんだん強くなってきているのがわかる。

 当初の予定では六甲のカンツリーハウスで雪遊びやフィールドアスレチックで楽しむつもりだった。この雨雲の様子では到底無理だと即断。六甲の表と裏では、表側の方を豪雨をもたらす雨雲が通過する可能性が大であった。山は10時~12時だとふんだので、チェックアウトの10時までゆっくり館内で過ごし、一番雨のきつい時間帯に車移動することにした。

 三田・宝塚あたりが雨雲の裂け目になっていたので有馬から有馬川に沿って三田方面に走った。案の定10時前から豪雨となり所々水しぶきをあげながらの走行となった。孫はこんなのは初めてだと興奮していた。中国自動車道と並行している国道176号線を宝塚に向かって下っている時には雨足はぐっと弱くなってきた。

 夜のニュースで知ったが、芦屋あたりでは同じころ冠水の被害が出ていたみたいだ。枚方でも土砂崩れの被害があったとのこと。手塚治虫記念館に着いた時は傘は不要となった。駐車場がないので須磨同様私は車で待機。こじんまりした建物だが、映画があったり、漫画を描く体験コーナーがあったりして2時間弱楽しんだみたいだ。その間雨は降ったりやんだりを繰り返したが4人が出て来た時はすっかり回復していた。

 私もまた静かなる一人の時間を楽しんだ。物心ついた時から鍵っ子であったせいか一人で過ごすことは苦にならない。

 悪天候のおかげ(?)で行楽の車も少なく、いつもより中央環状線や国道171号線ははしりやすかった。長女、次女と順番に家に送り届けて17時前に到着。

 珍しくもない近場のミニミニ旅行であったが、いつもとは全然違う充足感がある。第六感をフルに使ったからかな。

 
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有馬へ、うまく雨をかいくぐる

2013年08月24日 | 日記
雨女と決め付けた長女に謝らなければならない。
車で移動している時は雨が降っていたが昼近くになると上がってきた。
有馬に入る前に立ち寄る候補は3ヶ所。王子動物園、神戸花鳥園、須磨水族館。決定権は孫。動物園に行きたかったみたいだが、いつ雨が降りだすかわからないので水族館にする。夏休み最後の土日なので賑わっていた。
駐車場も満車だったので水族館巡りは女3人に任せて私は近辺で待機。静かなる一人の時間をゲット。至福の2時間余りであった。
長田から有馬街道で六甲山を抜け、17時前に宿に着く。裏六甲の途中は雨が強く降っていたが、有馬に着くと上がった。
店巡りや花火を楽しむことができた。出発時はあきらめていただけに幸運に感謝。有馬の金の湯、銀の湯はいつ入っても気持ちが良い。今月の12日に9歳になった孫、もう女湯は卒業と私と入る。
私は小学4年から銭湯の女湯に入ることを止められた。そのことが男女を意識し始めるきっかけになった。

いい湯だな 孫と歌って 有馬の湯 夏の休みも 残り2日に
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待望の雨は雷をつれて

2013年08月23日 | 日記
 大阪市は17日連続猛暑日の新記録となった。朝夕せっせと水をやっても植物は元気にならない。最高気温もさることながら最低気温ですら30℃近い。こちらのほうがこたえる。5時過ぎに起きるのだがその時点でムッとした感じでさわやかさがない。

 予報通り夜に雨。降ったら降ったで極端、雷をともなう豪雨である。大急ぎで窓という窓を閉めたがトイレの小窓から雨が降り込み予期せぬトイレの床掃除となった。

 自治会のテレビ共同受信器が一時不調になり「受信できません」という表示。「酔いどれ小藤次」の一番良い所であった。興ざめなことはなはだしい。

 明日は、娘2人と孫と一緒に、誕生祝いを兼ねて有馬方面へ1泊旅行する予定。雨は嬉しくもあり、恨めしくもある。この天気は長女のせいにしておこう。彼女は旅行で悪天候に見舞われる確率だいであった。北海道には2回飛行機が飛ばない時があった。一度は空港をつなぐ橋が閉鎖され一夜を明かしたこともあった。東京に行った帰り、豪雨で鉄道網が寸断されバスをつないで帰ったことも。また、家族でフェリーを使って鹿児島へ行った時の帰りは台風接近でフェリーが欠航して、陸路をフーフー言って帰ってきた。という具合に私が記憶しているだけでも数回あった。しかも、規模が大きい。

 まあ、考えても仕方がないので出たとこ勝負で悪天候を楽しむことにする。
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大阪の猛暑日連続16日。枚方は連続19日。猛暑の中甲子園大会も閉幕。

2013年08月22日 | 日記
 大阪はタイ記録、枚方は記録更新中である。その間一滴も雨がない。奈良の狭井神社に霊験あらたかな水を汲みに行った人がいた。ペットボトル3本に入れてきてご満悦であった。神社へ通じる道で熱中症なのか倒れていた人がいたとのこと。「そんな時こそ狭井神社の水を役立てないと」と不謹慎にも茶化すと、その人は「空のペットボトルをリュックに入れてましたからあと少しのところで力尽きたのでしょう」と真顔で返答。

 交野の小中学校は来週の月曜日が2学期の始業式だが寝屋川などは今日が始業式のようである。暑い中、ご苦労様というしかない。土曜日も返上する流れができつつある。その行き着く先は?と考えてしまう。

 猛暑の中、夏の甲子園もとどこおりなく終了。今年は大味なゲームも多かったが準決勝以後は1点差の緊迫した好ゲームが続いた。決勝に残った延岡学園と前橋育英はともにバランスの良いチームだと思う。トーナメント戦の残酷さも1つの魅力かも知れない。1つの大会で負けないで終わることのできるチームはたった1つ。全国3957校が参加した今年の夏の大会、3956の負けがあったのである。勝ち進むということは勝利の女神に見放され泣いたチームを多く見てくるということである。その数が多ければ多いほど自分が見放された時の失望も大きい。

 そこを乗り越えることが大切であることを勝っている間に説いておくべきであろう。甲子園の決勝戦とイチロー選手の日米通算4000本安打達成が重なったのはもったいなかったが、インタビューの中で「いい結果を生んできた誇れる自分はいない。4000安打を打つためには8000回以上も悔しい思いをした。それと向き合ってきた。誇れるとしたらそこではないか」と話していたが、何か通じるものがある。

 何度も書いてきたが「負けながら強くなる」ということが大切。前橋育英高校の2年生ピッチャー高橋君、破れずに夏を終えたこれからが真価を問われる。1年、2年で栄光をつかんだエースのつらさは多くの先輩が経験していることである。

 ちょっと古い本だが片山晴子さんの「甲子園巡礼」(アットワークス)を読み返した。さだまさしさんの♪甲子園♪とともに。
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