素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

花散歩⑫芍薬

2021年05月06日 | 日記
 朝から大工さんの木鎚を叩く音が響く。集団登校のため集まっている小学生の声がする。世間が再び動き始めたのを感じる。いつも芍薬を美しく育てる家がある。今年は行きそびれていた。すべての花が平年より2週間早く開花しているのに加えゴールデンウイーク中の雨、「もう終わっているかもしれない」と思いつつ散歩のついでに立ち寄った。雨傘をさしてまだ大丈夫だった。大ぶりの牡丹に比べてちょっと華奢で優美。
 中国では、牡丹を「花の王」と呼ぶのに対して芍薬は「花の宰相」と呼ぶらしい。もともとは薬草として輸入され栽培されていたがいつしか観賞用となった。遠出が憚れるご時世、町内の花々を眺めながらの散歩でも結構楽しめる。
 
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終日しとしと雨の立夏となる

2021年05月05日 | 日記
 立夏を迎えたがあいにくの雨、今年のゴールデンウイークはよく雨が降った。初日は豪雨、中日はにわか雨、最終日はしとしと雨。「菅首相、吉村知事が雨乞いをしている」説もあながち否定できない(笑)今日は端午の節句でもある。鯉のぼりは江戸時代からのこと。滝をのぼって龍になるという鯉の滝登りの逸話にちなんで、男の子の立身出世を願う武士の家々で鯉のぼりを揚げたという。
 最近では川などにロープを張り、たくさんの鯉のぼりを風に泳がせる祭が全国各地でありテレビや新聞で風物詩として取り上げられるが、その発祥は1979年に始まった熊本県杖立温泉の鯉のぼり祭らしい。
 
 五節句の一つとあったが3つしか思い浮かばなかったので調べてみた。

日 付 節  句    主な節句料理        邪気を払う植物
1月7日 人日の節句   七草粥           春の七草
3月3日 上巳の節句   菱餅、ちらし寿司、桃酒   桃、母子草、蓮
5月5日 端午の節句   柏餅、ちまき           菖蒲、蓮
7月7日 七夕の節句   素麺               瓜
9月9日 重陽の節句   菊酒               菊


 舞昆のクイズ、①.と➃はサルスベリ、ショウブとすぐわかった。➂と⑤は靄がかかった感じ。「李下に冠を正さず」という言葉は出てくるが、はてなんの実だったかな?である。消去法でスモモに到着。⑤はどこかで見た、どこかで見たと呪文が繰り返されタンポポ!➁はお手上げだった。調べてマタタビとわかった。

 ゴールデンウイークが終わった。緊急事態宣言の延長公算大。
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難読植物名

2021年05月04日 | 日記
 大阪の老舗に「舞昆のこうはら」がある。以前市内の知人から「舞昆」いただいて以来ファンとなったが、大阪市内に出かけた時ぐらいしか買い求める機会がなかった。ところが数年前、交野で手広く営業していた黄金屋という昆布佃煮の店が営業不振で店をたたんだ。その工場があった倉治本店を「舞昆のこうはら」が買い取りオープンしたのである。家から車で10分余りで行くことができるようになり重宝している。
看板商品の「舞昆」については店のホームページに詳しい。
 舞昆はお客様のお声から生まれた商品です。「こうはらさんの塩昆布が美味しすぎてご飯をおかわりしてしまう!
ご飯の糖分が気になる、太ってしまうじゃないの!」と、常連さんからのお声が。まさか美味しすぎて避けられてしまうとは夢にも思っていなかった若旦那。(現社長)

濃厚な味わいはそのままで健康を気にする方でも食べられる塩昆布は作れないものかと研究を始めました。
ある日の食卓で、味噌汁を飲んでいるときにハッとひらめきました。
長寿国の日本の家庭で食べられてきた味噌やしょうゆ、納豆。これらは、大豆を発酵させた日本ならではの伝統食品です。発酵により大豆の成分が分解され、身体によい成分が引き出されます。また、発酵菌がビタミンや健康成分を作り出してくれます。
そこに着目した若旦那は、もともとビタミンやミネラルが豊富に含まれる昆布を発酵させることにより、健康食品が作れるのではないかと考えました。

研究を重ねるうち、アケビの花びらから発酵に最適な天然酵母を見つけました。
そして、その天然酵母で培地をつくり、昆布を漬け込んで発酵熟成させることに成功しました。
大阪府立大学との共同研究しかし、安定して昆布を発酵させることが難しく、お酢やお酒のような状態になることも…。
そこで大阪府立大学との共同研究を行い、昆布のほかに玄米や桑の葉も発酵原料に加えることで、機能性飲料にもよく含まれているギャバ(GABA)がたっぷり含まれる健康にいい塩昆布に仕上がりました。

健康にいいだけでなく、天然酵母のおかげでまろやかに仕上がって旨みが増し、それらを「直火仕込製法」でじっくりと炊き上げることで旨みを閉じ込めた塩昆布風発酵食品が「舞昆」です。


 買いだめしてあった品が切れたので店に行った。いつも「舞昆通信」というA41枚のチラシも入れてくれる。そこに難読漢字クイズがいつもある。大阪の地名だったりジャンルは色々だが今回の5月号は植物名。5問のうちいつも1,2問は難しいのが入っている。全問正解とそれ以外では景品にちょっとだけ差をつけているからだろう。

   ①百日紅  ➁木天蓼  ③李  ④菖蒲  ⑤蒲公英
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秋に思いを馳せる

2021年05月03日 | 日記
 朝から青空が広がり、降水確率も午前、午後とも0%。早速布団を干した。1つだけ側面に残っていた柏葉紫陽花を玄関前に運び出す要請が出た。前回の移動では大きくて重いからということで「そのままにしておこう!」と合意したと思っていたが・・・「無理ならいいけど」この一言に弱い。ムラムラと反発心が出てしまう。「入れたものは出せるだろう」とつい言ってしまう。「そ~お?」と最後の呪文をかけられると周辺の小鉢などを除けて移動の準備に入る。「もう来年は無理かもしれない」何度も言ってきたセリフをはきながら柏葉紫陽花の大鉢を持ち上げる。大相撲の優勝賜杯を受け取る感覚である。
 朝陽を浴びていきいきしていた。私は息も絶え絶え。

 隣家のモミジが青空をバックに綺麗だった。まさに♪若葉のころ♪だ。
 新緑に命かがやく日なりけり稲畑汀子

 我が家のピラカンサスも良く見ると白い花を沢山つけていた。暴れ木で徒長枝も多く、剪定が厄介である。おまけにとげがあり幾度となく痛い目にあっている。しかし、モミジもそうだがピラカンサスの白い花も秋には赤い実となって目を楽しませてくれる。脳内に赤く色づいたモミジとピラカンサスの映像が浮かんだ。
 しかし、その前にケムシとのバトルがある。ピラカンサスにはどういうわけかケムシがよく発生する。他の木にもケムシが出始めた。殺虫剤は使わず、一匹ずつ取っては潰すという残酷な行為をする。いのちを奪う罪を実感するためだ。  だぶだぶの身をだぶつかせ毛虫這ふ中西碧秋
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若葉のころ  /  ビージーズ  

2021年05月02日 | 日記
今日の「余禄」、昭和の時代には洋画や洋楽のタイトルが原題に忠実とはいえない邦題がつけられることがよくあった。という話から始まった。その例として英国映画「小さな恋のメロディ」(1971年)に使われたビージーズの♪若葉のころ♪
があった。青春時代の懐かしい作品だ。原題は「ファースト・オブ・メイ(5月1日)」だと初めて知った。ちょっと聴きたくなって検索した。
若葉のころ  /  ビージーズ  
 よく練られた邦題だとあらためて思った。「上を向いて歩こう」が「スキヤキ」となったのとは大違いである。

 「余禄」はこの後、新緑の美しい季節だがコロナ禍で外出が制限されている現状を憂い、「感染を広げないためにもステイホームを心がけて音楽鑑賞や読書にいそしむのが上策か。」という落ちがつく。

 それにしても不安定な天気が続く、昨日は突風と豪雨であったが、今日は1時間サイクルで雨と晴れ間の繰り返し。犬の散歩や農作業している人達には迷惑この上ない。1日の寒暖差も大きい。「八十八夜の別れ霜」という言葉もある。服装調整が難しい。とにかく風邪をひかないことだ。発熱したらやっかいな状況になってきている。 〈別れ霜 あるべし夜の 鯉しづか 早崎明〉
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